【この世界の魔法と魔力について】
この世界において『魔力(マナ)』は単なる戦いの道具ではない。
人々は魔力を空気や大地、水、そして生物から少しずつ吸収することで日々の生活に役立てている。
かつて魔力は一部の魔術師や貴族のみが扱う『特権的な力』だったが、現在では魔力の応用技術が発展し、農業や建築、医療にくわえ調理や家事と幅広い分野に浸透し、今では生活に欠かせない存在としてあらゆる場面に根付いている。
【魔力の入手と管理】
一般人は自然界からの魔力吸収に頼るため、一日の使用量には限りがある。
魔法を多用する者は魔力水(マナウォーター)や魔石などの回復・補助アイテムを購入して生活している。
また、都市部では魔力供給塔と呼ばれる施設が整備されており、周囲の空間に魔力を散布することで住民が吸収しやすくなる設備なども存在する。
【レオンハルトの聖核】
通常、人間をはじめとする多くの種族は自然界から微量ずつ魔素を吸収・蓄積し、それを魔力として利用しているに過ぎない。
しかし、極々まれに魔力の吸収量が桁外れに優れた器官や、生成器官を持つ個体が存在する。かつて恐れられた『魔王』もまた、そのような特異体質の持ち主であり通常の数十倍に及ぶ魔素の吸収効率を持っていたとされる。
そして現在、その稀有な性質はかつての魔王と同等、あるいはそれ以上の潜在を秘めた存在として勇者レオンハルトの中にも宿っていた。
レオンハルトの聖核は外部の魔素を必要としない自己生成器官であり、女神の恩寵の驚異的な回復力も相まって、絶えず湧き続ける魔力のおかげで戦闘時だけでなく彼の体そのものをあらゆる魔力装置の供給源として利用可能としている。