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33話 『管理牢』

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33話 『管理牢』
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「君は大事な教材だからね、長持ちするように大事に使わせてもらうよ」


―――リィィィィン―――


「んっ゛!?くっ…うぅっ♡!っ゛ッ~~~~~ッっ゛っ♡♡」


教官がシオンに杖を向けると、完全に底をついていた体力が回復した。

今まではシオンが死なないようにする為の必要最低限の保護魔法だけだったが、その上から掛けられた強力な回復魔法で、体に力が戻ってくる。

少なくとも、自発的に喋れる程度には。


「~~~っッ♡♡♡ううう゛うぅ゛ッっ♡♡♡」


しかし、体力が戻っても感度は元に戻らない。

刻み込まれた淫呪や淫具の数々もそのまま。

永続的な快感や疼きが際限なく湧き続けている。


「じゃあ、君を”保管”する場所に案内するからね。ついてきなさい」


「な、ぁっ……っ?」


だから、言われた事をすぐに理解することもできない。

それが何を意味しているのか。

理解が追い付く前に、体が勝手に歩き始める。


「まっ…………ひんっ♡イ゛っ♡!ぅ、ぐっ………ぁ、歩くっ、だけでっ…………っくあっ!♡」


教官の後ろに付き従い、教室を出る。

それだけで、素足に感じる床の感触が。

一歩進む度に、腰が抜けそうになる陰核環の締め付けが。

乳首を貫いているピアスが揺れて、ジンジンと疼く重みが。

シオンの体に容赦なく快楽を叩き込んだ。


「今日だけで、随分感度が上がったみたいだね。淫紋が5種類。淫具も5箇所。淫呪の数は…………ちょっと多いね。複雑に絡み合ってるから、解呪するのは大変そうだ」


廊下を歩きながら、教官がシオンの肢体に施された淫術の数々を分析する。

大量の淫毒。

永続する強制命令。

重ね掛けされた性感励起魔法。

神経や脳に作用する呪いの術式。

それらが、シオンの白い体をキャンバスに見立てたかのように、グチャグチャに重なり合っていた。


「フっ♡フっ、フーッ♡ふーっ♡っん、ぐっ♡はっ………う゛♡」


全裸で、下腹部に刻まれた淫紋や勃起クリトリス。

腫れ上がったアナルまで丸出しにして、廊下を歩かされる。

空気は冷たいのに、全身が燃え上がるように熱い。

トプトプと溢れ出る愛液が、太腿を伝って廊下に滴っているのが分かる。

羞恥心と快楽で泣きそうになりながら、シオンは疼きや痒み、絶頂制限に震えていた。


「ん、今日の君の違反点の累計は、697点かな。少し反省が足りないね。教材としての自覚を持って、もう少し官能魔術に耐えられるように我慢する事をオススメするよ。1点毎に契約期間を1時間延長するから……まぁ、大体一か月分くらいの刑期延長だね」


「なっ………え!?………ま、待ってくださいっ!そんな事っ、契約書にはどこにもっ………っ!」


廊下を進みながら、教官は一瞥もくれずに、シオンにとって重大すぎる事実を告げた。


「”どこにも書いてなかった”、かな?……………残念だけど、もう契約は交わされてしまっていて、効力を発揮しているからね。今更変えられないよ」


教官の左手に、古びた”羊皮紙の束”が出現する。

シオンが見せられて、サインをさせられた1枚だけではない。

ビッシリと敷き詰めるように書き記された大量の呪術契約が、シオンの体を学院の備品として定義していた。


「こっ、こんなの無効ですっ!うっ、く♡そんな契約っ、知らな゛っ、イっ♡ぐっ、はっ、ハアっ、はぁっ♡はあっ!」


「無効だったらそもそも機能していないからね。悪いけど、契約期間を満了するまでは官能魔術用の教材として頑張ってもらうことになるよ」


数十枚の羊皮紙が、見せつけるようにシオンの目の前を舞い、体の周りを回ってから霧散するように消えていく。

魔力で編まれた強力な呪物。

原本を燃やしたり、書き込まれた術式を改竄したりすることはできない。

1枚目に書き込まれたたった一行のシオンのサインが全ての契約書に作用し、強力な契約として作用していた。


「反抗的な口答えや、授業中に行使される術の拒絶、意識を失ったり気が狂ったりするのも、”非協力的な態度”として違反行動の範疇に含まれてるから、気を付けてね」


「っ……………~~~~っ゛ッっ!!!」


寄ってたかって官能魔術を浴びせ、抵抗する事も拒否する事も、失神する事も許さない。

更生を促す為のルールとは到底言えない、滅茶苦茶な内容。

人の体を、”生きている的”として酷使する為の条項が、微に入り細に入り書き込まれている。


「初日から1か月も刑期を伸ばしてたらいつまで経っても契約を終わらせられないからね。明日からは気合を入れ直す事をオススメするよ」


教官が立ち止まる。

一階の廊下の突き当り。

生徒がわざわざ立ち寄らない行き止まりの一角へ進むと、壁が消えて、地下へ続く石階段が現れた。

先が見通せない程暗く、長い下り階段に、薄暗い魔術光が灯る。


「さあ、降りて。可哀想だけど、契約が終わるまでは寮にも帰れないし、授業以外では誰とも話せない」


「……………っ!」


先に降りるよう、教官に促される。

その時点で、どこかに繋がっている階段ではなく、他に通路の無い行き止まりの地下室行きだと察した。

薄暗い地下から漏れ出てくる、妖しい魔力と、ジットリと湿った香り。

本能的な不安と忌避感で足が竦んだ。


「こ…………この下には、何が…?」


「降りればわかるよ。別に怖がらなくてもいい。次の授業で”使う”時には出してあげるし、危ないモノがある訳じゃないからね」


的外れな言葉。

この下に降りたら、自分の意志では出られない。

怖がるな、という方が無理があった。

今すぐ、昨日まで普通に過ごしていた寮の自室に帰りたい。

最初は、1週間授業に協力するだけの契約だった筈。

それが、あっと言う間に身ぐるみを剥がされ、淫紋を刻まれ、気が付けば1か月以上の刑期延長。


現実感が無さ過ぎて、理解が追い付かない。

快楽漬けにされた体が、冷たい石階段の前で震える。


降りたら、もう出られないかもしれない。

走って逃げ出す事を考え、そのあまりの無謀さに顔が引き攣った。

そんな思考を見透かしているかのように、教官がシオンの背後から囁く。


「逃げるのは、難しいんじゃないかな……体、動かせないでしょ?それに、もし逃げれちゃったら反省の色無しと判断するしかないから……………余計に可哀想な事になっちゃうよ」


「……………っ、降り、ます」


声が震えていた。

地下への恐怖と、教官の脅し。

どちらも受け入れられないまま、シオンは一歩、地下への階段を下った。







「はぁっ……………はあっ…………はぁっ…………っ」


冷たく、重厚な石造りの階段。

それは、人一人が通れるギリギリの大きさだった。

滞留した空気が重く、息苦しい。


一番下まで降りると、取っ手の無い重厚な鉄扉。

教官の術で、重々しい音を立てて鉄扉が左右に開く。

普通の解錠術や、力づくでは絶対に開けられない。


「さあ、入って」


「う………ぁ………ぃ、いやっ…………」


扉の向こうの闇が魔術の光で照らされる。

そこは、シンプルな作りの地下牢に見えた。

まっすぐに伸びた通路と、その左右に並んだ独房。


独房の扉は全て閉じていて、シオンは一番奥の房に入るよう促された。

独房は3m四方の狭い空間。

その中央には、太い鎖で天井から吊るされている金属製の檻があった。


「っ………なん、ですか…………これ?」


「《肉檻》だよ。昔は校則違反者を矯正する為に使われてたんだけど、最近は使っていないからね。知らなくても仕方ないかな」


それは、円柱状の鳥籠を縦に伸ばしたような檻だった。

開閉できる部分が見当たらない。

いくらシオンが小柄でも、人が入るサイズには思えなかった。


「ここには授業で使う呪物や合成生物を保管してるんだ。君も、その内の一つになる。本当は”ここで待機”って命じるだけでも十分なんだけど、万が一、誰かが侵入して学院の教材を盗み出そうとした場合の対策も必要だからね」


要するに、誰かがシオンを助けようとしても無駄。

自力ではもちろん、人の手を借りても決して逃げ出す事ができないようにする為の拘束を施す。

そういう意味だった。


「あ、あの………わ、私、逃げたりしません。め………命令に、従いますっ…………だからっ」


「残念だけど、諦めて」


―――パチンッ―――


教官が指を鳴らすと、金属檻がグチュグチュと音を立てて歪み始めた。

一部が触手のように姿を変えて解け、シオンの足元に絡みついてくる。



「ひっ!?っ!~~~~~~っっッ♡」


「君の体に刻まれた淫呪は片手じゃ数え切れないからね。強力な官能魔術の塊で、もはや呪物と言ってもいい。学外の者にとっては貴重な資料だし、君の体をバラバラに解剖して、私達の術式を分析しようとする輩がいるかもしれない。そういう奴らから保護する為にも、ここで大人しく吊るされててほしいな」


蛸のような、ナメクジのような、ニュルニュルとした肉管が足に巻き付く感触に鳥肌が立つ。

全身を駆け巡る快楽。

今すぐ逃げ出したいのに、後退りすることさえできない。


「授業で使う時には出してあげるよ。それ以外の時間はここで過ごしてもらう。好きなだけ声を出してもいいし暴れてもいい。絶頂は………あれだけ下限値を引き上げられちゃってるからね、たぶんできないと思うけど、一応許可しておいてあげる」


「やっ!あっ、んっ!♡やめっ、離してっ!くっ、うひいっ♡♡!!」


解けた肉檻がシオンの手足や胴体を絡めとり、持ち上げる。

多少暴れた所でどうしようもない。

肌を少し擽られるだけで、体がビクンと跳ねる。

すぐに、シオンを内側に閉じ込めた状態で、肉檻が硬質化し始めた。


「いやっ!このっ……だ、出して下さいっ!んっ、ぐっ、っぅううう!!」


肉檻はシオンの体をギッチリと締め付け、上にも下にも、前後左右に全く余裕がない、肌に喰い込むほどのサイズに変化した上で、金属へと戻っていく。


「んっ!?ひあ゛っ♡はうっッ♡♡あぁあッ♡♡♡!!」


そして、全力で力を込めても、僅かに揺れる事しかできなくなったシオンの肌を、肉檻が愛撫し始める。

足の裏、腋の下、太腿、首筋。

乳首、クリトリス、へそ穴、腋腹。

尿道、膣襞、肛門、子宮。

肉檻の一部が細い触手に変化して、ゆっくりと擽る様に、シオンの体を撫で始める。


「あははははっッ♡♡あひっ♡ひっ、はぁあ!!や゛めっ♡♡んはあはははははっっ゛ッ♡♡♡!!!」


体を好き勝手に弄ばれても、一度硬質化した肉檻には、ほんの僅かな緩みも無かった。

気を付けの姿勢のまま吊るされて、仰け反ることも、身を捩ることもできない。


「喘ぐのは自由だけど、体力を残しておくようにね。それと、自分の行いを十分反省するように」


「ひははははっッっ♡♡はあっ!♡はあっッ、待っへっ!違うっ、聞いてっ!私じゃなひっ♡っくあはははははははッっっ♡♡♡♡」


無情にも独房の扉が閉じられ、灯が消える。

完全な暗闇。

なぜこんな目に遭っているのかわからない。

濡れ衣を主張しようとしても誰にも届かない。

教官の足音が遠ざかり、地下牢の鉄扉が、ズシリと閉じる振動を感じた。


「いやあぁあッっ!!あははははっ♡♡ああぁあ゛あ゛ッっっ♡♡いっ、いつまでっ、このままぁっッ♡♡んはははははっッっ♡!嫌ぁあっッ゛♡!!強くなっへぅっっ!!っっ~~~~~~ッ゛ッっっ!!♡♡む゛りっ!♡♡いひひひっっっ♡♡死ぬ゛ぅううッッっっ♡♡♡!!!あははははははは゛ッっっッ゛っっ゛ッっ♡♡♡♡!!」


闇の中で、肉檻の動きが少しづつ活性化していくのがわかった。

必要とされる時が来るまで、つまり官能魔術の授業で虐め嬲られる時まで、このまま放置される。

現実感が無い程の生き地獄。

足指の間にまで触手が這入り込み、子宮口が揺すられ、シオンが悶えれば悶えるほど、締め付けは強くなっていく。


「んぐうぅうう゛うう゛ううッっっ゛ッっ♡♡♡!イけな゛ひぃいっッっ♡♡ひぎイぅうう゛うううッっっ♡♡♡気持ち゛良いのにイケにゃひぃいっっっッ♡♡♡!!んお゛おぉおお゛おおお゛ッ♡♡♡♡!!!!」


―――プシュッ、ップシャアアア!!―――


イケないまま、触手で塞がれた尿道から潮を噴き漏らした。

嬌声が石牢の中で反響する。

もはやシオンの体は、肉檻の愛撫程度では絶頂下限値の半分にも届かなかった。

普通なら失神する程の快楽が注がれ続けていても、それを解放する事が叶わない。


「イぐぅうううっッっ♡♡♡!!lっぁあ゛アあぁああ゛イケな゛ひぃいい゛ッっっ♡♡っひうんぅううぅうう゛ッっっっっッッ♡♡♡♡!!!」


快復された体力があっと言う間に削り落とされ、肉檻の下にシオンから搾り取られた体液が滴り落ちていく。

時間の感覚が失せ、快楽と苦しさだけが煮詰められていく。


「あぁぁあああ゛あ゛あもう嫌ああああッっっ゛ッっ♡♡出してっっ!!♡イカせてぇえっっっ!!♡♡誰か助けてえええっっっっっ゛ッっっ!!♡♡♡」


シオンの絶叫は、独房の扉を隔てるだけで、聞き取れない程小さくなる。

地下牢の鉄扉を挟めば、もう耳を澄ませても絶対に聞こえない。

学院の隠し階段の外からは、僅かな気配も、魔力の残滓すら感じ取れない。


「んぎッ!?♡♡♡ひっ、ぐっ!!乳首ぃっ♡ぉ゛っ♡♡!♡あぐっ、へうぅうう゛うう゛ッっっ♡♡♡!?!?!」


乳首を絞り出すように触手に締め上げられ、ギュチギュチと転がされる。

同時に、絞り出された乳首の先端から、細い触手が無理矢理入り込もうとし始めた。

このままジックリと時間を掛けて、未成熟な乳腺も開発される。


「お゛あっ!?しょこっ!♡お尻っ゛♡んや゛ッっ♡♡!?っッ゛~~~~~~~~ッ゛ッっっ!!!」


二重の淫紋で縁取られたアナルにも、容赦なく触手が侵入する。

さほど時間を掛けずにシオンの体内を満たし、口から顔を出すだろう。

檻の中に閉じ込められ、宙吊りにされているシオンはどこにも逃げられない。


「フーッ゛!♡フーッっ♡フーっ!!ぅううう゛ッっ!!ッっう、くっ♡んうぅうう゛う゛ッっっッ♡♡!!!」


このまま忘れ去られたら、シオンは永久に肉檻の中で悶え続けることになる。

しかし、ここから出してもらえる時には、触手の愛撫がマシだと思えるような公開処刑が行われる。


「あ゛っ♡う゛っ、ぅううっ♡なんでっ、ぇ♡!どうしてっ、こんなことにっ♡!!くひっ♡ぃっ、んあッ゛♡♡♡!!ん゛ッっ!!!っッ゛っ―――~~~ッ゛っっっ♡♡!!!!」


こうして、シオンの学園の備品としての一日目が終わり。

ひとかけらの希望もない淫虐生活が幕を開けた。







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POSTEDJul 1, 2026
ARCHIVEDJul 13, 2026