DESCRIPTION
先日の投稿内容に記載した通り、10月のFANBOXを更新できなかったお詫びの意味を込めて、拙作ながらSSを支援者様限定で公開いたします。
本作はイラスト「大きな家庭教師さん」を基にした物語となっております。
※今回は特別措置的な更新であり、今後SS作品の定期的な更新をお約束するものではない点をご了承ください。
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「はぁ~まさか本当に呼ぶなんて…」
学校からの帰り道、盛大に溜め息をつく。
無茶な受験勉強の反動か、何とか第一志望の高校には受かったものの、そこで気が抜けてしまったのか入学して以来順調に学校の成績を下げ続けてきた。
両親には散々発破をかけられたものの、返事だけで結局何もせずにいたらとうとう家庭教師を呼ばれてしまった。
「まだ高校1年なのにそんなに成績気にするか…?」
高校はギリギリでの合格でかなり心配をかけたせいなのか、大学受験は万全の状態で臨ませたいらしい。まだ進学するかどうかも曖昧な時期なのにな。
ぶつくさ呟いているうちに自宅の玄関先へ着いてしまった。
ああ嫌だ。
見慣れたはずの一軒家が普段より暗く見える気がする。両親は今日は不在なのだが、別日に件の家庭教師と顔合わせをしているらしい。
来る前にどんな人か何度も聞いたが、ニヤニヤするばかりで結局教えてはくれなかった。
すげー厳しい人だったらどうしよ。逃げ出しちゃうかも。
「あの、こんにちは…」
鞄から鍵を取り出そうとするとどこからともなく声が聞こえてきた。
思わず振り返ってみるが、誰もいない。
「えっと、卓朗くん・・・だよね?」
名前を呼ぶ声はするも、辺りを見回しても誰もいない。俺は玄関から離れて家の前の道路に出た。
ふと家の方に目をやると、信じられない光景が俺の目に飛び込んできた。
俺の家の裏に人がいる。これだけだと普通の事に聞こえるだろうが、問題はその大きさだ。
2階建ての我が家を楽々と見下ろせる程に巨大な人がいる。
見たところ20歳前後くらいの女の人だ。玄関が暗く感じたのはこの人の影になっていたからか。しかし何て大きさだ。
さらに驚いたことがもう一つ。
「やっほー久しぶり…って私のこと覚えてる?」
「…もしかして、綾ねぇ?」
「正解!」
にししっと笑う女性。
大内綾。俺が小学生だった時に近所に住んでいた年上の幼馴染だ。
中学にあがった辺りから綾ねぇの「巨大化」症状が出始めた関係で引っ越してしまって以来、会うどころか連絡も一切取っていなかった。
髪型も違うし顔つきはあの時より大人びているけど、笑った顔に面影がしっかり残っている。
「まさかとは思うけど、綾ねぇが家庭教師?」
「そ!驚いたでしょ?」
色々驚きすぎて思考が追い付かない。
それにしても…。
「でけぇ…」
思わず声に出てしまった。
決して豪邸なんて立派なものではないが、それなりの大きさがある一軒家の俺の家。その横幅を軽く超える双丘が俺の頭上にある。
要するに途轍もなく巨大なおっぱいが目の前に君臨しているのだ。
綾ねぇは家越しに俺を見るために、正座の状態から少し腰を浮かして見下ろすように両手を地面についた姿勢でいる。
本人に自覚は無いのかもしれないが、両腕で自然と胸が抱き寄せられる形になり、服の上からでもわかる程の谷間が形成されていた。
10代男子の前にそんな凶悪なものを見せつけないでくれ…。
昔は身長こそ高かったけど、別に胸が特別大きいとかは思わなかったのだが、数年でここまで変わってしまうとは。時の流れは恐ろしい…。
色々な部分に衝撃を受けて呆然としている俺に、綾ねぇが話しかけてきた。
「実はね、少し前に卓朗君のご両親に会う機会があって、それで今は家庭教師やってますって言ったら是非うちに来てくれって頼まれたんだー。」
あの親は…。どおりでここ数日やけに俺の方をみてニヤついていることが多かったと思ったら、そういうことだったのか。
とはいえ確かに普通の家庭教師を連れてこられたって、俺の勉強に対するモチベーションは大して変わらない。相手によっては逆効果になっただろう。
「そこで幼馴染だった綾ねぇに白羽の矢が立ったというわけだと…。」
俺は昔から綾ねぇには頭が上がらなかった。年上で、頭も良くて明るい。それだけではなく何故だか人の目を惹き付ける資質があったように思える。何か注意されてもあまり嫌な感じがしなかったのだ。
ようやく冷静に考えられるようになってきた俺は、最も気になっている疑問を口にした。
「ところで綾ねぇ、その…家にはどう考えても入れないと思うんだけど、どうやって授業するの?」
「大丈夫!コレがあるから!」
自慢げに綾ねぇがスマホのような端末をジャンっと見せる。
ただし、スマホサイズに見えるのは綾ねぇが持っているからで、俺からすれば普通の乗用車が乗せられそうなくらい巨大な板だ。
肝心の授業はというと、専用アプリで通話と画面共有を行いながら授業を進める形式だった。
端末に問題を映して俺が解いたり、綾ねぇが解法を教えたり…ってこれなら別にわざわざ綾ねぇに来てもらう必要ないんじゃないかと思ったが、綾ねぇ曰く「どうしても顔が見たかった」からとのこと。
それにしても綾ねぇは教えるのがとても上手い。
そういえば小さい頃は学校の先生になるって言ってたことを思い出した。身体が大きくなり始めてしまってからは流石に難しくなってしまったらしいが。綾ねぇのそんな事情を知って声をかけてくれたのが、今の雇い主である大学時代の先輩だそうな。
「うんうん、流石卓朗くん。飲み込みが早いね!」
上機嫌に綾ねぇが褒めてくれる。
「じゃあちょっと休憩しようか。私もちょっと足元崩させてもらうね?」
そう言うと、両足を揃えて横に流すようにしてお尻を直接地面につける座り方に変える綾ねぇ。
ドォン…!
本人はゆっくりと注意して座ったつもりだが、それでも多少の揺れは発生する。やっぱり今の綾ねぇはかなり重いんだな…。こんなこと本人にいったら、俺があの尻の下敷きにされかねないから流石に黙っておくが。
しかし、綾ねぇが俺の部屋に入れるサイズじゃなくて良かったかもしれない。
あんな人当たりの良い美人で、おまけにテレビやネットで見かける女優やアイドルなんかが霞むほどのスタイルを持った綾ねぇが部屋にいたら正直勉強どころではない。スマホ越しなら顔や声だけだからどうにかなっている。
どうにかこうにか理性を保ちながら、休憩後も綾ねぇのわかりやすい授業のおかげでその日やる予定だった範囲を全て終わらせることができた。
別れの挨拶をする為にベランダへ出る。
俺の視界一杯に広がる綾ねぇの顔と…どうしても意識せざるを得ない胸。対面の授業じゃなくて本当に良かった…。
「綾ねぇ、今日はありがとう。久しぶりに顔見れて嬉しかったよ。」
「私もだよ~。今日は無理言って家に来させてもらって本当にありがとう。次はオンラインの授業かもしれないけど、またね!」
そう言って地面から立ち上がろうとして膝立ちになったところで、綾ねぇの身体がぐらりと前に倒れこんでくる。
青ざめた綾ねぇの顔とどっしりとした爆乳がスローモーションで俺に迫ってくる。
ドズゥン…!!!
何か途轍もなく重く大きいものがぶつかる音。さっきとは比べ物にならないくらい地面が揺れて、ベランダの手すりに思わずつかまってしまった。
あと少しで、俺の家が規格外の胸に押し潰されるところだった。あの大きさと重さなら家ごと地面を押し潰して巨大なクレーターでも楽々と作ってしまいそうだ。
巨大な2つの膨らみが今もゆっさゆっさと揺れている。
「ご、ごめんなさい、少し立ち眩みがしちゃって…怪我とかしてない!?」
「ああ大丈夫だよ、綾ねぇこそ大丈夫?」
自分の体調よりも俺の心配をしてくれる綾ねぇは本当に優しい。
「うん、教えるのに夢中でずっと座ってたから…本当にごめんね。」
心底申し訳なさそうな顔を浮かべながら、今度は用心して立ち上がる。こうして見上げる姿は本当に大きい。遥か上空にある綾ねぇの顔は、胸板から大きく突き出た胸であまり見えない。
そこから長い両腕を上にあげて伸びをする。ただでさえ巨大なバストがさらに前へ突き出される。とても優しい綾ねぇの、一挙一動に圧倒されてしまう。
少し前かがみになって、腰のあたりでひらひらと手を振ってくれた。
そこから振り返って、ズゥンズゥンと地響きを立てて帰っていく綾ねぇの姿を、俺はずっと見ていた。
綾ねぇが帰った後、家の裏庭をふと見下ろすと、ほんのりとだが巨大な楕円形状に地面がへこんでいるように見えた。これってやっぱり綾ねぇが座ったから…?
「やっぱり綾ねぇすげえわ…」
思わず苦笑いを浮かべた。