Previous Post

明暗を分つ

Next Post
明暗を分つ
1 / 5
DESCRIPTION

『シィッ!!!』


鋭く息を吐く音。

と共に、鈍い衝撃が顔面に叩きつけられる。

質量のある、恐ろしいほどに正確なパンチが__

脳天を鋭く突き上げ、意識を濁らせる。


二十数年前。

私に深く刻まれた、あの最後のパンチが忘れられない。

すごく熱かった。


激しくパンチを交換し合った、私たち2人だけの熾烈な闘い。

ほぼ互角に見えた私たちの明暗を分かつたもの。


それは___わからない。

それは単純で、すごく小さな差だったと思う。

でも、そのたった少しの差が、時間を経るごとに如実に大きくなって__

最終ラウンドに至った頃には、取り返しのつかないほどに大きくなっていた。


私たちを分つもの。

それは一体なんだったんだろう。言葉で出てこない。

けれど____


あの夜。

汗で濡れそぼった髪が、その闘う表情をさらに美しく表現していた。

彼女のまっすぐな目を思い出すと、不思議と納得してしまう。


_____


1979年5月。

無名の挑戦者が地下ボクシングのリングへと上がった。

後に地下ボクシングの女帝と謳われる神崎伊織。

当時の現チャンピオンを10回で仕留め上げ、痛烈なデビューを飾った彼女の、

伝説の夜を切り取った一枚。






差分






いつもご支援ありがとうございます。


ボクシングの日、ということで合わせたかったのですが、少し超えてしまいました。


思いつきで新しい塗りを模索しようとしましたが途中で失敗し、色もつけられずモノクロです。

あとこれといったストーリーも思いつかなかったです。すみません!


後でいい感じの話が思いついたらこっそり更新しておきますね・・・

tarupo789 PIXIV FANBOX 115 favs
VIEWS1
FILES5 files
POSTEDMay 19, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026