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正月絵2025 オムツ開きver ※途中にウンチ描写あり

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正月絵2025 オムツ開きver ※途中にウンチ描写あり
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1/9に本文と挿絵を修正したものに差し替えました。

(苦しい! 苦しいよぉ! もう許してぇ! 早くウンチさせてぇ! あぁっ、またイクッ! なんで苦しいのにイッちゃうの! もう分かんないよぉ!)


 四肢を拘束され、鼻は千切れんばかりに吊り上げられ、おしゃぶりに付いたディルドは喉奥を容赦なく責め立ててくる。お腹の中では5日分のウンチと1リットル以上の浣腸液が混ざり合い極大の苦痛を生み出しながら暴れ回っている。腹痛から逃れるために一生懸命息んでもアナルバルーンで出口が塞がれているのでウンチは1滴たりとも漏れ出てこない。乳首とクリトリスとオマンコに装着されたローターは絶え間なく強烈な快楽の信号を発信し続け、蓄積された信号は絶頂という形で何度も頭の中で爆発する。

 苦痛と快楽の狭間で私の肉体と精神は限界を迎えつつありました。


「死ぬほど苦しいはずなのに何度もイッちゃうくらい気持ち良いから頭がおかしくなりそうでしょ。このまま放っておいたらどうなるかしら。発狂するか廃人になるか。どっちになるか試してみよっか? 」


 ご主人様のその言葉を聞いたとき私は今までにない恐怖を感じました。この地獄のような苦しみがまだまだ終わらないということに対する恐怖ではありません。私にはもう壊して捨てるくらいの価値しかない。ご主人様にそう言われたように感じたのです。

 私にとってご主人様に捨てられるのは死ぬよりも怖いことです。文字通り死んだ方がマシだと思えるくらいに。

 私の表情が恐怖に引き攣ったことに気付いたご主人様は笑っていました。


「ふふふ、冗談よ。壊れちゃったらもう楽しめないじゃない。かごめは私の大切な奴隷なんだからそんなことしないわよ。怖い思いをさせちゃったことだし、それじゃそろそろ終わりにしましょうか。さぁ、お腹の中身を全部出しながらイキなさい!」


ご主人様が手元のスイッチを押すと同時にお尻の中の圧迫感が消え、渇望していたウンチお漏らしが始まりました。ご主人様が自分を大切に思ってくれている。そのことに安堵する間もなく強烈な快感が押し寄せてきました。

(ンアァァッッッ! ウンチ気持ぢいいぃ! イクッ! イクのが止まんないぃっ!)


 お漏らしが始まるとお腹の苦しさが急激に収束していき、逆にウンチをお漏らしする快楽が一気に増大していきます。均等を保っていた苦痛と快楽のバランスが一瞬で崩壊しました。強烈な快楽の信号が立て続けに全身で爆発し、全身の筋肉が自分の意志とは関係なく収縮と緊張を繰り返す。拘束されていなければ手足をどこかにぶつけて怪我をしていたかもしれませんでした。それほどまでに激しい絶頂でした。

 お腹の中身を全て出し終えると同時に糸が切れた操り人形のように脱力しました。その様子を見てご主人様は排泄が終わったと判断し、ローターのスイッチを止めてディルドの付いたおしゃぶりを口から抜き取りました。

 極度の疲労により指一本動かせなくなっている私をご主人様が嬉しそうに見下ろしてきました。


「かごめはどんなに苦しいことをしても最後には激しくイッちゃうから責め甲斐があるわ。次はもっと苦しくて辛い浣腸を考えておくから楽しみにしててね」


 ご主人様は今日の調教と私の反応にとても満足したようで、サディストの欲求が満たされたその表情は恍惚としていました。その顔が徐々にぼやけていきます。あまりの疲労感によって意識が保てなくなってきたのです。

 薄れゆく意識の中で私の頭にあったのは次の調教のこと、次の苦痛のこと、次の快楽のことでした。恐怖を感じるほどの苦痛を与えられてなお、私は更なる苦痛と快楽を求めてしまうのです。なぜなら私はマゾ奴隷だから。もうご主人様なしでは生きていけないのです。

 限界を迎えた私は次の調教を夢見ながら意識を失いました。


………

……


「あれ……ここは?」


 最初はまぶしくて何も見えませんでしたが、明るさに慣れてくると見覚えのある天井が見えてきました。


(ここってどこだっけ…? っていうかさっきのは…夢?)


 ぼんやりしたまま夢と現の堺を彷徨っていると聞き覚えのある声が聞こえてきました。


「ママ~、かごめちゃんがおきたよ~」

「あら、ホント? 教えてくれてありがとう。優奈ちゃんは本当に良い子ね」

「えへへ~」

「かごめちゃん、すごくうなされてたけど怖い夢でも見たの?」


 覗き込んでくる女性の顔を見て一気に目が覚めました。


「え、紺野ママ!? それじゃここはママの家? えっ、なんで私ここにいるの?」


 私は置かれた状況が分からず軽くパニックを起こしていました。いつ、どうやってここに来たのかがまったく思い出せなかったからです。

 困惑している私の様子を見た紺野さんは何かを察したようでした。


「あら、今日は大人のかごめちゃんなのね。ここに連れてきてから初めだわ」

「連れてきてって…あっ!」


 ここでようやく思い出すことができました。ご主人様の帰りが遅かったあの日に起きたことを。紺野さんが突然訪ねてきて、玄関で急に抱きしめられて、そしてもう一人の私が出てきて……。

 そこからの記憶はありませんでした。ということは、そのままここに連れてこられたのでしょう。私は紺野さんに誘拐されていたのです。しかし、そんなことをされてご主人様が許すはずがありません。私はご主人様のモノなのですから。


「紺野さん、ご主人様に無断でこんなことをして……えっ?」


 抗議のために起き上がろうとしたのに体が思うように動かなかったのです。


「なに…これ…?」


 意識してみると体全体が異常に重いことに気が付きました。全身に鉛の重りを付けられているような感覚。動かせないわけではないけど1つの動作にかかる労力が考えられないくらい大きくなっていました。

 結局起き上がることはできず、先ほどと同じ姿勢のまま紺野さんを見上げるしかありませんでした。

 逃げ出さないように何かの薬を投与されたのかもしれない。問いただそうとしたところ、紺野さんは何かに気付いたようでした。


「あら、おしゃぶりが外れちゃってるわね。そのままだと口寂しいでしょ。はい、あ~ん」

「あ~ん」


 私は紺野さんに言われるがまま、口を開けおしゃぶりを咥えていました。


「うんうん、ちゃんと言われた通りあ~んできてエライわね」


 おしゃぶりを咥えてからすぐに違和感を覚えました。なぜ私は素直に口を開けてしまったのか、と。

 聞きたいことはたくさんあるのにおしゃぶりを咥えていたら会話の邪魔になる。そう思って吐き出そうとしたのですが、突然ものすごい罪悪感が襲ってきました。おしゃぶりを意図して吐き出すことが悪いことだと感じたのです。しかし、そう感じた理由は全く分かりませんでした。体が思うように動かなかったことといい、自分の心と身体に何かが起きているのは確かでした。でもその何かが分からない。私は言いようのない不安に襲われていました。

 そんな様子を知ってか知らずか紺野さんは自分のペースで物事を進めていきました。 


「ん? この臭いは…。良かった~、やっとウンチが出たのね。しばらく出てなかったから心配してたのよ。そろそろお浣腸をするかどうか迷ってたんだから。でもこれで一安心だわ。お尻が気持ち悪いでしょう。早速オムツを交換しましょうね」


 そう言われてからオムツの中に大きな塊があることに気が付きました。同時にお尻からは不快感が、鼻腔にはウンチの臭いが伝わってきました。どうやらさっきの夢と連動してウンチをお漏らししていたようでした。

 紺野さんに言いたいことや聞きたいことはたくさんありました。それと同じくらいお尻の不快感を早く何とかしてもらいたいというのもありました。話をするのはオムツ交換の後でも遅くない。そう考えてとりあえずオムツ交換をしてもらうことにしました。

「あらあら、さすがに5日分だから凄い量ね。それにエッチなヌルヌルまで付いてるわ。いやらしい夢でもみちゃったのかしら。赤ちゃんなのにいけない子ね」


 そう言いながら紺野さんは慣れた手つきでウンチを処理していました。私はというと言われたことがあまりにも図星すぎて恥ずかしくなり、咄嗟に目線を逸らしていました。

「ロンパースのボタンを留めて…はい、できあがり。新しいオムツは気持ち良いでしょ」

「うん…」


 お尻からウンチの不快感が無くなり、サラサラの柔らかいオムツに優しく包まれる。その爽快感と気持ち良さに自然とうなずいていました。


「うんうん、かごめちゃんは素直ね~」

「そ、そんなこと…」


 おしゃぶりを咥えながらモゴモゴと返事をしていると突然ドアがノックされる音がしました。

 ご主人様が迎えに来たのかもしれない。そう思って渾身の力で起き上がり、ドアの方へ視線を向けました。しかし、聞こえてきた声は別人のものでした。


「乳和園の弥生です」


 ドアをノックした人がご主人様でないと分かり大きく落胆しました。しかし、ちょっとした疑問も浮かんできました。これまで紺野さんの所には何度も滞在したことはありますが、ご主人様以外の人が扉をノックするのはこれが初めてだったからです。


「は~い、今オムツを片付けてるから少し待っててね。すぐに鍵を開けるから。

「わかりました」


 紺野さんの返答に扉の向こうから優しそうな返事が聞こえてきました。

 入ってきたのはとても優しそうな女性とその女性に抱っこされた別の女性でした。見る限り抱っこされている女性はオムツを着用しており、ここにいる優奈ちゃんや私と同じような存在なのだと分かりました。弥生と名乗った女性が最初に言った「にゅうわえん」とはそういうことをする組織なのでしょう。


「紺野様、大変お待たせしました」

「年内に間に合ってよかったわ。ママ友のみんなに3人目ができたことを新年のあいさつをするときに伝えようと思ってたの。それ用の写真を年内に撮りたかったのよ。撮影用に来年の干支のへびをモチーフにしたロンパースも用意してるの。それが無駄にならなくて良かったわ」

「お急ぎの様子だったのはそのためだったんですね。間に合わせることができて良かったです」


 二人の会話を聞いて戦慄しました。来年の干支がへびということは今は辰年の年末。ご主人様の帰りが遅かったあの日は卯年の年末。つまり、私がここに連れてこられてから1年もの時間が経過していたということになります。

 そこでさっき体が動かなかった理由がわかりました。紺野さんの家ではは立ち上がることが禁止されている上、運動をすることもありません。それに日常の食事や入浴も全て紺野さんがやってくれます。そんな環境で1年も過ごせば全身の筋肉量が著しく落ちるはずです。体が重く感じたのはそのせいでしょう。

 紺野さんがおしゃぶりを咥えさせようとしたときに素直に受け入れたのも、おしゃぶりを吐き出すときに罪悪感を覚えたのも同じことでしょう。1年間も紺野さんに甘え続けていれば言われたことに対して無意識に従ってしまうようになるでしょうし、おしゃぶりを咥えている状態が正しいという状態ではおしゃぶりを吐き出すのは間違ったことになるでしょうから。

 自分の知らないところで自分が変えられてしまったという恐怖。あまりのことに私は震えが止まりませんでした。


「う~ん…」


 抱っこされている女性が目を覚ましたようで不機嫌そうなうめき声をあげていました。その声を聞いて私の心臓は大きく脈打ちました。


「あら、起きちゃったわね」

「立ち話もなんですし、そろそろ下そうと思うんですけどどこがいいですか?」


 その声は毎朝、ご主人様を起こすときに聞いていた声によく似ていました。


「お座りはだいじょうぶなの?

「だいぶ筋力を落としたので寝起きだとちょっと危ないかもです」


 いえ、似ているというレベルではなく同じでした。


「それならお座りクッションを使った方が良いわね。すぐに用意するからちょっとだけ待っててね」

「わかりました」


 でもそうであってほしくない。似ている人であってほしい。そうじゃないと、私を迎えに来てくれる人がいなくなってしまう。私は抱っこされた女性がご主人様ではないことを心から願っていました。


「はい、ここに座らせてあげて」

「ん~…」

「おはようまなみちゃん。まだ眠いかな?」

「うん…」

「そ、そんな……」


 紺野さんが用意したお座りクッションに座っているのは紛れもなくご主人様でした。私を調教してくれた、たくさんの苦痛とたくさんの快楽を与えてくれた、私が最も信頼している存在。それが今はおしゃぶりを吸い、大きく膨らんだオムツを当て、可愛いロンパースを着ている赤ちゃんになっていました。それは1年間ここに居たことを知ったときの衝撃を遥かに上回っていました。


「ご主人様…」


 私は漏れ出る吐息のようにつぶやいていました。

 私の声に気が付いた瞬間、驚いたように目を見開き、ゆっくりとこちらに視線を向けてきました。目が合うと同時におしゃぶりが口からこぼれ落ちました。


「か…ごめ…?」


私を呼ぶ声は以前では考えられないほど弱々しいものでした。ご主人様は状況を理解するためにゆっくりと辺りを見回し始めました。そしてその視線が紺野さんに行きついたときにピタリと止まりまいた。


「こ、紺野さん…」

「とっても久しぶりね、相楽さん。あぁ、もう戸籍が無いから真奈美ちゃんって呼んだ方が良いわね。しばらく見ない間にとっても可愛くなりましたね」

「あ、あんた…」

「初めて会ったときから思っていたの。真奈美ちゃんはご主人様として誰かを調教するより赤ちゃんとして甘えている方が絶対に似合うなって」


 紺野さんの言葉を聞いてご主人様の表情が一瞬で怒りに燃え上がりました。

「やっぱりあなたの仕業だったのね! かごめをおかしくしただけじゃなく私にまでこんなことをして! ただで済むと…」

「あれ? 真奈美ちゃんは大人の言葉を話してもいいんだっけ?」


 ご主人様の言葉を遮るように弥生さんが話し始めました。声を荒げることもなく、とても優しい声音で語り掛けるような口調でしたが、その言葉の一つ一つに得も言われぬ圧を感じました。

 その弥生さんの声を聞いた瞬間、ご主人様の様子が一変しました。

「えっ、あっ…あぁ……」


 表情から怒りの感情が瞬時になくなり、怯える小動物のようになったのです。


「ママ先生と約束したよね? もう大人の言葉は使いませんって」

「ち、ちがう…ちがうの…」

「約束が守れなかったらどうなるんだっけ? もう忘れちゃったかな?」

「ごめんなさい! ごめんなさい! まなみもうしないから! おとなのことばはナイナイしたから! ちゃんとおやくそくまもるから! こわいおへやはいやっ! 」


 言葉遣いだけでなく声の高さまで急変していました。いったいどれほどのことをされればここまで相手に対して恐怖を抱けるのでしょうか。弥生さんはご主人様に何をしたのでしょうか。怖い部屋とはいったい何なのでしょうか。私は二人のやり取りを困惑したまま見ていました。


「どうしよっかな~ まなみちゃんはお約束を守れない悪い子だからな~ ママ先生はもう少し乳和園の怖~いお部屋でお勉強した方が良いと思うけどな~」

「ひっ! こ、こわいおへやはゆるして! もうしないから! いいこでいるから!」

「もうしないから… ゆる…し……うっうえぇぇ…」


 あまりの恐怖にご主人様は遂に泣き出してしまいました。その姿は私の知っているご主人様とは大きくかけ離れたものでした。かつてあった凛々しさは微塵も感じられない。ただ恐怖から逃れるために尊厳すら捨てて懇願する小さな子供のようでした。


「弥生さん、真奈美ちゃんが怖くて泣いちゃったわ。私は怒ってないからその辺にしてあげて」

「よかったね真奈美ちゃん。 紺野ママが優しくて。 ほら、ちゃんと紺野ママにごめんなさいして」

「お、おとなの…ヒック ことばをいって…ヒック…ヒック… ご、ごめんなさい… ヒック…」

「いいのよ、ママは全然怒ってないからね。真奈美ちゃんはちゃんと謝れて良い子ね」 

「ヒグッ…うぅ…ヒック……」

「真奈美ちゃん、今回は許してあげる。でも、次に約束を破ったらママが許しても乳和園に連れ帰って怖いお部屋に閉じ込めちゃうからね。この前よりもいっぱいお尻ペンペンするからね。 わかった?」

「うん… まなみ、おやくそくちゃんとまもる… もうしない…」

「よかった。まなみちゃんはちゃんと言うことを聞ける良い子だね」


 ご主人様の心が折れる瞬間を見てしまいました。憎むべき、恨むべき相手に泣きながら謝る。こんなことをしてしまった以上、仮にここから出られたとしても元には戻れないでしょう。


「それじゃ怖いのも悲しいのももうおしまい。3人揃ったんだからお写真を撮りましょう。可愛いロンパースを用意してあるからみんなでお着替えしましょうね」

「それなら着替えるついでに真奈美ちゃんのオムツを替えてもらっても良いですか? さっき泣いたときにお漏らししちゃったみたいなんです」

「もちろんいいわよ」

「ほら、まなみちゃん、紺野ママがオムツを交換してくれるんだって。紺野ママにオムツ交換のお願いをしてみて」

「えっ…それは……」

「真奈美ちゃん、これからはずっと紺野ママが真奈美ちゃんのオムツを交換してくれるんだよ」

「だけど…」

「ワガママはダメだよ。グチュグチュの気持ち悪いオムツのままでいるのは嫌でしょ?」

「うん…」

「それならちゃんとオムツ交換してくださいってお願いしなきゃ。それに、あんまりワガママだと紺野ママにお願いして乳和園に連れて帰っちゃうよ。それでもいい?」

「いやっ!」

「だったらほら、ちゃんとお願いして」

「…ま、まなみのオムツ…オシッコでグチュグチュになっちゃったの… こ、こんのママ…ふかふかオムツにかえてほしいの…」

「あぁ、まなみちゃんとっても可愛いわね。すぐにふかふかの気持ち良いオムツにかえてあげるからね。それと今度からは紺野ママじゃなくてママって呼んでね。わかった、まなみちゃん?」

「…うん」


 ご主人様の弱々しい姿を見るのが辛くなり、私は視線を逸らしてしまいました。もう私の知っているご主人様はいなくなってしまったのです。その事実を受け入れるのがとても辛くて寂しい。


 撮影用のロンパースに着替えた私たちは紺野さんに言われた通りの場所に座りました。


「ママ~、へびさんのしっぽがあるよ! ほらみて!」

「ほんとね、優奈ちゃんとっても可愛いわよ」


 はしゃぐ優奈ちゃんを尻目に私とご主人様は終始浮かない表情でした。当然ですが私もご主人様もここでの生活を望んでいないからです。それでも撮影の準備は進んでいきました。


「かごめちゃん、こっちに向かってお手々振ってみて」

「真奈美ちゃん、へびさんのぬいぐるみをちゃんと持たないとダメだよ~」


 操り人形のように紺野さんと弥生さんに言われた通りのポーズをとったところで撮影が始まりました。


「それじゃ撮るわよ~ ハイ、チーズ」

「うん、とっても可愛く撮れたわよ。これでママ友に自慢できるわ。3人も赤ちゃんがいるママ友なんて他にはいないもの」


 写真のデータを確認しながら紺野さんは満足そうに微笑んでいました。


「弥生さん、お着替えを手伝ってくれてありがとうね」

「いえいえ、こちらこそご依頼いただきありがとうございました。今後も何かお手伝いできることがあればご連絡ください」

「それなら早速相談したいことがあるんだけど」

「どういった御用件でしょうか?」

「みんなとっても可愛いんだけど、私1人で3人のお世話をするのは大変なのよ」

「それなら乳和園から職員を派遣しましょうか?」

「あら、そんなサービスがあるの?」

「はい。住込みで対応する常駐保育と決まった時間だけ対応する訪問保育があります。ご希望に合わせた形態もご用意できますよ」

「あらそうなのね。それなら…」

「ママァ…ねむくなってきちゃった……」

「あら優奈ちゃんお眠なのね。それじゃベッドに運んであげるからちょっと待っててね」

「うん…」


 優奈ちゃんが目を擦りながらベッドに運ばれる様子を見ていたら私も強い眠気を感じてきました。体力が無い影響ですぐに疲れてしまうからだと思います。でも私はまだ寝たくありませんでした。寝てしまったら再び違う私が出てくるかもしれないからです。もしかしたら今の私は二度と出てこれないかもしれない。そんな予感すらあります。なぜならご主人様も赤ちゃんになってしまった以上、この環境から逃げる方法はありません。つまり赤ちゃんとしての生活を求めていない今の私が存在する理由がなくなるのです。自分が消えるのが怖い。だから寝たくない。……でも…これ以上…耐えられ…ない……


「あらあら、かごめちゃんもお眠なのね。良く見たら真奈美ちゃんも。それじゃ弥生さん、詳しい話はみんなが眠ってからにしましょうか。せっかくだからベッドに運ぶのを手伝ってもらってもいいかしら?」

「もちろん良いですよ」

「はぁ、3人の可愛い赤ちゃんとの生活がこれから始まるのね。楽しみだわ~」


 そんな紺野さんの幸せそうな声を最後に私は目を閉じてしまいました。そして、眠りに落ちる寸前に声が聞こえたような気がしました。


(いつまでもゆっくり眠ってていいからね。さようなら)


 それは紛れもない私の声でした。そして、その声を最後に私の意識は無くなりました。

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POSTEDDec 31, 2025
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