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こちらはpixivにて公開中の『雇われ調教師永久音』シリーズ
https://www.pixiv.net/novel/series/11114438
の外伝作品となります。
今回永久音の元に入った依頼は、寝袋の様な拘束衣によって自由を奪われてしまったお嬢様のお世話。
お付きのメイドに騙され二度と外せない拘束衣や数々の器具を体に取り付けられてしまい家族にも見放されたそのお嬢様の身の回りの世話をする事。
まるで芋虫の様な拘束姿のお嬢様の食事や排泄、体の洗浄などを行う。
しかし永久音の受けた真の依頼はその先にあって…。
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ピロンッ。
軽快な電子音がして永久音のスマホに連絡が入る。
「…ふぅん、全く世の中には変態が多過ぎるわね、まあおかげで私の仕事も途切れる事が無いのだけど、ふふっ。」
メッセージを確認しスマホを仕舞い、永久音は出発の準備を始めた。
ー・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-・-
チュンチュン。
窓の外から聞こえる雀の鳴き声。
そしてカーテンの隙間から射し込む木漏れ日の眩しさに私は目を覚ます。
「ん、んむぅ…。」
うう…、体が痛い、思い切り伸びをしたい。
そう思っても私にはもう自分の腕を頭の上に上げるどころかしっかりと胸の前で組んだ形のままの姿勢から全く動かすことは出来ません。
それどころかベッドから起き上がる事も掛けられてる布団を捲る事も今の自分にはする事が出来ないのです。
なぜなら私の全身は重厚な革で作られた拘束衣と言う人の体の自由を奪ってしまう衣服を着せられているから。
なぜそんなものを着せられているのか…?
別に私は拘束しないといけない様な凶暴な性格でも極悪人でもありません。
普通の…、いえ、普通は語弊がありますね…、私はとある財閥の一人娘ですから。
ではそんなお金持ちのお嬢様がなぜこんな目に遭っているのか…?
それはつい数ヶ月前に持ち上がった縁談の話が発端でした。
我が家はまだ古い考えが根付く家庭で、私はいわゆる政略結婚をさせられようとしたのです。
もちろん私は好きでもない人との結婚などやりたくないので強硬に反対しました。
あまりにも私が強く拒み続けるものだからお父様の我慢も限界にきて、とうとう私は捕らえれて結婚式までの間一切の自由を奪われる事になってしまったのです。
そうして着せられたのがこの拘束衣。
こうして私は結婚式まで10日ほどの期間拘束されて過ごす事になる…、ハズでした。
しかしそこでお父様にとって大きな誤算が…。
それは拘束衣によって自由の無い私の身の回りのお世話をしてくれるメイドの存在。
そのメイドが実は私の事を前々からこうして拘束し自分好みの拘束人形に仕立て上げたいと狙っていたらしいのです。
そんなメイドにお世話される事になった私は、そのメイドによって拘束衣を弄られ改造されもう二度と拘束衣を脱ぐ事が出来なくされてしまう。
しかもそれだけではなく体の各部にはおぞましい数々の器具を装着され、それももう私の体から取り外す事が出来ない様にされてしまったのです。
結婚式が近付き様子を見に来たお父様達がその事を知った時にはもう後の祭り。
私は二度と拘束衣から逃れらない惨めな存在へと変貌していた。
もちろんそんな私と先方は結婚などするはずもなく、結局政略結婚は破談になってしまいます。
結婚せずに済んだのは私にとっていい事でしたが、それに対する代償はあまりにも高過ぎました。
もう私は体の自由を一生取り戻す事が出来ないのですから…。
当然すぐにそのメイドは私から引き離され解雇されましたが、もう私の体は元に戻りません。
お父様はそんな惨めな拘束人形と化した私を恥だと思い、一番実家から遠い別荘へ私を幽閉する事に決めた。
そうして今私はその別荘のベッドに上で目を覚ました、と言う訳です。
うう…、顔を洗いたい、せめて目を擦りたい…。
寝起きで目ヤニがこびり付く目が気持ち悪くてついそんな事を思ってしまう。
しかしいくら思っても私にはもう二度と自力でその行為をすることは出来ないのです。
「んふぅ…。」
拘束衣同様に二度と口から外す事が出来なくされてしまった口枷が嵌った口から溜息を漏らす。
ああ…、目が覚めた所で私には何も出来ない…。
もう一度寝てしまおうかしら…?
そう思ったその時…。
「あら、お目覚めでしたかお嬢様。」
硬く凛とした意志の強そうな声が聞こえて、数少ない自由に動かせる場所である首(と言っても、首にも幅広で厚みのある革の首輪ががっちりと嵌められていて動かし辛くはあります)を動かし顔を声のした方に向けた。
「んふぅ?」
そこに立っていたのは少し冷たい雰囲気も感じさせるとても美人なメイド。
しかし私はそのメイドに見覚えが無く、思わずまともに発音できない口で『誰?』と聞いてしまった。
「ああ、申し遅れました、私は今日からこちらでお嬢様のお世話を仰せつかった者で、永久音と申します、以後お嬢様に関する全てのお世話は私が担当する事となりますのでどうぞお見知りおきを。」
永久音と名乗ったそのメイドはそう言って深々と頭を垂れた。
ああ、やっぱり彼女は辞めされられたのね…。
まあ私の体をこんな風にして自分の欲望を満足させようとしてたのだから、当然の事ではあります。
そして、その代わりに私の世話をしてくれるのがこの永久音と言う訳なのね。
「この度は災難でしたね、でもご安心ください、私はお嬢様の様にとても不自由な方をお世話する事に長けておりますので。」
不自由な人を…?
もしかして介護業界とかにいたのかしら?
まさか永久音が裏社会に精通していて、言葉の通り本当に全身を拘束されて自由を奪われている人を何人も扱って来たなんて思いもよらない私は、そんな風に考えていた。
とにかく今日からは前任のメイドによる自身の性欲発散の道具として使われていた様な目には遭わずに済むと言う事ね。
「ではお嬢様、さっそく朝のお世話を始めさせていただきます。」
「んっ。」
私は僅かに動く首で頷き、永久音にお世話を任せた。
バッ。
まず私の体に掛けられている布団を剝がされる。
「あぁ…、これはこれは…、思っていた以上に厳重に拘束されてしまっているのですね…。」
「んぅ、んむぅ~…。」
私は今の自分の惨めな全身を永久音に見られて無駄だと知りながら身を隠す様に体を捩る。
しかし、厳重な拘束に阻まれてその動きはほんの少し体が揺れた程度にしかなりませんでした。
「まるで蓑虫…、いえ、芋虫ですかね…、なんて惨めなお姿…。」
「むうぅ~っ!」
私は永久音にはっきりと嘲笑われて恥ずかしさに声を上げた。
でも、そうなのです。
永久音の表現はとても正しくて…。
今の私の姿は『蓑虫』や『芋虫」と言うのがピッタリの表現だと私も思います。
私の着せられている革製の拘束衣はまるで寝袋の様な造りになっていて、首から下、爪先までをその重厚な革で覆われその中に収められている。
しかも絶対に切ったり破ったりなど破壊出来ない様にとてつもない厚みがあって…。
その為に見た目が非常にモコモコしてて、その様子がまるで芋虫の様に見えるのです。
それにその厚みの為に余計に体の自由が奪われており、眠っていても寝返りさえ満足に打つ事が出来ない。
その為私はどうしたって誰かの介助がなければ何も出来ないのでした。
「ではまずはお顔を拭かせていただきますね。」
「んっ。」
私は頷き顔を拭きやすい様に少し顔を上げる。
ああ、嬉しい…。
口枷によって顔の半分は拘束具に覆われていますが、今の私の地肌が唯一露出してる部分である顔を拭いてもらえるのはこの姿にされてからの私の一番の楽しみでもありました。
「んふぅ…。」
暖かいタオルで優しく顔を拭かれて行く。
ああ、さっぱりする…。
目鼻やおでこ、それに耳まで丁寧に拭いてもらってようやく眠気もとれてしゃっきりと目が覚めた。
それもこれも前任のメイドが解雇されたからやってもらえる事。
前のメイドも歪んではいるものの私に対する愛情は深いものがあったので、ちゃんとお世話をしてくれていたけど、そのやり方がいちいち問題で…。
例えば顔を拭いた後はそのさっぱり感が台無しになるぐらいに私の顔にキスをしてきたり、食事は口移しで食べさせられたりと決して気持ちのいいものでは無かった。
向こうは私を好いてくれていたのかもしれないけど、特に彼女に愛情を感じていない私にとっては煩わしく時に恐ろしかった。
しかも彼女は体だけでなく私の顔も革の全頭マスクで覆ってしまおうとしていて…。
彼女の私に対する行き過ぎた行為が発覚するのが遅ければ、私は今こうして外気を感じる事が出来てる顔も分厚い革のマスクで覆われて一生を過ごさなければならなかったところでした。
「さあお嬢様、次はお食事です。」
そう言って永久音は私の体を少し起こして背中から頭にかけて高くなる様にクッションを敷いた。
「おいたわしやお嬢様、もう一生こんなドロドロの流動食しか口に出来ないなんて…。」
気の毒そうな顔で永久音は手にしたボウルに入っている私の食事となる流動食を見つめる。
そうなのです。
前任のメイドの手によって体中全ての拘束具がもう二度と取り外す事が出来ない様に細工されているので、当然私の口の自由を奪っている口枷も外せない。
ですから固形物を咀嚼する事が出来ないので私はずっと流動食生活で…。
もう普通に食事を楽しむ事は永遠に出来なくなってしまった。
それどころか…。
「ではアタッチメントを装着します。」
カチッ。
口枷にアタッチメントが嵌め込まれてようやく私の口は食事を流し込める穴が開く。
私の口はまるで男性器の様な形状の突起物を咥えさせられていて、アタッチメントを嵌め込む事によって中空になっている突起物にまず流動食を流し込む。
本来このアタッチメントは前任のメイドが私に被らせようとしていた全頭マスクと一体化しているもので、全頭マスクを被らないと食事出来ない構造だったのですが、今現在はその全頭マスクに付属してる逆止弁に似たアタッチメントを作ってムリヤリ食事用の穴をこじ開けている。
そのこじ開けた穴に流動食が流し込まれる。
「んっ、んっ…。」
そしてその突起物をほとんど動かない口と舌を使って扱くと、先端から流動食が私の喉に流れ込んで行くのです。
「んっ、んうぅ…。」
流動食が直接喉に流し込まれる食事はとても苦しく、味もニオイも食感も感じ取れない味気ない食事を更に苦痛にしていました。
そんな苦しくて辛い方法でしか私はもう食事する事が出来ない。
そんな苦行が何回か続き…。
「はい、全て食べ終わりました、よく頑張りましたね。」
永久音は私の食事方法がとても苦しい事を知ってるかのように、食事が終わると私を労ってくれました。
「では次は下のお世話をさせていただきます。」
食事が終われば次は排泄。
「むうぅ…。」
恥ずかしいけど自力でトイレに行けない体である以上、こうしてお世話してもらうしかない。
さすがにこの革の拘束寝袋の中に全部垂れ流しのままなんて不快だしそんな事想像もしたくない。
とは言え…。
私はそんな風に勝手に排泄物を垂れ流す自由も奪われているのでやりたくても出来ないのですが…。
「横向きにしますね。」
そう言って永久音は私の姿勢を横向きにする。
「ああ、これですね、ここがお嬢様の排泄口ですね。」
コツコツ。
そう言ってちょうどお尻の真ん中、肛門辺りにある革とは違う硬質の素材を指で叩く。
そここそ私が排泄物を出す事の出来る穴が開く場所。
「それではホースを繋ぎます。」
カチッ。
永久音の言葉と共にお尻、肛門辺りに少し押し込まれる感覚がして排泄用のホースが繋がれたことがわかる。
「吸い出しますね。」
その言葉に私は安堵と共に早く出させてとも思う。
就寝前にちゃんと出させてもらえてはいるものの、やはり一晩経てば排泄物は溜まってしまう。
どうしたって朝起きたら排泄したくなってるのはしょうがない。
しかも私の場合は、普通の人よりも排泄が我慢出来ない状態にされた上で凶悪な器具によって自力での排泄を堰き止められているのだから余計に辛く苦しい思いをしてしまう。
今となっては前任のメイドの悪魔の囁きに頷いてしまったあの時の自分を叱りたい。
最初の内、まだ前任のメイドの彼女が考案したこの特製の拘束寝袋を着せられる前は、布製の拘束衣と呼ばれる代物で私は体の自由を奪われお屋敷の一室に幽閉されていた。
その時はオムツを穿かされていて、そのオムツに漏らす事で排泄をさせられていました。
私はお漏らしして濡れて汚れたままのオムツをメイドが替えてくれるまでの不快な時間がとても嫌で…。
そんな時に前任のメイドが『オムツしなくてもいいようになりたいですか?』と聞いて来たのです。
私はその言葉にオムツ生活から逃れられるならとあまり深く考えずにOKしてしまった。
そして私の股間にはその前任のメイドが用意した様々な恐ろしい器具が取り付けられてしまう事になるのです。
まずは肛門を限界近くまで拡げたまま固定するトンネルアナルプラグが挿入され、二度と抜けない様に内部で肛門が拡がる限界以上の太さに膨らまされ固定された。
このトンネルアナルプラグは底部が逆止弁になっていて専用の排泄ユニットを接続しないとウンチを一滴たりとも漏らす事すら出来なくなる。
更に尿道にはカテーテルチューブが留置され、こちらも二度と抜けない様に膀胱内で硬化シリコンを充填されたバルーンを膨らまされて固定された。
しかもそのカテーテルチューブはお尻のトンネルアナルプラグに接続され、私は常にカテーテルチューブによって垂れ流されるオシッコによって浣腸され続ける羽目になってしまう。
初めてこれを取り付けられた日は常に巻き起こる強烈な便意と腹痛に苦しみ、必死に息んでもほんの少しも出せない辛さに脂汗をダラダラと垂らし眠る事も出来ませんでした。
しかも前任のメイドはそれだけでは飽き足らずに更に恐ろしい器具を追加して行く。
それは私の膣内パンパンになる程の太さ大きさをしたディルド。
しかもそのディルドも二度と抜けない様に内部で大きく膨らまされていました。
そして膣内の分泌物はそのディルドの表面に無数に開いてる小さな穴から回収され底部に繋げられている排出用のチューブを通して外に出される。
いえ、外ではなくそのチューブもカテーテルチューブ同様にトンネルアナルプラグに接続されオシッコとともに浣腸液代わりになって私のお腹を腸内を虐めて来るのです。
こうして私は、逆らえば前任のメイドにウンチを出させてもらえなくなってしまうので言う事を聞くしかなくなり、その後はあれよあれよと言う間に今の革の拘束寝袋で自由を奪われた姿にされてしまったのでした。
ギュゴゴゴゴゴ。
今までの事を思い出してる内にお尻に接続された排泄ユニットが動き出しウンチを、オシッコと膣内の分泌物で浣腸され液状になったウンチを吸い出して行く。
すると今まで感じていた腹痛と便意がみるみる収まって行き私はほっと息をつく。
だけど…。
ブィブィブィブィ…。
ヴィンヴィイヴィヴィ…。
排泄ユニットでウンチを吸い出し始めると同時に股間部分から低いモーター音が響き出す。
「ふむうぅっ!」
私の膣内と肛門に埋め込まれたディルドとプラグに仕込まれた恐ろしい仕掛けが動き出す。
それは排泄ユニットと連動して排泄が始まると振動するバイブレーション機能。
排泄ユニットが作動してる間ずっと振動し続け私を強制的に性的に昂らせて行く。
ブィブィブィブィ~…。
ヴィイヴィヴィ…。
あ、ああ…。
じわじわと発情させられて、ほとんど動かせない体をビクビクと捩らせて感じる私。
最初の内はこの仕掛けも強制的に発情させられるのが辛かったのですが、最近はこの刺激を楽しみにしてる自分がいる。
なにせずっと体も動かせず自分では何も出来ない日々が延々と続いているのだから、刺激を求める様になってしまうのは当然の事なのかもしれない。
なので今日もこの刺激に身を任せ快感を貪って行く。
だけど…。
ブゥン…。
「はい、ウンチの吸い出し終了しましたよ。」
あ…。
無情にも永久音は排泄ユニットのスイッチを切ってしまう。
そ、そんな…、私まだイケてないのに…。
「むうぅ~っ。」
「そうですかすっきりしましたか、それは良かったです。」
私はイキたくてまたバイブ振動を動かす様にお願いするのですが、その願いは全く伝わらず永久音は排泄ユニットのホースを外し片付けてしまった。
ああ…、また今日もイケなかった…。
そうなのです、毎日この排泄の時間を楽しみにするようになってからは逆にイケないと物足りなくて悶々とするようになってしまった。
そしてほとんどの日はイケずに終わってしまう。
「はい、朝のお世話は終了です、それではまた午後に来ますね。」
そう言って永久音は部屋から出て行ってしまった。
こうなってしまうともう私には何も出来ない。
ただ天井を見つめて悶々とした体を抱えてじっとしているしかありませんでした。
「お嬢様、今日はお体を洗浄致しましょう。」
午後に入って永久音がまたやって来るとそう言われる。
ああ、久しぶりに体がさっぱり出来る。
そう思うと嬉しかった。
「それでは失礼して…。」
永久音は体の洗浄の準備として首周りを目張りして隙間を塞いだ後、排泄時の様に体を横向きにされる。
「洗浄ホースを取り付けますね。」
そう言うと永久音は首の付け根辺りの背中部分にある接続口にホースを接続する。
カチッ。
「では洗浄水の注入を始めます。」
ウィーン。
永久音そう私に告げるとスイッチを入れ、洗浄水が私の着せられている拘束寝袋の中に流れ込む。
と言っても私はインナーにラバースーツを着せられており、洗浄水が注ぎ込まれるのはそのインナーのラバースーツの中。
そうする事により私はこの拘束寝袋を脱ぐ事が出来なくても体をキレイに保つ事が出来るように工夫されていた。
それは私が本当にもう二度とこの拘束から解放されないと言う事を証明してる仕組みである為、こうして体が洗われてキレイになりスッキリするのと裏腹に心の中はどうしてもこの拘束寝袋を脱ぐ事が出来ないのを思い出して気が重くなってしまう。
私は全てにおいて完全に気持ちが晴れる事が無い様に拘束されてしまっているのです。
きっと諦めてこの生きた抱き枕の様な姿を受け入れてしまえば楽になるのかもしれません。
「おっと、首元から水が…。」
洗浄水が首の隙間から漏れ出ない様にと目張りをしてた所に少し隙間があったのか、洗浄水が漏れ出て来てしまう。
それを永久音は拭き取り目張りを強化する。
本来は革の全頭マスクも被らされて使用する事を考えてその洗浄システムは作られているので、こうして毎回首元に目張りをするのは少し手間がかかる。
それは永久音も思ったみたいで…。
「ふう…、お嬢様が全頭マスクも被って完全に拘束されてしまえばこちらの手間が省けるのだけど…。」
そんな呟きが聞こえて来てしまう。
その言葉に申し訳なさが込み上げるけど、どうしようもないし、こんな姿に好きでなった訳では無いとも思ってしまう。
しかし、あの時こんな中途半端なところで拘束が止まらずに全頭マスクも被らされて完全拘束されていれば、お世話するメイドの負担も軽減されていたと思うと、どっちが良かったのかなと考えてしまう。
「吸い出します。」
そんな考えに耽っていると、どうやら洗浄が終わった様で、水がホースから吸い出されて行く。
ギュゴゴゴゴゴ。
こうして私の体は一切拘束を解く事無くして清潔さを保たれるのです。
「洗浄が終わりました、ではまた後程。」
そう言って洗浄に使った機械を持ってまた永久音は部屋から去って行きました。
新しいメイド永久音に代わっても私の拘束され自由を奪われたままの生活は特に変わる事は無かった。
だけど…。
その日の夜。
「お嬢様、耳搔きをさせていただきます。」
え?
耳掻き?
前任のメイドにはそんな事一度もやってもらえた事がなく、その提案に少し驚く。
「それでは失礼して…。」
永久音は私の返事を待たずにベッドに上がり、膝枕をしてくれる。
体を横向きで永久音の膝に頭を預ける。
あ…、ちょっといいかも…。
私は久しぶりにすごく安らいだ気持ちになっていた。
「これはこれは…、やはりかなり溜まっていますね…、念入りにお掃除させていただきます。」
どうやら私の耳の中は相当汚れているようだ。
確かにこの姿になってから耳にはまったく触った事など無く、ましてや掃除など出来るはずもない。
そりゃあ耳垢も溜まっている事でしょう。
ガサッ、ガサッ、カリッ、カリカリッ。
どうやら耳掃除が始まった様で、耳搔きが耳の中を動き耳垢を取って行ってる様子が聞こえた。
「ふふっ、とっても大きなのが取れましたよ。」
永久音楽しそう…。
そう思った私も、耳を掃除されて膝枕されてるこの時間はまんざらでもなかった。
前任のメイドは私を自分の勝手な愛情と性癖をぶつけてくるだけの人だったから、久ぶりに人の温かさに触れた様な気がしてほっこりした。
「ではもう片方も…。」
そう言って今度は反対向きに体を横にされると私の顔が永久音の下腹部に埋もれる様な形になる。
あ、永久音のニオイ…、落ち着く…。
ガサッ、カリカリッ。
そうしてしばらくの間ゆったりとした時間を過ごした。
「ふふっ、耳の中、キレイになって良かったですね。」
「んふぅ~。」
私は少し聞こえが良くなった耳でその言葉を聞く。
ああ…、この人、永久音にお世話してもらえるのなら、この生活も悪くないかも…。
そんな風にまで思う程永久音を信頼し始めていた。
なのに…。
「では次に髪の毛の処理に入りますね。」
え?
永久音の言った事の意味が一瞬わからず固まる。
しかし永久音がその手にした物が目に入るとその言葉が何を意味してるのかを悟った。
ビイィィィン。
それは電動のバリカンでした。
ま、まさかそれで!?
ジョリジョリジョリ…。
そう思っている間に永久音はそのバリカンで私の髪の毛を刈り出す。
元々ロングだった私の髪の毛。
お世話の邪魔だと前任のメイドに短くされていたその髪の毛が、今度は全て刈り取られて丸坊主にされて行く。
そして…。
10分もしない内に私の髪の毛は刈り取られて無くなった。
「もう二度と生えて来ない様に特殊な脱毛クリームを塗り込みますね。」
脱毛?
何それ!?
もう生えて来なくなるって…!?
突然の出来事にまだ頭が追い付いていなくて抵抗する間もなく、いえ、抵抗なんて出来ないのですが…、私の頭と眉毛にその脱毛クリームが塗り込まれた。
「拭き取りますね。」
先程までの優しい口調のまま淡々と恐ろしい事を実行されていって、私の頭はもうバグった様になりフリーズし、ただ事の成り行きを見続けるだけになっていました。
「うふふっ、キレイにツルツルになりましたよ。」
そう言って永久音は私の頭を触る。
確かにそこに髪の毛の感触は無く地肌に直接触れる永久音の手を感じました。
そんな…、本当に髪の毛が無くなっちゃった…。
ショックを受ける私ですが、そこに追い打ちをかける様に永久音が衝撃の言葉を告げる。
「これで全頭マスクを被せる準備は完了ですね。」
全頭マスク!?
え?
何で?
「うふふっ、驚いている様ですね。」
そりゃそうです。
あの全頭マスクはあわや私が被らされるところを前任のメイドが取り押さえられて被らずに済んだものだと言うのに…。
なぜそれを永久音まで私に被らせようとするのか理由がわかりません。
「だってアレを被らせればお嬢様のお世話、いえ、管理が楽になるのでしょう?だったら被らせてこちらの手間を省かないと、ね?」
そんな理由で!?
「むうぅ~っ!」
私は何とか全頭マスクを被らせられるのを止めてもらえるように必死に叫ぶ。
しかしペニスギャグを咥えさせられている口ではどう頑張ってもまともな言葉は発する事が出来ませんでした。
ガボッ。
い、嫌っ!
そうこうしてる間に永久音は例の重厚な革で作られた全頭マスクを私の頭に被せる。
「ふむうぅ~っ!」
私は必死に頭を振って外そうとしますが、全頭マスクの厚みが凄くて被らされただけで首の動きが封じられてほとんど動かせなくなった。
もう手足どころか首を動かす事も出来ない!
ここに至って私は完全に全身の自由を失ってしまいました。
そして体を覆う拘束寝袋と全頭マスクが接続され、自力ではもうどうする事も出来なくなる。
「どうですかお嬢様、マスクの着け心地は?」
そう言って私の顔を覗き込む永久音の顔がマスクに虫の複眼の様に無数に開いてる小さな覗き穴から見えた。
ううっ、息苦しい気がする…。
それに、ゴムのニオイが強い…。
先程の覗き穴以外にも呼吸用に鼻の辺りに小さく二つ穴があるけどそれ以外は密閉されてしまっているので少し呼吸が辛く感じる。
しかもマスクの内側はラバーでコーティングされているらしく、呼吸する度に強烈なゴム臭を吸い込む事になってしまい余計に呼吸が辛い。
そして口に咥えさせられていたペニスギャグはマスクの口部分にある逆止弁と繋がり、これでもうわざわざアタッチメントを付け外しする事なく食事を流し込む事が出来るので、メイドは食事の世話が楽になるでしょう。
体の洗浄も、首元の目張りなどせずに済んでしかも顔も一緒に洗う事が出来る様になるのでこちらの方もメイドの手間は大幅に減る事でしょう。
だけど…。
たったそれだけの事で私の唯一露出してた顔まで閉じ込めてしまうなんてあまりにも酷過ぎる。
「んうぅ~っ!」
私は再びマスクを外してもらえるように必死に叫ぶ。
しかし…。
「無駄ですよお嬢様、拘束寝袋と一体化したマスクは二度と外せませんよ、もう誰にも。」
そ、そんな…。
ひ、酷い!
何でこんな事を!?
永久音だったら信用していいと思っていたのに『世話が楽になるから』なんて理由で私を完全に拘束してしまうなんて酷過ぎる!
そう思っていると…。
「さてと…、完全に拘束し終わったところでそろそろ種明かしをしましょうか…、入って来なさい。」
種明かし?
それに今誰を呼んだの?
「ほらもっとこっちに来て、お嬢様、いえ、『元』お嬢様にあなたの顔をよく見せてあげなさい。」
永久音の言葉の後、もうひとり誰かが近寄ってる気配を感じ身構えていると、覗き穴から見える視界に一人の女性の顔が見えました。
え!?
ど、どういう事なの!?
私は困惑した。
だって私の目の前に現れたその女性は、私だったから…。
「驚いた?この子があなたを完全拘束状態にした理由よ。」
ど、どう言う事?
永久音の言葉を私はまだ理解出来ないでいた。
「あなたが前任のメイドにこんな惨めな芋虫に変えられちゃったから結婚がダメになったでしょ?」
そうだ、政略結婚で私は大財閥の跡取り息子に嫁ぐ予定だった。
それが嫌だったから捕らえられて拘束され、前任のメイドにまんまとこんな惨めな格好にされてしまう羽目になったんだ。
「でもね、あなたのお父様は諦めきれなかったみたいでね、あなたそっくりに整形した女性を用意して政略結婚を進める事にしたのよ。」
な、なんですって!?
「むうぅ!?」
私は驚きのあまりまともに喋れない事も忘れて叫んでしまう。
「そこで同じ顔をした人間がいては都合が悪い、そこにちょうど顔を永久に隠す事の出来る全頭マスクがあった…、後は言わなくてもわかるわね?」
つまりは本物の私の顔が他の誰かに見られて替え玉がバレてはいけないから、被ったら二度と脱げなくなる全頭マスクで顔を隠す様にお父様は永久音に指示をしたと言う事?
「うふふっ、束の間の私との団欒、楽しんでくれて嬉しかったわよ。」
「むうぅ~っ!」
永久音は最初から私をこうして完全に拘束する為に送り込まれて来てたんだ…。
「いい思い出になったでしょ?そして明日からは別のメイドがあなたの世話を担当する事になるわ。」
つまりは顔を隠すのとその新しいメイドが私の世話をするのを簡単にする為の二重の理由でマスクを被らされてしまったと言う事なのね…。
「じゃあね『元』お嬢様、これから一生そのままだけどお元気で。」
そう言い残して永久音と私そっくりに整形した女性はこの部屋から去って行ってしまう。
しばらくすると永久音が言っていた新しいメイドがやって来て私に丁寧にあいさつをした。
すごくおどおどした娘で、きっとこの人もお父様に無理やり脅されたとかでここに連れて来られたのだと容易に推察出来た。
こうして私はこの新しいメイドに世話されながら、身動きひとつ出来ない体のまま人里離れた別荘で過ごす事になったのでした。
……。
…。
で、終わればまだマシだったでしょう。
お父様が政略結婚に選んだ財閥はその後急速に力を失い、アテにしていた資金の援助も受けられずお父様の会社は倒産、私財もほとんどを失い私以外の家族は皆路頭に迷う事になった。
そして私はと言うと…。
倒産した会社の負債の返済に充てる為に好事家に売り飛ばされ、私はその人の下で生きてる抱き枕として一生使われる事になったのでした。