2020 10.23 立ち絵と登場人物
内容は定期的に更新していきます。
また「RENTAL LOVER おまけ」に
リョコちゃんの立ち絵差分PSDをアップロードいたしました。
愛する妻は
下品で腹黒で醜いクソ上司から貞操を守れたか
登場人物
氷室 和幸 ひむろ かずゆき 年齢30歳
会社員。最愛の妻「有里」と二人暮らし。
自分の中にある特殊な性癖に気付き始める。
無能な上司のせいで出世コースは遠ざかっている。
氷室 有里 ひむろ ゆり 年齢28歳
和幸の妻。結婚2年目。子供はまだいない。
聖ファリス女子大在学時、早慶大に通う和幸とコンパで知り合う。
和幸を心から愛している。
木村 きむら 45歳
和幸の上司。
下品で腹黒で見た目の汚い男。
部下からは陰で「キムノウ(無能)」と蔑まされている。
どういうわけか社内で大きなコネがあるようで、
無能の癖に部長の肩書を持つ。
第一話
「氷室和幸」
「氷室君!
この書類は一体どういう事かね!
この書類は東西興業とウチとの重要な取引に関わるんだよ?
それを何だいこれは!
君は私をクビにする気かね!」
オフィスに木村部長の怒号が響く。
木村は、書類の束をバタバタとデスクに叩きつけながら、平謝りの俺を執拗に詰る。
同僚たちの憐れむような視線を感じる。
木村
「とにかく、今日中に書き直してちょうだいよ!
今日は終電で帰れると思うんじゃないよ!」
その怒号が鳴りやんだのは10分後だった。
「おい氷室。散々だったな」
首を垂れて自分のデスクに戻ると、同僚が俺を慰めた。
和幸
「ああ・・・まったく・・・」
「その書類ってさ、先週、キムノウ(木村部長)がお前に指示した奴だよな。
それって、キムノウの言うとおりに書いたものじゃなかったか?」
和幸
「そうさ」
「やっぱ、アイツのミスなんじゃねーか」
和幸
「いつものことって言えばいつものことだが、
いい加減,、あの野郎のクズさ加減には参るよ」
「だよなぁ・・・。
無能なあの野郎のせいで、
この部署に配属された俺たちは出世コースも外しちまったし、
余計な仕事増やすし、自分の責任を部下に押し付けた上に、コレだもんな」
和幸
「慣れっこないよな・・・クソ」
「全くだ。
ところで、この部署に移ったばっかのお前は知らないだろうが
奴の『姫参り』には気をつけろよ」
和幸
「姫参り?」
「ああ。先月、うちの部署で懇談会があったろ。夫婦同伴OKの」
和幸
「ああ。それが?」
「お前、美人の嫁さん連れてきたろ。
ずば抜けて美人だったもんな。
スタイルも抜群で・・・正直、俺も見惚れたけど。
お前の奥さん、絶対にキムノウに狙われたぞ」
和幸
「はぁ?
狙われるって・・・」
「あの懇談会って、キムノウが企画してるみたいなんだけど、
その目的ってのが、部下の嫁さんのチェックなんだとか」
和幸
「はは・・・まさか」
「その証拠によ、吉沢の嫁さん知ってるだろ?」
和幸
「ああ、あの元読者モデルとかって言う」
「一昨年の懇談会のあと、来たんだとよ。キムノウが」
和幸
「どこに」
「吉沢の家だよ」
和幸
「はぁ?
何しに」
「それは分からねーけど、
自分の好みの嫁さんを懇談会でチェックして、
家に押しかけて来るんだとよ。
それが、『キムノウの姫参り』って呼ばれてんだよ」
和幸
「まじかよ。気持ち悪い話だな」
「ま、あの容姿だろ。
吉沢の嫁さんも相当気持ち悪がってるみたいで、
相手にもしなかったようだがな」
和幸
「ま、それはそうだろ。
あの醜い男に近づかれただけで、大抵の女は悲鳴上げるだろ」
「お前の家にも来るかもしれないから、
嫁さんには言っといた方が良いぞ」
和幸
「ああ。そうするよ」
姫参りねぇ。
全く気持ちの悪い男だ。
木村。キムノウ。クソ野郎。クソ無能。クズ人間。ゴミカス。チンカス。
奴に対しては、言い出せばきりがないほど罵倒する言葉が湧き出る。
全くふざけた野郎だ。
1年前、運悪くこの部署に配属され、キムノウの下に着いた。
この部署は社内で『ファウルグラウンド』と呼ばれている。
つまり、出世コースを大幅に外したという事だ。
それは全て、ファウルグラウンドを統括するキムノウ、コイツが無能なせいだというのを身をもって知った。
こんな歳を取っただけの無能野郎がなぜ本部長に?
様々なうわさが飛び交うが、奴はこの会社で大きなコネクションを持っていると囁かれている。
散々たるセクハラ、パワハラ問題を起こしても、彼が会社から懲罰されないのは、それが理由らしい。
オフィスにポツンとひとつだけ灯る俺のデスクのパソコン。
すでに同僚の姿は消えていた。
キムノウはいつものように定時でさっさと帰っている。
俺は、終電までに何とか書類をまとめ、家路を急いだ。
こんな日は、愛する妻に慰めてもらいたい。
妻の顔が、電車の中で項垂れる俺の頭に浮かんでいた。
「和くん!お帰りなさい!」
深夜0時を回っていた。
インターホンを鳴らすと、妻の有里が温かい笑顔で迎えてくれた。
和幸
「ごめんな。いつも遅くて」
有里
「いいのいいの!本当にご苦労様です!」
和幸
「ええと」
有里
「一応ご飯の用意できてますけど、お風呂にします?」
和幸
「食ってないから、飯にしようかな」
有里
「は~い」
有里は、俺のジャケットを受け取りハンガーにかけると、ニコニコしながらキッチンへ向かう。
いつも健康に気を使った手の込んだ料理を作り、そのどれもがシェフ顔負けの美味しさだ。
こんな時間に帰っても笑顔で出迎え、食事から風呂の用意まできめ細かく気を配ってくれる。
そんな有里のやさしさと笑顔は、いつも俺を癒してくれる。
そのお返しに、俺は毎晩、有里を抱く。
有里が満足するまで、丁寧に有里を可愛がる。
有里
「・・・和くん・・・もっと・・・もっと強く・・・」
和幸
「有里・・・有里・・・」
有里
「和くん・・・私そろそろ・・・和くんの赤ちゃん・・・欲しいな…」
和幸
「・・・子供?・・・まだ早いよ・・・」
有里「・・・あはん・・・和くん・・・あ・・・お願いだから・・・」
和幸
「・・・しょうがないな・・・今日は中に出すよ」
有里
「うん・・・うん・・・中・・・中に出して」
和幸
「有里のオマンコ、気持ちいいよ」
有里
「いやだ・・・そんな言い方・・・」
和幸
「有里も言って」
有里
「和くん・・・の・・・おちん・・・ちん・・・気持ちいいよ・・・」
和幸
「有里もエッチになったね」
有里
「ばかぁ・・・はぁん・・・んっ・・・んっ」
有里
「ねぇ、胸も・・・」
和幸
「有里はおっぱいが敏感だね」
有里
「うん・・・和くんに一杯してもらって、おっぱいも凄く気持ちよくなれたよ」
和幸
「強いのが良い?」
有里
「うん・・・うん」
和幸
「こんなに絞ったら、ミルクが出そうだ」
有里
「うん・・・ミルク出ちゃいそう・・・うん・・・」
付き合ったばかりの頃は、セックスのセの字も知らないような初心で純真な女だった。
付き合って2年もの間、体の関係を一切許さず、キスですら1年目にやっと許すほどの鉄壁の貞操観念だった。
有里との出会いは学生時代に遡る。
早慶大に通っていた俺は22歳、お嬢様学校で有名なファリス女子に通っていた有里が20歳になったばかりの頃で、
仲間の伝手で開かれたコンパが切っ掛けだった。
有里は、男であれば誰が見ても真っ先に視線を送る美貌と抜群のスタイルを持っていた。
そのうえ、他の女子には無い女性らしさと大人びた雰囲気があった。
まさに、光輝く女神と言った印象だった。
そんなコンパで、下戸だった有里が、周りに合わせようとビールを一口飲んで、
すぐに顔を真っ赤にして恥じらうしぐさに、俺の心は一気にときめいた。
当時、男子が俺を含めて5人いたが、その5人がライバルとなって彼女を競った。
そのコンパから3か月後、俺が有里を射止めた。
有里の父親は大企業の重役で、まさにお嬢様育ちだった。
新人サラリーマンの俺との結婚には最後まで反対だったが、付き合って6年目にはやっと承諾してくれた。
有里の育ちの良さは、料理の上手さや家事の手際に留まらず、今時には珍しい男を立てる素養も兼ね備えていた。
有里を射止めた俺に、回りからはいつも羨望の声が注がれた。
付き合って6年、結婚して2年が経つが、いまでもずっと変わらず有里を愛している。
この顔も、体も、声も、心も、何もかもが愛おしい。
そんな有里も、俺のことを心から愛し尽くしてくれている。
有里
「和くん、私、もう・・・」
和幸
「ああ・・・俺も・・・」
有里
「和くん、愛してる!愛してる!和くんも言って」
和幸
「有里、愛してるよ」
有里
「嬉しい・・・」
有里は瞳に大粒の涙を貯めている。
俺が愛してると優しく言うたびに、有里は安心したように涙を浮かべる。
和幸
「イク・・・イクよ」
有里
「私の中に、一杯出して」
和幸
「有里のオマンコに一杯出してあげるね」
有里
「うん・・・うんうん」
大きく痙攣する有里の体。
有里の少女のような淡いピンクの膣から、射精した俺の精液がドクドクと溢れ出る。
有里は放心したまま、まだビクビクと体を震わせている。
人一倍貞操観念の高かった有里は、今はもう俺が喜ぶことのためなら何だってやってくれる。
有里が初めて俺に体を許したのは、
彼女が学生時代最後の日だった。
『卒業記念』なんて有里はおどけて見せたが、彼女の身体は最後のその時まで震えていた。
破瓜の血に彼女の貞潔が真実であったことを知り、有里への愛情が俺の中で最大限に大きくなった。
一度体を許した有里は、驚くほど柔軟になった。
俺は彼女と会うたびに関係を求めた。
有里も、次第に感じ始める快感と喜びに夢中になっていった。
多い時は一日に5回もセックスをした。
もともと奉仕精神が強かった有里は、自ら進んで俺のペニスを口にくわえ、そのた わわな胸で挟むようになった。
時と場所を選ばずセックスをした。
カーテンの開いた高層ホテルの窓。
温泉旅館の混浴風呂。
夜の公園。
夜の砂浜。
有里は恥じらいながらも、俺のためにどんなことだってやりのけた。
有里も、そう言った行為に大いに濡れていた。
今は専業主婦である有里が、まだOLをしていた頃の同棲時代。
出社前の彼女にローターを装着したこともある。
有里は本気で嫌がったが、何度も懇願すると、しぶしぶ了承した。
性器に装着したローター。
彼女は通勤ラッシュの満員電車に乗る。俺が電話を鳴らすと、彼女はその光景を動画で発信しながら、ローターの電源を入れる。
見る見る顔を赤らめ、下半身をもじもじとさせる有里の姿がスマホ越しに見える。
何人かの男が有里の異変に気付いて声を掛ける。
「大丈夫です。すみません」
有里の声が聴こえる。
会社についてもその行為は続いた。
明らかに有里に好意を持っていそうな男性社員が馴れ馴れしく声を掛ける。
有里はそっけなく返す。
また、同じような別の男性社員が有里に声を掛ける。
有里はそっけなく返す。
有里が、如何に男性社員たちからアプローチされているかが良く分かった。
俺はなんだか嫉妬して、男が近寄るたびにローターを入れる指示を送った。
有里は、平静を装いつつ男性社員と会話しているが、彼女の膣に潜むローターは音を鳴らしている。
昼過ぎになると、ついに有里は耐えられなくなって、ローターを外した。
俺は有里にオナニーをするように言った。
有里は女子トイレで、その一部始終を俺に配信した。
帰宅した有里は、ほっぺたを膨らませて。
「もう絶対にしないから!」
と本気で俺を叱った。
俺は、有里を支配している自分に恍惚の表情を浮かべた。
自分の曲がった性格。性癖。
そんなものに気づいたのが、丁度その時だったかもしれない。
有里には申し訳ないが、俺は有里を自分の物だけにしたいと心から思った。
そのために、そう言った行為を有里に指示し、有里が遂行することによって、
自分の支配下にあることを確信し、安心していたのだろう。
有里
「和くん・・・キス・・・して」
和幸
「有里・・・」
有里と過ごしている時間は、仕事のことも木村のことも全て忘れられた。
有里がいてくれればいい。それだけで俺は満足なんだ。
ある休日、家のインターホンが鳴った。
有里
「和くん、木村部長さんがいらしたんだけど」
和幸
「はぁ!?」
ソファに寝そべっていた俺は転げ落ちそうになった。
そうか、『姫参り』か。
あの野郎・・・。
俺と有里だけの神聖な空間に踏み込んできやがった・・・。
木村
「いや~・・・氷室君、すまんねぇ。
近場に用があってね。そのついでと言っちゃあなんだが、寄らせてもらったんだ」
和幸
「そ、そうなんですね」
木村
「これ。
私の実家から送ってきた焼酎!
どうかね。一杯やらんかね!」
和幸
「いや、ちょっと今日は」
木村
「ほぉ。
じゃあ、これを封も開けずに持って帰れと言うのかね。この私に。君は」
和幸
「あ、いや・・・そうですね」
木村
「いつまで私を玄関に立たせておくんだ君は」
和幸
「あ、すみません。気が付かずに。
さ、どうぞ上がってください」
木村
「しょうがないなぁ。
じゃあ、ご厚意に甘えるとしましょうか!ヒヒヒヒヒ」
一体どういう了見なんだコイツは。
俺と酒を飲みたい?
いや、同僚の言っていたことが確かなら、コイツの目的は有里だ。
有里をこんな野郎の汚い目に触れさせるのもいい気分がしない。
何とか理由をつけてさっさと追い出そう。
木村
「いや~~。
ご招待預かっちゃって!
それに美人の奥さんの手料理まで用意してもらっちゃって!」
有里
「とんでもないです!
大したものはお出しできませんが、どうぞ召し上がってください!」
木村
「ん~~~!
うみゃあ!
こいつはうみゃああ!ハッハッハッハ!」
有里
「まぁ!ウフフ」
木村は、有里の手料理と持参した酒ですこぶる上機嫌だ。
こんな奴に有里の手料理を食べさせるなんて、腸が煮えくり返りそうだ。
木村
「しかししかし、氷室君。
君はてっきり私のことを嫌っていると思っていたが。
まさか、奥さんの手料理で持て成してくれるとは」
和幸
「何を言うんですか。尊敬する上司を嫌うだなんてとんでもないです」
こんな心にもないセリフは、たとえ建前だとしても、自己嫌悪に陥いり反吐が出る。
木村
「尊敬か。
はははははははは!いや~は、明日からは君を見る目が変わりそうなのだ!
ヒョッヒョッヒョッヒョ」
和幸
「ははは」
気持ちの悪い笑い方しやがって。
有里
「木村さん、主人がいつもお世話になって、どうぞ今後とも」
木村
「いやいやいや!
こちらこそ、優秀な氷室君にはいつも感心しとるんですよ。
しかしね、奥さん。奥さんの存在も大きいのだ!」
有里
「わたしの・・・ですか?」
木村
「貴方のような女優顔負けの美人な奥さんがいるから、氷室君も頑張れるのでしょう!
氷室君にとって奥さんの存在は大きいのだ!
私にとっても、
そのぱっつんぱっつんの柔らかそうなおっぱいが大きいのだぁ!ガハハハハハ!
おっと失礼失礼!」
この野郎・・・。
有里
「まぁ・・・」
木村の品性下劣さに、有里は唖然と目を大きくして俺を見た。
和幸
「ははは。
部長、ちょっと飲み過ぎですよ。
そろそろタクシーでも」
木村
「何を言うか!
まだ焼酎のロックを2杯しか飲んどらんのだ!」
和幸
「はぁ・・・」
木村
「しかし、本当に氷室君がうらやましいのだ。
こんなに美人な奥さんがいて、美味い料理が毎日喰えて」
和幸
「・・・・・・」
有里
「あ、あの、木村さんは、奥様は」
和幸
「おい」
木村
「いや、いーのいーの。いやね、3年前に別れてね。
こんな仕事でしょ、夜も遅いし、
管理職なんかやってるとね、
部下のミスも全部私が処理しないといけないのだ。
朝帰りなんて当たり前。
で、逃げられちゃったわけなのだ」
良く言うぜキムノウが。
お前のケツを拭いてるのは俺たち部下の方だろうが。
有里
「それは大変ですね・・・。じゃあ、お食事なんかはご自分で?」
木村
「いやいや、大抵はコンビニ弁当とか店屋物で済ましちゃうのだ」
有里
「あら、それは・・・良くないですね!
偏ったお食事は心と体の健康に良くないですよ!
良ろしければ、またいつでもウチに寄ってくださいね。
大したものはお出しできないですが、腕によりをかけて作りますから」
和幸
「おい・・・」
木村
「コイツは嬉しいこと言ってくれますな!
是非とも、是非とも寄らせていただくのだ!
いや~、ほんと、奥さんの手料理は美味いのだ!
美人が作ると一段と美味い!」
有里
「まぁ!」
和幸
「さ、グラス空いてますよ」
木村
「おお、すまんね。
じゃ、私からもご返杯」
和幸
「すみません」
木村
「奥さんも一杯どうです?」
有里
「いえ、私は・・・」
和幸
「妻は下戸なんですよ。ビール一杯飲んだだけで顔を真っ赤にするんで」
有里
「そうなんです。この人と知り合った時も、
実は飲めないお酒無理しちゃって」
木村
「ほーー。
二人の馴れ初めねぇ。
いや、この酒はね、大丈夫。
名酒は酔うものじゃなく、味わうものってね。
この酒は逆に頭をスッキリさせるのだ」
和幸
「いや、本当に妻は」
有里
「じゃ、一杯だけ頂いちゃおっかな!」
木村
「それそれ!
そーこなくちゃ!」
有里は妻として、夫の上司である木村に対して精一杯気を使っているのだろう。
飲めない焼酎をほんの少しだけコップに注ぎ、大量の水で薄めた上に、ロックを入れて飲んだ。
そんな水のような酒を一口飲んだだけで、予想通り瞬く間に顔を紅潮させた。
木村はすでにロックを4杯飲み、大分酔っぱらっている。
有里も酔いのせいか笑い上戸になって、木村と会話が弾んでいる。
その間、木村の視線が有里の胸に注がれているのが分かった。
俺は途端に怒りがこみ上げてきた。
普段の木村のクズっぷり。
有里を目的にして二人のスイートルームにズケズケと踏み込んできた図々しさ。
酔いのせいもあったが、俺は木村に仕返しがしてやりたいと思った。
コイツは明らかに有里にメロメロになっている。
有里の美貌と豊満な胸に鼻の下を長くし、想像の中で衣服を剥いでむしゃぶりついているに違いない。
しかしそれは、未来永劫、絶対に叶うことのないこの醜い木村と言う中年男のしがない妄想に終わるんだ。
コイツに見せつけてやったら、どんな思いを抱くだろう。
絶対に手の届かない女が、目の前で真の所有者に支配されているという現実。
さぞ惨めだろう。
いま、木村にとって、手を伸ばせば届きそうな場所にいる有里と言う名の絶世の美女は、その笑顔も声も体も何もかもがすべて俺一人のもので、
コイツは永遠に触れることさえできない。
フフフフ。
俺が有里を好きなようにしている光景を見た時、コイツはどんな表情をするだろう。どんな絶望を味わうだろう。
なんて光景だ。
なんて面白い光景なんだ。
俺は思いついた。
和幸
「木村さん、ちょっと席外していいですか?」
木村
「ん?どうしたのだ?」
和幸
「ちょっと片づけたい用事があるんで、10分で戻ります」
木村
「おけおけ。気にせんで行ってきて。
私は有里さんにお酌してもらうのだ」
和幸
「あ、有里もちょっと」
クソったれが・・・。
『有里さん』だと・・・。
いつの間にか気安く有里の名前を呼びやがって。
まぁ、今に見ておけ。現実を叩きつけてやるよ。
有里
「あ、はい」
木村
「有里さんも連れて行ってしまうのか・・・私一人かい?
まさかナニをするわけじゃあ・・・ははは。冗談冗談!
ま、早く戻ってきてくれよ?
私、一応お客さんなのだよ」
クソったれの木村を一人残して、有里と寝室に向かう。
有里
「和くん、用って?」
和幸
「急に、有里のおっぱいが吸いたくなった」
有里
「はぁ?な、なによそれ!」
和幸
「おかしいだろ?でも、たまらないんだ。
有里・・・愛してるよ」
有里
「もう・・・そんなこと言ったって」
和幸
「嫌か?」
有里
「嫌・・・じゃないけど・・・お客様がいるのに失礼よ・・・」
和幸
「ほんの少しだけだから。な?
有里のおっぱいが欲しいんだ。
お願いだよ」
有里
「・・・もう・・・困った人・・・」
そう言って、俺はベッドに仰向けで寝た。
有里が赤ん坊を寝付かせるように俺に寄り添う。
有里
「私、酔っちゃったかな?
こんな時に、こんなことするなんて」
和幸
「俺のことを愛してるからだよ」
有里
「和くん・・・愛してる」
和幸
「愛してるよ有里」
有里は服をたくしあげた。豊満な乳房がボロンと零れた。
有里
「和くん・・・おっぱい飲んでいいよ」
和幸
「有里のおっぱい、美味しいよ」
有里
「はん・・・乳首・・・和くんの舌で温かい」
和幸
「有里のおっぱいは何時まで経っても張りがあって、すべすべしてる。
でも、もう少しすると、俺だけの物じゃなくなるんだよな」
有里
「そうだね。
和くんの赤ちゃんが出来たら、赤ちゃんにも分けてあげないとね」
和幸
「やっぱだめだ。このおっぱいは俺だけの物。
赤ん坊には粉ミルクで良いさ」
有里
「和くんったら・・・あ・・・あ・・・そんな・・・ペロペロ・・・気持ちいい・・・」
和幸
「有里はどっちの乳首が感じる?」
有里
「ん~・・・分からない」
和幸
「どう?」
有里
「あん」
和幸
「こっちは?」
有里
「あは・・・どっちも・・・気持ちいいよ」
和幸
「じゃあ、両方可愛がってあげないとね」
有里
「きゃ・・・あはん・・・」
有里の乳首を執拗に愛撫する。
酔いのせいか、抑えているつもりでも有里の声が時折大きく出る。
5分ほど有里の乳首を堪能していると、何やら気配を感じた。
有里の後ろにある鏡ごしに、寝室のドアがほんの少し開いているのが分かった。
木村だ。
アイツが覗いてやがる。
おまけに荒い息まで洩れてやがる。
木村
「はぁはぁはぁ・・・」
有里は全く気付いていない。
いま、有里の裸の胸が、木村に見られている。
俺の股間が激しく隆起した。
有里
「まぁ・・・和くん・・・すごい・・・」
和幸
「たのむ、手で」
有里
「うん」
有里は、ズボンから俺の性器を剥き出し、手でしごき始めた。
俺は、夢中で有里の乳首にしゃぶりつく。
木村の荒い息がさっきより大きく聴こえる。
俺以外の誰にも見せたことのない有里の卑猥な姿が、今、クソ野郎のオカズにされている。
なんて惨めな野郎なんだ。キムノウ。
お前は今、惨めさと嫉妬と絶対に手に入らないものを見る羨望の眼差しで自慰をしているんだ。
他人の家で。
お前は理性を抑えることが出来ず、俺の思惑に想像以上に支配されているんだ。
俺は、経験したことのない激しい興奮が沸き上がった。
和幸
「で、出る」
クジラの潮吹きのように俺の精液が飛び上がった。
有里
「まぁ!和くん・・・凄い・・・こんなに」
和幸
「有里・・・すごく・・・すごく気持ちよかったよ」
有里
「うふふ・・・うれしい」
和幸
「有里」
有里
「和くん、愛してるよ」
和幸
「俺も愛してるよ」
ククク。
キムノウ。見たか?
これが俺と有里の関係だ。
愛だ。
支配だ。
お前は、お呼びじゃないんだよ!クズ野郎!
有里が精液で汚れた俺の性器や服を綺麗に拭いてくれた。
俺たちは衣服の乱れを直し、寝室を出る。
有里
「あら、何かしらコレ」
廊下には、木村が射精した精液らしき汚れが、雑に手で吹かれた痕跡を残していた。
和幸
「さぁ」
ククククク・・・ハハハハハハハハ!
惨めだ!惨めだなキムノウ!
ハハハハハハハハハハハハハハハ!
食卓では白々しく木村が俺たちを出迎えた。
木村
「随分かかったね。寂しかったのだ・・・」
惨めったらしい表情の木村が、物欲しそうに上目遣いで有里の胸や股間を見ている。
木村
「なんだか、有里さんのおっぱいの先っぽ、少し立って見えるのだ・・・」
有里
「え?」
和幸
「部長。そう言うの止めてください」
確かにブラを付けていても、さんざん舐め廻した有里の乳首はまだ勃起している。
木村
「へへへへ。ジョーダン。へへへへへ」
有里
「私も、あんまりそう言う冗談は」
木村
「あ、こいつは失礼!」
それから1時間ほど、キムノウの酒に付き合った。
明らかにキムノウのテンションは落ちていた。
俺は、酔いのせいもあってか、何度も笑い声が出そうになった。
キムノウが恨めしそうに有里の突起した胸元を見るたび、笑いそうになった。
お前は、親に隠れてAVでチンチンをしごく中学生同然なんだよ!
和幸
「さて、時間も時間ですし、そろそろ」
木村
「おお、もうこんな時間か、いや、
今日は本当にご馳走になったのだ。
氷室君、奥さんを大事にしてやんなさいよ」
和幸
「はい。ありがとうございます」
ククク。
有里
「なんのお構いも出来ませんで。またいらしてくださいね」
ククククク。
木村
「では、また会社で」
木村が残った焼酎を片手に、トボトボと帰っていく。
見ろ。
あの見すぼらしい後姿を。惨めな姿を。
負け犬!
ハゲネズミ!
クソに集るハエ野郎!
ハッハッハッハッハッハ!
その日俺は、勝利者だけが感じ得る最高の気分を味わった。
翌日。
「へ~。やっぱ氷室の家に来たのか」
和幸
「あ~。ノコノコ来やがったよ」
「ったくあの色魔。いい年こいて。
自分の姿を鏡で見たことないのかね」
和幸
「まぁ、どう言ったつもりなのか分からなかったが。
俺的には最高の・・・フフフ・・・ははははは」
「なんだよお前、気持ち悪いな」
和幸
「いや、スマンスマン。
なんか、もうあいつにドヤされても何とも思わないかもしれない」
「?」
そう。俺は勝利者なんだ。勝ち組なんだ。
あの野郎は確かに俺の上司だが、俺はアイツが絶対に手に入れられないものを持っている。
そして思うがままに出来る!
有里を好きにできるのは俺だけなんだよ!
木村
「氷室君、ちょっと」
和幸
「はい」
来た来た。
八つ当たりでもされるかな?
今の俺は、お前に何を言われようとなんとも思わないんだよキムノウ。
木村
「外回りに行ってほしいのだ。
武田振興に行ってくれるかな?」
和幸
「武田振興って言うと、山梨の」
木村
「そう、君の担当じゃないんだが、是非とも君に行ってもらいたいのだ」
和幸
「はぁ」
木村
「頼んだよ」
ふん。
これがコイツの仕返しか。
とことん惨めな野郎だ。
山梨の武田なんて、往復だけで3時間はかかるぞ。
ま、惨めなこの野郎の仕打ちがこの程度なら、大したこともないな。
しょせん惨めな負け犬の姑息な手段。
俺は遅くなる旨を有里に伝えた。
有里
「そうですか。和くん、大変だけど頑張ってね!
お食事は今日はいらないかな?」
和幸
「そうだな。遅くなりそうだから、今日は外でとるよ」
有里
「うん。分かった。
それじゃあ、気を付けて行ってきてね。
あ、お土産は信玄餅が良いな」
和幸
「分かったよ。じゃあ」
有里
「あ、和くん。
愛してるよ」
和幸
「俺も、愛してるよ」
俺は書類を鞄に詰め、駅へ向かった。
先方に着いた頃はすでに15時を回っていた。
打合せは難航し、先方を出るころはすでに19時近かった。
和幸
「ずいぶん遅くなったな。
とりあえず、どっかで食事を済ますか」
俺は遅い帰宅を覚悟し、現地で食事できる場所を探した。
まさかその頃、思わぬ人物が有里のもとを訪れていたとも知らず。
ピンポーン
有里
「は~い」
「やぁやぁやぁ!有里さん!」
有里
「木村さん!」
木村
「ヒッヒッヒッヒ。
昨日来たばっかりでアレですが、
早速お言葉に甘えてお食事に御呼ばれしましたですよ!」
有里
「は、はぁ」
木村
「ヒッヒッヒッヒッヒ」
第二話
「・・・ん、んむ・・・んむ」
木村
「有里さん・・・有里さ~ん」
「んんむ・・・チュル・・・チュ・・・んむ」
木村
「有里さぁ~ん・・・有里さぁ~ん・・・」
「んむ・・・はぁ・・・き、木村さん?」
木村
「有里さぁ~ん・・・ああ・・・なんて卑猥なおっぱいなんだぁ・・・。
氷室の奴め、有里さんのおっぱいを毎日好きなだけ・・・くぅ・・・」
「木村さん・・・もう、出ましたよ?」
木村
「うるさーい!」
「ひっ!」
木村
「良いから、私が満足するまで黙ってフェラチオし続けるのだっ!
余計なことは言うんじゃないのだっ!」
「く・・・」
木村
「有里さぁ~ん・・・」
私は、目の前でチンポをしゃぶり続ける雌豚など一切構わず、氷室の家で盗撮した有里さんの授乳手コキ映像に魅入っていた。私の頭の中は、有里さんのことでもう一杯一杯なのだ。
木村
「有里さん・・・有里さん・・・有里さん!」
ああ・・・白百合のような可憐なあの笑顔、ウグイスのように透き通る美しい声・・・。神々しいまでの熟れた肢体。まさに女神。
あんな突出したセックスシンボルのような女が、何故に平社員の氷室なんかの手中にあるのか・・・。
「んむ・・・ん・・・んむ・・・」
木村
「おい!もっと先っちょを美味しそうに嘗め回すのだ!」
「は・・・はい」
木村
「よろしいのだ!」
清楚。清潔。気品。
それなのにそれなのに!
めぁったく、似つかわしくないあの卑猥な乳房!
氷室が羨ましい!くそ・・・くそくそくそぉ!
「んむ・・・ん・・・んむ・・・」
木村
「くそくそくそくそくそぉー!
有里さぁぁぁぁん!」
ドピュウウウウ!
「はうぅ!」
木村
「・・・ふぅ・・・、もう良いぞ」
「・・・はい」
木村
「私なら、もっと幸せにしてやれるのだ・・・。
有里さんをもっと気持ちよくさせてやれるのだ・・・」
「あ、あの・・・木村さん?
さっきから『ゆりさん』って・・・いったい?」
木村
「吉沢の奥さん、少し黙っていてくれるかね。余韻に浸りたいのだ。
興が削がれるのだ」
吉沢の妻
「・・・・・・」
有里さんに比べれば、吉沢の嫁など鮒と鯛なのだ。
こんな使い古しの女など、有里さんを見た後では・・・。
一体、どうしたら有里さんを私の物に・・・自由に出来るのだ。私は、なんとしても有里さんを抱きたい、私のこの指で、舌で、チンポでアヒアヒ言わせてやりたいのだ!
吉沢の妻
「・・・あの・・・木村さん?
他の誰かに気を取られても構いません。
約束だけは・・・主人の昇進のお話だけは必ず・・・」
木村
「有里さぁん・・・有里さぁん・・・」
吉沢の妻
「木村さん!主人の昇進の約束を・・・約束・・・」
木村
「うるさーーーい!」
吉沢の妻
「・・・・・・」
木村
「帰れ」
吉沢の妻
「え?」
木村
「帰るのだーーーーッ!!」
吉沢の妻
「深夜に急に呼び出したのは木村さんなのに・・・」
木村
「帰れ帰れ帰れ!
だらしくなく垂らしたマン汁を拭いて、さっさと帰るのだ!」
吉沢の妻
「・・・・・・」
吉沢の妻は、うつむきながら服を整えている。
もう、こんな女に興味は無いのだ。権力と褒美を用いて易々と堕ちた使い捨ての肉便器。読者モデルをしていただけあって確かに滅多にいない美人だが、それだけなのだ。安いのだ。安物なのだ!しかし、有里さんは違う、違うオーラがあるのだ!
私は、他人の大切にしているものを奪うのが大好きなのだ。それが国宝級のものとくれば、涎が出るほど手に入れたいのだ!
そして、私の手の中で汚れ切り疲弊しグチュグチュの性奴隷と化していく様を見るのがこの上ない喜びなのだ!
吉沢の妻
「木村さん、主人の昇進・・・お願いしますよ・・・。
そのために、私は貴方のような・・・」
木村
「約束?そんなものあったっけかな?」
吉沢の妻
「え?」
木村
「あんたは私と不倫をしただけじゃろ。
その証拠も一杯一杯動画に収まっとるんだからね!」
吉沢の妻
「そんな!」
木村
「ヒョッヒョッヒョッヒョ!
動画動画、ど~が~!」
吉沢の妻
「そんな!話が」
木村
「ま、昇進は・・・まかせんしゃい」
吉沢の妻
「・・・・・・」
木村
「安心するのだ。悪いようにはしないのだ」
吉沢の妻
「・・・はい。必ず、お願いします・・・」
吉沢の妻は浮かない顔のままホテルの部屋を出て行った。
私は缶ビールを飲み干すと、また有里さんの動画を再生する。
木村
「有里さん・・・私の頭からアンタが離れんのだ・・・」
再びムクムクと起き上がる私のチンポ。
これはまさに運命の出会いの予兆!
私の誉れ高き一物が、そう言っているんだよ!
こうなれば、実行あるのみなのだ。
善は急げ、さっそく明日にでも・・・。
ヒョホホホホホホホ!
木村邸
翌日
ピンポーン
有里
「は~い」
「やぁやぁやぁ!有里さぁん!」
有里
「木村さん!」
木村
「ヒッヒッヒッヒ。
昨日来たばっかりでアレですが、
早速、お言葉に甘えてお食事に御呼ばれしましたですよぉ!」
有里
「・・・はぁ・・・」
ヒョッヒョッヒョッヒョ!
私は、やり遂げる男なのだ!
山梨
その頃
和幸
「参ったな・・・」
食事をとるつもりだったが、まん延防止でどこもこの時間はやってなかった。
しょうがなく駅の売店でバンを買い、電車の中で食事をすることにした。帰ってから改めて有里の手料理を食べればいい。外で食うなんて勿体ないからな。
和幸
「そうだ、有里に食事のこと言っとかなくちゃな」
スマホを取り出し、自宅に電話をかける。
有里
「あ、もしもし和くん?どうかしたの?」
和幸
「有里、これから帰るところだけど、悪いんだけど、簡単なもので良いから作っておいてくれないか?」
有里
「あら、お食事は外でとるって」
和幸
「ああ、今は時短だろ?目ぼしいとこはどこもやってなくてね」
有里
「わかりました!
有り合わせのものになってしまうけど、作っておきますね!」
和幸
「助かるよ」
有里
「あ、和くん?」
和幸
「信玄餅だろ、買ったよ」
有里
「違うの・・・電話、嬉しいな」
和幸
「なんだよそれ」
有里
「い~の、うふふ」
ピンポーン
有里
「あら、こんな時間にお客さんみたい」
和幸
「ん?
宅急便か何かだろ、じゃ、すぐに帰るよ」
有里
「はい!気を付けてね!」
電話を切り、電車を待った。
目黒まで『かいじ』で1時間30分・・・21時過ぎには家に着くか。
駅のホームで電車を待つ。その間も、俺の頭には有里の声や笑顔だけが浮かんでいる。
電話が嬉しい・・・か。全く、有里のやつ、どこまでも俺を愛しているんだ。
有里は、出会った頃から全く変わっていない。何もかもあの頃のままだ。有里が俺に持つ感情は、愛というよりも、恋に近いかもしれない。有里はずっと、俺に恋をし続けているんだろう。
愛となれば、その一言で単純に片づけられない事柄やギクシャクすることもあるだろう。しかし、恋ってやつはまるで魔法なんだ。その魔法は、痛みすら相手への愛に昇華してしまう。初恋の傷が何時までたっても美しいのは、そう言った魔法のせいなのかもしれない。
そう言えば、有里の初恋の相手は、大学時代の俺だったっけ・・・。思春期にするはずの初恋が、有里にとっては大学時代だったなんて、あの頃の俺は俄かには信じられなかった。でも、今となればそれも真実であったと思える。
そう、有里は、有里そのものが魔法のような女なんだ。
電車がホームに滑り込んでくる。
はやく帰って、有里の魔法のようなあの笑顔に癒されたい。
氷室邸
有里
「あ、あの、本当にお食事をしに?
今日は何も作ってなくて・・・」
木村
「ヒョヒョヒョヒョヒョ!
冗談ですよ~!イヒヒヒヒ~!」
有里
「え?」
木村
「いや、実はですね、昨日お邪魔したときに、どうも忘れ物をしたみたいなんですよ。
コレくらいの大きな封筒なんですが、大事な書類が入ってまして・・・」
有里
「まぁ、それは大変ですね。
言ってくだされば見つけ次第、主人に持たせましたのに」
木村
「いやいや、氷室君程度の三下が・・・おっと失礼!
一般社員が持ち運んでいいレベルの書類ではないのです!
したがって、この私自ら出向いたのでございますよ!」
有里
「・・・そうでしたか」
木村
「ご理解いただけましたかな?
さて、いつまで私は、この玄関先で会社を左右するほどの重要書類を置き忘れてしまった説明をすればよろしいですかな?」
有里
「あ!これは失礼しました!
さ、どうぞお入りください!」
木村
「ヒヒヒヒヒ。お言葉に甘えて、お邪魔しますよぉ!」
ヒヒヒヒヒ。
氷室の奴、いまごろ遠い遠い山梨の武田振興とかいう安っぽい会社で、長ったらしい糞ミーティングを終えたころだろうか。
あんな小さな会社、ウチにとっては何の利益にもならないのだぁ。
まさか私が、ひとりお留守番をしている有里さんの元に足を運んでいるなどと夢にも思うまいて。
食事の準備をしていないということは、氷室は山梨で田舎臭い料理でも食ってるに違いない。となれば、時間はたんまりあるのだ・・・。
有里
「あ、あの、今日は主人が遅くなるということで、何の準備もしてなかったんです・・・。
ご用意できるものはお茶位しかありませんが・・・」
木村
「ええのですええのです。気にせんで下さい。
書類を見つけ次第、すぐに帰りますんで!
ガハハハハハ」
有里
「はぁ・・・あの、今日お掃除したとき、封筒?でしたよね・・・
そのようなものは見当たらなかったんですが・・・。
もしかして、別の場所では」
木村
「ふむ。それはおかしい。
昨日お邪魔したときは、確かにその書類を持っていた。
氷室君と有里さんが二階で何やらガサゴソとしているとき、確認しているのですよ」
有里
「そ、そうなんですね」
木村
「ほら、写真も撮ってます。コレコレ。
有里さんが作った料理が余りにも美味しかったので、記憶に焼き付けようと
料理を写真に収めたんですわ。
ほら、この隅っこ、この書類、コレコレコレ!」
有里
「確かに映ってますね・・・でも、帰られた後、もしかしたらどこかで落としたとか」
木村
「それはないなぁ。あの後、すぐにタクシーを捕まえましてね。
その運転手に確認とったんですわ。
落とし物で書類など出てこなかったということと、車内カメラには
書類のようなものは持っていなかったということでね・・・」
有里
「そう・・・ですか」
木村
「つまり、氷室君の家で紛失した、その可能性が一番高いってことですな」
有里
「そ、そうですね・・・そうなりますよね」
木村
「何度も言いますが、あの書類は会社が潰れてもおかしくないほど
重要な書類なんですな。
億に2つ0が付く、そんなレベルの書類なんです」
有里
「それは・・・大変」
木村
「ざっと見たところ、確かに見当たらない。
お掃除したときも出てこなかったとなると・・・まるで神隠し、いや"紙隠し"ですな。
ヒョヒョヒョヒョヒョヒョ」
有里
「笑い事では・・・」
木村
「書類をなくした私の瑕疵は当然のことながら、氷室君に火種が移らねばいいのだが。
なんにしても、会社自体が・・・」
有里
「私、もう一度、もう一度しっかり探してみます!」
木村
「ヒョヒョヒョヒョヒョヒョ。助かりますな!」
ククククク。
重要書類だと?馬鹿な話だわい。あの中には、どうでもいいカタログが入っていただけなのだ。
わし、天才!天才天才天才!
ふと思ったのだ。あのカタログを重要書類に見せかけて、それをネタにこの有里さんを堕とす。あのいやらしいドスケベな乳房をわしの好き放題にするのだぁ!
ペロペロペロペロペロ!
ヒョヒョヒョヒョヒョ!
涎が出るわい!
有里
「すみません・・・やはり、ウチには見当たらないようで・・・」
木村
「そいつは困った・・・これは困ったことになったぞ・・・」
有里
「あ、あの!
今日、このあと家をひっくり返して探しますので、見つかり次第、明日にでも主人に」
木村
「もし、見つからなかったら?」
有里
「え?」
木村
「これは、氷室君の責任になりますな・・・大変な失態ですな」
有里
「ええと・・・」
木村
「会社が傾きかけない大いなる大失態ですな」
有里
「もし見つからなかったら、主人は・・・」
木村
「クビ・・・いや、クビ程度で済めばいいのですがね・・・。
会社から多額の損害賠償が請求されるでしょうな。
億単位の」
有里
「そんな・・・そんなこと・・・」
ヒョヒョヒョヒョヒョ。
みるみる有里さんは青ざめて、その大きな目に涙を貯め始めたぞ。
これは堕ちる!
今や針の岬に聳える頼りないこの牙城は、私が一息吹きかけただけで脆く崩れ落ちるのだぁ!
木村
「しかし有里さん、安心めされよ」
有里
「・・・・・・」
木村
「私のコネを使って、早急に書類を復元することにしましょうぞ」
有里
「そんなことが、そんなことが出来るんですか!?」
木村
「私は木村部長なのだ!私は伊達に木村部長ではないのだ!
ヒョホホホホホホホホ!」
有里
「ぜひ、ぜひお願いできますか?
心から感謝します・・・」
有里さんはボロボロと涙をこぼし始めた。
今この瞬間、彼女にとってのは私はまさにヒーロー、神、世界を救いし者!!
木村
「しかし、ひとつ条件があるのだ・・・」
有里
「条件?
はい!
私にできることならなんでも!」
木村
「何でも・・・そう仰いましたな?」
有里
「え・・・は、はい」
木村
「ヒョヒョヒョ・・・私は・・・寝たいのだ」
有里
「え?」
木村
「欲しいのだ」
有里
「え、ええと」
木村
「したいと言っているのだ!有里さんと、ヌッチャヌッチャしたいと言ってるのだ!」
有里さんは、やっと何事かを理解したようだ。
目をまん丸にして停止しているのだ。
木村
「せっくす・・・せっくす・・・せっくす」
ヒョヒョヒョヒョヒョ。
言ってしまったからには押すしかないのだ!
早かったか?
いや、有里さんは案外脆いのだ。ここは攻めろなのだ!
有里
「あ・・・あの・・・」
木村
「有里さん、貴方のそのセックスをするために生まれてきたような卑猥な肉体を、
私の好き放題にさせてほしいのだ」
有里
「・・・・・・」
木村
「私はね、貴方を一目見てから、貴方の、そのいやらしい肉体に一目ぼれしてしまったのだ。
そんなにいやらしい身体で、顔は清楚で美人ときたもんだ。
私は、有里さん、貴方を私の欲望のままに汚したいのだ!」
堕ちれ・・・堕ちれ・・・堕ちれぇぇー!
有里
「・・・・・・」
木村
「私と寝さえすれば、氷室君の失態によって訪れた会社創立以来最大の倒産危機を免れることができるのだ」
有里
「・・・・・・」
木村
「有里さんが身を挺して救うのだ!愛する夫の未来を!有里さんが会社を救うのだ!」
有里
「話は・・・分かりました」
ホヒョーーーーー!
堕ちたのだぁぁぁぁ!
堕ちた落ちた!
脆い脆い脆いのだぎゃあああ!
早くも私のチンコはパンクすれすれに大勃起なのだ!
木村
「英断ですぞ。それでこそ氷室君の愛妻・・・」
有里
「・・・します」
木村
「ヒョヒョヒョヒョヒョ!それでは寝室に」
有里
「お断りします!」
木村
「へ?」
有里さんは『キッ!』と鋭い視線で私をにらみつけた。
私の股間がシュルシュルと縮小する。
空ぶり?
空ぶっただと?
木村
「有里さん・・・アンタ、事を理解して――」
有里
「――書類は私が必ず見つけます!
それに、もし多額の賠償を背負って生きることになったとしても、
私は主人を支え続けます!」
木村
「・・・・・・」
なんと・・・なんとまぁ・・・。
有里
「今日、木村部長が仰ったことは私は聞かなかったことにします。
本来なら、許されるべき言動ではありません。
でも、こちらにも落ち度があったのは確かです。
ですから、すべて忘れます。
今日は、お引き取り下さい」
木村
「・・・・・・」
軽蔑の目。生まれてからずっと私が浴び続けてきた視線。
浅墓だった・・・。
有里
「すみません・・・タクシーを呼びますので」
まずい・・・このしこりは何としても取り除かねば。
流石に訴訟沙汰にでもなったら、私は・・・。
木村
「・・・す、素晴らしい」
有里
「え?」
木村
「素晴らしい・・・有里さん、貴方の貞操観念。夫に対する愛の深さ、強さ。
妻の鏡」
有里
「・・・・・・」
木村
「今までのことは、すべて氷室君と、その妻である貴方を試す試験だったのだ!」
く、苦しい・・・これは苦しいのだ!
無理筋だ!無理筋だぎゃああ!グゥゥゥゥゥ!
有里
「え?」
木村
「さっきの戯言は、貴方を試すためだったのです。
優秀な氷室君は、いずれ社長となる私の右腕と考えておるのです。
その奥方が、そんな氷室君を支えていける女性かどうかを」
有里
「・・・・・・」
木村
「ヒョヒョヒョヒョヒョヒョ!それは疑っている目ですな」
有里
「あ、いえ・・・じゃあ、書類の話も?」
木村
「それは事実なのだ。
でもまぁ、会社が潰れて困るのは私も一緒なのだ。
それに、大事な書類を持ち歩いていた私の責任なのだ」
氷室君や有里さんには何の落ち度もありゃせんのだ」
有里
「でも、私が不注意で廃棄してしまった可能性もありますし・・・。
そこは、私の落ち度です・・・」
木村
「氷室君の失敗はその上司である私の責任でもある。
当然、氷室君の奥さんの失敗も、私の責任である」
有里
「木村部長さん・・・」
木村
「何にしても、今回は私が丸く収めるので、
有里さんは安心してほしいのだ」
有里
「わかりました。
あの・・・ありがとうございます・・・」
恩を着せる流れに持っていくことで、なんとか煙幕を張れたか・・・。
今回はとちったのだ。
想像以上にこの城は堅固だったのだ。
それにしても、堕ちても氷室を支え続けると言った時の有里さんの目。まごうことなき真実の目だった。
こんな女が世の中にまだ生き残っていたとは・・・。
感動なのだ・・・。私は正直、感動してしまったのだぎゃ!
なおのこと、この女を堕としたい!私はムラムラボッキッキなのだぁあ!
木村
「と言うことで、ちょっと、喉が渇いてしまった。
有里さん、一杯だけお酒を頂けますかな?」
有里
「あ・・・何もお出しせず失礼しました!
あの、もうじき主人が帰ってきますので、お酒は主人も一緒にどうでしょうか?」
木村
「氷室君を心配させることはないのです。
酒が入ってしまえば今日のことをつい滑らせてしまうかもしれない。
氷室君にしかられる有里さんなど見たくは無いのです。
のどの渇きを癒したら、さっそく書類作りに社に帰りますのでな」
有里
「わかりました。少々お待ちください」
木村
「お、その棚にあるのは・・・シャトー・ラフィット・ロートシルトでは」
有里
「良くご存じで、私の父が結婚祝いにくれたワインです」
木村
「ほぉ・・・是非味わってみたいものですな!」
有里
「ええと・・・」
木村
「今日はある意味、記念日と言えるでしょう!氷室君も有里さんも、そしてこの私も、固い絆で結ばれた記念日なのです!
豪快にそのワインを空けて祝いましょうぞ!」
有里
「・・・は、はい」
しょうがない。今日はこの高級ワインで我慢するのだ。後日、また作戦を練るとしよう。
いつか必ず、この有里さんのマンコに、口に、ケツ穴に、体中に、私のありったけの精子をぶちまけるのだ。難易度が高ければ高いほど燃えてくるのだぎゃ!
私は絶対に諦めないのだ!
有里
「どうぞ」
木村
「お、すみませんね」
有里
「・・・・・・」
木村
「か~~~~!うみゃあ!
この程よい酸味と濃厚な後味!高級ワインは一味違いますなぁ!」
有里
「あ、チーズでも切ってきますね」
木村
「いやいや、ワインだけで十分なのだ。
そうだ、有里さんも一杯付き合ってほしいのだ」
有里
「あ、いえ、私は」
木村
「心配事が無くなったんですぞ!
これはお祝いすべきなのだ!」
有里
「はぁ・・・」
木村
「妻が喜ばずに誰が喜ぶのですかな?」
有里
「そう・・・ですね」
木村
「さ、コップを」
困惑した表情のまま、有里さんはコップに注いだワインを一口だけ口に含んだ。
有里
「ん・・・これで、結構です」
木村
「だめだめ!注がれた酒は飲み干すのが礼儀ですぞ」
有里
「はぁ」
木村
「ささ、最後まで」
有里
「わかりました・・・ん・・・ん・・・」
有里さんは、しぶしぶコップ一杯のワインを飲みほした。
木村
「良い飲みっぷり!さ、もう一杯」
有里
「あ、もう、これ以上は」
木村
「遠慮せずに!」
有里
「でも・・・」
木村
「まぁまぁまぁ」
有里
「じゃあ・・・」
有里さんの顔は見る見る赤くなり、ワイン色に変わった。
まさか、その変異こそが、牙城陥落の予兆であるとは私も想像していなかった。
目黒駅
氷室
「21時か・・・」
予想より早く目黒についた。
改札を抜け、駅ビルを歩く。ふと、目に留まるフラワーショップ。
そうだ、たまには有里に花でも買って帰るか。
店員
「いらっしゃいませ!どのようなお花をお探しですか?」
氷室
「ん~・・・妻にプレゼントするんだけど、どんなのが良いだろう」
店員
「奥様に、素敵ですね!ええと、これなんか」
飾られた鮮やかな花々の中に、俺は懐かしい花を見つけた。豪華な花の中に並んで、随分控えめで可愛らしい花。
氷室
「あの、この花」
店員
「あ、ハーデンベルギアですか?」
氷室
「これにしようかな」
店員
「可愛いお花ですよね!奥様に良いと思います!
ちなみに花言葉は」――
思い出していた。
あれは、まだ学生時代。有里と知り合って間もないころだった。
あの頃、俺の他に何人かの男友達が有里を射止めようと必死だった。
しかし、有里は俺を選んだ。
多分、この花がその切欠だったのだろう。
――――
有里
「わぁ~・・・氷室さん!見て!素敵な花が一杯」
その日、俺と有里は横浜イングリッシュガーデンでデートをしていた。特に花なんかに興味があったわけじゃないが、有里からの印象を良くするために、とにかく必死だった。
有里
「氷室さん、もしかしてつまらないですか?」
氷室
「いや、楽しいよ。癒されるよね」
有里
「うんうん!癒されます!」
氷室
「有里さんは、どの花が一番好きなんだい?」
有里
「一番・・・一番・・・ん~」
氷室
「決められないか」
有里
「はい・・・難しい質問ですよね」
氷室
「そうだよね。ごめん」
有里
「じゃあ、氷室さんは?」
氷室
「え?」
有里
「意地悪な質問を返しちゃいます!」
氷室
「え、あ・・・」
有里
「答えてくれるまで動きませんよ!」
氷室
「あ、ええと・・・」
有里
「ふむふむ」
氷室
「あれ・・・とか」
有里
「え?」
苦し紛れに指さした先に、ひっそりと飾られた質素な花。
有里
「まぁ・・・」
氷室
「あれ・・・ダメかな・・・、可愛いと思うんだけどな」
有里
「びっくりしました・・・私」
氷室
「え?」
有里
「私、有里です。だから、みんな男の人は百合をプレゼントしてくれたりするんですけど」
氷室
「そ、そうか・・・」
不味った・・・。有里さんなんだから百合の花じゃないか・・・。
有里
「ハーデンベルギア」
氷室
「はー・・・え?」
有里
「ハーデンベルギア。このお花の花言葉は・・・」
思いやり、奇跡的な再会。
そして、運命的な出逢い。
―――
とっさに選んだ花が、有里の心を俺に傾かせた。
この花は正に運命の出会いを俺たちに与えてくれたんだ。
店員
「どうします?」
氷室
「それを貰うよ」
店員
「有難うございます!すぐお包みしますね!」
俺たちの愛は、あの頃とまったく変わっていない。
いや、今の方がもっと有里を愛している。はっきりとそう思うんだ。
店員から花を受け取り、俺はタクシー乗り場へ急いだ。
有里の嬉しそうな顔を想像しながら。
氷室邸
ジョボボボボボボボボボ・・・
木村
「すきっ腹にワインは堪えるわい」
小便を済ませてトイレを出る。
あれから2時間ほど経った。ワインも空っぽになって、私は帰り支度を始めた。
氷室が返ってくる前に退散しなくては、後々面倒くさいことになるからな。
私は洗面所で手を洗い、リビングに戻った。
木村
「有里さん、それでは私は帰るとしますので、タクシーを」
有里
「・・・・・・」
おや?
有里
「く~・・・す~・・・」
木村
「おろ?」
有里
「く~・・・す~・・・」
木村
「ゆ、有里さん?」
有里
「く~・・・す~・・・」
木村
「ギョギョ・・・」
有里
「和くぅぅん・・・」
有里さんは上半身をテーブルに突っ伏して寝てしまっている。
そういえば・・・「妻は下戸」で「酒に弱い」。
そんな話を氷室の口から聞いたのだ!
さっきまで酔いのせいか饒舌に会話していたのに、急に来たか?
しかし、この眠りは普通じゃない。尋常じゃない。客が、それも自分の夫の上司がいる傍で眠ってしまう妻がいるものか・・・。
まさか、これは泥酔状態では・・・。
酩酊・・・爆睡・・・!
つまり・・・多少何かが起きても、目を覚ますことは無い状態。
仮に目を覚ましても、正常な判断が出来ない状態なのでは!?
私は、有里さんの背後に回り、その耳元で確認を取ってみた。
木村
「有里さん・・・」
有里
「す~~・・・すぅ~・・・」
木村
「ゆ、ゆりさーん」
有里
「・・・ん・・・す~・・・」
木村
「有里さ―――ん!」
有里
「ん・・・ん・・・すぅ~・・・」
木村
「ひょひょひょひょひょひょ・・・これは!」
唾液まみれの舌で、有里さんの綺麗な耳穴を舐めてみる。
木村
「レチョレチョ・・・レロォ・・・」
有里
「ん・・・ん・・・ふぅ・・・ん」
ひょおおおおお!
まさか、まさかの陥落!
堅固だと思っていた城は、水攻めの計であっさりと開城したのだ!
戦わずして勝つなのだぁ!
テーブルの下でゆさゆさと垂れ下がる有里さんの豊満な乳。まだ赤ん坊もいないのに、どれだけ絞ってもミルクを放出しそうなミルクタンク!
触りたくて、無茶苦茶に揉みしだきたくてたまらなかったあのドスケベな乳を、私はついにこの手にするのだ!
氷室君、頂きまぁぁす!
有里
「あ・・・ん・・・ん・・・」
木村
「ひょおぉぉぉぉおお!」
豊満すぎる柔らかい乳房に、私の五本の指がめり込んでいく。どれだけ指を押し込んでも底が分からないほどの感触!これぞ、乳!と叫びたくなるほどの卓越したおっぱいの感触!
プロレスラーの手でも収まりきらないだろうその肉厚の先端に、ほんの少しの隆起を見つける。ぷっくりとした有里さんの大きめの乳輪、その円を指でなぞりながら、有里さんの表情の変化を探る。
有里
「ん・・・あ・・・ん・・・」
なんとも切なそうな表情に変わっている!
執拗に乳輪をなぞり、有里さんを焦らす。
ここを弄ってほしいだろう。
でも焦らすのだ!
焦らして焦らして、突然、その先っぽをクニュクニュするのだ!
有里
「あ!・・・はぁん・・・あ・・・あ・・・ん」
有里さんの肩がビクビクと震え、唇が半開きになる。
有里さんは感じている!酩酊状態でも十分感じている!
私はマグロが大嫌いなのだ。そんな女はすぐにポイッ!なのだ!
有里さんは、清楚な顔に似合わず、感度最高で根っからのドスケベなのだと私は確信したのだ。
私は執拗に有里さんの乳を攻め続ける。
チンコが爆発しそうだ。
もう我慢できないのだ!
有里さんの、いや、氷室だけに許された限定マンコに、限界まで勃起した私のチンチンをぶち込んでしまいたいのだ!
でも、この状態ではそれは不可能なのだ。有里さんをこのテーブルから移動させるにはリスクが高すぎる。流石に起きてしまう可能性が高い。仮に目を覚ましても酩酊状態だから正常な判断がつかないかもしれん。
しかし、その場合は結局チンチンをぶち込むのはお流れになってしまうのだ!
時間的にも氷室がいつ帰ってもおかしくない。
ううむ・・・。
有里
「・・・和くぅん・・・帰ってたのぉ?」
なぬ!
有里
「・・・ごめんなさい・・・私、お酒飲んじゃって・・・。
酔ってるみたいなの・・・」
マズイ!
目を醒まして!
いや、目は閉じたままだ・・・。
有里
「うふふ・・・気持ちいい・・・」
寝ぼけている・・・。
いや、うっすら覚醒したのは確かだが、想像以上に正常な判断に及んでいないのだ!
有里
「す~・・・す~・・・」
いける!
いけるのだ!
チンコをぶち込みたい!
破裂寸前だった私のチンコに溜まりに溜まったザーメンをぶちまけたい!
私は、早くやりたいのだ!
木村
「有里・・・だめだなぁ・・・こんなところで寝ちゃぁ」
有里
「ん・・・ウフフ・・・和くん・・・ごめんなさぁい・・・」
木村
「ちょっと体を動かすよ?」
有里
「・・・ん・・・」
思いのほかどっしりとした体を、なんとかフローリングの上に仰向けに寝かせた。
床暖房が効いていて、ポカポカしている。
私は、胸のポケットからスマホを取り出し、有里さんの恥ずかしい姿を至近距離で舐めるように収めた。
この動画は、新たな武器になる。
これからも有里さんを私の自由にするためのね。
有里
「はぁ・・・有里、胸・・・気持ち良くて・・・なんでかなぁ・・・」
私のテクニックなのだ。
有里
「和くぅん・・・有里ね・・・切なくなっちゃった」
有里さんは目を閉じたまま、半覚醒状態で私を氷室と信じ込んでいる。
木村
「切ない?どこがなのだ?」
有里
「・・・胸」
おひょぉぉぉ!
これは不可抗力なのだ!有里さんがして欲しいと私に言っているのだ!
するのだ・・・愛撫しまくるのだ!
有里
「・・・あ」
有里さんのブラウスを開き、豊満な胸を隠すビッグサイズのブラをズリ下した。
木村
「ムホーーー」
まるでバスケットボールのような大きな胸がボロンと零れ、プリンのように小刻みに震える。
有里
「あ・・・あは・・・ん・・・あああん・・・」
溜まらず有里さんの胸を両手で揉みしだいた。
すべすべして温かい有里さんの胸は、今まで触ったことが無いほどのボリュームと感触だった。
氷室が吸いまくっていた有里さんの乳首。清楚な顔に似合わず大きくて卑猥な乳輪。
それが今、私の目の前に。
木村
「す、吸っていいかい・・・有里?」
有里
「ん・・・」
木村
「頂きまぁす!」
今まで多くの女の乳を吸いまくってきたが、有里さんの乳は別格なのだ。非の打ちどころがないのだ。
口に含めば見る見ると勃起する乳首、感度も抜群だ!
それなのに、乳輪は滑らかなまま、私の唾液でテカテカ光っている。
有里
「なんか・・・すごく・・・いつもより・・・きもち・・・いいよぉ・・・」
だから、私のテクニックなのだぁ!
有里
「切ないよぉ・・・」
木村
「わた・・・俺も切ないのだ!俺のチンポも切ないのだ!」
有里
「うん」
恐る恐る有里さんの顔に近づき、唇を寄せてみる。
有里さんの吐息が温かい。赤ワインの香りに交じって、爽やかなミントの香りがする。
私の今日の昼飯は、ニンニクたっぷりの餃子だったのだ!
有里
「ねぇ・・・キス・・・して」
するのだぁ!
レロレロレロレロ
ニンニク臭い唾液が有里さんの唇を濡らす。
唇が少し開き、私の舌を受け入れる。
有里さんの舌、歯の裏までも、私はベロベロと舐め廻した。
有里
「ん・・・んむ・・・えっちな・・・キスだよ・・・」
エッチなのだ!
私はすこぶるエッチなのだぎゃ!
私は溜まらなくなり、チャックから一物を取り出す。
このドスケベな有里さんの口は、私のチンポも受け入れてくれるのか!
有里さんの顔に跨り、私はその口にチンポをゆっくっり挿入した。
有里
「ん・・・ん」
有里さんの口が大きく開き、私のチンポを受け入れる。
木村
「ほあー!」
有里さんの温かく湿った口内で、私のチンポが疼く。
有里さんは舌を巧みに動かし、亀頭を丁寧に嘗め回しているのだ。
有里
「んあ・・・あ・・・ん・・・んぷ・・・んぁ」
木村
「く・・・うああ!」
ドビューーーー!
私としたことが、こんなに・・・こんなに早漏してしまうとは!
有里さんの口はまるで最新鋭の電動オナホールなのだ!
男をイカせるためのあらゆる技術が凝縮している!
有里さんは、清楚な見た目と裏腹に、全自動ドスケベマシ~ンなのだぎゃあ!
今度は、今度はおっぱいで!
有里さんのおっぱいで早漏するのだぎゃ!
私は再び有里さんに跨り、その豊満な胸でチンポをサンドイッチした。
木村
「私の誉れ高き一物が、影も形も見えないのだ!」
私の誉れ高きチンポは、有里さんの谷間に沈み、原型を隠した。張りはあるのに信じられないくらい柔らかな肉の谷間が、乳首から垂れ落ちる私の唾液でヌチャヌチャとチンポを滑らせる。
木村
「ふあ・・・ふあぁぁあ!」
有里さんのおっぱいを犯している!
私は口に続き有里さんのおっぱいを犯しているのだぎゃ!
木村
「ふぶぅぅあああ!」
ドビューーーーー!
木村
「ハァハァハァハァ・・・」
早漏二発目・・・。
こんなに興奮したのは、中学生のころ初めて見た宮沢りえ写真集以来かもしれないのだ・・・。
有里
「すー・・・すー・・・」
有里さんは再び夢の中なのだ・・・。
となれば、本番に行くしかあるまい。
有里さんのマンコ・・・遂に、遂にまだ見ぬ有里さんの秘められた部分を・・・。
木村
「・・・なんとふとましい尻・・・有里さんの身体は何もかもドスケベ成分で出来ているのだ・・・」
卑猥にこんもりする有里さんのパンティー、その中心部分が、はっきりと模様を作っているのが分かった。
そしてあろうことか、布を突き破って愛液がドクドクと床に溢れ出ている。
なんて厭らしい女なのだ!厭らしい涎を垂れ流すハングリーな雌犬め!
匂い!
女の匂い!雌の涎の匂い!
しかし、有里さんの匂いは格別に厭らしい。
この布切れ一枚の下には、私が待ち焦がれた有里さんのおマンコがあるのだ!
そのおマンコは、涎を垂れ流しながら『クゥ~ン、クゥ~ン』と物欲しそうに鳴いているのだ!
私は有里さんの腰に手をかけ、ゆっくりとその時間を楽しむようにパンティーをずらした。
木村
「ひょぉぉぉぉおお・・・」
これは・・・これはなんと・・・。
これは、少女のような、なんと美しいおマンコなのだ。
産毛すら存在しない赤ん坊のような恥丘、黒墨もビラビラも全くないツルツルとした大陰唇。
例えるならピンクの蛤。
こんな、まるで純真無垢の少女のようなおマンコに、氷室は毎晩その薄汚いチンポコをぶち込んでいるのか!
くそぉ!
クソクソクソクソ!
氷室だけのものだなんて!
でも・・・今は私のものだ!
ヒョーーーホッホッホホホ!
氷室、これが私の力よ!
これが木村部長の力なのだぎゃ!
氷室邸前
キィ・・・
「1420円です」
氷室
「カードで」
「有難うございました」
やっと家に着いた。ずいぶん長旅をしたように感じる。インターホンを鳴らせば、いつもの優しい有里の笑顔が出迎えてくれる。
待て、有里を驚かせてやろう。
庭から入って、この花を窓の外に飾っておく。それから帰って、窓を見てごらん、と言う。
有里のやつ、きっと喜ぶぞ。
俺は庭に回った。
カーテンが開いていて明かりが漏れている。有里はテレビでも見ているんだろうか?
こっそりと窓に近づき、ハーデンベルギアを吊るす。
氷室
「ちょっとキザかな・・・フフフ」
耳を澄ませると、テレビの音は聞こえなかった。
ふと気になって、俺はリビングの中を覗き込んだ。
氷室
「!!!!」
俺は、その中で行われている光景に絶句した。
リビング
木村
「ヒョヒョヒョヒョヒョ・・・」
私は、有里さんの美しい大陰唇に指を伸ばす。左右からカエルの解剖でもするかのようにゆっくりと開いてみる。
それは、まさにピンク。
いや!
ピンクなどと言う安っぽい言葉では片付かぬ!
これは、初恋の色!
初恋の少女が胸に抱くときめきの色!
夕暮れの始まりに見る片思いの色!!
美しすぎて、私は泣けてくるのだ!
有里さんの膣の奥へ中指を潜り込ませる。
有里
「・・・あ」
人差し指でクリトリスを、中指でGスポットを刺激する。
有里
「はぁん・・・そこ・・・気持ちいい」
有里さんは気持ち良さに再び半覚醒した。マグロ状態より全然いいのだ!
小刻みに指を動かすと、有里さんの身体はビクビクと震えた。
有里
「ん・・・あ・・・ああん・・・気持ちいいよぉ・・・あ・・・あああん」
凄い反応だ。
有里さん、もっともっと気持ちよくしてさし上げますからね!
有里さんの初恋の色を、私のテクニックで愛の色に変えて見せましょう!
指の動きをさらに激しくし、反応を見る。有里さんの身体が悶える。愛液がさらにドクドクと流れる。有里さんの悶えが一段と激しくなる。
はっきりと隆起した有里さんの敏感なクリトリス。いまや有里さんの身体は私の指使いで全身性感帯になっているのだ!その隆起したクリトリスを執拗に指で転がす。
有里
「あ・・・あん・・・う・・・ああん」
有里さん!有里さん!有里さん!
有里
「ん!あああ!んぁ!ああああん!」
有里さんの身体がビクビクと激しく悶える。
有里
「・・・もう・・・私、おチンチン・・・ほしいよぅ・・・」
ヒョホホホホホホホホホホホ!
ヒョホホホホホホホホホホホ!
ヒョホホホホホホホホホホホ!
ヒョホホホホホホホホホホホ!
氷室君!
お主はチェックメイトなのだぎゃああ!
庭
俺は庭先で呆然とその光景を見つめていた。
木村が、有里を・・・。
かすかに聞こえる声・・・、有里が・・・木村を受け入れている・・・。
ありえない・・・何故、有里が木村を・・・夢か・・・これは悪い夢だ・・・。
氷室
「はは・・・はははは・・・嘘だ・・・」
そんなはずはない・・・、愛する有里が、あの醜くて下衆でゴミくずのようなあの男と・・・。
『おチンチン欲しいよ・・・』
だと?
木村のチンポが欲しいだって?
有里・・・お前は・・・お前は・・・。
絶望なのか、その感情は言い表しがたかった。
ただ、頭が真っ白になって、力が抜けていくのが分かった。
本来なら、家に飛び込んで木村をぶちのめす所だろう。だけど、分からない。分からないが・・・、脱力とは真逆に、沸々と込み上げる言い得ぬ興奮が襲ってくる。
俺は、自分の股間が膨らんでいるのに気づいた。
『和くん、お帰りなさい』
有里の純白のようないつもの笑顔が浮かぶ。
その笑顔が、自分だけの、自分だけにしか持ち得えない大切な宝が、薄汚ない何者かに汚されている。
それなのに、俺の股間は怒張する。
歪んだ感情。邪な心。
俺は、張り裂けそうな股間を毟りだし、その場で激しく摩った。
氷室
「う・・・有里・・・有里・・・」
『有里、本当にいいのか?』
『・・・うん。和幸さんに・・・初めてをあげたい・・・』
『・・・どうして急に』
『うふふ・・・卒業記念だから・・・』
氷室
「有里・・・有里・・・」
『和くん?もう、あんな変なお願いしないでね』
『う、うん・・・でも、すごく興奮したよ』
『もう!私は本当に死ぬほど恥ずかしかったんだからね!』
『でも、有里だって興奮したんじゃないのか?
人前でローター入れられてるなんて』
『あのね、和くん・・・私、和くんだけだから。
和くんと二人じゃないと、そういう気持ちにならないから』
『そ、そうか・・・』
『和くんの頼みでも、もうこんなことしませんから』
『分かった』
『分かったなら、今日は私をいっぱい慰めてね』
氷室
「う・・・うぅぅ」
『和くん。和くんの、和くんの赤ちゃん欲しいよぉ』
『有里、有里』
『はぁん・・・和くん・・・もっと、もっと』
『有里』
『和くん・・・愛してる』
氷室
「う!・・・くぅう!」
ビュウウウウウウ!
氷室
「う・・・うぅう・・・」
信じられないほど俺の精液は飛び出し、窓ガラスに張り付いて流れ落ちた。
穢れを知らない存在だとばかり思っていた有里。俺だけをまっすぐに愛していると信じていた有里の裏切り・・・。あの肢体、あの喘ぎ声が、薄汚い木村のような男を受け入れている。
俺は、そんな光景に言い得ぬ興奮を感じ、射精した。
氷室
「有里・・・う・・・くぅ・・・」
射精して冷静を取り戻したからか、今度は別の感情が芽生えてきた。
怒りが、憎悪が、音を鳴らす様に俺の心の中を支配する。
氷室
「木村・・・木村ぁ・・・」
リビング
木村
「ホヒョーーー!」
準備万端とばかりに、そそり立った私の誉れ高き一物。私が有里さんを征服する瞬間が来たのだ。氷室と有里さんが守り続けてきたであろうその本丸が陥落する瞬間なのだ!
氷室家滅亡の瞬間なのだぁ!
私の真っ赤に膨れ上がった亀頭が、有里さんの少女のような淡いピンクの膣に触れようとしている。
有里
「はやく・・・挿れて・・・もう・・・私」
木村
「挿れます・・・挿れますともぉ!溜まりに溜まった私の原型なき子供たちを有里さんの中に植え付けますともぉ!」
ヌチュゥ・・・
有里
「ん・・・」
亀頭が、有里さんの膣にゆっくりと入って――
ガシャーーン!
窓ガラスの破片が飛び散る。
木村
「はぇ!?」
私は視線を上げる。
割れた窓の先には、男が立っているのだ。
男・・・嘘だろ・・・。
氷室
「木村ぁぁぁ!!」
木村
「ひ、氷室君!」
一瞬の出来事。
何か硬いものが私の頭を直撃した。
痛みは無い。鈍い音だけがした・・・いや、感じた。
何がどうなっているのか分からない。
ただ、意識が消えていくのだ・・・。
氷室邸前
ウーーー!
ピーポーピーポー!
野次馬
「ええ・・・あれですよ、不倫の末ってやつ」
野次馬
「やだ~・・・あの夫婦すごく仲良かったのに・・・、で、どっちが?」
野次馬
「奥さん」
野次馬
「え~!あのすごく美人な奥さん?」
野次馬
「旦那の上司とですって」
野次馬
「あら!や~ね~・・・全く、人は見かけによらないのよね」
警官
「氷室和幸さんですね、詳しい話は署で伺いますから」
氷室
「・・・あ、あの・・・有里は・・・妻は」
警官
「目を醒まされて、事情は説明しましたが、大分ショック状態なので、病院へ搬送します」
氷室
「・・・そうですか」
警官
「じゃあ、行きましょうか」
氷室
「はい」
俺の人生は、完全に詰んだ。
まさか、こんなことになるとは・・・。
有里の裏切り、木村・・・。
有里さえいてくれれば良かったのに・・・俺の人生は・・・。
ヤツの頭を殴った花鉢が足元で粉々になっている。その片隅で踏み散らかされたハーデンベルギア。
花言葉は、運命的な出会い、奇跡的な再会、そして、過去の愛だっけ。
この花が、俺と有里にまた新たな運命を運んできたのか・・・。
病院
数日後――
木村
「めぇぇぇぁったく!あのクソ氷室には困ったもんなのだ!」
部下
「あ、部長、お花はここで良いですか?」
木村
「花なんかより美味いものを持ってくるのだ!」
部下
「すいません」
木村
「8針なのだ!ここ!頭のここ、8針なのだぁぁ!いた!痛いのだ!」
部下
「カッカすると血が上って痛くなりますって・・・」
木村
「で、氷室はどうなったのだ?」
部下
「ええ、まだ拘留されてます。傷害致傷ってやつですか?」
木村
「ま、前科はつけど実刑とまではいかんだろうね。会社はクビだがね」
部下
「それって、示談する気は無いと?」
木村
「ある訳ないだろ!示談して私に何のうま味があるというのだ!」
部下
「ふむ・・・しかし、なんでまた氷室が部長を」
木村
「おん?まぁ、
痴情の縺れってやつなのだ!ヒョホホホホホ!」
部下
「不倫ですか!やりますねぇ部長!」
木村
「名誉の負傷なのだぎゃ!」
警察署
有里
「和くん・・・」
氷室
「・・・・・・」
有里
「和くん・・・?」
氷室
「・・・有里・・・何故、裏切ったんだ・・・」
有里
「・・・私・・・違います・・・」
氷室
「違う?・・・酔ってたから本意じゃなかったと、また言い逃れするのか?」
有里
「・・・・・・」
氷室
「もう良いんだ・・・もう良い・・・」
有里
「・・・和くん」
氷室
「別れたいだろ?」
有里
「・・・・・・」
氷室
「有里だって、前科がついて無職の旦那なんて嫌だろ?」
有里
「・・・・・・」
和幸
「俺は木村・・・あのクソ野郎と示談交渉するつもりはない。だから、このままさ」
有里
「・・・和くん」
和幸
「男のエゴってやつさ。だけど有里、俺は自分の大切なものを奪い犯そうとした人間に頭を下げるつもりはない」
有里
「・・・・・・」
和幸
「・・・君のご両親は大層御立腹みたいじゃないか・・・良いんだぜ。もう、何処へでも行ってくれ。
お前がその体を好き放題にさせた木村の所にでも」
有里
「本気で・・・言ってるんですか?」
和幸
「・・・・・・」
有里
「和くん・・・私の目を見て」
和幸
「・・・・・・」
有里
「私は、別れません」
氷室
「有里・・・俺はもうお前の愛した男じゃない。お前は、俺なんかと」
有里
「嫌ですっ!別れません!」
氷室
「有里!頼む、分かってくれよ!俺はもう」
有里
「絶対に別れません!
私は・・・私は・・・」
氷室
「・・・・・・」
有里
「私は、和くんが許してくれるなら・・・別れたりしません・・・。
和くんと別れるなんて、離れるなんて・・・生きていけません・・・」
氷室
「・・・俺は・・・もう・・・」
有里
「私が、汚れたからですか?」
氷室
「・・・・・・」
有里
「私が汚れてしまったから、別れたいんですか?」
氷室
「・・・・・・」
有里
「私は、誓って木村さんに身体を許したわけじゃありません・・・。
私は・・・和くん・・・和幸さんだけ・・・私は・・・」
氷室
「・・・・・・」
有里
「和くんのためなら、私・・・どんなことでも耐えられます。
信じてほしい・・・」
氷室
「・・・有里」
有里
「・・・新しい身体があるなら、取り替えたいです。
でも、それは出来ません・・・。
私は、和くんに私の心を信じてもらうしかないから。
私が受け入れるのは和くんだけだってことを・・・」
氷室
「・・・・・・」
有里
「お願い・・・私を嫌わないで・・・」
氷室
「・・・暫く、家には帰れそうもない。一人で平気か?」
有里
「・・・はい。辛いけど・・・頑張ります」
氷室
「そうか」
有里
「待ってます。私、和くんと会えない夜も、頑張って耐えます」
氷室
「有里」
有里
「・・・愛してます」
氷室
「・・・・・・」
こうして、俺は会社をクビになり、前科者の烙印が押された。
人生は大きく狂い、先の見えない闇が広がっている。
ただ、唯一の光となって俺の傍にいてくれる有里を除いて。
EDテーマ
亡き王女のためのパヴァーヌ
Ravel-Pavane-pour-une-infante-defunte
by Classical Music Sound Library
続く
次回最終話
6月か7月辺りに更新予定です。
有里の服剥ぎ取りPSD