no preview
DESCRIPTION
そこから先は、少なくとも彼と彼女にとっては、非常に濃い時間だったことでしょう。
ただのクッションがまるで生き物のように悶える中、白石君の責めは止まるところを知りません。非常に手馴れた指で、クッションの弱いところを責め立てます。
(あああんっ! 白石君っ、お尻舐めないでえっ、そんなのダメえっ!わ、私っ、あっ、また、またイッちゃうっ、あっやだっ、やだああっ……!)
「ちゃんと見てるから、ちゃんとイってください、先生」
(やあだあっ、恥ずかしいのっ、あっ、ダメっ、イグッ、やっ、ああっ、あっ、ああああっ!)
クッションが痙攣を迎えます、が、白石君は止まりません。
(はあっ、あっ、あああっ! だ、だめえっ、いったっ、イッたからっ、待ってっ、白石君っ、やっ、あああっ!)
「……俺専用のクッションは、ほんと、快楽に弱いですね。まるで人間みたいだ」
(ああっ、わ、私っ、人間っ、人間だからあっ、やああっ、はあああんっ!)
「クッションですよ。今の先生は、それ以外の何物でもないです」
(ち、違うっ、私は、人間でっ……んあああああっ! やあああっ! ぎゅうってしたらやだああっ!)
クッションが白石君に抱きしめられ、その柔らかさゆえに変形を余儀なくされて。
そんな隙をも逃がさずに、白石君は全身を責め立てます。
(やだあっ、やああだあっ、イクっ、イクうっ……あはああああんっ!)
「ほら、イってばかりいないで、どこか気持ちいいのか教えてくださいよ、先生」
(全部ッ、全部が気持ちいいのっ! 私人間なのにっ、先生なのにっ、生徒にクッションにされてっ、全身いじられてっ……ふぁああああっ! そこ、甘噛みしないでえ!)
はたから見れば、少なくとも女性があえいでいるだなんて、思いもしないであろう光景。
しかし、確かにこのクッションは、一人の女性そのもので。
(お、おマンコとんとんしないでえっ! 赤ちゃんできちゃううっ!)
「だから、クッションにおマンコはないですよっ!」
「そうだけどっ、あっ、ああああっ! 白石君っ、わたしっ、またっ、またあっ!」
その切なそうな声―白石君以外には、聞こえないであろう、限界を示す、それに。
(ああっ、もうむりっ、ああ、ああっ、ああああっ!)
「先生っ……!」
けれど、白石君には確実に伝わったであろう、その心に。
(ああっ、イクっ、あっ、あはああああああっ⁈)
あられもない声は、確かに二人に共有されたのでした。
(あはあっ、あっ、ふぁあっ、やあっ、あんっ、ああっ……)
ポンっ、
「ああっ、はあっ、あっああっ……はあっ、無理、もう、無理っ、ああっ……」
「……先生っ、元に、戻しましたから」
「はあっ、あんっ……」
限界まで喘がされた先生は、動けそうにない体の中、しかし白石君の手をつかんで、何とか呼吸をしていて。
「……可愛いですよ、先生」
ぽんぽんと頭をなでられながら、ギュっ、とその手をにぎり続けてしました。
「も、もう、白石君はいつだってこんなにして……」
「まあまあ、先生もお茶どうぞ。安物ですけど、コンビニでシュークリームも買ってきてますよ」
不満げな先生の前に、ティーカップが置かれ、紅茶が注がれます。
先ほどまで自分が返られていた姿に、先生は複雑な表情ですが、それでも疲労ゆえに、また、甘いシュークリームの香りも相まってか、あきらめたように口に紅茶を一口含んで。
「……おいしい」
「……でしょう? 疲れた時にはゆっくり甘いものです。俺はもう食べたんで―」
食べていいですよ、と、特に意味のない言葉を続けようとした白石君に、
「……はい」
「……」
となりの先生が、シュークリームを一つ、こっちの口元にあてていて。
「はい、あーん……ううっ」
自分で言ってみて、それでも恥ずかしくなったのか、アーンの手を引っ込めようとした先生に。
「……ほんとなら、先生ごと食べたいくらいです」
「ふぇっ⁈」
「はははっ」
今日のところは冗談ですよ、と笑った白石君が、シュークリームをやさしくかじりました。
終わり。