日本とよく似た『N本』という国と文化を無条件で崇拝する世界で男の娘アイドルとして活躍していたアストルフォがN本人のお嫁さんアイドル(♀)になるお話。(本番)
(前)
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【お嫁さん宣言❤ 男の娘をやめてN本人様専属の性処理アイドルになっちゃいます❤】
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が鳴り響くN本の最大都市『アキハバラ』において、ラジオ会館と同等のランドマークである『Nドーム』。
この巨大な円形のドーム型スタジアムは、N本に在住する外国人たちが様々な夢と欲望をぶつける聖地であり、多くのアイドルやミュージシャンがライブを開いてきた、ある種のゴール地点とも呼べるような、N本エンタメ界における重要な場所である。
今宵は今最も注目されている男の娘アイドル、アストルフォが、収容人数5万人を超える観客席を埋め尽くし、開演前から異様な熱気を包みこんでいた。
それらはライブ開園と同時に爆発し、色とりどりのサイリウムが波のように揺れ、ファンたちの叫び声がドームの天井を破裂させんばかりに震わせていく。
「アストルフォー! アストルフォー!」
「俺たちの王子様! 俺達のお姫様! 俺達の……永遠のアイドルだー!」
巨大なスクリーンに映し出されるのは、ピンクの髪を三つ編みにしたアストルフォの愛らしい笑顔である。
いつものフリルたっぷりのミニスカートとニーハイソックスというアイドル衣装に身を包み、抱きしめれば折れてしまいそうな華奢な体でステージを軽やかに駆け回る姿は、まさに『正統派アイドル』のそのものである。
N本の厳格な階級制度に縛られた外国人ファンたちは、いくらN本人を崇拝している外国人と言えども、『清純派』として『男の影が見えない』というアイドルを推していたのに、N本人様のお嫁さんアイドル、あるいは性奴隷アイドルとしてされれば、その中にある純粋な心は大いに傷つけられてしまうものだ。
そんな外国人たちにとって、どんな美少女よりも麗しい外見を持ちながらも性別はれっきとした男という、『男の娘アイドル』のアストルフォはN本人様に召し抱えられることがない『安全な偶像』であり、彼らの抑圧された欲望を安心して解放できる存在なのである。
「それじゃあ、どんどん行っちゃうよー! まずはこの曲……『分別なき偶像暴走(クレイジートリップ・ドライブアイドル)』だよー!」
ライブは、アストルフォの代表曲『分別なき偶像暴走(クレイジートリップ・ドライブアイドル)』で幕を開けた。
軽快なポップチューンがドームに鳴り響き、カメラとスポットライトがアストルフォの動きを追っていく。
激しいダンスでスカートが翻り、汗がキラキラと光るたびに、客席から歓声が爆発する。
アストルフォはマイクを握って甘い歌声を披露させながら、時折観客へと投げキッスを贈れば、ファンは我を忘れて叫び、涙を流す者さえいた。
「えへへ、まだまだ始まったばかりだよ! どんどんついてきて! ボクと一緒に、みんなでキラキラに輝こうねっ!」
アストルフォの言葉にファンたちがサイリウムを振っていき、断末魔の叫びにも思えるような歓声を響かせるその様子は、まるで邪教の儀式のようだった。
キャパシティの差など関係ない、前回のライブ同様にこのNドームは『アストルフォの王国』であり、彼はその王国で愛される『王子様』なのである。
それは『Moonlit Serenade』や『触れれば転倒!』など順当に人気を続けることで、ファンの盛り上がりはどんどんと高まっていく。
それは他の曲も同様で、衣装替えなども挟みながらセットリストの半分を終え、アストルフォがステージ中央に立った。
汗で濡れたピンクの髪が頬に張り付き、息を整えながらマイクを握る。
巨大スクリーンにも映っているその表情はいつもより少し真剣で、ファンたちは普段の軽いとさえ言えるアストルフォの様子とは異なる姿に、ざわざわとどよめきが広がっていく。
そんな中でアストルフォはゆっくりと言葉を紡いでいく。
「ボクからみんなに……すっごく大事な発表があります! ほかでは何も言っていない、Nドームに直接来てくれたみんなや、配信チケットを買ってくれたみんなに、一番最初に伝えたいと思って、ここで発表させてもらいたいんだ!」
その声に、5万人を超える観客が一瞬で静まり返る。
アストルフォの大きな瞳が、客席を見渡す。
緊張と興奮が入り混じった表情に、ファンたちは何か悪い予感に襲われて、息を呑んだ。
「ボクね、みんなに愛されて、みんなに応援されたおかげで、このN本で男の娘アイドルとしてここまで来られたんだ。偉大なN本人様が設計したこのNドームに立てるアイドルって限られてるのに、こんなに早く達成できて、夢みたいで……本当に、みんなのおかげだよ。ありがとう!」
アストルフォらしくない『シリアス』な様子に何事かと思っていた観客たちだったが、どうやらファンへの感謝の言葉のようだ。
身構えていた観客たちは肩から力を抜いて、アストルフォへと叩きつける勢いで全力の拍手と歓声を上げた
「でもね、ボク……今日で、男の娘アイドルを引退します!」
――――しかし、その後のアストルフォの言葉でその高揚が一瞬で凍りついた。
「えっ……引退?」
「何……何なのぉ!?」
「アストルフォ、冗談だろ!?」
だが、それも一瞬のことだ。
その静寂の後、観客席から悲鳴のようなざわめきが広がるものの、そんな中でアストルフォは深呼吸をして笑顔のまま宣言を続けていく。
「あっ、安心してね! 引退って言っても、アイドルをやめるわけじゃないよ! 『男の娘アイドル』じゃなくなるってだけだから!
ボクはね……これから、『お嫁さんアイドル』として、新しく生まれ変わるんだ!」
先ほどと同じように、一瞬の静寂がドームに広がる。
5万人もいるというのに、空調の音とライブを成り立たせる機械の起動音しか響かない不自然な空間が、しかし、先ほどよりもさらに大きなファンたちの悲鳴で打ち破られた。
「嘘だろ、嘘だと言ってくれよ!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「あ、アストルフォは男の娘アイドルだろ! なんで、なんでだよ!?」
その言葉に、絶叫がNドームに鳴り響く。
お嫁さんアイドルとは、アイドルオタクの外国人たちにとっては悪夢の象徴のような存在だ。
『みんなのアイドル』だったアイドルたちが、N本人を最優先とするアイドルとなり、時にはN本人へと性的な奉仕をしたり、今までではしなかったような過激な――というよりも、無様で卑猥な姿を見せてくるのである。
少なくとも、以前までのアイドル活動とは全く違うものが行われるのだ。
「えへへ、そして……僕がお嫁さんアイドルとしてお仕えするのは~……!」
だが、アストルフォは自分を応援してくれていた大事なファンのことなどまるで気にかけず、ライブ中の笑顔よりもさらに幸せそうな笑みを浮かべていた。
そうして、すすっとステージのセンターから身体をずらすと、N本の科学技術と魔法技術によって、突如として現れた一人の男へと恭しく頭を下げて、満面の笑みで迎え入れるのだった。
「じゃじゃん! こちらのN本人様、沼下種夫様だよ~❤」
ステージの中心にスモークが炊かれ、その中から一人の男性が現れる。
それは華々しいNドームのライブステージには似つかわしくない、平凡なTシャツとチノパンという実にラフな姿だった。
彼こそが沼下種夫。
先日、アストルフォを直々にお嫁さんアイドルにスカウトした、根っからのアイドルオタクなN本人である。
種夫はニヤニヤとした笑みを浮かべて、アストルフォの隣に立つ。
端の席からでもわかるようにと巨大スクリーンに二人の姿が映し出され、ファンたちのざわめきはさらに大きくなった。
「種夫様はね、ボクは男の娘なのに……女の子じゃないのに、ボク自身をお目にかけてくれたんだ! これって、すごいことだよね! ボクみたいな男の娘アイドルはN本人様のお嫁さんアイドルになれないってみんな諦めてたけど……そんなことはないんだって、男の娘アイドルでもN本人様にお仕えできるって教えてくれたんだ! 種夫様は素晴らしい人なんだよ!
アストルフォの声は熱を帯び、瞳はキラキラと輝いている。
種夫は照れくさそうに頭を掻いていると、アストルフォが嬉しそうにそのマイクを種夫へとわたしてきた。
偉大なN本人である種夫からもファンに言葉をかけて上げて欲しいという、洗脳されて価値観を捻じ曲げられているからこその、アストルフォの残酷なリクエストである。
「種夫様からも、みんなに言葉をお願いします!」
「や、やぁ、みんな~! みんなはアストルフォのファンなんだよね~? ぐひ、ひひ! わかる、わかるよ~♪ アストルフォってすっごくかわいいもんね! 僕もアストルフォを見た瞬間に、『絶対アストルフォのことを僕の嫁にしてやるぞ~!』って思ったぐらいだからね! ぐひひ、みんなが応援した最高の男の娘アイドルは、今日から僕のお嫁さんアイドルになりま~す♪」
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が鳴り響く中で発せられた種夫の軽薄な言葉で、ドームに不穏な空気が広がる。
その言葉には明確な優越感と、ファンに対する嘲笑が含まれていたからだ。
ファンたちは自分たちのアイドルを奪われたのだから怒るべきだという使命感に襲われつつも、偉大なるN本人様にお会いできているという崇拝心からなる高揚で、脳が混乱をしているのだ。
偉大なるN本人様を罵倒することなど出来ない、このやり場のない怒りをどうすればいいのかと悩んでいる外国人たちに、アストルフォは空気など読まずに言葉を続けた。
「それともう一つ発表があります! ボク、種夫様のお嫁さんになるために、N本のすごい技術で……えへへ、『性転換』したんだ!
もう、男の娘じゃなくて、ちゃんと女の子になったんだよ!!!」
「………………は?」
その告白に、ドームは一瞬凍りつく。
ファンたちは、N本の科学技術や魔術技術は完全に安全な性転換手術を可能にすることを、もちろん知っている。
だが、男の娘アイドルが性転換するとなると、話は別だ。
彼らは男の娘だからこその『魅力』と、男の娘だからこその『安全』をファンに提供していたのである。
それなのに、アストルフォが『男の娘』だからこその『清純さ』をあっさりと捨て、N本人様の所有物に『堕ちた』事実に、衝撃と裏切られた感覚が広がっていく。
「アストルフォ……嘘だろ……? そんな、それじゃ結局はN本人様に股を開いたビッチじゃねえか……!」
「お前、俺たちのアイドルだったのに……俺たちよりも、N本人様のチンポを選んだのかよ……!」
「嘘よ……! あ、あなたなら、他のアイドルみたいにN本人様のオチンポ様をわたしより先に挿れられないから、安心して応援してたのに……!」
外国人ファンたちはN本人への絶対的な崇拝心を刷り込まれているがゆえに、アストルフォを『奪った』からといって、種夫を直接攻撃するという発想にまでは絶対に至れない。
だが、自分たちにとっての『安全な偶像』であるべきアストルフォが、N本人様に『堕ちた』ことには、抑圧されていた嫉妬と怒りが爆発させることができるのだ。
それはある種の『寝取られ』にも似た概念を味わった男性ファンたちだけでなく、男の娘だからこそN本人男性様の性奴隷にならないから嫉妬することなく応援できると思っていた女性ファンたちも同様だ。
先ほどまでの高揚とはまるで違う、明確な怒りが思い切りアストルフォへと叩きつけられた。
「裏切り者! アストルフォ、てめえ……ふざけんなよ!」
「俺たちの推しを返せよ! アストルフォを返せよ!」
観客席から怒号が響き、さらに勢いよくサイリウムや専売グッズがステージに向かって投げつけられる。
いや、それだけではない。
最前列にいたファンの一部がステージに登り、アストルフォへと怒りを叩きつけんと動き出しているのだ。
ドームの警備システムが即座に反応し、軍事級の警備ロボットが客席とステージの間に展開されるが、暴徒化したファンの勢いは止まらない。
元々、アストルフォが英霊であるように、このN本に住む外国人たちの中には一般的な世界における一般人の能力を大きく上回るような、超人や半超人と呼ぶべき高い身体能力を持った人物も多く存在するのである。
「えっ……えっ!? ど、どうして? なんで、みんな怒っているの!? こんな幸せなことに、なんで祝福してくれないの!?」
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が鳴り響く中で、ファンたちはそれぞれの怒りが伝播したように揃ってアストルフォのいるステージへと襲いかかる。
それはアストルフォにとっては理解しがたい行為だった。
もちろん、怒りを抱くファンの方が自然なのだが、それでもアストルフォにとっては『いつでも自分を応援してくれたファン』なのだから、『自分の幸せならば祝福してくれる』という考えは当たり前のことなのである。
それなのに、愛すべきファンは自分へと殺意すら混じった怒りの視線を向けてくる。
実力差で言えば間違いなくアストルフォの方が上なのに、その動揺の大きさで思わず後退りをしてしまうのだった。
「ぐ、ぐふふ! み、みんな! 落ち着きなよぉ! 推しのアイドルに襲いかかるなんて、アイドルオタクとして最低だよぉ!」
その瞬間、種夫がアストルフォを庇うように前に立つ。
ニヤニヤとした笑みは以前その不細工な顔に浮かんだままで、N本人特有の絶対的な自信――いや、余裕を湛えた目で暴徒を見据えていた。
「た、種夫様……❤」
その姿に、アストルフォはうっとりとした視線を向ける。
まるで騎士様のように自分を暴漢から守ってくれる、王子様のように素敵なN本人様。
まさにアストルフォ自身こそが『王子様』であり『騎士様』だというのに、アストルフォはまるで自分がというシチュエーションに、メスとしての心と性転換で新たに肉体に宿った子宮をキュンキュンとうねらせているのだ。
(ぐひひ……ま、どうせこいつらが近づくことなんてありえないんだけどね♪ N本人である僕や、その所有物であるアストルフォが傷つくことをこの世界が許すわけないもんね~♪)
もちろん、種夫は勇気を持ってアストルフォを守るための盾として立ち上がったわけではない。
種夫はこのNドームの警備が完璧であることを知っており、警備ロボットや特別に配置されているSPが暴徒を確実に鎮圧するという確信のもと、アストルフォを守る『英雄』を気持ちよく演じているのだ。
もちろん、5万人規模の冒頭ならば出てもおかしくないはずの死人だって、N本の魔法技術を駆使すれば出ることはない。
流血ぐらいならば逆に本能が刺激されてセックスのスパイスになるかもしれないが、明確な死を感じさせるような血なまぐさい空間では勃つものも勃たないためだ。
「アストルフォは僕の嫁だからねぇ! 怒ってるみんなには悪いけど、指一本触れさせないよ!」
「あぁ……種夫様、本当に素敵だよぉ❤」
種夫の声がマイクを通じてドームに響き、あくまでベリーイージーモードな人生だからこその計算ずくな行動とは知らず、アストルフォは感動に潤んだ瞳で種夫を見つめる。
アストルフォは種夫の背中に守られている事実に、胸と子宮をキュンと高鳴らせながら、その背中に抱きついてみせた。
N本の洗脳に縛られたその心は、種夫のN本人らしい威厳と保護欲に完全に魅了されているのだ。
「ぐひひ、アストルフォ……みんなに現実を見せつけてやろうじゃないか♪」
「へっ、種夫様……って、あぁ❤ んちゅぅ……ちゅっ❤」
そんな愛らしいアストルフォの姿に種夫は我慢できず、くるりと振り返ってアストルフォと向き合うと、その整った美貌のアストルフォへとキスをした。
その瞬間、巨大スクリーンに二人のキスシーンがズームアップで映し出される。ピンクの髪が揺れ、アストルフォの愛らしい顔が種夫に寄り添う姿に、ファンたちの怒りは頂点に達する。
「アストルフォォッ! ふざけんなよ! N本人様の女になるんなら、なんで男の娘アイドルやってたんだよ!」
「やるんならやりとおせよ! やれないんなら最初からやるなよ! 男の娘アイドルってもんを、バカにしてんじゃねえぞ!」
阿鼻叫喚の中、暴徒化したファンがステージに迫るが、警備ロボットの安全安心なテーザーガンと、ステージに備えられた完全無敵なバリアによって二人に近づくことはできない。
倒れ込んだファンたちは鍛えられたSPたちに拘束されて、強制的に退去させられていく。
Nドームは混乱の極みにあり、ライブは強制的に中断された。
巨大スクリーンには、種夫に抱きしめられるアストルフォの姿が映り続け、ファンの心をさらに引き裂く。
「みんな! ライブはもう終わりだけど……へへ、最後にお嫁さんアイドルなアストルフォの、初ライブを見せてやるよ! ご、ご主人様の僕との、ラブラブセックスだよぉ!」
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が、混乱のドームに虚しく響く。
アストルフォの新たな物語はN本の歪んだ価値観と欲望の中で、さらなる狂乱へと突き進む。
こうして衆人環視の中で、お嫁さんアイドルにだけ許されたセックスライブが開始するのだ。
「おい、やめろ! やめてくれ!」
「N本人が相手でも、さすがに耐えられないって!」
「なんで、なんでこんなところに壁があるの! 壁があるなら、せめて見えないようにしてよ!」
まだ警備ロボットたちに排除されていないだけの外国人ファンたちが、無色透明なバリアをガンガンと拳で叩きつける。
それが単なるポーズでないことは、血が滲み出しても拳を叩きつける動作をやめようとしないことからも明らかだった。
今のアストルフォはファンたちにとって、文字通り、手の届かない存在になっているのだ。
そんなアストルフォを自分のものにするという快感に、種夫はゾクゾクと身体を震わせる。
「ぐひひ……ほ、ほら! 見てみろぉ! もうアストルフォは、お前らの男の娘アイドルじゃなくなったんだよぉ!」
「きゃぁぁんっ❤ 種夫様、乱暴だよぉ❤ 僕のデビュー衣装、台無しになっちゃったぁ❤」
びりびり、びりぃぃ~!
種夫はその興奮を暴力性に変換して、ファンにとっては思い出深い、アストルフォが初ライブで披露していたアイドル衣装を無惨に破っていく。
そうして飛び出てきたアストルフォの身体には、本来あるべきものが存在しなかった。
その股間には男性器がなく、きれいにツルリと突起と呼べるものがないのだ。
よくよく見てみると、普段はフリルを多く使った衣装で隠している肩幅も華奢になっているし、膝や腰つきなどのどうしても男性として骨ばって女性的なラインを作れない部位も、女性らしいのものに変わっているではないか。
おっぱいこそ変わらずAカップという貧乳サイズのままではあるが、逆に、おっぱいのようなわかりやすい女性的部位が爆乳化されるなどをして強調しているわけではないだけに、腰つきや肩幅といった変化を嫌でも感じ取ってしまうのだ。
「うわ……あぁ……せ、性転換してる……」
「男の娘アイドルから……TSアイドルに……」
絶望の声が鳴り響き、先ほどまでバリアを殴りつけていた外国人ファンたちはがくりと膝をついて、その場に倒れ込んでしまった。
だが、そんな絶望の様子さえも、種夫は『アストルフォがどれだけ愛されていたか』ということを実感して興奮を高めるためのスパイスにしか感じていない。
「も、もう我慢できないぞぉ……! ほらほら! さっさとやるよ、アストルフォきゅん……じゃなくて、アストルフォちゃん♪」
「はぁ~い❤」
そうして、思い出深いアイドル衣装が無惨な姿になったまま、種夫もまたチノパンを手早く脱ぎ捨てていく。
縦縞のトランクスと一緒にチノパンがステージに落ちると、そこからはN本人特有の膨大な性欲がそのまま形になったような、規格外の巨根チンポが露出された。
「えっ……わ、ぁぁ……!?」
「サイズとかじゃなくて……お、俺のと……威圧感が全然違う……!」
「ぅぅ~……! や、やっぱりN本人様のオチンポ様……素敵ぃ……❤」
そうして現れた巨根チンポに、外国人ファンたちの動きが止まった。
男性ファンたちは自分たちのものとは異なる巨根チンポに敗北感を覚え、女性ファンたちは崇拝するN本人様のオチンポ様を初めて目にして発情をしだしたのである。
「あぁっ❤ 種夫様のオチンポ様、すっごくかっこいいよぉ❤ 早くっ❤ 早くボクにご奉仕させてくださ~い❤」
ふりふりっ❤ ふりふりっ❤
アストルフォはそんな風になっているファンのことなど目もくれず、小ぶりなお尻をフリフリと振ってチン媚びダンスを踊りだす。
セクシーでもなければかっこよくもない、アイドルが絶対に踊ってはいけないはずの、ただチンポが欲しいだけの媚び媚びダンスだ。
「ぬほほ! そ、そんな風にされたら……くそっ、焦らして遊ぶこともできないぐらい、興奮しちゃうじゃないか!」
もう少しぐらいチン媚びをさせて遊ぼうと思っていた種夫だが、アストルフォのチン媚び尻振りダンスがあまりにもエロすぎたのか、血走った目でその細い腰をガシリと掴んだ。
女体化手術の影響で腰のくびれも強調されており、その中に本当に内臓が入っているのかも怪しく思うほどの腰の細さに、種夫の興奮はさらに増していく。
もう、我慢などできない。
そんな風に都合の良いメスに堕ちた、元・男の娘アイドルなアストルフォの姿に気を良くして、種夫はそのまま立ちバックの体位で、アストルフォのオマンコへと巨根チンポを挿入していった。
「そらっ! 僕のお嫁さんアイドルになるんだ、アストルフォ!」
ずぶっ! ずぶずぶぅ、ずぶぶぅ! ぶちぶち、ぶちぃぃ~~!
「ふぎゅぅうぅっっ❤ おぉぉ、おほぉぉっっ❤ す、すごぉ、すごいぃっっ❤ ボクのぉ、N本で作ってもらった偽物処女膜ぅ❤ ぶちぶち破って、い、一気に奥まで入ってくりゅぅぅっ❤ しょ、処女のメスのことなんて考えてない乱暴な挿入っ❤ 種夫様、男らしすぎるよぉ❤」
この『お嫁さんアイドル発表ライブ』を開始した瞬間から、すでにアストルフォのオマンコはドロドロに発情して蕩けきっていたために、あっさりとそのチンポを受け入れていく。
そして、『男の娘アイドルの引退』と『お嫁さんアイドルとしてのデビュー』を印象付けるため、この一ヶ月のお嫁さんアイドル修行では手つかずだった処女膜が勢いよく破けていった。
いくら勇猛なる騎士と言えども、破瓜の痛みはまた別物。
少しぐらいは顔をしかめてもおかしくはないものなのに、しかし、今のアストルフォは蕩けきった顔のまま、顔を振り返らせて種夫を見つめていく。
「ふぅぅ、はぁぁ❤ こ、これ、かっこいいっ❤ ボクのこと、孕ませてやるって、ガンガン奥までついてくるぅ❤ 男だとかそんなの関係ないって❤ チンポがムラついたら、N本の技術で孕むように身体を作り変えるだけだって言ってるみたいだよっ❤」
「おぉ~! こ、これは……たまらない! 元々の、筋肉かな……? 締まりが、すごいっ! それなのにオマンコのお肉は柔らかくて……うほほ♪ これは掘り出し物だよぉ♪ 僕のお嫁さんマンコの中でも格別な出来のマンコだ!」
種夫は勢いよく腰を叩きつけ、アストルフォは破瓜を迎えたばかりだというのに嬉しそうに喘ぎ声を漏らしていく。
いや、それだけではなくアストルフォ自身もその細い腰を『くいっ❤ くいっ❤』と卑猥に動かせて、挿入されているオチンポ様へのご奉仕も行っているのだ。
腰の動きによって肉竿が左右に擦られ、少しザラザラとしているアストルフォのTS膣襞が舐めるように嬲ってくるではないか。
これに気を良くした種夫はさらに腰の動きを早くし、ビクビクとチンポを震わせていった。
「あぁ、男の娘アイドルとかしてて、オチンポ様ムラつかせてごめんなさいっ❤ 金玉ぐつぐつ煮えたぎらせて精子作らせちゃって、ごめんなさい❤ お詫びとして、この……N本人様の子種を授かれるようになった体で、たっぷりとご奉仕しちゃいま~す❤」
「ははは! いい……いいね、アストルフォ! ほらほら、君のアイドルが見てるよ! あんな絶望した目で……おっと、女の子は羨ましそうな目と妬ましそうな目も含んでるかな? いいのかい、大切なファンだったんだろう?」
アストルフォはそんな種夫の興奮を鋭敏に感じ取り、この一ヶ月ですっかりと身に着けた、種夫が好むような淫語を口にしていく。
それもまた、種夫の優越感や征服欲と言えるようなものをくすぐり、さらにもっと自身が好むような言葉をリクエストするように、アストルフォへと声をかけていった。
「いい……いいんです❤ ファンのことはもう、いいんですぅっ❤ だ、だって、あの子たちはボクを応援してくれなかったから❤ ボクが男の娘アイドルを辞めてお嫁さんアイドルになるって言ったら、怒り出したから❤ げ、幻滅、しちゃいました❤
結局みんな、ボクのことを都合の良いアイドルとして消費してたんだって、わかっちゃったんですぅ❤ そんな人たちから守ってくれた種夫様へのご奉仕の方が……ずっと、ずっとずっと、ずぅ~~っと大事だもんねっ❤」
かつてはファンのことを大事にしていたアストルフォだが、今は一瞥もくれずに種夫とのセックスに夢中になっていた。
本人が言った通り、N本の価値観に染められた影響で『自分のことを応援してくれるはずだ』と信じていたファンが暴動を起こしたことで、『裏切られた』と本気で思っているためだ。
明らかに狂ってるとしか思えないことを説明するが、アストルフォは、自分が信じていたファンがちょっと思い通りにいかなくなるぐらいでわがままに暴れ出す姿を見て、絶望していた。
そんな中でかばってくれた種夫に対して、もはや好感度は天井を突破して計測不能なまでに高まっている。
「み、みんなにはっ❤ 種夫様のことを、見習って欲しいなっ❤ 種夫様は、ボクのことを男の娘だとかそうじゃないとかで、見てなかったよっ❤ 『あっ、こいつチンポムラムラするな~』と思ったら、男の娘でもなんでもいいって❤ しかも、男の娘にこだわりもないんだよっ❤ 『アナルとマンコ、二つの違いを楽しみたいな』って思ったから、ボクにTS手術を受けさせただけなんだからっ❤ み、みんなみたいに……性別とかどうかなんて、小さなことを考えてないんだよっ❤ 種夫様を見習って、ちゃんとそのアイドル本人を見なきゃいけないよっ❤」
その好感度が高まりすぎて、ファンたちのことを軽んじるようにもなってお説教までしだしたではないか。
もちろん、アストルフォの個性とも言える男の娘属性を、『男の娘じゃ抜けない』という理由ですらなく、『そっちのほうが楽しみやすいから』という理由で性転換させた種夫の方がファンよりもアストルフォを見ていないと言えるだろう。
だが、そんな理屈などN本第一主義に洗脳されているアストルフォに通るわけがない。
パンパンと卑猥なセックス音を奏でながら、真面目な顔をしてファンに間の抜けた説教をするアストルフォは実に滑稽だった。
「あぅ……ぅぅ……そ、そう、なのかな……」
「ふざけんな! そんなわけがあるかよ!」
「た、確かに……俺達は、アストルフォを見れてなかったのか……?」
「裏切られてまで信じるほどバカじゃねえよ、俺達は!」
からん、ころ~ん
だが、この安っぽい鐘の音が鳴り響くN本の洗脳を受けているのはアストルフォだけではない。
外国人ファンたちはその場で蹲ったまま、アストルフォの説教によって『改心』するものが、一部で現れだしたのだ。
もちろん、それはあくまで一部で多くのファンたちの暴動は止まない。
この集団の動きこそ、アストルフォの魅力を示すもので、そんなアイドルを自分のものにしているのだという優越感に、種夫はこの見せつけセックスライブにさらにのめり込んでいく。。
「いいよぉ、アストルフォ! そのTSマンコも媚びた感じでチンポを搾り取ってきて! この調子で、もっとN本人の僕を気持ちよくするんだよ!」
「んひぃぃっ❤ ひゃ、ひゃいぃっ❤ わ、わかったよぉ❤ 種夫様の、仰せのままに……だねっ❤ はぁ……はぁぁ❤ 美少女アイドルマンコっ❤ 王子騎士ならぬ姫騎士マンコっ❤ たっぷりと種夫様のオチンポ様に、ご奉仕しちゃいま~す❤」
「ほらほらっ! いっち、にっ! いっち、にっ! このリズムが、僕が一番気持ちよくなれるんだからな! もっと動けぇ!」
「はふぅぅっ❤ おぉぉ、ご、ご指導、ありがとうございます❤ 種夫様のお嫁さんアイドルに相応しい動き、ちゃんと身につけちゃうからねっ❤」
ただでさえ、N本のTS手術によって名器オマンコが搭載されているのだ。
その名器オマンコでチンポをシゴきながら見せつてくる、かつては清純派アイドルと言われていたはずの男の娘アイドルの媚態に、種夫の限界が近づいてくる。
「よし……よぉし! そろそろ、射精するからな! ぐひひ……! ふぁ、ファンにいっぱい見せてやれ、アストルフォのアヘ顔をね!」
「ふぎぃぃっ❤ はひぃ、種夫様とおちんぽ様に媚びて、膣内射精でイッちゃう間抜けなアヘ顔ぉぉっ❤ ファンにたっぷりと見せて、お嫁さんアイドルにデビューしたこと、アピールしちゃいますぅっ❤」
限界を迎えようとしているのはアストルフォも同様なのだろう。
軽くではあるが全身を痙攣させながら、蕩けきった顔で種夫のチンポに溺れていた。
そんな元・男の娘アイドルの姿に爆発寸前にまで昂っている種夫のチンポは、そのTSマンコへと一気に根本まで挿入していき、勢いよく精液を解き放つのだった。
「くぅぅっ! 射精るぅぅっ!」
どびゅるるるっ! びゅるるる、びゅぶびゅぅ! びゅっ、びゅびゅ! どぶぴゅうぅぅ!
「おっほぉぉおぉっっ❤ おぉぉ、おっ❤ おっほぉぉおっぉんぅ❤ だ、ダメ、ダメダメぇ❤ ぼ、ボクの口から、可愛くない声がでちゃうっ❤ 種夫様の膣内射精気持ち良すぎてぇ、不細工な声が止まら、んほぉぉぉぉっ❤」
激しい勢いの膣内射精を受けたアストルフォは、しかし、どこまでも従順だった。
キュッとオマンコをすぼめて巨根チンポを心地よく締め付けて、最高の膣内射精を提供しようと本能レベルで肉体が反応しているのだ。
その心地よさに目を細めつつ、種夫はさらにビュービューと自分勝手な長い射精を続けていく。
「おぉぉ~……た、たまらん……! アストルフォきゅん……じゃなくて、アストルフォちゃんのオマンコ、最高だったよぉ♪ み、みんなも想像して、家に帰ってからオナニー楽しんでね~♪ ほらほら、このアストルフォちゃんのアヘ顔……みんなにオカズの提供だよ!」
「ふぎゅぅぅんっ❤ お、奥まで子種が届いてぇ……❤ こ、これ、孕む、孕んじゃうよぉ……❤ TSしてからの初セックスで孕むぅ……❤ お嫁さんアイドルの期間が一瞬で終わって、お母さんアイドルになっちゃうよぉ……❤」
種夫は押し寄せた5万人のファンへと下衆な発言をすることで、自分だけがアストルフォという大人気アイドルとセックスをできるのだという優越感を高めていく。
また、膣内射精アクメをキメてぐったりと顔を俯かせているアストルフォを、そのピンクの三つ編みを掴んでまるで犬のリードを引っ張るような強引さで顔を持ち上げる。
そこには、崇拝するN本人様との初セックスによる多幸感で溺れているアストルフォの顔が大スクリーンに映された。
「ぁぁ……嘘だ……嘘だぁ……」
「夢なら早く覚めてくれよぉ……」
幸せそうな種夫とアストルフォとは対照的に、ファンの間に絶望が広がっていく。
予定のセットリストではまだ曲が残っていたものの、このNドームの乱れ方と、なによりもアストルフォ自身がアクメ失神寸前なこともあり、ライブは中断することとなる。
こうして、大人気男の娘アイドルのアストルフォの、引退ライブ兼デビューライブとなる、種付けセックスライブは混沌の中で終わりを迎えたのだった――――。
【ライブ映像を見ながらのイチャラブエッチ❤ 生涯ずっとN本人様に従属しちゃいま~す❤】
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が鳴り響くN本、そこにあるタワーマンションの高層階で、一組の『男女』が大きなベッドの上で身を寄せ合っていた。
『~~~~♪』
「おお、アストルフォちゃんのライブはやっぱり良いなぁ! 元気いっぱいで笑顔もキュート……へへ、男の娘アイドルなんて色物なのに、このでかいドームを埋め尽くしただけあるな!」
その男女とはもちろん、種夫とアストルフォである。
種夫たちは今、とある映像を鑑賞していた。
広々としたその部屋には、豪奢なソファと同じく豪奢なベッド、そして巨大なスクリーンが備えられており、N本の卓越した科学技術で作られたサウンドシステムが映像内の音声で部屋を満たしていた。
そのスクリーンに映し出されているのは、先日『Nドーム』で開催されたアストルフォの『引退ライブ』兼『デビューライブ』の映像である。
「んじゅるるうぅ❤ ちゅぅぅ、ちゅるるぅぅ~~……ん、ちゅぱっ❤ えへへ、種夫様にそう言ってもらえると、すっごく嬉しいな❤」
アストルフォは今、ベッドの上であぐらをかいている種夫の股間に顔を埋めて、自身の愛液で汚れてしまった精液を舐め取っていた。
セックス後のお掃除フェラである。
お嫁さんアイドルになってしまったアストルフォは毎日のように全身を使って種夫へと奉仕し、SNSでの発信頻度やライブの開始頻度なども著しく低下してしまっていた。
それに対してアストルフォが何かを思うことはない。
アストルフォにとって、種夫への性的奉仕とは何よりも優先されるべき行為だからだ。
「ぐほぉ~! アストルフォのこのシーン、めっちゃエロいよぉ! ほらほら、チン媚びダンスのとこ! お尻フリフリしててエロカワイイし、画面の端で映ってるファンの間抜け面が面白すぎるって~♪」
「そうかもね❤ チンポ欲しさにお尻を必死こいて振ってるボクはもちろん、そんなボクのファンなんかやってたこの人も、本当にバカみたいだよねぇ❤」
スクリーンでは、アストルフォがステージ上で小ぶりなお尻を振って「チン媚びダンス」を踊る姿が映し出されている。
アイドルらしい華やかさとは程遠い、ただただ種夫の欲を煽るための卑猥な動きに、映像の向こうのファンたちが絶望の叫びを上げているではないか。
そんな映像を見て種夫は他者を嘲り笑う軽薄な声を出すが、アストルフォはそれに対して苦言を呈するでもなく頬を赤らめながらくすっと笑った。
しかも、自分が笑われることを受け入れるだけではなく、かつての自分を支えてくれたファンが愚弄されることを良しとし、さらにはアストルフォ自身がそのファンのことをバカにする始末だった。
何を言っても許されるこの状況に気を良くした種夫は、さらにアイドルとしてのアストルフォやそのファンを愚弄する発言を続けていった。
「いや~……本当にね、アストルフォちゃんのこの媚びっぷりはたまんないよ! 大事なはずだった5万人のファンが泣き叫んでる中で、僕のチンポしか見えてない必死っぷりだもんねぇ♪ ぐひひ、トップアイドルにこんなことをマジでさせられるなんて、N本に来てよかったよ~♪」
「種夫様に全てを捧げるこのライブは、ボクの人生で一番キラキラした瞬間だった……それもこれも全部、種夫様がこのN本に来てくれたおかげだもんね❤ 種夫様のお嫁さんアイドルになれて……種夫様がN本に来てくれて、すっごく幸せだよ❤」
お掃除フェラを終えたアストルフォは種夫の胸に顔を寄せて、甘えるようにしなだれかかる。
スクリーンではライブ映像から種夫へのチン媚びダンスにシーンへ変わり、さらにアストルフォのアイドル衣装を破る性転換した体を露わにするシーンへと移っていくが流れている。
ファンたちの絶望の声が響く中、アストルフォの破瓜の瞬間が大スクリーンに映し出され、種夫の巨根が彼女のTSオマンコに突き刺さる。
映像のアストルフォは、痛みを忘れたような蕩け顔で喘ぎ、種夫にしがみついていた。
「ねえ、種夫様……このライブでボク、頑張れたよね? アイドルとして、ううん、種夫様のお嫁さんアイドルとしてちゃんと出来てたよね? 男の娘アイドルを辞めて、お嫁さんアイドルになるって……ボクの新しい夢を、ちゃんとファンのみんなに見せれたよね」
「もちろんだよぉ! アストルフォのエロすぎるお嫁さんアイドル転向ライブ、ファンもバッチリ見てくれたよ! まっ、暴徒化したりして大変なことにはなったけどね~♪」
「そ、それは……ボク、ちょっとショックだったんなぁ……みんな、ボクの幸せを祝福してくれるって信じてたのに、なんであんな怒っちゃったんだろう……?」
アストルフォの大きな瞳が、悲しげに揺れる。
怒らないわけがないというのに、このN本で種夫に都合の良い人格へと改変されてしまったアストルフォは、理性が蒸発していようがいまいが、その理由を本気で理解することができなくなってしまっているのだ。
種夫はそんなアストルフォの肩を軽く叩き、ニヤリと笑う。
「まあ、しょうがないよねぇ。アイドルオタクってさ、推しが誰かのものになるのはやっぱり耐えられないものだもん。僕もN本に来る前に推しのメジャーアイドルがスキャンダルを起こした時は……うん、、めっちゃ凹んじゃったよ」
「うわぁ……や、やっぱり、もうアイドルできないのかな……あれだけ反発をくらっちゃったもんね、ボク……」
アストルフォは寂しげに肩を落とした。
N本人男性専属のお嫁さんアイドルという、外国人女性にとっては『ゴール』と呼んでも差し支えのない状態だと言うのに、アストルフォには『そうなる前の状態』への心残りのようなものがあるようだった。
「……アイドルやってたの、楽しかったからさ。ボクの可愛さをみんなが褒めてくれて、ボクがかわいいと嬉しいって笑ってくれて。そうするとボクも楽しくなって笑えて、それってさ、すっごく良いことだなって思ってたんだ。だけど……ボクのファンだった人たちは、もうそう言う反応してくれないんだろうなって思うと……お嫁さんアイドルのボクを受け入れないことへのムカーってする気持ちもあるけど、やっぱりちょっと寂しいよ」
お嫁さんアイドル宣言をした時にファンが暴徒化したことで、アストルフォはそのファンたちに強い失望を覚えて、切り捨てることにためらいを覚えなかった。
しかし、それでもかつての思い出は綺麗なままアストルフォの中に残っている。
N本人様専属の性奴隷という外国人女性が最も求めるものになった以上、元に戻りたいとまでは思わないが、アストルフォの中には割り切れない思いが残るのも自然なことだ。
そんな複雑な感情を持て余しているアストルフォに、しかし、種夫が不気味な笑みを浮かべながら声をかけていった。
「安心してよ、アストルフォ! アストルフォのファンたちにとって、あのライブはつらい思い出になっちゃったみたいだから……ぐふふっ! あのライブに直接来てたり、ライブ配信の映像を見ていたファンたちの記憶はね、N本の技術でキレイに消されてるんだ! だから、世間的にはアストルフォは男の娘アイドルの振りをしてまたアイドルができるよ!」
「え、そうなの!?」
「そうそう! N本の科学と魔法ならお茶の子さいさいなんだってさ! ファンの中ではあのライブは大成功で伝説のライブ扱い! アーカイブデータにもAIによるディープフェイク映像でまともなライブ映像として残ってるんだよ! まあ、N本人がアクセスすれば、今流しているお嫁さんアイドルデビューなライブ映像も見れるんだけど……外国人には無理って感じかな♪
ほら、SNSでも絶賛の嵐でしょ?」
アストルフォの目が見開き、種夫は得意げに胸を張る。
そして、枕元に置いてあったスマホへと種夫が手を伸ばし、SNSのタイムラインを開いた。
――アストルフォきゅんのNドームライブ、めっちゃ最高だった! 永遠の推し様~♪――
――Nドームのライブでアストルフォは伝説になった! 早く次の伝説も見たい!――
――男の娘アイドルの……いや、現在のアイドルの頂点はアストルフォ! これからも応援して、トップアイドルから神アイドルにまで登りつめてくれ!――
そこには、外国人ファンたちからの投稿が並んでおり、アストルフォはそのスマホの画面を見つめて、目をキラキラと輝かせた。
「うわぁ……ほんとだ! みんなボクのこと、変わらず愛してくれてる……! でも……あのライブのこと、覚えてないんだよね。それはそれで、種夫様と愛し合ったことを認めてもらえてないみたいでちょっと寂しいけど……でも、ボク、アイドル続けられるんだ! よかったぁ~! ありがとう、種夫様っ❤」
「N本の技術ってすごいよね~♪ そういうわけで、ピュア(笑)なファンには悪いけど、アストルフォはもう僕の嫁なんだから、僕だけで密かに楽しませてもらおうかな♪ 表向きは清純派で誰にも奪われない大人気男の娘アイドルとしてファンには推させて金を貢がせるけど、実際はTS手術済みのお嫁さんアイドルとして裏でパコパコハメまくるの、優越感マシマシで絶対気持ちいいからね!」
「うわ~、種夫様すっごい悪い人だ♪ でも……そんなところも、なんだかアウトローな感じでかっこいいかも……❤
それじゃあ、種夫様のリクエストにお答えして……ファンには男の娘アイドルとしてキラキラした姿を見せつつ、種夫様にだけはエッチで可愛いお嫁さんアイドルのアストルフォを見せてあげるね❤」
アストルフォは種夫に抱きついて嬉しそうに笑い、種夫はそんな『彼女』の頭を撫でながら、アストルフォの可愛らしい笑みとは対照的な不細工なニヤニヤとした笑みを浮かべた。
二人は顔を見合わせ、クスクスと笑い合う。
スクリーンでは、種夫がアストルフォに膣内射精するクライマックスシーンが流れている。アストルフォのアクメ顔が大写しになり、ファンたちの絶望の声が響く中、種夫の精液が彼女のTSオマンコを満たしていた。
それを見ると、種夫のチンポがビクビクと反応をしだす。
ファンが大事だと言いながらも、そのファンよりもあっさりと種夫を優先することを誓ったアストルフォとのやり取りも含めて、お掃除フェラを受けたばかりのチンポが活力を取り戻したのである。
「あぁ~❤ 種夫様ってばまたオチンポ様大きくしてる❤」
「ぐひひ……アストルフォの身体が柔らかすぎてね、興奮しちゃうんだよね~♪」
「~~~~❤ も、もう……本当に女の子を喜ばせるのが上手すぎだよ……❤ それじゃあ、責任を取って……オマンコご奉仕、もう一回しちゃうね❤」
そして、愛しい人の変化に気づかないアストルフォではない。
アストルフォはいたずらっぽい笑みを浮かべると、そのまま優しく種夫の肩を押す。
その手に身を任せて種夫がベッドへと横たわると、腰の上にアストルフォが跨った。
ライダークラスのサーヴァントへ高い適性を持つアストルフォに相応しい、騎乗位の体位だ。
「あぁっ❤ 本当にオチンポおっきすぎるよぉ……❤ こうやって、ふきゅぅんっ❤ オチンポをオマンコでスリスリするだけでぇ、気持ちよくなっちゃう❤ 種夫様と一緒にいるだけで濡れ濡れなオマンコが、もう一瞬でドロドロに蕩けちゃうよぉ❤」
「おぉぉ~……♪ アストルフォのTSオマンコから出る愛液、チンポに包まれてくよ~♪」
ヘコヘコと騎乗位の体位で腰を動かして、チンポをオマンコに擦り付けていく。
自身のTSオマンコからドロドロの愛液でチンポをコーティングすることで挿入と抽挿をスムーズにして、セックスの快感をより強めようとしているのだ。
そんな風にチンポコーディングが終わったことで、アストルフォは尻もちをつくように騎乗位セックスで挿入していくのだった。
「ふわぁっ❤ あぁ、あぁぁ~❤ 挿入って、くるぅ❤ 種夫様の、かっこよくてぶっとい、N本人様ちんぽぉ❤ ボクのお腹を、みちみちって破るぐらいに……ふぎゅぅぅぅ~❤」
ずぶずぶぅ、ずぶりゅ! ぬちゅるるぅ、ぐちゅちゅぅ~………ずぶぶぶぅ!
「おぉっ♪ ホカホカのヌルヌルなアストルフォマンコ♪ やっぱりTSマンコは、他の女の子と違う感覚で良いねぇ!」
腰上へと座り込むような形でチンポを飲み込んだアストルフォは、大きく身体を仰け反らせて挿入アクメをキメた。
そのアクメ痙攣によってTSマンコもヒクヒクとひくついていき、種夫の巨根チンポへと心地よい快感を送り込んでくる。
ただベッドで横たわるだけでこれほどの快感を得られるのは、すなわち沼下種夫という凡庸なアイドルオタクが王様に――いや、神様になった証拠に他ならない。
単純なセックス快感だけでも頭が蕩けそうなほどの気持ちよさを与えてくれるというのに、その荒唐無稽なN本の現実が種夫を堕落へと導いていく。
「ぐひ、ぐひひ! これ、これだよ! 女の子に腰を振らせて、僕は好き勝手気持ちよくなるだけっ! しかも、その女の子は他の男どもが喉から手が出るほどに欲しいトップアイドル……最高の気分だ! 僕が……僕が、この世界の支配者なんだ!」
からん、ころ~ん。
この安っぽい鐘の音が狂わせるのは外国人だけではない。
外国人たちはその認知や人格を歪ませる形でこの世界に来る前までとはまったく別の『奴隷』へと書き換えるが、N本人と選ばれた日本人もまた狂わせるのだ。
この沼下種夫という人間は、性欲が強いだけで実に『普通の人間』だった。
自身の冴えない容姿や吃り癖に強い劣等感を抱き、それを拭うように強烈な光を放つメジャーアイドルを推している彼は、一度として犯罪行為をしたことがなかった。
ただ悪いことをしなかったというだけでは善性を証明する証拠にならないが、それでも悪いことをしていないのだから、悪では決してないのだ。
平和な社会を成り立たせるために必要な、善悪という苛烈な概念から遠くにある無辜の民、つまりは、英雄であるアストルフォが守るべき存在なのである。
「そ、そう、だよぉ❤ 種夫様は、特別……N本人様は、神様なんだっ❤ だから、だからもっとボクに神チンポちょうだいっ❤ ボクが持ってた雑魚雑魚な外国人粗チンとは全然違う、N本人様特有のイケメン神チンポ❤ ボクにいっぱいご奉仕させてぇ❤」
「ぐひ、ぐっひぃ! そうだろ、そうだよねぇ! 僕はアストルフォを自由にできる、すごい人間なんだよねぇ!」
そして、その種夫を甘やかすように、アイドルであり英雄でもある、言うならば普通の人間よりも『格上』に位置する外国人のアストルフォが全肯定する。
これこそが種夫を狂わせた最大要因と言えるだろう。
許されるはずもないことが許され、敬われるはずのないことを崇められ、なんの魅力もないはずなのに媚びられる。
種夫が凡庸な人間であるからこそ、このN本が打ち出してくる魔性に抗えなかった。
ただ世界が変わっただけで自分自身は何も変わっていないというのに、肥大化した自我は自身が神であることを当然のように受け止めてしまう。
かつてあった『アイドルを推す』という純粋なはずの想いは、『アイドルを手に入れたい』という下卑た欲望に変わってしまったのである。
そこに劇的な事件があったわけでも、トラウマがあったわけでもない。
ただ凡庸な人間が、全能感によって狂ってしまっただけなのだ。
「そんなすごい種夫様に、精一杯、ご奉仕しちゃうからねっ❤ ヒポグリフにも乗れちゃう、ボクの騎乗スキルを活かした騎乗位セックス……たっぷり味わってねっ❤」
「おっ、すごっ!? こ、腰がくいくいってうねって……これは、気持ちいいっ!」
肩周りや腰回りが柔らかな丸みを帯びた女性の肉体に変貌したものの、全体的なフォルムは凹凸の少ないスラリとしたスレンダーボディーである。
騎乗位とは爆乳の美女を腰の上で踊らせて、そのたっぷりとした媚肉をど迫力で揺さぶる姿を楽しむものだと『勘違い』をしていた種夫は、思いがけぬ快感に情けない声をあげてしまった。
「えへへ……ボクも種夫様ほどじゃないけど、女の子とセックスしたこともあるからね❤ どうすればオチンポが気持ちよくなれるか、なんとなくわかるんだ~❤ こういう動きがあると、気持ちいいよね❤」
パンパンッ、パンパンッ❤
アストルフォは、ここに来て男の娘がTSしたからこそのメリットというものを押し出してくる。
元々がシャルルマーニュ十二勇士の一人であるという、肉体を動かすことにおいて高い技術を持つアストルフォが、さらにセックス経験者であるからこそどんな動きならチンポが気持ちよくなるのかを理解した動きをするのだ。
それは様々な外国人美女、外国人美少女とセックスをし、自分オリジナルの『お嫁さんアイドルユニット』を複数所持している種夫でも、なかなかに味わえない快感である。
「くぅぅ~~! 締め付けも最高だよ……! こ、これって……僕の精液が欲しいってことだよねぇ!?」
「あぁっ❤ そ、そうだよぉ❤ 種夫様に精液をビュービュー流し込んでもらうと、とっても幸せになれるからっ❤ そ、それに……このN本なら、男の娘でサーヴァントのボクでも、N本人様の子どもなら孕めるはずだから❤ だから、子宮におちんちん押し付けながら、いっぱい精液を流し込んでぇ❤」
騎乗位で腰を振っているアストルフォは、その乱れきった姿を隠すことができない。
媚肉があまり乗っていない、スラリとしたスレンダーな身体。
鍛えているわけでもない種夫でも、男の力を持って抱きしめれば折れてしまいそうな儚さを感じてしまうような、その整った美貌と合わさって幻想的とさえ言えるような魅力的な姿である。
それでいて、決して『鶏ガラ』と言いたくなるような貧相なものではない。
肩周りの柔らかさや腰回りの曲線は、雄の欲望を促す牝の特徴を強く含んでいる。
そんな魅力的な身体を曝け出しながら、その淫らに乱れた様子を種夫に見せつけるように潤んだ瞳で見つめてくる。
その情熱的な膣内射精のおねだりに、種夫も限界を迎えようとしていた。
「おぉぉっ! そ、そろそろ射精しちゃうよぉ!」
「射精してっ❤ 射精してぇ❤ 身体の内側から、種夫様のものなんだってわかるように❤ ボクの体臭が種夫様の匂いと同じになるように❤ たっぷりザーメンくださいぃっ❤」
その快感に溺れた種夫がニヤついた笑みのまま、悲鳴のように声を上げる。
全身を震わせながら腰を上に持ち上げていき、その宣言のままにN本人に相応しい大量の精液を流し込んでいくのだった。
「よぉし、そら……膣内射精で、イケぇ!」
どびゅるるるっ! ぶびゅびゅ、どぴゅぅ! ぶっぴゅるるる、どびゅぶるるるぅぅぅぅ~!
「ほぎゅぅぅぅっっ❤ あ、熱いっ❤ 熱いよぉぉっ❤ な、何回流し込まれても、脳みそがビリビリ痺れるぐらいの気持ちよさに、全然慣れないのぉ❤ イクっ❤ イッちゃうっ❤ 中出しザーメンで、イクぅぅぅっ❤」
アストルフォはお腹の奥に精液を流し込まれて、お腹の底から声を振り絞っているかのような野太い喘ぎ声をあげていく。
アクメ痙攣がそのままオマンコ越しにチンポへと伝わり、射精中の敏感なチンポを心地よくマッサージされて、種夫のだらしない顔がさらにだらしなく歪んでいった。
「は、はへぇぇ……❤ き、気持ち、よすぎるよぉ……❤ N本人様ってだけで偉大なのに、こ、こんなセックスを教え込まれたらぁ……❤ N本人様に逆らえる女なんて、居ないよぉ……❤」
N本人特有の長い射精がようやく終わると、がっくりと脱力をして種夫にもたれかかるように倒れ込んできた。
アクメ痙攣で力が抜けているまま、普段のアストルフォが浮かべる朗らかな笑みとは異なる、うっとりとした妖艶な微笑みを種夫へと向けてきた。
その顔を見ることで、種夫はさらにこのN本の偉大さを感じ取ってしまう。
(ぼ、僕は……僕は、こんな美少女を自分のモノにしたんだ! 男の娘とかそういうものすら関係ない、他の人が大事にしているものを……僕はただ、チンポを気持ちよくするためだけに、大事にしていたものを踏みにじっても許されるんだ!
僕は……僕は特別なんだ! N本、最高だよぉ!)
からん、ころ~ん。
安っぽい鐘の音が鳴り響くこの世界が強制する『N本崇拝』という考えは、外国人だけでなくN本人である種夫にも根付いていた。
だが、それは決して洗脳をされたから芽生えたものではない。
絶対的な支配権とでも呼ぶべきものを無条件で与えられたことで生まれる、人間の悪性の典型とでも呼べるような堕落から生まれた崇拝心なのだ。
「種夫様……これからボク、頑張るね……❤ みんなには言えないのは残念だけど……でもでも、ボクはもう『男の娘アイドル』じゃなくて、『お嫁さんアイドル』なんだから……さ❤」
倒れ込んだまま、その細い指先で種夫の胸板をスリスリと擦っていく。
ピロートークとしての甘さに、その指先は種夫の胸板だけではなく心さえも心地よくくすぐってくれるようだった。
そんなアストルフォの姿に気を良くした種夫は、男の娘をTSさせるからこその良さというものを実感していく。
「ぐふふ……アストルフォはかわいいね♪ こうなると……他のみんなみたいに、アストルフォにもアイドルユニット組んでもらおうかな。それもどうせなら……元・男の娘アイドルだけを集めたユニットをね♪」
「え……?」
その言葉にアストルフォは怪訝そうな顔を浮かべるが、そんな様子にも気づかずに種夫はオタクらしく自分本意な妄想を嬉しそうに語っていく。
だが、N本においてはN本人の妄想は決して妄想では終わらず、確かな現実として結実するのだ。
「アストルフォだけでもいいんだけど……そうだね、売出し中の男の娘アイドルのデオンきゅんと、『噂の事件』で引きこもってるっていう蘭陵王きゅん! ぶひひ、信号機……にはならないけど、三人組アイドルはリアルはともかく、アイドルアニメとかだとよくあるお約束だもんね!」
名を挙げたアイドルは、アストルフォと同じく『男の娘アイドル』として人気を博しているシュヴァリエ・デオンと、かつてN本人から痛烈に罵倒されて精神を病んで引退した元・男の娘アイドルの蘭陵王であった。
デオンは本来男の娘というよりも性別不明と称したほうが正しいサーヴァントではあるが、この世界のN本においては男性として顕現し、天真爛漫なアストルフォとは対照的にクールで落ち着いた男の娘アイドルとして、アストルフォと人気を二分している。
蘭陵王は説明した通り、かつて大人気の男の娘アイドルとして活動しながらもN本人から女の子と勘違いされ、そこから耳を覆いたくなるような罵倒を受けたことで引きこもり生活を送るようになってしまった悲劇(笑)の存在だ。
そんな二人をスカウトし、アストルフォと同じく他のファンを愚弄するためとセックスを楽しむためにTS手術を受けさせて、お嫁さんアイドルユニットを組むという妄想を種夫は繰り広げているのだ。
「デオンに、蘭陵王……それって……」
アストルフォの声が震える。
やはり、アストルフォとて『元・男の娘アイドル』という現状では唯一無二の個性を失いたくないのかもしれないのだろう。
「すごく、素敵だよ! 種夫様ぐらいの素晴らしいN本人様には、もっともっと、いっぱい素敵な女の子が侍るべきだもんね!」
からん、ころ~ん。
だが、この安っぽい鐘の音が鳴り響くN本という世界においては、そのような嫉妬心や独占欲を抱くことはない。
自分がすでに仕えているN本人様のハーレムは全肯定し、むしろ、推奨をするのがこのN本における外国人女性の正しいあり方なのである。
「ぐ、ぐひひ……蘭陵王くんにひどいことを言っちゃったN本人の人とはさ、N本人専用のメッセージアプリで繋がってるんだ。そこでちょっと後悔してるみたいで……でも、男の娘は元でもなんでもダメなタイプだから、友達の代わりに蘭陵王くんを慰めてあげたいしね♪」
「うわ~、種夫様優しすぎるし、かっこよすぎるよっ❤ そんなことされたら、蘭陵王は絶対種夫様のこと好きになっちゃうよね❤ 種夫様がモテモテな秘訣、こんなところでわかっちゃった❤
……って、種夫様を好きになるのにそういうのってあんまり関係ないかな? デオンだって種夫様に……『おい、僕の女になれ! そんなダサい粗チンぶら下げてないで、さっさとTS手術してご奉仕マンコに切り替えろ!』って命令されたら、涙を流すぐらい嬉しくなっちゃうだろうしね❤」
ただ『男の娘』という多くのファンからも愛されていた『個性』をTSをすることで踏みにじりたいという下劣な欲望から生まれる種夫の言葉を、アストルフォという外国人美少女になってしまった元・男の娘アイドルは、ただN本人の言葉だからというだけで、何も考えていないかのように無条件で肯定していく。
ここはそういう世界だ。
崇N侮外都市『アキハバラ』――そこがさらに拡張されて崇N侮外世界『N本』になった世界。
そこではN本人こそが至上存在で、それ以外のガイジンは下等存在。
そして、この世界に住むN本人は決して多くはない。
その限られたN本人たちが、見目麗しく能力も高いガイジンたちを支配する。
少数の支配者と多数の奴隷の住む世界。
からん、ころ~ん。
――――その歪な世界を形作る鐘の音が響いていた。
(終)