1話:間桐桜・寝取り
幸せになったと笑う桜が結婚式直前に士郎と凛によって寝取られ女となり、ハーレムの一員となる本当の幸せを手に入れるお話

――――きっと、私は幸せなんです。 そう語る間桐桜の顔にあるものは、遠坂凛が知る幸せというものではないように思えた。 遠坂凛だって、自分が取った行動の全てがいい方向に進んでいると本気で信じていたわけではない。 手のひらから取りこぼしたものはあるし、拾えなかったものもある。 それでも、最悪では...
2話:美綴綾子・寝取り
夫からも女として見られなくなった子持ち主婦・美綴綾子が凛たちに絡め取られて雌の悦びを植え付けられて不貞妻になってしまうお話

1話:間桐桜寝取り ◆ いくら美綴綾子と言えども、恋をして、結婚をして、出産をして、育児をすることで、『現実』というものを理解するようになった。 世間に多く存在する夫婦というものはドラマや漫画で描かれているような関係性のほうが少なく、不倫や浮気というものはワイドショーを放送するテレビ越しにしか存...
3話:アルク&式・寝取り
ハーレムを築いている士郎が、志貴と幹也からアルクェイドと式を寝取るお話(導入)

1話:間桐桜寝取り 2話:美綴綾子寝取り ◆ 『登場キャラクター』 ・アルクェイド・ブリュンスタッド 身体能力に優れた、金髪紅眼という神秘的な美貌の持ち主だが、実際のところは平凡な女性。 真祖の姫君という概念とは何の関係もない美人さん。 桜並の爆乳とルヴィア並のデカ尻の持ち主だが、そのウエストは凛や...
【ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトの計画 Ⅰ】
『寝取られマゾ』という救いがたい変態性癖を自覚している黒桐幹也と遠野志貴が、『エミヤシロウ』という最上級の雄の噂を聞きつけた。
そのセックスという行為においては肉体も技術も最上級のその雄に自身の牝を奪うように犯してもらいたい――あまりにも理解しがたいそんな欲望に駆られた二人の寝取らせマゾは、そのエミヤシロウの窓口的な存在だと突き詰めた遠坂凛へと『寝取らせプレイ』を依頼した。
――――だが、その寝取らせプレイは『八度目』になる時点ですでに『プレイ』ではなくなってしまっていた。
詰まるところ、幹也の恋人である『両儀式』と志貴の恋人である『アルクェイド・ブリュンスタッド』は、そのプレイに夢中になるあまり、心の底から衛宮士郎という最高の雄に本気で惹かれてしまったのである。
高校を卒業した頃からぐんぐんと伸びていた背丈に加えて、鍛え抜かれた厚みのある体躯はいかにも強靭さを感じさせるもので、雌の本能をくすぐるには十分すぎる肉体だった。
それでいて、その顔立ちはどこかぼんやりとした優しげなもので、向かい合うと捕食される寸前の草食動物の感覚を思わず覚えてしまいそうな優れた肉体とのギャップを抱いてしまう。
しかも、その男根は雌を抱きすぎたあまり淫水焼けした経験豊富な黒黒とした巨根チンポで、その濃い色素のチンポに相応しい巧みなセックステクニックまで持っているのだ。
人間的な魅力は人によって評価が別れるだろうが、原始的な要素としての雄の魅力においては恋人である幹也や志貴とは比べ物にならない男――――それが、一部では有名になっているヤリチン男、『衛宮士郎』だった。
そんな士郎に、アルクェイドと式の二人は『寝取らせ』というスワッピング的なプレイなどではなく、『ガチ恋』をしてしまったのである。
「んちゅぅぅっ❤ じゅるるるぅ、ちゅぅぅ~❤ れろれろぉぉ……❤ どう、かしら❤ 士郎に教えてもらったぁ、パイズリフェラ❤ 上手になったと思うでしょ❤ こんなの、士郎にしかしてあげないんだからね❤」
アルクェイド・ブリュンスタッド。
『輝くような』という形容詞が彼女以上に似合う人物は存在しないだろうと思ってしまうほどの美女は今、キングサイズのベッドにうつ伏せで転がるようにしながら、士郎の股間へと体をうずめながら色っぽい視線を向けていた。
アルクェイドはその金色の髪と真っ白な肌、そして、妖しげな赤い瞳が特徴的な華やかな美貌を持ちつつ、同時にその肉体もまた際立った魅力を持っていた。
それこそ、その驚異的な小顔と同じサイズなのではないかと思うほどに豊満な爆乳は、男ならば誰もが目を奪われてしまうほどに雄としての興奮を煽るボリュームとフォルムである。
今アルクェイドは、そんな爆乳を使って巨根チンポを挟み込み、むにゅむにゅと柔らかくシゴきあげているのだ。
このパイズリ奉仕を受けているのが士郎ではなく並の男ならば涙を流しながら感激の射精をしてしまうこと間違いなしというシチュエーションである。
しかも、アルクェイドの弁を信じるのならば、自身以外には一度もしたことがない『パイズリ処女』を捧げられたという情報まで加われば、それこそ今すぐにお漏らし射精をしてしまっても誰も責められないだろう。
「はぁ、んちゅぅぅ……❤ 士郎とのキス、好きだ……❤ もっともっと、お前の酸っぱいけど美味しい唾液を呑ませてくれぇ……❤ んちゅぅう、じゅるるるぅ、ちゅぅぅぅ~~❤」
両儀式。
アルクェイドと同じく、キングサイズのベッドの上で士郎へとそのスレンダーな体を寄せながら熱烈なベロチューを行っているこの女性もまた、アルクェイドに勝るとも劣らない神秘的ですらある美貌の持ち主だった。
式は一切日に焼けていない透き通るような美白肌と、その肌とは対象的に光を呑み込むような真っ黒な髪と瞳が特徴的な、面長の和風美人である。
その体つきはスレンダーと称した通り単純な凹凸こそ薄いものの、しかし、抱きしめればそのまま掻き消えてきそうなほどに儚い細身の体を持っていた。
瑞々しい肌は指を沈めればすぐに押し返してくる弾力を持っており、未踏の雪原さながらに染み一つ存在しない美しいものである。
そんな弾力を持ちながらも吸い付くような感触の美白肌を士郎の体に押し付けるように抱きついて、その艷やかな赤い唇で士郎の男らしいどこかカサついた唇を貪っていた。
濃厚なベロチューの最中でもじぃっと向けてくるその瞳はぼうっと熱に浮かされたものであり、あまりの興奮と幸福感のためか、薄っすらと潤んでしまってその瞳孔がハートマークに染まっているように見えるほどだった。
「じゅるるるぅ~❤ ちゅぅぅ、むちゅぅぅ~❤ そ~れ、たぷんっ、たぷたぷぅ~ん❤ もうっ、もっと気持ちよさそうにしなさいっ❤ 志貴にやったことないけど……『アレ』ならどうしようもないほどに悶えるはずなのに、士郎ったらマッサージを受けてるみたいな顔するんだから……まあ、そこがあなたのかっこいいところだけどね❤」
「ちゅぅぅ、れろろろぉ❤ ごくぅ、じゅるぅぅ❤ はぁ……美味しい、美味しいぃ……❤ 唾液がこんな美味しいわけないのに、お前の唾液だとなんでこんなに美味しいんだっ❤ あぁ、もうっ❤ これ絶対、俺のファーストキスだぞ❤ 今までしてたキスと全然違うんだから、今までのはノーカンだって思い知らされちまったじゃないかっ❤」
アルクェイドと式というあまりにもタイプの異なる、しかし、美しさという大きな意味での尺度では同じぐらいに秀でた美女たちによる奉仕を受けて、士郎もまた興奮を感じさせるように肌を赤くしながら、しかしどこか余裕のある振る舞いをしていた。
それを見て、二人は士郎へと対抗心を燃やすのではなくうっとりと幸福感に浸っていく。
上等な牝に囲まれても浮かれることもなく当たり前のように受け入れているその姿はまさしく強い雄そのもので、自分たちが愛した雄の『価値』が高いことを実感することで、二匹の牝はどうしようもないほどに昂ってしまうのである。
「はぁっ❤ オチンポが震えてきたぁ❤ 出すのね、士郎っ❤ いいわ、射精して❤ 私の胸と顔を汚すみたいに、いつものかっこいい射精を見せてぇ❤」
「はぁっ……! 行くぞ、アルク……! ここで一旦、射精するからな! 式も、もっと近づいてくれっ……!」
「んじゅるぅぅっ❤ あぁっ❤ そんな、お尻を揉み揉み、急にするなぁ❤ こ、腰がうずいてぇ、ふぎゅぅぅ❤ 切なくなっちまうだろうがっ❤」
とは言え、美女からの性奉仕に慣れている士郎でも射精を一生しないわけではない。
士郎もまたある程度まで性的な興奮が昂ったことで、それを発散するための射精を行うため、ビクビクとチンポが震えていく。
射精宣言よりも早くその震えを感じ取ったアルクェイドは、そのパイズリフェラ奉仕をさらに激しいものへと変えていった。
また、士郎は射精に合わせてより強烈な快感を味わおうと、自身にしなだれかかりながらキスをしていた式のお尻をぐいとつかみ、そのまま引き寄せることでその細いが確かに柔らかい体の感触を味わっていくのだった。
それだけで、士郎とのセックスで性的快感を覚えやすいように調教されてしまている式はぶるぶると体を痙攣させて軽いアクメに達してしまう。
アルクほどの美女にパイズリ奉仕をされながら、式ほどの美女を片手間にイカせる。
そのシチュエーションに溺れるような射精を、士郎は行っていった。
「くぅぅっ! 射精るっ!」
どびゅるうるぅ! ぶぴゅるるっ! ぶびゅぅ! どぶびゅぶうぅっぅぅっぅ!
「ひゃぁんっ❤ す、凄いっ❤ 射精に合わせておっぱいで閉じ込めたのに……ひぎゅぅっ❤ おっぱいの中でオチンポが暴れまわって、噴水みたいに精液が飛んできちゃうっ❤」
「くひぃぃっ❤ き、キス激しっ❤ 射精似合わせて唇吸われてぇ、イグッ❤ キスと尻揉みだけイク、ちょろい女になりたくないのに……い、イクぅぅっ❤」
アルクェイドの爆乳と式の唇と体を味わいながらの快感は筆舌に尽くしがたいほどのものを与えてくれて、その快感の強さと言えば、二人と並ぶほどの美女も抱いてきた生粋のヤリチン男である士郎を持ってしても、どこか気の抜けた印象のある表情を浮かべてしまうほどだ。
しかし、その射精に合わせて同じく快感に襲われた二人の表情は士郎のものとは比べ物にならないほどに蕩けきってしまっていた。
すでにパイズリの技術も熟れてきているアルクェイドは、士郎の射精の瞬間に合わせておっぱいでチンポに蓋をするようにして射精をその乳内で全て受け止めようとしたものの、その凄まじい勢いと精液の量はその蓋を弾き飛ばすようにして、アルクェイドの顔面を汚したのである。
濃厚な匂いを放ちつつ、液体というよりも半固体と呼びたくなるほどの粘度を持っている熱い精液が顔面に張り付いたことで、アルクェイドは全身をビクビクと痙攣して快感の渦に叩き込まれていた。
式も同様だ。
士郎が射精の快感に合わせて自制心のようなものが薄くなったことで、貪るような乱暴さでベロチューのまま唇に吸い付き、その形の良い桃尻をぐっと握りしめたのだから、ピィィンッと体を仰け反らすようにしながら、絶頂を味わっていた。
「はぁぁ……本当にかっこいいぃ……❤ それじゃ、士郎❤ 射精で汚れちゃったオチンポ、すぐに綺麗にするわね❤」
「ちゅっ、ちゅっ、んちゅぅぅぅ❤ 射精、お疲れ様❤ 俺たちで気持ちよくなってくれてありがとうな……❤ お前に愛されて、本当に幸せだ……❤」
しかし、そのように快感に耽っていたのも少しの間だった。
絶頂から回復した二人が、士郎のために動き出していく。
アルクェイドはそのまま爆乳をタオルかなにかのように操って射精したチンポから汚れを拭い取っていき、式は甘えるような動きでベロチューから小鳥のついばむような甘く軽いキスを何度も行っていくのだった。
「はいはい、そこまそこまでっ! 今回の撮影はこれで終わりよ、ふたりとも!」
「全くです! いつまでシェロにすり寄っているのですか!」
だが、そんな思わず胸焼けをして嘔吐感を覚えそうなほどに甘々な3P空間に、二人の闖入者が現れる。
赤いネグリジェを身にまとった、アルクェイドや式にも見劣りをしない美貌を持つ黒髪の美女こそが、アルクェイドと式が士郎に抱かれるためのラブホテルと化したこの屋敷の所有者である天才魔術師、遠坂凛であった。
細い首筋や二の腕とは裏腹に大きく膨らんだそのお腹は凛が妊婦であることを示し、当然、そのお腹に宿る子供の父は衛宮士郎である。
その凛と対象的に蒼いネグリジェを上品に着こなしている、華やかというよりももはやゴージャスと言ったほうがより適切な顔立ちをした金髪の美女は、凛の最大の好敵手である天才魔術師、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトである。
フィンランドは魔術の名家、エーデルフェルト家の現当主であるルヴィアもまたそのお腹を大きく膨らませており、言うまでもないがその子の種は士郎その人だ。
「凛……もう安定期に入ったとは言え妊婦は引っ込んでろよな」
「ルヴィアもなによ……ここからが良いところなんだからね!」
そんな二人の登場にアルクェイドと式は実に不機嫌そうに顔をしかめる。
士郎の正式な恋人である凛とルヴィアのことを、あくまで寝取らせプレイとして抱いてもらえている立場に過ぎないアルクェイドと式は疎ましく思っているのだ。
だが、疎ましく思っているのはアルクェイドと式の方だけではなく、凛とルヴィアの二人の方にも当てはまる。
そして、士郎の恋人であり、士郎が築いているハーレムのブレーン的な位置づけでもある凛は、どこか面倒くさそうに眉をひそめながら、最初とは大違いなほどに士郎にガチ恋してしまっているアルクェイドと式を見下ろしていく。
ルヴィアも同様だ。
「凛にルヴィア、大丈夫なのか? 最近は冷えるんだから、いくら全室暖房でもあまり薄着で出歩くのは良くないぞ」
「まあ、シェロっ❤ 私のことを心配してくださるのですね❤」
「はいはい、ありがとうね。気をつけるから士郎は黙ってて。口を挟まれると変な方向に話が転がっちゃうんだから、私がこの二人に話をつけるわ」
だが、そのどこか険悪な空気に対して士郎は呑気に二人の妊婦へと声をかけていく。
ルヴィアはアルクェイドと式に向けていた、どこか敵対的な色を多く含んだ顔から一転して嬉しそうに頬を緩めながら、もじもじとその身重の体をくねらせることで士郎への愛情を無自覚に表現してしまう。
凛はそんな様子をやれやれと見ながら、それでも二人の美女に向ける様子とはまるで異なる柔らかさの含んだ言葉を士郎に答えながら、もう一度アルクェイドと式に向き直る。
「アルクェイド・ブリュンスタッド、両儀式。言っておくけれど、あなた達はあくまであなた達の恋人から『寝取らせプレイ』を頼まれたから士郎が抱いているだけということを忘れないでちょうだいね。
わかってると思うけれど、その二人から『もう寝取らせプレイはやめてくだしゃい~』なんて泣きつかれたそこで終わりの関係よ。こっちで調べた範囲だと、あいつらそろそろ懐がカツカツだから早ければ次の映像で終わりかもしれないわね」
それはビジネス的な通告であった。
何度か述べたが、あくまでアルクェイドと式に関しては『依頼』されて士郎は抱いているだけに過ぎない。
凛やルヴィア、セイバーのように愛情を深めてセックスをしてハーレムを築いた関係でも、凛に唆されて流されるような結婚生活を送ろうとしていた、あるいは現実に送っていた桜や綾子を己の欲望に従って寝取った関係でもないのだ。
この寝取らせプレイの窓口となっている凛はそういう意味で今まで士郎が抱いてきた女たちと、アルクェイドと式は異なる存在だと認識しているのである。
だが、アルクェイドと式の認識は少々違いが生まれているようだった。
「え~、でもそれって志貴やコクトーだけの都合でしょう? 今では私と式はもう士郎に抱かれたくて仕方ないし……私たちの意思で士郎に抱かれるのなら撮影なんていらないし、志貴のお金がなくても問題ないんじゃないかしら? それは私たちだけじゃなくて、士郎もそう思うわよね❤」
「同意見だ。っていうか、ここまで士郎に躾けられちまったんだから、牝なら士郎から離れられるわけないんだろ。意味のわからないことを言うなよな。士郎だって、もっと俺たちと情熱的にセックスしたいだろ❤」
すでに寝取らせプレイではなく完堕ちまでしてしまっている二人の頭の中には士郎から離れるという選択肢は一切存在していなかった。
凛の言葉を小馬鹿にしたような印象すら覚える軽薄な様子で返しながら、それでいて媚びるようにその魅力的な美貌と体を近づけながら士郎にも同意を求めるほどだ。
とは言え、士郎はその二人とは異なる見識を持っているようである。
「いや、そういう判断なら俺は凛に任せるよ。今の関係をハーレムとか凛もルヴィアも言うけど、これは別に強制してる関係じゃないし、女の子のほうで受け入れられないっていうのなら、悪いけど俺も受け入れられない。
それに、アルクや式との関係も所詮はそういうプレイだし……二人だって、なんだかんだで元の恋人のところに戻ったら、今の熱も麻疹みたいなもんだと治まるんじゃないのか?」
「…………へ?」
「…………は?」
そんな言葉だけを残して、士郎はその二人の美女の誘惑をあっさりと跳ね除けてしまったのだ。
そう、あっさりとである。
あれほど情熱的に体を求めあって、3Pプレイやアナルセックスというアブノーマルなセックスさえした美女が自身の下から離れることを、士郎は強がりでも駆け引きでもなんでもなく、本気で手放せるのだ。
しかも、その際に『恋人と元サヤに収まればいいね』などと、自分以外の男に体も心も明け渡すことを後押しするかのような言葉まで
ことここにきて、アルクェイドと式は焦った。
別に自慢にしていたわけではないが、二人は自身が女として魅力的だということを事実として知っていたからこそ、士郎もまたその魅力的な自分たちを気に入っているだろうと思っていた。
しかし、それはアルクェイドと式の思い上がりにすぎないということに――別に士郎は自分たちの体に溺れているわけでもないということに、ようやっと気づいたのである。
「ちょ、ちょっと待って! お願い、士郎! 捨てないで! り、凛! さっきまでの態度は謝るから、その、志貴たちのことはどうでもいいから私たちに関しては改めて契約を結べないかしら!?」
「か、金なら俺たちが改めて出すからさ! そう、結局は金を払えば良いんだろう!? 資産って意味なら幹也よりもうちの実家のほうが融通がきくし、な、なんなら実家の権利を士郎に渡しても全然いいんだ、こっちは!」
焦ったように士郎に縋りつき、そして、訴えかけるべきは士郎ではなく凛であることに気づいて必死な表情で彼女に語りかけていく。
その際に、この寝取らせプレイの依頼に関する支払いは志貴と幹也が行ってきていたが、それを引き継いで自分たちが払うという提案をしてきたのである。
「……むっ、むむっ! 両儀の家と言ったらその筋の家だけど、それだけに資産も潤沢……アルクェイドの方はまだ背後関係洗えてないけど、ホテル生活もしてるらしいし相当な資産がある……それを上手いこと搾り取れば、これから先はよほどのことがなければ宝石の資金に困ることはないかも……!?」
そして、それが見事に守銭奴の凛の胸に響いてしまった。
なにせ、宝石魔術はとにかく金食い虫だ。
研究費という意味では資産は無限に存在してもなんの問題もなく、出来ることならば石油を掘り当ててしまいたいと常々思っている凛にとっては瞳が円マークになってもおかしくないほどに魅力的な提案である。
「いいえ、私は反対ですわ」
もちろん、その提案もあくまで凛にとっては魅力的であるというだけに過ぎない。
遠坂家とは異なり、資産形成を完璧に整えることが出来ているエーデルフェルトの当主であるルヴィアはその限りではない。
「前々からあなた達のことは気に入りませんでしたわ。あくまで寝取らせマゾという変態の恋人がお金を払うことで、やっとシェロに『抱いてもらえている』だけに過ぎないのに、自分をシェロのパートナーであるかのように振る舞うその自惚れ! 到底許せることではありません!
しかも、『金なら払うから自分を抱け』だなんて……シェロのことを男娼かなにかだとでも思っていますの!? 私の愛おしいシェロを、まるで肉バイブのような扱いをするだなんて……! 反抗的だったアヤコの最初の頃もそうでしたけれど、シェロはそのように軽んじてもよい存在だと思われているようで、我慢なりませんわ!」
ルヴィアは士郎のことを深く愛している。
元々、この寝取らせプレイだって、勝手に決めた凛と大喧嘩をするほどに反対の立場であり、凛に甘い士郎に諭されたことで渋々と認めているという状況なのだ。
だからこそ、アルクェイドと式が必死さのあまりお金の問題を思わずお金で解決しようとする姿勢がまるで士郎のことを軽んじているかのようで、ついにルヴィアの怒りが頂点まで達したのである。
「お二人には誠意というものを見せていただきたいですわ。もちろん、あなた方が持つ資産をシェロに捧げることは大前提として、それとは別に誠意を見せてもらいます」
「せ、誠意……? お金ってこと……? それ以外に出せるものなんて、私にはないし……」
「誠意って、どういう、ことだ……? でも、金なら払うってさっき言ったよな……?」
そこで、ルヴィアは二人に条件を突きつけた。
それは、この寝取らせプレイという士郎のことを肉バイブ扱いしてきた者たちへの復讐そのものである。
それは誰への復讐なのか。
「決まっているでしょう。あのふざけた提案をしてきた、遠野志貴と黒桐幹也の心をベキベキに折る手伝いをしてもらうということですわ。こちらで調べた限り、あんな魅力を感じない男だというのにシェロのようにハーレムを築いているというではないですか。
何も知らずに外から見れば、あれらの雑魚雄がシェロと同等のレベルの雄であるかのようなその事実もまた苛立ちを覚えますが……とにかく、彼らにはシェロを軽んじた負債を払っていただきましょう」
そう、寝取らせマゾなどというふざけた性癖を満たして悦に浸っている遠野志貴と黒桐幹也への復讐である。
彼女がその資産と伝手を使って調べたところ、志貴も幹也も複数の女性から好意を抱かれており、なんと驚くことに肉体関係も結んでいるのだ。
その中には妹(義妹の志貴はもちろん、幹也に至っては実妹である)も含まれているというのだから驚く他ない。
それがまたルヴィアには我慢ならなかった。
寝取られマゾなどという怖気の走るような気持ち悪い性癖を持った男と、愛しいシェロが同等の存在だと言われているように感じたのである。
「えぇっと……つまり……?」
「どういう……ことだ……?」
だが、アルクェイドと式はピンと来ないようだった。
ルヴィアはそんな二人を冷たく見下ろし、その邪悪ですらある『答え』を口にしていく。
「簡単なこと。寝取られマゾだというのなら、もっと気持ちの良くなれる地獄を突きつけるように、『プレゼント』をしてあげようということですわ――――」
【遠野秋葉の場合】
『屈辱』とはまさにこのことなのだろう。
遠野秋葉は忸怩たる思いを胸に、そんなことを考えていた。
自身の中のグツグツと煮えたぎるような怒りを抱いているものの、しかし、その怒りを必死に抑え込めているのはひとえに『愛』の成せる技である。
元々、兄の性根が少々だが歪んでいることは認識していた。
どこか人とは離れた部分を持っており、だからこそ、その歪みにも惹かれたという一面もないとは言い切れない。
そう、どのような言葉を使おうとも、結局は『惚れたほうの負け』という言葉にふさわしい立場だからこそ、秋葉はこのような『馬鹿げた催し』にも付き合っているのだ。
「それじゃ、準備は良いかしら? 志貴のためにも、頑張っていこー!」
「ッ……! なにを呑気に……!」
今秋葉がいる場所は、本来の役目から離れてすっかり撮影スタジオへと変貌してしまった、遠坂邸の客間の一室であった。
凛もまたいくらかの成長を遂げたとは言え、機械音痴という言葉すら生ぬるい彼女の邸宅とは思えないほどの映像機器が持ち込まれており、さらには魔術的な記録方法も採用している――ここは、そんな風に『セックスを撮影するために整えられた部屋』なのである。
そんな部屋に秋葉がいるということは、つまり、自身の愛する兄・遠野志貴の性癖が『セックスを撮影する』という、純粋培養なお嬢様である秋葉からすれば失神してしまうようなアブノーマルな性癖ということだ。
「志貴のことを思えば出来るわよね? 『別の男に抱かれる』ぐらい……私にだって出来たんだから、ね❤」
だが、現実とはさらに非情なものであり、そして、秋葉の兄は常に秋葉が想定している最悪の事態から『斜め上』に行く奇人なのである。
今から撮影されるセックスとは、恋人関係にある志貴との愛情に満ちたセックスではない。
見ず知らずの他人に、しかも、『セックスが上手い』などという、秋葉の価値観すれば『ふざけている』としか表現できない特技を持つような男を相手に、である。
「なんでこんなことが……!」
思えば、常にそうであった。
秋葉と志貴の関係は兄妹でもあるが同時に恋人関係でもある。
兄妹でありながら恋人という『普通ではない』関係は、その恋人としての関係自体もまた『普通ではない』ものであった。
平たく言えば、遠野志貴という男は『ハーレム』を築いているのである。
眼の前でニコニコと、いや、ニヤニヤといやらしい笑みを浮かべてもなお美しさが先に来るような白人美女のアルクェイド・ブリュンスタッドはもちろんのこと、シエルと呼ばれている志貴と同じ学校に通う先輩たちもまた、秋葉と同じように『志貴の恋人』なのだ。
現代日本において複数人の女性を囲うなどというあまりにも倒錯的な関係に、秋葉も慣れるまではそこそこの時間がかかったものである。
それでもなんとか飲み込めてきたところに、まるで段階を推し量らっていたかのように新たな特殊性癖を押し付けられたのだ。
「あれれ、嫌なの? これは絶対に志貴が喜ぶことよ? 私だって実際にその『彼』に抱かれてその映像を渡してるもの」
「赤の他人の恋人を抱くことで生計を立てている男を相手に体を許す……そんな、どこぞの売女かのような真似をするんです! 嫌に決まっているでしょう!」
自分では出来たのにお前は出来ないのか、恋人への愛はその程度なのか。
まるでそう煽るかのようなアルクェイドの言葉に、秋葉は激昂で返した。
何度も言うが、遠野秋葉という女は淑やかとは少々異なる気丈さと覇気を持った、深窓の令嬢というよりも堂々たる女当主としての向きが強いが、それでもやはり箱入りのお嬢様でもあるのだ。
そんな秋葉にとって愛情に結びつかないセックスを行うとは、それこそ清水の舞台から飛び降りるという慣用句が相応しいほどの一大決心を必要とさせるものである。
「嫌に決まっているのにやらなきゃいけないから、こんな苛立ちと怒りを覚えているのっ!」
そして、秋葉はとっくの昔に覚悟を決めている。
ここで自分が『寝取らせプレイなどという変態的な行為は出来ない』と跳ね除ければ、それはすなわちアルクェイドのように寝取らせプレイを行う他のハーレムメンバーの後塵を拝することになるだろう。
それは、秋葉の『遠野志貴の一番になりたい』という独占欲求と『他の人間に負けてなるものか』という負けん気が許さなかった。
そもそもとして、秋葉とて相当な美少女である。
長く伸びた黒髪は美しいという言葉の前に『神秘的に』や『奇跡的に』といった大げさにも思える形容詞をつけざるを得ないほどに、枝毛一つなくスラリと伸びた艷やかな髪質を持っていた。
さらに、その長い髪が小顔効果を発揮しているなどということではなく、本当に驚くほどの小さい顔の中にはパッチリとした大きな目が意思の強さを感じさせる鋭い視線を放っており、そこからさらに高い鼻や赤い唇など、純和風な印象を与えつつもはっきりとした印象も与えるほどに『絶世の美女』と呼ばれるには十分なパーツが十分なバランスで配置されている。
それでいて、その体つきは非常に華奢なものだった。
アルクェイドのような爆乳やデカ尻は持っていないものの、その分にとにかく細い。
それこそ、その体を抱きしめようとすればそのまま掻き消えてしまうのではないかと、そんな儚さすら感じるほどの華奢な体躯であった。
秋葉の体は『貧乳』や『凹凸の少ない』や『未成熟な』という言葉で彼女を貶すことも出来るのかもしれない。
だが、悪意を持ってそんな言葉を口にしようとした瞬間に、結局のところは、それは自分が秋葉ほどの魅力的な美しさを持っていないからこその負け惜しみであると気づいてしまうのだ。
だからこそ、実際は彼女は貶められるような存在でないとわかっているがために、思わず本能的に喉を満足に動かせなくなり、結局はその言葉を口にすることができなくなるような、そんな神秘的な魅力を放っている。
秋葉はそんな人形のような体つきを持っていながらも、その気の強さを隠そうともしていない覇気に満ちた迫力であるが故に、秋葉よりも何倍も大きな体を持つ男であっても思わず気圧されるような、女傑でもあった。
どこかアンバランスな、それでも『絶世の美少女』という言葉がよく似合う大和撫子――――それが遠野秋葉という少女なのである。
「さあ、そのセックス・ワーカーを連れてきてくれるかしら。何度も言うけれど、嫌なことなのでさっさと終わらせたいもの」
ドスンと。
秋葉はその凹凸は少ないが、同時に奇跡的なまでに細いスレンダーな体をセクシーな黒のランジェリーで包んだ姿で堂々とベッドに腰掛ける。
顔には嫌悪が現れているが、それでも隠しきれない怯えのようなものも浮かんでいた。
負けん気でこちらに出向いたものの、それでもやはりセックスという行為を顔も知らぬ男と行うという事自体に、嫌悪はもちろんだが恐怖のようなもの感じているのだろう。
「はいはい。それじゃ、士郎~❤ 入ってきていいわよ~❤」
「…………?」
あるいは、秋葉はここで気づくべきだったのかもしれない。
アルクェイド・ブリュンスタッドの喉から出された『士郎』という人物への呼びかけの声は、秋葉をからかうような愉悦の感情で弾んでいるのはもちろんだが、それだけではなかった。
そこには『媚び』を含むからこその甘さが混じった声になっていたのだ。
秋葉は、つい最近までは志貴にのみ向けられていたそのアルクェイドの声が、寝取らせプレイの協力者であるその男へと向けられるということの意味――危険性を気づくべきだったのである。
あるいは、平時の秋葉だったならば敏感に感じ取って逃げることは出来たかもしれないが、この『寝取らせマゾの恋人のために他の男に抱かれなければいけない』という異常なシチュエーションに心中では強く動揺しているために、気付けなかった。
「えっと、今日はよろしく……でいいのか?」
ガチャリ、と。
アルクェイドの呼び声に答えて扉を開いたその男は、恋人である志貴とは身体的な特徴は全く似ていないのに、それでも醸し出す雰囲気はどこか似ているような不思議な存在だった。
朝焼けを連想させる明るいオレンジの髪は、志貴の宵闇を連想させる暗い髪色とは異なるものだし、大きめの服に包まれてもなお張り詰めた筋肉を感じさせる鍛えられた肉体は、虚弱体質と言ってもいいほどに細身の志貴とは正反対だ。
だけども、少し困ったように眉を寄せているその柔らかい表情は、少しだけ志貴に似ているように秋葉は思えた。
あるいは、秋葉はその『似ている』部分を反射的に探してしまったのかもしれない。
何故ならば――――秋葉は、その現れた男を見て思わず、見惚れてしまったからだ。
その見惚れた理由は、恋人に似ていると感じたからに過ぎないのだと、恋人ではない雄に惹かれるという二心を許さない純粋な乙女心、それを誤魔化そうと本能が考えただけに過ぎないのである。
「うーん、良くないかも。だって――――きっと、今日だけじゃ終わらないもの❤」
ヒクヒクと、秋葉がその高すぎるとさえ言える伸びた鼻を引く付かせている姿をいやらしい笑みで見ているアルクェイドがそんな事を言う。
それは確信にも似た想いから生まれた言葉だった。
何故ならば、その姿はすでに士郎に堕ちてしまったアルクェイドが、初めて士郎に出会った時と全く同じ反応だったのだから。
(この匂いは……男性のものとは違う、けれど、女性のものともまるで違う……不思議な匂い。少なくとも、嗅いだことのない匂い。だけど、それがすごく心地よくて、もっと嗅ぎたくなるような……❤)
士郎が放つ体臭は少々特殊なものだった。
様々なタイプの異なる美女を毎日のように抱いて、さらにはその全ての女性を性的に満足させている士郎の体には、その女性たちからたっぷりと『性臭』を染み込まされているのだ。
本人が放つ男性フェロモンはもちろんのこと、染み付いた女性フェロモンが混じっているその匂いはとびっきりの『女殺し』のコロンとなっている。
それはつまり、『この雄は多くの別の牝をマーキングされるほどに魅力的ですよ❤』ということを意味していることだった。
体つきこそ『薄い』といえる秋葉だが、彼女もまた立派な牝だ。
多くの牝が求める雄の魅力を鋭敏に感じ取って、その匂いを吟味するように無意識だが鼻を慣らして匂いをたっぷりと取り込んでいたのである。
そう、アルクェイドがしていたように、だ。
「お~い、大丈夫? この妹ってば、なんかトリップしてない?」
「…………ハッ!?」
無意識にうっとりとした表情で士郎の匂いを嗅いでいた秋葉だが、アルクェイドが話しかけた瞬間にそれを自覚してしまい、羞恥のあまり顔を真っ赤に染めた。
不覚という他ない。
しかし、それほどに衛宮士郎という雄は魅力的だったのだ。
愛する男が別にいるはずの秋葉が思わず見惚れてしまうほどに、相性がバッチリである。
それは士郎自身が女性と幾度とセックスを重ねたことでその性的な魅力が熟成されるように増したから、という部分もあるのかもしれない。
「コホンッ! そ、それで……あなたが、ウワサの衛宮士郎という男性ですね」
奇しくもアルクェイドと同じように、秋葉はその見惚れてしまったという負い目を隠すかのように、士郎へと必要以上に敵対的な鋭い視線を向けていく。
普段の秋葉は、まだ『小娘』と軽んじられても仕方のない幼さの残した美貌ながらも、それでも大の男をも後ずさらせるような迫力に満ちている。
だが、今の秋葉には明らかにその迫力に欠けた、どこか慌てて取り繕うような睨みしか出来ていないことからも、彼女がすでに士郎に惹かれていることは明らかだった。
「先に宣言しておきましょう。それはあなただけではなく、この後にこの映像を見ることになる兄さんにも行うものです。
私は遠野秋葉は、このような変態的な催しに参加しているものの、心までこの下劣な行いに染まるつもりはないわ!」
そこまで言うと、秋葉はすぅっと息を深く吸う。
その頬には赤みが指しており、それは決して『激しく言葉を発して怒りを示してみせたために顔が赤くなった』というだけではなく、明確に性的な興奮を覚えたからという意味の赤も含まれていた。
その興奮を誤魔化すように、秋葉は強く宣言をしたのである。
「私の『遠野秋葉としての矜持』は、あなたとのセックスなんかに負けません!」
遠野秋葉は、そう猛々しく宣言をしたのだ。
だが、ああ、しかし。
――――わざわざ、わかりきった過程を書く必要もないだろう。
「んひぃぃぃっっ❤ おぉぉ、ほぉぉぉっ❤ 無理、無理無理ぃぃっ❤ こんな、こんな固くて大きいオチンポぉ❤ 耐えられないのぉっっ❤」
衛宮士郎はその男根を鉄のように固くさせたまま、秋葉の膣内を性技の限りを尽くして蹂躙したのである。
となれば、粗チンの早漏男である志貴とのセックスしか知らない、貞淑な令嬢である秋葉が女殺しと呼ぶに相応しい、『正義の味方』ならぬ『性技の味方』である士郎とのセックスに耐えられるはずがない。
それは、まさにアルクェイドが堕ちきったセックスの映像を再生するかのように同じような展開で性欲に溺れていってしまったのである。
「秋葉の体……すごい綺麗だっ! 激しくしたら壊れてしまいそうなのに、くぅっ……! オマンコがきつく絡みついて、腰の動きを止められない!」
「おほぉ、おぉぉっ❤ やめっ、じ、実況なんてしないでぇ❤ オマンコ、絡みついてなんていない……ふひぃぃっっ❤ これ無理っ❤ オマンコが壊れるぐらい激しいのに、頭が壊れそうなぐらい、気持ちいいぃっ❤ 快感に、勝てなくなるぅぅっ❤」
士郎は正常位の姿勢のまま、強く強く、秋葉の腰へと打ち付けるように自身の腰を振っていく。
セックスによって汗を流した小顔に艷やかな黒い髪が淫靡に張り付き、士郎のセックスの激しさによって髪を振り乱し、そのたびに純粋培養のお嬢様だからこそ出せる清楚な、それでいて淫靡な牝の香りが漂ってきて、百戦錬磨と呼ぶに相応しいヤリチンの士郎であっても頭がクラクラとしそうになるほどの興奮を覚えてしまう。
「ふぎゅぅぅっ❤ おぉっ、駄目ぇ❤ こ、このままじゃ、兄さんの形を忘れてしまう❤ このオチンポの形に、拡げられてしまうぅっ❤ そ、それじゃ……兄さんが入ってきても、ガバガバで感じれなくなっちゃうぅっ❤ でも、そんな嫌なことなのに、そ、それが気持ちいいっ❤ 気持ちいいから、幸せに感じるなんて、こんなこと、駄目ぇっ❤」
しかも、今正常位で犯している眼下の美少女は、つい先程まで士郎を強く拒絶して、キリッとした凛々しい顔で否定をしていた相手なのだ。
それがセックスの快感に蕩けきって、今にも涙をこぼしそうなほどに目をうるませて喘いでいるのだから、雄として昂らないわけがない。
セックスを売り物にしている現状にいまだ慣れていないため、最初こそどこかおっかなびっくりという向きがあったが、秋葉が見せる儚さを伴ったエロさに、士郎は目の色を変えた。
言うならば、人間から獣に近づいた瞬間である。
(あ~あ❤ 士郎ったらすっかり雄の顔になっちゃって❤ かっこよすぎっ❤ やっぱり『なあなあ』ではっきりとした拒絶を見せないままセックスしちゃいそうなシエルよりも、強がって士郎を拒絶してくれる妹の方が反応いいわね❤ ……志貴も可哀想❤ 私も妹も、ううん、シエルも含めてみ~んな士郎に『ガチ寝取られ』をされちゃうわね❤)
それを眺めていたアルクェイドは酷薄にほくそ笑んだ。
もはや、アルクェイドの心に志貴への恋慕の念というものは薄らいでしまっている。
器用な女ならば、志貴を愛したまま同じように士郎を愛することも出来るだろうが、アルクェイドの恋慕は常に一方向にだけ捧げられるもののようだ。
志貴へと抱いていた『運命』と呼んでも良かったほどの大きな恋は、今では士郎に向けられており、その士郎が『雄』として優れていると感じれば感じるほどに、アルクェイドの心もまた昂ぶるのである。
それは士郎の周りにいる牝ならば誰もが持っている、しかし、ある意味では特殊性癖とも言える『ハーレムを肯定する牝』のあり方だった。
「くぅぅっ……! 射精る、ぞっ!」
(って、言ってたらもう士郎がイキそう! かっこいい顔の眉を潜めた、かっこいい雄様がする射精顔だ! 志貴のためなら妹の射精を受けた瞬間の顔を撮っておいた方が良いんだろうけど……ふふふっ❤ 士郎の女である『私たち』のために、ちゃんと射精をする時のイケメン顔の方を撮っておこ~、と❤)
そうしている間に、士郎もついに射精の時を迎えた。
カメラマンとして帯同しているアルクェイドは、ここで選択を強いられる。
つまり、『寝取らせプレイ』のカメラマンとして、コンドーム越しとは言え射精を受ける秋葉の顔をズームで撮っておくか。
それとも、『士郎のハーレムに属する牝』として、いつ見てもかっこいいと感じてしまう士郎の射精する瞬間の顔を撮っておくかという選択である。
もちろん、アルクェイドは迷うことなく後者、士郎の顔を撮影することを選んだ。
このことからも、アルクェイドがすでに志貴のことなど『どうでもいい』とさえ思っていることがわかるだろう。
「ふぎゅぅぅっ❤ おひぃ、イグッ❤ イグイグっ❤ イグぅぅぅっっ❤」
どびゅるるるるっ!
「おひぃぃっっ❤ ふぎゅぅ、オチンポがオマンコで震えてぇ❤ ふぐぅ、んんぃぃぃっ❤ これ、な、なんでっ❤ なんで気持ちよくっ❤ スキン越しなのに、震えてるのを感じてるだけなのにっ❤ しゃ、射精してもらえて……幸せすぎてイクぅぅぅっ❤」
ピィィンッ、と。
その長く細い脚を伸ばしきったまま、秋葉は自身に襲いかかる快感に抵抗一つ出来ずに無様な脚ピンアクメをキメてしまった。
これはセックス自体の快感ももちろんのことだが、『素敵な雄に射精をしてもらえた=自身の体で満足してもらえた』という、あまりにも下手に出ているマゾ牝の反応が産んだ脚ピンアクメである。
「ふぅ……ふぅぅ~~……! 良かったよ、秋葉……!」
「おほぉ、ほぉぉぉ~……❤ お、オチンポがオマンコから引き抜かれてぇ……お肉が裏返るみたいにぃ……んひぃっ❤ 褒められるみたいに頬を撫でられただけでイクっ❤」
そのまま士郎がチンポを引き抜くと、実に親しげに秋葉と呼びながら頬に手を添えると、秋葉は幸せのあまり追いアクメをキメる。
そうして、蛍光色の特大サイズのコンドームに包まれたチンポが露出されていく。
それを見計らったように、カメラマンに徹していたアルクェイドが嬉しそうに士郎へと声をかけていった。
「はぁ~い❤ それじゃ士郎、いつもみたいに……その『戦果』をカメラで撮影させてね❤」
「えっ……? ああ、そうだったな。ごめんな、秋葉。ちょっと汚いかもしれないけど……これが『ウケる』らしいから、協力してくれ」
「へっ…………おほぉっ❤ こ、コンドームっ❤ 使用済みのスキン、重ぉ……❤」
アルクェイドに促されて士郎は射精後のぼんやりとした表情のまま、それでいて手際よく股間へと手を伸ばすとコンドームを外していく。
まるで『チョウチンアンコウ』を連想させるように先端が精液で膨らんだコンドームを、強烈なアクメでぐったりと倒れ込んでいる秋葉の顔に、まるで目線を入れるかのようにポトンと落としたのである。
そのコンドームの熱と重さに秋葉は感じてしまい、ビクビクとその『エロい細さ』と表現できる全身を軽く痙攣させていくのだった。
「う~ん、ナイスな映像かも❤ これは撮れ高ってやつが高いよ~❤」
その光景を切り抜けば典型的なポルノ画像となった秋葉の姿を、アルクェイドは嬉しそうに撮影していく。
今の秋葉の姿は、衛宮士郎という狩人が仕留めた獲物の無様な姿だからだ。
つまりは士郎の凄まじさを証明するものであるために、(志貴に宣言こそしていないものの)今では士郎の女を自負するアルクェイドにとっては、この無様な秋葉の姿は芸術品にも似た感慨を覚えてしまうのである。
「それじゃ……今度も志貴のために、手伝ってくれるわね❤」
アルクェイドはカメラを回しながら、尋ねる必要もないことを尋ねる。
セックスの快感で頭が馬鹿になっている秋葉が、士郎という最高の雄を前にしてその問いかけにどのような答えを出すかなんてわかりきっているだろう。
なにせ、アルクェイド自身が辿った道なのだから。
「え……ええ……❤ これは、兄さんのためだから……❤ 仕方なく、『士郎さん』と寝取らせセックスを、させてもらいます……❤」
「……ふふ❤ 士郎さん、だってさ❤」
始まる前は敵対的な色を含んで『あなた』と余所余所しい呼び方をしていた秋葉だが、セックスを終えた今となっては甘さを含んだ『士郎さん』という呼び方に変わっていることに、秋葉自身は気づいてもいないかもしれない。
間違いなく士郎の牝に堕ちたことを感じ取ったアルクェイドは、にんやりといやらしく笑う。
しかし、これは序章に過ぎない。
遠野志貴と黒桐幹也という、『寝取られマゾ』などという気持ちの悪い性癖を持っているくせにハーレムを築いていた男たちからすべてを奪う物語は、まだ始まったばかりなのである――――。
【浅上藤乃の場合】
アルクェイド・ブリュンスタッドと両儀式がルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトから焚き付けられて行っている『計画』の標的は遠野秋葉だけではない。
先述の通り、遠野志貴と黒桐幹也は、寝取られマゾという雑魚雄のテンプレート的な性癖を持っているくせにハーレムを築いているのだ。
故に、アルクェイドと式だけではなく、他にも『寝取らせ』をしてもらえる相手がいるということである。
「ほ~ら❤ どたぷんっ、どたぷぅ~ん❤ お嬢様学園の爆乳女学生のパイズリだぞ❤ 世の男がどれだけ望んでも味わえない極上のシチュエーションを……士郎、お前は味わえてるんだ❤ しかも、その相手は別の男のオンナだって言うんだから、なんだかすごいことだよな❤」
「ッ……」
すっかり多くの牝の匂いが染み付いてしまった遠坂邸の客室にて、式は扇情的な蒼いランジェリー下着を身につけながら、ベッドの縁に座り込んでいる士郎へと後ろからそのほっそりとした体を押し付けるように抱きついていた。
その片手にはハンディカメラが握られており、士郎の視線と同じ位置から士郎の股間へと向かって映る光景を撮影している。
そこに映るものは、式と同じく黒桐幹也の『オンナ』であった一人の女学生の姿があった。
浅上藤乃。
ミッション系のお嬢様学園に通うその生粋のお嬢様は、小さな顔に大きな目と高い鼻という、美少女と呼ばれるには最低限必要なものを今更述べても仕方がないほどに美少女だ。
しかし、それでも浅上藤乃という美少女を語ろうとすればそれらが優れたものであると強調することを避けられることが出来ない。
それほどの美少女なのだ。
少し伏し目がちなその視線は藤乃が持つ触れれば壊れてしまいそうな雰囲気を強めており、それでいてその触れてはいけないものだと感じ取っても思わず触れてしまいたくなる、そんな倒錯的な欲望を醸し出している。
秋葉が気高さを持っていた女当主としての強いお嬢様であるならば、藤乃はまさしく『深窓の令嬢』という言葉が似合う神秘的ですらある美貌を持っているのだ。
そして、その神秘性を冒涜するかのように――――その乳房は、非常に豊満だった。
着痩せする性質なのだろう。
好んでいる体のラインを隠すような服を脱いだ瞬間に、その驚異的な小顔に匹敵する小玉スイカほどの大きさの爆乳が姿を表すのである。
しかも、だらしなく垂れ下がっていたり左右で極端に大きさが違うなどといった『残念なおっぱい』ではなく、その形まで一級品の美爆乳だ。
雄であるならば、聖人と呼ばれて尊敬を向けられるような存在であっても途端にだらしなく頬が緩んで、眼と眼を合わせるというコミュニケーションの基本も放置して、その胸元に視線が釘付けになってしまうこと間違いなしの魔性の爆乳である。
それでいて、その腰は非常に細いし、お尻の部分も媚肉こそついているものの爆乳と比べるとまだ成長しきれていないという、『少女性』とでも呼ぶべきものを携えた未成熟さのある体つきなのだ。
「そうそう、上手だぜ❤ そうやって士郎の熱くて滾った、鉄みたいなオチンポをゆっくりとそのいやらしいおっぱいでシゴいていけよ❤ ……くく、後で幹也にもやってやるための練習だって想いながら、な❤」
ミッション系の学園に通うにはあまりにも淫らすぎるそんな少女は今、ベッドの下で床に直接膝をつきながら士郎の股間に蹲っていた。
藤乃はその男を惑わせる爆乳を大きく歪ませて、士郎の男根を包みこんでいく。
そう、この浅上藤乃という少女もまた黒桐幹也の恋人なのである。
全寮制であるその女学園の女子生徒とどのように関係を持っていたと言われれば、それは黒桐幹也という凡庸に見えるのに不可思議な魅力を持って『いた』、そんな男の特殊な能力の結果、紆余曲折として結ばれたとしか表現できないため、ここは一旦割愛させてもらおう。
兎にも角にも、この藤乃もエーデルフェルトの財力を用いてルヴィアが外出許可を定期的にもぎ取り、遠坂邸にて『寝取られマゾ専用AV女優』と言わんばかりに複数回も寝取らせプレイのために士郎に抱かれているのだ。
「静かに、してもらえませんか? 集中できないので……」
たぷんっ、たぷんっ❤ もにゅもにゅぅぅ~~……どたぷぅん❤
藤乃は冷たい視線で式を睨みつけながら、それでいて実に巧みな様子でパイズリ奉仕を士郎へと向かって行っていた。
もちろん、このパイズリは黒桐幹也に仕込まれたものではない。
二度目の寝取られプレイの際に、『その爆乳を使わなければ勿体ない』と、スタッフと言わんばかりに同行していた士郎のオンナの一人であるルヴィアから指導が入り、パイズリの技術を強制的に身に付けさせられたのだ。
「私がしているのはあなたの言う通り、先輩のためです……別に、衛宮さんに瞳孔という思いはないので……」
数えて三度目の寝取らせプレイであり、このパイズリは言うならば人生二度目のパイズリなのだが、それにしては妙なまでに上手い。
それもそのはず、藤乃は凛から渡された『大人のおもちゃ(衛宮士郎サイズ)』を使って、密かにパイズリの練習に励んでいたのだ。
それを藤乃はあくまで先輩――つまりは幹也のためだと言いながら、そのおっぱいの間から飛び出ては収まっていくという様子を続ける、幹也の粗チンとは比べ物にならない士郎のデカチンへと熱い視線を向けながら、パイズリを続けていく。
「あぁ……気持ちいいよ。とても上手になったな、藤乃」
「…………❤」
だが、そんな『建前』を口にしても、士郎がそのパイズリの動きを褒める言葉を口にして、そのまま藤乃の柔らかいシルクのような髪を撫でてみると、途端に不機嫌そうに『装っていた』顔が破顔していく。
しかも、無意識なのかそのパイズリの動きが激しくなる始末だ。
あまりにもわかりやすい藤乃の変化に、士郎の背中からカメラを向けていた式は思わず苦笑してしまう。
「あ~あ、簡単にボロが出たなぁ❤ なんて嬉しそうな顔してんだ、お前❤ それに『オチンポ様しゅきしゅき~❤ もっと気持ちよくなってください~❤』って言わんばかりに、そのパイズリも激しくなってるじゃないか❤」
「っ、こ、これは……先輩にも気持ちよくなってもらえると思ったからで……!」
その変化を式が嘲笑するように指摘すると、そこでやっと藤乃はやっと気づいたように再び厳しい顔立ちに戻して、そのパイズリの動きも緩やかなものに戻っていく。
藤乃は気づいていない。
理性を持ってパイズリの動きを戻したことそのものが、すでに牝の本能と呼べる部分は士郎に媚びきっているという言っているようなものだということに。
もしも取り繕おうと思ったのならば、その激しいパイズリは維持したまま『別に、この方が早く終わると思ってしているだけです』と言ってしまった方がずっと良かったはずだ。
(ま、三回目だもんなぁ。幹也ともその間に会っているから、余計に士郎との差を感じ取っちまったんだろ。無理もない、士郎と幹也じゃ雄としてのレベルが違いすぎるからな。本当は楽しい楽しい先輩とのデートが、『他の男に自分の女を抱かせる気持ち悪い雑魚』の振る舞いに目が行って、『他の男の女を当たり前のように抱いて、感じたこともない快感を味わわせてくれる強い雄様』と比べるための時間になっちまうの……なんせ、こっちは体験済みだから痛いほどわかるぜ)
この両儀式は少々特殊な過去から、普段から実に男勝りな言動をしているうちに、その思考をする際に浮かべる文章もそのようなものになってしまっている。
その思考のまま、藤乃が感じているであろう違和感と幸福感を的確に読み取っていた。
つい先月ほど前までは大好きだったはずの男に向けていたときめきが、全く別の男に向けるようになってしまっているその感覚は、藤乃のように人生経験の浅い少女では上手く受け止めることが出来ないだろう。
しかし、それはやがて藤乃の魂に馴染むように受け入れられる。
それは式が体験済みだ。
もしも、士郎とのセックスが一度だけならば元に戻れたかもしれない。
世の中には凄いセックスというものがあるのだなと、そういった感想だけで終われる日もあったかもしれない。
だが、これが二度三度と続けば、もう戻ることなどできない。
「くっ……出るよ、藤乃……! そのまま、パイズリを続けててくれ……!」
そうしている間に、士郎はパイズリ奉仕で射精を行おうとしていた。
無理もない。
本物のお嬢様と呼べるような存在が自分の足元で跪いていて、将来的にはルヴィアや桜、アルクェイドに比肩するだろう爆乳を使ってパイズリをしているのだ。
しかも、現役の女学生なのである。
そんなシチュエーションを体験しているのだから、さしもの士郎でもいつまでもじっくりと射精を我慢できるというものではない。
「は、はいっ……❤ どうぞ、私のおっぱいで、たっぷりと気持ちよくなってください……❤」
「うおっ、エッロ……❤」
その射精宣言を聞いた藤乃は、先ほどの式の指摘で作り直していた不満げな表情も一瞬で取り払われて、嬉しそうに頬を緩めながらチンポへと向けていた熱い視線を士郎へと向けていく。
それは背中から眺めていた式でも思わずゾクゾクと背筋に不思議な感覚が走るほどの淫靡さを持った光景だった。
これほどの爆乳を持っている少女に熱烈な視線を顔に向けられながらパイズリを受けるというのは、同性であってもエロティシズムを感じるには十分すぎるものだった。
そして、式ですら思わず顔を熱くさせたほどのエロさなのだから、雄の獣欲が人一倍強い士郎ならばより強烈に感じてしまう。
そのため、不意打ちのように精液を発射してしまうのだった。
「くっ!? おぉぉ、うわあっ!?」
どびゅるるるっ! びゅるるぅ! びゅっ、びゅびゅぅっ! どぶびゅぅぅぅう~~!
「ふわぁっ……❤ んんぅ、おっぱいの中で、暴れてぇ……❤ 駄目、止められ……きゃぁっ❤」
チンポの先端がおっぱいの中にある時点で行われたはずの射精だが、その射精時の跳ね上がるようなチンポの動きと射精される精液自体の勢いの凄まじさのあまり、爆乳おっぱいの中から精液が飛び出して藤乃の美少女フェイスに飛び散っていく。
藤乃は、そんな射精を受けて思わず片目を瞑るその動作すらも愛らしく、いやらしかった。
(お~お~❤ そんなに気持ちよかったんだな、士郎❤ なんだか、こっちまで嬉しくなるな……❤ っと、そうだった❤ ここで凛やルヴィアから言われてたやつをやっとかないとな……❤)
式は抱きついているからこそ、射精の快感でビクビクと震わせている士郎がどれほどの快感を覚えているのかをわかってしまう。
なにもカメラマンを務めるためだけに式はここに居るのではない。
藤乃を煽るようにしてこの寝取らせプレイを過激なものにするのものそうだが、それよりも重要な『任務』を、凛とルヴィアから受けているのだ。
式は、その藤乃にも決して負けない美しい純和風の美貌を士郎の耳元へと近づけて、蕩けるような甘い声で『毒』を士郎へと刷り込んでいく。
「流石だな、士郎……❤ こいつの顔、見てみろよ❤ お前の濃厚で粘っこい、くっさい精液を受けて凄い嬉しそうじゃないか……❤ 幹也とのセックスじゃ絶対にしない顔だぜ❤ これも全部、お前が優秀な雄で……他の男が、女を哀しませる情けない雑魚だからだよ……❤ 気持ちよくなるだけじゃなくて、女も幸せにできるなんて本当に大したやつだな、衛宮士郎って雄は……❤」
そう、この寝取らせプレイは――いや、ハーレムで行うセックスの全ては、士郎の自尊心を高めて、特殊な性癖を植え付けて、認識を歪める『洗脳』のような役目も含まれていた。
衛宮士郎は学生の頃から比べると大きく変わってしまっている。
それはひとえに、遠坂凛とルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトが行ってきた『全肯定』の言葉が原因と言えるだろう。
自身の愛する士郎がどれだけ優れた雄なのかということを、この射精で蕩ける頭に何度も何度も言葉で刷り込んでいたのだ。
そうすることで、衛宮士郎は非常に歪んだ価値観を無意識に持つようになってしまった。
もちろん、本人に残虐性のようなものが芽生えたものではなく、例えば『女性を満足できないから寝取られても仕方がない』というような、そんな普通の倫理観では抱かないような考えを抱くようになってしまったという『程度の話』である。
「はぁ……はぁ……! そう、だな……ああ、藤乃……すごく気持ちよかったよ……」
「きゅぅぅん……❤」
今もそうだ。
式が言外に幹也のことを貶めたということに、『そんな事を言うものじゃない』と戒めるのではなく当たり前のように受け入れ、自身の足元で跪いている藤乃へと再び犬猫のペットへと行うような気軽さで喉を撫でているのだ。
精液という雄の欲望が具現化したようなものを浴びせられた藤乃もまたその濃厚さに脳をやられてしまい、屈辱的ですらあるはずのその動きを嬉しそうに受け入れる。
その士郎と藤乃の姿を見て、式もまたいやらしく顔を歪めた。
自身が『本当に愛する男』がまた女を魅了しているその姿は、この男とのセックスで歪んでしまった式にとっても歓迎すべきものだからだ――――。
【遠野秋葉と黒桐鮮花の場合】
堕ちる時は一瞬である。
二度三度と続けるだけでも変わってしまうものが五度六度と続いてしまえば、もはやそれは別人に変わってしまうのも仕方のないことだろう。
「んちゅぅ……❤ ちゅぅ、れろぉぉ❤ じゅるるぅ、ちゅうっぅぅ~……❤」
「れろろぉ、むちゅぅぅ~❤ ちゅっ、ちゅっ、ちゅぅぅっ❤ 」
そんな理屈は気の強い遠野秋葉と――――『黒桐鮮花』が相手であっても、例外ではない。
二人はすでに士郎との寝取らせプレイを撮影込みで行ってすでに七度目となっており、志貴や幹也との性行為では身につけていなかったテクニックが身についているほどだった。
今、二人はフカフカの絨毯にぺたりと『女の子座り』で座り込んだまま、仁王立ちをしている士郎のチンポへと熱烈なキスを何度も何度も行っている。
まるで餌をついばむような小鳥のような動作で、チュッチュッとその赤く愛らしい唇を、猛々しく勃起をして血管が浮かび上がっている剛直にくっつけているのだ。
その光景を撮影しているのは、アルクェイドでも式でもなく、大きなお腹を抱えている遠坂凛その人である。
「そうよ、チンポを咥えこまずに唇だけで何度もキスをして……上目遣いで士郎を見つめることも辞めないでね。がっつりの濃厚フェラチオもいいけど、チンキスメインのフェラチオもかなりクるんだもの」
凛はニコニコの顔でハンディカムを構えている。
カメラの起動までは別の人間にやってもらい、それを双眼鏡などと思い込むようにしてただレンズで二人の姿を写しているだけのため、他のメンバーがカメラマンを務めるよりもその映像のクオリティはあまりにも拙いものとなる。
だが、だからこそ寝取らせプレイのカメラマンとして、凛は仲間内での評価が高かった。
士郎だけが味わえるこの天国のような光景を、わざわざクオリティの落ちた形で寝取らせマゾという気持ち悪い雑魚雄に送りつけるという行為自体に、歪んだ愉悦を覚えるためである。
「んぅっ……ちゅぅ❤ れろろぉ、ちゅぅぅ~❤」
「ふぅぅ、はぁぁ~……❤ むちゅぅ、ちゅっ❤」
凛が放った『指導』のような言葉に従って、秋葉と鮮花はチンポへのキスをさらに熱烈なものにしていく。
二人はよく似ているが、似ているからこそその違いというものを感じ取れた。
強気な性格を感じさせるツリ目がちの目に、横並びになるだけで本当に自身と同じ人間なのかと疑いたくなるような小顔は、微妙な違いこそあれどもそっくりといってなんの問題もない、同じタイプの美貌と言えるだろう。
だが、その体つきは明確な違いがあった。
秋葉は普段の克己心を感じさせる気高さとは裏腹に、下着姿になることでその華奢な体躯というものが嫌でも感じ取れてしまう、細すぎるほどに細いスレンダーな体つきである。
一方で、鮮花もまた細身の体ではあるがそれは『絞っている』という印象を感じさせる細さでもあった。
真っ白な肌に浮かんでいるうっすらと見える筋肉のあるその肉体は、秋葉の美しさとは別種の美しさを相手に感じさせる魅力的な体である。
それでいて少女から大人へと変わる年齢特有の成長も見受けられるもので、その胸は明確な膨らみがあり、腰の細さも女性特有のくびれを感じさせるものになっていた。
一見するだけならば秋葉と同じような美しさを持ちながらも、じっくりと観察をしていけばいくほどに、その生まれや育ちの違いから生まれる異なった美しさを感じさせるその美少女の名は、黒桐鮮花である。
複雑な家庭事情で義理の兄妹である志貴と秋葉とは異なり、幹也と鮮花の兄妹は血の繋がった実の兄妹であり――――肉体関係にある恋人でもあるのだ。
そんな倒錯的な関係にあった鮮花もまた、寝取らせプレイという変態性癖を満たすために士郎に抱かれる次第になったのである。
「さっ、今日はイメージプレイだからね。あなた達二人を揃えた理由ぐらい、馬鹿じゃないんだからわかっているでしょう?」
「ぅっ……!」
「くぅ……!」
一見した外見的な特徴や、義妹と実妹という違いはあれども、妹という属性が『被っている』二人を揃えて撮影をしているのにも、凛なりの目論見というものがあった。
ハーレムでセックスを続けるうちに凛もまたポルノジャンルに自然と造詣のようなものが深まってしまい、どのようなプレイが士郎の興奮を煽れるのかというものを理解するようになったのである。
今のハーレムメンバーではなかなかに味わえないシチュエーションを行うことができるとその凛が考えたのが、この組み合わせなのだ。
「っ……に、『兄さん』……❤ 好き、です……❤ ちゅぅ、ちゅぅぅ~……❤ 私たち、い、妹のキスで……気持ちよく、なってください……❤」
「ぅっ……好き……❤ 『兄さん』のこと、好きぃ……❤ れろぉ、ちゅるるぅ~❤ 兄さんのかっこいいオチンポ、素敵……❤ もっともっと、キス、するわ……❤」
「くぅぅっ~~……!?」
そう、『妹プレイ』である。
妹という属性は意外と貴重なもので、もちろん桜のような存在がいるものだがそれが揃うというこがなかなかになかったのだ。
しかも、桜と違ってこの秋葉と鮮花に関しては、その兄と恋人でもあるという意味で非常に特殊な『人材』と言えるだろう。
黒髪の美少女から『兄さん』と媚びられながら、可愛らしくチンポへとキスされるこのシチュエーションはとんでもない背徳感を併せ持つエロさを醸し出していた。
そのエロさの凄まじさと言えば、チンポキスに合わせてビクビクと背中を震わせている士郎の姿からもわかるだろう。
「最高っ❤ 気の強そうな女たちが妹兼恋人だからってことで媚びてくるの、本当に良いわねっ❤ あ~、いつもは生意気な二人なのに今日はなんだか可愛く見えてきちゃった……❤ 今度、桜との3Pでも士郎のことを兄さんって呼ばせるプレイさせたくなってきたわ~❤」
しかしながら、これに士郎よりも強い興奮を示したのは凛の方であった。
元々、凛と桜はれっきとした実の姉妹でありながらも幼少の頃に生き別れの形となり、まともな交流をすることも禁じられた関係である。
そのためか、少々『シスコン』をこじらせているところがあるのだ。
今、凛は士郎に自身を投影して妹との蜜月を連想しているところもあるかもしれない。
その後に漏れた『桜に士郎を兄さんと呼ばせながら、自身を姉さんと呼んでくれるプレイ』を楽しもうとしていることからも、凛がすっかりとピンク色のお花畑な脳みそをしていることが伺えた。
「オチンポ様……兄さんのオチンポ様……❤ いっぱい優秀な精子をお恵みください……❤」
「ちゅるぅ……濃厚な先走り、ありがとうございます……❤ 兄さんの子を孕めるように、頑張って精液作ってください……❤」
そのうえで、気位の高い秋葉と勝ち気な鮮花を『躾ける』ために植え付けた『性奉仕の作法』も加わってくる。
完全に堕ちきっているというのに未だに取り繕おうとしてくる秋葉と鮮花の心を折るために、凛やルヴィアが『フェラチオをする際にはチンポと金玉に媚びへつらうように』と言いつけているのだ。
それは守る必要もない指導であるが、根本的な部分で士郎とそのチンポの魅力にやられてしまっている二人は、『こっちのほうが寝取らせマゾの恋人が興奮する』というお題目を盾にして、媚びる事自体で覚えるゾクゾクと快感を貪るようになっている。
「くぅっ……! や、やばいっ……! キスだけなのに、イキそうだ……!」
「っ❤ ちゅぅぅ、ちゅっ❤ いいんですよ、兄さん……❤ たっぷりと、射精してください❤」
「そ、そうね……❤ 私たち、い、『妹』の顔にぶっかけられるのも、兄の特権だものっ……❤」
そんなチンポキス奉仕を味わっていた士郎は、そのシチュエーションだけで昂ってしまい射精を宣言していく。
その言葉を聞いた瞬間に、明らかに秋葉と鮮花の気配が変わった。
その気配の変化は動きの変化となり、二人のチンポキスはより早いものに、より深いものにといったものになっていく。
その美しい顔で士郎を見上げるように曲げているために、自然とそのキスが降りてくるものは仁王立ちして雄々しく勃起している士郎のチンポの裏筋が中心となる。
汚れが溜まりやすく匂いのこもりやすいそこは本来ならば嫌がられても不思議ではないはずなのに、逆にその場所に愛情を感じる熱烈なキスをされているのだ。
その優越感とも紐づいている快感に、士郎は抗うことが出来なかった。
「くぅっ! 秋葉、鮮花ぁ!」
「むぎゅぅぅっ❤」
「ふごぉぉぉっ❤」
ビクン、と大きく一度だけ体を痙攣させた後に、二人の美しい髪をガシリと乱暴に掴んで、その美しい顔を自身の股間へと引き寄せたのである。
そして、引き寄せると同時にビクビクとチンポを震わせ、金玉をグツグツと煮えたぎらせれながら、激しい射精を行っていった。
「ちゅぅっ、ちゅぅぅぅ~❤ に、匂いすごっ❤ 震えも、感じて……イグッ❤ 兄さんと一緒にイグぅぅっっ❤」
「れろろろぉぉ~❤ 鼻が、ば、馬鹿になるっ❤ この匂いが忘れられなくなるっ❤ ダメッ、イクっ❤ チンポにキスしただけで、イッちゃうぅぅっ❤」
どびゅるるるっ! びゅるるっ! どぶびゅぅ、びゅっ! ぶぴゅるるるぅぅぅ~~!
「ふぎゅぅぅっっ❤ 睾丸の震えが、頬に感じてぇ❤ 鼻も肌も、兄さんのことだけしか覚えられなくなって、おかしくなるぅぅっ❤」
「ほごぉぉぉっ❤ しゃ、シャワーみたいに精液が降ってくるぅ❤ わ、私の体臭が、兄さんのザーメン臭になっちゃうっ❤ 雄の匂い巻き散らかしたせいで、退学になっちゃうかもぉっ❤」
秋葉と鮮花の顔を股間に引き寄せながら射精を行ったことで、虚空へと放たれた精液はシャワーのように二人に降り掛かっていく。
強引な士郎の行動も降り注ぐ精液のシャワーも、二人の『妹』はそのどちらも一切跳ね除けようとしなかった。
むしろ、自身の意志でさらに深く股間へと顔を押し付けながらそこにこもった雄の匂いを率先して嗅ぎ出す始末で、さらには降り注ぐ精液の熱と匂いと粘度を嬉しそうに感じ取っているほどだ。
「んちゅぅ、ちゅぅぅ~……❤ お疲れ様でした、兄さん❤ たっぷりと出しましたね……んちゅぅ❤」
「うぅ~ん、兄さんの精液が顔にかかって……もったいない❤ ちゅぅ、れおっろぉ❤」
その精液で覚える快感に浸りながら、秋葉と鮮花は射精を労うキスを行いながら、自身の顔や体に堕ちた精液を指で拾っては口に運んでいく。
志貴や幹也を相手に性行為をしていた際は、皮膚についてしまった精液などはティッシュで拭き取っていたのに、士郎が相手となれば率先して精飲を行うようになっている。
その姿は誰がどう見ても、二人の美少女はすでに士郎の都合の良い牝に堕ちていることが明らかだと言える姿だった。
(はい、完堕ちね❤ ルヴィアは特に生意気だったこの二人のことに苛ついて嫌っているから、私がカメラを担当したけど……いやぁ、良いのが撮れたわ~❤ これからも士郎の生意気な妹として、たっぷりとエッチをしてもらおうかな❤)
頬に流れついている精液を互いに舐め取っている秋葉と鮮花の姿を、凛は悪魔を連想させるような笑みを浮かべながら見つめていた。
すでに、二人はもう過去の恋人よりも今眼の前にいる士郎のことを愛しているのは、同じく士郎を愛している凛にとっては一目瞭然であった。
それこそ、気づいていないのは、あれだけセックスが上手いのに牝の恋心には未だ鈍感な士郎ぐらいだろう。
士郎は、女の口から『あなたのことを愛しています❤』と宣言させて初めて、『あっ、この人は昔の男よりも自分のことが好きだったんだ』と気づいてくれないタイプの男なのだ。
(そこはまあ……『セット』でやらせたいものね❤ 明日の女たちはルヴィアに任せてるし、そっちが整ったらその準備に入ろうかしら❤)
遠坂凛は笑う。
アルクェイドや式にまで苛ついているルヴィアとは違って女性側には寛容な凛ではあるが、やはり、(お金に釣られたとは言え)このようなふざけた催しを持ちかけてきた志貴と幹也の男性側には思うところがあるのだ。
彼らが自業自得、因果応報と呼ぶに相応しい結末を辿る――いわゆる、『ざまあ』的な展開を味わうための準備をするのは吝かではない。
そうして、凛は二人の美少女な妹からの奉仕を続行されている愛しい士郎を見つめながら、これからの計画の細部を脳内で詰めていくのだった――――。
【シエルと浅上藤乃の場合】
「ほぎゅぅうっっ❤ おぉぉ、ほぉぉっっ❤ お、お腹が、ひ、拡がるぅぅっっ❤ ひぐぅっ❤ ひ、引き抜かれた時の感覚、な、なにぃっ❤ こ、これは、まずいですっ❤ え、衛宮さんっ❤ ちょっと止まっ――――ふぎゅぅぅっ❤ 押し込まれて刺激されても、イグぅぅっっ❤」
遠坂邸で行われる狂宴は留まるところを知らない。
偶然にも『メイン』とも呼べるような女性たちが揃って妊娠をしてしまったことを幸いと言わんばかりに、この客室ではまた新たなる女たちが士郎に抱かれていた。
その相手も当然、遠野志貴と黒桐幹也の恋人――『であった』女たちである。
「くぅぅ、すごい締付けだっ……! それなのに柔らかくて、こ、これっ……! アナルだけなら、今までで一番かも……!?」
「ひぎゅぅっぅぅ❤ お、お尻の方から肉越しに子宮を攻められてぇ❤ キュンキュン子宮うねって、ジュクジュクってオマンコがうずいちゃうっ❤ オマンコセックスしてないのに子宮を攻められて、こ、混乱してるっ❤ ほごぉ、おぉぉっ❤ こ、こんな卑猥な行為なのに、気持ちいいのが止まりませんっ❤」
今夜のメインとなる相手は、シエルという美少女であった。
青みがかった短めの髪にはっきりとした顔立ち、当たり前のように小顔と大きな目を標準装備しているその美少女は、遠野志貴にとっては先輩に当たる、外国の血を引いた女性である。
卑近な印象を感じさせる親しみやすさと同時に、どこか浮世離れしたミステリアスな印象を与えるという不思議な雰囲気の美少女は、しかし、士郎によってアナルを犯されているのだ。
そして、シエルはその美貌もさることながら肉体も抜群の美女であった。
胸はアルクェイドやルヴィア、桜のような爆乳と呼べるような人物には劣るものの、引き締まりつつも女性らしい柔らかな媚肉を携えているシエルは、何よりも絶品の『美尻』を持っているのだ。
アジア人の特徴を残す凛や桜、永遠の少女であるセイバーとは異なる、ルヴィアやアルクェイドも骨盤が広がった大きなお尻をしているが、シエルはそれらよりも上回るボリュームと、それでいて大きいだけではない見事な美しいラインを描いている美巨尻の持ち主なのだ。
「はぁっ……はぁぁ……! シエルのお尻、最高だっ! こうして、立ちバックで掴んでるお尻もボリュームがあって、く、癖になるっ……!」
そんな『安産型』という、今の御時世ではセクハラになる発言を思わずしてしまいそうになるそのお尻は今、士郎の男根によって犯されていた。
長い脚を伸ばした状態での立ちバックの姿勢で、士郎にその魅力的なお尻を掴まれたまま、そのたっぷりの尻肉をぐいっと引っ張られてアナルが露出されたことで、そのアナルに男根を挿入されたのだ。
アナルセックスという、インターネットによって様々な性行為が広く流布されたことで変態性は薄まっているように思えるが、それでもアブノーマルと呼んでも差し支えのない特殊なプレイである。
「んちゅぅ、じゅるるうぅぅ~~❤ れろっ、れろろろぉ❤ どう、ですか❤ お尻の穴、気持ちよくなれてますか……❤ セックスの邪魔にならないように、だけど、気持ちよくしてさしあげますね❤」
「ぅっ……! あ、ああ、気持ちいいよ、藤乃……! 動いてるからやりづらいだろうけど、そのまま頼むっ……!」
「はい……❤ わかりました……❤」
そんなシエルという美貌の持ち主とドスケベボディを持つ女性との濃厚なアナルセックスという、それだけでも瞬時に射精をしてしまいそうなエロすぎるシチュエーションの中で、更にもう一人の美少女から奉仕を受けていた。
浅上藤乃は、立ちバックでアナルセックスをしている士郎の背後に座り込み、そのままその儚げな印象を与える淑やかな美貌を士郎のお尻に埋めているのだ。
アナル舐め奉仕である。
そう、士郎はシエルのアナルを犯しながら藤乃からアナルに奉仕を受けるという、おおよそ多くの男が体験できないであろう、あまりにも贅沢すぎる3Pセックスを行っているのだ。
「いい姿ですわ、シェロ❤ とってもかっこいいっ❤ 牝のお尻を犯しながら、自身のお尻に別の女に奉仕をさせる……まさしく、雄の鑑❤ 私の愛する殿方に相応しい、まさに選ばれた者しかできない姿ですわね❤」
そんな贅沢セックスに対して喜びの声をあげるのは当人である士郎ではなく、カメラマンとしてこのプレイ・ルームに入り込んでいるルヴィアであった。
言うまでもなく、ルヴィアは士郎にベタ惚れの牝だ。
そのレベルは半ば『信仰』や『従属』と呼べるレベルにまで片足を突っ込んでおり、このように士郎が多くの牝から奉仕を受けたり、多くの牝を翻弄している姿をハーレムメンバーの中で最も歓びを示すタイプの美女であった。
今回のアナルセックスというアブノーマルなプレイも、士郎という自身が愛する選ばれた雄がその変態的なプレイでもなお牝を快感で翻弄することが出来ると証明できるために、嬉々として撮影を行っているのである。
「ほぐぅぅぅ、ぉぉおっっ❤ おほぉぉ、んほぉぉぉっ❤ ま、間抜けな声が止まら、ふごぉぉぉっ❤ お、お尻から空気が抜けて、その隙間にオチンポが入り込んできて、ふぎゅぅっっ❤ お、お腹、壊れるぅっぅぅっ❤ か、彼とのアナルセックスと、全然違うのぉっ❤」
そのアナルセックスという変態的な性行為だが、実のところシエルは初めての行為ではなく、恋人である遠野志貴と経験済みだったのだ。
だが、それも不思議ではないだろう。
男であれば、あの魔性とも呼べるドスケベな美尻を見せられてしまっては、『尻』という概念そのものに魅了されてもおかしくはない。
そして、その概念の中にはアナルも含まれており、肉厚なお尻と引き締まった体躯だからこその強烈な締め付けを持つアナルセックスによって、早漏の志貴はあっさりと射精をしてしまったという経験があるのだ。
「おごぉぉ、ほぉぉっっ❤ イグっ❤ アナルでイグッ❤ アナルでイッたら、寂しくなって子宮でもイグッ❤ オマンコ放置でお尻を犯されて、羨ましがって勝手にアクメをキメちゃうぅぅっっ❤」
しかし、士郎は志貴のような軟弱な雄ではない。
パンパンッと勢いよくカリ高チンポで腔内をゴリゴリと削り取るように刺激していくことで、すでにシエルは失神寸前にたどり着くまでに強烈な快感に翻弄されてしまっていた。
しかも、腸越しに肉を通じて子宮を刺激していくことで、『オマンコには刺激を受けていないのに子宮は刺激されている』という状況を受けたあまり、子宮が勘違いをしてビクビクと快感を覚えて子宮アクメに達してしまうのだ。
そしてオマンコである膣道もまた、刺激を受けて何度もアクメを重ねていく肛内と子宮に嫉妬をするように、一切の刺激を受けていないというのにビクビクと震えて絶頂にたどり着いてしまう。
もはや『翻弄されている』という言葉すら正しくないほどに、志貴とのアナルセックスとはまるで異なるアナルセックスにシエルは溺れていってしまう。
「ちゅぅぅ、れろぉぉ、じゅるぅぅぅ~❤ はぁ……先輩……❤ もっと、もっと気持ちよくなってください……❤」
そんな風にシエルの無様な喘ぎ声を聞くことで、藤乃もまた熱に浮かされたような目をしながら情熱的に士郎のアナルへと舌で奉仕をしていく。
はっきりといってしまえば、もはや藤乃に関しては完全に堕ちてしまっている。
藤乃に『黒桐幹也と衛宮士郎、どちらが好きだ』と尋ねれば迷うことなく『衛宮士郎です』と答えてしまうだろう。
それは、本来は幹也を指していたはずの『先輩』という呼称を士郎に対して用いるようになっていることからも明らかな事実だった。
「や、やばいっ……!」
「ふふ……ちゅぅぅ、れろろぉ、むちゅぅぅ~❤」
深窓の令嬢であり、現役の女学生にアナルを舐めさせるという非常に背徳的な行為を再認識してしまい、士郎はシエルのアナルを犯しながらぶるると肉体を震わせてしまう。
射精が近づいてきた証拠であり、藤乃はそれを感じ取れたことでそのアナル舐めを更に激しいものへと変化させていく。
そう、士郎がぶるりと体を震わせただけで射精をしようとしているのだとわかってしまうほどに、藤乃はすでに士郎とのセックスを体験しているのだ。
「おごぉぉ、ほぉぉっ❤ ク、クるんですね❤ はぁ、来て、来てくださいっ❤ その熱い精液を、私のお腹に全部出してください❤ あなたの精液で、私の体を内側からあなたの匂いに染め上げてぇっ❤」
「くぅっ、ぉぉ、うぉおっっ!?」
そして、それはシエルも同等であった。
お尻の穴を犯されながらも、背後の士郎の気配が変化したことを鋭敏に感じ取り、媚びるような甘い声で士郎の射精を促すように求めてくるのだ。
そんな風にタイプの異なる美しい女性に前後で挟まれていては、ただでさえ名器と呼ぶにふさわしシエルのアナルを犯しているということもあり、ハーレムを築いているヤリチン野郎の士郎であっても耐えられるわけがない。
ぎゅぅっと締まりがきつくなったアナルへと向かって、その熱く煮えたぎるような精液を解き放つのだった。
「ふぎゅぅぅぅぅっっ❤ イグゥっ❤ イグイグぅっ❤ 直腸に精液を注ぎ込まれるのを期待して、そ、それだけでイグッ❤ ふぎゅぅぅぅっっぅっ❤」
どびゅっ! ぶびゅるるるぅ! ぶびゅっ! びゅびゅぅ! どぶぶぶびゅうぅぅぅぅ!
「おごぉぉぉっ❤ きた、精液きたぁ❤ や、灼ける、灼けますっ❤ 直腸が、精液の熱さで火傷をするっ❤ こんなの、耐えられないっ❤ 体の中から書き換えられるっ、私の飼い主があなただって、体臭でわかるように変えられちゃうぅぅっ❤ おほぉぉぉっっぉ❤」
アナルへと熱い精液が注ぎ込まれる。
ものすごい勢いでチンポの先端から放たれたそれは奥へ奥へと流し込まれていき、それでいてその強い粘度から腸壁にべたりと張り付くように粘りついていくのだ。
体臭が変わると表現したのも、決して大げさではない凄まじい腸内射精である。
「んちゅぅぅ~❤ じゅるぅぅ、ちゅぅぅ❤ お射精、お疲れ様です……❤ お尻を舐めるので、射精後の気持ちいい時間を味わってくださいね……先輩❤」
「くぅ、ふぅぅ……はぁ……はぁ……! ああ……ありがとう、藤乃……」
その濃厚な射精とともに、藤乃が今度は柔らかくペロペロと舌でアナルのシワを伸ばすようにアナル舐め奉仕を続けていく。
シエルとのアナルセックスは、その強烈な締め付けもあって鍛えている士郎であっても疲労を覚えるには十分なものだった。
それでいて、そんな状況でも当たり前のように藤乃のアナル舐め奉仕を受けているその姿は、牝から媚びられるのをなんの疑問も覚えていないようである。
(素敵ですわ、シェロ❤ 女性に気を使いすぎる悪癖がありましたが……段々と、それが抜けてきていますわね❤ 私たちの理想に近づきつつありますわ❤
そういう意味では、アルクェイドとシキたちも役には立ったのかしら? 今までの相手はどこかシェロに好意的ではあったし……反抗的だったのはアヤコぐらいですわね。そこが続いたことで、そういう相手も犯して自身の魅力で引き込むことになれたのが、無意識の部分で響いていると推察できるかしら)
そんな士郎の堂々たる姿をルヴィアはうっとりと見つめつつ、それでいて心の中の冷静な部分で、牝を侍らすという行為に『慣れてきている』士郎の心情も分析をしていく。
恐らく、本人は全く気づいていないだろうが、すでに士郎はルヴィアが理想とする『支配者』としての一面が強くなってきているのだ。
今だって、ルヴィアと出会ったばかりの士郎ならば藤乃にアナルを舐めてもらうというプレイ自体――いや、この寝取らせプレイを拒否していた可能性が高い。
それが今では、礼こそ言えども、床の上で跪いている藤乃のアナル舐め奉仕を当たり前のように受け入れているのだ。
どれだけ最初は拒絶の意思を見せても、自分とセックスをしてしまえばこのように媚びる存在になってしまうのだと、本人は全く意識していないだろうが、心の深い部分でそのように女性に対する認識の変化が生まれてしまっているのは明らかだった。
「……シェロ❤ 愛していますわ❤」
人間としての価値観ならばその変化は受け入れるべきではないだろう。
だが、ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトは魔術師であり、何よりも、衛宮士郎の牝である。
自身が思い描く理想の男性の姿に変わろうとしている士郎へと愛の言葉を紡ぎながら、身重の体で駆け寄っていくのだった――――。
【ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトの計画 Ⅱ】
機は熟した。
ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトは、遠坂邸のとある一室に女性たちを集めて、その身重の体を抱えながら内心でほくそ笑んでいた。
ちなみに、これからの話に直接は関係がないことではあるが、衛宮士郎第一主義とも言えるほどに士郎に入れ込んでいるルヴィアにとって、この屋敷は遠坂邸というよりも衛宮邸という認識である。
衛宮士郎は長年のハーレムプレイで密やかにその価値観や認識を、凛やルヴィアに都合のいいように誘導されていると先述したが、そういう意味で言えば、ルヴィアもまた士郎と出会った頃の地球で最も優美なハイエナと称された酷薄で強烈な自負を抱いていた頃とはまるで別の種類の人間――愛する男を神様のように崇める、そんな雄にとって都合の良い牝になっていると言えるだろう。
『はぁぁ……❤ ふぅぅ……❤ んぅぅ……❤』
そんなルヴィアの前に集まり、甘く蕩けた吐息を漏らしている女たちは、遠野志貴と黒桐幹也という、ルヴィアの価値観においてはなんの魅力も持たない、寝取らせマゾという意味のわからない変態性癖を持っている男の恋人――『だった』女たちである。
アルクェイドと式はもちろんのこと、遠野秋葉にシエル、黒桐鮮花や浅上藤乃といった面々はもちろんだが、それ以外にも遠野志貴側の人員として翡翠と琥珀という双子美少女と、黒桐幹也側の女性として青崎燈子という女性も顔を出していた。
ちなみに、青崎燈子というとんでもない魔術師がいきなり現れたことには、眼球が飛び出るほどに慌てふためいた凛とルヴィアではあるが、なんてことはない。
今となっては士郎の男根で犯されて、セフレの延長線程度でしかなかった幹也とは違って『ガチ恋』をしている、士郎に都合の良い牝に過ぎない。
「…………『私はあなたのような下衆な男の良いようにはされない』」
「っ❤」
「『このような変態性癖に付き合う人と知り合いだなんて……正直、これが終われば彼から離れてくださいね?』」
「あぅっ……❤」
「『どれだけ犯されても私の心は兄さんのもの。さっさと終わらせない、変態』」
「ひぐっ……❤」
「『…………気持ち悪い』」
「…………❤」
上から順番に、秋葉、シエル、鮮花、藤乃が士郎と初めて相対した際に口にした言葉である。
エーデルフェルトの当主である聡明なルヴィアは、愛しい恋人を罵倒したそれらの言葉を忘れることなく記憶しているのだ。
そして、それらの罵倒に対して未だに新鮮な『怒り』を抱いているのだ。
「そんなあなたたちにとっては『変態』であるシェロに、一体何の御用ですか?」
「ね、ねえ、ルヴィア……そんなに怒らないでよぉ~」
「そ、そうだ……昔の話じゃないかっ」
そのルヴィアの怒りを感じ取っているアルクェイドと式が、以前までの二人ならば『らしくない』としか表現のできない、どこか媚びるような色合いを含んだ卑しさすらある笑みを浮かべて、ルヴィアに取りなそうとしている。
他の面々よりも先に士郎の魅力に取り込まれてしまっている二人は、このルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトという女が及ぼすハーレムへの影響力と、衛宮士郎へと向ける感情の大きさというものをよく理解しているからだ。
「お黙りなさいッッ!!!!」
だが、その二人の言葉がまたルヴィアの癪に障るのだった。
ルヴィアは、あの生意気にも愛しいシェロを貶めるような言葉を口にした女たちが士郎の魅力にやられるこの瞬間こそを、虎視眈々と待ち続けていたのである。
「私はあなた達の聞くも悍ましい罵倒の数々を一つとして忘れておりませんわ! あなたたちのかつての恋人からミス・トオサカが持ちかけられた、あまりにも理解しがたい寝取らせプレイという行為に対して、シェロは巻き込まれただけに過ぎません! それなのに、まるでシェロの方からこのプレイを持ちかけて、あなた達のようなギリギリ合格点という程度の女と性交に耽ろうと画策していたかのような扱い……! これが許せるはずがありませんわ!」
終生のライバルであると認めざるを得ない遠坂凛が結んでしまった愚なる契約、士郎はそれに付き合わされているだけに過ぎない。
だと言うのに、ここにいる女たちはまるで士郎が率先して志貴と幹也を言葉巧みに誘導して、自身の性欲を密かに満たそうとする悪辣で卑しいセックス依存症の下衆であるかのように扱ったのだ。
何度も言うが、すでに士郎のことを恋慕を越えて崇拝と呼べるほどに愛しているルヴィアにとっては、寝取らせプレイへの嫌悪感から士郎に冷たく接する程度でも、そのような不遜な行いに映ったのである。
「ただし――――」
出来ることならば士郎の魅力を万全に理解した今の状態のまま精神だけを逆行させ、士郎に傅かせながら謝罪をさせたいほどだが、しかし、ルヴィアとて時間を巻き戻せるほどの御業を持っているわけではない。
それは魔法の域、それも遠坂凛と同じくゼルレッチの系譜であるエーデルフェルトが極みとして目指すべき第二の術である。
それが未だ出来ぬことと同時に、業腹ではあるが士郎がこのメンバーのことを好意的に捉えているという状況を加味して、『はい、おしまい。二度とこのシェロのお屋敷に近づかないでくださいまし』と冷たくあしらうのではなく、士郎のために役立ってもらおうと妥協したのだ。
「あなた方は、まだ『お客様』の気持ちでいるようですので……これからは、私が本格的に教育をさせていただきますわ。こちらの映像を御覧ください」
ルヴィアはどこか古い価値観を抱いた人間でもある。
その中に、『女主人は夫の愛人を管理するのも仕事である』という考えも含まれていた。
そのため、ルヴィアがアルクェイドや式たちをこの場に集めたのは、『お金を払って寝取らせプレイを頼んでくる変態の恋人』のためではなく、『自らの意思で望んで士郎に抱いてくださいと懇談してくる牝』としての振る舞いと意識を叩き込むためなのだ。
そうして、ルヴィアは映像を再生した。
『あぁっ❤ 衛宮くんっ、衛宮くんっ❤ 好き、好きですっ❤ 高校時代から、ずっとずっと、好きでしたぁ❤』
『お~お~、やったじゃんか衛宮❤ 学生時代はなぁ、三枝由紀香って言えば学年問わず隠れ人気の高い美少女だったんだぞ~❤ そんな美少女から『昔から大好きでした』なんて告白されるなんて……やっぱり、見た目も中身も衛宮はイケメンだってことだな❤』
『もっとも、これはセックスの巧みさに無意識に脳みそが記憶を改変しているだけだろうがな❤ おっと、別に君たちを貶しているわけではない❤ 君のセックスとオチンポ様が……それほどに魅力的だということなんだからな❤』
その映像の内容は、三人の美しい女性の痴態であった。
三枝由紀香、蒔寺楓、氷室鐘という、衛宮士郎と同じ時期に穂群原学園に通っていた人間ならば知らぬものは少ないであろう、ちょっとした有名人である。
いや、その時期の穂群原学園の学生でなくとも、有名呉服屋の跡取り娘である楓と冬木市は市長の父を持つ鐘は、ごく一部では有名かもしれないが。
兎にも角にも、今ではすっかり『人妻』となっているはずの三人が、夫ではない衛宮士郎に媚びるように仲良し4Pセックスを行っていた。
由紀香に至っては熱烈な愛の告白をしているほどである。
この映像だけならば、すっかり士郎のハーレムメンバーとなった他の面々も驚かなかっただろう。
だが、しかし。
アルクェイドや式はどこか気恥ずかしそうに頬を染めながら『うわ~……❤』といった声を漏らし、他のメンバーも大きく目を見開いてしまう要素があった。
すなわち、服装である。
「な、なんて恥ずかしい格好を……」
まるで周囲の面々の想いを代弁するかのように、思わずポツリと漏らしたのは秋葉だった。
自分は3Pでチンポ相手に媚びへつらうようなうやうやしい言葉を使って何度もキスをするという変態プレイをしていたことを棚に上げたような台詞である。
しかし、秋葉は秋葉なりの基準というものがあるのだろう。
その中には、チンポへのキスやアナル舐めなどは行うことが出来ても、肉球グローブに猫耳カチューシャとなんの意味も持たない小さなエプロンをつけているだけの、『ドスケベ猫メイド』のコスプレをするのには抵抗があるというだけなのだ。
特に、メイドや女中という職業自体についている双子の、鉄仮面と呼ぶに相応しいクールな翡翠といつもニコニコと笑顔の仮面をつけている琥珀などの面々でも、思わずと言った様子で顔をしかめたことからも、秋葉の言葉はこの面々の総意のようである。
「シェロの女であるという自覚を持っているのならば、これぐらいはやってもらいます」
そんな風に、散々っぱら変態プレイをしていたくせに、『オタク臭さ』を感じさせる『ドスケベ猫メイドのハーレムご奉仕』にはわずかな拒否感を真顔で言い切る
これは当然、ルヴィアも行っていることだ。
本来は気位の高い根っからのお嬢様として育ち、現在では若くして一門の当主として活躍をしているルヴィアもまた――。
『にゃんにゃん❤ にゃ~ん❤ ルヴィアはぁ❤ シェロご主人様のこと大好きだにゃ~ん❤』
――と、いった風に。
媚び媚びなコスチュームプレイを何度となく経験しているのだ。
「さあ! 猫メイドだけではありません! 犬耳の騎士風ビキニやへそ出しルックの幼児服、うさ耳ナースでの看護プレイなど、愛しいシェロが飽きないように様々なプレイに順応してもらわなければいけませんもの! それが嫌だというのならば……即刻、この場から立ち去って、あの変態の男に慰めてもらいなさいませ!」
ルヴィアは本気だった。
この頭にお花畑が咲いているとしか思えない、ただただチンポに都合が良いだけのプレイを提供できないのならば士郎の女に相応しくないと、あのエーデルフェルトの女当主は本気で思っているのだ。
新たなハーレムメンバーとなった女たちは思わず息を呑む。
特に、青崎燈子などのような年長はより顕著だった。
人生を濃密に積み重ねれば積み重ねるほど『自己』というものは肥大化していき、その肥大化した自己は羞恥や失敗、嘲笑というものに耐えられなくなってしまう。
橙子はその自己を肥大化させつつも同時に世界というものを広げていくことに成功しているために、思い上がった愚者のような行為には手を染めたりはしないが、それでも『自身を必要以上にあえて卑小化して、別の人間に媚びる』という行為ができるほどにマイナス思考に捕らわれてはいないのだから。
そして、大人の女である橙子はもちろんだが、他の面々も同様に自身というもののスケールを正しく把握して、それ相応のプライドというものを持ち合わせているのだから、おいそれと『はい❤ わかりました❤』と二つ返事できるようなものではないのだ。
「………や、やるわよっ❤ というか、この程度ならむしろ大歓迎ですっ❤ 士郎とのセックスが楽しくなるだけじゃないっ❤」
「そう、だな……どうせ今更、士郎から離れられるわけがないんだ……❤ 幹也に愛想を尽かしたのとはわけが違うんだし……❤」
だが、早々に折れたのはアルクェイドと式の二人であった。
ある意味では始まりとも言えるこの二人は、必然、他の面々よりも士郎とセックスを行った回数が多い。
つまりは、その肉体に士郎の魅力を叩き込まれきっているということだ。
その甘い蜜を忘れられない二人にとって、ドスケベ猫メイドやエロうさ耳ナースなどのような、オタク的な恥ずかしいコスプレで感じる羞恥と士郎とのセックスを秤にかけて優先させたのが士郎とのセックスだった。
それだけである。
「あ、アルクェイド、なにを……!? で、ですが……あ、あなたがやるのならば、私も出遅れるわけにはっ……❤」
「し、式……! くぅぅ~~……わかったわよ、やれば良いんでしょうやればっ! そ、そもそも、士郎さんのことを兄さんって呼ぶのも似たようなものだし……❤」
一度でも他のメスがこのハーレムへの参加を決めたのならば、それに呼応するようにシエルや鮮花といった他の牝もまたハーレムへの参加を表明していく。
ルヴィアはひっそりと笑う。
士郎を馬鹿にしていたはずなのに、今のアルクェイドたちは『なんでもしますから、あなたの女にしてくださいっ❤』と懇願しているも同然のことを我先にと競い合いだしているのだ。
これが面白くないはずがない。
(寝取らせマゾなどというふざけた男たちへの意趣返しにもなりましたし……ふふふ❤ ミス・トオサカの愚行が産んだ負債も、やっとプラスマイナスゼロにまで戻ったと言ったところですわね❤)
ルヴィアほど極端でなくとも、セイバーや桜、綾子のような既存の士郎のハーレムメンバーはこの寝取らせプレイに思うところがあった。
なにせ、彼女たちは士郎を愛している。
その士郎が肉バイブのように扱われて面白く思うわけがない。
(隠し撮りしているこの映像は、あの間抜けな雑魚雄たちに送るのはもちろんですが……桜などとも共有しましょう❤ それを見ながらいかにシェロが優れているのかとティータイムの花にするのも悪くないですもの❤)
こうして、衛宮士郎のハーレムは拡大していく。
そして、拡大していけばしていくほどに、衛宮士郎はもちろん、遠坂凛やルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトといった人間の在り方も少しずつ、少しずつではあるが、ゆっくりと変貌もしていくのだった――――。
【遠野志貴と黒桐幹也の喪失、あるいは衛宮士郎ハーレムの幸福】
水平線を眺めているとその先にあるものが海なのか空なのかわからなくなるほどに真っ青という、絶景を誇るビーチの中に、なんとも目立つ集団が現れた。
十人を軽く超えるその集団だが、その性別の内訳は男性が一人で他全員が女性という、まさに『ハーレム』という言葉が相応しい集団である。
いや、女性が強いと評される今の時代を思えば、あるいはその男性はただの力仕事のための使用人的な立場に過ぎないという可能性もあるだろう。
しかし、その可能性もその集団の言動を見ていればすぐに吹き飛んでしまう。
「うわ~、とっても素敵な場所ね❤ 士郎との初めての旅行がこんなリゾートビーチだなんて、本当に嬉しいっ❤ 招待してくれてありがとうね、士郎❤」
「さすが士郎だな❤ こんな気分の良い旅行、今までで初めてだ❤ これからももっと、色んな場所に連れて行ってくれるんだろう……頼りになる旦那様だ❤」
むぎゅりと、黄金の髪に赤い瞳という特徴的な容姿をした豊満な体つきの美女と、黒髪黒目というアジアンビューティーなスレンダーな体つきの美女が、水着姿のまま、その男に媚びるように肉体をこすりつけていっているのだ。
そう、アルクェイド・ブリュンスタッドと両儀式の二人である。
この男女比が偏っている集団は、何を隠そう、衛宮士郎のハーレムなのだ。
「いや……別に俺が招待したわけじゃないんだけど……手配とかしてくれたのは秋葉やルヴィアだし……それに、俺はお金も出してないぞ……?」
熱に浮かされるようにリゾートビーチに目を輝かせている女性陣とは異なり、士郎はと言えば未だに困惑のほうが大きいようだった。
なにせ、アルクェイドや式はまるで士郎の発案と資金で旅行に来たというように振る舞うが――はっきり言って、凛やルヴィアの紐のように生活をしている士郎は定職にもついていないために定期的な収入というものがないに等しい。
改めて最低の男じゃないかと士郎自身も思うものの、それでも、このような高級なリゾートビーチ(高級すぎて他の観光客もまばらなほどだ)にこの人数を連れてこれるわけがないのだ。
「何を言っているんですか、『兄さん』❤ 遠野の家も両儀の家も、将来的には浅上であっても、全ては兄さんのものになるよに手続きは進めているんですから❤ つまり……資産的には私たちは兄さんからこのリゾートビーチでの旅行に連れて行ってもらえたということです❤」
「遠坂とエーデルフェルトも同様ですわ❤ とは言え、シェロは物欲がないので貢ぎ甲斐がないのですが……それでも、このような旅行ができたのはシェロが資産運用を代行する『許可をくれた』おかげ……つまりは、シェロのお情けに従っているようなものですものっ❤」
しかし、そんな士郎の考えを二人の美女が否定をする。
遠野秋葉はそのほっそりとした幻想的ですらあるスレンダーボディを真っ赤なマイクロビキニで包みながら、出会いの始まりを思えば信じられないほどにうっとりとした笑みを士郎へと向けながら、とんでもないことを口にした。
そして、その発言が秋葉の暴走などではないと知らしめるかのように、ルヴィアも追従する。
そう、資産家という言葉ですら生ぬるい両儀、遠野、浅上という三家は、ルヴィアのサポートもあってすでに士郎の傘下に治められているのだ。
それはもはや、恋人同士というよりも主人と奴隷に等しいような関係だろう。
「ええっ……!? それ、本気だったのか……!?」
「『兄さん』は相変わらずよね~❤ もらえるものはもらっておけばいいじゃない❤ くれるって言ってるし、挙げた側もそっちのほうが喜ぶのに❤」
「そうですよ……『先輩』……❤ 私の持っているもの、持つはずだったものが先輩のものになるの……なんだか、支配されてるみたいで……興奮する……❤」
「鮮花と藤乃もすっかり変態的になったよな……まっ、衛宮に抱かれ続けたらそうなるか」
「美綴先輩も似たようなものですよ、以前までからは考えられないぐらい変わってしまいましたから❤」
気づかぬうちに億万長者となっていたことに動揺している士郎に対して、鮮花は実に親しげに笑い、藤乃は倒錯的な笑みを浮かべながら士郎に何かを捧げられたことに興奮を示していた。
すっかりと変わってしまっている二人の女学生を見て、この旅行に同行していた綾子は年長者らしく肩をすくめながらその変貌を受け入れるような素振りをするのだが、それを見ている桜は綾子だって似たようなものだと笑った。
もっとも、そもそもとしてその笑っている桜だってかつては結婚を誓った相手を捨てて士郎の牝となり、しかも、ルヴィアや氷室鐘の伝手で紹介された弁護士を通じて、不貞をしたのは桜の方だと言うのに巧みに法廷を利用して被害者の立場を手に入れるという悪辣な技を使うほどに『堕落』をしてしまっている。
その桜のかつての結婚相手の実姉であるはずの綾子もまた、そんな弟に同情はしつつも救いの手を差し伸べずに、桜とにこやかに歓談を交わす関係を選んだ。
そう、彼女たちは少しずつではあるが、この閉じられたコミュニティこそを最上とする、薄ら寒い集団として完成されつつあるのだ。
「凛、これがあなたの選んだ形なのですか? あまり健康的な関係には思えませんが……」
「はい? どうしたの、セイバー?」
「う~む……しかし、士郎を頂点とする小さな国を作るというのは、それほど悪いものではありません。シエル、あなたは比較的理性的に見えますから、あなたもそう思いませんか?」
「恥ずかしながら、私はもう快感に負けてしまった情けない女ですので……この濁流に呑まれることを決めて、神に合わせる顔のない存在ですから、ノーコメントです」
そんな集団を一歩引いた位置から見ることができる数少ない存在がセイバーだった。
しかし、彼女の価値観の基点はアーサー王伝説の時代の価値観である。
一人の支配者が多くの臣下を支配し、臣下以外には冷徹で無慈悲な態度を取るという行為自体は、アルトリア本人は率先して行わないものの、理さえあれば選んでも仕方がないと考える向きがあった。
そのため、この士郎を頂点としつつ他を顧みない集団を『健康的ではない』と称しながらも、それを修正しようとは動かなかったのである。
一方で凛はそもそもとしてそれが健康的ではないと判断する価値観――言うならば、『心の贅肉』と称するよう余分なものがすでに喪われているようだった。
元々、魔術師は人でなしと称せざるを得ない程度には、普通の価値観とズレた物を持っているのだ。
シエルはそれを自覚できてはいても、肛虐セックスの甘さに溺れてしまったのか、もはや士郎とは離れられないために、わざわざこの集団の意に背くような行動を取るつもりはないようだ。
「まっ! とにかくこれで一段落ついたもの! 出産は全員無事に終わったし、子どもについては翡翠や琥珀、橙子さんに任せたもの! 他のメンバーへの埋め合わせは後でやるし、今はとにかく愉しみましょう!」
そう、凛はもちろんのこと、ルヴィアや桜、綾子たちの大きく膨らんでいた妊婦のお腹も今はすっかりと凹んでしまっている。
この高級リゾートビーチへの旅行はその出産祝いであり、赤子の世話は翡翠や琥珀のような他のメンバーに任されているのだ。
出産した赤ちゃんとあまり離れることもよくないと考えての数日だけの短い旅行ではあるが、それでもハーレムメンバーは浮かれた様子でビーチへと駆け出していくのだった。
――――そんな風に浮かれている面々の頭の中に、すでに遠野志貴と黒桐幹也という存在は塵一つとして残されていなかった。
遠野志貴はすでに『当主代理』である秋葉の強権を持って屋敷から追い出されて友人たちの家を転々と移る乞食の一歩手前のような生活をしており、黒桐幹也は父母の資産を丸々士郎と凛に渡して寝取られビデオを求めたために実家から縁を切られてしまっている。
もはや、輝かしい将来など一つもない存在だ。
寝取らせプレイに他者を都合よく巻き込んだ傲慢の末路というには、あまりにも虚しすぎる顛末だった。
だが、そんな哀れな道を進む彼らを気にしてくれる女性はもはや一人として居ない。
彼らにとって一番虚しい出来事は、かつて愛した女たちから忘れ去られてしまったことだろう。
そんな二人のこと誰も気にする様子もなく、衛宮士郎のハーレムは卑猥で倒錯的な日々を送っていくのだった――――。
(終)