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偶像として完成された女神であるステンノ様が、キモオタのチート能力によって魅了を反射されてチンポ堕ちして、長身爆乳デカ尻な奴隷牝神になってしまうお話。(後編)

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偶像として完成された女神であるステンノ様が、キモオタのチート能力によって魅了を反射されてチンポ堕ちして、長身爆乳デカ尻な奴隷牝神になってしまうお話。(後編)
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(前)


堕ちたステンノ、目的はカルデアをキモオタ様のハーレムに❤


「くそ……どこだ、どこなんだ……!?」


 その特異点の舞台となる霧の孤島は、まるで悪夢のさらに底に沈んだかのように、感覚を濃密な霧に覆われていた。

 人類最後のマスターである藤丸立香は冷たく湿った土を踏みしめて、自身がもっとも信頼するサーヴァント・ステンノとはぐれた焦燥とともに孤島をさまよっていた。

 事前に行われたカルデアの観測では、この孤島は『女性しかレイシフトできない特異点』と分類されており、その特殊なルールを成り立たせる魔術的な障壁が存在するのか、ただ霧が濃いというだけではなく、立香の方向感覚などを鈍らせていた。

 さらに、通信装置は霧の影響で不十分な形でしか機能していないために、カルデアからステンノを探索してもらうということもできなかった。


「落ち着かんか、マスター。焦って前に進むだけでは、物事は解決なぞせんぞ」

「そうよ。あなたが慌てる理由もわかるけど……ああ、もう、足元がおろそかになって。怪我をして探索が止まるほうが一大事でしょう?」


 ともにレイシフトしてきたサーヴァント、織田信長やマリー・アントワネットは焦りのままに行動している立香を嗜めるものの、当の立香の心はステンノへの心配で強く締め付けられていた。

 ステンノはアサシンクラスのサーヴァントとして高ランクの『気配遮断』のスキルを持っているものの、しかし、サーヴァントとしての戦闘能力に乏しく、単独での行動が向いているサーヴァントではないのだ。

 そのため、もしも、この特異点の霧の中に強大なエネミーがいれば、ステンノ一人では太刀打ちできない可能性が高かった。


「ステンノ……! どうか、無事でいて……!」


 立香はポツリと呟き、霧の向こうを睨んでいる。

 その瞳には特異点を解決する使命を帯びたカルデアのマスターとしての責任と同時に、ステンノへの深い愛情が宿っていた。

 女神特有のあの気まぐれな微笑み、脳を揺さぶるような甘い囁き、そして、かけがえのない温かな日々の記憶――――ステンノが与えてくれるそれらは、人類最後のマスターという大きな負担を与える使命に励む立香の心を支える、『光』の一つなのである。

 本来はマスターを守る役割を持つサーヴァントであるステンノを、マスターである自分が守りたいと、ステンノと再び笑い合いたいと、その思いを胸に立香はこの不気味な島で進んでいた。


 その時だった。

 霧の向こうに華奢な影が揺れた。


「ステンノ!」


 影へと目を凝らせば、純白のドレスを纏い、銀紫のツインテールが湿気でわずかに重く揺れる少女の姿が見える。

 立香の心臓は高揚していき、ステンノにそのまま駆け寄っていく。

 その情動に従ってステンノを抱きしめようとしたのだ。


「ふふふ、マスターったら。こんな霧の中でそんな子犬のようにはしゃいだら、危ないわよ?」


 だが、ステンノはそんな立香の突進にも似た抱きつきを、軽く身を引いて避けた。

 微笑みを浮かべているその黄金の瞳は、かつての愛らしい輝きを帯びているように見えるが、愛らしさの中にどこか冷たさを宿しているではないか。

 それこそ召喚当初の頃しか見えなかったその気配に、立香の心は微かな違和感を抱いてしまう。

 それでもステンノの声は軽やかで、いつもの嬉しそうにからかってくるあの微笑みが浮かんでいるのも事実だった。

 立香はなにかの勘違いだろうと判断して、彼女の無事を心から喜んだ。


「よかったよ、本当に……! レイシフトの時にはぐれてから、ずっと探してたんだ。ステンノ、怪我はない? それと、何か変なことはなかった?」

「本当に心配性ね、マスターは。私が怪我だなんて……腐っても、これでも神霊なのよ? そんな心配性なマスターに、すごくいい知らせがあるわ。

 ほら、出てきてもらえるかしら❤」


 そう言ったステンノの声に合わせて、ステンノの背後から一人の男が現れた。

 その男は身長が低い上にだらしなさを感じさせる肥満体型、汗に濡れたシャツが身体に張り付いており、どこか脂ぎった髪が同じく脂ぎった顔に額に垂れている。

 立香の目には、不衛生でどこか不快な印象を与える人物だった。


「……?」


 初対面の相手を外見でその人格を判断するような愚かなことはしない立香だが、しかし、その男を見て思わず眉をひそめてしまう。

 それはその男性――『キモオタ』の外見が醜かったからではなく、そんな人物に対して、ステンノが非常に甘い、蕩けたような甘い声を漏らしたからだ。

 もちろん、それは立香の勘違いなのかもしれない。

 それに、もしも、立香でも気づくほどにステンノに変化が訪れているというのならば、自身よりも洞察力に優れている偉人英雄、つまりは同行している織田信長とマリー・アントワネットが気付いたはずだ。

 それなのに二人は背後でステンノが変化を見せていると警戒を抱いていないようなことからも、やはり恐らくは、ステンノとはぐれてしまって心を乱していた立香が過敏になっているだけなのだろう。


「私はマスターたちとはぐれている間、この人と一緒にね、この特異点の聖杯をちゃんと回収してきたのよ。とてもお世話になったの❤」


 ステンノは背後を指し、そして、その『黒く輝く聖杯』を掲げる男を紹介する。


「彼はこの特異点で偶然出会った人間……それもどうも、特異点の現地の人間というよりも、別の時代から迷い込んでしまった人のようなの」


 ステンノの声は愛嬌たっぷりで、立香とはぐれていた短い期間でしか交流していないはずのキモオタを、親しい友人かのように弾んだ声で紹介していった。

 そして、紹介を受けたキモオタはニヤリと笑い、ぎこちなく手を振る。


「い、いやぁ……僕もこの島で迷ってたら、ステンノちゃんと出会ってねぇ! じ、事情を説明してもらって、この聖杯っていうのを見つけるのを手伝ったんだ! そこで聞いたカルデアってところに、すごい興味があって……よ、よければ、僕もそのカルデアに連れて行ってもらえないかな!」

「彼は現地の人間ではないから、このまま特異点が消えたら、別の時代に飛ばされてしまう可能性もあるでしょう? もちろん、元の時代にそのまま戻れるかもしれないけど確実ではないし、もっと危険な場所に飛ぶかもしれないわ。お世話になったということもあるし、このままカルデアで保護できないかと思って……」


 キモオタの声は耳障りで、立香は一瞬眉をひそめる。

 だが、聖杯を手に持つ彼の姿と、ステンノがキモオタを信頼している態度に、疑いを抱く理由を見つけられない。

 立香は少しだけ固い笑顔を作り、感謝の言葉を口にしていく。


「あ、ありがとう。聖杯を見つけてくれるのを手伝ってくれたみたいで、本当に助かったよ。ステンノも、おつかれさま……うん、合流できて嬉しいよ」


 やはり立香は善良なのだろう。

 明らかにキモオタに心を許しているステンノの態度を面白く思っていないだろうに、それでも素直な感謝の言葉を口にしていく。

 そんな立香を見て、キモオタは内心でほくそ笑み、ステンノも同様に微笑みを浮かべ、藤丸の肩を軽く叩く。


「ふふふ、私だってカルデアのサーヴァントなのよ? 仕事ぐらいはちゃんとするわ。

 さあ、カルデアに連絡して、レイシフトの準備をしましょう。彼も、しばらくカルデアに滞在してもらうことになるんだから、色々と『準備』……そう、彼がカルデアで『暮らしやすくなる』ように、『準備』をしないといけないもの❤」

「そ、そうだね……!」


 ステンノの言葉は実に自然なもので、立香に何の疑いも抱かせなかった。

 立香もまた当然のように疑問も抱かずに通信装置を取り出し、カルデアへと連絡を取りだす。

 その背後で、ステンノとキモオタは視線を交わし、互いに小さく頷く。



(ふふふ……上手く行きましたよ、ご主人様❤ あの素晴らしい体を捨てて、こんな貧相な体に戻した甲斐があったわ❤ 間抜けなマスター……❤ 私はもうあなたのサーヴァントでも恋人でもなく、ご主人様の忠実な性奴隷になってしまったのよ……❤)



 霧の孤島からカルデアへと戻るためのレイシフトを待っているこの瞬間、ステンノはキモオタから外した視線を、立香の背中をじっとりとした視線で向け直した。

 今のステンノの姿は、キモオタによって書き換えられた、あの大人の女性の魅力に溢れた長身爆乳美女としての、それこそライダーのメドゥーサよりもさらに淫蕩な姿ではない。

 合流した立香がなんの疑問も覚えなかったかのように、かつての『完成された少女』としての幼い容貌に戻っているのだ。

 純白のドレスに身を包み、銀紫のツインテールが湿気でわずかに重く揺れるその姿はかつての神聖な輝きを取り戻しているように見えるが――――しかし、それらはすべて偽りの仮面だ。


 そう、ステンノの心は、もはや女神のものではない。

 その魂は、ご主人様であるキモオタの『魅了』、いや、もはや単なる魅了と呼ぶよりももっとチープに、『魅了チート』と呼ぶに相応しい強力な能力によって書き換えられ、彼の欲望を満たす奴隷牝神へと堕ちていた。


(藤丸立香、人類最後のマスター。あなたはもう、私の心を動かすことはできないわ。かつての愛も、かつての優しさも、かつての思い出も……すべては、ご主人様の高貴なザーメンによって、全て塗り潰されてしまったもの❤

 私の心も身体も、今はもうすべてご主人様のもの❤ あなたが付け入る隙なんて、一ミリもないのよ……ふふふ、哀しいことね❤)


 ステンノの魂は、もはや立香への愛の痕跡など一切残っておらず、キモオタへと捧げられる『狂愛』で満たされていた。

 この特異点に来るまでは立香へと優しく注がれていたステンノの視線が、再びご主人様の汗臭い背中に注がれる。

 不衛生なじっとりと汗ばんだシャツに脂ぎった髪と、欲望に濁った目。

 かつてのステンノならば、それこそ吐き気を催したであろう醜悪な存在が、今のステンノにとっては、唯一の『神』なのだ。

 そう、女神であるステンノは今、キモオタのことを神と崇拝する巫女になっている。

 故に、神に捧げるべき『貢ぎ物』のチェックも怠らない。



「あっ……うぅ……❤ な、なんじゃ……あの男……❤ 目が、離せぬ……❤」

「なんて、素敵な方なのかしら……❤ あのふくよかな体に包まれたいわ……❤」

(ふふふ……いい反応ね❤ まあ、ご主人様の魅力を突きつけられれば、当然だけれども❤)



 織田信長とマリー・アントワネットの反応は、ステンノの期待を裏切らないものだった。

 ご主人様であるキモオタの『魅了チート』は、キモオタがステンノの女神の力を取り込んで聖杯の魔力で強化された結果、どんな神霊にも効果を発揮するほどの力を誇っている。

 信長は普段の豪快な態度などどこに行ったのかと笑いたくなるほどで、キモオタへと恋する乙女のような熱い瞳に変わっている。

 マリーも同様だ。

 常の気品のある微笑みは、キモオタへと向ける熱い視線に溶けているように蕩けた表情に変わってしまっている。


(さすがは、ご主人様……! 出会ったばかりの牝を、こんなにも簡単に虜にするなんて……❤ 信長の豪胆さも、マリーの気品も、あなたの魅力には抗えないことをこんな簡単に証明してくれるなんて……どれだけ私の心を震わせれば気が済むというの❤ ふふ……このご主人様の力なら、カルデアのすべてを跪かせられるわね❤)


 ステンノの心は、『ご主人様』であるキモオタへの崇拝で満たされていく。

 その黄金の瞳が、信長とマリーを見つめる。

 二人の姿は、ステンノ自身がご主人様に魂を書き換えられた瞬間の記憶を呼び起こすほどにそっくりなものだった。

 あの廃屋の館でご主人様に魅了を反射されて自分自身の魅了に絡め取られ、そして、膣内射精を受けて魂が書き換えられた瞬間、ステンノの心は、立香への愛を失い、キモオタへの盲信に染まる喜びに震えた。

 ステンノを下僕として取り込んだことでその魅了の力を我が物としたキモオタによって、今、信長とマリーは膣内射精を受けずにステンノと同じ道を歩んでいるのだ。


(ふふ、なんて美しい光景かしら……❤ ご主人様の力は、信長もマリーも、いいえ、カルデアにいる全ての牝がすぐにご主人様のオナホとして忠誠を誓わせるわ。そう、私のように……ね❤)


 ステンノは内心でご主人様の偉大さを讃えながら、『カルデアを支配する』という野望に燃えていた。

 そう、ステンノはカルデアをキモオタに捧げると、密かに誓ったのだ。


 あの後、ステンノは自身が知る情報を率先してキモオタへと話し、キモオタはそのカルデアというものに興味をいだいた。

 カルデアを捧げる理由など、それだけで十分である。

 そうしてステンノは、『キモオタと一体化していた聖杯』を一時的に分離させた状態にして、立香と合流をしてキモオタをカルデアに連れて行くという戦略を取ったのである。


 余談ではあるが、キモオタは聖杯と一体化していたからこそ、女神ステンノの魅了を取り入れて反射したり、ステンノの霊基を改竄するような常識外れの真似を行うことが出来たのだ。

 そして、その分離した聖杯もあくまで見せかけの聖杯に過ぎず、本来の聖杯としての『力』、それも他の特異点でカルデアが魔力リソースとして回収しているものとは比べ物にならないほどの出力を持っている、高純度の聖杯だった。

 閑話休題。


(藤丸立香……あなたはあまりにも純粋で、愚鈍すぎるわ。ご主人様の偉大な力にも気づかず、私の真実の愛に目覚めた裏切りにも気づかず、信長とマリーが奪われようとしている変化にも気づかない。そんなあなたは、労働用の奴隷にする価値もない。ご主人様の王国に相応しくないのよ)


 ステンノはかつての気まぐれな女神の誇りも藤丸への愛もすべてを失い、ご主人様の欲望に奉仕するだけの存在へと堕ちている。

 今のステンノの使命は汎人類史を守ることではなく、ご主人様を神とする王国を築くことだ。

 カルデアのサーヴァント、マスター、職員。

 すべての人間を、ご主人様の足元に跪かせる。

 ステンノの黄金の瞳が、ステンノの裏切りを知る由もない立香の無垢な背中を見つめる。

 その鈍感さが、ステンノの心に冷笑を浮かべさせた。

 キモオタのために、ステンノはどんな偽りも、どんな裏切りも厭わない存在に堕ちているのだ。


「ぐひ……ぐひひぃ……!」


 信長やマリーという、ステンノに勝るとも劣らない幼い容貌の美少女を実際に見たことも大きいのか、キモオタもまた『これから』を夢想したのだろう。

 どこか耳障りですらある笑い声が漏れ出し、それがステンノの胸を熱く震わせる。

 ステンノは貧相な少女の姿に戻されたことに強い不満を抱きながらも、ご主人様の命令ならどんな屈辱も甘んじて受け入れる。


(このちっぽけな胸に控えめな尻、低すぎる背丈……ご主人様の好みに合わないこの体は、カルデアを欺くための仮の姿に過ぎないとは思っていても、やはり不快ね。

 あぁ……ご主人様、あなたの望むなら、いつでもあの豊満な牝奴隷の姿に戻ってみせるから、今はお許しください❤ 他の誰でもない、あなたが理想とする『完成されたドスケベ女』として、あなたに奉仕するための体で堂々とカルデアを歩けるように、カルデアをすぐに作り変えますので……❤)


 ステンノの心は、ご主人様を神とする野望でさらに燃え上がっていく。

 カルデア――――人類最後の希望、マスターとサーヴァントが集う場所。

 そんな場所だからこそ、キモオタの王国にするには相応しいとステンノは本気で思っていた。

 自身の霊基は、ご主人様の精液をリソースに変貌し、少女の姿から彼の理想とする爆乳とデカ尻の牝奴隷へと作り変えられたように、カルデアのすべてを、ご主人様の性欲を満たすためだけに跪かせる。

 それが、ステンノの新たな使命だった。

 今の少女の姿は、そのためにカルデアを欺く道具に過ぎないのである。


「ステンノ、レイシフトの準備ができたよ!」

「ありがとう、マスター。ふふふ……この人と一緒なら、カルデアももっと『面白く』なるんじゃないかしら❤ 楽しみにしててちょうだい❤」


 そんな中で藤丸の声は明るく、ステンノに信頼の笑みを向ける。

 ステンノは微笑みを返しながらも、内心で冷笑した。

 ステンノの声は甘く、しかしその裏にはご主人様への絶対的な忠誠が隠されているからだ。

 織田信長とマリー・アントワネットは、すでにご主人様の虜だ。

 次は、カルデアの他のサーヴァントを籠絡し、カルデアをキモオタの物へと変えて見せる。


(ご主人様。カルデアに連なるすべてをあなたの足元に跪かせてみせるわ。私の力、ご主人様の魅力で、すべての牝をあなたの奴隷に……❤ そして、あなたを神とする王国を、この手で作り上げるわ❤ あそこには、召喚システムとレイシフトという便利な玩具もあるしね……❤)


 その黄金の瞳が、ご主人様を崇めるように輝く。

 ステンノはご主人様の欲望に奉仕する『奴隷牝神』、キモオタのオナホ人形として、カルデアの未来を暗い影で覆う存在へと生まれ変わっているのだから――――。

カルデア最後の日、堕ちた女神は元恋人をアヘ顔宝具で即死させちゃいました❤


 あの深い霧が立ち込めていた特異点から帰還して、ひと月後のことだ。

 汎人類史を取り戻すために戦っていたはずのノウム・カルデアは、かつてのどこか混沌としつつも確かに存在したはずの真っ直ぐな輝きを失い、淫靡で濃厚な空気が重々しく広がる闇の中に沈んでいるようだった。

 その廊下の光量は変わらないはずなのに照明が妖しく揺れているように見えるし、何も変わっていないはずなのに、どこか甘く腐敗した蜜のような退廃的な香りがカルデア全体を漂っているように思えてしまう。


 そんなカルデアで、藤丸立香は胸に燻る不安を抑えきれずにいた。


 変貌してしまったように思えるカルデアだが、何よりも、愛しいステンノの存在が確かに変化を起こしてしまっていた。

 立香が一番最初に召喚した、もっとも絆を深く結んだはずの、『恋人』ですらあった女神ステンノ。

 彼女の微笑みはかつて立香の心を蕩かす愛らしい光を帯びていたはずなのに、今、その黄金の瞳には、立香への愛は欠片すらも宿っていないように思えた。

 言葉だけならば確かに立香へと愛を語るのだが、その目にはそういった色合いが一切ないし、何よりもこの一ヶ月の間、夜を共にした日が一度もなかったのだから、勘違いではないだろう。


 そして、そんなステンノほどの確信を抱いているわけではないが、どこか変化を起こしている女性はあの愛らしい女神だけではない。

 あの特異点で同行していた織田信長やマリー・アントワネットたちが、かつては立香へと仲間として向けてくれていたはずの親しみが薄れているように思えるのだ。

 いや、それどころか、立香の考えすぎかあるいは欲求不満が見せる勘違いかもしれないが、普段の振る舞いの中にどこか肉欲に溺れたような妖しさを放っていた。


 しかも、それは特異点に同行したステンノや信長、マリーだけではない。

 カルデアの女性サーヴァントや女性職員は、『ある男性』を見るたびに唇を湿らせながら甘い吐息を漏らしているし、最近では男性職員や男性サーヴァントの姿は、まるで霧のように姿が着々と見えなくなっていた。

 ある男性とはすなわち、あの特異点でカルデアで救助した『キモオタ』である。


「ステンノは、なにか変わっちゃった……? いや、ステンノだけじゃなくて、なにかがおかしいよ……」


 立香は自室のベッドに座り、強い動揺によって自然と漏れ出した汗に濡れた額を押さえる。

 今までは考えないようにしていたステンノや信長、マリーだけに限らない、他にも起こっている様々な『変化』を、この時になって妙に気になりだしてしまっているのだ。


 例えば、ノウム・カルデアの頭脳とも言えるレオナルド・ダ・ヴィンチの変化もまた立香は感じ取っていた。

 かつてのモナ・リザを模した艶めかしい大人の体から、人理漂白による異聞帯との戦いを引き起こした『あの事件』をきっかけに愛らしい童女の姿へと変貌したカルデア屈指の知恵者。

 彼女は幼くてもなお変わらない知的な微笑みを、キモオタの汗臭い肉体を前にしただけで、まるで牝獣のように蕩けて彼へと熱い視線を向ける。

 ダ・ヴィンチだけでなく、他にも、『くふふー』という特徴的な笑いを浮かべる、外見こそは童女そのものだがその内面は冷徹な女帝である武則天や、幼気な容貌をしながらもビースト・クラスというあまりにも特殊すぎる形で召喚されたドラコーもまた同様だ。

 ステンノたちやダ・ヴィンチのように、明らかにキモオタを前にした時に普段の様子とは異なる、熱を感じる振る舞いを見せるのだ。


「……いや、俺の気のせいだ。きっと、そうだ」


 立香の心は、ステンノへの愛とカルデアの異変への恐怖で引き裂かれそうになっていたが、それでも気づかないふりをしようとしていた。

 特にステンノが変わってしまったと、立香は認めたくなかった。

 一種の自衛反応だろう。


 ステンノは、女神だ。

 そういう生まれだからというわけではなく、単純に立香にとって唯一で絶対の存在だという意味で、女神という形容をしている。

 ステンノは気まぐれで実に高慢だが、だからこそ、立香の心を奪った女神だった。


「会いたい……ステンノ、君に会いたいよ……」


 それでも、いや、だからこそ立香は抑えきれない衝動に従うように、最近ではステンノはもちろん他の人物も寄り付かなくなってしまった、自身のマイルームをふらふらとした足取りで出ていく。

 この心のなかで激しく疼いている不安も、ステンノに会えばあの柔らかな唇で溶かしてくれるはずだと考えたからだ。


「……え? ノッブに、マリー?」


 だが、部屋を出た瞬間に立香の息が止まる。

 廊下の先に、織田信長とマリー・アントワネットが立っていたからだ。

 それだけならば驚く必要はないだろうが、それでも立香が息を止めるほどに驚いてしまったのはその二人の姿が、立香にとって見覚えのある、まさに未成熟で可憐さを持つ『少女』としての姿とは全く異なるものだったからだ。


「おっと……偶然じゃな、マスター。おかげで、無駄な時間を取らんで済む」


 信長は、アーチャーとしての華奢な少女姿を脱ぎ捨てており、アヴェンジャーの霊基で成立するはずの『魔王信長』――長身で妖艶な美女に変貌しているではないか。

 赤黒い甲冑に身を包んだ魔王信長の胸は豊満であり、また、くびれを強調するかのようにその甲冑は張りのある腰を扇情的に彩っている。

 そして、鋭い瞳は立香を嘲るように濡れ光り、唇は血のように赤く艶めていた。

 別の世界、あるいは別の時間、もっと言えば織田信長という可能性の集合体である魔王信長とは、立香は契約を交わしていない。

 その事実からも、この魔王信長はアーチャーの信長が何らかの方法で姿を変えたものだということを察することが出来た。


「ええ、わざわざ押し入る手間が省けたわ」


 マリーもまたライダー霊基での可憐なお姫様としての姿から、アヴェンジャーのマリー・アントワネット[オルタ]の姿に変わっている。

 これもまた、明らかにおかしい。

 立香は確かに、アヴェンジャーの面々と『お別れ』を遂げた上に、マリー・オルタとはそもそも、魔王信長と同じようにまだこのカルデアで召喚契約を結べていないのだから、このカルデアにマリー・オルタがいるわけがないのだ。

 それでも、マリー・オルタはあの東京で見た、特徴的なまでに大きな爆乳と流れるような曲線の腰つき、そしてデカ尻を持つ、雄ならば誰もがチンポを勃起させてしまう妖艶な美女の姿に変わっていた。

 その黒いドレスは、マリー・オルタの病的なまでに白い肌を淫靡に際立たせており、大きく開かれた胸の谷間は見る者の理性を溶かすようだ。

 その唇は、まるで蜜を滴らせているかのように湿っている。


「ノ、ノッブ……マリー……? そんな、どうしたの、その姿は……? なにが、起こっているんだ!?」


 立香は一歩後ずさり、二人の変貌した姿に恐怖と混乱が渦巻く。

 その内心の動揺をごまかすような叫びに、しかし、二人の変貌したサーヴァントはただ艷やかな湿った唇を舐めるように微笑むだけだった。

 そして、次の瞬間。


「フンっ!」

「かはっ……!?」

「ほらほら、抵抗はしないでね? 『ご主人様』がお待ちなの、ついてきてもらうわ」


 魔王信長の長い腕がシュンと鋭く動き、固く握った拳が立香の腹部に叩き込まれる。

 体中の空気が外部にでてしまうような衝撃に、立香はガタンと床に膝をついた。

 そして、その暴力に対して立香は抵抗する間もなく、床に膝をついた体を今度はマリー・オルタに押さえ込まれてしまう。


「ご、ご主人様……? いったい、どういう……うぐっ?!」

「どうせ低い知能でいちいち面倒なことを考えるんじゃない。ほれ、管制室で準備が整っておるぞ」

「あなたが最後のゲストになるの。だから、暴れずについてきてちょうだい」


 立香はその首を強引に掴まれて、引きずられるように管制室へと運ばれる。

 さすがに、この状況に抗うのは得策ではない。

 なにかものすごい事件が起こっていることをようやく理解した立香は、その全貌を少し手も銀魚して、裏切り者になったであろう魔王信長とマリー・オルタのされるがままに、管制室まで運ばれていった。

 その先にあるものが地獄だとも知らずに――――。



「な、なんだよ……これ……なんだよ、これ!?」



 そうして、管制室までたどり着いた立香は、目の前の光景に心臓が凍りつくようだった。

 カルデアの心臓部にあたるその部屋は、もはや人類の希望を守るための聖域などではない。

 巨大なモニターは現在は停止しており、その中央にはキモオタが、いつの間にか持ち込まれていた豪奢な椅子にふんぞり返っており、その汗に濡れた肉体を傲然と晒している。

 なんと、キモオタは全裸なのだ。

 なのに、誰もそのことを指摘することもなく、むしろその周囲には、カルデアの美しい女性サーヴァントたちが、モワモワとした立香の場所まで香ってきそうな淫靡な体臭を漂わせながら跪き、キモオタに蕩けるような視線を注いでいた。


「ダ、ダ・ヴィンチちゃん……! ふーやーちゃんに、ドラコーまで……!? そ、それに、なんで体が……!?」


 立香の叫びは、管制室に虚しく響く。

 キモオタはニヤリと笑って、まるで見せびらかすように大きく股を開いて、その巨根チンポをさらけ出した。


 そんなキモオタの側に侍っている女性サーヴァントの中には、カルデアの幹部とも呼べるサーヴァント、レオナルド・ダ・ヴィンチも含まれていた。

 ただし、ダ・ヴィンチは二代目ダ・ヴィンチとしての少女の姿を捨てており、先代ダ・ヴィンチとでも言うべきキャスターの妖艶な美女の姿へと、どのような技を使ったのか見事に変貌してしまっていた。

 流れるような曲線を包む薄いローブは彼女の白い肌を透かしており、その黄金律とさえ呼べる完璧なフォルムの豊満な胸をキモオタへと見せつけていた。


 武則天もまた同様だ。

 アサシンの少女姿から水着サーヴァントとして顕現していた扇情的な大人の姿に変わっており、そのまま床に跪いて、まるで猫のようにキモオタの膝にしなだれかかる。

 武則天の豊満な肢体は、アサシンのときの未熟な果実とは裏腹に、熟れた果実そのものとも言える誘惑的な魅力を放っており、まさに傾国の美女という言葉が当てはまるものだった。


 そんな武則天とは反対側の膝にもたれかかるのはドラコーだ。

 ただし、ドラコーは、第一・第二再臨での少女姿ではなく、こちらもまた第三再臨で披露する妖艶で颯爽とした男装の麗人のような美女へと変貌しており、蠱惑的な瞳をキモオタに向けながらその膝を握って、忠誠を誓うように唇を寄せている。


 どのサーヴァントも、キモオタの『魅了チート』に堕ちている。

 そして、キモオタの好みではない少女としての無垢さや残虐さを脱ぎ捨て、逆にキモオタが理想とする、性奴隷に相応しいドスケベボディに霊基を固定させていたのである。


「ぶひ、ぶひゃひゃ!や、やぁ、マスターくん! 見てみなよ、い、今のカルデアを! 全部、ぜ~んぶっ! 僕のハーレムだよぉ! ぐふふ、ダ・ヴィンチちゃんやノッブにマリーだけでなくて、ここにいない女の子のサーヴァントも、女の子の職員さんも、みーんな僕のオナホなんだよぉ!」

「あ、あぁぁ……!?」


 管制室に木霊する耳障りな笑い声は、聞くも悍ましい勝利宣言だった。

 だが、そんなことすらも立香には頭に入ってこない。

 キモオタの横に恭しく立つ、ライダーのメドゥーサとよく似た理想的な美女に、目を奪われていたからである。

 もちろん、その人物がメドゥーサではないことを立香はよく理解できた。


「ス、ステンノ……!? どう、して……!?」


 ステンノである。

 立香の視線は、ただただひたすらに、キモオタの隣に立つステンノに注がれる。

 ステンノは普段の完成された少女の姿とその神秘的な純白のドレスを脱ぎ捨て、キモオタの理想とする豊満な牝奴隷の姿に変貌していた。

 その細い腰は淫靡な黒革のコルセットでさらに細く締め上げられて、それでいて爆乳はそのコルセットの上にのしかかるように強調され、下着に包みこまれていないむき出しになっているデカ尻は、ただ身動ぎしただけで誘惑的に揺れる。

 余分な肉が存在しない折れてしまいそうな細い首には奴隷の証である革の首輪がきつく装着されており、下着を身に着けていないために露出されている乳首とクリトリスには金色のピアスが輝いて、女神の白磁の肌を扇情的に飾っている。

 そんな淫靡な大人の姿となったステンノの黄金の瞳は、藤丸を冷たく、まるで虫けらを見るように見つめており、かつての愛など欠片もないことを嫌でも理解してしまうものだった。


「あら、よく私だとわかったわね。駄妹だと勘違いするかもしれないと思ったけど……本当に、偏執的で気持ちの悪い情念を、まだ私に抱いているのかしら……元・マスターさん?」

「ス、ステンノ……?」


 愛を交わした間柄なのだから、どれだけ姿を変えてもわからないわけがない。

 なのに、ステンノはそんな当たり前のはずのことも考えていないようで、むしろ、自分だとわかったことを気持ちが悪いと切り捨てた。

 そんな興味のなさがわかってしまうステンノの言葉を受けて、立香は絶望に濡れる。

 その絶望を肯定するかのようにステンノは淫靡な微笑みを浮かべると、キモオタの汗に濡れた腕にしなだれかかた。

 その仕草は立香への愛を完全に捨てて、キモオタへの狂愛に身を委ねていることを淫らに物語っていた。


「ふふふ……藤丸立香。あなたが愛したステンノは、もうどこにもいないわ。今の私は心も身体も、すべてをご主人様にお捧げした『奴隷牝神』ですもの……❤

 そして、ご主人様の力で、カルデアは生まれ変わったのよ。すべての牝はご主人様の欲望を満たす性奴隷で、すべての雑魚雄はご主人様の王国を支える労働奴隷……これが、ご主人様が君臨する淫靡な王国なのよ、素晴らしいとは思わないかしら❤」


 ステンノの声は蜂蜜のように甘く、しかし氷河のように冷酷だった。

 そんな彼女の言葉は、立香の心を砕け散らせるには十分なものである。

 いや、ステンノの言葉だけではない。

 魔王信長、マリー・オルタ、ダ・ヴィンチ、武則天、ドラコー。

 かつての仲間たちが、キモオタの性奴隷として立香を嘲笑うように、妖しく微笑んでいる。

 その現実自体が、立香を絶望の谷底へと深く追い落としていくのだから。


「ぶふ、ぶひひぃ……! す、すごい顔……! 面白いなぁ……!」

(いい表情よ、立香……❤ おかげで、ご主人様がすっごく嬉しそう❤ こんな男でも、比較の対象として役立つものなのね❤)


 一方でステンノの心は、ご主人様への狂愛で蕩けて、そのチンポへの肉欲で燃え上がっていた。

 ステンノはその黄金の瞳で、立香の絶望に濡れた顔を見つめる。

 かつて、女神はこの少年を愛した。

 可憐な少女の姿で、藤丸の純粋さに心を奪われ、彼の腕の中で甘い夜を重ねた。

 それは確かな事実だ。


 だが、今となってはその記憶もご主人様であるキモオタの『魅了チート』によって淫らに塗り潰され、ただの無意味な残滓に過ぎない。

 ステンノの魂はキモオタの精液を糧に変貌し、少女の華奢な身体から爆乳とデカ尻の牝奴隷へと生まれ変わったのだ。

 淫靡な女神の肉体は雄の理想を、いや、キモオタの理想だけを具現化した淫靡な彫刻であり、心はその欲望を満たすためだけに脈打っているのである。


(本当に素敵な光景……ご主人様を愛する女たちがご主人様へ媚びるような視線を向けて、かつて仲間と信頼した雄を見ようともしない……❤ ふふふ、ご主人様の偉大さと素晴らしさをこれ以上なく表した、絵画のような一幕ね❤)


 彼女の視線が、管制室に跪く女性サーヴァントたちを捉える。

 魔王信長は立香を拘束しながらも、長身で妖艶な、いかにも『強い女』といった姿で、しかし、キモオタへと恋する乙女のような熱い視線を向けている。

 マリー・オルタは姫としての気品を失い、爆乳を強調する黒いドレスでご主人様に媚びている。

 その毒のようにすら見える甘い唇は、まるでご主人様の肌を求めるように常に湿っていた。

 ダ・ヴィンチもまた少女の無垢さを放棄し、キモオタの力を使って妖艶な美女としてご主人様の命令に身を委ねる存在へと堕ちていた。

 武則天も、ドラコーも同様だ。


(なんて蕩ける光景なのかしら…! ご主人様の魅力は、どんな時代のどんな女も、ご主人様に心から忠誠を誓い、そのお情けに縋る性奴隷に変える! そのためには、かつての姿を捨てることさえ厭わないわ……!

 そう……少女の無垢な在り方なんて、ご主人様の王国には無用の長物なのよ。すべての女が、ご主人様の理想とする肉欲のオナホとして生まれ変わる……私のように❤

 男サーヴァントはダ・ヴィンチと協力して強制退去に成功したし、現代の魔術師ぐらいなら、ご主人様とのセックスで強化された私の魅了の力で、意思のない操り人形に変えてしまうぐらい簡単……これで、ご主人様を頂点とする、淫蕩な王国の完成だわ❤)


 ステンノの心は、カルデアの崩壊を悦びご主人様の偉大さを讃えるものへと変わっていた。

 その霊基はご主人様の力で強化され、男性職員や男性サーヴァントを魅了するほどの妖艶な魔力を手に入れた。

 男性サーヴァントはダ・ヴィンチの暗躍もあって一斉に強制退去させられ、その霊基は二度とカルデアに再召喚されないように、『LINK LOST』の処置を施されている。

 男性職員は、ステンノの扇情的な微笑みと甘い囁きによって理性を蕩けさせ、人格を崩壊させ、従順な労働奴隷となって、カルデアの施設を維持する道具と化していた。

 ステンノはそのすべてを、ご主人様の命令としてなんの罪悪感もなく遂行した。

 もはや、彼女の心は、裏切りや罪悪感を感じる余地すらなく、ただご主人様の肉欲を満たす悦びだけに震えるものに変わってしまっているのだ。


「も、もう我慢できないっ! みせ、見せつけてやる! あのイケメンくんにっ! 僕と違ってイージーモードな人生送ってきたやつに、お、お前の彼女を奴隷にしてやったっていう、見せつけ寝取りセックス、開始だぁ!」


 そうやって十分に見せつけて、立香を絶望の縁に叩き込んでもなお、キモオタの貪欲な攻撃性は満足することはなかった。

 ステンノのデカ乳とデカ尻からは想像もつかない細い腰を、キモオタはガシリと掴んで自分へと引き寄せていく。

 玉座に座ったままセックスを行って、立香をさらなる絶望へと追い込もうとしているのだ。


「きゃぁんっ❤ もう、ご主人様ったら……❤ そんな慌てなくても、私は逃げないわよ❤」


 そんな卑劣な行為を誰も咎めはしない、もちろん、ステンノもだ。

 ステンノは従順に玉座に腰掛けたキモオタの膝へと腰を下ろし、向かい合う姿勢で爆乳をキモオタの汗に濡れた胸に押し付けていき、立香に見せつけるように豊満な尻を誘惑的に揺らす。

 その姿はキモオタへの最大の媚びであると同時に、藤丸への最大の侮辱であり、かつての愛を淫らに踏みにじる行為だった。


「ステンノ、やめ、やめてくれ!君は……そんな女の子じゃないだろ!? 俺を愛してくれたステンノは、そんな……そんな子なんかじゃ……!」


 立香の瞳から涙が溢れ、叫び声が管制室に響く。

 そんな絶叫にステンノは冷たく、しかし扇情的に微笑む。

 その輝ける黄金のような瞳は、藤丸をただの哀れな獲物として見つめていた。


「ふふふ……ねえ、元・マスター。何度でも言ってあげるけど、あなたが愛した『ステンノ』なんて、もうどこにもいないわ。

 今の『ステンノ』はご主人様の奴隷牝神……ご主人様の肉欲を満たすオナホ人形。さあ、見ていなさい……ご主人様との純愛セックスを、あなたの目の前で披露してあげるから❤」


 ステンノの声は蜜のように甘く蕩けているのに、その内容は猛毒のように残酷だった。

 そのままステンノは押し付けていた爆乳をキモオタの胸板から離していき、くるりと姿勢を入れ替えて、背中をキモオタに預ける。

 寝取りセックスを楽しんでもらうために、ステンノの淫らな体も顔も、そして、挿入されるオマンコも見せつけるために、背面座位セックスをしようとしているのだ。

 ステンノはキモオタの首へと後ろ手に両腕を回し、汗臭い肌に体を預けていく。


「ぶひひ! ど、どうかな、マスターくん! 君の恋人が、僕のオナホになってるのを見せつけられる気分は、どうだ!? いいか、ステンノはもう僕のものだ! カルデアだって、全部僕のハーレムなんだ! き、君は、ただの寝取られ要員……見世物で、玩具なんだよ!」


 その光景だけでも、立香の心を完全に粉砕するものだった。

 キモオタはニヤリと笑い、ステンノの豊満な身体を貪るように愛撫しながら、立香を嘲笑う。

 魔王信長とマリー・オルタは、立香をさらに強く拘束し逃げられないようにして、ダ・ヴィンチと武則天、ドラコーは、ご主人様の饗宴を讃えるように、妖しく微笑みながら少しでも目で楽しんでもらえるようにと、身体を淫靡にくねらせていた。

 カルデアは、もはやキモオタの肉欲を満たす淫靡な王国と化しているのだ。


 ステンノの心は、ご主人様の喜ぶ姿を見て、さらなる愛で蕩けていく。

 その女神の瞳が、藤丸の涙を見つめる。

 それは、かつての恋人への最後の別れだった。


(さようなら、立香。あなたはもう私に必要ない。過去ではなく、未来こそが重要なんだもの……❤

 そして、ご主人様の王国では、すべての女がご主人様の性奴隷、すべての男が労働奴隷……そして、私はご主人様の永遠のオナホなのよ……❤)


 彼女の魂は、もはやステンノではない。

 ここにいるステンノを名乗る女神は、キモオタの欲望に奉仕する奴隷牝神としてカルデアの、いや、汎人類史の未来を淫靡な闇で覆い尽くした、人類の戦犯なのだ。

 そうして、キモオタはそんなビッチ奴隷へと変貌したステンノの女神マンコへと、勢いよくチンポを挿入させていった。


「そぉらっ! ステンノのオマンコ、恋人の前で犯してやるっ!」


 ずぶりゅ! にゅぷぷ、にゅちゅるぅ! ぐりゅ、ぬぷぷぅ~……ずぶりゅぅ~!


「くほっ❤ おぉぉ、おぉぉぉぉっ~~~~❤ はいって、きたぁぁっ❤ ご主人様の極太ちんぽぉ❤ 私の女神オマンコに、ズプズプってぇ❤」


 キモオタのチンポはダラダラと流れ出ている女神愛液をローション代わりにして、一瞬でステンノマンコの子宮口まで挿入されていく。

 すでに、ステンノのオマンコは膣奥まで熱く火照っており、当然のように熱を帯びている子宮口がキモオタのチン先へと激しいディープキスを行ってくる。


「あ……あぁ……そんな、ステンノ……」

「あぁっ❤ も、もうマスターのチンポをいれてもスカスカになってる、ご主人様専用サイズのオマンコにぃ、はいってきたぁ❤ イック……❤ 挿入即アクメ、キメりゅっ❤ おぉぉ、おほぉっ❤ ふぎゅぅ、んひぎぃぃぃぃっ❤」


 一気に子宮まで突き潰してしまうような、暴力的な挿入である。

 しかし、ステンノは一切苦悶の声や表情などを出さず、むしろ恍惚とした表情を浮かべながらぶるると全身を痙攣させて、立香とのセックスでは一度も達していない性的絶頂に容易くたどり着いているではないか。

 キモオタはそんな蕩け顔のステンノを見て絶望の表情を浮かべる立香をスパイスにした最高の寝取り快感を味わいながら、さらにステンノのお腹を突き破らん勢いで抽挿を速めていく。


「ほぎゅっぅ、ぉぉぉ、おひぃぃっ❤ イグッ❤ イグの止まらないっ❤ こんな、こんな凄いオチンポ様にぃ、勝てるわけないわ❤ 女神である私もっ❤ 人類最後のマスターであるあの雑魚もぉ❤ 誰もご主人様には、勝てないわっ❤」


 大人の肉体に変貌したステンノの膣孔は、少女であった頃よりも深く拡がりやすいものになっていたが、それでもチンポをきゅうきゅうと絡みついてくる締め付けはとても情熱的で、場違いにも乙女的ですらあった。

 常に腰へと力を入れて置かなければ、チンポをそのままねじ切られてしまいそうな強さの締付けだが、それでいて媚肉をチンポに纏わりつかせることで甘やかな快感も与えてくれる。

 名器とはまさに、この女神マンコのことを言うのだろう。

 それに気を良くしたキモオタは、そのまま立香へと声をかけていった。


「ぶひひ……どうかな、マスターくん! 君の恋人が、僕のオナホになってオホオホ喘いでるよぉ! ほら、ステンノ! もっと見せてあげなよ……! お前の本当の姿を、この雑魚雄に刻み込んでやれ!」


 キモオタの命令に、ステンノの黄金の瞳が妖しく輝いた。

 その瞬間、ステンノの身体が、突如として膨れ上がるような魔力の奔流に包まれていく。


「ひぎゅぅぅ、ぉぉぉっ❤ んひぃぃぃぃっっ❤」

「魔力が……?! まさか、再臨!? セックスを、しているだけなのに?!」


 そう、『霊基再臨』が起こっているのだ。

 ステンノの霊基がキモオタの魅了チートと聖杯の魔力によって、さらなる変貌を遂げる。

 ドスケベボディだったステンノの身体は、みるみるうちに光に包まれ込ていき、ライダーのメドゥーサと同様かそれ以上の長身美女だった姿から、さらにステンノならばあり得ないはずの姿――――すなわち、かのアヴェンジャー、『ゴルゴーン』に似た巨躯の異形へと変わっていくのだ。


「う、うおっ!? なんだ、これ……!? 化け物……で、でも、ぶひひ、これもエロいなぁ!」


 その変化はキモオタにとっても予想外のものだ。

 しかし、性欲の強いキモオタはその変化すらも喜んで受け入れていく。

 それは、ステンノの肉体が怪物になったと言っても、それはあくまで胴体や膝までの下半身、何よりもキモオタが大好きな大人びた美貌とたわわな爆乳などは、人間のそれと大きく変わらないものだったからというのが大きいだろう。


 ただ、その膝から下が大蛇のような鱗のあるものに変貌していき、その足はまるで猛禽のように鋭いものへと変化していた。

 上半身もまた変化が生じ、ただでさえ大きかった爆乳はさらに肥大化していき、腰に巻いたコルセットが隠れてしまうのではないかと思うほどに重力に負けて『長い谷間』を作らんばかりに、たぷたぷと揺れている。

 爆乳に負けないほどのデカ尻からは巨大な蛇の尻尾が生えている上に、さらに長い銀紫の髪も、その先端のいくつかが蛇へと変わっているではないか。

 そんな蛇となった髪は蠢きながらキモオタを愛撫していき、そんな化け物へと姿を変えたステンノの顔は、女神の威厳と獣の獰猛さ、そして性奴隷の卑屈さと淫靡さをすべて融合させたような、怪物的な美貌に変わっていた。


 だが、どれだけその姿を変えようとも、結局はキモオタの欲望を満たすための無様なオナホ人形に過ぎない。

 その揺るぎようのない残酷な事実をキモオタは本能で感じ取ったがために、なんの不満も抱いていないのである。


「あぁ……ご主人様❤ いかがかしら、私のこの姿は❤ あなたの想像の範疇に過ぎなかった理想……それをさらに超える、あなたが想像もしていない……だけど、好みには当てはまる淫らなオナホ人形になれているかしら❤」


 ステンノの声は、管制室を震わせるほどの低く甘い響きを帯び、キモオタの耳に絡みつく。

 彼女の巨躯は、キモオタを優しく包み込むようにかがみ込み、蛇の髪が変わらず彼の汗臭い肌を愛撫していく。

 キモオタは目を輝かせ、ステンノの変貌に満足げに笑う。

 

「も、もちろんっ! もちろんだよ、ステンノ!

 これも、いい! いつもの普通の美人さんもいいけど、この怪物みたいな姿なのに変わらず僕の性奴隷だっていうの……最高だよ! 僕が想像もしてなかった、僕の理想の牝奴隷かもしれない! 怖いはずの怪物なのに、こんなエロくて僕に媚び媚びだなんて……たまらないよぉ!」

「ありがとうございますぅ、ご主人様ぁ❤」


 キモオタの言葉に、ステンノの心は狂った快感で蕩けさせていく。

 ステンノの蛇を連想させる形に変化した、妖しく黄金に光る瞳はキモオタだけを見つめており、立香の存在を完全に忘却している。


「あぁ……ス、ステンノ……ステンノぉ……!」

「ほれ、うつむくのはやめんか。ステンノがさらにご主人様に相応しい姿に生まれ変わった、ハレの場じゃぞ?」

「あなたはご主人様のセックスを彩る玩具なんだから、もっとかつての恋人が変わった姿を見て絶望しなさいな」


 そんな中で立香は、ステンノの異形の姿とキモオタとの淫らな交情に、ただ呆然と見つめることしかできなかった。

 魔王信長とマリー・オルタの鎖が彼の身体を拘束しているため、逃げることすら許されない。

 キモオタがその巨根チンポでステンノを蹂躙するたびに、管制室はステンノの甘く爛れた嬌声と淫臭で満たされ、立香の心はさらに深く絶望の淵に沈む。


 ――――マスター……あなたは、私の永遠よ。どんな特異点でも、私があなたを守るわ。


 過去のステンノとの温かな思い出が、もう二度と取り戻せないとわかってしまうからこそ、その思い出はまるで刃になったかのように彼の心を切り裂く。

 あの夜、ステンノは立香の胸に寄り添い、細い指で立香の髪を撫でて、ステンノの唇は立香の首筋を熱く愛撫した。


 ――――ふふ、マスターにはこれが似合うわ。私の王子様ね。


 カルデアの庭で、ステンノは少女の姿で花を手に笑い、立香に花冠を編んでくれた。

 からかいながら笑うステンノの瞳は愛で輝いていたのだ。


「あっ……ぁぁ……」


 だが、今、目の前のステンノは、キモオタの汗臭い肉体に絡みつき、淫らな喘ぎを漏らす怪物へと変貌していた。

 ステンノの大きく膨らんだ爆乳は、立香が愛した華奢な胸を嘲笑うようにぶるんぶるんと揺れ、蛇の髪は自由意志を持ってキモオタを愛撫する。

 立香の心は、過去の愛と現在の裏切りの乖離に耐えきれず、粉々に砕ける。


「ステンノ……やめて……やめてくれ……! 君は、俺のステンノだったのに! なんで……あんな男の玩具なんかじゃないのに……!」


 立香の叫びは、虚しく管制室に響くが、ステンノの耳には届かない。

 その心は、キモオタが与える快楽と幸福に完全に支配されているからだ。

 ステンノの顔が、快楽に歪み、みっともないアヘ顔を晒す。

 女神の輝きを表しているかのようだった黄金の瞳は白目を剥き、艷やかな赤い唇からは涎が滴り、蛇のように長い舌がだらしなく垂れていた。

 その無様な表情は、かつての女神の威厳を完全に踏みにじり、キモオタのオナホ人形としての堕落を完璧に体現していた。


「ご、ご主人様ぁ❤ んひぃ、おほぉおっ❤ あなたの、あなたの欲望をっ❤ あなだけの奴隷にっ❤ あなただけの女神にっ❤ 私、ステンノの身体に刻んでぇぇぇっ❤」

「ぶひひ! いいよ、ステンノ! そのアヘ顔、最高だ! ほ、ほら、マスターくん、見てみろよ! 君の恋人が、俺のチンポでこんな顔晒してるんだよ!」


 ステンノの声は、淫らな喘ぎに変わり、管制室を震わせる。キモオタは彼女の巨躯を貪るように愛撫し、ニヤリと笑う。

 キモオタの嘲笑が、立香の心をさらに抉る。

 だが、その瞬間だった。


「――――あっ、ガッ……?!」


 ステンノのアヘ顔を視認した立香に、異変が起こる。

 怪物としての一面を強めたステンノは、宝具をまたさらに変化させ、『微笑みの神獣(キリアー・ケトゥス)』の即死判定が、立香に発動したのだ。

 ステンノが浮かべた無様なアヘ顔は、かつての恋人に対する『最後の呪い』になったのである。


「ぐぅ、うぐぅぅ~~っ……!?」


 立香の心臓が、突如として締め付けられるような激痛に襲われる。

 それはまるで精神的な苦痛が肉体的な苦痛として浮かび上がってきたかのようだった。

 白目を剥いて涎を滴らせ、それでも淫らに歪んだ怪物的な美貌のステンノのアヘ顔に立香の視線は固定されてしまっている。

 怪物――いや、『牝獣』に堕ちたステンノが浮かべる表情は、立香が愛したステンノの微笑みとは正反対の、肉欲と堕落の極致にあるものだった。


(い、いやだ……いやだ、ステンノの思い出を、あんな別物で上書きして、終わりたくないっ!)


 見たいはずもない。

 見たいはずもないのに、目が逸らせない。

 過去の思い出が、まるで嘲笑うようにフラッシュバックしていく。

 ステンノの愛らしい笑顔、彼女の柔らかな唇、マイルームに響いた甘い喘ぎ。

 それらが、現在の無様なアヘ顔に塗り潰されていくのだ。

 死に導く呪いは、肉体だけではなく精神も、そして、思い出さえも殺していくのだ。

 立香の身体は、宝具の即死判定に抗えず、急速に冷えていく。


「ステ、ンノ……俺は……君を……それでも…………」


 立香の声はかすれ、最後まで言葉にすることなく途切れる。

 その瞳はやはりステンノのアヘ顔を焼き付けたままで、虚ろに曇っていった。

 心臓が停止し、肺が空気を取り込むことを拒絶する。

 二人の女性サーヴァントに拘束されていた身体が、床に崩れ落ちていく。


 そう。

 藤丸立香は、かつての恋人がキモオタに抱かれて晒した無様なアヘ顔によって、運すら失った雑魚雄として、惨めに死に絶えたのだ。



「おぉぉぉっ❤ イグッ、イグイグっ❤ ご主人様のオチンポぉ、すごすぎるぅ❤ 女神だけじゃなくて、怪物も退治できる最強オチンポ様❤ ステンノは、イクのを止められませんっ❤」



 しかし、ステンノは、藤丸の死に気づくことすらなかった。

 キモオタによる快楽の奔流に完全に溺れており、怪物となったことでさらに豊満化した体を揺さぶりながら、そのオマンコでキモオタの巨根チンポを包み込んで愛撫する。

 そのアヘ顔は立香が最後に見たものよりもさらに無様に歪にでいき、唇の端からこぼれた涎が床に滴り、喘ぎ声が管制室を満たす。


「ご主人様ぁ…❤ もっと、もっとぉ…! ステンノを…あなたのオナホに…壊してぇ…❤」


 ステンノの声は女神の威厳を完全に失い、それは喘ぎ声とすら呼べない、ただの牝獣の咆哮と化していた。

 キモオタは彼女の生まれ変わったドスケベな怪物ボディを貪りながら満足げに笑う。


「ぶひひ! いいよぉ、ステンノ! 君は最高のオナホだよぉ! も、元カレだったマスターくんが死んでも気にせずアヘアヘオホオホと喘ぎまくって……ぐふふ、めちゃくちゃ気分いい! こ、これでこのカルデアは、間違いなく僕のハーレムだ!」

「うむっ❤ これで収まるべきところに収まったというところじゃな❤ これからは邪魔者の雑魚雄もおらんし、大手を振ってご主人様好みの『どすけべぼでー』でカルデアを闊歩できるの❤」

「ふふふ、おめでとうございます❤ まさしく、カルデアはご主人様の王国……❤ 逆らったモオはギロチンにかける……と、言いたいところだけれど❤ ご主人様のカリスマの前に愚民はひれ伏すだけだから、処刑する必要すらないのよね❤」


 キモオタの言葉通り、ステンノはかつての恋人だった立香の死を気にする余地など一切なく、ただキモオタの巨根チンポに奉仕する悦びに震えているのだ。

 それは魔王信長やマリー・オルタたちも同様で、妖しく微笑みながら媚びるようにキモオタを賛美する言葉を口にしていく。


 立香が死んだことによって、カルデアは完全にキモオタの淫靡な王国としてキモオタの手の、いや、巨根チンポの支配下に堕ちたのである。

 ステンノはご主人様への狂愛で蕩け、肉欲の深淵に沈んでいる。

 その女神の黄金の瞳はキモオタだけを見つめており、藤丸の死体すら見ていない。

 他の牝たちも同様だ。

 そんな、立香という存在を徹底的に否定するような空間で、キモオタは実に自分勝手な射精を行っていくのだった。


「くぉぉぉっ……! 射精る、射精るぞぉぉぉっっ!」


 どびゅるるるっ! びゅっ、びゅるるる! どぴゅどぴゅっ! ぶっぴゅびゅるるぅぅ~~!


「んひぎぃぃぃぃっ❤ イグぅぅぅっ❤ 膣内射精を受けて、イグぅぅっっ❤」


 立香が死んでいるというのに、キモオタは気にもせずに膣内射精を行っていく。

 ステンノもまた、側で自分が殺した人間が転がっていることになんの感慨も覚えていないかのように、そのままキモオタによって与えられる快感で簡単に絶頂をしてしまった。

 いや、ステンノの心はキモオタへの強烈な崇拝の念と、肉体に襲いかかる快楽の奔流に完全に溺れているため――そもそもとして、藤丸の死に気づいてすらいなかった。


「あぁ……ご主人様ぁ……❤ もっと、もっとぉ……❤ 私を、はしたない奴隷牝神のステンノをぉ……あなたのオナホになるぐらい、理性をぶち壊してちょうだい……❤」


 ステンノはすでに女神の威厳を完全に失い、それでいて都合よく女神であった過去を活かすように『奴隷牝神』を自称する、そんな牝獣に堕落してしまっていた。

 キモオタはそんな堕落した女神の、今となっては怪物と呼ぶに相応しいドスケベボディを貪っていき、満足げに笑った。


「ぶひひ! いいよぉ、ステンノぉ! お、お前は本当に最高のオナホだよっ!

 ……ぐひ、ぐひひ! 本当、最高だ! マスターくんなんて、死んでも誰も気にしてないよ! あんなイケメンくんの命よりも、ぼ、僕のチンポが重要なんて……こ、このカルデアって組織は、僕のハーレムになったんだぁ!」


 そんなキモオタの邪悪そのものとも言える笑いが、しかし、ステンノの快楽をさらに煽る。

 ステンノの心は、ただキモオタの肉欲に奉仕する悦びに震えていた。

 それはステンノだけではなく、魔王信長、マリー・オルタ、ダ・ヴィンチ、武則天、ドラコーも同様で、ステンノほどの女神を無様なアヘ顔に導いたキモオタを讃えるように、妖しく微笑みながらくねくねと体を淫靡に痙攣させている。

 崇拝するキモオタが射精をしたことを感じ取って、それだけで軽いアクメに達しているのだ。

 この美女たちの反応こそが、カルデアはすでにキモオタの淫靡な王国として生まれ変わってしまったことの何よりの証拠だった。


「ご主人様……❤ こんな蕩けるような悦び、初めて味わったわ……❤ あなたこそ、私の支配者ね……❤ このハーレムの王様に相応しい、オチンポ様だわ❤」


 ステンノの声は、弱々しく、しかし狂った愛に震えている。

 その心はキモオタの肉欲に奉仕する悦びで満たされており、管制室の隅に転がる立香の遺体にも、セックスが終わったというのに目を向けもしなかった。

 キモオタはそんな絶頂に蕩けきっているステンノの姿を満足げに見つめて、玉座のような椅子にふんぞり返る。


「ふふふ、出し物の一つが終わったみたいだし……次のお楽しみの番のようね❤」


 だが、ステンノほどの女神そのものといえる美女をハメ潰してもなおキモオタの肉欲は尽きることもない。

 そして、キモオタの絶倫っぷりを知っているからこそ、ステンノが『企画』したこの淫らな狂宴は、まだ終わってなどいなかったのである。


「……お?」


 管制室の扉が軋み、新たな牝の香りが漂う。

 キモオタとステンノの情熱的な王様セックスを見ていたダ・ヴィンチたちが妖しく唇を舐めながら、その新たに管制室へと入場してきた牝のために道を開けていく。


「あら、なんでご主人様のお部屋にゴミが転がって……あぁ、元マスターが死んだのですね」

「仕方ないわ、メドゥーサ。私(ステンノ)の恋人だなんて勘違いをしていた、とんでもない愚か者ですもの。最後にご主人様の御心を楽しませるピエロとして生きれたのなら、この雑魚雄も本望というものじゃないかしら」

「そうですね、下姉様。それにしても、この男はなぜ上姉様の恋人などと思い上がれたのでしょうか。所詮は、上姉様がご主人様と出会うまでの無聊を慰めるための暇つぶしに過ぎない……いいえ、ご主人様が寝取りセックスを楽しむための、単なる舞台装置に過ぎなかったというのに」


 そこから現れたのは、ステンノの妹たちであるメドゥーサと、エウリュアレだった。

 だが、メドゥーサもエウリュアレも、かつての二人とはまるで異なる存在に変貌している。

 恋人であったステンノほどではないものの、マスターである立香へと強い好意を抱いていたその女神たちは、管制室の床で無造作に転がっているマスターを冷めた目で見るだけだ。


 そして、エウリュアレはもちろん、メドゥーサもまたその内面だけではなく外見も大きく変わっているではないか。

 ステンノとはほぼ同位体と言っても良かったエウリュアレは、やはりステンノと同じように以前とは別次元の淫らな存在になっているし、メドゥーサもまたよりキモオタ好みになるように身長と乳房がサイズアップしていた。


 メドゥーサはライダーとして、元からキモオタの理想とする妖艶な長身美女の姿であったが、その美巨乳と呼べるような形の良い乳房が、その美しく小さな顔ほどのサイズの爆乳に膨れ上がっている。

 また、見事なくびれの腰つきと長い脚はさらに淫らに誇張するように際立たされ、そのお尻もワンピース型の衣装では収まりきらないほどのサイズのデカ尻に変わっていた。

 そして、こちらもステンノと同様にその細い首には黒革の首輪が巻かれ、細い腰を強調するようなコルセットともに、やはり金色のピアスが乳首とクリトリスに輝いて、その美しい白磁の肌を扇情的に彩っている。


 エウリュアレもまたステンノのように少女としての愛らしい姿を完全に捨て去り、キモオタ好みの長身爆乳美女に変貌していた。

 身長はメドゥーサに匹敵するほどの長身美女に代わり、その胸もまた雄の欲望を刺激するための豊満な爆乳に変わっているため、ただ歩くだけで淫らに揺れるほどだった。

 もちろん、大人の魅力を蓄えたのは顔立ちと爆乳だけではなく、その細い腰と丸いデカ尻は誘惑的な曲線を描いていたのである。


 そんなゴルゴン三姉妹の二人はステンノと同じくキモオタへの絶対的な忠誠と愛情で心を満たしており、その唇は今すぐにでもキモオタにキスの嵐を降らしたいという牝の渇望で湿っている。

 その暗く光る黒革の首輪が、かつては男の理想像をそのまま形にしたような女神であったエウリュアレと、かつては世界で最も有名な怪物とまで呼ばれていたメドゥーサが、女神でも怪物でもなく、キモオタの奴隷であるという身分を強くアピールしていた。


「ぶ、ぶひぃぃ! お、おぉ~~! ゴルゴン三姉妹、せ、勢揃いだよぉ! や、やっぱりこういうのを並べると、めちゃくちゃ興奮するぅ……!」


 キモオタの声は、幼稚とさえ言えるような強い興奮に満ちていた。

 そんな自分たちへと下劣な欲望を隠すことなく向けているキモオタに対して、エウリュアレとメドゥーサはなんの嫌悪感も示さない。

 それどころかキモオタの前で跪いて、まるで自分たちの豊満な胸を床で押しつぶすように体を倒していく。

 すなわち、土下座の姿勢である。


「ご主人様……❤ 上姉様とのセックス、お疲れ様でした❤ 続きましては、こちら……上姉様と同じく魅力的な女神である、下姉様とのイチャラブセックスを、末妹としてサポートさせていただきます❤」

「あら、何を言っているのかしらこの駄妹は……❤ ご安心ください、ご主人様❤ もちろん、私も犯してもらいますが……この妹でも、しっかりとオマンコセックスを楽しめますからね❤ ペロペロと体を舐めたり、おっぱいを押し付けたりというような、そんな仕様のないおままごとで終わらせるつもりはありません❤」


 メドゥーサはあくまで下姉様であるエウリュアレとの牝奴隷セックスのサポートのつもりだったが、エウリュアレはそんな甘い考えを実に残忍な笑みで切り捨てた。

 上姉様、下姉様、と。

 そう慕う(あるいは恐怖する)ステンノとエウリュアレ以外には実にクールでそっけないメドゥーサではあるが、ことこの姉二人に関わることに対しては卑屈な考えを抱く悪癖があるのだ。

 せっかくゴルゴン三姉妹という神話級の姉妹丼を楽しめるというのに、メドゥーサだけを仲間外れの片手落ち姉妹丼を味わうなんて、この強欲なキモオタが行うわけがないのである。


「ぶひひ……さ、最高ぉ! ギリシャの怪物三姉妹、姉妹丼で食べれるなんて……! こ、これ、みーんな僕のオナホだぁ! ス、ステンノ、起きてよぉ! 君の妹たちと一緒に、君も僕に奉仕をするんだよぉ!」


 キモオタの命令に、怪物化しているステンノの巨躯がゆっくりと起き上がる。

 ステンノのアヘ顔は未だ快楽の余韻に歪んでおり、その涎がとろりと肉体を垂れ落ちていって、その黒光りしている鱗にも滴っていく。

 そんな曖昧とも言えるような状態のステンノだが、それでもキモオタの声を受ければ黄金の瞳が牝の渇望で輝きを取り戻していった。


「あぁ……ご主人様❤ 私(エウリュアレ)とメドゥーサ……私たち姉妹をどうぞ一緒に召し上がってほしいわ……❤ ご主人様を肉欲の神とする王国の、従順な女神巫女として召し抱えて欲しいの❤」


 ステンノの声は、狂愛が形になったかのようだった。

 その巨躯がキモオタを包み込むように抱きついていき、その蛇になっている長い髪が、キモオタの足元で土下座をしているエウリュアレとメドゥーサの豊満な肉体にもねっとりと絡みつく。

 蛇となった髪が蠢いて二人の妹の体をキモオタへと引き寄せていき、そうすることでゴルゴン三姉妹のドスケベボディが、キモオタの汗臭い肌に密着する。

 三組の爆乳が彼の顔を、体を、足を埋め、その長身が彼の腰に絡みつき、蛇の髪はもちろん二人の女神の美しい髪がキモオタの肌を愛撫する。

 それだけではない。

 引き寄せられたメドゥーサの唇がキモオタの首筋に吸い付いていき、エウリュアレの舌がキモオタの乳首を舐め、ステンノの鱗に覆われた下半身が彼の腰を締め上げる。


「ぶひひ! いいよ、ステンノ! メドゥーサ、エウリュアレも! 君たちは、ほ、ほんとに最高のオナホだよっ! ううん、君たちだけじゃない……! カルデアの牝は、みーんな俺のものだ! もっと、もっとハーレムを大きくしてやるよぉ!」


 管制室はまさに、牝の喘ぎとキモオタの笑い声が交錯する淫靡な楽園と化していた。



(あぁ、あそこで死んでる雑魚雄の死体も回収して、召喚システムを利用するための魔術礼装を、キャスターの誰かに作らせないといけないわね……あら、そう思うと良かったのかしらね、元・マスター。本当なら、私たちの記憶の中には残らないはずの愚物なのに、ご主人様に新しい牝奴隷を供給するシステムの一部分になれているのなら……ふふふ、さすがにあなたの存在の1%ぐらいは、私や私(エウリュアレ)、メドゥーサたち牝奴隷の記憶の中には残るんじゃないかしら? 

 それでも……私は、ご主人様の永遠のオナホだから、あなたへの愛なんてもう覚えてもいないのだけど❤ そう、変わることなく完成された、忠実なる性奴隷❤ ご主人様にお仕えして、その千年王国を支える淫らな牝獣なのよ……❤)



 そしてステンノもまた、その心の中でキモオタを神とする王国を築く決意を燃やしていく。

 何度も言うが、ステンノの魂はもはやステンノではない。

 ステンノはキモオタの欲望に奉仕する無様な奴隷牝神として、カルデアの未来を淫靡な闇で覆い尽くしていく象徴であるかのようだった――――。


(終)

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POSTEDMay 14, 2025
ARCHIVEDJun 10, 2026