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穢れた妖精と最高の撮れ高~アリサVSメイサ~Part2(Fin)/Unholy fairy and the best shot - Alisa VS Meisa - Part2(Fin)

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★最後にアンケートがあります。プラン内容の方針を決める要素になりますので、よければ皆さんのご意見を教えていただけると幸いです。

There is a survey at the end. This will be a factor in deciding the content, so if you would like to give us your opinion, please do so. (Japanese)


★For non-Japanese users★

Please take a moment to translate and read this short story on sites such as https://www.deepl.com/translator m(_ _)m


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穢れた妖精と最高の撮れ高~アリサVSメイサ~Part2(Fin)

Unholy fairy and the best shot - Alisa VS Meisa - Part2(Fin)



「お゙え゙っ…………あ゙っ……あ゙え゙え゙え゙え゙え゙…………」


「あ~っとアリサ選手、遂にダウンですっっ!!

 そして……メイサ選手の宣言通りに嘔吐させられてしまいました!!!」


白目を剥きながら口から吐瀉物を撒き散らしているその様は、”闘技場の妖精”という可憐な二つ名とは余りにもかけ離れてしまっている。



「ほらほらカメラさん……この情けない顔、ちゃんとアップで映してあげて♪」


そんな中、ニュートラルコーナーへ行くように指示するレフェリーの言葉を無視してメイサは倒れ伏している対戦相手の側まで近づくと、愉しげに手を振ってリング外にいるカメラマンへと声をかけていく。


そして彼女の要望に応える形で、アリサの無様な嘔吐顔が大画面へと映し出されていった。




「お゙え゙っっ…………あ゙っ……あ゙え゙え゙っ…………」


顔を上げる事すら出来ず、小刻みに震える肩を何度も上下させ、その度にアリサは眼下に広がる穢れた泉を拡張させていってしまう。


痛み、悔しさ、情けなさ、嘔吐感といった様々な感情が少女を襲い───────気がつけば、空色の瞳からは大粒の涙が溢れ落ちてしまっていた。






「お゙え゙っ……が、はぁっ…………」

(ダメっ……お腹……殴られ過ぎたかもっ…………)


少し前まで完全に試合を支配していたにも関わらず、気づけば窮地に追い詰められてしまったアリサ。


ヒクヒクと痙攣する腹筋にグローブをあてがうものの、涙を流し続けながら悶え苦しむばかりで立ち上がる気配は見られない。



「アリサ、これは大分効いてしまっているか!?

 なかなか立ち上がる事が出来ません!!!」


メイサの熱狂的なファンが大盛り上がりする中でカウントが進み、このままKOも有り得るかと思われたのだが───────妖精はぐらつく脚を無理やり動かして、ロープに縋る様に立ち上がっていった。



「こひゅっ……お゙っ…………まっ、まだ……まだやれまずっ………………」


腹部には鈍い痛みが残っており、しゃがみ込みたくなる衝動をなんとか堪えるアリサ。

明らかに余裕の無さそうな表情ではあるものの、それでもカウント内にファイティングポーズを取る事は出来ていた。


「ボックスッッ!!!」






「おかえり~待ってたよ、クソザコ妖精さん♪

 ……って、あれれ~? 足元グラついちゃってるけど、そんなんで闘えるのぉ?」


試合再開後、メイサはくすくすと笑いながら明らかに動きが鈍くなっている対戦相手へ話しかけていく。



「うっさいわね…………いいから早くかかって来なさいよ」

(流石にこれはマズイ……今は何とか距離を取らないと)


アリサは挑発的な言葉を返すものの、あと少し凌げればこのラウンドが終わるので、それまで打ち合いを避けるべくバックステップで距離を取っていく。


だが妖精の舞いと称された彼女本来の身軽さは既に残されておらず、その足取りは余りにも鈍重なものだった。



「アハッ……おっそ♪」


すかさず鋭い踏み込みで距離を詰めていくメイサ。

その勢いのまま拳に力を込めて、先程痛めつけたアリサの腹筋を打ち抜いていく。



「くぅっ…………」


辛うじてガードが間に合ったものの、その一撃で体勢を崩されてしまい、アリサは無防備な姿を晒してしまっている。



「ほらほらっ、次いくよ♪」


ガラ空きの顔面目掛けて左フックを放っていくメイサ。

腰の入った強烈な一撃は妖精の白い頬に突き刺さり、リングに情けない声を響かせていった。



「ぶひゅっっ!!」


頬肉は大きく歪みキャンバスに少女の汗や涎が振りまかれていく。

そして、パンチの衝撃でヨタヨタと後退してしまったアリサの背後には、コーナーポストが控えていた。


「メイサ選手の左がクリーンヒットぉ!! そのまま吹き飛ばされて…………

 あ~っとアリサ選手、コーナーを背負ってしまいました!!!」



(くそっ、もう追い込まれた……でもあと少しでゴングだから、今は何とか耐えて)


唇を噛み締めながら心の中で悪態をついたアリサは、亀の様にガードを固めてこの後来るであろう相手からの猛攻に備えていたのだが────リングに高らかな鐘の音が響いていった。


カーン!!!


救いの鐘の音を聴いた瞬間、安堵のため息と共に身体の力を抜いていくアリサ。



─────だが、それが致命的な間違いだった。


大きく腕を振りかぶっていた目の前の女はそのまま強烈なボディアッパーを放っていたのだが、完全に油断していた少女はその一撃を貰ってしまう。


「えっ、ちょっ……おぶううぅぅっっっっ!!!!!」


柔らかな腹の奥深くまでグローブは突き進み、紅くなってしまった腹肉は拳の形に歪められていく。


少女の薄い腹筋はコーナーポストと固く握りしめられた拳とで挟み込まれてしまい、儚くも淫靡なサンドイッチを形作っていた。



「ゴング鳴ってるわよ、離れなさいメイサ!!」


すかさずレフェリーが止めに入り、深く埋め込まれたメイサの拳を強引に引き剥がしていく。


素直に腕は引っ込められたものの、油断したお腹に強打を貰ってしまったアリサはそのまま蹲り、白目を剥きながら情けない嗚咽を漏らしてしまう。


「お゙え゙っっ……ゔあ゙っっ…………ご、ごんぐ……鳴って…………」



「ゴング鳴ってた?……ごめ~ん、メイサ、集中してて聞こえなかった~♡」


悪びれる様子もなく舌をペロリと出してウィンクして見せるメイサ。


それが確信犯なのは誰の目から見ても明らかなのだが、ここは地下格闘であるため多少の反則は見逃されており、セーフなラインを見極めた上で彼女は今回の行為に及んでいた。



「メイサ、次やったら反則負けだからな」


厳しく睨みつけながら、レフェリーは少女に対して”次はない”事を伝えていく。



「は~い、反省してま~す♪」


だが特に気にする風でもなく、少女は這いつくばり悶絶している対戦相手を見て笑みを浮かべてから、ご機嫌な様子で赤コーナーへと帰っていった。






「メイサの活躍、見れくれた~?

 さっきはアドバイスありがとね♡」


赤コーナーでは、華麗な逆転劇を見せたメイサとリスナー達による交流が行われている。


【メイサちゃん、めっちゃ格好良かったよ!!】

【相手の人、もう完全に腹筋崩壊しちゃってるねw】

【流石に最後のはライン超えじゃない?】


「まぁまぁ、あの程度はよくある事じゃない♪」


リスナーから最後の反則行為について咎められたものの、地下格闘では稀にああいった行為も発生しているため、メイサは軽く流していった。



「ふぅ…………ごめ~ん、メイサも大分キツいから……ちょっと休むね」


その言葉を最後に力なく項垂れると、少女は荒い呼吸を繰り返していく。


見た目の形勢こそ逆転したものの、妖精の猛攻を受け続けた肉体は既にズタボロとなってしまっており、先程の攻め疲れも相まって、その身体は限界を迎えつつあった。


(ここまでシンドいのは久しぶりかも…………でも、あとちょっとで勝てる。

 だから気合い入れなさい、私!!)






「ゔあ゙っ……お゙っ、お゙え゙っ…………」


青コーナーのスツールに座り込み、バケツを抱えながら情けない嗚咽を漏らしているアリサ。


それは”闘技場の妖精”という自身の持つ二つ名とは余りにもかけ離れた惨めな姿であり、少女の肉体が既に限界を迎えつつある事の証左だった。



「大分苦しそうだな……次のラウンド、まだやれそうかい?」


普段は憎まれ口を叩く間柄であるエリカだが、今は懸命にセコンドとしての努めを果たしており、優しく背中を擦りながら声をかけていく。



「ぜぇっ……はぁっ……と、当然でしょ…………

 あんな奴にっ……絶対っ、お゙え゙っ…………負けないん、だからっ…………」


痛みで痙攣する腹を抑えながら、必死に虚勢を張るアリサ。

白い脚はガクガクと震え瞳からは大粒の涙を流してはいるものの、その心はまだ折れてはいない。


(あんな女には絶対負けたくない……それに、何より…………)


汚い手段を使ってきた対戦相手への敵愾心に加えて、少女にはもう一つ負けたくない理由が存在していた。






カーン!!!


「さぁ始まりました第5ラウンド!! 先程はゴングに救われたアリサ選手ですが、果たしてどこまで回復出来ているか!?」



(この足だとアウトボクシングは無理そうね……なら、正面から打ち合ってやる!!)


女子リーグ最速の脚という羽をもがれてしまったアリサに選択肢は残されておらず、ゆっくり相手へ近づいていくとインファイトの構えを見せていく。


その意図を察したメイサの方も同様に打ち合いの覚悟を決めていき、全く同じタイミングで両者は拳を放っていった。


「やぁっ!!」

「それっ!!」


奇しくも二人の狙いは同じく相手の腹。

お互いに避けるそぶりすら見せず、相打ちの形でグローブが突き刺さっていったのだが──────その結果は一方的なものだった。



「ゔっ……あ゙え゙え゙っっ…………」


「あ~っとアリサ、完全に打ち負けてしまいました!!

 まだ回復出来てないのか、たった一発で悶絶させられてしまっております!!」


早くも打ち合いに負けてしまったアリサ。

桃色の髪の女は追撃で右フックを放っていたのだが、それを認識する事すら出来ず、少女はリングに情けない悲鳴を響かせていってしまう。


「ぶひゅぅぅぅっっ…………」


身体ごと吹き飛ばされてあっという間にロープを背負ってしまったリングの妖精。

拳の当たりどころが悪かったのか、脳を揺らされ意識は朦朧としてしまっていた。



「あはっ……アンタ、もう既にグロッキーじゃん♪」


楽しい玩具を見るかの様な瞳で対戦相手を見つめていくメイサ。

そして反撃が来ないと確信した彼女は、残された体力を全て使い果たすつもりで全力のラッシュを繰り出していった。




「んびゅっっっ、はぶぅっっ、お゙え゙え゙っっ、はべっっっ!!!」


桃色の拳は容赦なくアリサの腹や顔を穿ち、華奢な身体はロープへ押し込まれてギシギシと不快な音を奏でていく。



「がぴゅっっっ、ゔお゙っっ……ぶふぅっっ……ぶへぇぇぇっっっ…………」


半分失神してしまっている少女は反撃どころかロクな防御すら行う事は出来ず、憎き対戦相手の拳で殴られ続け、情けない嬌声を漏らす事しか出来ないでいた。



「ここで試合を決めに来たか、メイサ選手怒涛のラッシュです!!

 アリサ選手は完全に捕まってしまっておりますが、もはや万事休すかぁ!!?」


可憐な妖精を情け容赦なく痛めつける蹂躙劇に観客達は湧き上がり、それに呼応するかの様に女のラッシュは勢いを増していく。


もはや至る所が紅くなってしまった細く繊細な肉体は、拳が捩じ込まれる度にビクッと跳ねてしまっており、虚ろな光を浮かべる空色の瞳からは大粒の雫が流れ落ちていた。





「ぼひゅっっ、んぶぅぅぅぅっっ!!!!………………んっ……ぁぁっ………………」


息が切れた事でメイサの拳がようやく止むと、アリサはロープに腕を絡めたまま、まるで羽根をもがれた妖精のように崩れかけ、ぐったりとした肢体を晒していく。


その無様な姿を見てご機嫌な様子のメイサは、呼吸を整えるのもそこそこに対戦相手へ向けて語りかけていった。


「ぜぇっ……はぁっ…………ふふっ、良いザマね…………

 ねぇアンタ……”降参します”、って言えば優しくKOしてあげるけど?」


”どうする?”と、相手の顎をグローブで持ち上げながら問いかけていくメイサ。


当然ながらアリサがどんな返答をしようと優しく終わらせるつもりなどは一切なく、純粋に視聴者へのサービスでこの問答は行われている。


それを知ってか知らずか────アリサは甘言に耳を傾けず、桃色のグローブにぺっ、と唾を吐きかけていった。


「それは……こっちの台詞よ…………この……雑魚女、が…………」



「あっそ」


震える声で強がっている対戦相手を冷めた目で見つめ、怒りを込めてメイサは拳を振り抜いていく。



「おぶぅぅぅっっっ!!!!」


最初は鳩尾を狙ったボディアッパー。

アリサにとって一番効く箇所を狙われたそれは深々と突き刺さっていき、少女の脳内に強烈な不快感と嘔吐感が込み上げてくる。



「これで…………終わりっ!!!」


激闘でボロ雑巾の様にされてしまった肉体はくの字に折れ曲がり、余りの激痛で白目を剥いてしまっている少女はメイサの追撃に反応する事すら出来ず─────



「がひゅっっっっっ!!!!」


強烈なアッパーカットで頭を弾き飛ばされ、一度背中をロープに叩きつけられた後にキャンバスへ力なく崩れ落ちていってしまった。





「アリサ、またしてもダウ~~ンッッ!!

 このラウンド初のダウンですが…………これは流石に決まってしまったかぁ!!?」


「お゙っっ……がっ…………あ゙え゙え゙っっ………………」


コスチュームがめくれた事で露わになった尻を突き出し、ビクビクと痙攣を繰り返している少女。


幾度となく殴られ続けた顔面は腫れ上がっており、妖精と見紛う様な美貌は既に失われてしまっているのだが、背中や脚は陶磁器のような白い肌を保ったままであった。







「なっさけない顔♡……メイサの為に撮れ高をありがとね、クソ雑魚妖精さん♪」


再びの嘔吐に加えて余りにも無様な姿を晒してしまっている対戦相手を見て、メイサは自身の勝利を確信している。



「アリサ選手、またしても嘔吐してしまっております!!

 もはや彼女の肉体は限界なのかぁ!!?」


「あ゙え゙っ……お゙っ…………ゔえ゙え゙え゙っっ………………」


嗚咽と共に口から胃液を吐き出し続け、神聖なリングだけでなく自らの顔すらも汚してしまっているアリサ。


もはや”穢れた妖精”と化してしまったその女の瞳に生気は宿っておらず、このまま敗北を待つのみかと思われていたのだが──────ふいに、その腕が動いていった。




(身体中痛むし、頭ガンガンするし、吐き気が止まらない………………けど、)


キャンバスに叩きつけられた衝撃で意識を取り戻していたアリサは、ゆっくりではあるものの呼吸を整えて身体に力を込めていく。



(コイツには絶対負けたくない…………それに、何より………………)


既に肉体的には限界を迎えており、以前までのアリサであれば立ち上がる事は叶わなかったであろう。


だが、今日の彼女には負けられない理由があった。



(また…………”また”、アイツに情けない姿を見られるのだけは、絶対に嫌!!!)


先日闘ったふたなりリーグの王者との試合では、アリサはほとんど手も足も出ず滅多打ちにされてしまい、無様な敗北を喫してしまっている。


相性的に最悪に近かったマッチングであるとは言えど、エリカがセコンドについている試合で情けない闘いをしてしまった事を、アリサは酷く悔やんでいた。



(エリカが見てるんだ…………だから、この程度で負けてたまるもんか!!!)


ライバルでもあり、腐れ縁の親友でもあり、今もセコンドとして見守ってくれている女。


素直に言葉に出来ない感情を抱いているその女に対しての強い想いが、妖精の身体に再び活力を与えていった。


「な、なんと……アリサ選手、あの状況から立ち上がりました!!

 打たれ弱かった筈の彼女ですが、今日は気迫が違います!!!」






「ボックスッ!!!」


「はぁ、うっざ……いい加減に寝てろっつーの…………」


自身の勝利を確信していたメイサだったが、対戦相手の予想外の粘り強さに悪態をつきつつも気怠げに足を踏み出していく。


だが、序盤中盤のダメージに加えて先のラッシュで体力を絞り尽くしてしまっており、その動きは明らかに精細を欠いていた。


(まぁ、あっちの方が限界だろうし、ここはサクッと終わらせて…………)


先程の嘔吐ダウンの姿を見て、もはや相手に闘えるだけの力は残されていないと考えていたメイサだったが─────大きく息を吸い込んでいくアリサの姿を見て、それが間違いである事に気づいていく。


(アイツ……まさかアレをやるつもりじゃ!?)


目一杯肺に酸素を蓄えていったアリサ。


そして取り込んだ空気を逃さない様に口を固く閉じると同時に、この試合一番の疾さで対戦相手へと駆け出していった。



「このっ…………くたばり損ないの癖にっ!!」


”あの技”を使われるのはマズイと判断し、迎撃するべく拳を出していくメイサだったが──────アリサから見てその拳は余りにも遅く、カウンターの的でしかなかった。



「ぶひゅっっっっ…………」


続けて繰り出されるのは妖精のとっておき。

一瞬たりとも拳が途切れる事のない無呼吸状態での超高速連撃が、動きの止まったメイサを蹂躙していった。




「あぐぅっ、ぶふぅっっ、お゙え゙っっ、ぼふっっ、ひぐぅっっっ!!!」

(ちょっ、コイツ……まだこんな力が…………)


「メイサ、リング中央で滅多打ち~~~~!!

 アリサの高速ラッシュに全く対応出来ておりません!!!」


女子リーグ最速のハンドスピードを誇る女が放つ、無呼吸状態での超高速連撃。


自身のスタミナ消費を考えずに繰り出されるそれは、防御はおろか対戦相手が反応する事すら許さず、理不尽なまでの暴力の奔流となってメイサの全身を嬲っていく。



「おぶぅっっっ、がひゅっっっ、ぶふぅぅぅっ、あべぇっっっ…………」


暴風雨の如く叩きつけられる空色の拳を前に女は何もする事が出来ず、ただ顔を上下左右に弾かれ、無様な喘ぎ声を奏でさせられてしまっている。


(これっ、流石に……疾すぎるっ…………)


歯を食いしばって固く握りしめられた拳は、その圧倒的な速さや手数と相まって容赦なく相手の身体を削り取っていく。


肉体的に限界を迎えつつあった彼女では到底耐えきる事など出来る筈もなく──────桃色の髪の女は、呆気なくダウンを奪い返されてしまっていた。




「あ~っとメイサ選手、ここでダウンですっっ!!

 流石にあのラッシュには耐えられませんでした!!!」


「こひゅっ…………んぁ……………………」


ロープが無ければリングアウトしていてもおかしくなかった程の強烈なダウン。


圧倒的なまでの暴力を叩きつけられてしまった女の肉体はビクビクと痙攣を繰り返しており、その瞳に光は宿っておらず、失神してしまっている事が明らかであった。



「1……………………2……………………3………………………………」


「ぜぇっ…………はぁっ…………はぁっ……………………」


渾身の連打を放ったアリサは、ニュートラルコーナーから動くことが出来ずに荒い呼吸を繰り返している。


その肌には劣勢であった時以上に大量の汗が浮かび上がっており、彼女の消耗具合が容易に見て取れた。



「メイサ選手、完全に失神しちゃってますねぇ…………

 果たして立ち上がる事は出来るのか!!?」



表のボクシングであれば即座に試合が止められているであろう派手なダウン。


彼女のファンも、流石にこれは無理だろうと半ば諦め始めていたのだが──────女は再び立ち上がり、ゆっくりとファイティングポーズを構えていった。


「はぁっ……はぁっ……こ、この程度っ…………何でも、ないわよ…………」






「ボックスッッ!!!」


「ぜぇっ…………はぁっ……………………」

(ヤバいっ……頭殴られ過ぎて、視界っ……グラついちゃってる…………)


持ち前の根性で辛うじて立ち上がる事は出来たメイサ。


だがその膝はガクガクと震えており、加えて試合の序盤からアリサの鋭い左を貰いすぎた事で目が腫れ上がってしまっており、右側の視界が遮られつつあった。



(でも…………いくらなんでも、あの女も打ち止めでしょ)


KO寸前まで追い詰められていた女とは思えない程の凄まじいラッシュ。


恐らく残り体力の全てを使って放たれたであろう事は容易く想像でき、故にここからは自分が攻勢に入る番だとメイサは考えていたのだが──────その予想が間違いであった事を、身をもってわからせられてしまう。



「えっ、嘘っ……ちょっ…………」

(アイツ、またあの技を…………)


左半分となってしまった視界に映るのは、大きく息を吸い込んでいる対戦相手の姿。


それが何を意味するのかは、先程タコ殴りにされたメイサが一番良く理解しており─────その直後、再びの超高速連撃が繰り出されていった。




「おぶぅぅぅぅっっっっ…………」


開幕の合図は重く疾いレバーブロー。


距離を詰められたのが分からない程に鋭い踏み込みから放たれたそれは、一撃でメイサの身体をくの字に折り曲げていき、女の口からは鈍い嗚咽が漏らされていた。



「ぶべっ、あぐぅっ、はぶっっ、んお゙っっ、ぐひゅっっ!!!!」


淡い蒼の拳が空気を裂く度に桃色の髪は大きく揺れ、汗で濡れた瑞々しい肉体が跳ねていく。



「アリサ、またしても超高速の猛ラッシュを放っていく~~~~~!!!

 メイサは為す術なく殴られるがまま!! これはたまりません!!!」


理不尽なまでの速度の代償として、著しく消費が激しい無呼吸連撃。


今までの彼女であればここで二度目を放つ事は不可能だったのだが、”この次の対戦相手への対策”としてアリサはスタミナ強化に力を入れており、それが功を奏していた。



「へぶぅぅっっ、ぶふぅぅっっ、ん゙お゙っっっ、がひゅっっっ…………」

(こんなのっ……どうしようも、ないっ…………)


再び襲いかかるのは妖精による理不尽なまでの暴の嵐。

メイサには最早カメラを意識する余裕すら残されておらず、涙と涎でぐしゃぐしゃになった情けない顔が配信画面へと映し出されている。



「ん゙お゙っっ…………お゙っ………………あ゙ゔっ………………」


高速ラリーで目まぐるしく動き回るピンポン玉の如く、顔面を上下左右へ揺らされてしまい、あっさりと意識を断ち切られてしまったメイサ。


人気配信者としての“仮面”は粉々に砕かれてしまい、もはやただ殴られるだけの哀れなサンドバッグと化してしまっていた。



そして、流石に失神している状態で立ち続ける事は出来ず────桃色の髪の女は強烈なアッパーカットを浴び、派手に殴り飛ばされていった。




「あ~っと、メイサ選手またしてもダウンですっっ!!!

 しかも……今度は失禁してしまっております!!」


「ぁ……んぁっ………………」


ピクピクと小刻みに痙攣を繰り返し、股ぐらから温かい黄金水を垂れ流しにしてしまっている地下女子ボクサー。


意識は完全にトンでしまっており、彼女の勝利を信じ続けていた熱狂的なファン達は言葉を失ってしまっている。




「メイサ選手、もはや元の可愛らしい美貌は微塵も残されておりません!!

 完全に失神してしまっておりますし、今度こそ決まってしまったかぁ!!?」


「ぉっ…………ぅぁ………………」


試合前にあれだけ挑発を繰り返していたにも関わらず、完膚なきまでに打ち倒され、失禁と痙攣を繰り返すだけとなってしまった美少女配信者。


独特の色気を醸し出しているその姿は観客達を大いに湧き上がらせており──────熱狂の渦の中で、その鐘は鳴らされていった。



「8………………9………………10!!!

 ウィナー、アリサ!!!」


カンカンカーン!!!


「ここで試合終了~~~~~!!

 メイサ、アリサの放つ超高速連打の前に為す術なくKOされてしまいました!!」






「アンタのお望み通り、”最高の撮れ高”を作ってあげたんだから……感謝しなさい♪」


未だにピクピクと痙攣を繰り返している敗北者へ向けて、妖精は優雅に微笑みかけていく。


その顔は殴られすぎて腫れ上がってしまってはいるものの、壊れかけた花のような儚くも妖艶な魅力を宿しており、少なくない数のメイサのリスナーがその笑みに見惚れてしまっていた。



「本日見事な勝利を収めたアリサ選手ですが、来月にはアンナ選手とのランクマッチが控えております!! 師匠を倒して勢いに乗るアンナ選手を相手に、果たしてどの様な闘いを魅せてくれるのでしょうか!!?」



(そう、次の相手はあの女……アタシのエリカを殴り倒した、あの…………)




【アンナVSアリサ】Part1へ続く_____


■次回





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POSTEDJul 28, 2025
ARCHIVEDJun 10, 2026