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「なるほど。それで助けられた貴女はしばらく“誰のチンポケースであるかを真に霊基に固着させるため”に、つい先日までずっとマスターの部屋で拘束具を自ら着用して設置されていたのですね」
「おぉ、それも見ておったか。済まぬな、目隠しされたまま非使用時はバイブで栓をされて安置されておったからそなたとの逢瀬があったことに気付かなかったわ」
「お気になさらず。私も気兼ねなく貴女を他所にマスターにたっぷりと膣内射精されて孕ませていただきましたから」
バニー・アルトリアとふーやーちゃんが表面上だけの笑顔で視線を交わす。
互いの牽制はこの敗北エピソードもあって両者イーブンに終わり、双方ともにこれ以上の直接的な争いに発展せぬよう同時に視線を反らした。
「────夫のものとは異なる種での受胎、であれば私にもそれなりの話題の用意があります。現状語られたものはいずれも人相手のようですが、まだ甘い、としか言いようがありません」
満を持して語り出したモルガンの言葉にマリー以外の為政者たちはピクンと反応を示す。
しかしそこで分かりやすく怒りや不満を示すのではなく、ふーやーちゃんなどは“ほぉ……?”と挑戦的に微笑むばかり。
「随分と自信があるようだな妖精の妃よ。それ程までに逸脱した敗北の苦渋、そしてそこからマスターに激しく求められた話があると?」
「愚問です、アッシリアの女帝。そうですね────妖精妃ともあろうものが、馬の繁殖用チンポ穴になっていた話でも聞かせてあげましょう」
モルガンはそう言って手も足も使わず、意思だけで魔術を編んでカルデアデータベースに接続し、この猥談サークルの空中にアーカイブ映像を投射するという離れ業を披露した。
(姉上……実際の記録映像と平行して語る事でより鮮明に敗北の無様さを……そしてその無様さからのマスターとの交尾の熱烈さの間に大きな落差を作る気ですね。くっ……)
(しまった……その手があった……! 妾も獄吏に端末を持たせて映像を見せるべきであったか……!)
「前置きは省きましょう。時間の流れが異なる特異点、その“揺らぎ”にて、私は二ヶ月ほどこうして……馬の赤子を増やす孕み袋となっていました」
魔術という強みを十二分に活かし、モルガンは己の痴態を投射する。
その場の全員の視線が集まる中心では、“疑牝台(ぎひんだい)”と呼ばれる長い跳び箱のような形の台の上に拘束されたモルガンの姿が移っていた。
『フーッ♡♡ フゥ-゛ッ♡♡♡』
その拘束とは自信満々に語るだけあってこれまでの話にも負けず劣らずの無様さ。
正面から見れば“かまぼこ型”でもある疑牝台に沿うように乗せられたモルガンは、左右の太ももと足首を拘束された状態で跨がされ、ポッカリ開いて種汁をゴプゴプと垂れ流すアナルとおマンコをさらけ出していた。
更には両腕は後ろ手に重ねられ、その腕を縛って結び付けているのはなんと自分の銀髪。
自分の頭髪で拘束されたモルガンは目隠しにギャグボールを噛まされ、彼女に身動きの自由は存在していなかった。
「動物用の排卵剤を打たれた私は今この瞬間にも夫に捧げるべきタマゴをポコポコと子宮に放っては馬との子供をお腹で作っているのです。少々堪えましたが、なに……必要経費です」
彼女が語っている間に映像には動きが起こる。
モルガンの腕よりも太いペニスをバキバキに勃起させた、興奮状態の牡馬が現れたのだ。
牡馬は極限まで発情した牝、モルガンの匂いを嗅ぎ取り、前肢を持ち上げるなり────そのまま一息にモルガンのマンコを貫いた。
『ッッ゛ン゛♡♡゛♡゛♡ ッッ゛!♡♡♡ ~゛~゛っ!!♡♡♡』
ドブヂュッ♡♡♡ と明瞭に聞こえる、肉棒に女がハメ潰される音。
隙間から大量のザーメンが迸り、同時にモルガンの股から激しくイキ潮が吹き散らかされ、そのまま妖精妃は疑牝台と馬の体躯の間に押し潰されながら種付けされていく。
「今この瞬間も私は自分でも制御できない快楽に気絶と覚醒を高速で繰り返していました。子宮を押し上げられ完全に馬のチンポケースにされながら、何度も何度も受精しているのですから」
映像の中のモルガンはまさしく餅、もしくは文字通り肉袋のようであった。
馬の巨体に潰され丸々とした尻を楕円に伸ばして激しく犯され、ギャグボール越しにどちらが獣か分かったものではない無様な声を漏らし、垂れて揺れる乳房の先端からは母乳を撒き散らす。
馬のけたたましい嘶きと同時にモルガンとの結合部でゴパッ♡♡♡ と精液が弾け、ポンプのような激しい射精にモルガンのお腹は更に膨れて腰を浮かせていた。
「当然、その後はこの映像を手土産に夫との受精確実濃厚交尾です。種付けプレスで押し潰されて、この馬たちの種付けを容易く忘れさせる程の衝撃に私は危うく退去する直前でした。無論、速攻でおマンコをノックアウトされ夫よりも真っ先にダウンしてしまう私ですが、そこにも抜かりはありません。────このように」
そう言ってモルガンは魔術によって投射する映像を切り替え、マスターとの日常的な交尾映像へと切り替える。
そこに映された映像に、その場の為政者たちは一様に息を飲んだ。
(なっ……! 分身による物量作戦……っじゃと……!?)
そこには、軽く数えるだけでも10を越えるモルガンが一様に股からブッ濃い種汁をひり出しながら、尻の塔が作られていたのだから。
両腕を手綱のように引かれて今まさに犯されているモルガンもまた、“魔女”の名も形無しな程に無様にイカされており、出産間近のボテ腹を揺らしてはしたなく果てているところであった。
「言わずもがな、全私がこの交尾で漏れなく懐妊です。妻たる者、夫の性欲を一身に受け止めるのは当然の事ではありますが……ね?」
アイスブルーの冷たい瞳が得意気に一同を一瞥し、彼女はそこまで口にして投射映像を打ち切りながら薄く微笑む。
これまでのエピソードに容易く肩を並べる無様力。彼女が自信満々に語るのも納得の内容であった。
「────妻として伴侶の性欲の捌け口となるのに、我は分身という手を使うまでもなく我が身で奉仕しているがな」
その流れを断ち切りながら真っ向から対立したのは、アッシリアの女帝、セミラミスであった。
彼女の言葉にモルガンはジロリと視線を向けるが彼女は涼しい顔でそれを受け流す。
彼女らしい挑戦的で高圧的な声音で、セミラミスが次の話題として後に続く。
「この間、我もしばらく囚われていた特異点から救出されたばかりでな。その小さな集落の中で我は共用オナホ嫁として毎日違う男に求婚されていた。……フフ、この美貌の前には致し方あるまいが、どいつもこいつも我のおマンコを容赦なくハメ潰しては“嫁になれ”と迫ってきたものだ」
「……何かと思えば。突然レイプされて求婚を受け入れるまで犯されるなど、私にもその手の体験はあります」
セミラミスの言葉に、モルガンは目蓋を伏せながらそう切り捨てた。
彼女の言葉通り、性行為のハードルが緩くそしてクソ雑魚マンコ揃いのサーヴァントたちにとってチンポに抗えずお手軽に寝取られることは良くあることだ。
しかしセミラミスはそのモルガンの否定の言葉をこそ待っていたとばかりに、淫蕩に微笑んではその妖艶な唇を艶かしく開いた。
「────28人」
「────ッ!?」
「本気屈服アクメに喉を震えさせながら、我に嫁になる事を宣言させた一日の最大人数だ」
(なっ……馬鹿な……弱すぎる……!!)
(セミラミスめ、最初からこの流れになる事を予期して……やりおるわ)
(しかも一日で……!!? 女帝ともあろうものが……集落に住む一般人相手に……!?)
(こやつ本当に女帝か!? 獣(よ)ですらその人数は……!! いや……そもそもその状況に陥ることこそが稀……!!)
「びっくり! セミラミスったら、そんなに多くの殿方から求愛されたのね!」
「ふ…………まぁ、どことも知れぬ集落に、我という美貌は少し毒だったのやもしれぬな」
痛烈なカウンターだった。
普通にそれだけチン敗けしまくった雑魚牝であることの証左なのだが、今はその無様さがそのまま武器になる。
余裕の無表情から、打って変わって一気に警戒レベルを引き上げたモルガンや他の支配者たちの様子にセミラミスは大層満足げに笑いながら髪をかき上げた。
(迂闊……! 私からの否定の言葉を引き出し、後出しで詳細なスケールを伝えることで“それだけの人数の求婚に抗えなかった”という事実を強調させた……!)
(まさしく埋伏の“毒”────。姉上を見事に利用した……!)
「でも、よくそれだけの殿方の求愛を受けられたわね。二日や三日ほど眠れなかったのではなくて?」
マリーからの無邪気な問い掛けは続く。
それを聞いてドラコーやモルガンは内心で“それ以上その女帝に手数を渡すのはまずい”と直感的に感じていた。
しかし止めることは叶わない。
この各々の無様敗北体験を語る流れは既に完成している。
本来人の上に立ち、“威厳”と“格”が重要になる支配者にとって知られる事がマイナスでしかない敗北体験が────そのマイナスこそが強いカードになるこの“場”では。
それを遮ろうとする行為自体が、相手が脅威であると認めるのと同義だからだ。
セミラミスは、“うん? あぁ……そうさな……”と白々しく『わざわざ言う程の事でも無いが~……』的なニュアンスを強調し、濡れた吐息と共に告げる。
「────三分。我がもっとも、求婚レイプを耐えられた時間だ」
(最長記録が三分………………!?)
(確かにそれだけ秒殺であれば……集落の共用オナホ嫁というアクセスの容易さも合わさり充分可能……!)
「当然我とてコロコロ嫁入りする相手を変える事を良しとしていた訳ではない。ただ……如何せん一度チンポで犯されてしまってはな……。これはアッシリアの女帝たる我を、チンポ一本に絶対に抗えぬ雑魚マンコに開発したマスターのせいでもある。結果、我はそこでマスターに助けられるまで、絶えずあらゆる子種で孕んではホムンクルスベビーを産んで出産アクメでイキ続ける精液便所となっていたわけだ」
さしものモルガン、そして他の支配者たちも言葉を挟もうとする者はいなかった。
誰しもが犯されながらオナホ宣言や嫁入り宣言、屈服宣言を迫られてそれを断りきる事の難しさを身を持って知っているからだ。
“雌”である以上快楽に抗えぬ存在であると身に染みているからこそ、セミラミスがたった一日でそれだけ嫁入りさせられた事が示す快楽の強烈さを理解できてしまう。
「まぁ……伴侶たる者としての役目だ。帰ってからはマスターの求められるがままに我は生き恥ウェディングビキニで御奉仕し……今は暇さえあれば奴の部屋で備え付けの肉便器となっている。ふふ、仕方の無い旦那よな」
(よく言うわ。妾もその時同席しておったが、生き恥ウェディングビキニでチン媚び土下座しながら、お手軽に寝取られるチョロマンオナホ嫁である事を本気で詫びながら、絶対の愛を告げつつ種付けプレスで潰されて幸せアクメしておったであろうに)
一部印象が異なるような言い方でラブラブ自慢するセミラミスにふーやーちゃんは内心でその時の本当の様子を思い浮かべつつも、セミラミスとそれなりに近しい付き合いを続ける彼女は良心から真実を口にすることは無かった。
彼女もまた、この場にてマウントを奪い合うに相応しい敗北エピソードの持ち主であり、場は再び膠着状態へ。
「……フン、いずれも上に立つ者なだけの事はある。しかし、余もそれに引けは取らぬ。我がマスターは獣(よ)の騎手であるからな。心底大事にされているという話であれば余も語らねばなるまい」
(ソドムズビースト/ドラコー……。かのローマ皇帝、暴君ネロ・クラウディウスのビースト霊基……でしたね)
(こやつも新参ながら侮れぬ……。以前の騒動にて……螺旋証明世界なる場所でティアマトなる他の元ビーストと共にマスターにハメ潰され、その記憶をバッチリ持ち越して召喚され最初から陥落済みだったと聞く……)
股から先ほど射精されたばかりの精液を垂れ流しながら次に口火を切ったのは、正真正銘の人類悪。
第二再臨姿のドラコーであった。
「“その時”の余はマスターと共に行く特異点探索と言うことで……まぁ、なんだ。少々浮かれていた。今とは異なる落陽を越えた姿であったのだが、不覚を取ってな。地中に潜んでいた不定形の生物の触手に肛門をほじられ、余は呆気なく絶頂し、たちまち下等な触手生物の苗床となった」
マスターがこの場にいないからこそ、“恥”と思っている第三再臨姿────天動説体への言及を辛うじて行っていく。
(何度か記録で目にしたことはありますね。……落陽を越えた獣の姿、今とは異なる大人の姿、でしたか)
(ビースト、人類悪でありながら下等な動物の苗床、か。なるほど、確かにこの話題に参入するだけの事はある)
「四肢の末端まで媚毒とアクメの麻痺で動けぬ余は、そのまま地中の巣に引きずり込まれ、膣穴も肛門も繁殖穴に使われながら乳房まで苗床に適した形に改造されてしまった。フッフッフ……ビュービューと乳を垂れ流しながら無様にイキ果てたものよ。余の体験はそれだけに留まらぬ。余はその触手生物の餌を手に入れるための疑似餌としてすら使われたのだ」
「疑似餌、とな?」
ふーやーちゃんの言葉にドラコーは“うむ”と、金色の王冠を揺らして短く頷く。
「アンコウや、蛇のしっぽみたいな他の動物の餌に見せかけて誘き寄せる部位、ということかしら」
マリーが続けて発した言葉でその場のイメージがある程度固まったのを察したドラコーはそのまま続きを語り出す。
「生物である以上、補食によって栄養を接種する必要がある。余は下半身だけを地上に露出させられ、野生動物を誘き寄せるための肉壺となったのだ。当然、その過程で野犬や野猿などの他の動物にまで種付けされてな。その間も地中にある上半身は肥大化した乳房も喉も使われ、イキ地獄を味わったものよ。マスターが余を見つける頃には、すっかり魔力を吸われて今の身体となった状態で精液だまりの中に沈んでいたそうだぞ? ククク……」
(唯一ビースト霊基のままカルデアに来たからこそ、獣畜生の苗床となったという事実をふんだんに際立たせてくる……!)
(確かにこれまでの話で人間ではない生物の種で孕んだ話を出しているのは私のみ……その穴を的確に突いてきましたか……。我が夫のペットとしてなら迎える事も構わないと思ってましたが……彼女もまた油断ならぬ人物のようですね)
「それを救助したマスターだが……流石は獣(よ)の騎手よな。たっぷりと部屋にて愛でられ誉められ甘やかされ、余を辺獄の底まで専用オナペットとして飼育する事を誓ったのだ。人間は獣を飼うものだ。これはもう人の家族形態で言うなれば余は既に肉親……受肉する前から奴の家族になったのは、大勢のサーヴァントを擁するカルデアと言えど、余くらいのものであろうな」
(……っ、痛いところを突きおるわ。人理の問題が片付く前から受肉して肉を持つ赤子を産んでいては、現実的なリソースの問題からカルデアを圧迫してしまう……。ゆえに妾たちサーヴァントは不可侵条約めいた暗黙の了解でいずれも受肉を先送りにしている面もある……)
(そこを攻めてくるとは、確かにビースト────“獣”と言うだけの事はある。狩りをするケダモノさながら、容赦なくそこを攻めるか……!)
話題に参加していた人物たちのカードが出揃って見れば、支配者らしくいずれも一進一退の攻防であった。
それぞれがそれぞれのエピソードに舌を巻き、状況はまたもやイーブンへと立ち直る。
「────フ」
「「「ッッ」」」
刹那、まるで月光の煌めきのような涼しく透き通る一声に、マリーを除いた支配者たちの意識が再度引き締められた。
声の主、唇から漏れるような小さな一笑いを発した人物の元へ視線を向ければ、そこにはこの場に存在する支配者たちにも劣らない特級の上位者が存在していた。
「何か可笑しいところでもありましたか? アーキタイプ:アース────真祖の姫よ」
上位者、為政者、支配者系サーヴァントが連なる本日の壁尻肉便器ルーム。
その部屋の中には、魔術世界に於いて“原初の一”と呼ばれる星の触覚、アルクェイド・ブリュンスタッドまでもが、モルガンやドラコーと同じようにまんぐり返しの壁に備え付けの肉便器として鎮座していたのだ。
モルガンがその存在の圧に臆する事なく平然と問い掛ければ、第一再臨の『本来そうあるべき姿』のアルクェイドは薄く微笑む。
「いやなに。その手の話であれば、私にも覚えがあるというだけだ。真祖の姫であるこの私が、使い魔(サーヴァント)というカタチで顕れ、主(マスター)を得るというのも新鮮な体験でな。“誰が最も重用されているか、強く想われているか”を証明し合う場が開かれているのであれば、わざわざ見過ごす理由もない」
「カルデアで主に過ごしているのは、あの『“何か”があったであろう天真爛漫な人格』と、たまに『その次の再臨の人格』ぐらいのもの。基本的に城に座しているあなたに、そのような話題が生まれる土壌があるとは思えませんが」
(……妖精妃は普通に話しておるが……妾の知っとるあやつの姿とは些か様子が違うの。普段はもっとこう……“あーぱー”とした奔放な人格でなかったか? 複数のカタチを持つタイプのサーヴァント……という奴かの)
その存在の性質から、彼女の事を把握している人物はカルデアでも数少ない。
当然ふーやーちゃんや他のこの場の支配者の大部分は今の彼女を知らないが、それでもただそこに在るだけで醸し出される強大な王族のオーラから、彼女がただ者ではない事は分かっていた。
「そうでもないぞ? 確かに我ら『姫』組は新しき姫と比べ、カルデアの者たちからも少々距離を取られてはいるが、マスターとは別だ。ただの人間であるあやつは、私とはありとあらゆる面で圧倒的に隔絶した存在でありながら、『雌』というただ一点のみに限り私を屈服させ、敗北宣言をさせた男だ。私も、新しき姫も、古き姫も、それぞれ三者三様の関係を楽しんでいる」
“その事までこの場で詳しく語っていては長くなるゆえ、今は割愛するがな”と鷹揚に語るアルクェイドに、モルガンはそれ以上の言及は行わなかった。
他の者たちにとっても彼女の“違い”そのものはどうでもよかった。
重要なのは、この明らかにただ者ではない王気(オーラ)を放つ、姫と言うよりは女王とすら呼べるような支配者が、この関係性マウントバトルに参戦してきたという事だけである。
「あの男から得られる『雌』として屈服させられる感覚は“新しい”。何千年と変化に乏しい身であるからな。あの男に抱かれる度に新鮮な刺激を得られる」
アーキタイプ:アース、霊基第一の人格(すがた)のマスターへの行動(アプローチ)は至極単純である。
どのような運命にも出会わず数千年間、“何も起きなかった正解(イフ)”の彼女にとって、『雌』として味わう快感は未知の体験、新しい刺激だ。
イレギュラーでも起こらない限り遭遇する事自体がまず不可能。
一人千年城にて悠久の時を過ごす彼女は、文字通り惑星級の視座の高さもあって並大抵の事は無に等しいのである。
そのためこの霊基第一の彼女は雌殺しマジカルチンポを持つマスターから得られる“刺激”を気に入り、それを得るために日々様々な手段で劣情を煽る行為を繰り返している。
「あの男は私のような存在があられもない痴態を晒すのが大層好みであるようでな。普通に千年城に呼び寄せて抱き潰すよう告げても良いのだが、その時に劣情を煽れば煽るほどマスターから得られる刺激はより未知の物となる。具体的には、興奮させるほど、それに比例して激しくハメ壊してくれるのだ。この場の者たちにも覚えはあろう?」
「えぇ、えぇ! マスターとは普通にセックスしても気持ち良いけれど、いーっぱいおチンポ様に媚びるほど興奮してくれて気持ちよくしてくれるのよね!」
マリーのみならず、その問い掛けには全員が“確かに”と理解を示していた。
これまでに話した内容もその類いの話だ。どんな痴態でも良い。淫語で淫らに媚びても良いし違うチンポによがる姿でも良い。
わざとらしくハメ潰したくなる言動でチンイラさせてレイプ待ちしても良いし、呆気なく敗北する艶姿でも良ければ、焦らしに焦らして我慢の限界を迎えさせればそれはそのまま“溜め”となって情熱的な雄と雌の交尾になる。
モルガンなどは誤った汎人類史知識を仕入れ、単独レイシフトにより行く先々で性体験を重ねるNTRビデオレターを作成し、マスターの劣情を煽っているほど。
アルクェイドが取った行動もその類いの物であるらしい。
「そのため散歩ついでに興奮材料の一つでも仕入れるかと、以前私が微少特異点の新宿と呼ばれる、大勢の人間が住まう都市部に赴いた時の事だ。そこで私はしばらくその地に住まう者に輪姦され肉便器、レイプフリーの精液便所となっていた。……どれくらいの時間そうしていたか…………」
真祖アルクェイド、原初の一、アルテミット・ワン。
彼女の事を知っていれば知っているほど、彼女が話した内容は本来あり得ない、起こり得ないと判断出来るだけの状況である。
精々が消去法で“何か意図があって自分からそうなったんだろうな”という予想が残る程度で、まず何が間違っても力及ばず意に反してそうなったと考える者はいないだろう。
彼女の“意”とは即ち星の意思に等しく、星の意に反した行為を強制させられる者がいるようならそもそもそこは“微少”特異点どころではない。
しかし、それを聞いたマリー以外の一同は、どこか拍子抜けにも似た肩透かし感を味わっていた。
確かに『あの』、真祖の姫の口から出てくるには充分に尋常ならざるシチュエーションではあるのだが、それでもこれまでに語られた様々な猥談と比べたら些かシンプル過ぎるのだ。
無許可即ハメレイプが自販機でジュースを買う感覚で行われる貞操観念の緩いこの世界線では、尚更。
(ふむ……どんなエピソードが出てくるかと思いきや、比較的オーソドックスな体験ではある。我もあぁ言った人の欲望が集う都市ではよく犯されるからな)
(姉上と同格、いや、それ以上の格すら感じさせる真祖の姫……。そんな彼女が語るにはやや大人しめ、ですね。牽制代わりでしょうか)
(どんなものが飛び出てくるかと思えば、その王気(オーラ)と比較すると出てきた話は存外小ぶり……それで妾たちにも勝らんばかりのあの自信を……? いったい何を────)
そこまで考えた瞬間、一同の脳裏に支配者、上位者ならではの優れた直感、経験則が突如として警鐘を鳴らし出した。
明らかにおかしい、という違和感。
アルクェイドらしからぬスケールに欠ける話でありながら、一切崩れぬ彼女の余裕。
そんな数々の不和が、国の頂点に立ちあらゆる異常と相対してきた支配者の危険信号を真っ赤に輝かせているのである。
そして、
『ほら、特異点によっては時間の流れが異なる場所ってあるじゃない?』
不意に思い出す、一番最初のマリーが口にした言葉。
しかし誰もが何故その言葉を不意にこのタイミングで思い出したかが分からない。
(なんじゃ……? 妾はなぜ急に先程のマリー・アントワネットの言葉を思い出して…………)
誰もが違和感に対する明確な答えを持ち得なかった。
しかし“これ以上奴に語らせてはまずい”と、敗北マウントバトルする上での危機は感じていた。
だが直感的に思い付いたがゆえに“何故そう思うのか”が付随せず、静止の声が間に合う者はいなかった。
「そうさな────ざっと、十年と少し……程度か。瞬(まばた)きのような刹那の一時ではあるがな」
「「「────ッッ!!」」」
戦慄。
それなりにアルクェイドについても知っている様子のモルガンも。
詳しく知らずともその雰囲気と覇気と王気(オーラ)から人外の者だろうと踏んでいた他の一同も。
想像を越える“質量”に思わず言葉を失った。
「適当にマスターが気に入るような、興奮材料になるような光景がそれなりに用意出来るまでと考えていたら、いつの間にか時間が経っていてな。それだけの期間好きに身体を使わせていたせいで、半月……いや、二ヵ月程か? それぐらい経つ頃にはそこの住民たちからの私への認識も理解も自ずと固まってくる。相手には困らなかったぞ」
アルクェイドはそう言ってマイペースに話を続ける。
片手間に彼女はモルガンと同じく手を使わずに魔術を用いてその時の映像を空間に投射し始め、新宿にて嬲られる自分の姿を見せ始めた。
十年以上のボリュームの中から無作為に場面が選ばれる。
映されたのは、路地裏でひたひたにザーメンで満たされたゴミ箱に上半身を突っ込まれ、小太りのサラリーマンにモッッッチリとした下半身をがむしゃらに犯されている真祖の姿。
『ゴボッ♡♡ ~゛~゛~゛ッ゛!♡♡♡ ッ゛!!♡♡♡ ♡゛♡ ーー゛っっ!♡♡♡』
『っあー射精るっ……! 便所姫のマンコ、いつ使ってもマン肉ぷりっぷりでやばい……!』
「あぁそうだった。ここでは私にそんな名前がつけられていたのだったな。フフン、何をせずとも私の存在感から王族というのは伝わってしまうものらしい」
アルクェイド自身、この十年以上の記録を事細かに全て覚えてはいない。
彼女にとって、この特異点での十年間の出来事はマスターの興奮をより盛り上げさせるための映像を用意しようと“適当に身を委ねた”ら経っていた時間なのだ。
まさしく惑星規模である。
『っっ……う!!』
『~゛~゛~゛~゛~゛ッ♡♡♡』
ブルリと身を震わせ、小太りのスーツの男が射精する。
それに併せて手の跡が残るほど強くアルクェイドの尻が握り締められ、どぢゅっっ♡♡♡ と確実に孕ませんと膣奥まで貫かれ、精液溜まりのゴミ箱の中から粘っこい重たい泡がボコボコと震えて彼女が絶頂していることを如実に示していた。
下半身はピー……ン♡♡ と指先まで伸び、長いスカート裾は乱雑に腰まで丸められ。
射精を終えた小太りの男はアルクェイドのムチムチの尻にチンポを擦り付けて精液を拭うとそのまま彼女を放置してその場を去っていく。
「とまぁ、こんな感じで私はこの都市部であらゆる場所で精液便所になっていた。ゴミ箱、ゴミ捨て場、壁尻、浮浪者のオナホ、公衆便所……時には気が向いた誰かに持ち帰られた事もあったな。無論、常に使われていた分、休みなく常に孕んでは出産を繰り返し、その度にイキ果て、その様子も撮影されて広められたものだ」
(っ……流石は星の触覚……内容自体はシンプル、されど圧倒的な物量……!)
(なんとなく“あーぱー”な方と接する内から人の領域外に在る者なのは薄々感じておったが……十年近く休みなくエンドレスでNGなしのハメ穴肉便器じゃと……!?)
ちょうど映されている映像はまたアルクェイドの操作により場面が飛んで、今度は全身に下品な身を貶める淫らな落書きをされた彼女がガチガチに拘束されたまま大勢の男の前でアクメしながら子供を何人もひり出している場面に。
本人はまたそれを前に、まるで小旅行で撮ったアルバムの一ページを振り返るぐらいの感覚で語っていた。
「他には……そうさな、……あぁあったあった」
『……゛♡♡゛♡ ッ゛……♡♡ ♡♡ ~゛……っ……♡♡♡』
「時には見ての通り……三週間ほどか? どこぞの壁に埋め込まれて散々犯し尽くされた挙げ句、このように両穴にゴミを入れられた事もあったな。…………しかし今こうして振り返るとずいぶんとまぁ捩じ込んでくれたものだ。肛門に強烈なイボイボの付いたバイブが数本……おマンコには空のペットボトルや丸めた新聞紙、紙コップ。クリトリスにはピアスまで」
約十年分の絶世の美女の無抵抗オナホの記録だ。
自発的な発言も奉仕も行わないが、それでもどこに場面を飛ばしても様々な無様な姿が映し出される。
(特別な仕込みも毒も仕込まず……ただただストレートな無様の記録で力押ししてくる……っ! しかも……我にもわかる……! こやつ……虚飾でも虚勢でもなく……人外スケールゆえに本気でこの体験の数々を気にしていない……!!)
(この方にとっては“これ”も、あくまでマスターにとっての“数ある興奮材料の一つ”でしかない……切れるカードの一つに過ぎない、と言うことですか……!)
「その後、適当に切り上げてカルデアに戻り、この映像情報を魔術で一纏めにしてマスターの脳に見せてやれば……フフ、それはもう凄まじいいつも通りの猛りようであった。我が魔眼で理性を飛ばすでもなく、私は千年城でみっちりおマンコをハメ壊された。その十年間でも星の数ほどの本気アクメはしたが、それを易々と上回る本気絶頂。一度も届かなかった領域のアクメまで軽々とトばされ……身体の真芯から稲妻に貫かれるような衝撃だった、と言っても良い」
この場の全員が分の悪さ、不利な状況を自覚していた。
マリーだけはこのマウントの取り合いに自覚的なのか不明ではあるが、ともかくこの“如何に無様な目に遭ったか”のフィールドで、超上位者特有のシンプルな力押しに場の色が押されつつあるのは明白である。
「奴とは人間が代替わりするその時まで、特別に……“特別”に私をいつでもこの千年城でザーメン排泄穴としてレイプしても良いと出入りの自由を契約した身。────フフ、何らかの縁で喚ばれた身ではあるが、中々に面白い関係と言えよう。…………さて、数あるネタの内の一つに過ぎないが、以上だ。……密度も大きさも、今までお前たちが話していた内容より“多少”は大きいかもしれんな?」
「「「………………」」」
優勢に傾きつつあるのはアルクェイドも認識しているのだろう。
他のサーヴァント同様、マンコもアナルもその豊かな乳房も全て前面にさらけ出したまんぐり返しの拘束のまま、真祖の姫はニヤリと冷酷に微笑んだ。
────古来より、このように“場”の情勢が一強に偏り始めた時、起きる状況や選択は変わらない。
「────確かに、そのボリュームは認めましょう。しかし真祖の姫よ。その話には決定的な要素が欠けています」
「今回ばかりは姉上に同意しましょう。貴女の話は確かに圧倒的な質量です。……しかし、主観的な語りがほとんどで“彼とどれ程の愛を育んでいるか”、その視点が無いように思えますね」
「なッ……要は質と量の話だろう……!? 色事以外でも私はよく奴の任務の編成に声をかけられている、何も不足はあるまい」
一強以外の勢力たちによる結託と、そして既存市場の破壊である。
マリーが意図せぬ形ではあったがそれまでの話に“無様敗北”という要素を織り込んでそれまでのパワーバランスを一変させたように、まるで秩序を保つかの如く一強に傾きつつあったバランスを変更させたのだ。
「それは其方(そなた)の、ではなく他の人格でも同じことじゃ。愛を睦み合うのであれば、其方でも普段の“あーぱー”な方でもない、霊基第三の人格であろう?」
「確かに……如何にマスターを欲情させたか、の視点での話なら我にも比肩する物があったが、それ以外は見えてこぬな」
霊基第一のアルクェイドは視点が惑星規模であるがゆえに、指摘通りミクロな観点────つまりマスター単体とのオンリーワンな関係性には乏しかった。
否、関係性そのものは充分オンリーワンである。しかし肝心要の彼女自身、霊基第一の人格自体がそれに対する理解の解像度が低い。
圧倒的人外、神の視座の高さゆえに、最初はマスターとそれ以外の個体を見分けるのに苦労していた伊吹童子と同じ理屈である。
加えて霊基第一の彼女は『古き姫も新しき姫も、ゆくゆくは“私”に帰結する』と、その在り方の性質から自分以外の二つの“私(ゆめ)”に任せて軽視していた部分がある。
彼女は、そこを突かれたのだ。
「そしてその“彼と互いに如何程の愛を紡いだのか”という内容であれば私には及びません。先週も……」
「くっ、待て! 要はあの男とどれだけの体験をしてきたかの話だろう!? それなら先の新宿の話ではなく共にレイシフトした無人島で私とだな……────!!」
支配者、為政者、上位者たちの猥談は続いていく。
内容こそ淫靡であるが、まるで国家間での世界の在り方を決めるような厳かさと威圧感を放ちながら進んでいく。
支配者特有の気位の高さと格の高さ。誰しもが負けじと次々にネタを飛ばし合い、そのバトルは今日も白熱の一途を辿っていくのであった。
「はぁ……はぁ……っ、うぅ……ヌくのに使わせて欲しいのに近付けねぇ……!」
「王気(オーラ)渦巻くあの空間に俺ら凡人が入ったら気絶しちまう……!」
「覇気を前に眺めながらシコることしか……出来ねぇっ……!」
その弊害で壁尻肉便器を利用したい職員が気圧されて無力なオーディエンスと化してしまっていたが、それは論争に熱を入れる支配者系サーヴァントたちの目には入らない。
彼女たちの一人の契約者を巡ってのマウントバトルは、その日の当番が終わるまで尽きることなく続けられたと言う。
────……