・ガチムチいじわる執着策士×ガチムチクーデレ健気マゾチート
・攻めの軽微な喘ぎ ・淫語・露骨
・軽微な言葉責め・羞恥責め ・終始ウキウキしている
//pixivで公開していたファンタジーBLテキストの再掲です!
ティーポットボムの看板CPのヴェクターとアレスの原型であり大元の作品です。
途中挿絵あり。
▼♡喘ぎなし・淫語少なめバージョンはこちらから!
■あらすじ
世界は、剣と魔法と魔物と冒険と、ありふれた不思議で出来ている。
冒険者「赤い」アレスは相棒「無銘の」ヴェクターと共に寒冷大陸の村を訪れ、
人々を襲う魔竜討伐の依頼を受ける。
アレスは極寒の真夜中、村の男たちと共に竜のねぐらを訪れた。
果たして、冒険者は村を救うことが出来るのか――。
▼二人をもっとたくさん見たい方向けの目次
【記事リスト】旅翼ヴェクアレ【ガチムチいじわる執着策士×ガチムチクーデレ健気マゾチート】

時系列 ↑古 ↓新 ・同じキャラクターやストーリー、シチュエーションで関連記事をまとめました。 #旅翼とは? ありふれた異世界ファンタジーを舞台とした、 ガチムチいじわる執着策士「無銘の」ヴェクター×ガチムチクーデレ健気マゾチート「赤い」アレスの二人の冒険者たちが色んな大義名分の名の元デケェ身体でイチャイ...
***
冒険者「赤い」アレスは、身の丈以上もある魔竜の首を一文字に切り裂いた。
剣を鞘へ戻す。最適化された動作と共に、微かな金属音が鳴った刹那。
寒村を長年苦しめてきた魔物は、切り込まれた一閃から首と胴体が別れ、地響きを立てながら後ろから倒れこんだ。
何人もの冒険者が一丸となってかろうじて倒すと言われる、大型の竜を討伐した直後でも、アレスは喜ぶこともなく、雄たけびを上げることもない。冒険者の身体は、生存のための対策を怠ることは無かった。
ただ静かなダークレッドの瞳で、竜の息の根が止まっているか、害なす敵が生存していないか、周辺に目を配る。
祠のように狭い洞窟は、群れから離れ孤独に老いた竜の、終のねぐらだったのだろう。
飢えた気配が止んだことを確認したアレスは、竜の首を無造作に掴み上げると、入ってきた一本道の洞穴を戻っていった。
洞窟の外から一歩出ると、深い夜闇から雪が振っているのがまず見えた。
風は肌を切り裂かんとばかりに冷たく、ごうごうと森をざわめかせる。
その木々の影から、冒険者の帰りを待っていた村の男たちが恐る恐る顔を覗き込ませ、戻ってきた男の姿を見た。
返り血一つ浴びていない冒険者が掲げた竜の首を前に、あり得ない、と男たちは互いの顔を見合わる。
アレスが竜のねぐらに入ってから、わずか五分であった。
竜を討伐した時間より、行って帰ってきた移動時間の方が長いのである。
自分たちの問題が瞬きの間に片付いたことに対し、男たちはしばらくの間困惑した。
どよめき、戸惑い、理解し、間を置いてから……野太い歓声が村近くの森に響く。
アレスはリーダー格の壮年に歩み寄ると、それまで片手でボールのように運んできた竜の首を手渡した。
中肉中背の男は、受け取った首の重さに一度大きくよろめいたが、倒れないよう踏ん張っている。
「竜は稀少種だった。長く生きていて魔力をよくため込んでいたし、血も肉も骨も、余すところなく全てが貴重な素材として高く売れるはずだ。住人全員に新品のコートを一着与えても、一つの冬は越せる金になるだろう」
勝利の証が受け取られたのを確認してから、アレスは無口な唇をようやく開いた。大きくは無いが、風の中でもよく耳に届く、凛とした低い声だ。
「そ、そいつは助かる。恩に切るよ、アンタの報酬も上乗せしないとな」
両腕にかかる負荷に四苦八苦しながらリーダー格は提案したが、アレスは一瞬も悩む素振りなく断った。
「必要ない。相応の依頼料は既に受け取っている」
それだけ伝えると、剣や装備の微かな金属音のみを置き土産に、冒険者は一人、喜び騒ぐ村の男たちを残し、森を抜けるため歩き出す。寒冷大陸の凍える夜風が、アレスの古びたマントを音を立てはためかせた。
その強さだけを鮮烈に刻み込んで、あっという間に夜闇へいなくなってしまった恩人の背中を、
男たちは呆然と見つめ……再び顔を見合わせる。
「不思議な冒険者だなあ。金になると真っ先に気づいたのに、追加の報酬すらねだらねえと来た」
「おまえさん、知らないのかい。冒険者の「赤い」アレスと言ったら、めっぽう強くて、めっぽう親切で有名なのさ」
「強いと余裕も生まれて懐も深いのかねえ。 まあ、あれだけ強ければ、すぐに喰いぶちも稼げるんだろう」
「欲の無いお人だ。最初の前金じゃ足りないくらい出来た恩を、返させないって言うんだから」
「それにしても、アレスの仲間の男は本当に来なかったなあ。あの冒険者もアレスほどとはいかずとも、風格はあったが」
「まあ、一人分の賃金で雇ったアレスが一人で解決したんだし、俺たちからしたら幸運だったろう」
「おーい、朝までには竜を村へ持って帰るぞ!」
なんとか台車に首を転がしたリーダーが、話し込む男たちに声をかける。
男たちは慌てて応、と返した。
村からやってきた老人こども以外の男たちは、あらかじめアレスに指示されて用意していた籠や道具を各々運び出す。
彼らの仕事はこれからだ――。
***
アレスが冬の村の簡素な門を潜ったころ、未だ深夜であった。
昼に活動する魔竜の身体が鈍る隙を突くため、村の男たちと共に討伐へ向かったのが、日付が変わった頃。
女こどもや老人たちは寝静まっているようだった。雪が音もなく、質素な家屋たちを白く染めていく。
耳が痛くなるほどの静寂を邪魔しないよう、アレスは極力音を立てず、宿屋へ進んでいった。
その強さと経験を無駄なく発揮し、アレスの装いは出発した時のまま保たれている。
足取りに疲労感は無く、迷いもない。
……強いていうなら、身体がひどく、冷えていた。
宿の扉を開けると、入り口の脇に蝋燭が一つ立っているのみで、人気は無い。
「……」
宿屋の主人一家は、誰もが陽気で親切だ。
明るい人々に出迎えられた数刻前と、不気味なほど暗く、静かな宿の気配の落差に、
アレスは少し立ち止まったが――部屋を目指し、階段を昇る。
歩くたびに小さくきしむ木の床は、年季は入っているが丁寧に磨かれていた。
アレスの宿泊する部屋は、二階の奥まった角の二人部屋だ。
白い息を吐きだし、アレスは冷気と寒風を伴いながら、借りている自室の戸を開ける。
「寒っ!」
……部屋を暖めていた男の第一声だ。
そのシルエットは一見すると、毛の生えた小山である。
正確には、大柄な男が幾枚もの毛布を頭からすっぽりと覆っているため、山のように見えるのだった。
男は壁に備えられた暖炉に向かって、1人用のソファに座っている。長く太い脚を椅子に乗り上げなるべく丸まっていたが、顔だけは、開け放たれた扉の方へ、ひょっこりと向けてきた。
親切そうな丸い目と、古傷だらけの精悍な顔が、へへ、と小さく笑う。茶交じりのくすんだ金髪が、暖炉の明かりでぼんやり明るく見えた。
酒焼けの気配ある、がさついているが角の丸い声が、「早く閉めろよ」と催促する。
部屋は暖炉の火でまろやかに照らされ、よくよく暖められている。火が小さく爆ぜる音が、耳を暖めた。
外との寒暖差で僅かに身震いしつつ、アレスは言われた通り戸を閉じ、鍵をかける。
室内は狭く質素ながらも、冬に耐えうる家具が揃えられており、
暖炉の反対側にはシングルベッドが二つ、壁に向けて設置されている。
床には分厚い電気羊のカーペットが敷き詰められ、歩くたび暖かく柔らかな毛の感触が足元によく伝わった。
「おいおい、雪降ってるじゃん。通りで寒さがキツくなったわけだ」
毛布の山は、扉とアレスから反対側の窓へ視線を向けぼやく。
厚手のカーテンの隙間から真っ暗な空を映す窓に、点々と白い雪の残滓が集まり始めていた。
毛布の山は太い腕を伸ばし、カーテンをすっかり閉め切った。
カーテンが締まることで、狭い室内は、二人分の存在を維持したまま外界から切り離されたようだった。
アレスは武装を解き、持ちだした荷物を下ろす。
マントを畳み、分厚い身体を覆うタイツに似た黒鎧のみになると、アレスは空いているソファに腰を下ろした。隣から微かな甘い香りが漂い、アレスの鼻孔を擽る。
毛布の影で隠れているが、男の手元から微かに湯気がちらついて、消えた。
暖かなマグを、両手で握りこんでいるようだった。
「……ヴェクターの予想通り、はぐれた老竜だった」
アレスの唐突な話の切り出し方に、毛布の山――
アレスの相棒、冒険者「無銘の」ヴェクターは慣れた様子で、そうか、そうかと頷いた。
ちびりと手元のマグの甘い液体を一度啜る。
「畑に残っていた尻尾と爪痕からの読みが当たったようでなにより。村の男たちは置いてきたのかい?」
難敵と世間からは恐れられている魔物を倒してきた仲間をヴェクターは当たり前に受け入れ、話を続けた。
「恐らく、渡りの途中で群れからはぐれたんだろうなあ。ちょっとドジなヤツだったんだろう。 寒冷地とは言え、あまりにも周辺に他の魔物や獣の気配がないのが最初から怪しい話で……俺の見立てでは、長年の生態系を全部平らげちまって、目をつけたのが作物や人間ってところかな。 ねぐらは狭かったろ?」
「ああ」
「デカい野郎二人が押し入っても、身動きが取れずに地の利がある奴さんに先手を取られちまう。それに、おまえは一人で倒せるし?」
考察を続けていたヴェクターは、は、は、と口を開けて笑うことで、話の区切りとした。舌を湿らせ、再び話し出す。
「バチなんて当たらないのに、また何も剥ぎ取らず帰ってきちまって、まあ。老いた竜でも心臓1個で1年は遊んで暮らせたぞ?俺の相棒はほんとに、欲がないぜ」
「……」
軽口に対しても、アレスは特に反応しない。興味がない、という方が正しく、言葉に対して憤慨することもない。
目の前の男の軽やかでよく喋る口が、自分を傷つけるために動くことはないと確信しているからだ。
そう思われていると理解しているヴェクターは、小さく笑うと毛布の中で肩をすくめた。ソファごと身体をアレスへ向けてから、マグを煽り、傍のテーブルへ置いた。
布を被ったまま、腰を上げ隣へ身を乗り出す。アレスの精悍な顔へ自身の顔を近づけると、……唇を合わせた。
竜を討伐した時すら細まりも広がりもしなかったアレスの瞳が、揺らいで瞬く。
アレスは自ら招き入れるように口を開いた。開けた唇から押し込まれ、舌に乗ったのは、ぬるくて甘いココアだ。
アレスの冷えた能面が、ほろりと崩れ始める。飲み切れなかったココアの甘い筋が顎に伝う。
口移しで渡される甘い飲料を、薄く目を細めながら、こく、こくとおとなしく飲み干していく。
「ふ……ぅ、ちゅ……ぅ、ん……く、」
受け渡されるものがココアで味付けされた甘い唾液のみになると、アレスはより深く舌を絡ませようとしてヴェクターへねだる。
しかし、アレスの願いは果たされることなく、長く熱い舌はあっさりと口内から出ていって、ヴェクターは素早くソファに身を戻した。唇で繋がれた唾液の橋が、暖炉の灯で一瞬、光って、消える。
顎を汚したココアを手の甲でふき取りつつ、アレスがこの室内に入ってから最初に見せた表情は「物足りない」だった。相棒に、見せる顔ではなかった。
慈しみや、欲望や、愛情、ひっくるめて、愛した人へのものだった。 その表情をヴェクターは受け入れている。
二人は旅の仲間であり、相棒であり、恋人たちでもあった。
村を出て帰ってくるまで、ひとつも乱れなかった息を、ふう、とつく。
薄く赤面したアレスは、男の舌の幻を追って無意識に舌を丸め、自身の口内をねぶる。
ヴェクターは余裕そうな調子を崩すことなく、その様子に苦笑いして、アレスの頭をぽん、ぽん、と軽やかに撫でた。傷だらけのかさついた指が、頭の表皮を刺激する感覚に、アレスは猫のように目を閉じた。
「ま、お疲れさん。今回もおまえのおかげで大勢の命を救ったんだ。ガッツポーズくらいしていいんだぜ」
「違う……俺とお前二人の成果だ」
「ええ?うーん、そりゃおまえ、それは、うーん、違いない。訂正、俺たちの勝利!」
毛布の隙間から拳が突き出されると、アレスは同じく拳を作って、軽い音を立てて突き合わせる。
「ま、ここんところ連続して参謀担当だったから、次の機会は俺が切り込み隊長をやろうかな。アレスくん、きみもたまには頭を使いなさい」
「うん」
アレスは少年のように素直に頷く。その様子が気に入ったのか、ヴェクターは形のいい頭を撫でていた手で、がっしりとした顎をさする。
愛玩動物さながらの扱いに対しても、嫌悪を表すことはしない。むしろアレスは、目を閉じ違う人間の皮膚や温度による心地よさを受け入れていた。
色濃く生えそろったまつげが、溶け広がるように目を縁取っている。
「まだ冷たいな。端から熱が吸われてくみたいだ」
太い骨と少し丸みのある頬は、更なる心地よさを求めて薄く上気し始めていた。
冷えた体温を確認しながら、ヴェクターの手はアレスの顔の輪郭を滑っていく。
手のひらの温度を明け渡すため頭や顔を撫でていた手が首筋へと向かうと、アレスは耐え切れず、のびやかな筋肉を内に秘めた健体を、椅子から離す。剣をふるう剛腕を伸ばしながら、その胸へゆっくりと抱き着いた。
ヴェクターは飛び込んできた身体を受け入れ、毛布の中に招き入れる。 ソファが僅かに嫌な音を立てたが、二人とも聞かないふりをした。
「はは、重……」
鍛え上げた戦士の身体の重量に思わず喉を震わせ笑いながら、その鋼の身体に覆いかぶさってヴェクターの太い腕が背中へ回る。
ヴェクターは素肌に直接、毛布で出来たローブを着ていた。襟の隙間から、傷だらけの肌が伺える。
タイトなスーツを着たアレスの身体が密着すると、ヴェクターはおやっと目を丸くし、器用に片眉を上げ、こつん、と目の前の額に額を合わせた。
「まだ冷たいな、身体。ちょっと夜に出歩いたくらいで、芯まで冷えてる。やっぱり温感薬を買おう。村に引きこもって春を待つには、この大陸の冬はどこよりも長い」
「おまえは、……熱い」
「そりゃ、そう。俺はいま暖房具だから」
ヴェクターは全身に、うっすらと汗を掻いていた。熱を出した病人のように、その身体は熱を帯びている。
「……?」
「おまえを暖める役目を、暖炉になんて譲らないってことさ」
狭い宿の一室。音楽の代わりに、火の爆ぜる音が、囁き続ける。
冬の子守歌を口ずさむ暖炉の前でも、アレスの瞳の朱色はむしろ穏やかさを失くしていった。
形のいい唇がきゅっと一文字に引かれる。
冷え切った恋人を暖めるため、冒険者「無銘の」ヴェクターの身体は熱を保ち続けていた。
信頼され、受け入れられ、冷えた身体を当たり前に温めてくれる、人の形を持った帰る場所がある。
与えらえる愛の表現が穏やかであればあるほど、アレスの心臓は早く動いた。
目の前の暖かなひとは、「愛されている」という形のないものを、「事実」として。暴力的なまでに、アレスの脳髄に叩きこみ続けていた。
「はは、心臓、すげー音。その調子なら、すぐ暖まりそうだ」
高鳴る心臓の音と動きを、頭のいい男が勘づかないワケは無かった……が、ヴェクターの表情はあくまで平和を貫いていた。
冷えた肩を、腕を、背中を、よしよし、と節くれだった大きな手がさすって暖める。
分厚い毛布にくるんで、赤子をあやすように、寝かしつけるように、ヴェクターの暖かい身体は、慈しみを孕んでいた。
「……っん……、」
「よし、よし。ちょっとは冷えもマシになってきたかな?」
そうやって暖められていくうち、温度を分け与えられたアレスは、労わりの向こう側に快感を拾い取っていく。アレスの眉が切なげに寄ってねだるように身体をくねらせても、ヴェクターは自身の仕事に熱心だ。
脇腹を、脇の下を、腕を、胸を、腰を、手が通り過ぎていくたび、飢えた身体がどうにか快楽を拾おうと吐息が漏れる。
魔物の肉をよく食べ豊満な胸についた、さらに豊満な乳首の先端に指が掠った瞬間、ついにアレスは顔を横に逸らし、明確に喘いだ。
「ぁ……あ、ヴェクター、……」
「うん?もう寝ちまうか?」
「い……やだ」
「ええ?ベッドの中にもお供しますよ、暖房具が。抱き枕にもなってやろ。それで朝までポカポカぐっすり、いや?」
「嫌だ」
アレスは幼げに頭を緩く左右に振った。地団太を踏む代わりに、隙間なく密着しようと、より身体を擦り寄せた。
背もたれに追いやられた恋人は、ぐえ、と声をあげつつ、しっかりと腕を回し、支えてみせる。
恋人の筋力を信用しているアレスは、体重をかけ、抱き着いた男の傷だらけで盛り上がった胸元に、すり、すり、すり……大きな胸を、押し当て、擦る。
「あ、ふ……う、んっ♡」
むっちりとした胸筋と胸筋の間で、己の乳首がむにゅ♡と押しつぶされた瞬間、かあっとアレスの頬は薄桃から朱色へ染め上がった。
刺すような快楽に、アレスの理性はあっという間に端から焦げていく。
「寒いから、乳首ガチガチに硬くなってるな。服越しでも、よくわかるぜ」
「うん、ぅん……直接、確かめてくれ……」
背中に回された片方の腕を柔らかくはぎ取って、アレスはヴェクターの指先を己の乳首へ押し当てた。先ほどまで献身的に恋人を労わった指先は、今は意思を持たずくたりとしている。
芯を持った乳首と、力の入っていない太い指が布越しに触れあう。
自分じゃない手によって与えられる快楽を胸先から感じるものの、決してアレスを満足させるものではなかった。
アレスは薄甘い吐息をこぼしながら、ヴェクターを見上げる。
「なんで……?」
「なんでって……確かめてるよ?アレスの乳首が勃起してて、デカい乳輪も膨らみきってること」
「あ……♡ っ違う、そうじゃない、だろ。 もっと、いつもみたいに、触ってくれ」
「でもなぁ。アレスのエロい声にびっくりして、宿の連中みーんな飛び起きちまうかもなあ」
「我慢、できる、する、」
アレスは浅く何度もうなずき、恋人の指を更に乳首に押しつけた。乳首を刺激するために緩く上下に動かすが、力無い指先で得られる快楽は、じれったく、弱い。
冒険者「赤い」アレスはすっかり室内の影に消え、恋人にぐずる「ただの」アレスがそこにいる。
「ほんとに?メス声我慢できなかったら、宿屋の人間全員に、チンポハメられて喜ぶドスケベ野郎ってばれちゃうぞ?」
「ん……っ♡」
「狭い村だからなあ、娯楽も少ないし、部外者の俺らは今一番の話題の種だろうよ。あっという間に、宿から村中にばれちゃうだろうなあ~……あの強くてかーっこいい、魔竜も一瞬で倒した英雄のケツ穴が、チンポ咥えてイキ潮吹くのが大好きなドスケベマンコだって……、村長のおっさんから、雪遊びするこどもたちにまで、みぃーんな……おまえがすぐ発情してチンポ欲しがってよだれ垂らすド淫乱だって、バレちまうなあ……♡」
「……っ♡……♡♡、……っ♡」
囁く声はどこまでも優しく、アレスを追い詰める。ヴェクターが話すたび、アレスは口を開閉させ、口内に溜まる唾液を喉に押し込めることに必死だ。
静かな瞳は、いまや淫語による言葉責めを前に期待で薄く膜を張り、暖炉の火できらりと光る。
それでも、熱で溶けてなくなりかけている理性は、わずかに保っていた。犬のように浅い呼吸を抑えつけ、切なく吐息をこぼしながら、ヴェクターを見下ろす。
「ヴェクターが眠たいなら、寝る……」
「興奮して襲い掛かるのは無しだぜ?」
「おまえも勃ってるくせに」
「これは、恋人がエロいから。生理現象」
アレスが指摘した通り、胸を擦り合わせたころから、すでにヴェクターの性器もローブ越しにしっかりと勃ちあがっていた。
悔し気に唇を食んで軽く睨みつけても、なおヴェクターは余裕を崩さない。
アレスは抱き着いていた恋人の熱い身体から身を離す。反動で、鎧の中で窮屈そうにちぢこまっている性器が、わずかに跳ねた。
「わかった。お前が、その気になるようにする」
鼻歌でも歌い出すかのようなヴェクターの表情が、ここで初めて崩れた。先ほどまで言葉でいじめていた長身の恋人を、訝し気に見上げる。
恋人と目を合わせながら、アレスは唐突に身にまとうスーツに手をかけた。
無造作に上半身の鎧を取り去って、自身が座っていた椅子に放り投げると、その様子を見守っていたヴェクターがこら、と父親のように咎める。
「おまえな、いつも言うけどその装備、もっと大事に扱えよ。ソイツがどれだけ貴重でヤバイ代物か……頑丈で、防水防火防毒、丸洗いオーケー、叡智の集結! 価値がわかるヤツが見たら卒倒するぞ」
「今はお前しか、見てないし」
体に張り付く薄い素材のスーツは、オーダーメイドの鎧だ。とある鉱山の魔物を倒した報酬に、種族一番の職人が、アレスのために作ったのだった。
「そういう問題じゃ……、 ……おぉ」
重なりかけたヴェクターのお小言を黙らせるべく、アレスは下半身の装備も靴や下着ごと取り去った。
子供の腕ほどもあるチンポが、腹に向かってぶるん♡と大きく跳ね上がる。膨らんだチンポの先端はだくだくと愛液を溢れさせ、小さな滝を作って竿を伝い金玉を滑り落ち、ふとももまで流れ着いている。
濡れた太ももと締った腰を繋げて飾るのは、簡素なベルトで作られた黒いガーターだ。むっちりとした丸太のような太ももを飾り、恋人を喜ばせるためだけの、能力も特徴もない装飾。
鍛え上げた裸体と勃起したチンポを恋人の前に晒し上げるアレスは慣れない仕草で、鎧を転がしたソファのひじ掛けに後ろ手を突く。
柔らかく大きな胸筋が、腰を突き出して発奮した呼吸に合わせて揺れた。散々可愛がられ、血色のいい乳輪ごとふくらんだ乳首も、触られたがってつん♡と震えている。
「……」
好意や関心のない人間からしたら、軽薄と評されるかもしれない笑みを浮かべていたヴェクターは、すっかり固唾を飲み、予測不能な恋人の様子を見守っている。
欲が露骨に混ざり出した視線を受け、アレスは羞恥心で汗ばみだしていた。
「ふぅ……っ、ふ♡ ……っ」
しばらく腰を突き出したポーズで止まっていたが、アレスは意を決して……腰を小さく揺らし始める。ゆさ、ゆさ……♡ 勃起したチンポもぷる、ぷる……♡と同じリズムで揺れる。
男を誘う知識のない頭が導き出した、必死で拙い、媚び踊りだ。
へこ……へこ♡へこ……へこ……♡
「は……ぁ、ヴェクター……っ♡ した……い……♡ヴェクター……、」
「何を、したいって?」
「ぁ……♡」
ヴェクターの問いに、アレスは反射で目を閉じ、甘い吐息を乱れさせる。恥ずかし気に小さく揺らしていた腰を、耳元まで真っ赤に染め上げながら、少しずつ大きく上下に振り出した。
ふり幅が大きくなるにつれ、股は大きく開き、ガニ股になっていく。
「セックス♡ヴェクターと、セックス、したい♡ ドエロって、ばれても、いいから……っ♡」
腰を回し、尻を振るたびに情けなく揺れるチンポは、欲望を口にするたびに床や身体によだれをまき散らす。
ぶるんぶるん♡と音を立て、その勢いで目の前のヴェクターまで汁が届きそうだ。
「俺の尻、ぁ、ケツマンコッ、ケツマンコ♡を……ヴェクターのチンポで♡ずぽずぽ、してほしい♡ ザーメンで、いっぱいにして、暖めて、ほし……い♡」
普段は簡潔に言葉を出力する、感情の薄い低音の声が上ずり、ひっくり返る。「恋人をその気にさせる」ため、懸命に慣れない淫語で顔を赤らめてもなお、か細く鳴いた。
あさましく、つたない誘い文句を喉から絞り出す。
数時間走ってもびくともしない太ももが、恥ずかしさのあまりぴくぴく♡と震え、乳首と同じく性器に作り替えられたアナルからは、体液がじゅわ♡と足を伝い落ちる。
「ふぅー♡ふぅーっ♡ヴェクター♡ 好きにされたい♡ ヴェクター……っ♡チンポ♡ チンポ欲しい……っ♡」
腰を振り、恋人の視線で感じた全身が汗を吹き出す。すっかりのぼせ上った身体は、次第にアレスの思惑の外へ向かい変化していった。
身体からは羞恥と快感で湯気がむわ♡と溢れ、汗と交じり、室内に発情の匂いをまき散らす。
「はぁっ♡は……ぁっ♡ヴェクター♡お願い……だから……っ♡チンポ♡チンポハメてくれっ♡ 早くっ♡早く♡じゃないと……っ♡じゃないと、♡」
「……見られるだけでイキそうだって?」
「あぁあ……っ♡」
父性すら垣間見えた軽快な声色は跡形もなく、興奮で掠れた声に聴覚をいじめられると、アレスは小さくのけぞりチンポから我慢汁をまき散らした。
ポンプさながらに、ヴェクターの衣類やカーペットを湿らせる。
へこ♡へこ♡きゅん♡くぱ……くぱ♡へこ♡へこ♡びたんっ♡びたんっ♡
「チン媚びだけでチンポも乳首も気持ちよさそうにしやがって♡ ほら、触られてないのにケツマンまでひくつかせて……♡」
「ひ……ぁ♡ やだ、やめてくれ♡だめ♡くぱくぱ、止まらなくなる♡ 腰振るの、気持ちよくなる……っ!♡」
ヴェクターの指摘通り、アレスのチンポは真っ赤に膨らみ、腰振りの刺激と羞恥心のみで射精しようとしていた。
金玉が急ピッチで精液を生み出し、チンポがズン♡と重くなった感覚を感じながらも、アレスはのけぞった顔をのろのろと天井から恋人へ下ろし、小さく頭を振る。
「いや……っだぁ♡やだ♡セックス♡セックスでイキたい♡ヴェクターに触れられてイキたいっ♡やだ、やだ♡恥ずかしい、やだ、チンポ♡チンポくれ♡やだ♡ゆるしてくれ♡だめっ♡イくッ♡イくからっ♡がまんできない、♡イキたくない、腰とまらない、いやだっ♡♡」
大きく揺れていた腰の動きは、射精に向かってすっかり小刻みになっていた。
アレスの意思に逆らい、律動させたチンポの尿道からはとろり、と白濁交じりの愛液があふれていく。
「あっ♡あっ♡あっ♡ やだ!だめだ、きもちいい♡やだ♡イク♡やだ♡セックスしたい♡ヴェクターの、ヴェクターのチンポ、チンポチンポチンポッ♡チンポ欲しい、やだ♡イく♡イグ♡やだっ!♡」
「やだじゃないよな♡そのままイけッ♡チン媚びダンスでイけッ♡おあずけされたままイッちまえっ♡」
「ぁ、おっ♡おぉおっ、ぁ、イ、っゥぐぅ~~~----ッ!♡♡♡」
ビュビュゥッ♡ビュッ♡ピュッ♡ビュゥウ~~--……ッ♡
一切触れられることなく、追い詰められたチンポが、許しを得た瞬間。羞恥心で構成されたザーメンは勢いよく吹きこぼれていく。
数秒、数十秒と射精は止むことなく、ビュルッ♡と太い粘液を吹き出すたび、アレスは悩まし気に剛体をくねらせ、眉を寄せ舌を出した。
「はォ……っ♡オぉ……っ♡ あぁ゛……っ♡」
湯気を出すほど濃厚な大量射精をしたにも関わらず、望みを叶えられていないチンポは未だその怒張を天井へ向け張りつめている。
視線と情景だけで射精させられたアレスは、物欲しそうに瞳をうるませ、内股になりかけた足を無理やり開く。
「ヴェクター……っ♡ヴェクター……♡」
射精の余韻で荒れた息を整う余裕もなく、一度絶頂してもアレスはなお目の前の男に好きにされたがっていた。
余りの勢いで全身を熱く粘ついた白濁で濡らし、アレスは余韻で小さく震えたまま、ヴェクターに背を向け、尻を向ける。
「ぁ……あ、ヴェクター……ヴェクター、ぜんぜん足りない、ひとりじゃやだ♡ 一緒の方が、きもちいい……♡」
後ろ手で掴んでいた椅子の背もたれに向き合い、顔だけちらと恋人に振り返り、ふり、ふり……♡と尻を振って媚び始めた。
意思なく射精させられたアレスの頭は、目の前の男のチンポで犯されることしか無い。
「もう焦らさないでくれ……っ♡チンポ挿れてほしい……♡チンポはやく……♡」
言葉すら柔くふやけ始め、組み立てた単語の結び目が幼くなっていることを気にも留めず、恋人の情欲を煽ろうと必死だ。
片方の手で、肉厚な尻肉をたどたどしく開くと、小刻みに収縮する縦割れのアナルが、発情した色調で存在を主張する。
きゅうきゅう♡くぱくぱ♡とケツマンコから、潤滑油のように体液が零れ落ち、分厚い尻肉と尻肉の間に幾重も糸の橋を作っていた。
指どころか、今すぐチンポを突っ込まれてもあっけなく受け入れるだろう、ぷっくりと膨らみ肥大したケツマンコを見せつけ、その事実にアレスは再び追い込まれ始めている。
ふりふり……っ♡ふり……♡ひくひく♡ひく……♡くぱ♡くぱ♡
「はーーっ♡はぁーーっ♡一人でイくのさみしい、ヴェクター……っ♡」
それまで恋人の痴態を視姦していた男の影が、ようやく口の代わりに、揺れた。
分厚い毛布を払い落し立ち上がると、丸みのある山のシルエットは一瞬で、屈強で大柄の男へと変わる。
「あ……ぁっ、あ……♡」
歓喜でか細く喘いだあと、アレスは口内を満たした期待の唾液を飲み下した。ローブの腰ひもを荒々しくほどいて粗雑に脱ぎ落とし、鍛えた身体を晒すヴェクターが一歩、近づく。
軽快に回していた舌で乾いた唇を潤し、アレスを見下ろす目つきは獲物を前にした狩猟者だ。
ヴェクターもまた、この日まで生きてきた冒険者の一人だった。全身に切り傷やケロイド状の火傷痕を散らばせ、生存のために鍛え上げられた筋肉が、薄く纏った汗が暖炉に照らされることで光輝いている。
ヴェクターは差し出された据え膳に手を出した。アレスが手で開いていない方の尻たぶを、遠慮なく掴み、開く。
尻肉の影でちらと見えていたアナルの姿が、開発されきってぐずぐずのケツマンコであることを、見下ろすヴェクターの視界にははっきりと確認できる。
「は……エッロ♡もうとろけきってるじゃねぇか……♡」
「っん♡ ぁ……♡」
尻に感じた高い体温に、アレスは小さく喘いだ。注目してもらっているケツマンコに力をいれ、すぼみ、開いて、を繰り返し、ここにチンポを入れると気持ちいい、とアピールをする。
大きく左右へ開かれた尻たぶが、ヴェクターの手によって形を変える。掴んだ手は円を描き、尻肉の弾力を確かめるように揉みしだく。
そのまま大きな尻を堪能すると思いきや、ヴェクターは自身へ尻を突き出すアレスに覆いかぶさった。ヴェクターの胸筋がむにゅ♡とアレスの背中へ乗り、英雄のアナルをケツマンコに変えたチンポを、尻肉の間に挟みこむ。
「ぁ……っ♡あ♡チンポ♡やっと……っ♡ヴェクターのチンポぉ……っ♡あつい、はやくチンポくれぇ……っ♡」
すっかり首筋まで真っ赤に染めあがったアレスは、背中越しに伝わる恋人の温度に、頑なだった口角を柔く上げた。緩んだ口から小さく舌を出し、零さないよう尽力していた唾液が口の端から溢れさせている。
しかし、アレスの要望は叶うことなかった。 ヴェクターは回していた腕をすぐにほどくと、アレスのバランスよく割れた腹筋を撫で上げた。温度を分け与えるのではない、更にアレスの心を乱せようとする、下心のある動きだ。
「ぁ……♡はぁ……あ……♡あ、んん……♡」
犬の腹の毛をなぜるように、発情してぴくぴくと跳ね上がる腹筋や脇腹をはじめ、太ももの内側をさする。どこもかしこも豊満な肉を撫で上げ、まだ隠れているアレスの欲情を丹念に吐きださせる、淫らな手つきだ。
「はぁ……っ♡あぁあ……っ♡はやく、はやくぅ、っ?♡ ひ、ん゛っン!♡」
情欲だけ掻き立てる手の動きに耐えきれず、アレスはもじもじと腰を揺らし、挟まれたチンポを刺激しようと尻を動かす。
しかし、ケツマンコと同じく性器へと作り替えられた乳首をきゅっ♡と両方つままれると、刺激の強さに動きを止めざるを得なかった。
きゅっ♡きゅ♡ぎゅう♡ すり♡すり♡すり……♡
乳首の根をしっかりつまみ、絞り出すように前方へ引っ張り上げる。かと思えば、引っ張った乳首を、乳輪へ向かって埋め込む。引っ張って、戻して……時折優しくこすり上げながら、ゆっくりと、伸縮を繰り返す。
「ぁあ……っ♡はぁあ……っ!♡や、ォお♡おぉおっ、おぉ……んっ!♡ぉオ゛っ!ぁ゛あ、ん♡それ、や、だぁ~……っはぁああォ゛ッ!♡♡」
「また感度上がった?ほんと、どんどんエロくなっていく……♡」
「ひっ♡!ぃ゛ッン゛ッ!!♡」
それまで表面を擦ってきた指先が乳首を捻り上げると、アレスは目を白黒させ一際大きな声で喘いだ。
ギュッ♡ギュッ♡と硬くそそり立った乳首をつまみ、つま先でカリカリ♡と側面や乳輪をいたずらに擦られるたび、身を硬くさせ、挟まれたままのチンポに尻を擦り付ける。
「そのうち、乳首撫でるだけで射精できるかもな?」
「ぁ……っ、あ、いやだ♡それ♡ 言葉で、いじめるな、わかりゃ、わからなくなる、から」
己の指の動く先全てにひとつひとつ反応し、汗を垂らすアレスの後頭部へ、ヴェクターはわざと声を低く話しかけた。
弱々しく湯だった頭を振る間にも、アレスのチンポは再び昇りつめようと粘ついた愛液を吹き出し、ソファの側面を濡らす。
「可愛いな、アレス」
借宿を汚す恋人の水音に、胸を弄る手は止めず、ヴェクターはフッと愛おし気に笑う。
葉も倒せないほどのささやかな息遣いだったが、アレスの頭を溶かすには、十分すぎるほどのきっかけだった。
「イ、……っく♡またイく♡ぉ♡乳首でイくっ♡まだチンポハメられてないのにイくッ♡!乳首、乳首でイくのやだ♡」
「どうして?こんなに、気持ちよさそうなのに?」
「ちくびでイくと、あたま、あたまぼーっとする♡から、やだ、ぼーっとすると、ヴェクターを、かんじられない」
射精欲に侵されている中でも、快楽より繋がっていることを確かめたいと、アレスはゆるんだ口と舌で伝える。
その健気さはヴェクターの「ツボ」によくよく効いたらしい。
ヴェクターは小さく息を飲んでから、再度舌なめずりをすると、乳首をこね回している手の動きを速めていく。
「大丈夫、頭で感じられなくても、ほら、こうやって……♡身体が感じられるだろ?」
「ァあ、ッオォぉお゛ッ♡オォオッ、オ゛♡♡」
「安心してバカになれ♡ 俺の前で、だけ、バカになって、思い切り甘えていいんだから……♡」
「んヴッ♡ン゛ンン゛ッ♡ んっぅヴ~~~~ッ♡! ンッ!♡ イッ♡ ……ッく、ぅ、ん、ゥん……ッ♡!」
喉を絞って、獣のようなうめき声を出しながら、アレスは二度目のザーメンをぶちまけた。
一度目と遜色ない、むしろ濃度の高くなったザーメンは、量は同じだが、より緩慢に、とぷ……♡とぷ……♡と糸を引き、時間をかけてひり出されていく。
アレスが乳首イキで身を震わせる間も、ヴェクターは乳首を弄る手を止めてやらない。
「ふ……ぅーーっ……♡ く……ぅ゛♡ はぁ゛……っ♡」
残り汁がとろとろ♡と溢れ続ける中、依然硬さも勃起も止まらないチンポを持て余し、アレスは長く甘い息を吐きだした。 胸に充満する多幸感に動きを止め、腰を突き出し続ける。
ヴェクターのチンポを挟んだままの尻肉は、ヴェクターの我慢汁でぬめり、淫猥に照り出している。尻の谷間はすっかりチンポ液で満たされ、射精の余韻で身体が震えるたびたぷ♡と波打って零れてはふとももに伝い落ちて行った。
ヴェクターは、名残惜し気に震えるチンポをアレスの尻肉から離すと、肩を掴んで自分の方へ振り向かせた。小さく喘ぐ唇に、音を立ててキスをする。
「すっげーエロい顔。よだれもこんなに垂らして、なあ? いつもキリっとしてる眉毛も、ふにゃふにゃだ」
「は……っ♡は……っ♡ はぁ……っ♡」
「そーかそーか、言い返せないくらい、頭ふやけてるか♡ いいよ、おまえはそれくらい、何も考えなくたって」
そう呟くと、ヴェクターは再びアレスの唇を塞いだ。今度は深く、緩く口内を空けたままだったアレスの肉厚な舌を捕まえて、音を立てて吸い取ってやる。
待ち望んだ口淫を、アレスは薄く涙で瞳にうるませ受け入れた。
ぢゅう……♡ちゅっ♡ちゅ♡ちゅ……ぷ♡じゅる♡
はしたない音に耳を犯されながら頭を撫でられると、アレスは鳥肌を立て、多幸感で身を震わせた。
パチン♡パチンッ♡と脳が大量の快楽の信号で痺れても、自分から口を離すことは無い。
ヴェクターもまた、呼吸が続く限り恋人の舌を追いかけ、わざと音を立てディープキスに耽る。
「はぁ……っ♡ちゅっ♡んぢゅっ♡ぢゅ♡ヴェクター♡ んじゅ、んっ、く♡ んん゛♡」
二人分の唾液を、アレスは嫌がる素振りなく、こくこくと喉を鳴らし飲み干していく。
その間によく鍛えられた長い脚を片方持ちあげられても、アレスは優秀な体幹で片足立ちをして、恋人の舌をむしゃぶり続けようとする。
「ん……ぷっは♡ がっつくなよ、逃げないから。……キスだけにする?もう満足?」
片足を上げて露わになったケツマンコに、ぴた♡とヴェクターのチンポの先が宛がわれる。
アレスは頭を振って、自ら腰を落とそうと躍起になりながら、一際大きく身を震わせた。
「はっ♡はっ♡はぁっ♡」
露骨に息を乱れさせる素直なアレスの額に小さくキスを落とす。
焦らしに焦らされてほぐれ切ったケツマンコへ、太いチンポの切っ先が突き立てられる。
つぷ……♡ぬぷっ♡ぐぷ……っ♡
「あ゛ッ♡」
アレスは顎を天井へ向かって逸らし小さく喘ぐと、ぷしゃっ♡とイキ潮を噴き出した。
待ちわびた肉の中への刺激に、入り口を熱いチンポに押し入られただけで、あっという間に全身がのぼせ切る。
ずっ……ぷ♡ぬちちちちっ♡ずにゅるるるるるゥうっ♡♡
焦らし連続射精させてきた恋人の身体を労わることなく、ヴェクターは、いきり立たせたチンポの付け根まで、一気にアレスのケツマンコに埋め込んだ。
「―――ッ!! ♡♡ッ!?」
瞬間。息を止め、アレスは射精する。
ビュルるぅうッ!びゅぅウぅ~~~っ♡ドプッ、ごぷ……♡
上向いたチンポから噴水のように溢れ止まないザーメンが上半身を汚し、ガクガクッ♡と身体を震わせる。
「おぉ……っオ゛♡ ……ッ♡ ……ッオ゛!? ぁッ、ぎっ♡ひん♡まっ!?♡……ッおゥっ!♡オおッ♡」
ずにゅぅるるるるっ♡パンッ♡ぱんぱんぱんパんぱんっ♡
絶頂し昇りつめたアレスを休ませないと言わんばかりに、断続的な音と共にチンポが小刻みに抜き差しされる。
ヴェクターによって日々愛されてきたアレスのケツマンコは、前立腺のみならず肉壁を擦り上げるだけで甘い声を上げた。
大量の腸液でふやけた肉穴は、一切の引っかかりなくヴェクターの太いチンポをごくごく♡と飲み込む。
「っぉ゛う♡オ゛……っぁん♡ ぁ゛っ♡ん゛っ♡あぅ゛っ♡お♡」
奥深くまで恋人チンポで満たされるたび、アレスは短く喘ぎ、チンポはぷしゃ♡ぷしゃ♡とチンポ汁を出し返事する。
すっかりヴェクターの極太チンポに慣らされ、柔らかくとろけたケツマンコを、ぎゅうぎゅう♡と搾り取るように括約筋に力をこめた。
「ぉ……っう゛♡く……う♡は……ぁ~っ♡美味そうにチンポちゅうちゅう吸いやがって……っ♡ お返しだっ♡」
恋人を気持ちよくさせるためだけに、回らない頭の代わりに鍛え上げた身体を使い、ヴェクターの息を乱れさせる。
ヴェクターは悔しさと喜びを混ぜた苦笑を浮かべると、抱え込んでいるアレスの太ももを飾っていたガーターを引っ張り、弾いた。 その間も挿入は止めず、深くチンポを貫くと同時に、リズムを合わせて太ももを刺激する。
ぱちんっ♡ぱちんっ♡ぱちんっ♡
どちゅっ♡どちゅっ♡どちゅっ♡
「っぁ゛!? ぁ?♡ ぁ……♡それ、ぉ゛♡や、ぁ♡だっ♡いや、だ……ぁっん♡」
乾いた肉の音はよく響き、アレスは切れ長の目を開いて喘いだ。
言葉とは裏腹に、甘く痺れるような痛みを感じるたび、ぎゅうぅ♡とケツマンコが締まり、ヴェクターを更に追い詰める。
「ぐ……ぅっ♡ ほんと……っ、俺好みになっていくな、おまえはっ♡ 奥にザーメン叩き込んで、身体の中も暖めてやる……っ!♡」
「っンお♡ぉお゛っ♡んあ゛ッ、ん♡ぁんッ♡ ヴェ、クター♡ヴぇく、た♡ おれ、おえの、まんこでっ♡いって、ひん゛っ!♡いってくぇ♡」
「は……ぁっ♡出すぞっ♡ ザーメン叩きつけられてイッちまえっ♡種付けされてイけっ♡ぐ……っぅ、うオ、お゛っ、オ゛ッ!♡」
「イっ、ぅ♡ ぅっ♡ ぅッ♡♡ ウ゛、ぅん……っ♡♡ ぉっ、オ゛♡~~っほぉ、オ゛ぉ~~~……っ♡」
どっちゅ♡どっちゅ♡どっちゅ♡ぶちゅ……っ♡びゅ!♡ビュぷるるッ!♡ごぷっ……どぷ……っどプん……っ♡
限界まで張りつめたヴェクターは、一際奥深くケツマンコへチンポを打ち込むと、ぶるるっ♡と腰を震わせ、射精した。
質量のあるザーメンが遠慮なくアレスの内を満たしていき、みっちりと塞がれたケツマンコのフチから、こぷっ♡こぷ♡と熱い精子が溢れて止まない。
「っほ、ぉ゛♡ヴェクター……♡ ぉ、は、ぁ……♡」
その熱さのあまり、アレスは目を細め、舌を突き出す。 それまでとは違って、恋人のおねだりにヴェクターは望み通り答えるため、顔を近づけた。
正面から抱き合うために、蓋をしていたチンポがゴポッ♡と下品な音を立てアレスから抜かれていく。 熱と圧迫感の喪失に、アレスは寒がるように小さく身体を震わせる。
ちゅ♡っちゅ♡ぴちゃ♡じゅるるっ♡じゅぅ♡っちゅ♡
分厚い身体を寄せ合い、互いの広い背中に腕を回し、舌を絡ませ合う。
全身を汗やあらゆる体液で汚し合った二人の身体は、湯気が立つほど暖まっていた。
「っぢゅぅ♡ ぅっうん♡ ん♡ っぅふう、う゛ん……ちゅ……っぅ♡」
カーテンで深く閉ざされた窓の外は、塵星に似た雪が、暗闇の中音もなく振り続ける。
雪と風が混ざって飛び回る極寒の世界が果てしなく、大陸の果てまで続いていた。
暖炉の火は火照った二人と対照的に、柔らかく火力を落とし、室内は徐々に暗くなるが、火照り汗を飛ばす二人は気にも留めない。
どちらかともなく、衣類や体液で乱れたその場をそのままに、背後のベッドへ絡み合いながら足を向けた。
もつれ合いながら毛布で膨らんだシングルベッドへダイブすると、二人分の重量を受け止めたベッドが、ギシ!と悲鳴を上げる。
窮屈なベッドにアレスを横たわらせると、ヴェクターは分厚い身体へ跨った。
腰を突きだし、先ほど射精したばかりと思えないほど、大きく膨らませたチンポを、そっとアレスの口元へ近づける。
「ふぁ……♡」
アレスは眼前に差し出されたチンポに何も言わず、甘く吐息をひとつこぼすと、口をぱか♡と開け、はぁ、はぁと口呼吸する。
先ほどまでケツマンコをいじめていたチンポは、己のザーメンとアレスの体液をべっとりとまとわりつかせている。濃厚なセックスの残り香がむわっ♡と立ち込め、アレスの鼻を刺激した。
「ぉ……っぅ♡」
ぬるい吐息が赤黒い先端に当たると、ヴェクターは予想外の刺激に眉を潜め、ぶるりとアレスの身の上で小さく喘いだ。
その姿を一部始終見上げ、愛おしさにアレスはごく小さく笑む。
「ふ……♡」
「なに笑ってんだよ……」
ヴェクターは唇を尖らせ、拗ねてみせた。 昂らせたチンポと幼い表情のギャップに、なおアレスは目をとろん♡とさせながら笑みを抑えることが止められない。
少し憮然としつつ、ヴェクターはべっとりとザーメンや体液をこびりつかせた使用後勃起チンポを、アレスの厚みのある唇へ押し当てた。
「ん……♡っぅ♡ちゅ、ぅ♡ あぁー……ん♡……っん、むじゅ、ぅ♡ぢゅうっ♡りぇろ……っ♡」
ちゅ♡と唇を尖らせ、我慢汁を零すチンポの先端に軽く挨拶のキスをすると、大きく開けた口で、はぷ♡とチンポを頬張った。
熱い口内の中に、直前まで自分の中にいた太いチンポを招き入れると、舌をぐぅるりと回し、こびりついたザーメンをこそぎ落とそうと舐め回し始める。
「ふぅ♡ ぅうん……っ♡れろ♡れる……っぢゅ、ちゅう♡じゅずるるるっ♡ぢゅうぅ♡ はぷっ♡ふぅうん♡うん♡」
太いストローにしゃぶりつくように、尿道に残ったザーメンを音を立て吸い取り、高いカリの裏側も怯まず舐め付いた。
与えられる気持ちよさに、ヴェクターはぶるりと鳥肌を立たせながらも、アレスの頭や頬をよしよし、と撫でる。
「ふーっ♡ふぅーっ♡フェラもすっかり上手になっちまったな……♡ ほら、竿も……♡」
言われるがまま、アレスは先端にむしゃぶりついていた口を離すと、丹念に磨いた亀頭がつやつやと唾液で光る。
たっぷり唾液を纏わらせた舌の表面で、未だ体液が残る竿を、鼻先や頬にチンポが当たっても怯まず舐め取り出す。時折ちゅ♡ちゅ♡とまんべんなくチンポに口づけながら、顔を右へ左へ傾け、夢中でしゃぶりつく。
「れる♡れる……ぅ♡ っぢゅ♡ちゅ♡ ちゅ……ぅ♡ちゅ♡ りぇろ♡りぇる♡じゅっ♡ぷちゅ♡っぢゅ、ぅ……♡」
「フーッ♡ふぅ♡くぅ……チンポ、ふぅー……♡美味いか?」
「ちゅぅ♡じゅる♡っじゅぅ♡ちゅ♡ っぅん♡ う、ん♡ ヴェクターの、ちゅぅ♡じゅじゅっ♡じゅりゅっ♡チンポ♡ちゅぷ♡おいし、……♡」
目を閉じ、問われるがまま、チンポに口づけもごもごとアレスが喋ると、ヴェクターは太い喉仏を晒し、アー、と短くうめき声を上げる。
射精欲に耐えながら腰を引くと、唾液でぬめり輝くチンポもそっとアレスの口元から離れていく。
れろ♡と舌を伸ばし、頭を起こしチンポを追いかけるアレスに、ヴェクターはふっと苦笑いして腕を伸ばし、もう一度頭を撫でてやった。
物足りなさそうに、アレスは口の周りにべっとりとついたザーメンや体液を、舌で舐め回して躊躇なく飲み下す。
「は……それ、エロすぎ♡」
その痴態にヴェクターの目が再び妖しく細まり、跨っていた恋人から身体を下ろした。
厚みのある毛布の上に、アレスは連続絶頂でくったりと大きな身体を横たわらせている。
ヴェクターと対比し、歴戦の身体に目だった傷痕は無い。汗とザーメンの残滓が腹筋の溝やぽってりとした胸筋に、つやつやと流れ落ちている。
全身をすっかり火照らせたアレスの両足を、太もものガーターを掴んでヴェクターが思い切り左右へ引っ張ると、大きく開脚させる。
その動作だけでアレスは息を飲み、目を細めて頬を赤らめた。
「ぁ……♡」
大きく開かせた股の隙間に身体をねじ込んで、アレスの身体を畳むようにチンぐり返しにすると、ケツマンコからとろぉ♡と濃いザーメンが滴り落ちる。
可愛がられた入り口がひくひく♡とピンク色の肉壁をちらつかせ、よだれを垂らしねだっていた。
「まだこっちも、食い足りてない……だろ?♡」
ほぐれきったケツマンコにぴたり、唾液で照りつくチンポでちゅ♡と口づけると、アレスはこくこく、と頷く。
同意を受け取ったチンポが、ゆ……っくりと熱い肉内に埋まっていく。
にゅぅ……っぷ♡ にゅぷ……♡ぷ……♡ずゅる……る♡
「はぁー……っ♡ ぉっ♡オ♡ ふっ、ん、ぅ~……っ♡」
「はー……あったけェ……♡」
先ほどの追い詰める挿入とは違い、うねる腸壁を楽しむように、ヴェクターは腰を緩慢に動かす。吸い付いてくる腸壁の熱さに身震いして、ヴェクターは一度甘く吐息を零した。
挿入したまま、どちらからともなく腕を伸ばす。むっちりとした胸筋を押し付け合いながら密着する。
抱きしめ合うことでより深くチンポがケツマンコの内部を進んでいくと、アレスは持て余した長い脚をピンッ♡と爪先まで伸ばした。
「はっ♡は♡ ん゛♡ぁん♡ くぅ、ん♡ ヴェクタ……ぁ♡ くちも、くちさみしい♡」
「はいはい♡ アレスはキスハメされながらイくの大好きだもんな?」
浅い息を抑えませ、囁かれるおねだりに、ヴェクターは同じ声量でひそやかにからかって、突き出された舌先にちゅ♡と甘く音を立てキスして応える。
幼いこどもをなだめすかすように、ねだられた唇以外も、頬や瞼、眉尻……顔面を口づけてやる。アレスは顔を背けくすぐったそうに笑みをこぼした。
「ぅんっ♡ うん♡ ずぽずぽされながらキスするの、すき……っ♡」
手を這わし、身体をすり合わって汗を混ざり合わせる。ゾクゾク♡と背筋を這い上がる快感に、アレスは更に身体を近づけようと腕の力を込めた。
「ほぉっォ♡ッォ……♡ はぁ……ん♡ぁん♡ こぇ、すき……♡あつい♡すき……っ♡」
鼻の抜けた甘い声を、抱き着いたヴェクターの肩にくぐもらせる。かかる息にヴェクターは笑って身を揺すった。 赤く染まる耳のふちに口づけ、それを合図に、肉で暖められたチンポで、アレスの油断しきった前立腺を甘くねぶり始める。
どちゅ♡どちゅ♡どっちゅ♡どっちゅ♡ずゅるっ♡じゅぷ♡
「っぁ゛!♡ っぁん♡あぁ、っん!っぅう♡ ひぃ゛っ♡っう゛♡」
弛緩した身体が、ぎくっ♡!とヴェクターの腕の中で跳ねる。
アレスは舌を時折出し、与えられる快楽を貪ろうと腰を振って喘ぐ。
絶頂までの時間を引き延ばすために、二人はゆっくりと息を合わせ抱きしめ合った。
再び恋人の腹を満たそうと、急ピッチで精液を作る金玉がぺち♡ぺち♡とアレスの尻を叩く。
とちゅ……♡とちゅ♡じゅぷ♡じゅる……っる♡
前立腺をトン♡トン♡と一定のリズムで甘く叩かれると、アレスはつっぱる足を無理やり太い腰へ絡ませ、密着を深めた。 ヴェクターは甘える恋人の口を塞いでやりながら、突き立てるのではなく揺するように腰を振る。
「ん゛♡っちゅ♡ じゅちゅ♡ ん゛っ♡じゅぅ……♡ん゛ッ!♡んん゛っぅ!♡ぁん゛っ♡」
呼吸の気道を確保しながら、両手で顔を掴み、舌に吸い付く。
目を閉じたアレスの濃く長いまつげがふるふると震え、絶頂が近い身体と連動し眉間にしわを寄せる。
散々アレスのケツマンコをとろかせたヴェクターのチンポも、みちみち♡と膨らんで今にもザーメンを吹き出しそうだ。
ぬ……ぶっ♡ ど……っちゅ♡ どちゅ♡ どちゅっ♡どちゅっどちゅっどっちゅっ!♡ぱちゅ♡はちゅっ♡ぱん……っ♡ぱんぱんぱんぱんっ♡♡
鍛えた肉体を抱き合い、真っ赤になった肌をぶつけ合い、体液で濡らす。
余裕の無くなり始めたチンポがほぐれたケツマンコの奥をえぐるたび、アレスはびく♡びく♡と身体に力を入れ、暴力的な快楽を受け入れ続ける。
「じゅちゅ♡ はちゅ……ぅ♡ ん゛♡っぉ゛!ぉっ、かふっ♡ぅ゛うん♡ ……ぷはっ♡ っほぉっ♡お♡お゛♡ぉ♡あん♡あ♡あ♡あ゛っ♡」
「は……ふっ♡ん……ぢゅ♡ ふぅ、ふーーーっ♡ふぅ゛ーーーっ♡ イく♡イくぞっ♡ アレス……っ♡ケツマンコにお代わりザーメン出してやるからな……っ♡」
互いを撫でまわしていた手を絡ませ、強く繋ぎ合わせる。
甘え合い、温度を分け合う抽出が、射精欲によって激しい音を立て始めた。
この浮かれた時間を終わらせたくなくて、ヴェクターは荒々しくなる腰の動きを緩めようとしたが、その意思とは裏腹に、振り上げる腰の速度は速くなる。
「ヴェクタぁ、ヴェクター、すき♡すきっ♡しゅき、すき、ちんぽ、ちんぽうれしい♡ちんぽすきっ♡ すきっ゛、ィ゛♡い゛んっ♡んんぅふっ゛♡ぅ゛っ!♡ ぢゅ♡んちゅっ♡じゅぅ……♡っちゅぅ゛♡」
「アレス、ぐ♡っ゛♡っん゛♡ぉお゛……っふぅ゛っ♡ぐ、んぉ゛お……っふぅ……ん♡ れりゅ……っ♡ぢゅ♡ぢゅぅう゛……♡」
ぱんぱんぱんぱんぱんっ♡ぱ……っちゅ♡ぢゅっ♡どぷっ♡ぶっちゅ゛♡びゅぅう゛♡びゅぶゥッ♡!どぷ……っごぷ……♡びゅぅうーーーっ!♡びゅるりゅるぅ♡
受け止めきれなかったザーメンが、やはり塞がり盛り上がった穴のフチからごぷっ♡ごぷ♡と吹き出す。打ち込まれるたびにザーメンをとろ……♡とろ……♡と漏れていく。
「イく♡イっぐ♡っぁ゛あっ♡んぉ゛おおっ!♡ はぉお゛っ♡はぁああ……♡」
射精してもなお、太く濃厚なザーメンを擦り付け、マーキングのように重く打ち付けられるたび、同時に射精したアレスのチンポもぶる♡ぶる♡と震え、ザーメンを腹の上へまき散らす。
ぢゅる……っ♡ちゅ♡ちゅ♡ぷちゅ……♡
二人は繋がったまま、口内を犯し合うのに夢中になっていた。
人並外れた肺活量を持つ男たちは、恋人の唾液で溺れそうになっても、太い喉の中に押し込み、貪り合う。
しばらく粘ついた水音を室内に響かせた後、どちらからともなくどろぉ……♡と唾液の橋で唇を繋ぎ合わせながら、ようやく口を離した。
「ふぅ゛ーーーっ♡ ふーーっ♡ ぅ゛、ん♡ ふぅ……--っ♡ ヴェクタ……ァ♡ ヴェクター♡」
「ん……♡俺も好きだぜ、アレス、な、アレス……♡ よしよし……♡」
高い鼻を擦り合わせ、ベッドのきしむ音より小さく、互いの耳にだけ届く大きさで名前を呼びあう。
暖炉の火はほとんど消えかけていたが、狭い室内はむわ♡と二人の激しいセックスで熱気が立ち込めていた。
「は……♡はあ……♡ ん……芯までよぉく暖まったな……♡」
「……いやだ、まだ、まださむい♡まだ暖めてほしい……♡」
ヴェクターが優しく撫でるアレスの頬は、湯たんぽさながらの熱を帯びている。
汗を流し、全身湯だつアレスの明かな嘘に、ヴェクターは笑う。下敷きにしていた大きな毛布を引っ張り出して、すっぽりとアレスごと頭まで被ってしまった。
「ヴェクター……♡っぁ♡ は、ぁあ……♡熱い……♡」
二人分の大きな毛布の山は、しばらく内側からもぞもぞと押し合いへし合い形を変える。
密やかに甘やかし合う、くぐもった笑い声が響いた後……じゃれ合う動きは意図を持った律動に変わり、水音と甘い声と、ベッドがきしむ音で部屋を包んだ。
窓の外は未だ暗く、朝の気配は無い。
男たちはもうしばらく、二人だけの世界を楽しんだ――。
***
透き通った冬の青空が、白い大地に色を与えている。
太陽が昇り始めた頃、どうにかぶつ切りにした竜と共に、村の男衆が帰還した。
不眠不休で慣れない作業をした男たちの足取りは重いが、その表情は誰もが明るい。
帰りを待っていた者たちの歓声が響いたと同時に、冒険者「赤い」アレスの活躍も全ての住人に知れ渡ることとなった。
村中が賑やかな祝いの雰囲気に包まれている中。「赤い」アレスと「無銘の」ヴェクターが借部屋から降りてきたのは、すっかり日が高くなったころだった。
「あっ!?」
パンの山を抱えた恰幅の良い宿の女将は、玄関で武装した大男二人と鉢合わせると、ぎょっと目を丸くさせ、その場に立ち尽くした。
「……、」
並び立つヴェクターだけが、隣の英雄が一瞬身体を強張らせたことに気が付いた。
「セックスの音が住人にばれたら……」などと散々アレスを煽った張本人は、アレスの緊張に気づいてなお、宿の女将へ向かって爽やかな愛想笑いを向ける。
女将はすぐさま我に返ると、二人へ向かって……
毒気なくにっこりと笑いかけた。
「おはよう!おかげさまで、危機が去ってみんなお祭り騒ぎだよ。今起きてきたのかい?」
「おはようさん。よ~く眠れたよ。ベッドの質が良かったからかな?」
「気さくなにいちゃん」の役割を纏った舌が回る、回る。
親切そうな女将は、社交辞令に目じりを更に下げ、頭を掻いて乗せられたまま話を続けた。
「うれしいこと言ってくれるねえ!あんたらが泊まってくれたことでうちの宿も箔がつくよ。アレスさん、本当に、本当にありがとう。旦那も傷ひとつなく帰ってきたし、村は救われたし……あんたの名前は、こどもたちにしっかり言い聞かせて、後世まで語り継ぐからね」
「ああ」
アレスは小さく頷く。意図せず行く先々で「英雄」になってしまった男は、人々の口を完全に塞ぐことは出来ないと、身に染みて理解しているからだ。
ようは、各地で自身の名前が広がることに対して、完全に諦めている。
「そうそう、ヴェクターさん!」
「はいはい?」
女将は英雄の隣の男へも感謝を述べる。……竜騒動とは、違う事で。
「あんたが旅の話と一緒に分けてくれた栄養満点だって言う乾燥野菜! えーとなんだっけ、と、ト……」
「トッパファ?」
「そう、それだよ、トッパファだ。スープにして、美味しくいただいたよ」
うちの大陸の土は野菜作りに適さないからねえ、と、昨日食べた野菜の味を目を閉じて思い出そうとしている、寒冷大陸に産まれた女将。
「夜食のサービスで宿のお客さんにも振舞ったけどみんな大満足だったよ、ありがとうね」
――野菜?
誰が見てもわかるように、アレスは怪訝そうに眉を潜め、整った顔を露骨に歪めた。
世界に対して表情の薄い「赤い」アレスにとって、ここまで表向きに表情を出すのは極めて、稀なことである。
「宿の全員寝過ごすなんて、珍しいこともあるもんだよ。 ぐっすり眠れたのも、もらった野菜のおかげかしらねえ」
ぞろぞろとあくびを噛み殺しながら背後から現れた宿泊客たちが、活気づいた外の気配に何事かと驚いている。
女将は愉快そうに零すと、アレスたちをすり抜け、喧噪について客に説明し始めた。
「赤い」アレスは腕組みをする。
「……アレスさん? ちょっとどうしたの、すごい顔だけど」
話終え、出かける宿泊客を見送った女将が、アレスの表情を見て不安そうに声をかける。
「いやいや、コイツは元からこういう顔だよ。それより女将さん、俺たち腹が減ってるんだけど、食事をもらえないか?」
アレスを隠すようにヴェクターが前に出ると、女将はほっと胸をなでおろし、純朴な笑顔を取り戻す。
「悪いんだけど、実はあたしも家族も寝過ごして、何にもお出しできないんだよ。祝いの準備で忙しいし…… でも安心して、あんたらはタダで食事を提供するって、村で決まったみたいだから。外で好きなだけ飲み食いして!」
祭りの運営に駆り出された女将は、もう一度二人へ礼を言うと、パンの山を抱え直し玄関を出た。
その後ろ姿を、手を振りへらへらとヴェクターは笑って見送ってみせる。
……より一層抜け落ちた表情で己を睨む英雄の分まで。
「トッパファに睡眠の質を高める効果は無い」
宿に自分たち以外の気配が無くなってから、すぐ。
大きくはないが、聞き取りやすい低い声が、静かに仲間の男へ言い放った。
「トッパファ」とは、以前二人が旅した大陸で広く栽培されている葉野菜である。
通年大量に栽培でき、栄養価が高く、腹持ちもいい。
乾燥品が安く出回っているため、懐の厳しい冒険者にも人気の携帯食だ。
しかし、アレスが言う通り、あくまで栄養価が高いだけの、野菜である。
栄養面で、睡眠の質にも影響を及ぼしそうだが――
「食事で1回摂取しただけで――大きな「物音」に気付かないくらい深い睡眠が、できる訳、無い」
アレスは暗に問いただす。
普通の人間だと腰を抜かしてしまうだろう、重圧を籠めた視線と共に。
「さあ?」
帯刀の同業者に睨まれても、傷跡の付いた頬をぽりぽり掻いてヴェクターはどこ吹く風だ。
思いついたように真面目な顔つきを作ると、アレスの肩を抱き寄せた。
抱き寄せられてやったアレスは、肉薄した男を黙って受け入れる。
熱夜の名残を残した吐息を零し、ヴェクターは恋人の形のいい耳をこそばせながら、低く囁く。
――「可愛い」アレスは、俺だけのものだろ……♡
歓声や笑い声に溢れた村に、バン。と短く、重い破裂音が響いた。
同時に地面が揺れ、人間のおこぼれを啄んでいた小鳥たちが、一斉に空へ逃げていく。
広場に集まっていた村人たちは、何事かと宿屋へ一斉に振り返る。
喜びを切り裂く異質な音に、誰一人逃げることも声を出すこともできず、宿屋を食い入るように見つめることしかできない。
――何かこう、分厚く頑丈な物をとても強く、ありえないくらいの力で、殴ったか、蹴った、かのような……。
静まり返った中、宿の扉が静かに開かれる。
黒い武装と無骨な剣を携えた、冒険者「赤い」アレスは、爽やかな冷たい風に赤いマントをはためかせ、人々の前へ一人、その姿を表した。
「何事も無い」と語る凛とした表情、鍛え上げられた長身、その堂々と真っすぐな出で立ちに、村人たちは顔を見合わせて、ほぅっと息を吐いた。
先ほど聴いた音はきっと気のせいで、ようやく姿を表した親切で優しい救世主が、自分たちを脅かすことは決してない。……きっと。
そうやってそれぞれの方法で認識を書き換えると、気を取り直し一同総出で、賛辞の声と食べ物を抱え英雄の元へ走り寄って行った。
……しばらくの間、ヴェクターは腫れあがった尻のせいで座ることも出来ず、うつ伏せで寝ざるを得なかったという。
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