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【支援者限定】英国料理解説イラスト補足+おまけ

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【支援者限定】英国料理解説イラスト補足+おまけ
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英国料理(イギリス料理)の解説です


解説イラストはノリで始めたけどその10までやれてよかったです!


みなさん本当にありがとうm(_ _)m


産業革命期のイギリス料理の特筆すべき点は「味気ないが栄養はある」でした。缶詰などでカロリーは取れていました。コンビーフ缶は貧民でも買えたため、タンパク質が取れていたのも第一回の解説イラストで描いたとおりです。


この時代の他国の貧民は餓死寸前のような方が多かったのです。日本においても江戸最末期~明治の外国人の旅行記には日本で飢えた子供がご飯をねだるシーンが良く出てきます。これは日本だけでなくドイツやフランスでも同じでした。もちろんアメリカも。


ではイギリス料理の補足です。最後におまけイラストがあるので御覧くださいね。


産業革命期のイギリス料理文化の退化

・都市化と食生活の変化

産業革命期(18〜19世紀)には農村から都市への人口移動が起きました。これにより、伝統的な自給や地元市場での食材調達は減少し、工場労働者本体の都市生活では比較的安価に栄養を摂れる食品が求められるよ家庭での料理の時間が減り、露店やストリートフード、すぐに食べられる食品の普及が広がり、労働者の食事は高カロリーで単調なもの(オートミール、パイ、煮たベーコンやキャベツなど)に偏りました。​

→「まずいイギリス料理」の完成


ヴィクトリア期以降はフランス料理の評価が行われ、伝統的な英国料理は軽視され、シェフも育たず料理文化の発展がおろそかにされました。 家事分担や召使い制度により、未熟な料理人が多く使われることで家庭料理の質が低下しました。​

→スキルのないメイドさんの料理はまずくてマジ狂い!漫画のように完璧なメイドさんはあんまりいない!いても中流階級は雇えない!結果として貧乏人ならず医者や弁護士などもまずいご飯を食べた!


・大英帝国の料理の交流

18世紀から19世紀にかけての大英帝国の拡大は、イギリス料理に大きな影響を与えました。イギリスがアジア、アフリカ、カリブ海諸国に植民地を築くにつれ、新たな食材や食文化がイギリスの食生活にもたらされました。中でも最も大きな影響を与えたのはインドからのもので、イギリスの植民地主義者たちは、この地域のスパイスを効かせた豊かな料理を好みました。

→イギリス風のカレーなど、イギリスは多くの他国の料理を吸収していた。イギリス風カレーは現在の日本カレーの原点です。大英帝国は伊達ではなく、いろいろな文化を植民地から吸収していました。帝国の定義は実はこのような文化のミックスも含まれます。スペイン帝国もロシア帝国やドイツ帝国も大日本帝国も支配地域の文化を吸収していました。それの最たるものですね。


・「昼休み」の誕生

昼休みは工場労働者のライフスタイルとスケジュールから生まれました。

1760年から1840年にかけて起こった産業革命以前は、人々は昼食をとるために家に帰るのが一般的でした。しかし、工場での製造業が盛んになるにつれて、人々は家から遠く離れた工場で働くようになりました。そのため、昼食を持参するか、近くの商店で食料を買わなければならなくなりました。また、労働者は仕事に行く前に早めの食事をとるようになり、今日私たちがよく知っている、そして愛されている朝食(※イギリスを訪れた外国人に評判のいいカロリーたっぷりの朝食)の伝統が生まれたのです。

→現在の社畜の生活リズムが生まれたのは実はたった200年前!人類は100万年前からろくに進歩してないので200年前の「革命」についていけなくなる人が出るのも当然ですね。革命から200年後、さらに生活リズムやスケジュールは過密になっており、どんどん適応できない人が増えている…これが精神疾患や発達障害増加の理由の一つでしょうね。「正常」の枠がどんどん狭くなっている…



・労働者の食事の例

当時の下層階級向けのレシピ集からの引用です


ベーコンとキャベツの煮込み:豚バラ肉を丸ごと一枚、塩漬けして燻製にした分厚いベーコンを使用し、ベーコンとキャベツを、ニンジン、胡椒、ジャガイモと一緒に大きな鍋で煮込みます。最後に、皿に盛り付け、薄切りパンを添えて提供します。

→イギリス料理はゆでただけ、という固定観念の象徴。味付けはベーコンから出る塩味ベース。作ってみたけど現在の調理では具沢山のスープみたいで結構おいしいです。


ポリッジ(粥):この安価な料理は、通常、少量のオートミールを水と牛乳で煮て作ります。オートミールスプーン3杯分を水1パイント(約450ml)で煮ます。余裕があったら牛乳を加えます。

→おそらくみんなが想像する「まずいイギリス料理」の花形!なんせレシピには味付けが書いてない!なんの味もしないと思う。実際はジャムなどを入れて食べたのかな…と思いますが底辺層はこのまま虚無味を食べていたと思います…


トーストサンドイッチ:文字通り、トーストしたパンを2枚の食パンで挟んだものです。バター、塩、コショウ、クミンなどで味付けをすることもよくあります。

→どいうことかというと、「パンを具材」にしたサンドイッチ。意味わからないと思いますがチャーハンをおかずに白米を食べるアレのイギリス版です。一応味付けのパンをサンドイッチして食べていた…と思うんですがどうなんでしょう…普通のパンならすごいわねぇ。炭水化物のどか食いだけはできそうですね。


スエット:牛や羊の腎臓の周りの硬い脂肪から抽出され、塩味の料理にも甘味の料理にも、しっとりとしたコクと風味を与えます。バターだけでは再現できない独特の食感を与えます。

→イギリス人が大好きな特殊な動物性脂肪!日本だと全然手に入らなくて私も食べたことなし…すごい濃い味らしいです。食べたら私に教えてね。


うなぎのゼリー寄せ:うなぎを煮て、うなぎの成分(ゼラチン)で固めます。味付けはウスターソースなどを使うとよいでしょう。

→シンプルイズベスト!ただ煮ただけ!しかしこれ案外高評価。完全な推測だと前に紹介したリーペリンのウスターソースの美味しさでゴリ押しできたからではないか…と思っています(ソースなし。ソースだけに)魚の煮凝り自体は日本にもあるので、実はそんなに変なレシピではないんですよね。ただうなぎなのでインパクトが強い、見た目の…



紅茶:紅茶の入れ方は現在と同じなので割愛。あえて言うなら大きなやかんで麦茶のように煮出すレシピもありました。しぶそう!紅茶の解説もしたかった。特筆すべき点は、紅茶は熱湯を使うために体に良いと考えられていた点。汚染された水でも沸かせば細菌は滅菌できるから科学的に正しい。労働者は一日三回大量の紅茶を飲んでいたそうです。しかも砂糖をガンガン入れる。つまり…カフェインと糖分をドカ飲みできる昔のエナジードリンク!モンスターエナジー!!!次第にミルクも入れるようになり、今の英国風紅茶になっていきました。



・労働者について

労働者階級はビクトリア朝時代の人口のおよそ 4 分の 3 を占め、収入や生活水準は幅広く、ほとんどの人にとって日々の生活は困難で不快でした。しかし、当時の報告書は、多くの女性が飢餓や栄養失調に陥ることなく、非常に限られた収入で家族を養っていたことを示しています。今日の消費者はビクトリア朝中期の「貧困食」を食欲をそそらないものとみなすだろうが、典型的なメニューを詳しく分析すると、その栄養価の高さがわかります。

→繰り返しだがイギリス料理は貧相だけど栄養はある!これだけ覚えて帰ってほしいです。どこに帰るかは…心の故郷です。


・ビール

ビールは最も一般的に消費されていたアルコール飲料でしたが、アルコール度数は今日のビールに比べてかなり低かったのが一般的でした。料理本や家計簿などの当時の資料を注意深く読むと、家庭で飲まれていたビールのアルコール度数はおそらく1~2%程度で、さらにこれが女性や子供が飲むために水で薄められていたため、ほとんどアルコール分がなかったことが示唆されます。

→イギリス人はビールをがぶ飲みするのですが、この時代のビールは栄養のある水みたいなもの。これを4Lとか飲んで栄養源にしていた。今の我々が今のビールで真似したら死んじゃいますね…


・イギリス料理の雑多なトリビア

1.ヨーロッパでは週の献立が固定されていた。月曜日はずっと月曜日のレシピ、金曜日は金曜日のレシピ…といった具合。週に一度同じ物を買い込んで。同じ物を作り続けるのです。このあたり面白いですよね、文化の違い。だからこそレパートリーがない、など言われますね。


2.イギリス人は収入の1割を紅茶に費やしていた。とにかく茶葉と砂糖を買い込んでエナジードリンクのように飲むため。すごいわねえ。


3.イギリス人はコンビーフなど牛肉をたくさん食べたため世界中で「ビーフィーター(牛肉食い)」と言われていた。これはローストビーフなどもそうですが、イギリスでは牛肉が食文化に組み込まれていることからもわかりますね。


4.イギリス人も普通にコーヒーを飲んだ。なぜか日本ではイギリス人はコーヒー嫌いなイメージがありますが普通にドカ飲みします。イギリス人嗜好品飲み過ぎ。ただし労働者が買えたのは混ぜもの(チコリ)入りコーヒー。このチコリはからだにいいから健康的なコーヒーを飲んでいました。


5.イギリス人はじゃがいもを食いまくるけど夏場は高くなって買えなかった。このじゃがいもの夏場の値上がりは凄まじくほとんどの人がオートミールや米や豆に切り替えたそうです。






というような感じで雑多ですがイギリス料理のまとめでした。みなさんほんとうにいままでありがとう!!!!最後にイギリス料理に関するあるブログ記事の翻訳(要約)です


「(大英帝国は)地球上で最も発展し影響力のある国の一つであり、現在ではゴードン・ラムゼイやジェイミー・オリバーといった料理界のスターを擁する。イギリス料理がいまだにまずい料理で有名であるのは残念なことだ。しかし、歴史的にも先史時代的にも、イギリス料理の不味さは裏付けられている。産業革命といった出来事は、味気なく退屈な料理や、陰鬱で予測不能な気候と結びついている。イギリス料理は人々の笑いものにされていますが、イギリス人が制御できない歴史的影響をイギリス人のせいにするのは、 正しいとは言えない。世界には同じような経験を持つ国が数多くあり、政治的な出来事によって、地元の伝統的な料理でさえも同様に損なわれていったのだから」


みんなもイギリス料理を食べてみてください。とはいえ解説イラストを全部読んだ人は事情もわかってるから馬鹿にしないはず。では~!!







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POSTEDNov 14, 2025
ARCHIVEDNov 14, 2025