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エマヒロが依存させ合う話
「話を聞いてもらえないというのは、なかなか堪えるものだな。」
「ごっごめんねヒロちゃん⋯! ボク、頑張ってるんだけど⋯」
「そういうことがあまりに続くようなら、もうダメだ。わかれよう。」
「いっいやだ!! 捨てないでヒロちゃんっヒロちゃんに捨てられたらボクはぁっ⋯⋯!!」
「正しくできるか?」
「正しくするからぁ⋯!!」
「そうか、ふふ。良い子だエマ。脅して悪かったね。正しいエマが好きだよ。」
最近のエマは正しい。遅刻もしない。わざと転んだり、被害者ぶって私の気を引くこともなくなった。
「前のエマに戻って欲しいんだ⋯正しいエマはどうしても違和感がある⋯正しくない。私にとってのキミは、ダメなエマである方が正し⋯」
「ヒロちゃん⋯ボクを試してるよね?そうやってボクを振り回して、ボクを支配してる実感が欲しいだけなんでしょ?」
「ッ⋯!!? ち、ちがう⋯そんなつもりじゃ⋯ただ私は、キミに正しくあって欲しいと思って⋯ッ」
「そういうの、ダメだよ。そういうことをするヒロちゃんは嫌い。一緒にいれない。」
「なぁっ頼むっ私もエマがいないとダメなんだ⋯! 許してくれないか⋯⋯!」
「良いけど、今後はボクが一緒にいてあげる側。わかった?」
「わかった⋯ありがとう、エマ⋯っ」
「泣かないでヒロちゃん。普段のヒロちゃんのことは好きだよ。よしよし。」
「エマ、昨日私はすがりついたが⋯やはりこういう関係は正しくない。お互いのために、終わりにしないか。」
「ボクは一緒にいてあげる側だよ。ボクを引き留めたいからそういうことを言ってるんでしょ? もういいよヒロちゃん。別れよっか。意味ないよねこういうの。」
ーーエマとて私がいないとダメなはず⋯⋯だが、エマにも私がエマに依存していることがバレている⋯⋯
ーーヒロちゃんだってボクがいないとダメなのに⋯⋯でも、ボクもヒロちゃんがいないとダメだから⋯⋯
ーーそれでも今引いたら、一生キミにすがる側⋯それはいやだ⋯!!ーー
「エマも私のことが好きなんじゃないのか? 一緒にいたいんじゃないのか? こうやって試すのは、お互いやめにしないか。捨てられたくないだろう?」
「ヒロちゃんが先にしてきたんじゃん! ボクがいないと生きていけないくせに、なんでそういう態度を取るの? まさか、ボクに見限られたいのかな。」
「ボクと一緒にいたいなら、謝って。」
「別れたくないのなら、態度で示せ。」
「「っ⋯⋯」」
二人とも涙目、いや溢れてしまった
「許してくれっ⋯エマぁっ⋯⋯」
「ヒロちゃ⋯ごめんねえっ⋯⋯」
「許してくれエマ⋯私にはキミが必要なんだ⋯キミがいないのは耐えられない⋯キミに別れをちらつかされるのも⋯だから⋯⋯」
「ごめんねヒロちゃ⋯ボク、ヒロちゃんがいないと生きていけない⋯ヒロちゃんに別れようって言われて⋯辛くて⋯怖くて⋯⋯」