no preview
DESCRIPTION
※ 私の書いた小説を例にとって説明をしている、ただの自己満足・自己主張の塊です。
小説本編のネタハレを前提としています。
少しでもこういった事がお話を作る際の参考になれば幸いです。
簡単(大嘘)ですが、きちんとしたプロットがあってああいう話を作ったのかと訊かれたり言われたりする事も
あったので、適当に実際の書き方をゆるく紹介します。
個人的に長編でファンタジーを書いてくれる人が増えると嬉しいなと思います。
後編を投稿した時のキャプションにも書きましたが、ヤクシリズキの素となる部分というのは
なんかそれっぽい場所で主人公(種族不定)とその親友(多分竜かなんか)が向かい合って、
親友が「こんな姿になってまで……」と寂しそうにぽつりと零すシーン
がベースになっています。そしてそこにさえ繋げられればどの様な進行をしていても構わないと、
実際あんまり深く考えずに書いた結果です。
勿論きちんとした立派な話を組み立てるのには、きちんとしたプロットがあった方が絶対に良いのは
当たり前の話なのですが、そういうのが苦手な人でもある程度までなら問題なくいけますよ、という話です。
お話を作る時に大切なのは、ある程度目印になる物だけは先に定めておく事、だと思います。
あくまで私は、というだけですが。
ヤクシリズキの場合は、上記の「なんかそれっぽい場所で~」がこれに当たります。
凄く大雑把でいい加減な物ですが、あるのと無いのとではやっぱり違います。
次に、そこに至るまでの道のためにもう少し小さな目印が必要になります。
これはある程度書きながらでも決められます。最終的に「なんかそれっぽい場所」に当たる様に
微調整をしてゆくので、あんまり気にしなくて良い訳ですね。
大雑把な目標が決まったので、次はそこにある程度自然に繋がる(と思いたい)展開を用意します。
例えば主人公の心理的変化ですね。挫折、成長、時には恋だったり、別離であったり。色々あります。
その上でそれをどの様に配置するのか、なんかそれっぽい事言ってるけど実際に書く時は
どうするんだと色々ありますが、実際に例に出してみます。
私はヤクシリズキを書いている時、ある程度お話を区切った場合、その括りを「時限式のイベント」
として設定する事が多かったです。同時にその期間だけ隣にいる存在、というのも強く意識して
文章を書いていました。ある程度登場人物が増えて、敵だった相手が味方になってしまうと、
どうしても一度に大人数を動かすと、一人一人の影が薄くなるので、スポット参戦の形を
とっていた訳ですね。
ゲームなどではたまにある時限式の仕組み(その期間内である事をしてフラグを立てないと後に響く)
として強い物ですが、文章を書く時にも、少し使い方が違うかも知れませんが重宝します。
具体的に、ヤクシリズキの主な時限式を羅列すると以下の様になります。
1.ミサナトに現れたゼオロは、一定期間を超えると整った銀狼であるが故にハゼンに見咎められる(1-10話)
2.ハゼンの手引きによりファウナックに連れられたゼオロは、一定期間を超えると赤狼の銀狼襲撃イベントが
発生し、その影響によりハゼンはガルマの内郭に自身が留まれぬ事を察知し「復讐」を始める(11-21話)
3.ファウナックから戻ったはいいものの、異世界人の噂が広まってしまったゼオロはミサナトを
飛び出すが、その先でクロイスが獅族門に留まり翼族と対峙しているのを聞くと、獅族門に
向かってしまう(22-26話
主な時限式の進行というとこの3つが特に意識されていたと思います。
またこの期間だけスポット参戦するキャラの事も(クロイス→ハゼン→ヒナ)。
逆に言えば、この3つに限り「一定期間が過ぎるとxxがyyになって、ほぼ強制的に場面が移り変わる」から
やりたい事はその間に済ませておけば充分に物語の進行として成立する訳ですね。
また後々まで使える様に人脈などの物も作れますし。
もっと根本的な話について
時限式なのはわかったけど、そもそも上の時限式のだってある程度最初に設定が決まっているじゃないか
と言われたらそれはそうだとも思うので、実際に話を組み立てていった時の話もします。
基本的に話を繋げるというのは、関係性のある物の連続ですので、最初さえそれっぽければ、
これもやっぱりある程度は繋げられるのではないかなと思います。
ヤクシリズキで言うのなら「親友がなんか超強い立場」「主人公とは別の場所にいる」が決まっているので、
・獣の語り部が異世界人で世間知らずだから、竜の語り部を最初から親友にするとそっちも世間知らずで進めにくい
→じゃあ超強くなってる親友の近くに居ても不思議ではない現地人にしよう(リュース誕生、なおこの時点で白だの呪いだのは曖昧)
・割と誇張抜きでヤシュバは俺tueeeの超チート状態だけど無茶苦茶されると困る
→立場(筆頭魔剣士)と優しさ(惰弱さ)を付与しよう
→立場を付与した結果前任を追い出した事にする(ガーデル誕生、同時に何故竜神がそこまでしてヤシュバを引き留めたのかの伏線)
・力が強くても立場(と精神的な物)もあって無理矢理な事ができない、そのせいで問題が起こる状況を考える。
→ありがちな竜と蜥蜴の違いを持ち出して、爬族の問題を起こさせる。
ここまで来るとあとは流れです。
爬族の反乱→狼族に独立の気運高まる→同時に翼族の竜族への警戒心高まる→翼族の警戒心に
竜神が先手を打って無力化→翼族の残党がラヴーワへ(獅族門の戦い~ラヴーワ寄りへ)→翼族の
状況を見て、爬族及び少族もラヴーワへ(爬族の王)→情勢が変わって休戦が終わる(物語後半へ
これらとは別にもう少し小規模なシナリオが赤狼云々、異世界人云々であり、使えそうな時に混ぜてある訳ですね。
白とか黒とかはなんかそれっぽいの乗せとけばいいや程度のノリだったので本当に適当に後から乗せた物です。
この辺りは完全に考える人の好み次第だと思いますが、一番最初はあんまり考えていない、という
のはある程度伝わると思います。
限定公開の記事でも少し触れましたが、実際に本編を見てみると初期ガーデルは少し精神的に
幼い部分があったり(ヤシュバに恨み言を言う)、爬族の王(32話)がガーデルの語りであるのも、
上記のぼんやりと考えている状態ではそこにゼオロが居る事を想定していた物だったりします。
そういう意味ではやっぱりプロットをきちんとしていないからこそのブレが生じている訳ですね。
ちなみにゼオロ編も最初は書くのが億劫で、リュース編だけ10万文字近く先行して書いていた、
という経緯があります。なので一番最初に決まったのは寧ろ竜側、そして爬族だったりします。
これらのなんとなく考えた物と、時限式のシナリオを自分にお題として叩きつけて、かつ
最終的に目指すべき「なんかそれっぽい場所=カーナス台地」を設定したら、あとは気の向くままに書く感じですね。
大体そんな感じです。
あんまり参考にならない様な(きちんとした話の造り方としての参考足り得ない)気がしますが、
とりあえず実例としてこんなんでもある程度はなんとかなったので、文章を書く人が増えたらいいなと思います。
以上です。
凄くなんのためにもならない様な話しかしなかった気がしますが、以上です。
そんな気がするのでこの記事は全体公開になりました。