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「みんなどこに行ったのかしら……」
どことも知れない森の中でゼシカは途方に暮れていた。
先刻、いつものパーティで旅を続けていたのだが突然崖崩れに巻き込まれゼシカはひとり森の中に落下してしまい皆とはぐれてしまったのだ。
森には魔物の気配もあり、日もかなり落ちてきてきたのではやく森を抜け出すかパーティと合流しなければと森中を歩き回ったのだが未だそのどちらも達成できずにいる。
そんな時、ゼシカはとうとう魔物と出くわしてしまう。
【まるのみワームがあらわれた!】
「(こんな時に魔物に見つかるなんて!しかも見たことない種類ね……!)」
ひとりの状況でダメージはなるべく受けたくないゼシカは先手必勝、呪文で攻撃を始めた。
「メラゾーマ!」
ゴオオオオオオオオオオオオオオ!!
ゼシカが呪文を唱えると巨大な火球がまるのみワーム目掛けて飛んでいく。
着弾と共に爆炎と煙があがりダメージを与えたようだったが、一撃で仕留めることはできなかった。
「(結構タフなやつみたいねっ……!)」
続けて攻撃するか、呪文を変えるか、消耗のことを考えて逃げようか――慎重になりすぎていたゼシカは一瞬そのことに思考を凝らしてしまう。
しかしその隙が命取りとなってしまいまるのみワームの奇襲を許してしまった。
「ピキイイイイイイイ!!」
「ちょっ、なによこいつっ……くぅううううううう!?」
ゼシカの頭上からまるのみワームが口を開き襲い掛かる。あわや呑まれてしまうというところでまるのみワームの厚ぼったい唇を両手で抑えなんとか踏ん張ることができた。
「(くっ、こいつの唇ぬるぬるしてっ……お、重いっ……!!)」
自分の両腕よりはるかに太い相手の身体を跳ねのけようとに力を入れるがビクともしない。それどころか徐々に圧されていってしまう。
しかしここで力負けしてはいけないと懸命に耐え続けるゼシカ。呑むか呑まれるか、ぎりぎりのところで力関係が拮抗しているところに新たな刺客がやってきてしまった。
「キーーーーーキキキカカ!!」
【くすぐりあくま×6があらわれた!】
それは悪魔のような姿をした魔物で、先端が人差し指を立てたような形の棒――くすぐり棒を持っていた。
「(こんな時にまた魔物っ!?でも弱そうだしこのまま呪文で……!!)」
まるのみワームとの競り合いで両手が塞がっているゼシカは簡単な呪文で新たにあらわれた魔物を蹴散らそうとするが――
つんっ♪ つんっ♪
「ぷふっ!?ぷひゃあんっ!?」
ゼシカの口から発せられたのは呪文名ではなく、空気の抜ける音。すなわち笑い声であった。
みるとくすぐりあくまがゼシカを取り囲みくすぐり棒でゼシカのあばらをつっついたのだ。
その瞬間ぞくりとした感覚が背筋を走り力が抜けたせいでまるのみワームへの抵抗が大きく揺らいだ。その隙を見計らい丸呑みしようと大口を開けるまるのみワーム。
ゼシカは大きく仰反るとそのままバランスを失い背中から地面に倒れこんでしまう。
そこへすかさず追撃するようにくすぐりあくまのくすぐり棒が伸びてくる。棒の先端の手が人差し指を立てる形から、わしゃわしゃと自由に動く手に形を変化させゼシカの露わになっている部位をくすぐり始めた。
コチョコチョ~ッ!
「ひっ、きゃはああっああはははは!!だめえへへっやめなさぃいいヒィッヒャハハッアァアーー!!」
全身を襲う筆舌にし難い刺激にたまらず大声で笑ってしまうゼシカ。それでもまるのみワームの攻撃が緩むことはない。
地面に倒され踏ん張ることもできず、しかもまるのみワームを抑え込もうとするとどうしても腋に隙ができてしまいくすぐりあくまにそこを狙われてしまうゼシカ。
笑わされることで力も抜けてしまい、まるのみワームはとうとうゼシカの眼前にまで迫っていた。
まるのみワームは大きな口を開けゼシカごとすっぽりと飲み込むつもりなのか大きく開く。
「このっやめなさいっ!!あはははははは!?こないでっこないでぇえええひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!?」
決して諦めず、必死に脚を動かしたり手をバタつかせたりなんとか逃れようとするゼシカだったが、全て徒労に終わる。
そして遂に――……ごっくん♪
「ぁ…………!」
ゼシカの上半身がまるのみワームに覆い尽くされた。
突然真っ暗になった視界にパニックになったゼシカの顔が絶望に染まる。
「(く、くるしい……ぉえっ、くっさぁぁぁっ……!?)」
はやくここから脱出しなければとじたばた暴れるが、まるのみワームの口の中は粘液で滑り、しかもほぼ密閉空間でありゼシカの力でこじあけられるものではなかった。
「むぐっ!!むぐごががが!!んぐううううううう!!??(こ、このぉおおっ!!出しなさいよっ!!)」
ゼシカは唯一動く足をじたばたとさせていたがそれがぴたりと止まる。
否、何者かによって"止められた"。そう、今まるのみワームの外にいるあの魔物だ。
いつの間にか靴が脱がされており、足首がくすぐり棒によって掴まれまったく動かせない。
その瞬間、ゼシカの血の気がさっと引いた。
(ま、まさかこいつらこの状態のまま私をくすぐる気じゃ――!?)
ゼシカの予想は残念ながら当たってしまっていた。
上半身は丸呑みにされ抵抗できず、足首を掴まれ無防備な足裏へくすぐりあくまたちのくすぐり棒の手が一気に襲い掛かる――!
こちょこちょこちょこちょこちょこちょこちょ~~~~~~~!!!!
「むぐぅううううひゅひゅうぐふひひひいいいぃいいいい!!??(いやっいやあああああああああ!!!くすぐったいくすぐったいくすぐったいぃい!!!!)」
くすぐり棒は自由に手の形を変えて器用に土踏まずから足の甲まで全てを蹂躙するかのようにくすぐりまわす。
丸呑みによるシリアスな生命の危機と、くすぐりによるシュールな危機が同時に訪れ、ゼシカは笑いながらピンチに陥ってしまう。笑い声をあげようとしても分厚いまるのみワームの中ではくぐもったような声しか出ず、助けを呼ぶことすらできない。
くすぐりあくまのいくつかの手はまた更に形を変え、今度は細い羽のような形状となりゼシカの足指の間に入り込んで責め始める。
スリスリしゅりしゅり、ツツツツツ~~~~~~……♪
「もごごががごぉおおおほほほひゅふぐむうううう!!!!?(なにっ!?なんなのこれ~~~~~~!?くすぐったい!!あははははははははは~~~!??)」
羽根状の手が指の間をすり抜けるたびゾクッとした感覚に襲われて笑い声をあげるゼシカ。足指を閉じようにもくすぐりあくまの手で無理やり足指が開かされているためただひたすらくすぐりの餌食にされるしかない。
足指の股がこれでもかというほとくすぐられ、しかも一本一本丁寧に擦りあげるかのような動きは気持ち悪さとこそばゆさが半端ではない。
一方でいつのまにか仲間を呼んで増えていたくすぐりあくまたち。
下半身ではいくつもの触手状になったくすぐりあくまたちの手がゼシカの両脚を捕まえ太腿や膝上、ふくらはぎなどをそれぞれ複数の手が一斉に襲いかかり揉むようにくすぐっていく。
かりっかりっかりっ……♥ しゅくっしゅくっくしゅくっ……♥
もみゅもみぐにぐにぐにゅぐにぐにぐに~~~~~!!!
「もごぉおおおおおおおおおほっひょごごももぉおおおおおお!??ほごもぼぼっ!?もぐおおぉおおおおっほおほほほほほほ!??(やめて!!くすぐらないでえええええええ!!!やだ!!やだやだぁあああああははっはははははははっはは!??)」
あまりのこしょばさに全身が震えるが、上半身は完全密閉、そして両足首は封じられているため一切逃れられないまま延々と地獄が続く。
「(もうだめぇえええ!!誰かぁぁぁっはははははははははっはっ!!げほっ!きつぅうううひひひひひひひひっ!!?)」
このまま永久にこの笑い地獄が続くのか――そう思われた時、状況に変化が起きる。
ただしそれはよくない変化で……
「ピギイイイイイイイイイイイイイ!!」
ずりゅぅううううううううんっっ♪♪
「ぉごっもががぉごほほほほおおおお!?(ひ、ひいいい!?い、今こいつ私のこと吸い上げてっ……いやああああっははははははっはあ!?)」
まるのみワームがゼシカをバキュームすると、ずりゅりと音を立ててゼシカの身体が更に奥へと飲み込まれていく。下半身すらもほぼ呑み込まれ、ぎりぎり丸呑みワームの唇からゼシカの足首より先がかろうじて出ているという状況だった。
「(こ、これ以上呑まれたら本当に出られなくなっちゃう!なんとかっ、脱出しないと……っ!!)」
ゼシカはそんな絶望的な状態にもかかわらず、まだ諦めていなかった。
とにかくこの拘束状態から脱するために力一杯暴れるが……
(くうううう……全然うごけないいいいい……!?)
両手両足はもちろんのこと腰や首周りまでも全く動かないのだ。
唯一動く足首をパタパタと動かすことで完全に呑まれるのにわずかな抵抗をしているが悲しいほどに微かな抵抗だった。
しかしそんな抵抗すら邪魔をするあくまたちの手がゼシカの足裏に迫る――
かりかりこしょこしょこりこりカリカリカリカリ~~~!!!
「もごごぎゅふふふふふぅうううんぐぐぐふふふふふふ!???むぐううううううううっふっふっふっふももぉおおおほほほほほほ!???(それやめてえええええ!!!くすぐらないでっ!!それだけはいやなのぉおおおおおお!!!)」
足首がぎりぎり呑まれなかったのは幸運ではなく不運だった。
晒された足裏はくすぐりあくまたちの絶好の的で、彼らはゼシカの肌に傷をつけない程度にくすぐり棒の先端を尖らせて、今度は引っ掻くようなくすぐりで彼女から笑いを搾り取っていく。
まるで土踏まずを掘削調査するかのように表面だけを丁寧にカリカリと擦られたかと思うと今度はくすぐったさを与えるために指全体をバラバラに動かしたり、足指の付け根に羽状の先端を入れ込んでなぞったり……ゼシカの足裏をこれでもかというほどいじめ追い詰めていく。
「もごごごぉおおおふふふふぅうううううっふふふふぐうぐううう!??もがごっもおごおおおおおおおっほっひょっひょっひょもほほほほっ!???(そんなふうに責めないでええええひゃひゃひゃひゃ!?!?ほんとにやめてっ!!!そこはだめっ!!やだっやだああああっはっはっはっはっはっははっはは!!!)」
徹底的な足裏くすぐりに悶絶するゼシカ。くすぐったさから逃れようとくねくねと足首が踊るもそんな程度の可動範囲でくすぐりあくまたちから逃れることはできない。
そうして無意味な攻防が繰り広げられている最中、まるのみワームは最後の仕上げと言わんばかりに一度口をすぼめ、そして一気にゼシカを吸い上げる――!!!!
じゅるりゅぅううう…………じゅっっっっ――っぽんっ♪♪
「(や、やだっ私完全に呑まれてっ……!?い、いやあああああああああ!!!)」
とうとうゼシカはまるのみワームに頭てっぺんから足先まで全て呑まれてしまった。
体内は全てぐちゃぐちゃの粘液に包まれ、力が抜けていく感覚に襲われる何らかの作用をもった悪臭。
まるのみワームの体内は奥に行くほど捕食対象を逃がさない筋肉質になっており、ゼシカは完全に脱出不可能となってしまった…………。
………………
…………
……
「(ここ……は……?)」
まるのみワームに全身を飲まれたはずのゼシカだったが、気が付くと見知らぬ洞窟の中にいた。
先ほどの出来事が夢かと思えばそうではなくゼシカの全身はまるのみワームの粘液まみれになっており、あの独特の悪臭は更に酷く鼻が曲がりそうだった。
手首から先がさらに強力な粘性の粘液で壁に張り付けられ、床に座らされながらもバンザイのポーズにさせられているゼシカ。
そこへ奥の方からずじゅる、ずじゅるとゼシカを飲み込んだまるのみワームが這ってやってくる。
見ると他にも色々な固体のまるのみワームがおり、ここが彼らの巣だとゼシカは思った。
「ギャオオオオオオオオオン……!!」
(くっ……また私を呑み込むつもりっ……!?今度こそこいつの思う通りにはっ……!!)
何とか呪文でダメージを与えようと集中するゼシカ。しかし――
「ひゃあっぁああああんっ!?な、なんなのっ!?」
突然腋にくすぐったい刺激が走り呪文が中断される。見るとビリビリに破かれた服から除くゼシカの腋にまるのみワームの幼体が吸い付いていたのだ。
ちゅぅうううううっ♥ちゅぽっ♥ちゅっちゅぅうううううううっ♥
ぞわっとした嫌悪感。しかしゼシカの粘液の効果か、敏感になった体にはそれで十分すぎるほどのくすぐったさが襲っていた。
小さな触手を何本も同時に出し入れしながら吸盤型の口でゼシカの柔らかそうなくぼみを丹念に舐める。
「このっこいつぅううっ!!ひゃんっいやぁああんっ!?♥くっ、このぉおおおおっ!?」
幼体の唇はぷにっぷにの触感だがゼシカの腋を何度も何度もついばんで吸引を繰り返してくる。
びくっ、ビクビクッと痙攣しながらも必死に腕を抜こうとするゼシカ。しかしべっとりと張り付いた壁の拘束粘液がぐにょんと少し伸びるだけで腕が降ろせない。
「く、くぅううううんっ♥あんた、いい加減にっぃいいっ!!」
腕が降ろせないために力では引き剥がせないと判断したゼシカは呪文で幼体を倒そうと考えた。
まるのみワームの成体を倒すための魔力も温存しておかなければならないが、幼体を倒すならば少しの魔力で十分だ。
(よ、よし……そうと決まったら集中しなくてもだせる簡単な呪文で……っ!!…………え、えっ?)
呪文を唱えようとしたゼシカだったが、自身の残存魔力を確認して困惑する。
明らかに先ほど目覚めた時よりも魔力がずっと減っていたからだ。
(ま、まさかこのワームの幼体っ……!!)
そう、まるのみワームの幼体はゼシカの腋から魔力を吸い取っていたのだ。
このまま魔力を吸い取られては成体と戦うことはできない。一刻も早く幼体を倒さなければならないのだが、今度はもう片方の腋にも幼体が吸い付いて……
ちゅぽっ♥ちゅぱっちゅぅううううううううううううっ♥
「いやぁああああっ!?♥はぅっ♥くひふふふっ!?や、やめてぇえええええへひゃははっははっ!!」
ゼシカは左右の窪みの両側を同時に責められ、これまでとは違った種類の感覚に笑いの混じった喘ぎ声をだしてしまう。
ヌルヌルとした唾液を塗りたくられるようにされた後、ねちっこいキスをされながら思いっきり舌先でほじくり返され、簡単な呪文すら唱えられないほどゼシカは乱されてしまう。
(ま、まずいっ!!このまま吸われ続けたらこの幼体すら倒せなくなっちゃう!!なんとか、なんとかしなくっちゃあっ……あぅうううううっ!!)
なんとか呪文を唱えようと集中しようとするゼシカだが、吸われた腋は魔力がなくなるだけでなく敏感にもされているらしい。
ちゅうちゅうと吸われ続けゼシカは悩ましい声をあげさせられる。
(無理やりにでもっ、唱えてっ……やるんだからぁあっ!!)
しかしゼシカはなんとかくすぐったいのを我慢し、ようやく呪文を唱えることができた。
「いい加減にっ……しなさいっ!!メラ!!」
火の初級呪文、メラ。集中力を乱されるゼシカが唱えられる唯一の魔法だったが幼体相手には十分の威力を誇る――が、火の玉はまったく発生せず幼体は好き勝手にゼシカの腋を吸いまくる。
ちゅっ♥ちゅぅうううううううううっ♥むちゅちゅちゅぅううううううううう♥
「ぎひっひひひひひっ!?♥いやああああああああっははっはぁぁんっ!?♥くふふひひひひひひっ!?(な、なんでメラが出ないの!?まさかっ、まさかああああっ!!)」
そう、ゼシカの魔力は自分で思う以上のスピードで吸われてしまっていたのだ。
もはや初級呪文すらも詠唱できないゼシカは魔物に無力な一般人と変わらない。まほうつかいからただの女にされてしまったのだ。
「そんなっそんあぁああああっはははっはっ!!?やだっもうやめてえええええええひゃははははっ!?わきっわき吸わないれぇえええへへへへっ!?♥ひっ♥ひぃいいんっ!?」
あまりのくすぐったさに自分の意志とは無関係に跳ね上がる身体を押さえきれず、ゼシカは恐怖とくすぐりの辛さにくしゃくしゃの泣き顔になりながらも必死に腕を引き抜こうと試みるがまるで意味はない。
そうしているうちにもゼシカの腋を貪っている幼体が徐々に動き出すのが分かった。
それはゼシカにとっての絶望の始まりだった。たくさんの幼体がゼシカの腋の余ったスペースや、その他の部位にも群がるように吸い付いてきて――
むちゅぅうううううううっ♥ちゅっぱちゅぽっ♥むっちゅぅうううううううっ♥
「みぎゃあああああっははっはははははっ!??♥やめてっもうやめてってばぁああああっははははっはは!??♥吸わないでっ、どっかいってよぉおおうひゃははっははぁあっはっはははっははははぎゃははははははははははひひひひひ!???」
さらにゼシカは左右から激しく唇で吸引され、吸い上げられては舐め回され笑いを強制されてしまう。
敏感になる幼体のキスを受け続けくすぐったがり屋にされたゼシカにはどれも刺激が強く、おぞましいくすぐったさが半永久的に続いた。
「だれかっだれぁあああああああああっはっはっはははははっははは!?♥た、たすけっ♥いやっいやぁあああはははっははっはははっははは!???♥」
ゼシカは笑い泣き叫びながら助けを請う。しかしその視界の隅であるものを発見した。
「ぎゃははっははははああぁっはっはははっはは!??♥ヒーーーーーーッヒヒヒヒヒヒヒひぃいいいい!??(あ、あれはっ……まさか……!?)」
洞窟の奥の方、そこに何人もの人影が見えた。しかしそれは救助に来た者ではなく、ゼシカと同じように幼体に好き放題身体を吸われる大勢の女性たちだった。
恐らく幼体の餌となる魔力を持った冒険者たちだったのだろう。
「ぎゃひひひひひひいぃいいひひひひひいひっ!?♥ひゃああああっははっはっひゃっひゃっひゃひゃひゃひゃひゃ!??(つ、つまりっ、あんなに大勢いるってことはっ、そ、そんな、そんなああああっははははははっははあっは!??)」
大勢の女性冒険者がまるのみワームの巣に連れられ未だ救出されていないということは、この洞窟が誰も助けに来れない環境にあるということ。
それはつまりゼシカが救出される可能性がなくなってしまったということで――
「やぁあっははははははははっはははははははははは!?!?♥だれかっだれかああああっひゃひゃひゃひゃ!??こんなのいやあああああああああああっはははっはははははは!???♥」
これから先、ゼシカは誰にも救出されないまま奥にいる女性たちのように永久に身体を吸われ、くすぐったさに悶えさせられることだろう。
ゼシカの冒険はここで終わってしまった――