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ひんやりとした冷たい風がビルの合間で吹き荒れる肌寒い冬の朝、俺は駅前の繁華街にやってきていた。
休日ということもありスクランブル交差点を往来する人の数は多く、俺からすればよりどりみどりという感じだ。
『さーて、どの子にしようかなっと』
老若男女、様々な人が歩くのを俺は空高くから見下ろしていた。
建物の上からとかではなく、文字通り空に浮いた状態でだ。
当然だが普通の人間にはそんなことは不可能だ。
だが、今の俺は普通の人間ではない。
『お、いいじゃんあの子。胸でけえし派手だし、俺好み』
俺は黒いジャケットとブーツの似合う茶髪の女を至近距離から観察する。
短いスカートからのぞく生足なんて、むにっとして柔らかそうで堪らん。
『いいじゃんいいじゃん。まずはコイツで決まりだな』
俺は舌なめずりしながら呟いた。
こんな独り言も目の前のこの子には聞こえていないし、そもそも俺の姿すら見えていない。
何故なら今の俺は、幽霊のように実体がないからだ。
幽体離脱という、まるで漫画みたいな能力を俺は持っている。
偶然手に入れた幽体離脱薬なんていう胡散臭い薬を使って以降、俺はこうして幽体となって自由に飛び回りながら女を物色することが可能になった。
そして、この状態の俺は他人の身体に憑依することができる。
他人の身体を乗っ取り、好き放題に操ることができるのだ。
『それじゃ、始めっか』
だが、ただ乗っ取るだけではない。
数ヶ月前、俺はある人物から特殊な憑依のやり方を教えてもらった。
まず、ターゲットの背後から近づき首根っこを掴む。
「んっ!? なに、こ……ぇ…………」
そしてそのまま引っ張り上げると、相手の魂を掴み上げることができるのだ。
俺の手の先には、首を掴まれもがく女の幽体が見える。
『んぐっ……な、何が起きてん、の……?』
女の幽体はわけがわからないといった様子で困惑している。
見下ろした先に、項垂れて虚ろな目をしている無表情の自分の姿があるのだから当然だろう。
『悪いがお前の魂使わせてもらうぜ』
『は!? つーかアンタだ、れ……ぁ……?』
こちらに不信感を見せる女の幽体に、俺は自分の幽体を潜り込ませた。
『なにか、入って……アタシ、混ざっちゃ……』
俺が女の中に入っていくにつれ、俺と女の境界が曖昧になっていく。
それは見た目も、中身もだ。
『ア、タシ……お、れ……?』
女がそう言うと、俺も同じことを言っている感覚がする。
もう俺とこの子は同化していた。
俺という存在が、女の中に溶け切っていく。
俺はもう……アタシだ。
『……アタシは……アタシの名前は、春原ありさ。よし、わかる』
アタシは、本来なら自分が知るはずのない名前を口にした。
わかるのは名前だけじゃない。
春原ありさの両親も、友達も、付き合っている彼氏も、春原ありさに関わることが全て手に取るようにわかる。
アタシは、アタシのことを完全に思い出した。
『それじゃあ身体に戻って、と……』
アタシは目の前で項垂れている春原ありさの身体の中に入った。
徐々にふわふわとした幽体の感覚から肉体のある身体の感覚へと戻っていく。
アタシが手を握りしめると、身体も問題なく動いた。
「よっし、憑依成功! やったー!」
アタシは晴ればれとした気持ちで軽く手を伸ばした。
アタシは今、完全に春原ありさになった。
これが、魂への憑依。
相手の魂そのものを乗っ取り、記憶も性格も、その人間の全てを奪うことができる。
おかげで今のアタシはありさ本人となんら変わらない振る舞いができるってわけ。
「あ、そうだ。乗っ取り記念に写真撮っとこ。イェーイ! ピースピース!」
アタシはスマホを掲げて自撮りした。
一人で自撮りなんてアタシになるまではしたことすらなかったけど、今はすっごく軽いノリで自撮りする気になってくる。
これも魂を乗っ取った影響だ。
「さてと、それじゃあ待ち合わせ場所に行かないとね。でも、その前に……」
アタシは近くのコンビニに入った。
窓側の棚に置かれている『週間少年ダッシュ』を手に取り、レジへと持っていく。
「あ、支払いは6payで」
アタシはスマホを見せて決済を済ませる。
憑依中はこうやって勝手にその身体の持ってるお金が使えるから便利だ。
本人じゃなきゃ使えないスマホの電子決済アプリだってこの状態なら簡単に使えちゃう。
というか、元の身体じゃ電子決済なんてしたことないんだよね。
こんな便利なら元に戻った後も使ってみるのもいいかも。
こうやって普段知らないライフハックが仕入れられるのも他人の身体を使うを利点の一つだ。
「さて、待ち合わせ場所は、っと……うっ、寒っ……」
外に出ると冷たい風がびゅうっと吹いてきて思わず震えてしまった。
流石に今の季節はむき出しの生足には堪える。
側から見てる分にはエロくていいと思うけど、実際に自分がなるのは少し考えものかもしれない。
アタシは自分の身体を撫で擦りながら、近くのファミレスの中を窓から覗いてみた。
まだ朝ということもあって客の数は少ない。
その中に一人、目を引く客がいた。
いかにもお嬢さまといった雰囲気の、白いコートを着た髪の長い女の子が姿勢良く座っている。
熱心に本を読んでいる姿はとても真面目そうだけど、読んでいるものは『週間少年ダッシュ』でなんだかミスマッチだ。
アタシは扉を開けて中に入り、女の子に近づく。
そして、さっき買ったダッシュを掲げながら声をかけた。
「『今日は乗っ取り日和ですね』」
こちらに気づいた女の子はにっこりと笑いながら返事をした。
「『そうですね、憑依日和です』」
アタシたちはお互いに初対面同士だ。
身体だけ見れば、アタシみたいな女とこんなお嬢さまに接点なんて全然ないのが普通だろう。
でも、アタシたちはお互いに相手のことをよく知っている。
「アンタ、『椎奈』でしょ?」
「そう言う貴女は『森田さん』ですね? ふふっ、いつものことながらそういう身体がお好きなようですね」
アタシに『椎奈』と呼ばれた女の子は口を手で抑えながらクスクス笑っている。
実はこの子にも、今別の人間が憑依している。
椎奈というアタシの友人の憑依仲間だ。
「いいでしょこの身体? アタシは『春原ありさ』。『ありさ』って呼んでね」
「わたくしは『天龍寺菫』と申します。どうぞ宜しくお願いします」
菫はアタシに向かって深々とお辞儀をしてきた。
どうやらかなり礼儀正しい子のようで、アタシとは正反対の存在に思える。
身体的にも、中身的にも。
「菫ってもしかして本当にお嬢さま?」
「お嬢様などと言われてしまうと少し恥ずかしいのですが……客観的に評するなら間違いなくお嬢様と呼べるでしょう。実家はかなり裕福なようです。習い事もピアノに書道、華道に舞踊と、あまりに多くて流石にわたくしも最近は辟易としているみたいですね」
どこか他人事のように言いながら苦笑いを浮かべる菫。
アタシはその隣に座り、早速スカートの下に手を伸ばした。
厚めのタイツに覆われた足は艶めかしくて、撫でているだけで興奮してくる。
「……ありささん、手が早いですよ。『泉さん』を待たなくてよろしいんですか?」
「だってアタシ待つの嫌いだしー。別にいいでしょ。先にヤってたって」
アタシは菫のスカートをめくってタイツの中に手を突っ込んだ。
それまで姿勢よく座っていてすまし顔だった菫の身体がピクッと震える。
「んっ……ありささん、手が冷たいです」
「そりゃあ、さっきまで外いたからね。最近急に冷えてきたよねー」
アタシは世間話のノリで話しながら、菫のおまんこを指でいじり始めた。
温かくて触っていると気持ちいい。
「菫ってセックスしたことあるの? つーか、オナニーもしたことなさそうだけど」
「どちらもない、ですね。見た目通りの……ん……清楚で汚れを知らないお嬢様のようです。だからこそこの身体を選んだのですが……あっ……」
菫の顔が少しずつ赤くなっていく。
コイツはいつもこういう真面目そうな子に憑依してくる。
綺麗なものほど汚したくなるとかそういう趣味なんだろうか。
アタシはヤり慣れてそうな派手な女の方が好きだけど、まあそこは人の好みというものだ。
「菫もアタシのおまんこ触ってよ。アタシばっか気持ちよくして不公平じゃん」
「んっ……では、僭越ながらわたくしもご奉仕させていただきます」
菫がアタシの下着の中に手を突っ込み、クリトリスに触れる。
その瞬間、アタシの身体もまたピクッと跳ねた。
「んひゃっ……そうそう、いい感じいい感じ……」
「あっ、んっ……ふぅ……」
アタシたちは隣同士に座りながらお互いのおまんこをいじくり合っている。
初対面の派手な女とお嬢様がこんなことをしている光景はどう考えても異常だ。
でも、そこがいい。
これこそが憑依の楽しいところ。
どんな人間でもアタシたちの手にかかれば好き放題させることができる。
本当に、憑依って最高だ。
「っ……上手いじゃん……清楚なフリして本当は遊びまくってんじゃないの……?」
「そのようなことは、ございません……ただ、んっ……繊細な指遣いには自信があります……このように……」
「んあっ、そこ……いいっ……!」
菫はアタシの敏感なところを細やかに撫でる。
流石、ピアノや華道をやってる人間の指だ。
繊細な指遣いで、すごくレズセックス向きに思える。
まさか菫も今まで習い事で磨き上げた自分の指がこんな風にに使われることになるなんて昨日までは思いもしなかっただろうけど。
「んっ、あっ……やばっ、アタシ、もうイキそう……」
「いい、ですよ……わたくしも、果ててしまいそうですっ……んっ……!」
アタシたちは顔を見合わせながら、お互いのおまんこを指で執拗に責めた。
もう、限界。
イッちゃう……!
「あっ、んッ……ッ〜〜ぅッ!!!」
「んんッ、ッ……ッ……!!!」
二人揃ってビクンッと身体を震わせる。
声を上げないように口に手を当てながら、快感に悶える。
身体を芯から滾らせる熱い刺激が、心臓の鼓動と共にじんわり全身に広がる。
やっぱり、女の絶頂は何度味わっても堪らない。
菫の方も、その真面目そうな顔をだらしなくとろけた表情に歪ませていてすごく気持ち良さそうだ。
「お客様! 何をなさってるんですか!」
すると、いきなり背後から声をかけられ、アタシは口から心臓が飛び出そうになった。
慌てて振り向くと眉間に皺を寄せた女性店員がこちらを睨んでいる。
「こんなところでレズセックスをするのはやめてください! ここはラブホテルではないんですよ!? おまんこグチュグチュいじり合いたい他所でやってください!」
店員の手には、『週間少年ダッシュ』が握られている。
アタシと菫は顔を見合わせてほっと息を吐いた。
「もう、驚かさないでよ『泉』」
「本当です。心臓が止まるかと思いました」
「あっはっは、ごめんごめん。私の到着前にもうおっ始めてるからちょっとイタズラしてやろうと思って」
そう言うと店員はアタシたちの向かいに座った。
この店員にも、アタシたち同様別の人間が憑依している。
『泉』というベテランの憑依者で、アタシたちにとっては憑依の先輩のようなものだ。
魂に憑依する方法もこの『泉』から教えてもらった。
「私の名前は『新城杏』。ここでバイトしてるんだ。よろしくね」
「宜しくお願いします、杏さん。わたくしは『天龍寺菫』。こちらは『春原ありさ』さんです」
「よっろしくー」
既知の仲だっていうのに、アタシたちは初対面のように自己紹介し合う。
この時間も、他人の人生を勝手に味わってる感が強くて面白いから好きだ。
「杏さん、仕事中にこのような話をしていて大丈夫なのですか?」
「ああ、いいのいいの。どうせお客さんもまだ少ないし。というか、別にクビになったって私には関係ないしね」
「うわっ、他人事ー。ま、アタシも実は彼氏との待ち合わせブッチしてるんだけどね」
記憶によると今日は彼氏とデートの予定だったようだ。
今のアタシからすればそんなのどうでもいいけど。
「で、この後どうすんの? どっかヤれそう場所でも探して3Pする?」
「あの、それでしたらわたくしに一つ提案があるのですが」
「ん? なになに?」
姿勢よく手を上げる菫に、アタシと杏は視線を向ける。
「わたくし、温泉に行きたいのです。最近急に冷え込んできましたし、心と身体を温めながら性行為に明け暮れるというのもいいのではないでしょうか?」
「なるほどね、いいじゃん。アタシ賛成ー」
「私も。それならせっかくだし少し遠出して良い温泉に行こうよ。この身体、結構旅行が好きでそういうの詳しいんだよね。いくつか候補あげるから選んでよ」
アタシたちは話し合った結果、隣の県の『華ノ湯』という温泉旅館に向かうことにした。
「では、早速参りしょう。移動は電車にしますか?」
「いや、ここ電車だと微妙にアクセス悪いんだよね。私が前行ったときは友達とレンタカー借りて行ったよ」
「それじゃあ車で行くってこと? 杏が運転すんの?」
「それは無理。私免許持ってないから」
「え、アタシだってまだ未成年だし免許ないけど。菫もないよね?」
「はい。この身体では車の運転はできません。どうするのですか?」
「そんなの他の身体使えばいいだけでしょ。ちょっとひとっ走りして足拾ってくるから、表で待ってて」
杏はそう言うと、一瞬ビクッと震えた後、目を瞬きさせながら辺りをキョロキョロし始めた。
「……え、あれ? なんで私座って……あわわ、し、失礼しました!」
慌てて立ち上がりこちらにぺこぺこ頭を下げてから杏は奥へと引っ込んで行った。
どうやら『泉』は外に出て行ったらしい。
憑依を解除された人間はだいたいあんな感じで訳がわからないといったような反応をする。
もはや見慣れたものだけど、人によって色んな反応をするから見てて飽きない。
「それでは、わたくしたちも出ましょうか」
「そだねー」
アタシたちはファミレスを出て、道路の前で『泉』が戻ってくるのを待った。
寒いから早く戻ってきて欲しいんだけど。
数分後、アタシたちの前に一台の車が近づいてきて停まった。
「これ、『泉』?」
「ええ、おそらくは……」
アタシと菫は少し気圧されながら車の方を見る。
ピカピカの光沢を放つ、真っ赤なベンツだ。
すると、中からサングラスをかけた女が出てきた。
首元にストールを巻き、ベージュのコートを羽織っているいかにもセレブでございますって雰囲気の女だ。
「待たせたわね。さあ、乗りなさい」
セレブな女がキメ顔でそう言いながら後部座席のドアを開ける。
これはまた、さっきの杏とは全然違う雰囲気の人間に憑依したみたいだ。
これで憑依してるのが同一人物っていうのが面白い。
「お邪魔させてきただきます」
「おじゃましまーす」
菫はペコリと頭を下げながら、アタシはヒラヒラと手を振りながら車に乗り込む。
なんか、いかにも高級車って感じの独特の臭いがする。
アタシたちが車に乗り込んだのを確認すると、セレブな女も運転席に着いた。
「私の名前は『内田仁美』。証券会社の役員をやってるわ。よろしく」
「はい、宜しくお願いします」
「よろしくー」
仁美はそう言うとエンジン吹かして車を発進させた。
まだ若いのにこんな高級車に乗ってるってことは会社でも結構偉いのかもしれない。
それならこんなところで遊んでる暇はないような気もするけど、まあそんなことはアタシたちには関係ないので気にしないことにする。
そんなこんなで、アタシたち憑依者三人の温泉旅行は幕を開けた。
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車を出発させて数十分。
アタシたちは高速道路を走っていた。
まだ目的地には到着してない。
「ねー、まだ着かないのー?」
「まだ半分ぐらいよ。大人しく待ってなさい」
「もー、つまんなーい! ねえ? 菫もそう思うよね?」
「わたくしは楽しいです。こうして同好の士と共に旅行できるというのはそれだけで気分が高揚しませんか?」
「なにそれ、真面目すぎー。おっぱい揉むぞこのー」
「ふふっ、構いませんよ……んんっ」
アタシは隣に座っている菫のおっぱいを揉みしだく。
コートの上からだと触ってる感じがあまりしない。
仕方ないので服を剥いていく。
「うわっ、菫の肌ちょーキレイじゃん。なにかやってんの?」
「いえ、特には……んっ……強いて言うなら普段から睡眠時間はちゃんと取るようにしているみたいですが……」
「へー……柔らかーい、乳首も吸っちゃおっと」
「んあっ……くすぐったいです……」
「……運転中なんだから大人しくしててくれないかしら?」
仁美が運転席でため息をつくのが聞こえる。
「なに? 仁美も混ぜてほしいの?」
「そんなの、当たり前でしょ。こっちだってこの身体で気持ちよくなりたくて憑依してるの。私はあなたたちの専属ドライバーじゃないのよ?」
確かに仁美の言うことももっともだ。
運転してもらっているというのに二人だけで楽しむのは失礼だろう。
「それなら一旦休憩をしませんか? わたくしが運転を変わってもいいですし」
「そだね。アタシも賛成ー」
「それじゃあ次のサービスエリアで停めるわ」
アタシたちの車は車線を変更してサービスエリアの入り口へと入っていった。
開けた窓から外の売店で売られているたこ焼きや焼きそばの香ばしい匂いが伝わってきてお腹が空いてくる。
「わたくし、サービスエリアに降りたことがあまりないので、とても楽しみです」
「ここのサービスエリアってアレだよね? なんかメロンパンが有名なとこ。アタシも楽しみー」
アタシたちは車を降りて売店を見て回ることにした。
休みの日ということもあり、家族連れなど人がかなり多い。
「うーん、これは迷うなー……」
「そうですね。やはりメロンパンが人気なようですが、あちらのお店の鮪丼もとても美味しそうで……」
「そうじゃなくて。ほら、あの子結構いい身体してない? 乗り換えよっかなー」
アタシは目の前を歩いている女の子を指差す。
ピンク色のメッシュが入った髪に派手なメイク、ゴテゴテの地雷系ファッションがとても目を引く。
隣にいる男と腕を組んでいるところを見ると、彼氏とのデート中ってとこかな?
「ねえたっくん、めありあれたべた〜い」
「あ? どれ?」
「あれだってば〜」
なんか感じの悪い彼氏にベタベタくっついて甘えている女の子。
男の趣味はどうかと思うけどあの子自体はすごく乗っ取り甲斐がある。
「確かに可愛らしいお方ですね。わたくしの趣味ではございませんが、『森田さん』が好んでいそうな雰囲気です」
「でしょ? じゃあ、ちょっと行ってくるね」
アタシはこの身体と魂への憑依を解いた。
幽体となって、身体から抜け出て……俺へと戻る。
『楽しかったぜ、ありさちゃん。身体と魂、貸してくれてありがとな』
俺は抜け出た身体に向かって言う。
もちろん幽体の俺の言うことなんて聞こえているわけがないが。
「…………ぁ、あれ? アタシなにしてたんだっけ? つーか、ここどこ……? あ、そうだ、彼氏とのデート……え!? もうこんな時間!? 待ち合わせ時間とっくに過ぎてんじゃん! なんなのマジで! もぉっ! ここ本当にどこ!?」
ありさは大騒ぎしながら慌てて外に駆けて行った。
よく考えたらこんなサービスエリアにいきなり置いてかれてこれからあの子どうやって帰るんだろうな。
まあ、俺にはどうでも話だが。
『さて、そんなことより……うっひょー! いい身体してんじゃねえか!』
俺はターゲットの地雷系女を隅々まで観察する。
小柄だが胸はさっきのありさよりもデカい。
派手なメイクもいかにも女子ですって感じで俺好みだ。
『そんじゃ、失礼するぜ』
俺は地雷系女の首根っこを掴んだ。
そして、そのまま上に向かってぐいっと引き上げる。
「ねえ、たっくんって、ば……んぐっ!? ……ぅ……ぁ…………」
女は一瞬苦しそうな声を上げたがその直後、精気が抜けたようにぐったりとした。
一方で、女の魂の方は俺の手の先で苦しそうにもがいている。
『きゃあっ!? なになに!? 離してよ!』
俺の手から逃れようともがく女の幽体に、俺は間髪入れずに自分の幽体を潜り込ませる。
『たっくん! たすけ、て…………ぁ……なに、か、はいって……きて……』
俺の幽体がズブズブと女の幽体の中に沈んでいく。
徐々に女の魂の中へと溶けていく感覚が伝わってきた。
もがいている女のうめき声が自分の口からしているように感じられる。
俺という存在が女の魂に侵食し、その内側から染まっていく。
俺は……。
『た、す……け…………お、れは……めあり、は…………あはっ! めありは、めありだよ』
自分がだれなのかはっきりしてきた。
めありは、『秋山めあり』。
とってもかわいい女の子だよ。
今日も、たっくんと一緒にドライブデートしてたの。
たっくんっていうのは、めありのカレシ。
めありとたっくんはすっごくラブラブなの。
『うん、全部わかる。これでもう、めありはめありだね』
ふと顔を下に向けると、ぼーっとしてるめありの身体とそれをゆさぶるたっくんが見えた。
「おい、なにぼけっとしてんだよ……起きてんのか?」
「…………」
不機嫌そうなたっくんに肩や頬を叩かれてもうんともすんとも言わないめありの身体。
いけないいけない。
早く身体に戻らなきゃ。
めありはそのまま真下にあるめありの身体の中に入った。
身体の感覚が戻ると同時に、イライラしているたっくんの顔が目に入ってきた。
「……あ、たっくん」
「たっくん、じゃねえよ。急にこっちに寄りかかってきやがって……」
たっくんは鬱陶しそうにめありのことを突き離した。
あわわ、たっくんが怒ってる。
このままじゃたっくんに嫌われちゃう。
そんなのいやだ、早く許してもらわなきゃ。
……って、いつもめありなら思うんだろうな〜。
たしかに今のめありにもたっくんのこと大好きな気持ちはあるけど、それはそれ。
「……ごめん、たっくん。めあり、用事できちゃった。だから今日のデートはここまでね」
「……は? お前なに言ってんの?」
たっくんはますます怒った顔でこっちを見てくる。
怒ってるたっくんはすっごく怖いけど、でも今のめありからすればそんなでもない。
高校の頃のめちゃくちゃ怖い先輩とか職場の厳つい上司に比べればただのイキったチンピラだ。
「めありね、これから友達と遊ぶんだ〜。エッチなこともた〜っくさんするんだよ〜」
「……お前ふざけてんのか? 舐めんなよ俺を」
たっくんがめありの方に腕を伸ばしてきた。
そこに、横から別の人が割って入ってくる。
「やめなさい。大の男が女の子に手をあげようだなんて感心しないわね」
仁美だ。
キリッとした顔でメアリをかばうようにたっている姿はちょっとかっこいい。
「うっせえなババァ。俺たちの問題なんだよ邪魔すんじゃねえ」
「まだババァなんて言われる歳じゃないんだけど。若いからってなんにでも噛みついて、そんなんじゃあいつまで経っても成功者にはなれないわよ?」
「だからうるせえんだよ、いいからどけコラァ!」
とうとう怒鳴り声を上げてキレ始めてしまった。
近くのテーブルを思い切り蹴り飛ばして、周りが一気に静まり返ってしまった。
そこに、遠くから人が走ってくる音が聞こえてきた。
「彼方です。彼処の殿方が暴れ始めて……」
「はーい、そこのお兄さん、大人しくしてくださーい」
走ってきたのは警備員のおじさんたちを連れてきた菫だった。
おじさんたちに囲まれてもまだたっくんはわめき続けてる。
「んだよ、俺なんも悪くねえだろうがよッ! どけよお前らッ!」
よっぽと頭に血がのぼっているのか、見境なくキレちらかすたっくん。
おじさんたちはやれやれって感じに顔を見合わせると、そのままたっくんを力尽くで取り押さえてしまった。
「は、な、せッ! おいッ!」
「いいから、大人しくしろっ……」
「……では、わたくし達はもう行きましょうか」
「そうね。事情聴取とかされても面倒だし」
「は〜い」
めありたちは、そのまま暴れるたっくんを置いてこっそり車に戻った。
途中で仁美がため息をつきながら声をかけてきた。
「ああいう面倒ごとはあまり起こさないでほしんだけど」
「は〜い、ごめんなさ〜い。ああでもしないとたっくんから離れられそうになかったから〜」
「でも、宜しかったのでしょうか? あのたっくんという方、下手をすれば器物損壊や傷害の罪を問われそうでしたが……」
「いいのいいの。めあり、たっくんのこと大好きだったけど、冷静に見ると暴力ばっかのクズ男だしこの身体のカレシにはふさわしくないと思うんだよね〜。あ、言うのわすれてたけど、めありは『秋山めあり』。よろしくね〜」
軽く自己紹介をしながら車に乗り込む。
結局あんまり休憩できなかったのは、さすがにちょっと反省した方がいいかな?
「あ、そういえばなにも食べてない。ごめんね二人とも〜、めありのせいで〜」
「それなら大丈夫ですよ。めありさんが憑依されている間にわたくしが三人分のメロンパンを買っておきました」
菫が持っていたレジ袋を見せてきた。
中には甘い香りのメロンパンがたくさん入っている。
「わぁ〜、ありがとう〜。プレミアムメロンパンにメープルメロンパンに、北海道メロンパン……どれも美味しそうだね〜」
出発前にみんなでメロンパンを食べて腹ごしらえだ。
メロンパンの甘味が口中に広がって幸せ〜。
「そういえば、運転はどうしますか? めありさんは新しい身体に変えたばかりですし、わたくしが仁美さんと入れ替わりましょうか?」
「そうね。でも、私もこの身体でセックスしたいから運転が終わったらまた戻してほしいわ」
「承知しました。では一旦入れ替わるということで」
そう言うと二人は急に魂が抜けたみたいにぐったりしてしまった。
けど、その直後すぐに顔を上げて目線を合わせた。
「それじゃあ運転は宜しくお願いしますね、仁美さん」
「ええ。シートベルトはちゃんと着けなさいよ」
なにごともなかったみたいに話す二人。
確認のために、めありは菫に声をかけた。
「菫は今『泉』?」
「はい。このようなお嬢様の身体になるのは初めてです。この喋り方も中々新鮮ですね」
「私も車の運転なんて初めてだわ。この身体の記憶のおかげで問題なく運転できるけど」
仁美はそう言うとアクセルを踏んで車を発進させた。
仁美の中にいるのは『椎奈』だ。
そう、仁美と菫は中身が入れ替わったんだ。
さっきまで仁美になってた『泉』が今は菫で、菫になってた『椎奈』が仁美になってる。
それぞれさっきまでとは別人が成り代わっているのに外から見るだけじゃなにもかわってないように見えるのが面白い。
「このまま目的地まで停まらずに行くわよ」
「はい、宜しくお願いします」
「よろしく〜。じゃあ、着くまで菫のおっぱい揉んでるね〜」
「んあっ……めありさん、くすぐったいです……」
「だから大人しくしてなさいってば……」
中身がかわっても仁美は同じようにため息をついていた。
────────
「ふぅ、着いたわね」
駐車場にとめられた車から降りためりあたちの前にあったのは、『華ノ湯』っていう看板のついた大きな建物。
ここが目的地の温泉旅館みたいだ。
「いい雰囲気ですね。大自然に囲まれて、空気も美味しいです」
深く息をすうと、新鮮な空気が胸いっぱいに入ってきて気持ちいい。
けわしい山道を進んできたから、まわりも木ばっかりでいかにも自然って感じ。
「とりあえずフロントに行きましょう。まずは部屋を取らないと」
仁美の言葉にうなずいためありたちはみんなで建物に入った。
どんな部屋に泊まれるのかワクワクしてたんだけど……。
「お客様、申し訳ありません。当旅館は完全予約制でして、事前にご予約を承ったお客様にのみ宿泊をしていただいております……」
「あら、そう……」
「え〜? 部屋とれないの〜?」
予約もなにもしてなかっためありたちは泊まれないみたい。
だって今日ここに来るって決めたんだから仕方ないじゃん。
「困りましたね。せっかくここまで来たというのに……」
「ね〜、この受付の人に憑依して勝手に部屋の鍵もらっちゃえばいいんじゃない?」
「駄目に決まってるでしょ。そんなことしてバレたら面倒よ」
受付の人が少し困惑したような顔でこっち見てる。
この人になっちゃえばいいと思ったけど、これ以上面倒なことして二人に迷惑かけるのもアレだから大人しくしてよう。
そしたら、仁美が少し考えるようなそぶりをしてから受付の人に問いかけた。
「温泉の方は予約していなくても入れるかしら?」
「はい、大丈夫ですよ。向こうの建物で入館料をお支払いしていただければどの方でもお入りいただけます」
「わかったわ、ありがとう。それじゃあ行きましょ」
仁美はそれだけ確認するとめありたちをつれて受付を離れた。
「仕方ないですが、宿泊は諦めるしかないですね。今日は温泉だけ入って日帰りにしますか?」
「え〜? そんなのや〜だ〜」
「いいえ、泊まらせてもらうわ。部屋が取れないんなら部屋を取った人間に憑依すればいいだけよ」
「あ〜、なるほどね〜。便利だね、憑依って」
「とりあえずそのまま温泉に入って、中で適当に宿泊客を見繕うわよ」
めありたちはそのまま隣の大浴場のついてる建物に移動した。
お風呂あがりっぽい浴衣を着た人が何人か歩いているけど、みんな満足そうにしている。
「楽しみだね〜、温泉」
「あ、入る前に身体を戻していただいても構いませんか? せっかく裸になるのですからその身体で温泉に入りたいのです」
「そうだったわね。私もお嬢様の身体で全裸になりたいと思ってたのよ」
二人はそう言い合うと、急にぐったりとして動かなくなった。
そう言えばサービスエリアで身体を交換してたんだっけ。
めありからすれば中身がどっちでも大して変わらないからあんまり気にしてなかったけど本人たちには大事だもんね。
「……ありがとう。やっぱりこっちの方が私は好みね。堅苦しい喋り方は性に合わないわ」
「そうですか……。わたくしはいつもと違う自分になれているようでこういうのも好きなのですが」
「ま〜、いろんな好みがあるからね〜。みんな自分の好きな女に憑依すればいいじゃ〜ん」
そんな話をしながらめありたちは大浴場に向かった。
受付でお金を払い、レンタルしたタオルを持って女湯ののれんをくぐる。
「やっぱり女の子の身体っていいよね〜。更衣室だって女子トイレだってこうやって入り放題なんだから」
「まあ私たちは普段から女の身体で過ごしてるしそこまで特別でもないんだけど」
「そうですね、わたくしたちからすれば普通のことなので……」
そうだった。
実はめあり以外の二人はいろいろあって普段から女の子として生活しているのだ。
たしかにそう考えると大したことじゃないのかもしれないけど……。
「む〜、せっかく女湯に入って楽しもうってときに、冷めるようなこと言わないでよ〜」
「あら、私は普段から入ってるって言っただけで興奮しないとは言ってないわよ?」
「そうですね。わたくしたちとて元は男だったのですから、このように女性の身体で女湯に入るとなれば性器が濡れるぐらい興奮してしまいます。それが他人の身体であれば尚更」
仁美と菫は服を脱ぐとめありに見えるように腰を突き出して股を開いた。
二人の言うとおり、もう股間からおまんこ汁が垂れるぐらい興奮してるみたいだ。
「なんだ〜、それならよかった〜。てゆーか二人ともおまんこキレイだね〜」
「わたくしは自慰すらしたことがなかったようですから。仁美さんはどうなのですか? 交際している殿方がいらっしゃったりしないのですか?」
「私は仕事一筋だから。……いや、結婚願望がないわけではないみたいだけど、私みたいなプライドの高い女は扱いが難しいから男の方が避けてくようね」
すっぽんぽんで赤裸々女子トーク。
こういうのも楽しいよね。
でも、今日の一番の楽しみはここから。
いざ女湯へ。
「それじゃあ、レッツおんせ〜ん!」
ガラッと扉を開けると、熱気と独特な臭いが湯気とともにぶわっと伝わってきた。
目の前に広がるのは広々とした湯船とずらりと並んだシャワー。
奥にはサウナのようなものもあるし、外の露天風呂につながる扉もある。
まだ早い時間だからか、人はまばらに見えるだけであまり多くない。
とにかく、早く温泉につかりたくなってきた。
「気持ちよさそ〜」
「待った。ちゃんと先に身体洗いなさい。メイクも落とすのよ」
「わかってるって〜」
めありは近くのイスに座ってシャワーを手に取り身体を洗った。
温かいお湯が冷えかけていた身体の上を流れて心地いい。
ふと前を見ると、髪からお湯がしたたっているめありが鏡にうつっていた。
「……やっぱりめありはかわいいな〜」
元々自分大好きなところがあるみたいだけど、乗っ取った女の子がかわいいと興奮するのは今の自分だからこそだと思う。
鏡を見ながら自分のおっぱいを触ってみた。
顔を赤くした裸のめありが嬉しそうに自分のおっぱいを揉んでいる。
細い指が柔らかいおっぱいに食いこんで、ネイルのついたキレイな爪が乳首の先をひっかいている。
そんなめありの、自分の恥ずかしい姿を見てるだけでどんどん興奮してくる。
「はぅ、んん……いいよぉ……これぇ……」
「あら、せっかく一緒に入ってるのに一人でお楽しみ?」
すると、いきなり後ろから近づいてきた仁美がいきなりめありの股に手を突っ込んできた。
「ああんっ!? ちょっと仁美〜、びっくりさせないでよ〜……あんっ……」
「ごめんなさい。でもこの身体は散々焦らされて早くセックスしたがってるのよね。というわけで、失礼するわ」
「きゃっ!?」
仁美はめありをイスから降ろして押し倒してきた。
そして、めありの上にまたがって顔の上に自分のおまんこを押しつけてくる。
シックスナインの体勢だ。
「若い子のマンコ、舐めさせてもらうわね……あむっ……」
「あっ、もぉ、いきなり……こっちだって……れろっ……」
「んくっ……そうそう、上手いじゃない……」
仁美のザラザラとした舌がおまんこの筋を割って中に入ろうとしてくる。
そのチロチロとした細かな動きが敏感な部分に当たるたびに、身体がビクッと震えてしまう。
でもそれは仁美も同じみたいで、めありの上でピクピク震えている。
「仁美、なめすぎだってばぁ……んっ……」
「だって、めありのマン汁が美味しいんだもの……あっ、めありも、私のマン汁しっかり舐めなさい」
「んむっ、んくっ……うん、仁美のおまんこ汁もおいし〜……」
お互いのおまんこをなめながら感想を言い合う。
仕事一筋って感じのバリキャリセレブお姉さんがめおりのおまんこ舐めながらこんなこと言ってるのはすごく変だけど、すっごく興奮する。
こういう普通なら言わなそうなことを女の子たちが言ってるところを見られるのも憑依のいいところだと思う。
「んっ、あっ……めあり、イッちゃいそうかも……」
「私も、んっ……マンコがどんどん、疼いて……」
めありたちは二人ともあと少しでイキそうになっていた。
足をピンと伸ばしてめありは快感を受けとめる準備をした。
あ、イク……。
「二人とも、何をなさっているのですか!」
「ふぇっ!?」
「ッ!?」
急に横から声をかけられめありたちはビクンッとなってしまった。
驚いたショックで軽くイッちゃった。
でも、いきなりなんだろう。
顔を上げて上を見ると、菫がめありたちを見下ろしていた。
「こんな床で行為に及ぶなんてはしたない! 他のお客さんたちが不可解そうに見ていますよ!」
言われて周りを見ると、遠巻きにこちらを見てヒソヒソ話をしてる他のお客さんたちが見えた。
「……ねえ、ちょっと……」
「……え、なにあれ……」
「……嘘でしょ、本当に……?」
まだ人が少ないとはいえ、いないわけではない他の人たちから見たらめありたちは頭のおかしな人に見えてるかもしれない。
菫はさらに叱るような口調でめありたちに言葉をぶつけてくる。
「そもそもわたくしたちがここに何をしに来たのか忘れたのですか?」
「……えっと、温泉に入りにきた……?」
「違います! 温泉に入って心と身体を温めながら性行為明け暮れるために来たのです! 何を二人だけでこんな床でまぐわっているのですか! 早く三人で温泉に入りながら女性器を弄り合いますよ!」
なんだ。
結局一緒に混ざりたいだけじゃん。
めありたち三人は顔を見合わせて笑い合うと、立ち上がって湯船の方に移動した。
周りの人たちがこちらをチラチラ見ているけどもちろんそんなのは無視。
足からゆっくり湯船に入ると、アツアツのお湯で一気に身体があったまってきた。
「ふぅ〜、きもちいい〜……」
「温泉に入るのなんていつ以来かしら……」
「最高ですね……眺めもいいですし……」
菫はめありや他のお客さんたちをエロい目で見ながらニヤニヤとしていた。
ここには裸の女しかいない。
めありたちも、他の人たちもみーんな素っ裸だ。
おっぱいもおまんこも当たり前にまる見え。
さすが女湯だ。
「ひょっとしてここが天国なのかな〜、隣にもこんなにかわいい子がいるしね〜」
「ひゃんっ……!」
さりげなく隣の菫のおまんこに指を伸ばす。
湯船の中で触ってるだけだからさっきよりは目立たないけど、菫が変な声をあげるからバレバレかもしれない。
「そうね、私の隣の女の子もすっごく可愛いわよ?」
「んあっ……いいよぉ、仁美……そこ、もっと触ってぇ……」
「んっ……それじゃあ、わたくしは仁美さんの性器を触らせていただきますね……」
「あっ……菫、以外と触るのが上手いのね……少し驚いたわ……んっ……」
めありが菫のおマンコをいじってる間に、仁美がめありのおマンコを、菫が仁美のおまんこをいじり始めた。
指でおまんこの入り口を開くようにいじられてるからおまんこの中に温泉が入ってきそう。
「おまんこ、すごく熱くなっちゃう……んあっ……」
「お湯の中で、触られるのって、こんな感覚なのですね……お腹の奥まで、ポカポカしてきます……あっ……」
「っ……ふふっ、マンコの中まで温泉の効能が働いたら、健康に良さそうね……」
三人が湯船の中でお互いのおまんこを触り合っているこの状況、すっごく興奮してしまう。
おまんこから出ているめありたちのおまんこ汁が温泉の中で混ざって、それがまた相手のおまんこにも入ってるかもって考えるとさらに興奮してくる。
さっきまでシックスナインで舐め合っていたのもあって、あっという間にイッちゃいそうだ。
「めあり、もうイッちゃう……あッ……!」
「わたくしも、果ててしまいそうです……んんッ……!」
「三人で、一緒にイきましょっ、んッ……!」
めありたちは身を寄せ合いながら指を激しく動かした。
お湯の中で触っているおまんこがピクピクと震えている。
みんな、もうイきそうなんだ。
めありも、もう限界……!
「イクッ、イクゥッ!!!」
「あッ、あああぁッ!!!」
「んッ、んああぁッ!!!」
三人ほぼ同時に、ビクンッと跳ねながら大きくあえいだ。
めありの身体がこわばると、めありが指を入れてる菫のおまんこもキュッと締まった。
温泉に浸かってるせいか、身体がすごく熱くなっている。
頭の中までポカポカとしてぼーっとしてしまいそうだ。
身体を脱力させると、そのまま眠ってしまいそう。
「……ん? あら、ちょっとまずいかしら……」
イッた余韻に浸っていると、隣で仁美がつぶやいた。
なんだろうと思って仁美の見ている方を見てみると、係員らしき人が入ってきてこちらの方を見ている。
もしかして、他のお客さんからクレームでも来たんだろうか。
ちょっと派手に遊びすぎちゃったかな?
「そろそろこの身体も潮時かしら。他の身体に移ってもいい頃合いね」
「ん〜、そっかぁ……めありの身体、結構気に入ってたけどここまでだね〜……」
「あ、でしたら次は彼方の身体はどうでしょうか? 丁度三人ですよ」
菫が視線を向けた先には、外の露天風呂に入っている三人組の女の子たちがいた。
たしかにあの子たちはちょうどよさそう。
「それじゃあ移ろっか〜。あ、せっかくだから指はおまんこに入れたままにしとこ〜」
「ふふっ、確かに面白そうね」
「わたくし、他人に性器を触られたことなど今まで一度もありませんでしたからきっと驚くでしょうね」
めありたちはそう言って笑い合うと憑依を解除した。
……身体と魂から抜け出た俺は幽体となって宙に漂いながら、事の顛末を見届けることにした。
「……ぁ……あれ? たっくんはど、こ……っ!?」
「……ん? わたくしは、いったい……えっ!?」
「……あら? 私なにし、て……なッ!?」
「ちょっと! どこ触ってんの!?」
「そう言う貴女こそ、わ、わたくしの……こ、股間を……」
「アンタもよ! 触らないでよ、汚らわしいっ!」
「てゆーか、なんで裸なの!? ここ、なに!? お風呂!?」
「わたくし、どうしてこのような場所に……今は一体何時ですか!? 今日はピアノのレッスンの予定が……」
「そんなの知らないわよ! こっちだって仕事の予定が……待って、まさかもうマーケットの取引始まってたりしないわよね……?」
「たっくん! どこ行ったの!? この女二人なんとかしてよ!」
「わ、わたくしは何もしていません! 貴女達こそ、わたくしをこんなところに連れてきて身代金でも要求するおつもりですか!?」
「ギャーギャーうるさいわね! こっちはそれどころじゃないのよ! こんなところで油売ってるせいで損害が出たらどうしてくれるの!?」
三人ともパニックになって大騒ぎを始めてしまった。
それはそうだろう。
普通に過ごしてただけだったのに、気づいたら全然知らない温泉の中にいて赤の他人が自分のマンコに指突っ込んでたら誰だって混乱する。
「あのお客様、他のお客様のご迷惑になりますので……」
「うるさいっ! この芋女とおばさんが悪いんだよ! きっとそうだ! めありはなんにも悪くないもん!」
「芋女って、わたくしですか……!? 無礼な方ですねっ……!」
「おば……アンタみたいな頭の悪そうなクソガキに私が自分から関わるわけないでしょ!?」
「はぁ!? それどーいう意味!?」
とうとう三人は取っ組み合いの喧嘩を始めてしまった。
さっきまでは仲良く三人でマンコを弄り合っていたというのに。
これは収拾がつくまで時間がかかりそうだ。
これ以上見ていても仕方がないので、俺たちはさっさと露天風呂の三人組の身体へ移動することにした。
じゃあな、めあり、菫、仁美。
お前らの身体も魂も結構良かったぜ。
せいぜい気を付けて帰ってくれよな。
お互いの髪を引っ張りながら鬼の形相で罵り合う三人を横目に、俺たちは次なる身体へと乗り移った。
────────
「それじゃあ今日一日お疲れ様でした! 乾杯!」
「カンパーイ!」
あたしたちはビールの入ったグラスで乾杯し、勢いよくそれをあおった。
爽やかな喉ごしのビールをグイっと飲み干し、あたしは大きく息を吐く。
「ぷはーっ……くぅー、温泉で熱った身体にキンキンに冷えたビールが沁みるぅ……」
「温泉も気持ちよかったし、やっぱここ選んで正解だったよね」
「ほんとそれ。料理も豪勢だし、早速いただきますかー」
魚の煮付け、茶碗蒸し、お刺身にお吸い物、そしてしゃぶしゃぶ。
温泉旅館の夕食の定番とも言えるメニューが目の前に並んでいる。
どれから手をつけようか悩んでしまう。
「あたしこういうご飯大好きなんだよね。いやー、ここの宿泊客乗っ取れてホントよかったー」
「うんうん、露天風呂にいた三人が丁度宿泊予定の女子大生三人組だったのはまさに僥倖って感じ?」
「アタシらほんと運いいよねー。あ、身体的には運悪いんかな? あはは」
美味しい夕食にありつきながら楽しく雑談をするあたしたち。
今ここでどれだけ楽しい時を過ごそうとも身体の持ち主たちは何にも覚えてないんだからそこはご愁傷様って感じ。
「あの三人あの後どうなったと思う?」
「ん? さっきまで私たちが憑依してた人たち? 流石に追い出されたでしょ。もう帰ったんじゃない?」
「仁美は車があるし、菫は迎えに来てくれる人とかいそうだけど、めありはどうしたんだろ」
「たっくんを迎えに呼ぶんじゃない? あ、逮捕されてるかもしれないから無理か」
自分たちが乗り捨てた身体のことをあれこれ想像する。
まあ所詮は他人事だし別にどうでもいいけど。
「あ、あたし日本酒飲もっかな」
「いいじゃんいいじゃん。頼もー」
「あ、私パスで。この身体日本酒苦手っぽい」
「えー? 別にいいじゃん、飲もうよー。せっかくなんだからさ」
「そーそー。別に飲み過ぎたってアタシらの身体じゃないんだし」
「うーん、それもそっかー。じゃ私も飲もーっと」
軽いノリで三人分の日本酒を注文する。
既にビールで酔っ払いかけてる気がするけど、まだまだ全然飲める。
「はい、じゃ改めてカンパーイ! ……んっ、くぅー、やっぱ酒といえばこれよねー」
「これ美味しー! 飲みやすいからグイグイ飲めちゃう。すみませーん! もう一本開けてくださーい!」
「あー、目の前ぐるぐるしてきた……あははっ、たのしー!」
そのままハイペースで酒をあおり続けるあたしたち。
次第に意識が朦朧としてなにを喋ってるのかもよくわからなくなってきた。
「だーかーらー、口移しで酒飲ませてやるっつってんのー。はい、ぶちゅー」
「んちゅー……きゃははっ! キスも酒もどっちもおいしー! ……いてっ! なんら……?」
「ほりゃ、そこ寝なさいっ! アタシゃあ、ずっとワカメ酒ってのをやりたかったんらよ。ほれこうやってー」
「うわぁ……えっろぉ……はーい! あたし飲みまーす! じゅるっ、んくっ……」
「ひゃあっ、なめんなってー! まんこのなかに酒入っちゃうからー……ひっく……」
「じゃあアタシは口から飲むー! 口に注いでっとー……」
「ごぼっ、こぼぼ……」
全員おかしなテンションで馬鹿みたいに騒ぎ散らかした。
なんかよくわかんないけど、すっごく楽しい時間を過ごした気がする。
そう、この瞬間は間違いなく楽しかった。
……問題が起きたのは、その数時間後のことだ。
「……うぉえ、おお゛ェぇ……っ……」
あたしは便器に顔を向けて吐き続けていた。
さっき食べた料理も飲んだ酒も、全部戻してしまった。
流石にちょっと飲み過ぎたかもしれない……。
「……ねぇ、早く出てってば……もう桶からゲロあふれそうで……ゔぉェぇ……」
トイレの外でも女の吐いてる声が聞こえてくる。
三人揃って飲み過ぎてボロボロだった。
「ちょっと待ってってば……あたし、全然吐き気止まんなくて……オェッ……おぼぉェぇ……」
吐いても吐いても吐き気は止まらず、胃の中のもの全て吐いてしまいそうだ。
中には夕食のメニューにないラーメンの具のようなものまで混じってる。
この身体が昼に食べたものだろうけど自分が食べたわけでもないものを吐くっていうのもなんだか変な感じだ。
「……これもう今からセックスとかそういうノリじゃなくない?」
「たしかに……さっさと身体から出よ……」
あたしは憑依を解除した。
……その瞬間、苦しかった感覚は全て俺の中から消えた。
あぶねえ、吐きすぎて死ぬかと思った。
俺の隣には同じように憑依を解除した『泉』の幽体も見える。
『……ん? 椎奈はどうした?』
もう一人の『椎奈』の幽体が見えない。
すると、トイレの外でゲロを吐きながらピクピクと痙攣している女がいた。
どうやら意識を失っているようだ。
『おいおい、大丈夫かよ……』
『急性アルコール中毒の症状ね。放っておくとまずいかも』
俺と泉は慌てて女の身体から魂を引き抜いた。
すると、苦しそうな顔の女の幽体が出てくる。
『……っはぁっ!? ここは!? 天国!?』
『まだギリギリ現世だよ。まあ幽霊みたいなもんだが』
『危なかったわね。死にかけになってるわよその身体』
『うわ、ホントだ。いやー、苦しすぎて本気で死ぬかと思った』
すると、奥の方から旅館のスタッフらしき人間が近づいてくるのが見えた。
「お客様!? 大丈夫ですか!? しっかりしてください!」
『助けも来たわね。多分救急車も呼ばれるでしょうしこれならまあ死ぬことはないでしょう』
『だな。とりあえず他の宿泊客の身体でも探すか』
『じゃあこの魂とはここでお別れね。バイバーイ』
『椎奈』は自分が憑依をしていた魂から抜け出ると、その魂を身体の方に戻した。
身体の方はまだピクピクと痙攣しているが、まあ後は旅館のスタッフがなんとかしてくれるだろう。
『……ふぅ、少し危なかったですね。流石に遊びすぎましたかね?』
『いやいや、この程度でそんなこと言ってたら憑依を楽しめねえって。そんなことより次の身体探しに行くぞ』
俺たちは近くの客室を覗いてみた。
こういうとき幽体は壁を自由にすり抜けられるし周りからは見えないから便利だ。
入った部屋の中には浴衣姿の母親らしき人物と、その子供と思われる少年と少女がいた。
「ご飯美味しかったね!」
「うん、そうね優くん。温泉も気持ち良かったし、来られなかったパパがちょっと可哀想だったわね。急な出張がなければ一緒に来られたのに……」
「別にいいよ。どうせあの人一緒にいたって仕事の電話してるか眠そうにしてるかのどっちだし」
「もう、叶恵。そういうこと言わないの。パパは私たちのために働いてるんだから」
どうやら親子三人で旅行中のようだ。
父親は同行してないということで人数的には丁度いい。
『あの親子、どうだ?』
『いいんじゃない? 私は娘の方を貰うわ。やっぱり乗っ取るなら小さい女の子が一番なのよね』
『それならわたしは男の子がいいです。今のわたし女の子になっちゃったんでたまに男の子の気分が味わいたくなるんですよ』
『それなら俺が母親か。まあ、たまにはこういう女も悪くないか。まだ若そうだし』
俺たちはお互いのターゲットを確認すると、幽体のまま近づいていき、それぞれの魂を掴み上げた。
「ボクはパパもいっしょの方、が……ぁ…………」
「ん? 優くんどうし、た……ぁ…………」
「? 二人ともなに急に黙っ、て……ぇ…………」
会話途中の三人がいきなり無言になり虚ろな表情で項垂れる。
その代わりに、三人の魂は俺たちの手の先で慌てていた。
『い、一体どうなってるの!?』
『わたし、宙に浮いてる!? なにこれ!?』
『ママーっ! たすけてーっ!』
『大丈夫だよ、ボク。怖くないからね。ちょっとその魂借りるよ』
『いやだーっ! やめ、て……ぁ……?』
『優!? なにしてんの!? 優からはなれ……』
『周りの心配より自分の心配をした方がいいわよ? まあ、今更したところで意味ないけど』
『ぁ……いや、入って……こない、で……』
『叶恵! なんなの、あなたたち!?』
『通りすがりの幽霊って感じか? じゃ、その魂借りるぜ』
『あ、ぁ……そん、な……私の……中、に……』
俺は母親の幽体に自分の幽体を沈み込ませた。
この母親の魂を内側から侵食していく。
自分という存在が少しずつ魂と同化していき、そして、俺は……私になった。
『……ふぅ……みんな、ちゃんと憑依できた?』
『はーい! できたよ、ママ!』
『ちゃんとできてるから大丈夫だよ、お母さん』
子供二人が嬉しそうな顔で返事をしてくる。
私が産んだ可愛い子供たち。
心の底から愛おしいという気持ちが湧いてくる。
うん、ちゃんと母親の心になれてる。
この状態で親子セックスなんてしてしまったらどれだけ興奮するんだろう。
私たちはそのまま自分たちの身体へと戻った。
そして、示し合わせたように全員で着ている浴衣を脱ぎ始める。
あっという間に私たち親子三人は部屋の中で全裸になった。
「叶恵、おっぱいちょっと大きくなったかしら?」
「そんなに変わってないよ。学校の友達はもうCカップぐらいある子もいるみたいだけど」
「そう。優くんのおちんちんはまだお子さまね」
「このちんちん、まだせいつうしてないみたいなんだ。でも、そろそろしてもいい年だよね?」
「そうね。それじゃあ、最初はみんなで優くんを射精させましょう」
私は優くんの正面に座って、優くんのおちんちんを両手で包み込んだ。
優しく皮を剥きながら、裏筋の辺りをそっと撫でて刺激する。
「んっ、あっ……ママ、おちんちんきもちいい……」
「ふふっ、よかった。ほら、ママのおっぱい触っていいのよ?」
「うんっ……ママのおっぱい、おっきくてやわらかい……」
優くんはプルプル身体を震わせながら、一生懸命私の胸を揉んできた。
手の中のおちんちんもあっという間に勃起していく。
私の手の動きに反応してピクピク震えるおちんちんを見ていると、母性本能が疼いてこっちまで興奮してしまう。
「優、チューしてあげるからこっち向いて」
「うん、かな姉……んっ……」
「んちゅ、れろっ……あむっ、んっ、ジュルッ……んくっ……」
私の目の前で娘と息子がキスをし始めた。
それも舌を絡ませ合うディープキスだ。
まだまだ子供だと思っていた二人が本能のままに舌を吸い合い唇に貪り付いてる様子は親からすれば非常に背徳的に見える。
「んっ、んっ……あっ、出ちゃう……あッ」
ビクッと優くんの身体が震えると、私の手の中にピュッと白い液体が飛び出してきた。
ぬめりを帯びた生温かい精液だ。
「ふふっ、精通おめでとう、優くん」
「いっぱい射精できてえらいわよ、優」
「はぁ、はぁ……きもちいい……」
私の産んだ子供がこうして射精をできるようになったというのは非常に感慨深い。
こんな小さな子供なのに、もう自分の子供を作れるようになったのだから。
もしかしたら今日のこの後次第ではすぐに孫ができてしまうかもしれない。
「それじゃあ次はセックスをしましょう。優くんはママとお姉ちゃん、どっちで筆下ろししたい?」
「あたしだよね? いつも一緒に遊んであげてるもんね?」
「うーん……ママとせっくすしたい! ママの方がおっぱい大きいから!」
「ちょっと! 優!」
優くんの正直な言葉に怒る叶恵。
微笑ましくてつい笑ってしまいそうになる。
「叶恵、落ち着きなさい。おちんちんは一本しかないんだから優くんの好きにさせてあげなきゃ」
「もう……優ったら……」
「ボク、かな姉ともせっくすしたいけど、まずはママとしたいの。だめ?」
「大丈夫よ。ほら、見て? あなたたちを産んだママのおまんこ。ここに入れるのよ」
私はその場で大きく足を開き、自分の性器を指で広げた。
既に十分濡れそぼっていて準備万端だ。
「ママっ!」
優くんは私の胸に飛びつきながら腰を擦り付けてきた。
勃起したおちんちんを必死に押し付けようとしているけれどなかなかちゃんと入らない。
「ほら、ちゃんと入れないと。ママのおまんこはここよ」
「あっ、ああッ……おちんちん……つつまれて……きもちいいっ……!」
「そう、いいわ……その調子よ……」
優くんはヘコヘコと腰を振って私の性器におちんちんを入れてきた。
サイズが小さいせいで全然奥まで届いていないけど、浅い部分を弱い力で何度も擦られるのは夫とのセックスとはまた違った気持ち良さがある。
「ねえ、お母さん、あたしつまんないんだけど」
叶恵がいじけた顔でくっついてくる。
優くんばかり構っていたら可哀想ね。
「ごめんね。叶恵も一緒に気持ちよくなりましょ?」
「ん……あっ……そこ、いい……お母さん……」
私は叶恵の股間に指を這わせ、割れ目の上を優しく撫でた。
特にクリトリスの部分を集中して撫でると、叶恵はとても気持ちよさそうに身を震わせた。
「ママっ! また、出ちゃう……!」
「ん……中に、出していいわよ。ママの中に、思い切り出してね……」
「あっ、あっあぁッ!!」
優くんの身体がビクンッと震える。
私の膣内に入っている優くんのおちんちんも、ビクッビクッと脈動しているのがわかる。
息子の精子、中に出されちゃった。
「はぁ、はぁ……」
「……よく出せたわね。これで童貞卒業よ。えらいえらい」
「ねえ、優、次はあたしとやろ?」
叶恵が我慢できないといった様子で私から優くんを引き離すと、布団の上に押し倒して馬乗りになった。
股間を見ると、私が触っていたからか既に濡れている。
「優、あたしの処女あげるね」
叶恵はそのまま勃起している優くんのおちんちんに腰を下ろした。
叶恵の未発達なおまんこに、優くんの小さいおちんちんが挿入されていく。
「あ、あっ……ママのおまんこより、きつい……」
「んっ、ああっ……! ……んふふっ、あたしのまんこの方が、お母さんのまんこより気持ちいいでしょ……?」
「あら、そんなことないわよね? 優くん、ママのおまんこの方が良かったわよね?」
「きもちいい、きもちいいっ……!」
「……ふふっ、もう聞こえてないわね……」
優くんはすっかり叶恵のおまんこに夢中になっている。
叶恵の方も、優くんのおちんちんが気持ちいいのか、頬を紅く染めて喘いでいる。
「かな姉っ、かな姉っ!」
「優、んっ……いいよ、んっ……キス、しよ?」
「うんっ、うんっ! んちゅ、んむ……」
騎乗位の姿勢からお互いに顔を近づけて、二人は貪るようにキスを始めた。
キスをしながら腰を振り続ける叶恵と優くんを見ていると、私の方までドキドキしてしまう。
まだ幼い姉と弟が獣のように本能のまま交尾に耽っている。
血の繋がった家族という関係ならではのセックスに、私もどんどん興奮していく。
「んっ、んんッ!?」
「んちゅっ、んっ、んあッ!!」
二人の身体が大きく震える。
叶恵は優くんの上に跨ったまま、身体を反らして快感に喘いだ。
そのまま叶恵が後ろに倒れると、優くんのおちんちんが抜けて精子が溢れるのが見えた。
私の子供二人が生でセックスして中出しまでしてしまった。
もし二人に子供ができたらこの歳でもうおばあちゃんになってしまう。
「ふぅ、ふぅ……」
「……んっ……あはっ、気持ちよかったよ、優」
「二人とも、上手にできたわね」
私は二人を抱きかかえて優しく頭を撫でた。
セックスを終えたばかりの汗ばんだ状態で満足げな顔をしている二人は、我が子ながら非常に淫らで色っぽく見える。
なんだか二人の身体が羨ましく見えてきた。
「そうだわ、せっかくだし身体を交換しましょう?」
「それならボク、この魂のままでママの身体になりたい! 男の子の気分で女の人の身体の感覚になりたいんだ!」
「いいよ。それならあたし優になろっかな。自分の弟になる姉の気持ちを味わいたいし」
「それじゃあ私は叶恵になるわね。娘の身体になるなんて、自分の若い頃を思い出せそう」
私たちはその魂のまま身体から抜け出て隣の身体へと移った。
私は叶恵の身体へ。
叶恵は優くんの身体へ。
優くんは私の身体へ。
「やった! ママの身体だ! おっぱいすっごく大きいよ!」
「ちょっと優、お母さんの身体なんだからもっと大人っぽくしてよ。調子狂っちゃう」
子供っぽくはしゃぐ私の身体と、それを叱ろうとする優くんの身体。
外見と中身がチグハグで倒錯感が非常に強い。
「叶恵、別に好きに振る舞っていいのよ。優くんは優くんの好きなようにすればいいし、あなただってその身体でおちんちんの気持ちよさを味わえばいいの」
「んあっ、ちょっと、お母さん……」
私は優くんの身体の叶恵に後ろから近づき、おちんちんをギュッと握りしめた。
そして、ゆっくりと親指と人差し指でカリ首を擦り、優しく手コキする。
「シュッシュッ……ほうら、気持ちいいでしょ?」
「お母さん、あたしの声でそんなこと言わないで……んんっ!?」
自分の身体に手コキされて優くんの身体の叶恵は少し恥ずかしそうにしているけれど、目に見えてさっきよりも興奮している。
私も娘の身体で息子の身体になっている娘に手コキするなんてありえないシチュエーションに興奮が治らない。
「あっ、出ちゃうっ……あたし、女の子の魂なのに……射精しちゃうっ、あッ!?」
おちんちんの先からビュルッと精子が飛び出す。
叶恵にとっては初めての射精なわけだし、これも一種の精通といえるのかしら?
「ふふっ、ちゃんと出せたわね、叶恵」
「はぁ……んっ……ふぅ……」
「かな姉……ママ……すごくエッチだよぉ……んっ……」
私たちのことを、私の身体になった優くんが見ていた。
胸と性器をもどかしそうに触りながら、切なげな表情をしている。
優くんの方も可愛がってあげなきゃ。
「優くん、気持ちよくしてあげるわね。ほら、あなたを産んだおまんこ。今はあなたにあるのよ。わかる?」
「うん、おまんこグジュグジュできもちいい……んっ……」
私は私の身体の膣に指を入れていく。
一本、二本、三本とどんどん飲み込まれていく叶恵の指。
まだ叶恵の手が小さいということを考えても、まさかこんなに入っていくなんて思わなかった。
「あらあら、私のおまんこってこんなに緩かったのね。よく考えたらこの身体もここから産まれてるのよね。自分が産んだ娘の身体で自分のおまんこに手を突っ込むってなんだかすごいことしちゃってるわ」
「あっ、ああっ! かな姉の手が、入っちゃう……あッ……」
とうとう四本の指が性器の中に入ってしまった。
私の性器の中は愛液とさっき優くんに出された精子でぬめりとしている。
そのままそれぞれの指を動かしてみると、私の身体の優くんも反応するようにビクッと動いた。
「あっ、それっダメっ……なんか、きちゃうっ……あっ、ああッ!!?」
ビクンッ、大きく跳ねる私の身体。
小さい子供の視点で見ると、大人の女性の身体が快感に震える動きというのは結構迫力がある。
それがまた自分の身体なのだからおかしな気分になってしまう。
「どう? 優くん、私の身体気持ちよかった?」
「……んっ、うん、ママの身体、すごくよかった……」
幼い表情で満足そうにしている私の身体。
自分の身体相手に思うのも変だけど、見ているだけで背筋がゾクゾクとしてくる。
私ってこんなに性的な魅力に溢れてたのね。
「ねえお母さん、次は魂も交換しない? あたしお母さんの魂になりたい」
「いいわね。それじゃあ私は……」
その後も私たちは手を替え品を替え親子セックスを楽しんだ。
これだけ楽しめたのなら、この温泉旅行に来た甲斐があったというものだ。
きっと、この身体も満足していることだろう。
────────
「…………すぅ……んっ……あれ、もう朝……?」
目を覚ますとカーテンから木漏れ日が差し込んでいた。
あたしは目をこすりながら身体を起こした。
いつの間にか眠ってしまっていたみたい。
「……んっ、寒っ……あれ? あたしなんで裸……?」
なぜかあたしは服を着ていなかった。
それになんだか股間がヒリヒリする。
昨日はなにしてたんだっけ?
ぼーっとする頭で少し考えてみる。
「んー……? んー…………あ、そうだった。あたしこの子に憑依してるんだった」
うっかり自分が憑依しているのを忘れて本当に女の子なのだと思っていた。
そうだ、昨日この親子三人に憑依してみんなで乱行パーティをしてたんだった。
最終的に娘の魂に乗り移ったんだっけ。
危ない危ない、自分が誰かわからなくなるところだった。
「二人とも、そろそろ起きて、朝だよ」
あたしはお母さんと優をさすって起こした。
たしかお母さんの中に『椎奈』がいて優の中に『泉』がいるはずだ。
「……んっ、んー……おはよう叶恵。よく眠れた?」
「んー、あんまり。裸で寝てたから寒かったし」
「あら、風邪引いてない? 大丈夫?」
本当の母親のように心配そうな顔をしてくるお母さん。
昨日はあたしがお母さんだったからわかるけど、この人本当に子供たちのこと愛してるんだね。
まあ、そんなお母さんと子供たちでセックスしちゃったわけだけど。
「優くんも大丈夫? 具合悪くない?」
「……ん? うん、だいじょうぶ」
「そう、よかったわ。あら? 優くん朝勃ちしてるじゃない。どうする? 射精しておく?」
「うん、おねがい。ママ」
「わかったわ。……んっ、じゅぽっ、んむっ、れろ……」
お母さんはいきなり、優の勃起したちんちんに濃厚なフェラチオを始めた。
朝から二人とも元気だな。
「あ、出る……んッ……!」
「んっ……んくっ……ふぅ……流石に昨日いっぱい出したから薄いわね」
お母さんは優の精子を飲み込むとにっこり笑った。
ていうか、昨日あれだけ射精したのにまだ出るなんて、我が弟ながら絶倫なんじゃないかと末恐ろしく思う。
「さて、朝ご飯食べたらこの宿出るからちゃんと支度してね」
「えー? めんどくさい。もう抜け出て後始末は任せればよくない?」
「……それもそうね。それじゃあみんなでこの身体に別れしましょう」
「バイバーイ!」
みんなで手を振り合いながらあたしたちは身体から抜け出た。
……そのまま部屋を出ようとすると、慌てたような声が下から聞こえてきた。
「な、なに……これ……なんで私たち裸に……」
「ママ……おちんちんがね、いたいの……」
「お、お母さん……あたしも、股間が、なんか変……」
「か、叶恵……それ、精子が垂れて……嘘っ、私も!? な、なにがどうなってるのよ!?」
わけもわからず混乱している親子三人。
特に母親は娘と自分の股間から垂れる白い液体を見て青ざめていた。
あれだけヤったんだからもしかしたら妊娠しているかもしれない。
まあそのときは親子でしっかりと子供を育ててやってほしいものだ。
────────
『いやぁ、今回も楽しかったな!』
『はい。わたしもすっごく楽しかったです。提案した甲斐がありました』
『今後またこうやって旅行に出るのも悪くないわね』
俺たちは幽体になって空を飛び帰路に着いていた。
たくさん遊んだが疲労は全部身体の方にあるから幽体としては全然疲れていないというのもこの遊び方のいいところだ。
『しかし、こうやって飛べばあっという間に目的地に着くんだから最初から車なんて乗らずに現地まで幽体で飛んで来ればよかったんじゃねえか?』
『わかってないわね。乗っ取った身体でのんびり行くから楽しいんじゃない』
『そうですよ。他人の身体で移動するところも含めて憑依旅行なんですから』
『だったら帰りは幽体でいいのか?』
『それは……まあ、もう十分楽しみましたから』
『なんだよ、適当だな……』
そんな雑談をしながら飛び続ける俺たち。
そのとき、ふと視線を下げると見覚えのある身体が歩いているのが見えた。
『ん? おい、あれ……めありじゃねえか?』
『あれ? 本当ですね』
俺たちが旅館から一番近い駅前を通りかかったとき、丁度そこに秋山めありが歩いていた。
疲れ切った表情で少しやつれている。
旅館から追い出された後家に帰ることもできず、この近くのネカフェとかで一晩明かしたって感じか?
『丁度いいや。俺、あいつの身体でもうちょっと遊んでくわ』
『ふーん。随分あの子が気に入ってるのね』
『まあ、森田さん好きそうですよね、ああいう子』
『じゃあな! また遊ぶときは声かけろよ!』
俺は二人と別れてめありの身体へと一直線に向かった。
偶然見つけられてラッキーだ。
こういう馬鹿っぽい派手な女が俺の好みだが、こいつは身体つきも感度も今までの身体の中で特に良かった。
せっかくだからまだまだ遊ばせてもらうぜ。
精々その身体と魂で今日一日俺のことを楽しませてくれや。
そんな風に俺は能天気に考えていた。
このときまでは……。
────────
「……それで、抜けれなくなっちゃったんですか? その魂から」
「そうなの〜! たすけてよ〜! 椎奈〜! 泉〜!」
めありは来てくれた椎奈と泉に泣きついた。
けど、椎奈も泉もやれやれって顔で手を振るばかり。
「無理よ。魂が癒着したら元に戻れないっていうのは私と椎奈を見てたらわかるでしょ? あなた、元の自分のこと覚えてる?」
「……全然わかんない。男だったってことはなんとなくわかるけど」
「『森田さん』って人だったんですよ。覚えてませんか?」
「知らないよ〜。誰それ?」
泉と椎奈はため息をついた。
魂の癒着っていうのは、憑依した魂と元の魂がくっついて離れられなくなることを言うらしい。
そうなると元の自分のことがなにもわからなくなって記憶も性格も全部なくしちゃうんだって、前に泉と椎奈が言ってた。
この二人も元は別の男だったんだけど、憑依したまま戻れなくなって今の泉と椎奈になってる。
「諦めなさい。あなたはこれから『秋山めあり』として生きるのよ」
「ええ〜? めあり、バカな女になりきって遊ぶのが好きなだけでバカな女そのものになるつもりなんてなかったのに〜」
「まあいいじゃないですか。まだ憑依の力はあるんですから、賢くなりたければ賢い人に憑依すればいいだけの話です」
「……そういうもんかな〜?」
なんか納得いかないけど、こんなことになってしまったからには受け入れるしかない。
まあ、めありはすっごくかわいい女の子なわけだし?
身体にはなんの不満もないからいいけど。
「ふふっ、それにしても……ついに全員女の子になっちゃったわね」
「そうですね。元は全員男だったのに」
「ね〜。もうそんな自覚全然ないけど」
男だった三人がそれぞれ女の子として人生を歩むことになってるって変な話だ。
全員全然雰囲気違う女の子だし。
「でも、心の奥の欲望は変わってないわよね?」
「はい。他人の身体、たくさん乗っ取りたいです」
「うんうん、そんでもって、他人の身体でた〜っくさんセックスしたい」
「その気持ちがあれば私たちは私たちでいられるわ。これからの人生も、楽しんでいきましょう」
泉の言葉にめありと椎奈はうなずいた。
きっとめありたちはこれからもずーっと他人の身体に憑依しては好き勝手遊ぶんだろうな〜。
めありが誰になろうと、それだけは絶対に変わらないと思う。
……さぁて、次はどんな子に憑依しよっかな〜。