…少々ナイーブすぎて鬱陶しい語りだったかな?
自分を物語の主人公だと思っていた女の見当違いの失望さ。
笑って見逃してくれよ。私の思春期は人より少々長かったんだ。
話を戻そう。
彼らは密会を重ねていった。
だがしつこいようだが、この問題は根本的に誰かが譲らないと終わらない。
名ばかりの会議と愚痴の応酬に近い密会は数ばかりを増やし、無為に時間が過ぎていき、彼らを焦らせた。
彼らにだって表の世界での仕事がある。
いくら余分に予定を開けてきたと言っても限度があるさ。
表の世界の権力闘争だって裏に負けないほど熾烈だ。
彼らの空席は時間と共に埋められていっていた。
この屋敷は電波も届かないうえ、定期便ぐらいしか外部との接触手段がない。秘密の親族会だから事情も話せない。
傍からすれば雲隠れと区別がつかない、そりゃ焦るだろう。
月の形が一巡りし、面の皮の厚い彼らも焦りを隠せなくなり始めた頃。
…そして憐れな私が自らの悲惨な運命を受け入れ始めた頃。
ばーんっ!
…とね、館に銃声が響き渡ったのさ。
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