・豊満の国 食欲増大編
立ち並ぶ様々な店から美味しそうな匂いが香る。王都に入る時に受付をしてくれたお姉さんから教えてもらったのだけど、豊満の国の名物といえば豪快な肉料理だという。牛、豚、鶏などの一般的なものから鹿や猪といったジビエもあり、そのどれもが見たらよだれが溢れるという話。屋台の様な形式で料理を提供している店がいくつも有り、試しに牛串を1つ買ってみた。
じゅるりとよだれが溢れる。一見するとただの大きな3個の肉が刺さった串焼きなのだが、脂身と赤身のバランスが非常に良くこれでもかと肉汁を蓄えている様に見えるし、香辛料のスパイシーな香りが食欲を引き立てる。一口かじる。はむ、はふっ、はふっ!口いっぱいに広がる牛肉の甘い油の味と塩胡椒、少しニンニクの風味を感じる。
「ただの串焼きだと思ったけど、信じられないくらい美味しい...。」
「そうだろう嬢ちゃん!なんせこの国の肉ってのは世界のどの国のものよりも美味いってもんよ!」
屋台の奥から大柄な男性が話しかけてきた。
「どの肉の料理でも美味しいんですか?」
単純な調理の肉料理でここまで美味しいのだからこの国の他の手の込んだ料理は信じられないくらい美味しいのだろう。残りの1個の肉を口一杯に頬張った。
「そうだ。うちの店は串焼きが一番おすすめだが、他の店なら揚げ物、煮物、ペースト状のものなんかもあるぞ!」
「もぐ、むぐ、ごくっ。ふぅ。ご馳走様でした。結構色々な料理があるんですね。」
「ああ、他の店の料理も楽しんでくれよな!」
牛串を食べ終え他の店を探し始める。お腹はまだまだ余裕がある。実際はお腹がぽこっと膨らんでいて普段ならもう食べられない。しかし不思議とまだまだ食べられそうだと思った。
「次は揚げ物を食べてみましょ。」
牛カツ、豚カツ、鳥唐揚げ、竜田揚げ、フライドチキン、油淋鶏などなど。一通りの肉そのものがメインの料理を食べていく。一つ一つの料理の量が思った以上に多いのだが、不思議とまだまだ食べたくなる。
カツはジューシー、ソースは独自のブレンドでフルーティな味わいでいくらでも食べられそう。唐揚げもカラッと揚げられている。丁寧に二度揚げされているのだろう。醤油味、しお味、ニンニク醤油味など色々あり順番に食べれば飽きが来ることもない。フライドチキンは少し塩っぱいが、それがまた食欲を増進させる。お米が欲しくなる味付けだ。油淋鶏もサクサクした揚げ鶏にさっぱりとしたソースが絡められてこれもご飯と一緒に食べたい。
「すいませんー。ご飯ってありますか?」
「あらあら、そんなに食べてるのにご飯もだなんて結構食べるんですね!」
店主であろうだいぶふくよかな女性がご飯を持ってきた。
「どれもこれも美味しくてご飯がどうしても欲しくなってしまいまして...。」
「わかるわぁ!お肉料理はご飯と一緒に食べたくなるから!」
「んふー。まだ食べられそうだけど他のものも試したいからこのくらいにしておこう。ご馳走様でした!」
「また寄って食べていってねぇー。」
「それにしてもまだ食べられそう...。だけど、いったん宿屋へ行きましょ。」
大量の揚げ料理を食べたお腹はまるで身籠ったかのような大きさまで膨らんでいて短パンの上に乗っかるようにシャツをめくりあげお腹がぼてっと突き出していた。
【ステータス】
食の探求の旅人 アリサ
身長:140cm
体重:50kg(+12kg)
外套・帽子・シャツ・短パン・ブーツ・大きめのリュック
・妊婦のようなお腹
・短パンのボタンは外れているが落ちない
・お腹が張っている感覚無し
・食欲が増している
次回で終わる予定です。
多分ダークサイド寄り(いつもの)のエンドになるので、一般公開は今回の②までにしたいと思います。