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新作発売を終えての所感

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新作・ハナミズキ 第三話「あの夜」の発売から一週間が経ちました。お買い上げくださった皆さま、またレビューを書いてくださった皆さま、本当にありがとうございました!今回は感謝の気持ちも交えて所感を文章にまとめ、ここ1年半の活動を反省・総括する場にしたいと思います。


①制作過程について


気持ちの面では前回までと変わらず、できるだけ淡々と、粛々と作業を進めることを意識していました。手法の面では背景に3DCGを取り入れたことが前回までとの大きな違いでした。どうしても頭のなかにあったあの露天風呂のイメージをあらゆる角度・シチュエーションでも再現可能な状態にしておきたかったため、頑張って集中的に3DCG(blender)を勉強して作ったんですが、時間がかかり過ぎてしまった割に、作画してる間に操作方法をほとんど忘れてしまっていて、(結果論ですが)最初からプロに作ってもらった方がよかったかも…と思いました。ただ、おかげでこの先しばらくは背景に困らなくなりましたので、3DCG自体はよかったなと感じてます。


②レビューや反応について


こちらでも事前に繰り返しお願いさせていただきましたが、お時間を割いてレビューや感想のコメントなどくださった皆さん、本当にありがとうございました!投稿されたものはすべて目を通し、ありがたく読ませていただきました。


発売前はかなりナーバスになっていましたが、蓋を開けてみれば思いがけず前向きな感想をたくさんいただき、「今回はこれでよかったんだ」と思えるようになりました。なかでも、何人かの方から「最高」「過去一番」という最上級の褒め言葉をいただけたことは、何よりの励みになりました。それ以外にも、皆さんそれぞれの視点でよかったところを褒めてくださり、ひとつひとつのレビューが作者の心に響きました。こちらの先行公開で読んでいるにも関わらず商品版の方も買ってくださった方までいて、本当に本当にありがとうございました!!長い執筆活動、弱気になったり落ち込むこともありますが、そういうときに読み返して、今の気持ちを思い出すようにしたいと思います。


なかには手厳しいご意見もありましたが、ネガティブなご意見のなかにも、作品への愛が感じられるもの、あるいは愛があるゆえに期待との落差に失望させてしまったようなコメントもありました。そのようなコメントにはただただ申し訳なさを感じつつ、次で挽回するつもりですので、今回はごめんなさい、とお伝えしたいです。


当サークルは未熟であり、しかも王道を狙わない変なサークルです。辛いカレーも出しますが、あまり辛くない、変わったカレーを出してみる日もあります。もしそのことに苛立ちを覚えたり、人気店と同じ様に毎日辛いカレーを出すよう要求したい気分になったら、その方にお伝えしたいのは「あなたがまずいと思ったそのカレーも、美味しいと言ってくださる方がいる」ということです。あなたはあなたの美味しいと思うカレー屋さんに通ってください。そしてたまに変わった味のカレーを食べたくなったら、ぜひまたうちに来てください。


最後に、思うところがあってもそれをネガティブな言葉で表現せず、次への期待を込めて言わずに飲み込んでくださった方へも、感謝を伝えたいです。ありがとうございます。


③売上げについて


同人活動としては描きたいものを描けたことは満足なんですが、商売としては満足の結果とまでは言えなかったと思います。


新作の方は、サンプル画像にでかでかと注意喚起まで載せて「今日のカレーは王道のカレーではありません。具は少なめですし、ほぼ辛くありません。」と暴露してますから、人気のカレーになり得ないのは自明の理です。先行公開の影響で初動が鈍ったこともあるでしょう。残念ではありますが、覚悟してたことでもあります。むしろ自分のエゴを通した割にはかなり大らかに受け入れていただいた方だと、読者の皆さんには本当に感謝しています。


想定外だったのは旧作の売れ行きです。新作を発売すると旧作もある程度売れるものなんですが、今回はこれがすこぶる鈍かった。どれくらい鈍かったかというと、ざっくり80%減です。具体的な数字は伏せますが、仮に前まで新作発売時に旧作がそれぞれ1,000本ずつ売れてたとしたら、今回は200本ずつということです。ストック型ビジネスである同人活動において、旧作が売れなくなるというのはかなり痛いですし、シリーズものであればなおさらです。(支援者さんの中にもし同人活動をされている方がいたらこれは是非反面教師にしていただきたいんですが、)おそらく発売のタイミングが最大の要因と思われます。


FANZAの方もおっしゃってましたが、夏の大型セール期間中のため、発売記念割引のメリットがほぼなくなりました。また7月下旬は夏コミケ後の激戦を避けてそれより早く出したい人が集中した時期だったため、ランキングのハードルがかなり高く、さらに発売当日のピックアップも枠が埋まって入れず、バナーも早い段階で後ろに追いやられました。過去作はどれも秋〜初冬の閑散期の発売だったため、あまりの環境の違いに驚かされましたね。また1作目を出してから経過した時間の長さもありますし、特にシリーズものは話が進むほど1作目まで遡って全部買い揃えることは難しくなりますので、そういったマイナス条件も重なったんだろうと思います。次以降は何があっても絶対に閑散期に出します。


④先行公開について


試験的に行った先行公開、最後の1回は発売と同時に公開したので実質2回だけですが、いかがでしたでしょうか?作者側のメリットとしては、制作スパンを分割することで中だるみ・モチベーションの低下を防げたことと、途中段階で読者さんの反応を見られたこと、そしてもちろん支援額が安定的に高まったことが特によかったですね。逆にデメリットとしては、初動(初日売上げ)への影響が出たであろうこと、に尽きると思います。読者さん側としては早く読めたことは良かったんですが、どうしても発売時の一気読みのインパクトは弱くなりますよね。


今後、第四話の先行公開をするかどうかは、少し考えたいと思います。と言いますのも、当サークルにとって次回作は絶対に外せない勝負所の回となります。次回ばかりは今回と違い、そこらの大手サークルにも負けないくらいたくさん売れてほしいですし、読んだすべての方に納得・満足していただけるものにしたいと思っています。そのためには初動の勢いに全力を傾ける必要があり、前もって小出しにすることはブレーキになり兼ねないのです。ということで、もう少し考えさせてください。作画がある程度進んできたら結論を出そうと思います。


⑤今後について


今は第四話のネームを微調整していまして、でき次第できるだけ早く作画に入る予定です。そしてすごくふわっとしてますが、最終話までの途中の見せ方を大きく変えて1話分をごっそり削り、代わりに本編で描ききれなかったサイドストーリーを完結後に番外編として描くのはどうかな…などとぼんやり考えています。また次で5作目になるので、もしかしたらですがハナミズキシリーズの前半部分をまとめた総集編的なものを出すかも知れませんね(まだ思いつきレベルですが)。もしそうなったら上・下巻のタイトルは「上」と「下」ではなく「表」と「裏」にしたいな…などと妄想しています。


またここから長い旅路が始まりますが、今回は迷うことなく見えている目標に向かって歩くだけなので、弱音を吐かずに楽しんでやっていけると思います。相変わらず鈍牛の歩みですが、見届けていただけたら幸いです。


ロシナンテ

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POSTEDJul 31, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026