1枚目の工程解説を。
現代のこの手の塗りは所謂キレイな線画から塗るギャルゲーやアニメ的な生産効率、コンピューターの機能とセットでノウハウが主にギャルゲー界隈やオタク雑誌で積み上げられたものに加えて
Pixivや中国やら韓国の猛者達が個人製作物としてそこを更に進めたものが今の主流になってると感じていて、そこには西洋美術的素養やフィギュア、メイクの方法論が大量投入されてヤバいモノになっていると感じていました。
去年辺りからそこにキャッチアップする為に色々と自分なりに組み立ててみたやり方です。
まずは髪と肌の色を入れます。結局後で色々と足していくとこの塗り方では結局調整するんで
この段階ではそこまで色の濃さ、明るさは気にせずにあくまでも現状で映えそうな色相を意識して入れるといいです。
大まかに紙と肌に影、ハイライトを加えます。影のコントラストは強めで重たい色を。
この塗りの最大のメリットは所謂線画系よりも重たい、鈍い色を使える事です。
しかしながら髪にべったりと入れるとあまりにも重くなり過ぎるので
後ろ側の髪に別の色相の寒色系のエアブラシを入れて調整します。そこから更に毛先には白系でフェードアウトする印象を加えると更に軽くなります。
顔にも軽くエアブラシで色を入れます。顎からおでこの方へ段々明度を上げるのがミソです。
これだけでも「それっぽい」感じが出ます。
線をある程度整えながら服等の下色を加えて影を水彩系のブラシで色を伸ばして暗い色で中間を作ります。
髪回りでは肌の色を前側の髪にエアブラシで当てて透け感を出します。
加えて左の顔のサイドから出る髪にも重くなり過ぎない様にエアブラシ少し明るい色を入れています。
ここではまだ加えられてないですが、つむじの周辺にハイライトを加えると更に印象が軽くなります。
顔の方は極めてシンプルに色を置きます。頬と唇に赤系と、形の意識を上げるために軽く明るい色を片側の輪郭に加えます。
目に色を置きます。ここでは最小限で構いませんが瞳の色味は決めておきます。
一通りの色置きが終わったら想定している背景の色調を加えて色味の最終調整します。
今回の場合思ったよりも肌と制服の色が黄色系と青系でお互いを強調しすぎる為に、
制服の青と肌の黄の彩度を下げて、肌の色を赤系に寄せて落ち着かせます。
加えて全体的な色のバランスを変えた結果、色味が悪目立ちするので後ろの髪に当てていた寒色系の色を緑から青側に寄せます。
この段階である程度絵として見れるモノになるようにここで色調はバシっと決めます。
ここからはもう色の指針が決まっているのでさらに色を伸ばしたり、エアブラシ等で陰影を加える感じです。髪の影も毛先側は暗めに出てますが奥側はエアブラシで明るくしています。
こうする事で全体的に軽い印象になります。
目に関してはこの手法は絵自体の情報量が多くなりがちなので目はあまりがっつり描き込みしない感じがいいかな、と個人的には思っています。
瞳の色と補色関係側にある明るい色を加えてアクセントにしています。
目元や睫毛に明るめの赤系の色を入れるのがトレンドですね。韓国、中国のメイクの方法論がイラストのノウハウと融合してると思います。
ラフから線を取捨選択しつつ髪のディテールを増やした感じです。
その上でエアブラシ等で色を取って線画を塗りに馴染ませる所謂、色トレスをします。
ここまで来ると最低限の事は終わっているので後はマスクでスクリーンで肌回りに高彩度の赤系のエアブラシで加えて全体の彩度を整えつつ、発光レイヤーを軽く使って透明感、空気感を加えます。
御覧の通り、顔周りの線や塗り、ディテールをきっちり整えて身体回りでも最低限それをやれば
絵の情報量としては十分です。
後はどこまで線を整えたりするか、みたいな話になるのでここはお好みで。
とりあえず絵の末端まで顔周りと同じ位キレイにしすぎるのもこの手の塗りだと美点にはならない印象があります。
この絵は背景を加えて画集として用意する為に流石にもう一段階はクリンナップしつつガッツリとショーツ塗りをしますが、
とりあえずもう少し線をキレイにすれば見れるレベルまでの流れをご用意してみました。
何かこの工程で疑問があったらコメント等でご質問下さい、できるだけお答えします。
来月は水着絵の予定です。それでは。