【完全版】一之瀬帆波の失態
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pixivにアップした作品に、柴田くんの独白2を追記しました。
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○ 柴田 颯の独白
あの光景は今でも脳裏に焼き付いている。というか、きっと一生忘れる事はできないだろう。
目の当たりにしていた時間は5秒くらいだったけど、その間の目の前の様子、周囲の風の音、温度、自分の鼓動は、1週間たった今でも鮮明に思い出すことができる。
今だに彼女とはギクシャクしていて、クラスで見かけてもお互い顔を背けたりした。気不味くて会話もままならない。
それでも俺は今、自室のベッドであの光景を思い出し、パンツを脱いで自分の分身を握り、ゆっくりと扱き始める。背徳感はあるけど、それを興奮とドキドキが凌駕した。
あれ以来、ほぼ毎日やっている行為なのにこの感動は色褪せない。それだけあの姿を、自分だけが見て、自分だけの思い出にできたという達成感に似た悦びは鮮烈だったからだ。
ということで俺は今日もオナニーに耽る。
同じクラスの片思い相手、一之瀬帆波の野外放尿姿を思い浮かべながら。
○ 一之瀬帆波の失態
「どこか……どこかいい場所は無いかな」
風がそよぐ涼しい夜のこと。
無人島サバイバル試験の夜、Bクラスリーダーの一之瀬帆波は焦燥に駆られていた。腹部の奥から来る切迫感、尿意に心を締め付けられていたからだ。寝る前に違和感があったものの、無人島サバイバルという現状を鑑みるに、不用意な夜の行動を慎むべきとした判断は裏目に出た。
時刻は午後11時半。とても膀胱は朝まで持ちそうにない。仕方なく帆波はテントからこっそり出るとともに、小用を済ますための場所を探した。……とは言っても、サバイバル中の無人島、それも真夜中の森の中に都合よくトイレなどあろう筈もなく、こっそり無防備を晒すことのできる場所を探すのが関の山だった。
「うん。ここなら誰にも見られないはず。柴田くんもきっと寝てるよね」
この島は人の住んでいた痕跡はあるものの、現在は紛うことなく無人島だった。2年生に上がった彼女は、中間試験後の特別試験として、昨年同様の無人島サバイバルに挑み、同じクラスの柴田とともに行動している。本来ならAクラスの坂柳有栖と3人でチームを組んでいたが、今は事情により坂柳は半リタイア状態だ。
帆波は行動をともにする柴田の隙を見計らいテントを離れると、茂みを数mわけいった場所にある木陰を見つけた。
きょろきょろと周りを見るも誰もいない。腰を落とせば、木立が自分を更に隠してくれそうだし、こっそりと用を足すにはうってつけの場所だろう。
*
「誰も来ませんように」
小声で呟きながらズボンを下ろす帆波。
真っ暗な森の中、月明かりだけが彼女の下着を照らしている。この日付けていたのはブルーを基調としたローライズショーツで、フロントからバックまでのサイド部分にレースと白いはなさがあしらわれている、帆波らしい上品で清廉な下着だ。
「本当に誰も来ないよね………んっ、もう我慢できない」
今一度周囲を確認した帆波。そして意を決すると、するりと下着を足首まで下ろし、下半身を森の中に晒す。野外で下半身のすべてを晒す帆波、それを見ているのは明るい満月と木の上から見下ろしているフクロウだけだった。
幸運な事に、風による木々のざわめきも物音を消してくれる。
やや草が多く、飛沫やその音を消してくれそうな地面を見つけるとしゃがみ、脚をM字に開いて肉貝を広げた。
帆波の股間は彼女のイメージに反し、未処理で毛深い密林に覆われている。頭同様、もともと毛量が多く、また陰部に関しては黒々と太いそれが生えていた帆波だったが、サバイバル試験に入ってからはそれを処理する時間もまるで無かった。乙女たるもの、いつ何時想い人と近づけるかわからないため、陰部のケアを怠るべきではないのだが、リゾート船に乗ったあたりから忙しく奔走していた帆波はその暇すら無い。
そういった事情もあったため、帆波は異性はもちろん、同性にも放尿姿を見られるわけには行かなかった。
「早く終わらせて柴田くんのところに戻らなきゃ……んっ」
しかし、膀胱に力を入れ、いよいよダムの止水弁を緩め始めたところ。
「なぁ、本当に誰か来たのかよ?」
「ホントだって!足音聞こえたし、女の声がしたんだよ」
「っっっ!!?(ウソ!誰か来る!!)」
帆波は自分に接近する足音、そして話し声を聞いた。
*
「絶対ウチのクラスを狙っている誰かだって。ランダムエリアの目処とかな」
「だったら、早く見つけて付き出そうぜ!」
なんと彼女が腰を下ろしたのは、こともあろうに他クラスのテント付近だったのだ。
とっさのことに萎縮したのか、尿道が閉じ小水は出なかった。しかし、物音一つ立てられないピンチであることに変わりはない。見つかればスパイか密偵として突き出されるだろうし、それ以前に森の中で下半身を丸出しにしているみっともない姿を見られることとなる。
最愛のクラスの迷惑になることはもちろん、一生物の恥をかくことが必然なのだ。
(お願い。お願いだから気付かないで。早くどこかに行って………じゃないと、もう……我慢が‥…)
胸中で必死に願う帆波。月明かりの下、お尻も陰部も丸出しにした間抜けな格好でしゃがみ隠れる様からは、普段の凛々しくも優しいリーダーの面影は無く、一人の怯える少女のそれしかなかった。
そんな中、彼女をさらなる不運が襲う。
サワ サワサワ
(や、やだっ!風がアソコを……!!)
そよめく風が地面の草を波打たせ、帆波の陰毛ごと秘肉を撫で始めたのだ。
サワサワサワ
(んっ、くすぐったい……声出ちゃう……てゆーかおしっこも。……お願い、それ以上お股くすぐらないで)
動揺した帆波は両手で口を塞ぎ、くすぐりにより漏れそうな声に耐える。そもそもどちらかの手で陰部を覆い、草の干渉を防げば難は回避できるのだが、この時の帆波の脳はそんな機転すら導けなかった。
「確か、声がしたのはこの辺りだ。念入りに探すぞ」
「本当にいるんだろうな」
(お願い……頼むから早くどこかに………もうおしっこ我慢できないよ…………)
頭上を男子たちの懐中電灯が飛び交い、地面からは柔らかな草が陰部を優しく撫で続ける。顔を真っ赤にして膀胱と尿道を締め続ける帆波にとって、これ程長く辛い時間はないだろう。
*
(あ〜〜〜もう出ちゃう〜〜〜!!!)
いよいよ我慢の限界がやってきた時。
「やっぱり気のせいだったみたいだな」
「何なんだよもう!こんな夜中に紛らわしいな」
(えっ?)
男子たちは踵を返し、もと来た道を帰って行った。どうやら一命をとりとめたらしい。
「あ、危なかったぁ〜〜〜………あ」
ちょろろろ………
「おしっこ出ちゃった」
気を緩めると尿道括約筋も緩むもので、安堵のため息に合わせ、深い茂みの奥から尿が流れ始めた。密林の奥にある秘泉から漏れ出た黄金水は、彼女の心の落ち着きとともにやがて大河となる。
立ち込める湯気と臭気。もちろんそれを実感するのは排尿している本人だけだが、それにより彼女は、野外で放尿している実感と羞恥も覚える。
(こんなところで私、おしっこしちゃってる。クラスのみんなはもちろん、綾小路くんには絶対に見せられないな)
ショアアアアァァァ
「ふぅ……一時はどうなることかと思ったけど、どうにか誰にも見つからずに済みそうかな〜」
勢い良く流れ続ける尿は留まるところを知らないが、恐らく残量は半分を切っているだろう。このまま何事もなく排泄を終え、テントに戻れば一件落着だ。
それは帆波が、地面を見ながらまさにそう思っていた矢先のことだった。
*
「大丈夫か一之瀬………………え?」
「だ、誰っ!?」
ふっ、と視界が眩む。
何事かと考え、瞬時に高速回転した脳がはじき出した答えは『自分が懐中電灯で照らされている』というものだった。
すぐに顔を上げ前を見たが、眩い光のせいでライトの持ち手は見えない。
「いち………のせ………」
「その声………ひょっとして、柴田くん」
動揺した持ち手からライトが落ちたが、不運にも地面で数回転げたライトは再び帆波を照らした。
暗がりにスポットライトで強調される帆波。その姿は、あろうことかしゃがんで排尿という最悪の姿態を、下から照らし上げられたそれだった。
はしたなく広げた脚と、その足元でクシャッと丸まった下着。さらに、またの間から顔を覗かせる黒々とした密林と黄金の飛沫のすべてをライトは照らしていた。
「お前……何もこんな所で」
男の小さな声は、しかして帆波の耳に強く染み付いた。
かくして、一之瀬帆波の排尿姿は柴田颯の脳裏に永久に焼き付けられ、2人の心には欲と羞恥の傷跡が永劫残るのであった。
○ 再び柴田 颯の独白
一之瀬がテントを抜け出すのを見た俺は、心配になって彼女を付けていたんだ。最近の一之瀬は何かおかしかった。もしかしたら綾小路とか、龍園絡みのイザコザがあるかもしれないって思って心配だった。
重い空気の一之瀬が森の中に入って行って、その後別のクラスの男子がアイツを探しているみたいだから気が気じゃなかった。それがまさか、あんなことをしていたなんて。
その時の一之瀬の顔もよく覚えている。
始め照らしたときには彼女は下を向いていたけど、心底ホッとしたような表情をしていた。一見すると、しゃがんでいる一之瀬が何をしているのか分からなかった。でも、長ズボンを履いていたはずなのに、膝や太ももが露出していたことに違和感を覚えて、それから半ば無意識にそこに集中してしまった。
「いち………のせ………」
「その声……ひょっとして、柴田くん」
(一之瀬が………おしっこしている)
一之瀬の声は明らかに動揺していて、それから彼女の表情が見る間に青くなっていった。それで初めて、俺は一之瀬が“とても恥ずかしい事”をしている事を認識したんだ。聞こえてくる水音。晴れているはずのその日に聞こえるはずのない水音。俺は彼女の体勢から、その音が排尿音であることを導き出し、さらに目の前にある、一之瀬の脚の間から見える黒いもやもやが彼女の陰毛であることを断定した。
(あっ、電灯が)
ここで俺もようやく動揺して、思わず懐中電灯を落としてしまう。意中の女子の放尿姿を見たからそれも当然なんだけど、その時更にハプニングが起きたんだ。
(っっ!?一之瀬!!)
運が良いというか、悪いというか、地面に転がった懐中電灯はまた一之瀬を照らしちゃったんだ。それも一之瀬の間近から。
(ぜ、全部見えちゃった………)
地面の懐中電灯は、まるでアイドルのライブみたいに見上げるアングルで、一之瀬の放尿姿を照らしていた。だからモジャモジャで覆われた彼女の恥ずかしい場所はおろか、そこからほとばしる水しぶきまでクローズアップして強調していた。
「お前……何もこんな所で」
おしっこしなくてもいいじゃないか、そこまで言おうと思っていたけど言えなかった。もう俺も動揺して口が回らなかったんだ。だからとりあえず懐中電灯を回収して、「ごめん、見なかったことにする」って言ってテントまで帰ることにした。
*
「俺、見てしまった。一之瀬の………一之瀬のお、おしっこ姿」
テントまでの帰り道。ふとそれを口に出すと、あの光景と実感がものすごく鮮明に浮かんで来た。
「毛で覆われてたけど見てしまった。一之瀬の……おまんこ」
俺は大好きな女子の大事な場所も、誰にも見せられない恥ずかしい場所も全部見てしまったんだ。そう自分に言い聞かせると、背徳感と達成感と征服感と後悔の感情が喧嘩して物凄い心境に陥る。
しばらくして一之瀬がテントに帰った気配を感じ、そうするとまたもやあの光景がリフレインした。大きく脚を広げて排尿する一之瀬。俺を見上げて、信じられないものを見るように目を見開く一之瀬。その間も音を出しながら出続ける一之瀬のおしっこ。
「あぁ!もう!」
俺はテントの中で小さく叫んでいた。
その感情を、そのときはどう処理するかわからなかったからだ。
興奮?後悔?懺悔?征服感?それとも他の何かだろうか。プラスかマイナスかも分かりかねるアドレナリンが、俺の脳内をかけめぐる。
「でもなぁ……実際“こう”なってるしなぁ」
とは言え、起きてしまったことと、それに対する俺の体の反応は正直だ。ひとまず俺は猛りを沈める為、ズボンとパンツを脱ぐことにした。