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【プロローグ】
「私あて?」
常盤台中学の女子寮。御坂美琴さん宛に届いたのは、茶封筒に封緘されたフラッシュメモリでした。差出人の名前はなく、寮監に聞いても「いつの間にか正門前に落ちていた」としかわかりません。透視能力(クレアボイアンス)により中身の安全は確認していますし、毒物や盗聴器の可能性も無いということで、こうして御坂さんのもとへ届けられたという次第です。
土曜日の昼下がりに、同室の白井黒子さんはいません。風紀委員の仕事が忙しいようで、朝方泣く泣く部屋を出ていきました。
全く心当たりのない郵便物に訝しみながらも封を開ける御坂さん。中には予想通りの記録媒体に、1枚の小さな紙が同封されていました。
『ありがとうございました。これで一生楽しめます』
「一生楽しめるって、どういうことよ?……ん?」
それにも相手の名前は書いてありませんでした。しかし、左下をよく見ると何か書いてあるようです。
「〇〇学区 △△スパランド ×月□日…………って確か…………ッッッ!!?」
途端、弾かれたように手紙を捨て、モニタの準備を始める御坂さん。どうやら書かれていた場所と日時に心当たりがあるようです。
「あそこは確か、先月佐天さんと初春さんと行った」
乱雑に机を漁る御坂さんには、いつものクールな余裕が見受けられません。それでもようやくノートPCを見つけ出した御坂さんは、大慌てで電源ケーブルを差し、PCの立ち上がりを待ちます。
「早く、早く起動しなさい。あぁもう焦れったいわね!」
イラつきが無意識に発現させるのか、机を叩く指先からビリリと放電が迸りました。焦ってPCをショートさせては元も子もありませんので、御坂さんは舌打ちしつつも前のめりになっていた体を起こし、腕を組みつつデスクトップの定常化を待ちました。
やがてスタートアップアプリ等も落ち着いたことを確認すると、エクスプローラーを開き、接続したフラッシュメモリも開きました。
「中身はフォルダ分けされた動画と写真だけ。ご丁寧にフォルダ名まで付けた上で送りつけるなんて」
御坂さんは這い上がるような嫌な予感を覚え、心なしかマウスを操作する手も覚束きません。まずは写真ファルダにカーソルを合わせ、そして一瞬ためらいながらもクリックしました。
ラグタイム無しで開いたファルダ内は、画面を埋め尽くしてもまだ足りないほどのデータが羅列されていきました。
「何よこれ。同じ写真が何枚も……いや違う、同じ室内を時間的に連続して写してるのか。ん? このデータには人が写って………はぁっ!!?」
素っ頓狂な悲鳴が御坂さんの部屋に響きました。
「えっ!?ちょっ!!」
慌てて画面を体で隠した御坂さんは、荒れる息を整えることもできず狼狽えています。目は見開き、時折きょろきょろと周囲を伺っては誰か見ていなかったか気になったのです。しかし、ここは同居人も出かけている御坂さんの自室。幸いにも休日の午後ということで廊下にも人の気配はありません。
「ええと。つまりどういうこと?この映像があるってことは……」
必死に記憶の糸を辿る御坂さん。
狼狽えるのも無理はないかもしれませんが、学園都市第3位の能力者とは思えない姿態は、裏を返せば彼女も一人の女子中学生であることの証左なのかもしれませんね。
彼女の胸元。煌々と輝くディスプレイには1枚の映像が映されています。
それはとある温泉施設にある脱衣所。ちょうど画角に収まった3人の少女は、あろうことか1枚の衣類も纏っていませんでした。胸も恥部も隠さず笑顔で話している3人の少女は、これから入場する浴場の様子の話でもしているのか、カメラの前に瑞々しい裸体を見せつけるように立っていたのです。
やや俯瞰から撮られていますが、成長途中の胸も、発育途中のアソコも3人揃って丸出しです。イヤに高性能なカメラで撮られているようで、ズームしても細部まで見えました。
そう。映されていたのは御坂美琴さんとその友達、佐天涙子さんと初春飾利さんだったのです。
事の発端は2ヶ月くらい前に遡ります。風紀委員の部屋で寛いでいた御坂さんたちのもとに、勢い良くドアを開けて佐天さんが飛び込んできました。説教を始める白井さんや固法さんを程々に諌めつつも、テンションの収まらない佐天さんは、自慢気に取り出した紙を見せびらかしました。
「ジャーン!見てくださいよ。今話題の△△スパランドの貸し切りチケットですよー!」
「ちょっと!まだ話は終わっておりませんの!」
「わぁ凄いです佐天さん。確かつい最近オープンしたばかりの所ですよね。連日超満員で整理券も配りだしたとかっていう」
「へぇ、そんなトコあるんだ」
まだガミガミ説教を続ける白井さんをどかしつつ、佐天さんは左手でゴールデンチケットをペラペラとはためかせます。初春さんや御坂さんも、怒る白井さんよりチケットの方に興味があるようで、身を乗り出してチケットを見に来ました。
「でもそれだけ大人気の施設がどうして貸し切りチケットなんて作るのかしら?それになんで佐天さんが持ってるの?」
非常に的を射た疑問ですが、舞い上がっている佐天さんは気にしていません。
「ネット雑誌の懸賞で当たったんですよ!ほら、最近あたしがよく見てる都市伝説系の」
「えぇ!?なんだか怪しくないですか?」
「ふふーん♪そう言うと思って既に施設には確認してるのよ初春。バッチリ予約されてたわ!」
佐天さんはドヤ顔でケータイ画面を掲げました。届いたメッセージは確かに、該当施設から送られているようです。
曰く、今回の企画は来場者数1万人突破を記念した出血サービスイベントであり、当選者が思う存分スパリゾートを満喫し、周囲に口コミをしてくれることを目的にしているそうなのです。当選者の方は浴場、そしてプールを閉館時間まで使用することができる他、ドリンクバーやフルーツバーを無料で使用することができます。
「すごいじゃない!ちょうどもうすぐ試験も終わるし、みんなで遊びに行きましょうよ」
「あ、でもご招待は3人までって書いてますよ御坂さん」
「へっ?」
「え、えぇっ!?」
なのに何ということでしょう。確かに注釈で“御来場は3名様迄”と書いてありました。今この場には佐天さん、御坂さん、初春さん、白井さん、固法さんの5人がいるため、少なくとも2人は参加できないのです。
「私は遠慮するわ。仕事が山積みだし、ワイワイ遊ぶ様な柄でもないし」
と、固法さんは早々に辞退しましたが、残りの4人はこんなチャンスを譲る気は毛頭ありません。私が私がと喧々諤々、みっともない痴話げんかのような論議がしばらく続きました。
「………約束ですわよ」
結局、後日御坂さんと2人で温泉宿に泊まることを条件に、白井さんがこの場を引き下がることで決着を着けたのでした。
「あの時の私達が、盗撮されてたってこと………?」
にわかに信じがたい現実にフリーズしている御坂さん。念の為再度パソコンを確認し、さらにズームまでしても
「やっぱり私と佐天さんと初春さん。加工の痕跡はないし、AIの生成画像でもなさそう。………ってことは」
画面に映る素っ裸の少女は間違いなく自分なのでした。そういえばあの日は、こんなハンドタオルを使っていた気がします。
「誰が………こんなこと………!」
わなわなと震える御坂さん。握った拳から漏れ出る放電からすると、相当頭にきていることは明白です。
ですが今の段階では容疑者を割り出すことは困難でした。
「スパの従業員?それとも懸賞の主催者?いや、もしかしたら何かの能力者?」
外部の可能性まで検討すると、思い浮かぶ容疑者は枚挙に暇がありません。
「そうだ!もしかしたら動画に映りこんでいるかも」
御坂さんはマウスを操作し、フォルダを動画のそれへと変えます。現れたのは“脱衣編” “入浴編” “プール編” “特別編”に別れた4つのファイルでした。ご丁寧にシーンを分けるこだわりに吐き気を覚える御坂さん。何も知らない、あの日の無邪気な自分たちを思い出して舌打ちが出ます。
「この最初のファイルなら、もしかしたらカメラを設置してる奴が映ってるかもしれないわね」
嫌悪と屈辱が心を支配しそうになる中、それでも御坂さんは勇気を出して“脱衣編”のファイルを再生しました。
彼女の目の前で、少しだけ前の彼女の脱衣ショーが始まるのです。
【脱衣編】
「今日も暑いわねー」
「ホントホント!早くさっぱりしなくっちゃですよ」
再生ボタンを押すと、早速脱衣所の入り口から御坂さんたちが入ってきます。ちなみに彼女たちは、休日だというのに制服姿でした。御坂さんはブラウンを基調とした、常盤台中学の制服姿。落ち着いた印象に加え、グレーのスカートが格式の高さを物語っています。佐天さんと初春さんはオーソドックスな柵川中学のセーラー服です。昔ながらのデザインと赤いリボンが、平凡ながらも伝統を感じさせてくれます。
「あ、ちょうどあそこに脱衣カゴが3つ並んでますよ。あれに服を入れましょう」
初春さんが指を向けたのは、おあつらえ向きに3つの脱衣カゴが入っていた棚でした。それ以外の棚にはカゴが入っていませんでしたので、自然と3人はそこへ誘導されます。
(今思えばここから不自然だったのよ)
そんなことを御坂さんは思いますが後の祭りです。おまけにこの脱衣スペースにはもう1つ仕掛けがありました。
パッ
(ちょ、ちょっと!)
なんと画面内に別ウィンドウが出てくるや、そこに3人の上半身や下半身のアップが映されたのです。
(これじゃあ目の前で見られてるみたいじゃない)
どうやら空いていた棚の隙間には、小型のカメラが仕込まれていたようです。悪意と欲にまみれたギミックに御坂さんの怒りが増します。
シチュエーション的に当然ではありますが、彼女たちはカゴに対して正面に体を向けています。そうなれば仕掛けられたカメラもまた、御坂さんたちの体を真正面から見ているわけですね。
御坂さんたちは一様に、上半身の脱衣から始めました。仲良く談笑しながら外したボタンからは、可愛らしいキャミソールやTシャツが見え隠れしています。そしてそれを脱ぎ去ると、上半身に残されたのはブラジャーだけという状態へ。
(もうブラまで脱いでる。そういえばあの時は、温泉が楽しみだったからさっさと脱いでたんだ)
御坂さんはミントグリーン、佐天さんは黄色、初春さんは純白のブラを纏っています。偶然ながら、まるで示し合わせたかのように彩り豊かな下着を見せつけています。
歳相応に華奢な体つきを残している御坂さんに対し、佐天さんほ胸元に美味しそうな果実を実らせていました。また、初春さんが小学生のような体型のままなのに、佐天さんときたらクビレまででき始めています。三者三様のブラ姿は、それぞれのウィンドウにてクローズアップされていました。
「それでですねー聞いてくださいよー///」
(あっ……佐天さんダメ)
画面の中の佐天さんが両手を後ろに回しました。理由はもちろんホックを外してブラを外すためですが、現在視聴している御坂さんは「止めて」と願っているようです。
「よいしょっと」
(ッッッ!!)
それでも(当然ですが)思い届かず佐天さんはホックを外し、縁にフリルのついたブラを抜き取りました。画面いっぱいに佐天さんの乳房が映し出されます。
(く………)
続いて御坂さんと初春さんもブラを外しました。まるで「比べてください」と言わんばかりに、3つのウィンドウに大中小のおっぱいが並んでいます。ただ推移を見守るしかない御坂さんは歯噛みしています。
「そんなことがあったんですか?」
「最低ねソイツ」
自分の大切な場所が撮られているなんて露知らず、画面の向こうの3人は発育途中の乳を晒しながら談笑していました。
自分のカラダが嗜好品のように見られているようで、御坂さんは思わず我が身を抱きしめます。
トップレス姿の3人はその立ち姿にも個性が出るようで、普段通りにただ立っているだけの佐天さんに対して、御坂さんは腰に手を置いてスポーティに構えています。引き締まった腹筋なども相まって健康的ですね。また、初春さんは右手を居所なさそうに胸元へやっていました。女子だけとはいえ恥ずかしさを覚えているようです。
話が一段落すると、誰からともなくファスナーを下ろし、スカートを脱ぎました。さらに靴下も脱いでしまえば、彼女たちに残されているのはパンツだけです。ちなみに、佐天さんはスポーティなハイレグ気味の黄色パンツ。初春さんは花柄のジュニアパンツを召しておられ、御坂だけかブラとセットのものを着用していました。こういうところにも育ちや家庭の経済事情が現れるのでしょうね。
(私達の下着がこんな思いっきり……)
下段の棚にも小型カメラが仕込んであるので、個性豊かなショーツはバッチリ撮影されています。
「今更ですが、この3人でお風呂に入るだなんて不思議な気がしますね」
(あっ!まずい初春さんっ!)
初春さんが下着に手を掛けました。そしてそのまま体をくの字に曲げながら下着を脱ぎます。ここでもまた、画面を見ている御坂さんの叫びは届きませんでした。
ですが幸い、彼女自身が壁となっているため大事な部分はカメラの死角になっていますが、もちろんそれは一瞬だけ。下着を足から抜き取り、体を起こすと
(あぁ……初春さん。こんなにはっきり………)
真正面にカメラがいるとは毛程も思っていない、少女の恥部が現れます。
体つき同様に成長が緩やかな初春さんの性器は、恥骨周辺にささやかな草原を茂らせる程度の幼いものでした。ぴったり閉じたすじはほぼ丸出しで、敏感なお豆さんも肉の間に隠れています。
(私達の裸が………)
「まぁねー。ちょっとだけ恥ずかしいって思うかも」
「えっそうですか?私はただ楽しみですけど」
(ヤバイ!私達も)
初春さんに続き御坂さんと佐天さんもパンツを下ろし始めました。あの日の自分を見る御坂さんは、恐怖のせいかこの瞬間をスローモーションのように感じています。
「よっ、と」
そしてパンツを足から抜き取るのに少し手間取った御坂さんが起き上がったとき
(〜〜〜〜〜〜//////)
予想通りの光景が広がりました。
画面いっぱいに映し出された14歳の女性器は、その年齢に不釣り合いな幼さを帯びたもので、キリッと刻まれた一本筋を隠すものが何もなかったのです。俗に言う無毛状態、パイパンというものですね。
(くぅぅぅぅぅ…………)
自分自身の体とはいえ情けない姿に頭を垂れる御坂さん。
隣に映された佐天さんの下半身と比べると、それがさらに際立って見えました。
佐天さんの秘部は性徴の終わりが見えそうなくらい大人びたものでした。しかし、薄っすらと見える閉じた陰唇や桃色の秘肉が思春期の若さを象徴しています。
「よし!じゃあ入るとしますか!」
「ですね!どんなお湯か楽しみです♪」
どうやら未成熟な体を恥じていたのは画面の向こうの御坂さんも同様だったようで、ハンドタオルで前を隠すと急かすように他の二人を湯殿へ誘いました。
ここでようやく“脱衣編”の再生が終わりました。
未だに盗撮犯の手がかりは見つからず、これではただ自分たちの痴態を鑑賞しているだけです。どっと疲れた御坂さんは肩を落とし、もうやめようかとも考えましたが、
(いやいや……ここまで来て諦められないっつーの)
もう一度自分を鼓舞して続く動画の再生を始めました。
【入浴編】
「うわーーー!ひっろいなーー!!」
入浴シーンは入り口を遠目に見た俯瞰視点から始まりました。御坂さんを先頭にした3人はガラス戸を開け、見事な岩風呂作りの大浴場に感動しています。湯船は自然の岩を上手に積み上げており、床や壁は黒を基調としたタイルで仕上げられていました。
「すごく高級感のある浴場ですね!それに薬湯とかぬるま湯とか寝湯とかまでありますよ!」
(本当……温泉に関しては文句なしだったのにな)
あの日を振り返る御坂さんは画面越しにそう思いました。大浴場は3人で浸かるには贅沢すぎるくらい立派で、申し訳無さすら覚えていたのです。
それがまさかこんなことになるとは………。
「せっかく誰もいないなら………よし!」
「あっ……ちょっと佐天さん!」
御坂さんの脇にいた佐天さんが不意に走り出しました。浴場では滑る危険があるため走る行為は禁止されています。
「いっちばーーーん!!!」
バッシャーーン
それなのに佐天さんときたら、大胆にも湯船に飛び込んだのです。
「コラ!掛け湯もなしに入るのはマナー違反でしょ!」
御坂さんの言うとおり、多くの人が共用で使う浴場はまず始めに体を洗わなければなりません。佐天さんはマナー違反の多重かけをしていますが、しばらく潜っていた本人は湯船から出るとイタズラそうに舌を出しています。
「てへへ……つい我慢できなくなっちゃいまして」
「全くもう。こういうところはね……」
「そうですよ佐天さん。大体佐天さんはいつも………」
と、その場では御坂さんと初春さんが佐天さんをお説教していたのですが、実は本人の知らないところで罰が与えられていました。そしてそれを知ったのは誰あろう、この映像を見ている“今”の御坂さんだったのです。
(ん?画面が暗転して……)
パッ
(えっ!?ウソ!!)
そこに現れたのは1枚の静止画、というより佐天さんが飛び込む瞬間を浴槽の縁からとらえた決定的シーンでした。
ただ問題はその構図でして、画面に映された佐天さんは空中でテディベアのように手足を放り出していたのです。どうしてそんな所にカメラを仕込めたのか謎ですが、問題はそこではありませんよね。
(佐天さん全部見えちゃってるし………)
斜めしたから除くような角度で取られた映像の佐天さんは、両手をグーにして手も足もピンと伸ばしています。もう100%スマイルの大開脚です。外から指す日光を燦々と浴びる佐天さんの裸体はどこか美しさすら感じますが、これが本人の意志に反した盗撮である事は明白です。
佐天さんは、勢いのまま空気抵抗で少し形を変えたお乳や日光を見ているピンクの乳首、ガバッと空いた脚の間に見えるアワビやお豆ちゃん、更には先程は見えなかったお尻の穴まで全部大公開です。花も恥じらう、パンツがチラ見えしただけで真っ赤になる中学生とは思えない、いやプロの方々すら少し抵抗するくらい大胆過ぎるサービスですね。
パッ
(べ、別アングルまであるの?いったいどれだけカメラ仕込んでるのよ)
続いて画面には追加でウィンドウが現れ、そこには後ろからのものと笑顔にフォーカスした映像が映されました。
その表情のなんと晴れやかなことでしょう。まるで無邪気な子供みたいに天真爛漫で、太陽に向かってニカッと歯を見せてますよ。
(はぁ。これは見なかったことにしておくわ佐天さん)
御坂さんは友人の痴態を心にしまうことにしたようです。
しばし佐天さんへの説教が流れていましたが、その後3人は洗い場へ赴きました。洗い場は区切られていましたがそれぞれが相応に広く、多少なら腕を伸ばしても問題ありません。まるでプライベートホテルのようなゆとりある空間です。
「へぇ。大衆浴場なのにスペースを贅沢に使うのね」
「本当ですよね。普通こういうのって沢山の人が一度に洗えるように狭くするものなのに」
ここは利用料が少し高価なぶん、質の高いリラクゼーションを提供するのです。
(これ、私達の洗い場を正面から)
画面を見ている御坂さんは疑問を持ちました。ウィンドウは3分割されているのですが、それぞれが椅子に腰を下ろしている御坂さん、佐天さん、初春さんを正面から捉えているのです。洗い場の正面はもちろん大きな鏡があり、カメラなんて見当たりませんでした。
ということはその鏡がマジックミラーになっていたのですね。鏡自体にも曇り防止処理がされているので、多少の水滴は別にして映像の質はバッチリです。
そんなことは露知らず、佐天さんと初春さんは頭を、御坂さんは体を洗い始めます。頭を垂れる佐天さんと初春さんは、その体勢のおかげで体を隠せていますが御坂さんはさにあらずでした。
腕を脚を、泡をふんだんに蓄えたスポンジが撫で回します。
腕、手、脚、つま先、胸、背中と泡を広げたあと、御坂さんはデリケートゾーンの洗体に移りました。スポンジから残った泡を全部搾り取るとそれを両手に広げ、脚を開いてそこへ突っ込みます。
なんてはしたない光景でしょうか。画面に広がるのは中学2年生、それも学園都市の頂点に立つ能力者のお嬢様が、両手を股間に突っ込んでる様。
ごしごし、ごしごしとお尻の穴あたりまで手を入れ、最後流す際にも大股を開いてシャワーヘッドを直あてしていました。これには視聴している御坂さん本人も少し引き気味です。
(私ってこんなみっともない格好で洗ってたの………)
続いて佐天さんと初春さんが体を洗い始めましたが、もちろんこの2人もサービスを忘れませんでした。
初春さんは非常にキレイ好き。それでいて丁寧な性格のようで、両足の指の間まで丹念に洗っているのですが、なんと両足を洗い場の一段上がった所に乗せているのです。しかも間にタライを置いていますので、自然と脚は開くことに。つまり擬似的なM字開脚状態なのでした。
(初春さん全部見えちゃってるじゃない)
煌々と照らす暖色系ライトのもと、初春さんの、まだまだ未熟さを残した大事な場所が奥まで見えています。
「またまた佐天さんったら〜」
初春さんは冗談を言う佐天さんを窘めていました。
奥ゆかしい初春さんのことですので、こんな場所は好きな人どころか親にすら見られたくないでしょう。なのに今、あなたのココは無邪気な笑顔とともにデジタルメモリーに記録され続けていますよ。
一方の佐天さんは少し俯いて目をしばしば。
「あちゃー体洗う手ぬぐい忘れちゃったよー。。。」
どうやら洗体の道具がない模様。隣に借りれば良いものですが、どうやらそれも気後れしている模様です。
「ま、いいか!」
そういうと佐天さんはボディソープを手に取り、擦り手で泡を伸ばし始めました。そしてその手をおもむろに胸へ。
(さ、佐天さん素手で!)
どうやら佐天さんは素手で体を洗うことにしたようです。
(何よ。言ってくれれば貸したのに)
なんて御坂さんが考えても今更で、画面の向こうの佐天さんはぐにぐにと大きなおっぱいを洗っていました。彼女の両手はまるでマッサージのようにふくよかなお乳に泡を広げ、白ませ、煌めかせています。わらび餅みたいに柔らかそうで、桃みたいに白くて丸いお乳は、桜色に色付いた先端を振り乱していました。同じく白い指と絡まりながら戯れる様子が微笑ましいですね。
「クソ!絶対に犯人の糸口を見つけてやるわよ!」
今の所犯人に関わる情報や手がかりはなし。先に続いて自分と友人の痴態を鑑賞し続けているだけの御坂さん。
がしかし、御坂さんはまだ諦めていません。既にだいぶ精神は疲弊していましたが、両手で頬をパチンと一叩きしてまた画面に向かいました。