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「じゃあ次は実践に移ろっか」
「え?」
「なっ」
それはブティックで次の行き先を提案するような、軽やかで弾む声だった。声の主、桔梗はパンッと手を叩いて鈴音と肝男に提案する。目を丸くした肝男と、わなわなと口元を震わせる鈴音。
彼らはたった今、鈴音による保健指導の“授業”を終えたばかりだ。
顔しか知らない程度の相手の前で鈴音は全裸になり、肝男の望むままに姿勢を変えながら女体について説明した。もちろん鈴音がそんな事を望むはずはなく、桔梗の狡猾な罠と誘導でこの日を迎えたわけだが、傍から見れば鈴音も乗り気で脱いだように見えただろう。
(やっと終わったと思ったのに………)
鈴音は視界が急激に白んでいく錯覚を覚えた。瞳孔が開いて焦点が定まらない。右往左往する眼は落ち着きを戻さず、拳はこれから始まる光景を想像して硬く握られる。
「ねぇ一体どういうこと!?聞いていた話と違うじゃない!」
そして須臾の間を置いて鈴音は、掴みかからんほどの勢いで桔梗に問いただし始めた。
*
「じっせん……ってつまり」
一方の肝男も、桔梗の提案に思考を鈍化させていた。床を見て、さっきまでの体験を振り返る。
彼は性交は疎か、これまで禄に女子と交流すらしてこなかった筋金入りの童貞だ。昨今はウェブの普及により、こういった人間も性的知識が得やすい環境にあるのは事実なれど、知識は知識であり、目で見て触る経験から得られる情報量には遠く及ばない。
そして彼はつい今しがた、堀北鈴音という、同年代の女子の裸を生まれて初めて目にして触った。
鈴音が目の前で衣服を脱ぎ、時にはその肢体に触れることを許可してくれる。都度、彼は茫漠たる好奇心と感動を波状に処理し続けただろう。
しかも鈴音と桔梗は、見て触るどころか“撮る”ことまで許してくれた。ずっと夢想していた女子のカラダを好きなポーズ、好きな角度で撮影する事を許してくれたのだ。自分の意のままに動いてくれる堀北は征服欲を満たしてくれたし、シャッター音とともに記録されていく彼女の痴態は支配欲を満足されてくれた。
肝男にとって今日は「自分が世界で一番幸せ者だろう」と確信できる、人生に残る記念日になったはずだ。
だがどうやら堀北と桔梗は、この上さらに肝男に尽くしてくれるようなのだ。
「そ、そういうことをさせてくれるってこと?堀北さんと?」
顔を上げて2人を見やる。
靴下を除いて全裸の鈴音は、桔梗となにやら揉めているようだ。小声で話しているため断片的にしか聞き取れないが、「話が違う」とか、「まぁまぁ」とかいう言葉が聞こえてくる。
鈴音は顔を真っ赤にして、桔梗の両肩に手を置いて話しており、対する鈴音はそれを笑顔で優しく応対していた。
(いったいどうなるんだ……?なんだか堀北さんは乗り気じゃないように思えるけど)
細部が聞き取れないものの、喧々諤々と口論している様子の二人を肝男は居所なさげに見ている。鈴音は丸出しのお尻を見られているが、そんなことはお構いなしと桔梗に食ってかかっていた。
しかし、その議論も長くは続かなかった。
徐々に落ちてくる鈴音の声のトーンと眼差しの強さ。一貫して涼しい顔で応対する桔梗は、鈴音の講義を手練手管でいなすばかりか、対案を提示して脅したらしい。結局、大きく項垂れた鈴音は踵を返し、トボトボと肝男のもとに歩いてきた。
「ほ、堀北さん?」
そして直立する肝男の前に膝を付くと、おもむろに彼のズボンに手を伸ばし、ベルトのバックルを外した。
「堀北さん!?」
「何も言わないで。いいから黙って立っていなさい」
「えへっ。茂部田くんにはこれから、堀北さんによる丁寧な奉仕を受けてもらうよ。まずは服を脱いでもらうね」
カチャカチャとベルトを外した鈴音は、そのまま手際よくホックを外してチャックを下ろした。テントを張って狭苦しくしていた怒張が、少しだけ楽になる。
さらにズボンを下げると、肝男のトランクスが鈴音の顔の前に現れる。
「あ、あのこれは…その……」
肝男の分身はトランクスを突き破らん勢いで、鈴音目掛けて伸びていた。申し訳無さに身を竦める肝男だったが、いかんせん分身の方は収まる気配がなかった。これから始まる女子との触れ合いに喜び、期待に血を滾らせているわんぱくな分身。
「気にしないでいいわ。脱がせるわよ」
「えっ!? ちょ、」
ずるん、と勢い良くトランクスを下ろした鈴音。
ぴょんっ!と元気良く飛び出してきた肉棒に一瞬たじろぐも、極めて涼しい顔でソレに指を添える。そして、
「まずはここをキレイにするわね」
「あぁっ……!」
ぱくんと口に咥えた。
「んっ、んっ、」
「ほ、堀北さんが僕のチンチンを」
眼下に見える光景は夢が幻か。信じられないことに、あの堀北鈴音が跪いてフェラチオをしていた。
それも童貞だった肝男の、真性包茎のペニスにだ。
「だめだよ堀北さん。そんな汚いところを舐めるなんて」
そう口にしながらも、抗えない快感にどうすることもできない肝男は、ただ天井を見上げることしかできなかった。
初めてのフェラチオに脳味噌が溶けそうだった。
鈴音は肉棒のカリまでを口内に含み、舌を艶かしく使ってカリの周辺を丹念に舐った。そしてペニスに自分の舌を十分に認識させると、舌先を皮で覆われた亀頭にねじ込み、鈴口をチロチロと舐めあげる。
「ふわぁぁぁぁぁぁ………なんだこの感覚はぁぁぁ」
「えへへ。意外と知られてないけれど、堀北って男子のアソコが大好きなんだよ。だから茂部田くんのモノみたいな立派なアソコを目の前にしちゃうと、我慢できなくてすぐしゃぶっちゃうんだって」
桔梗から驚愕の事実が告げられた。
(そうだったんだ。堀北さんってそんなに淫乱だったんだ)
一瞬だけ鈴音が桔梗を睨んだような気もしたが、すぐに目線を上げて、今度は顔を前後に動かし始める。
「見て見て茂部田くん。堀北さんが上目遣いで見上げながら奉仕してるよ。今は君のアソコを味わいながら吸い上げてる最中なの」
「わかる……わかるよ!堀北さんが僕のチンチンを、じゅぷじゅぷって吸ってくれてる」
じゅぷ じゅぷ じゅぷ
鈴音のフェラチオは不慣れでたどたどしく、下手の横好きとさえ言える出来だったが、受けている肝男もまた童貞であるため、結局は極上の悦びを味わっていた。
下半身から込み上がる甘い電流は脳を痺れさせ、また上目遣いの鈴音の表情が網膜を刺激する。
1ストローク毎に精液を搾り取られそうになり、それを必死に我慢して次のストロークを待つ。鈴音と快楽を綱引きするような、甘美な時間だ。
「意外と耐えるのね。じゃあこういうのはどうかしら」
「あぁっ!! 先を……堀北さんが僕のチンチンの先を………!」
鈴音は肉棒を口内から出すと、皮の間に舌先をねじ込んでチロチロと舐めはじめた。
さらに、右手で竿をゆっくりと扱いてマッサージをする。
先の動的なピストンとは異なる、静かながら粘り気のある責め方だ。
「わぁ、堀北さんって淫乱なんだね。そんな所までほじくっちゃうんだ」
「と、当然よ。それに、こうして奥までキレイにしてあげると相手が喜ぶの」
(あなたがやらせてるんじゃない)と恨めしそうに桔梗を見るも、それは涼しく受け流された。
*
「だいぶガマンの限界に近づいて来たようだから、ここで一度出させてあげるわ」
「えっ、それって」
「えぇ。こういうことよ」
鈴音は肝男から少しだけ体を離し、口をつぐんで自分の胸を持った。
鈴音の胸はDカップ。平均よりやや低めな身長を鑑みれば、グラマラスとまでは言えずも非常に煽情的な容姿ではあった。それで無くても体躯が細い故に白い双乳は目立ち、頂点の小さな桜色も相まってなんともいやらしい。
肝男は先程この乳を堪能したわけだが、もちろんもっともっと楽しみたいと思っていた。
「失礼するわ」
「えっ?」
鈴音は口の中に溜めた唾液をトロリと吐き出すと、垂らした先、双乳の谷間にてこれを広げた。
にちゃにちゃ
ぬちゃぬちゃ
彼女が乳を揉みしだくと、それに合わせて粘性のある音が教室に響く。
いったい何をしているのだろう、と肝男がオロオロしていると、桔梗が助け舟を出してくれた。
「わかるかな茂部田くん。堀北は今、おっぱいの間を濡らして滑りを良くしているんだよ」
「す、滑り!?どうしてそんな事を」
「えへへ。それはね、これから堀北さんのおっぱいで茂部田くんにたくさん奉仕するためなの」
(まさか………堀北さんもしかして…………)
脳裏によぎる可能性に、肝男の心臓のビートが増していく。
準備ができたのか、鈴音が肝男を見据えた。その胸元はテラテラと輝き、乳房の間には唾液が泡を作っている。
(まさか“アレ”を?いや、そんな堀北さんに限って。しかも僕なんかに)
心の中で自問自答している間にも、鈴音はゆっくりと近づいてくる。
肝男の肉棒を両手で持ち、ここにも唾液を垂らして馴染ませる。鈴音、肝男双方の準備が整った。
「じゃあ、始めるわね」
「う、うぉぉぉ………」
鈴音が乳房の間に肝男の肉棒を招き、そしてむにっと挟み込む。
まごうこと無きパイズリだった。
*
むにゅっ むにゅっ
「あぁぁ………」
鈴音の手の動きに合わせて、柔肉が上下に蠢く。そのスピードは緩慢で、相手にこの瞬間を実感させる意図を思わせた。
肉の谷間からは、埋もれている肉棒の先端がかろうじて顔を覗かせ、幸福な圧力を謳歌する如く怒張をいっそう張り詰めている。
「どうかな茂部田くん?堀北さんのおっぱいは気持ちいい?」
「うん……!とっても気持ちいいよぉ」
「よかった〜!堀北さんも今日のために練習してたみたいだし、茂部田くんが喜んでくれるなら努力も報われるね!」
「本当?」
「え、えぇ……そうね。あなたのために毎日、パ……パイズリを練習していたから」
「ありがとう堀北さん。堀北さんのおっぱいエロいし、柔らかいし温かいし文句なしだよぉ……」
肝男は快楽の中、零すように感想を伝える。
あまりの刺激に顎が上がるが、それでもせめてと下を向くと、パイズリしながら自分を見上げる鈴音と目が合い、たまらなくなってまた上を向く。
ぬちゃぬちゃ
「茂部田くんにも聞こえるかなぁ?堀北さんのヨダレが茂部田くんのアソコに纏わりついているよ」
「き、聞こえるよ。すごくエッチな音が聞こえてくるよ。堀北さんの唾液が僕のチンチンに絡まって、それがおっぱいでサンドイッチされてて………あぁ」
*
「……」
鈴音は下品な言葉たちをできるだけ聞き流して行為に専念した。
(私の胸がこんなことに使われるだなんて)
鈴音が肝男の顔を見ているのは彼を慕っての事ではない。極力“ソレ”を直視しないためだ。
もちろん、感覚は伝わってくる。自分の胸の間には、明らかに体温の違う何かが挟まっているし、自分の手を、胸を上下する度にソレのフォルムを想起させられる。
(硬くて醜悪。こんなものが生物の一部だなんて)
根本こそ幾分細いものの、先の方は松茸のように膨らみ、先端は閉じた口が皮の間から覗いている。
自分の胸の谷間からソレが顔を出している事が、鈴音にとってものすごく屈辱だった。
「堀北さん。茂部田くんもだいぶ慣れてきたみたいだから、そろそろスピードを上げてみようよ。もっともっと茂部田くんを気持ち良くしてあげよ」
「…………わかったわ」
それでも悲しいかな。今はどう抗っても桔梗に逆らえない。
一瞬だけ目を閉じて奥歯を強く噛み締めた鈴音は、「クッ」と小さく声を漏らした後、ピストンの速度を上げた。
そしてそれから3分の葛藤のあとで、肝男は鈴音の顔と胸に多量の精液を撒き散らした。
*
「頑張ったね〜茂部田くん。私の方まで飛んできそうで、思わず飛び退けちゃったよ」
「はぁ……はぁ…………はぁ……はぁ」
じゅうぶんに焦らされた精液を開放させられた肝男は、そのまま地面にへたり込んだ。殺風景な教室の床に腰を下ろし、膝を立てつつ脚を広げて股間に充満した熱を逃してやる。
その中心では、未だに欲望の余韻が先端から流れ出ているが、今の肝男はそれを拭き取らなかった。
「随分と、たくさん出したわね」
「良かったね、堀北さん」
鈴音もまた、自らの痴態に幻滅したためか全身から力を抜いていた。
彼女の顔にはおびただしい量の白濁とした粘液が纏わりついており、前髪まで汚した粘液がそのまま垂れて胸元を汚している。
(臭い。そして気持ち悪い)
桔梗がいる手前、多量の精液を拭き取ることができない鈴音は、なすすべが無いままただ辟易する。
しかし、彼女の奮闘はまだ終わりではなかった。
「ねぇ堀北さん…………」
「えぇっ!?」
ニコニコした桔梗が耳打ちすると、鋭い視線と侮蔑の言葉を囁きつつ、鈴音は床に腰を落とした。
*
「んんぅ………ぁっ…!」
「ちょっと何やってるの堀北さん!?」
肝男は我が目を疑った。
鈴音が座り込んだかと思えば、秘所と乳房を弄り始めたのだ。所謂自慰、オナニーである。
右手は膣へ、左手は右の乳首へ伸び、緩慢ながらねっとりとした快感を創造している。
「く、櫛田さんこれは……」
「気にしなくても大丈夫だよ茂部田くん。堀北さんは茂部田くんとエッチするために、自分でアソコを濡らしているの」
「え、ええぇっ!?」
桔梗の放った言葉の突拍子も無さに、言葉を失う肝男。
(エッチ?それってつまりセックスってこと?誰が?僕と堀北さんが?今からここで?)
脳で様々な感情が錯綜する。今日一日、入室してからこれまで、非日常な展開が目まぐるしく襲い掛かってきたが、これはレベルが違う。
「ぁあぅっ………んっ」
「堀北さんは男の人に見られながらオナニーするのが好きなんだよね。この間も山内くんたちの前で最後まで行っちゃったし」
「えぇ……そうだったわね、んんっ!」
混乱している肝男をよそに、鈴音のボルテージは上がり続けている。
両の乳首は痛いほどに勃起してピンと立ち、下の口は開いて愛液を滴らせていた。
鈴音は痴態を隠さず、脚も開け広げて肝男に見せ付けていた。
(これから堀北さんと…………ゴクリ)
その妖艶さに肝男の分身はガチガチに硬度を取り戻している。
先程天井にまで届く勢いで精液を放出したはずの精巣は、しかして目の前の女体を前に次弾の装填を完了した。
「床に寝て仰向けになってちょうだい。少し固くて冷たいけれど我慢しなさい」
「う……うん。わかった」
仰せのままに仰向けになる肝男。剥き出しの下半身は天井へ真っ直ぐ伸びていた。
鈴音はそのやや上方に跨ると、右手で肉棒を掴んで位置を探す。
「んぁっ……」
「うっ!」
肝男の亀頭と鈴音の割れ目が触れ合い、撫ぜ合う。
恋人同士が頬ずりし合うように、これから交わる2つの性器が挨拶を交わした。
「この辺りね。じゃあ、入れるから」
「よ、よろしくお願いするよ」
肝男が鈴音の腰を持ち、彼女は息を止めて腰を落とす。
桔梗だけが見守る中、広い教室の中心で2人のセックスが始まった。