DESCRIPTION
うちの腹黒娘アリシアちゃんが、ノエル、詩亜に続き盗賊団にボテ腹全裸放置されてしまうというシチュエーションで描かせて頂きました!
久しぶりに頂いた依頼なので、漫画部分を描いたり吊るしたりと無様さが際立つように気合入れてます(笑)
おまけss
○前日譚・運命の分水嶺は疾うに過ぎ
シアが盗賊退治に失敗した。
犯され、見せしめの晒し者になって、文字通り全てを奪われて破滅した。
ノエルは怒りに震え、その敵討ちに向かった。
しかし、彼女程の冒険者が連絡さえ寄越さないまま既に数週間に渡って行方不明。安否は絶望的だ。
この状況で私が取る、取るべき選択肢は既に決まっていた。
……逃げるのだ。
○
アミィ「ねぇ、本当に良いの? ノエル、今頃盗賊達に酷い目に遭わされているかもしれない」
アリシア「……仲間って言っても所詮は利害関係で結びついた集まりです。不都合があったら切り捨てるのは普通でしょう」
アミィ「……本音じゃない」
アリシア「っ!? 私は敵討ちなんて止めた方が良いってノエルを止めました! 盗賊にはシアの水晶剣が奪われてます! アレはアーティファクトなんですよ! 理不尽な力を持ってるのは知ってるでしょ!?」
アリシア「シアだって死んだ訳じゃ無い! 冒険者として、女として終わっても生きてます! 私達が名誉の為にまでリスクを負う必要はないでしょう!?」
アミィ「だから逃げるの? 壊れたシアを憲兵に渡したまま」
アミィ「敵討ちの為に一人で戦いに向かったノエルも置いて」
アリシア「ええ、そうです。何が悪いんですか」
アリシア「……ねぇアミィ、やっぱり私と一緒に行きましょう?」
アリシア「二人でなら他の国や街に行っても十分やっていけます。ノエルとシアの事はもう忘れましょう?」
アリシア「運が、二人は運が少し悪かったんですよ。私達が助けに行っても運が悪かったら……いいえ、運が良く無いとあんな風になるんです! だから……!」
アミィ「ゴメン、やっぱりノエル達を放っとけないの。それに今、アリシアと二人で逃げる事を選んだら、私は一生後悔すると思うから」
アリシア「……! あ、あは、あははそうですか……アミティエ、貴女本当に馬鹿な女だったんですね? 情に絆されてリスクを計れない、体ばっかりエロい馬鹿女。あはは! 良い鴨です! 盗賊なり魔物なりに貪られ、死ぬか破滅するのがオチですよ?」
アミィ「うん」
アリシア「冷静な顔して怖いんでしょう? 赤の他人の為に死のリスクを負うなんて、怖くて仕方ないでしょう!?」
アミィ「うん」
アリシア「だったら、私と来てください!! 私となら大丈夫です! あんな酷い目に遭ったりなんてしません! 私とアミィなら、いずれ富も名声も手に入れて……!! 全部忘れられる日だって来る筈です!!」
アミィ「……私はその未来を迎える時は四人が良い」
アリシア「ぐっ…………っ! そうですか……なら勝手にして下さい。……丸裸のまま野垂れ死ね馬鹿女!! 今更後悔したって遅いんですから!!」
アリシア(私はその瞬間、アミティエと決定的な仲違いをした。何も言わず背を向けた彼女の背を見送った後、私は荷造りを始めた)
アリシア(早く逃げよう。私達がパーティである事は既に知られているだろうから、敵討ちや報復を警戒してパーティを先に潰しにくる可能性がある)
アリシア(私はその日の夜に全ての準備を終えた。ただ、ほんの少しだけ後ろ髪を引かれて……一週間だけ宿で時間を潰した)
アリシア(やがてそれも無駄と理解し、私は荷馬車に紛れて早々に迷宮都市を後にした)
アリシア(大切な筈の仲間を置いて、『深淵迷宮キザハシ』の攻略という目的を置いて、貴族としての誇りを置いて、私は我が身可愛さに逃げ出した)
アリシア(その筈だったのに……)
アリシア「あぎっ……!? なんで……?」
盗賊「よし! 巨乳女捕獲〜!」
盗賊「危うく逃げられる所だったな、確かアリシア・リーレットだったか。噂通りの上玉だ。他の女と同じ様に楽しめそうだ」
アリシア「……あ」
アリシア(私は何処で何を間違えたのだろう?)
アリシア(私の手が届かない所で、私が知らない間に何かを間違えた? 運命の袋小路に閉じ込められていた?)
アリシア(……既に破滅の虜となった私に、答えなど出せる筈も無かった)
アリシア(アリシア・リーレットは裏切りの後悔と破滅への疑問に苛まれたまま、かつての仲間と同じ末路を辿る事となった……)