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(ハードなお話注意)人さらいを生業にしていた女冒険者たちがハメられて三人仲良く達磨加工されてハッピーエンドになるお話(本編約30,000文字)

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(ハードなお話注意)人さらいを生業にしていた女冒険者たちがハメられて三人仲良く達磨加工されてハッピーエンドになるお話(本編約30,000文字)
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「――最近、この周辺には人さらいが出没しているそうです」


 街より離れた場所にある修道院。女性ばかりが集うこの場所へ訪れたのは、また同じく女性三人組の冒険者たちだった。


 情報交換ということで冒険者たちから提供された人さらいの噂。それは、修道院のシスターたちを震撼させるには十分すぎる内容だった。事実、この近辺の街では、さらわれた娘たちがおぞましい拷問をされ、人ではないような姿で売られているという話もある。


「この周辺の地理について教えていただいたのに加え、食事を分けていただいたお礼もあります。よろしければ、数日間私たちがこの修道院で護衛を致しましょうか?」


 冒険者たちのリーダー格と思われる女性――カミラと名乗った女性は、凛々しい微笑みと共にそう提案した。頭上に掲げられた小さなティアラに、業物と思われる腰の剣。まるで姫と騎士を両立しているような高貴な姿と、凛として正義感に溢れている彼女の声が、シスターたちにとってどれほど心強かったか、言うまでもない。豊かな乳房はその谷間を露にし、しっかりと肉のついた太ももも肌を空気に晒していてまるで娼婦の服装だが、カミラの雰囲気がそれをかき消している。


「わたしたち、これでも冒険をしている期間は長いので、きっとお役に立つと思いますよ」


 三人組のうち、もっとも包容力にあふれた女神のような笑顔を見せる女性。メルと名乗る彼女が言った言葉も、シスターたちに安心感を与えた。シスターたちは最初、あまりに乳房や太ももが肉感的過ぎて、かつそれを露出することを厭わないメルのことを倦厭していた。乳房に太もも、尻肉まで。メルはろくに隠すつもりがないと思える服を着ている。もはや布切れであるソレの端はメルの肉に食い込み、その肉感を強調するようだ。しかし、修道院には全く相応しくない服装も、メルの愛らしい雰囲気を前にすれば包み込まれてしまうようである。。


 彼女たちの装備が非常に豪華であり、少女と呼んでも差し支えない年齢に似合わぬ歴戦の雰囲気を醸し出していたのも、シスターたちが安心感を抱く理由であった。


「人さらいが来ても平気です、あたしたちがしっかりやっつけちゃいますから!」


 そして、三人組の中で最も快活な少女。まるで修道を始めたばかりの純粋な年頃を思わせる彼女の笑顔も、シスターたちを和ませる。名前をシェイラと言い、カミラやメルとはまた違う明るい雰囲気を漂わせている。シェイラは、カミラはおろかメルよりも更に豊満で蠱惑的な肉体をしている。服装も、裸の方がまだマシとでも言えるように露出が激しい。おおよそ娼婦と見間違えてしまうような格好だが、シェイラの持つ童女のような雰囲気がその淫靡さを包み隠していた。


 彼女たち三人がいれば安心である。シスターたちはしばらく言葉を交わした後に、そう考えるようになった。


 当然ながら男性を迎え入れることの出来ない女ばかりの修道院では、元々暴漢に対する備えには不安があった。女性ばかりで手練れの冒険者三人が通りかかってくれたのも神の思し召し。


 そう信じた修道院長以下、皆に歓迎されて三人組の冒険者は修道院の護衛として迎え入れられたのであった。




 ■ ■ ■ ■ ■


「――ブスならもっともっと情けなく喘いで下さらないかしら?」


 シスターの部屋に押し入り、その身体に刃を突き立てながら、カミラは吐き捨てるように言った。


 彼女の腰にぶら下げられた業物――それを心臓に突き立てられながら、年増のシスターはまるで溺れるような声を出して血を吐く。


「ああ、そうそう、そんな感じ♡ いいわよ、もっと無様に喘いで♡」


 シスターが苦しそうに絶命していくのを見て、カミラの言葉には明らかな興奮が乗ってくる。その興奮は、人間同士で命のやりとりを行うことによるアドレナリンを起爆剤とした闘争的なものではなく、まるで情事の最中に性感を感じているような興奮の色であることは明らかだった。


「ほら、もっと逃げて!♡ 逃げなさい!♡ ブスと年増から殺していくからッ!♡」


 カミラに指示されずとも、修道院はパニック状態だった。突如として始まった人狩り。日中あれだけ凛々しく見えたカミラは、狂気を発したかのようにシスターたちを追いかけ回しては殺害していく。


 修道院は完全なる箱庭となっていた。出口の全ては魔法で閉じられ、シスターたちでは解除することが出来ない。そうしてパニックのまま出口に殺到していると――


「ほら、そんなにノロマだと死んでしまうわよ、おばさん……ッ!♡」


 カミラの一振りで、シスターたちの首が無惨にもはね飛ばされてしまうのだ。


「ああ、たまらない、たまらないわ……ッ♡ 数年、十数年、二十数年、何十年……ッ♡ 神に全てを捧げて、祈って、奉仕してッ♡ そんな風に生きてきたのに、最後はこんなに呆気ない!♡」


 逃げまどうシスターたちを、カミラは歩くような速度で追いかけ回す。どこへ逃げても逃げ場はないのだ。それ故に、別に焦る必要はない。


 そうしてシスターたちを殺しながら歩くカミラの足下には、ひたひたと小さなシミが続いていく。それがカミラのむっちりとした太ももの間から垂れ流されているものだと、気が付く余裕のある人間はこの場に一人しかいない。


「――ああ、いいなぁ♡ いいなぁ♡ カミラちゃん、気持ちよさそうだなぁ……♡」


 その一人が、メルである。シスターたちを切り刻んでいくカミラの様子を、メルは背後から見つめていた。


 ――この修道院が招き入れた三人の冒険者。それは、筋金入りの異常者の集団だった。


 リーダーであるカミラ。彼女は、人を殺害することでしか性的興奮を感じることの出来ない生粋のサイコパスである。凛々しい容姿や言葉遣いは仮の姿。その正体は、他人が積み上げてきた人生を刈り取ることを心から楽しむ殺人鬼だ。男も女も殺せれば好みに大差はなく、ただ刃を突き立てる肉としか認識していないフシがある。華美で煽情的な服装も、身の程知らずに寄ってくる男たちへの巻き餌だ。


 そして、殺人に酔って興奮し、床に愛液のシミを残しているカミラを恍惚とした表情で見つめるメル。命乞いをする哀れなシスターたちがカミラによって撫で切りにされようと、メルは一切動じることはない。しかし同時に、メルがカミラの獲物に手を出すこともなかった。彼女は、あくまで“人殺しで興奮しているカミラ”のことが好きなのである。その正体は、カミラに一目惚れしたガチレズ女。カミラが絶頂する姿を見たいが故に殺人に悪意無く荷担する、まったく別の種類のの悪人であった。


「もっと泣きなさいよ!♡ 首だけになっても命乞いをしてよ!♡」


 最初はまだ冷静に殺しを行っていたカミラだが、徐々に興奮を隠せなくなってくる。サディストの本性を露わにし、命を踏みにじりながら前進していく。


 しかし、そんなカミラの振るう剣が命を奪わないシスターが時折いた。


「――メル、これはアンタたちに任せるわ」


「ど、どうか……神よ……お救いください……神よ……」


 ほかのシスターたちの血にまみれながら、涙を流して祈りの言葉を唱えていた少女。小さく弱々しい彼女の首を、カミラの剣ははね飛ばさなかった。


「は~い、了解です」


 カミラからの指示を聞いて、メルは些か残念そうな声色で返事をする。メルにとって、カミラが気持ちよさそうに殺しを行う様子を見ることが出来ないコトが最も心残りなのである。


 メルはそのまま、涙しながら震えている少女シスターの前にしゃがみ込む。露出し放題でアピールされる豊満な乳肉と尻肉が揺れ、太い脚が折り畳まれてモモ肉がムギュリ♡と音を立てるようだ。


「じゃあ、あなたはわたしたちの方ね~♡」


「え、え……?」


 自分は助かったのかと狼狽する少女シスター。そんあ彼女の額に、メルはトンと軽く自分の指先を当てる。


 それだけで、魔法による身体の拘束は完了していた。わけもわからず動けなくなった少女シスターを抱えて、メルは名残惜しそうに惨殺現場と化した廊下を後にする。


 その視線の先には、さらに興奮しながらシスターたちを切り刻んでいくカミラの背中があった。




 ■ ■ ■ ■ ■


「――それでね~、今日もカミラちゃんすごく気持ちよさそうでね~♡ わたしとエッチしてる時も、あれくらい気持ちよさそうにしてほしいのにな~♡」


「ん~、カミラさんはちょっと性癖がレアですもんね。でも、メルさんのことも充分好きだと思いますよ?」


「えへへ~、そうかな~♡」


「あっ、メルさん、もうちょっと強く絞めてもらってもいいですか?」


「あ、うん。ごめんごめん」


 修道院の中心に位置する聖堂。毎日この修道院にいるシスターたちが祈りを捧げてきたこの場所に、メルとシェイラの声が響いている。


 まるで世間話のような、年頃の乙女同士が交わすような会話。だが、その背後の流れる音は――


「や、やめ゛て……ッ! い、痛い……ッ! 痛い、痛い……ッ! ゆ、ゆるしてッ! な、な゛んでこんな……ッ!」


 ――シスターの絶叫だった。


「は~い、いい子ですね~。次は左腕ですよ~」


「い、いや゛ぁああぁぁぁぁ……ッ!」


 聖堂の中心、神の像が見守るそこは血溜まりになっていた。


 血溜まりの中心にいるのは、先ほどメルに連れてこられた少女シスターである。彼女は魔法で身体を動かなくされたまま、シェイラによってじっくりと“解体”されていた。


 少女らしい軽やかな声は見る影もなく、情け無く潰れた絶叫と化している。それも無理はない。なぜなら、少女シスターの細い首はメルの太い脚によって締め上げられているのだから。


 四の字固めの要領で少女シスターの首を絞めるメル。本来であれば呼吸すら出来ない極まり方だが、時折メルは脚を緩め、少女に微かな息継ぎを許す。そして少女は、解体される激痛に悶え苦しみながら、苦しい息の中でたまらずに絶叫を繰り返しているのだった。


「はいはい、左の指が骨だけになりましたよ~」


 少女の激痛に一切の共感を示すことなく、シェイラは少女の左腕を切り刻んでいく。腕の付け根を強く縛って血流を妨げた上で、指先からゆっくりと解体していくのだ。既に左の指は骨だけにされてしまい、その後からノコギリでじっくりと切り落とされていく。


「シェイラちゃん、今日はその子が一番お気に入りなんだね」


「うん。けっこう若い子もいる修道院で助かりましたよ」


「ぐぎッ……ぎ、ぃ……ッ……ぎ……ッ」


 シェイラと名乗る少女。彼女は、ただ殺すことを趣味にするカミラとも、カミラに惚れて手伝っているメルとも違う。いわば、達磨女を作ることを生業にする少女だった。


 この世界には達磨に加工した女を売りさばく商人が存在する。彼らは当然ながら自分たちで捕獲や加工を行うこともあるが、達磨女を加工して商人へ卸すことを専門にしている人間もいる。シェイラはその一人だった。


「でも、シェイラちゃんすごいよね~。これだけ短時間で、こんなに達磨ちゃん作っちゃうんだから」


「まあ、慣れですよ、慣れ。構造はもちろん一緒ですし、メルさんが手伝ってくれてますし~」


 相変わらず太い太股で少女の首を折れんばかりに締め上げながら、メルは周囲を見渡す。周りには、既に達磨に加工されたシスターたちが雑に転がされていた。


「た、たすけ、て……。神よ……神よ……」


「お、おかあさん……やだ……やだよ……」


「い、痛い……いたい……」


 聖堂の中にはうめき声があふれている。シェイラが持つ加工用の様々な道具のうち、既に加工されたシスターたちは全員ノコギリで手脚を切り落とされていた。肉を千切り、骨を切断できるノコギリ。大物の鉈で一刀両断したり、薬品で手足だけを腐食させる手法もあるが、シェイラが好むのはノコギリによる切断たった。


 その理由を問われると、シェイラは嬉しそうにこう答える。


『だって、ノコギリで切り落とすのが一番簡単でその割に痛くて苦しいですからね♡』


 シェイラは達磨加工の世界では知らない人間はいないほどの有名人だ。加工の手際がよく、切断面の処理も美しい。そして、苦しめながら達磨加工をすることに定評があり、見栄えも良い。加工だけを依頼する商人がいるほどだ。


 そうして加工の手際と正確さに秀でたシェイラは、この修道院でも達磨女の山を築いていた。商品になりそうな若く美しい少女や女性シスターだけを数体達磨に加工している。達磨になった彼女たちは一カ所に寄せられ、そして切断された手足は別の場所で山にされている。もはや、どれが誰の手足だったかもわからない。


 そんなシェイラも、複数の達磨を加工する際には一体だけ趣味を優先することがある。最も見た目が気に入った女は、徹底的に苦しめて達磨加工をするのだ。


「はい、左手首が無くなっちゃいました~♡ 次は腕を切り落としていきますからね~♡」


「ぎ、ッ……い゛……ッ! ひ、ひと、おも、い゛……に゛ッ……!」


「えへへ、イヤで~す♡ メルさん、もっと首絞めちゃってください♡ これで、だんだんこの子も好くなってくると思うんで♡」


「うん、オッケーだよ」


「ん゛、ぎぃィィ……ッ!」


「そうそう、そんな感じです♡ う~ん、キミはシスターさんにしては肉付きがいいですね♡ これだと、肉を削ぐ加工に時間がかかるから、痛くて苦しいのが長く続きますよ~♡ 早く酸欠でバカになっちゃったほうがいいかも~♡」


「ぎ、ぃぃぃ、や゛ぁぁぁ……ッ!」


 悲痛な少女の叫び声を浴びて満足そうに微笑みながら、シェイラは彼女の腕の肉を削ぎにかかった。




 シェイラがちょうど少女を達磨に加工し終える頃。


「ほらほら、もう逃げ場は無いわよッ!♡ あなたたにの神様に祈ってみなさいなッ!♡」


 聖堂のドアが勢いよく開いて、数人のシスターがなだれ込んできた。そして、その後を追うように興奮した叫び声と共にカミラも押し入ってくる。


 人狩りで稼いだ金で揃えた豪華な装備は血塗れになっている。何人ものシスターを切り刻んだ剣も例外ではないが、しかし血と脂にまみれても切れ味は衰えないようだ。鮮血にまみれた剣と、カミラの頭上に輝くティアラ。これはそれぞれ、とある王国の姫君を旅行中に襲った際の戦利品だ。姫君は達磨に加工され、今ではどこの馬の骨とも知れない変態に買われたという。


 逃げまどうシスターたちは、聖堂の真ん中に積み重ねられた達磨姿の同胞たち、そしてつい先ほど加工が終わり、廃人同然になるまで痛みと酸欠による恍惚で陵辱されつくした少女を見て悲鳴をあげる。もうどこにも逃げる場所はないと絶望し、彼女たちの神の像へすがりながら泣きわめくしかない。


「ブスは鳴き声もブスねッ!♡」


 そう罵りながら、カミラは残ったシスターたちの首をひとつずつ丁寧にはね飛ばしていった。


「あぁ……たまらないわ……♡ 塵芥みたいな女たちを踏みにじる、この瞬間が……ッ♡」


 真っ赤に汚れたまま、恍惚とした表情で空を仰ぐカミラ。月明かりがステンドグラスから差し込み、彼女と神の像を照らす。その様子は皮肉にも、まるでカミラが神に祈りを捧げているようですらあった。


「カミラちゃん、綺麗……♡ いいなぁ……♡ わたしにも、あんな風に夢中になってくれないかなぁ……♡」


 少女を達磨加工し始めた冒頭の時と同じような願望をメルは口にした。


「カミラさんと上手くいってないんです?」


 男嫌いのカミラだが、メルのことは非常に可愛がっている。その愛情には普段見せる苛烈な加虐嗜好は存在せず、結果的にカミラとメルが恋仲であることはシェイラも既知の事実だった。


「ううん、上手くいってないってわけじゃなくて……わたしもカミラちゃんのこと大好きだし……。でも、ああやって人を殺してるときくらい、私にも夢中になってほしいな、って思うときもあるんだよね~……」


 先ほどまでの凄惨な殺害と加工現場とは似つかわしくない、まるで乙女のような悩みを口にするメル。


 そんなメルに対して――


「それじゃあ、たとえば……カミラさんが、メルさんにだけ夢中になる身体にしちゃう……っていうのは、どうですかね?」


 ――シェイラが悪魔の提案を耳打ちした。




 ■ ■ ■ ■ ■


「カミラちゃん、好きっ♡ 好き♡ 大好きっ♡ んっ、ぅ♡ イくっ♡ イっちゃう♡ イっちゃうよぉ♡」


 修道院を襲ってから数日後の夜。加工した達磨女たちも売りさばいた後、メルはベッドの上で乱れていた。


 相手は当然ながらカミラである。メルはカミラの指によって良いように感じさせられ、規格外の巨乳を揺らしながら愛液をまき散らしている。


「いいわよ、メル♡ イっていいわよ♡ 私の指で気持ちよくなりたいんでしょ?♡ イって♡ イって♡ イきなさい♡ イけっ♡ イけ……っ♡」


「ん、うぅぅぅうぅ、うぅ……っ!♡♡♡」


 カミラに命じられるように、メルは絶頂した。太股の肉を揺らしながら仰け反り、股間から潮吹きの放物線を迸らせる。


「あ、ぅ……♡ ふ、ぅぅう……♡ か、カミラ、ちゃん……♡」


「ふふっ♡ よくイけたわね、メル♡」


 絶頂の余韻でぐったりと脱力するメル。そんなメルにカミラは愛情を込めてキスをした。メルに負けず劣らずたわわに実ったカミラの乳房が、メルの乳房と密着して潰れる。そうして柔肉同士がこすれあうと、メルは絶頂の名残を惜しむように小さく身体を緊張させた。


「か、カミラちゃんも、楽しい……?♡」


「ええ、もちろん♡ 可愛いメルが大好きよ♡」


 カミラの言葉には恋人に投げかける甘さが確かに存在する。しかし同時に、人を切り刻んでいる時の興奮の色はまったく感じられなかった。


(カミラちゃん、やっぱりわたしとのセックスじゃ、気持ちよくないんだ……)


 メルの悩みの種はこれだ。カミラからの愛情を感じることは出来るが、自分からの愛情がカミラに伝わっているような気はしない。恋人同士だというのに、自分がカミラに気持ちよくされてばかり。それがメルには悩ましい。


 しかし、そんな悩みも今日で終わる。


「はぁ……♡ わたし、お水とってくるね♡」


「ええ、お願いするわ」


 メルの内心も知らずに、カミラはベッドの上でくつろいでいる。裸のままでベッドに腰掛ける姿は、殺人鬼と思えないくらいに画になっていた。豊満で抜群のサイズ感を誇る乳房や尻肉だけを見ればまるで高級娼婦のようであり、優雅に伸びた脚やすらりと華麗な腕を見れば高貴な生まれにすら思える。


「はい、カミラちゃん、お水」


「ええ、ありがとう」


 メルに渡された水を一息で飲み干す様すら決まっているカミラ。メルもそんなカミラの様子を夢中になって見つめているが……その理由はカミラに見惚れているわけではなかった。


(あ、あら……?)


 カミラが一瞬違和感を抱くのと、彼女が意識を手放してしまうのは同じタイミングだった。


 そのままカミラはベッドに倒れ込む。そしてそのタイミングを見計らったかのように、部屋のドアがノックされた。


「成功したみたいですね、メルさん」


「うん、カミラちゃん寝ちゃった。それじゃあ、あとはよろしくね……シェイラちゃん」


 カミラとメルの愛の巣。そこへ入ってきたのは、加工道具がたっぷりと入った鞄を携えたシェイラだった。




 ■ ■ ■ ■ ■


「あなたたち……やってくれたわね……」


 今まで行動を共にしていた仲間の裏切り。それにショックを受けるより、カミラは憎悪と怒りのこもった視線でメルとシェイラを射抜く。


「シェイラは利害が一致しているだけだから、いつか裏切らないかって警戒していたけど……メル、あなたまで……」


「ごめんね、カミラちゃん……。でも、わたし……ガマンできなくなっちゃった♡ カミラちゃん、わたしだけのモノにしたくなっちゃった……♡」


「なにをバカな……。今なら許してあげるわ。こんなことは止めなさい」


「カミラさん、意識はハッキリしているみたいですね。手足の感覚はどうですか?」


 憎悪の言葉を吐くカミラを尻目に、シェイラは彼女の手足に触れながら尋ねる。


「いい度胸ね、シェイラ……。意識も感覚もハッキリしているわ。手足が動けば、今すぐにあなたを切り刻んであげるところ……。あなた顔は良いから、殺したら楽しいでしょうね……ッ」


 視線で人を殺せるのであれば、シェイラはカミラの視線によって既に五回は殺されている。だが、シェイラはカミラの四肢どころか、指先すら動かないことを知っていた。


「――じゃあ、始めましょっか♡」




「ぎッ……! ぐ、ギッ……ぃ゛……ッ!」


「カミラちゃんのこんな顔初めて見た~♡ 苦しい?♡ わたしの太股で首絞められて苦しい?♡ わたしの柔らかい太股好き?♡ 幸せ?♡」


 ベッドの上に寝かされたカミラは、メルの太い脚を細い首に巻き付けられ、ゆっくりと圧を加えられていた。肉厚で柔らかいメルの太股だが、その柔らかさ故にまるでスライムのようにカミラの喉へ食い込み、呼吸と血流を妨げる。


 カミラは懸命に抵抗しようとするが、手足は全く動かない。それは薬の影響であり、同時に今まさに行われているシェイラの拘束のせいでもあった。


「っとぉ。固定してないと切りにくいですからね~」


「シェイラちゃん、ちゃんと綺麗にしてね♡ カミラちゃんに相応しい、とっても綺麗な断面に♡」


「お任せあれ~。あたしの腕前、メルさんも知ってるでしょ~?」


「ん゛ぎ……ッ……ぃ……ッ!」


 ベッドの上に大の字で拘束されながら首を絞め上げられるカミラ。呼吸をしたくても、たった一息ぶんの空気すら吸い込むことが出来ない。血流は阻害され、意識が朦朧としてくるのに四肢の感覚が鋭敏になっていく錯覚を覚えた。


「じゃあ、これでいこっかな~」


「わぁ♡ ノコギリだよ、カミラちゃん♡ カミラちゃんの白くてすべすべで素敵な腕、ノコギリで切り落とされちゃうって♡」


「ん゛―――ッ! ん゛、っぐ、ぅ……ッ!」


 自分の腕にあてがわれるノコギリ。それを、カミラは無意識に目で追ってしまう。つい先日修道院を襲った際にも使われたノコギリ。シェイラによって綺麗に手入れされているが、カミラの腕を一刀両断できる代物では決してない。時間をかけて肉を裂き、骨を刻んでいく凶器だ。


 ギッ……ギチッ……ギチッ……。


「ん、ぎ……い゛ぃぃぃ……ッ!」


 声にならない悲鳴がカミラの口から漏れ出した。腕に獣の牙が食い込んできたかのような痛み。シェイラがノコギリを前後に動かし始めたのだ。


「カミラちゃんの腕、切れちゃう♡ 切れちゃうね♡ カミラちゃんの綺麗な腕……♡ 痛い?♡ カミラちゃん、痛いかな?♡ 痛くないように、もっと締め付けるね♡」


 ノコギリでゆっくりと肉を引き千切られる激痛に顔をゆがめるカミラ。愛するカミラの表情が崩れる様を、メルは幸せそうに見つめていた。


 メル自身、カミラに負けず劣らずサディスティックな趣味を持つ異常者だ。美しいカミラが目の前で不可逆な達磨加工をされていく様子。それを目前で見て、興奮しないはずながなかった。


「んっ……♡ カミラちゃん、好き……♡ 腕切り落とされて痛そうなのに抵抗できないの可愛い……♡ 顔や視線だけ頑張って動かしてるの、好き……♡」


「め゛……め、りゅ……ッ!」


 メルはカミラの首を絞め付けたまま、自分で器用に腰を振り始める。たっぷりと無駄肉のついた尻と肉厚な大陰唇をすり付けるようにして、カミラの頭でオナニーをしているのだ。


「カミラさん、意外と筋肉は無いんですね~♡ すいすい切れますよ♡」


 対するシェイラの口調にも熱が籠もってきた。彼女が興奮するのは決まって、こうして哀れな獲物である女をゆっくりと解体している時だ。


「シェイラちゃんも楽しそうだね♡」


「ん~、そうですね~♡ カミラさん、あれだけ武器振るってるから筋肉質なんだと勝手に思ってたんだけど、けっこう女の子っぽい可愛い腕で切り心地よくて……♡」


 まるで世間話のような気軽さで話しながらも、シェイラは切断のために動かす腕を止めない。ノコギリは皮を裂き、カミラの腕に薄くまとわりつく脂の層をぐちゃぐちゃに崩し、そして筋繊維を一本ずつ切り裂いていく。


「ん、ぐぉォォォォ……ッッッ!」


 当然、カミラを襲うのは想像を絶した激痛だ。身体は動かずとも、全身の感覚はハッキリとさせられている。むしろ、メルの首絞めによってより感覚が鋭敏に研ぎ澄まされてすらいた。


(カミラさん、どんな気分なんだろ……♡ 今まで自分が売ってきた達磨女たちと同じにされてる……♡ 絶対に抵抗できない♡ 許してって言えない♡ まだ無事な手足が三本も残ってる♡ あんなに強いカミラさんなのに、こんな顔になっちゃうんだ♡)


 カミラが加工されていく様子に夢中なメルは気が付かないが、シェイラは更に興奮の度合いを高めていく。苦痛に満ちたカミラの顔を眺めながらノコギリを動かし、ついには骨まで到達した。


「いつもはやんないけど……骨は、これで♡」


「わあ♡ それ、久しぶりに見たねシェイラちゃん♡」


 シェイラが取り出した道具を見て、カミラは青ざめる。それはノミだった。ノコギリよりも苦痛が大きく、ゆっくりゆっくりと骨をへし折っていくための道具。使われた女が泣き叫び、痛みに気絶し、失った意識を再び衝撃と痛みで無理やりに引き戻される恐怖の道具。


 それが、今から自分に使われようとしている。


「あ゛……ガハッ……! や、やめ……」


 カミラが窒息で加工完了よりも先に天国へ旅立たないようにメルが少しだけ脚を緩めると、カミラは潰され続けて掠れた喉で初めての命乞いを口にする。


 しかし、そんな言葉に対してメルとシェイラが耳を傾けるはずもなく――


「――愛してるよ♡ 大好き、カミラちゃん♡ わたしだけと一緒にいられる身体になるために、頑張ろうね♡ ……んっ♡」


 メルの脚に再び首を絞め上げられながら、そう告げられただけだった。


 ゴッ――……ッ!!!


「ン゛む……ッ!?」


 カミラの腕に激痛が走る。シェイラによって、ノミを用いた骨の切断が始まった音だった。


 今まで自身が売りさばいてきた達磨女たち同様に、カミラもまた加工中に気絶することも、死ぬことすらも許されず、今までシェイラが磨き上げてきた加工の腕前を存分に味わうことになるのだった。




「――っとお……こんな感じかなぁ♡ さすがですねカミラさん♡ これだけ加工されても発狂せずに正気のままだなんて♡」


「こ、殺す……殺してやる……」


 まるまる一晩をかけて、カミラの加工は終わった。


「わ~♡ シェイラちゃん流石~♡」


 ガリッ……ガリッ……ガリッ……♡


 ざりっ……ざりっ……♡


 メルは、シェイラが最後に行っている仕上げを見ながら小さく拍手を送る。シェイラが達磨加工を生業にする中で高く評価されている仕上げ――骨を綺麗にヤスリで丸め、肉の断面を丁寧に揃える。加工される側にとっては激痛でしかない施術だが、こうすると断面がより綺麗になるのだ。


「歯も全部抜いて取り替えたから、危ないことはないと思いますよ♡」


「ふふっ……♡ カミラちゃん……本当に、わたしだけのモノだね……♡」


「やめなさい……メル……。やめなさい、こんな……」


 カミラの言葉はメルにもシェイラにも届かない。


「それじゃあ、あたしはこれで。――この切れ端は貰っていってもいいですかね?」


「うん、いいよ~♡ もったいないけど、わたしじゃ保管できないし♡」


「ありがとう。――じゃあね、メルさん、カミラさん。末永くお幸せに」


「待ちなさい、シェイラ! 私の……! 私の手足を返しなさい……っ!」


「ダメだよカミラちゃん♡ ちゃんと、わたしのことを見て~♡」


 カミラから切り離した手足四本。肉付きの良い両脚と、細く滑らかな両腕。それを背中に背負いながらシェイラは退室していった。


 そうして部屋にはメルと達磨になったカミラだけが残される。もっとも、この部屋はすでにカミラにとっては住まいではなく、監獄と呼ぶに等しいものになっていたが。




 ■ ■ ■ ■ ■


「め、メル……ッ♡ い、いい加減に……ッ♡ し、なさい……ッ!♡」


「あはっ♡ やっぱりカミラちゃん強いね~♡ 達磨にされてるのにそんな声で抵抗できちゃうんだ♡ わたし、そんなカミラちゃん大好きだよ~♡」


 カミラが達磨にされてからというもの、メルは必要最低限の物を買う時以外はずっと部屋に引きこもり、カミラの“開発”に勤しんでいた。


「でも、いいのかな?♡ せっかく息継ぎする機会なのに、頑張って酸素吸わなくて?♡ じゃないと、ほら、すぐに……♡」


「や、やめ……ッ♡ やめろ……やめろ……ッ!♡」


「はい♡ わたしのおまんこで、むぎゅ~♡ やめろとか言いながら、カミラちゃんだって気持ちよさそうな声出してるくせに~♡」


 制止する声など素知らぬ顔で、メルはカミラの顔面へ腰を下ろした。下着も付けていない、完全にまっさらな状態の秘所をカミラの顔へ押しつけている――顔面騎乗の状態だ。メルは腰をカミラの上に乗せ、頭をカミラの股間の方へと向けている。いわゆるシックスナインの体勢だ。


「ん゛ッ!♡ んむ゛ぅッ!♡ ん、ふ゛ぐぅッ!♡」


「手足がないと、こんなコトされても抵抗できなくて大変だね~♡ 他の達磨ちゃんたちにもしてあげたけど、呼吸が出来なくてすごく苦しそうだったよ♡ まあ、シェイラちゃんはその方が良い加工が出来るって喜んでたけど……」


 メルの言う通り、カミラの呼吸はメルの秘所によって完全に阻害されてしまっている。鼻と口を包み込むのはねっとりと濡れた割れ目の感触。愛液が無尽蔵に流れ込んできて、強制的に飲み込まされている。そして、カミラが苦しそうにもがけばもがくほど、メルの秘所は濡れ具合を更に増していくのだ。


 カミラは懸命に頭を動かして呼吸を確保しようとする。しかし、顔面全体を覆い隠す肉厚な尻と太股が、カミラに一切の身じろぎすら許さない。


 結局、カミラに出来るのは呼吸困難にうめきながら、短くなった手足をバタバタと動かして抵抗とも言えない滑稽で愛らしい動きを繰り返すことだけだった。


「カミラちゃん、手足パタパタさせてて可愛い~♡ 苦しいのかな?♡ でも、すぐに気持ちよくしてあげるからね♡ わたしは、カミラちゃんに気持ちよくなってほしいんだから♡」


 自分の身体の下で蠢くカミラの息づかいを感じながら、メルの興奮は更に増していく。カミラをベッドへ埋め込むくらい下半身に力を込めながら、しかし時折腰を浮かせてカミラが死なないように呼吸だけは確保してみせる。


「ほらカミラちゃん♡ もうすぐ完成だよ♡ “コレ”すごく貴重で高かったから、カミラちゃん喜んでくれると嬉しいな~♡ カミラちゃん、きっと似合うよ♡」


 苦しそうにうめくカミラをよそに、メルは手の動きを止めない。カミラの胴に自らの爆乳を押しつけるように密着しながら、一心不乱に手にした針を動かし続けている。


「ん゛ッ!♡ ん、く゛ぅぅ゛ッ!?♡」


 その針が下腹部に刺し打たれる度に、カミラはいっそう大きなうめき声を漏らす。しかしそれは徐々に、反抗よりも快感の色を孕んだ声に変わっていた。


「ほら、カミラちゃん♡ おへその下にエッチなタトゥーだよ♡ 媚薬を直接塗り込む、本当は奴隷にしか使っちゃいけないやり方♡ でも、カミラちゃんは一生わたしのモノだから、いいよね♡」


 そう。カミラの下腹部には、メルの手によって媚薬刺青が刻まれていた。一切薄めない原液のまま、媚薬を針に付着させ、肌に打ち込んでいく。そうして肌に刻まれた媚薬はゆっくりと全身に浸透し、持ち主を快感の奴隷にしてしまうのだ。


 使う媚薬が高価なこと、手間が非常にかかることから、一部の好事家しか行わない加工。しかし、人狩りと達磨加工で金を稼いでいたメルにとって資金の問題は無く、加工の手間もカミラとの愛おしい逢瀬程度にしか思っていなかった。


「カミラちゃん、気持ちいい?♡ 気持ちいいね♡ カミラちゃんがそうやって気持ちよくなるとこ、わたしもっと見たいな♡」


 メルは興奮した様子で媚薬刺青をカミラに刻み続ける。あまりの熱中具合でカミラへの息継ぎを忘れてしまっているが、媚薬によって鋭敏になった感覚のせいで、カミラは酸欠で気絶することも許されずに加工をされ続けていた。


 余談ではあるが、媚薬刺青は“刻むときも気持ちよくて奴隷は喜ぶ”と喧伝される。しかし実際のところ、高濃度の媚薬は人体に関して毒物と同義だ。それを身体に刻まれるのだから、拒否反応を示して当初は凄まじい苦痛に襲われる。しかしすぐに全身の感覚が狂い、その苦痛すら快感としか認識出来なくなる。


 結果として、媚薬刺青は“刻むのすら快感である”と誤認されるのだが――その真相を、メルが知っているはずも無かった。




「――っとぉ♡ 完成!♡ カミラちゃんにぴったりのタトゥーだよ♡」


「い゛……ッ♡ ひ、ぃ゛……ぅ……ッ♡」


 そうして丸一日をかけて、メルはカミラの下腹部に自分の所有物であるという証を刻み込んだ。カミラはすでに自分から動く体力もなく、媚薬によって絶えず流れ続ける快感に翻弄されながら、痙攣を繰り返すことしかできない。


「今日はもうお休みだね♡ 明日からまたたくさん楽しいコトしようね、カミラちゃん♡」


 長時間の顔面騎乗によって涙と愛液まみれになったカミラの顔にキスをしてから、メルはベッドに潜り込む。もちろん抱き枕はカミラであり、コンパクトなサイズになった彼女の体温や鼓動を感じながら、幸せな眠りに落ちていくのだった。




「ぐ……ぎ、ぃ゛……ッ♡ い゛……ギ……ぅ゛……ッ!♡」


 媚薬刺青を刻まれた後、カミラに行われた調教は“吊し”だった。


 達磨女に対して行われる、ポピュラーにして最も過酷な調教。達磨女にしか行うことが出来ず、彼女たちに対して自分が人間ではなく単なる肉の穴が付いたモノだと認識させる行為。


「カミラちゃん、ゆらゆらしてて可愛いよ♡ タトゥーも気に入ったかな?♡ なでなでしてあげるだけで気持ちいいよね♡」


 部屋の梁から吊された麻縄。それを首にかけられ、まるで振り子のように吊されているカミラを、メルは愛おしそうに見つめていた。


 吊しとは、いわゆる首吊りの体勢である。当然ながら、五体満足の人間がそんなことをすれば死に至るのは想像に難くない。


 だが、達磨女の場合は手足の分だけ重さが減っているため、吊されて死に至ることはないのだ。首を締め上げられ、気道も血管も圧迫され、苦痛に満ちあふれながらも決して死ぬことはない。


「首の縄を解きたくても、腕がないから何も出来ないね♡ 爪先でちょっとでも体重を支えたくても、脚がないから無理だね♡ 何も出来ないカミラちゃん可愛い♡ 早く気持ちよくなっちゃった方がいいよ♡」


「ぎッ……ぐ、ぃ゛……イギ……ッ!♡」


 無駄だとわかっていても、本能的に短くなった手足を動かすカミラ。その動きに合わせて彼女の身体は揺れて、揺れる度に麻縄が首を締め付ける。荒い縄の表面が首に食い込んで、柔肌を切り裂いていく。


「ほら、なでなで……♡ なでなで……♡」


 そんなカミラの様子を眺めながら、メルは愛おしそうに彼女の下腹部に刻まれた媚薬刺青を撫で回していた。


 身体の感覚を鋭敏にする媚薬刺青。そこを直接撫で回されると、全身を痛いほどの快感が包み込む。言ってしまえば、包皮を剥いたばかりのクリトリスを指で潰されるようなものだ。


「ギ……いク゛……ッ!♡ ッ゛……っぐ……ァ……ッ!♡」


 首吊りの苦痛を味わいながら、全身に耐え難い快感を流し込まれる。そんなことを繰り返していると、カミラの全身の感覚が麻痺してくる。


「ほら、苦しいのは気持ちいいよね♡ たくさん苦しくなると、もっと気持ちよくなれるよ♡ ほら、なでなで……なでなで……♡ ――ずっぷ~♡」


 ずぷっ……ずぷぷ……♡


「ん゛ッギ、ぃぃ……ぅぅぅ゛……っく゛ぅうぅ……ッ♡♡♡」


 ぶしっ♡ ぶしゅッ♡ ぶしゅッ♡ ぶしゃぁぁあぁぁぁぁ……ッ♡


 先ほどまで下腹部を撫で回していたメルの指先が、いきなりカミラの秘所へ押し込まれる。媚薬刺青のせいで、すでに床へ水たまりが出来るほどに濡れていたカミラの膣穴。そこへ指が押し込まれた瞬間、カミラはあっさりと絶頂に達してしまった。


「あ~♡ カミラちゃん、イっちゃった?♡ わたしの指で初めて♡ 初めて、カミラちゃんがイってくれた♡ 嬉しい~♡」


 絶頂の快感により、鍛えられた腹筋で身体をくの字に折りながら絶頂するカミラ。そんな彼女を逃がすまいとメルが指で刺激を続けると、カミラの身体は反射的に無尽蔵に暴れて、麻縄はどんどんと彼女の首へ食い込んでいく。


 その苦しさが快感に変わり、普通の絶頂よりもさらに長く、ずっとカミラはイキ地獄を味わうことになってしまう。


 ようやくカミラの絶頂が終わった頃には、彼女が吊されている下の床は雨降りの後のような有様だった。


「カミラちゃん、たくさんイけて偉いね♡ わたしで初めて気持ちよくなってくれて、本当に嬉しい……♡ 今日は吊されてるだけでイけるようになるまで、一緒に頑張ろうね♡」


「あ゛……が……づ……ッ♡ し……ぬ゛……♡ た、す゛……け……♡」


「大丈夫だよ♡ カミラちゃんが死んじゃっても、ちゃんと蘇らせてあげるからね♡ ちゃんと達磨マゾになれたら、一生老化しないように魔法もかけてあげるから、ずっと一緒にいようね♡」


 カミラを愛おしそうに抱きしめるメル。


 そしてそのままゆっくりと、カミラを下へ引きずるように体重をかけはじめた。


「ん゛ぎッ……ッ……!?♡」


 カミラの悲痛な呻き声が漏れる。まだ、マゾ調教は終わらない。




「カミラちゃん♡ 今日はね、シェイラちゃんが遊びに来るって♡ カミラちゃんがどんな風になったか見たいらしいよ♡ 本当は、わたしだけのカミラちゃんにしたいけど……でも、シェイラちゃんはカミラちゃんの加工に協力してくれたし、見せるくらいはいいよね♡」


「ぐギ……ッ♡ い、ひィ……♡ い、グッ……♡ ぅ……ッ♡」


 ぶしっ……♡ ぶしゅっ……♡ ぶしゅっ……♡


「えへへ♡ シェイラちゃん、驚いちゃうかな♡ あんなに強くてかっこよかったカミラちゃんが、こんなに可愛い達磨ちゃんになったなんて♡ わたしの太股で首絞められてアクメするのも大好きだもんね♡ たくさんアクメするところ、シェイラちゃんにも見せてあげようね♡」


「ふ、はひぃ……♡ い、イく……♡ ま、また……ん゛ぎっ……♡」


 カミラが達磨に加工されてからしばらく経って。当初は気丈にも抵抗し、かつて愛したメルにすら憎悪の視線を隠さなかったカミラ。


 しかし今では、すっかり従順で大人しく、そしてご主人様に媚びることを覚えたマゾ達磨に変貌していた。


 残忍な笑みを浮かべながら剣を振るい、命を切り刻むことでしか絶頂出来なかった姿は過去のもの。今のカミラは、苦痛と快感の境目が無く、苛烈な刺激で簡単に絶頂出来るマゾへと変わっていた。


 一番お気に入りなのは、ベッドの上で行われるシェイラの太股首絞め。肉厚の太股で首を押し潰さんばかりに圧迫されて、全身の水分が無くなるくらいに絶頂を繰り返す。


 煌びやかな愛剣も、今ではオナニー用の道具だ。床に切っ先を突き刺した状態で、柄を膣穴に食い込ませ、そのまま吊された状態で一晩放置。気が狂うくらいの絶頂を繰り返し、剣はすっかり錆び付いてしまっている。


 剣士らしく引き締まっていた肉体も、今では見る影がない。達磨であるカミラは、当然ながら食事も全てメル頼りである。達磨加工された当初は健気にもハンガーストライキを試みたこともあったが、マゾに落とされてからは素直にシェイラの食事を口にしている。


 栄養たっぷりかつ違法な媚薬を大量に混ぜ込んだ食事のせいで、カミラは乳や尻、太股にたっぷりの無駄肉をため込み、メルの抱き枕として更なる進化を遂げていた。肉が付いたことによって“吊し”の苦痛は高まるものの、カミラ自身はそれすらも喜んでいるようである。


「カミラちゃん、今日もたくさんアクメしてベッド駄目に出来たから、御褒美にキスしてあげるよ♡ ほら、ちゅー♡ ちゅー♡ ん、ちゅ……♡」


「あふっ♡ ん、ちゅ♡ んれろ……♡ ちゅぱっ……♡ は、ひぃ……♡」


 かつてメルを抱いては絶頂だけさせていた姿が嘘のように、まるで媚びるようにメルの唇を味わうカミラ。舌には下腹部と同じように媚薬刺青を刻まれていて、キスだけでイけるように改造されているのが理由の一つだ。


 カミラと舌を絡め合いつつ逢瀬を楽しんでいると、部屋のドアがノックされた。独特なリズムで行われるそのノックは、メルとシェイラ、そしてカミラの三人だけで共有されている秘密の合図。もっとも、今ではそのノックをすることが出来るのはメルとシェイラだけになってしまったが。


「あ、シェイラちゃんだ♡ 開けてくるね、カミラちゃん♡」


 カミラとのキスを名残惜しそうに切り上げて、メルはドアを開ける。


「こんにちは、シェイラちゃ――」


 そして、ドアを開けた先で微笑むシェイラの背後から伸びてきた太い腕によって、メルは顔を丸ごと握るように口を塞がれてしまった。




 ■ ■ ■ ■ ■


 ――時間は少し遡り、シェイラたちが修道院を襲った直後。


「――はぁッ♡ ぁッ♡ はぁ、ぁ♡ んッ♡」


 暗く涼しい部屋の中に、艶めかしい嬌声が響いていた。


 その嬌声に耳を澄ましていると、徐々に目が暗闇に慣れてくる。すると、この部屋が如何におぞましい空間であるかがわかるだろう。


 部屋中に吊された腕や脚。長いものに、短いもの。肉付きのよいものに、細いもの。発達したもの、幼いもの。種類は様々だが、全て瑞々しい女のソレであることはわかる。逆に、それ以外は何も素性がわからない手足が無数に吊されているのだ。


 足首に直接縄が結んであったり、露出した骨に縄が通してあったり。打ち込まれた金具がフックに引っかけられていたり。


 吊し方も様々だが、その様子に尊厳はない。まるで食肉でも売っているかのような有様だった。


 そして、その手足の中心で嬌声を上げている人影。それは、先ほどまで修道院で女たちを切り刻んで楽しんでいたシェイラだった。


 ここはシェイラの“店”。達磨女ではなく、そこから切り落とした手足に防腐の魔法をかけたうえで、愛玩用や素材用、そして食用などの様々な用途で売るために保管している倉庫だ。


「はぁ、んッ♡ 今日も♡ 今日も、誰もッ♡ あたしのこと殺してくれなかったっ♡ 修道院ならいてもいいじゃん♡ 用心棒とか、神様の使いとかっ♡」


 身にまとっていた布切れにも満たない卑猥な服を脱ぎ捨て、吊された手足を眺めるようにガニ股で腰を落としながら、シェイラは一心不乱に自慰に耽っていた。


 取るに足らない細い指で自分の秘所をかき回し、愛液を床に撒き散らかす。一本や二本では足りないと、まるで拳まで押し込んでしまうような勢いで自分を慰めている。


「足りないっ♡ ぜんぜん気持ちよくなれないっ♡ もうオナニー飽きたよぉ……っ♡ 誰でもいいのっ♡ 誰でもいいから、あたしのこと“こうして”ほしいのに……っ♡」


 そう。これだけ夢中でオナニーに耽っているシェイラのオカズ。それは吊された手足と、今まで加工してきた達磨女たちだった。


 シェイラは吊るされた脚――いつかの日に行商を襲い、たった一人だけいた美人の娘を加工した名残を抱きしめるように寄り添いながら、オナニーの動きをさらに激しくしていく。


 シェイラがここまで歪んだのは、幼少期に一度だけ見た光景がキッカケだ。親と出かけた先の市場ではぐれ、迷い込んでしまった裏路地。そこで売られていた、吊されて売り物にされていた達磨女たち。


 自分に向かって必死に助けを求めてくる、声にもならない呼吸。その達磨を叱るように殴り飛ばす店主の太い腕。恐ろしい光景だった。脳裏から恐怖が消えず、シェイラは三日三晩眠れなかった。


 そして、その恐ろしさが性癖に深く深く刻まれてしまった。


「ああなりたいっ♡ あたしも、ああなりたいのに……っ♡ 人間としての尊厳なんてヒトカケラも存在しない肉っ♡ ただ吊されて、犯されるのも食われるのも自分で決められない肉になりたいっ♡」


 一歩間違えれば幼少期のトラウマだが、シェイラにとっては性癖に対する消えない傷となった。達磨女になりたいと願いつつ成長し、いつしか達磨女を作る側に回っていた。


 こうやって加工すれば痛い。この道具を使えば死ねないままに手足を切り落とされる。一手間をかければ、切断面はもっと綺麗になって感染症で死に難い達磨ができる。


 シェイラは非凡な探求心を持って達磨女の加工を続けていたが、それは全てひとつの欲望につながっていた。つまり――


「あたしもこんな風に、捕まってっ♡ 加工されてっ♡ 泣き叫びながら犯されてっ♡ 肉にされてっ♡ 屠殺されたい……っ♡♡♡」


 ぶしゅっ……ぶしゃぁぁぁぁ……っ♡


 先ほど丁寧に加工した年若いシスターの絶望と苦痛に歪んだ顔を思い浮かべながら、シェイラは何度目かの絶頂に達する。秘所から迸るイキ潮が、商品を濡らしていく。


「はぁ……ぁ♡ こ、こんなに……若くて、綺麗で……かわいくて……♡ え、エロい、処女が……♡ こんな裏稼業を……裸よりスケベな格好でやってるのに……♡ 誰も襲ったり、拉致したり……犯したり……加工してくれないなんて……どうなってるのよ……♡」


 絶頂の余韻に浸りながら、シェイラは文句を吐き捨てる。


 シェイラの自己分析は決して的外れではない。確かにシェイラの容姿は非常に優れている。踊り子や女優になっても大成しただろう。


 体つきも官能的だ。街中の娼婦など目でもないくらいの肉付き。蠱惑的な乳房や尻肉を、ほとんど丸見えだがギリギリ見えない程度――むしろ隠さない方がマシな程度に隠して日々過ごしている。


 シェイラが普通の町娘や冒険者だとしたら、きっと今頃は良くて富豪の妾か奴隷、悪ければ達磨女として愛でられていただろう。


 しかし悲しいかな、シェイラは裏で名前が売れすぎている。上物の女を達磨加工するときは必ず声がかかるプロフェッショナル。しかも、刺激的な達磨加工を求めるあまりにくぐった修羅場も数知れず。

 

 結果、シェイラは獲物ではなく手練れとして裏社会では認知されていたのだ。結果、未だに男性経験すらなく処女のまま。


「はぁ……ぁ……♡ ふぅ……♡ ――いけない、そろそろ商品卸しにいかないと……」


 趣味かつ日課である倉庫内でのオナニーを終えたシェイラは、先日加工した達磨女を店へ卸しに行く用事を思い出して立ち上がる。


「っとぉ……やりすぎたぁ……脚ガクガクする……」


 ぐらつく脚で倉庫から出ていくシェイラ。今日の卸し先は、得意先の中でも特に繁盛している達磨女の店だ。




 オーク面の顔をした店主の切り盛りするその店は、仕入れる達磨の質がよく種類も多いことから、最近では一番の繁盛店になっていた。


 シェイラもよく加工の依頼を貰う。金払いがいいし、客が多いということは注文も多いと言うこと。商品を卸す先としてはうってつけだ。


 だが、シェイラがこの店を贔屓にしているのには、別の理由がある。


「いぎっ!? が、ハッ、ぁっ!? や、やめっ! ん、ぎぃ……っ! おなか、破け、る……っ!」


「ん゛ぎ……ぃ……♡ い、ひ……ぃ……♡ い、いき……で、できひゃ……ひ……ぃ……♡」


「――ん、あぁ、あんたか。今日もご苦労さん。上物かい?」


「……あ、あぁ。うん。上物ですよ、店主さん」


 店の裏口から立ち入ったシェイラは、しばらくの間見惚れて何も言えなかった。店主から声をかけられて、ようやく上の空な返事を返す。


 店主は、仕入れた達磨たちの調教真っ最中だった。


 店主が自前で加工を行うために使っている血塗れの台に達磨女を乗せ、乱暴に腰を振っている。勃起した店主の肉棒は、人間の女性には到底収まらないサイズだ。それを無理やり挿入して、達磨女の膣穴を掘削するようにほぐしているのだ。


「ちょっと待っててくんな。こいつらを、もう少しだけ躾てからな……」


「か、かまいませんよ……。ひ、暇ですから……」


 客に対しては丁寧で紳士的な店主も、同業者相手にはラフな話し方をする。少し待つように言われたシェイラはなんてコトの無い風に返事をするが、その視線は今まさに犯されている達磨少女に注がれていた。


「あ、あなた……!? あなた、人間ですよね? た、助けて……っ! こ、殺される……っ! 助けて……っ!」


「うるせえ達磨だ。お前はもう、うちの商品なんだよ……!」


「ぐえっ……!?」


 シェイラの姿を見て助けを求める達磨少女。そんな彼女に対して、店主は腹部に拳を見舞った。


 柔らかく白いお腹が赤く腫れ上がる。痛々しい様子だが、それでも店主の隣で吊されている達磨女よりはマシに思えた。


「お、お腹♡ お腹、殴ってくだしゃい……♡ お願い……お願い……♡」


「達磨のくせにおねだりか? サンドバック好きなご主人様に買われることを祈るんだな……!」


 ドゴッ、という音と共に、吊されている達磨女の腹部に店主の拳がめり込んだ。すでに彼女の腹部には無数の青あざが浮かび上がっている。どうやら達磨女の中でもマゾの方らしい。


「ぐぎ……っ、ぃ♡ あ、ぎ、ひぃ……っ♡」


 その証拠に、殴りつけられた腹部の痛みと、ソレによって揺れる自分の体のせいで締め付けられる首。両方の苦痛を味わいながらも、吊されている達磨女は嬉しそうに嬌声を漏らしていた。


「う、うそ……そんな、うそ……」


「神よ……神よ……」


 シェイラが連れてきた達磨女たちも意識を取り戻している。目の前で繰り広げられる背徳かつ陰惨な光景を目にして、それが自分の未来の姿だと信じたくないのか、現実逃避に必死だ。


 それも無理はない。目の前には、無数の達磨女が吊されている。ここは店主の商品倉庫であり、今からシスター達磨たちもこの中に仲間入りするのである。


 だがシェイラは、達磨たちをまるでただの肉穴かサンドバックのように扱う店主の姿に見とれていて、一言も言葉を発することはなかった。




「お待ちどうさん。どうにも最近の達磨は固くていけねえ。――これが今回の商品かい? 相変わらず上物だねぇ。仕立ても綺麗だし、こりゃ高く売れそうだ」


 達磨女たちが声も出せなくなるくらいに痛めつけてから、店主は肉棒を仕舞いつつシェイラの方へと歩いてくる。その濃密な雄のニオイにあてられて目眩を感じながらも、シェイラは持ってきた商品たちを店主へ差し出した。


 店主は、まるで肉や魚でも見るように達磨女たちを見分する。大きな手のひらで首を掴み、そのまま持ち上げ、体つきや表情を見定める。


「肉付きがまだまだだが、顔は良いな……。こっちの達磨は、もう視線で媚びてやがる。こうやって媚びるのが巧い達磨は、高く売れるんだ」


 モノ扱いされながら勝手に評価をされる達磨女たち。それを見ながらシェイラは――


(――ああなりたい♡ あたしもああなりたい♡ 首捕まれたい♡ 吊されたい♡ サンドバッグにされたい♡ 穴扱いされて犯されたい♡ 食事も排泄の処理も自分だけではできなくなって、人に依存しないと生きていけない豚以下の達磨にされたい……♡)


 自分の中にくすぶるマゾの本能を押さえきれなくなってきていた。


「ね、ねえ……店主さん……♡ あ、あたし……とびっきり良い商品になりそうな女、知ってるんです……♡ 顔立ちが良くて、デカ乳で尻もデカくて、吊したらすごく映えそうな女……♡ しかも淫乱でマゾで、強い雄様に媚びるのが大好きな、とびっきり達磨向けの女がいるんですよ♡ お、教えてあげますから……店主さん、加工しちゃいませんか?♡」


 すでに雄に対する媚びを隠せないまま、甘ったるい声でシェイラは提案する。ここで店主が乗ってくれば、シェイラは今すぐ自分の身体を差し出して、人間としての時間に別れを告げるつもりだ。そして、店主が乗ってこないはずはない。シェイラはそう確信していた。


 だが――


「そうかい。そんなにいい素材なら、あんたが捕まえて加工しちまいなよ」


 店主はあっさりと、シェイラの提案をあしらってしまった。


(う、うそ!? なんで!? こんな上玉、逃すわけなくない!?)


 シェイラは困惑する。


 しかし、店主には全てお見通しだった。この世には一定数の物好きというのは必ず存在している。この店にも、自分から達磨になりたいと志願してやってくる女は何人かいた。


 それ以外にも、達磨になってから自分のマゾさに気がつく女もいる。結果的に店主は、マゾ女を嗅ぎ分ける嗅覚が発達していたのだ。


「確かにそんな女を達磨に出来たら良い商品に出来るだろうけど……別にそいつがいなくても困ってないしなぁ」


 シェイラをただ達磨にするくらいなら、このまま達磨加工屋として生かしておいた方が金になる。店主の損得感情が弾いた結論は、それだった。


「んじゃまた頼むよ」


 シェイラに背を向け、買い取ったばかりの達磨女を両手に持ちながら加工兼調教台へと向かっていく店主。しかしシェイラには、彼によって乱雑に首を捕まれて引きずられている達磨女たちが羨ましくて仕方なく、もうガマンできる気がしなかった。


「――お、お願いします……っ♡」


 シェイラの呼び止める声に反応して店主は背後を振り返る。


 そこには、着ていた服をその場に脱ぎ散らかし、全裸のままで土下座をするシェイラの姿があった。


「――なんのつもりだぁ?」


「ま、マゾ女って……あ、あたしのコトなんです……♡ だ、達磨になりたいんです……♡ し、死んじゃうくらい痛い方法で手足切り落とされたいんです……♡ 痛みで気絶しても、それより強い痛みで起こされて……そのまま達磨にされて……♡ そ、その後……何回も犯されて……吊されて……っ♡ サンドバッグにもされて……っ♡ さ、最後は飽きられたら屠殺されて……♡ ご、ご主人様に……た、食べられちゃったり……ぶ、豚の餌にされたり……♡ そうやって、人権も何もない……モノ扱いされたいんです……♡」


「にしたってなぁ……」


「お、お願いします……っ♡ あ、あたしの稼いだお金も全部上げます……♡ 一生遊んで暮らせるくらいの蓄えがあるんです……っ♡ お店も全部あげます……っ♡ 常連さんもたくさんいる、手足売りのお店なんです……っ♡ 知ってる達磨の作り方も、今狙ってる相手も全部教えます……っ♡ だからっ♡」


 デカ尻を後ろへ突き出し、太股の上でデカ乳を潰しながら行うシェイラの土下座は非常に無様だった。自分の人生を終わらせる為の懇願。それを前にして店主は、条件付きでシェイラの願いを叶えることに決めた。


 ぐっ……ぐぐぐ……っ!


「づ、ぅ……っ♡」


 店主の足裏がシェイラの後頭部を踏みつける。今まで加工されてきた女たちの血と愛液が大量に染み込んだ床に顔を押しつけられて、シェイラはニオイだけで絶頂しそうだった。


「これから肉になる豚から全部奪うのは当たり前だろうが。そんなこともわからねえのか」


 野太い、商売相手という仮面を外した店主のオーク然とした声。後頭部に乗せられた足裏の固さと重さを感じて、シェイラはそれだけで雌穴を濡らしてしまう。


「いいか、お前が今持ってるモノは、全部俺のモノだ。それを捧げられるって言うなら……加工してやっても構わねえ」


「さ、捧げます……っ♡ 献上します……っ♡ ぜ、全部っ♡ 全部……っ♡」


「それじゅあ……お前の仲間の、あの人狩り女ふたり。あいつらも良い商品になるからな。達磨にするぞ……わかるな?」


 利害の一致したビジネスライクな関係だったとしても、今までそれなりの数だけ修羅場をくぐってきた仲間であるカミラとメル。


「――はい……っ♡ あの子たちも、ご主人様の豚にしてください……っ♡ ありがとうございますっ♡ ありがとうございますっ♡」


 しかし、そんな二人を売り渡すことに、シェイラは一切の迷いを見せなかった。




 ■ ■ ■ ■ ■


「い、痛い……っ! いだい……っ! ゆ、ゆるして……っ! ゆるして……っ!」


 かくして、シェイラの策略によってカミラは達磨にされ、最も戦闘力のある彼女を失ったことでメルもあっさりと捕まってしまった。


 そして、捕まったメルに待っているのは、店主とシェイラによる加工と調教である。


「や、やだっ! や、やめ゛っ! やめてっ! わたしの腕、切らないでっ! や、止めてッ! やめろォ……ッ!」


 店主の加工室にはメルの絶叫が響きわたっていた。手足を加工台に拘束され、そして同時進行で店主の巨根で犯されている。


 もっとも、拘束されている手足のうち、腕の一本はすでに切り落とされてしまっているが。


 ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡ ずちゅっ♡


「お、男が……わたしに……ッ! こ、殺す……ッ! 殺してやる……ッ!」


 そして、加工と同時に行われる店主による陵辱。拘束されて丸見えになっているメルの秘所めがけて容赦なく挿入された店主の肉棒は、メルの子宮をすりつぶしながら膣穴をぐちゃぐちゃに犯している。


 処女のまま商品にされる女もいるが、元がレズであるメルは、まず陵辱で立場をわからせる必要があるのだった。


 拘束された状態でも、メルのデカ乳はわがまま勝手に揺れる。それは男を楽しませるセックスアピール以外の何物でもなく、レズにしておくには勿体ない女だと言わざるを得ない。


「メルさん、駄目ですよ~♡ これからご主人様になる店主さんに、そんな言葉遣いしたら♡」


「おい、豚。こう言うときは、どうするんだ?」


「は~い♡ ご主人様に楯突いた女には、シェイラ特製の、このとびっきり痛くて苦しい加工器具、使っちゃいますね♡ 刃渡りは最小限の小ささで、肉をゆっくり長く時間をかけながら引き裂けるようにしたノコギリです♡」


「や、やめてよシェイラちゃん……ッ! やだッ! それやだッ!」


「懐かしいですよね、メルさん♡ 最初にコレ使った女の子、痛すぎて何回も死んじゃいましたもんね♡ 死ぬたびにもっと酷い苦痛で蘇らせてあげて……泣いて喚いて大変でしたよね♡ でも、メルさんなら平気ですよ~♡」


「や、やだッ! やだぁぁぁ……ッ! カミラちゃんッ! カミラちゃん、助けてッ!」


「もう♡ カミラさんはメルさんがお願いしてきたから達磨にしちゃったじゃないですか♡ ほら、メルさんの調教の甲斐あって、あんなに幸せそうですよ♡」


 シェイラの視線の先には――


「ぐぎ……ッ♡ い゛ぎ、ぃぃい……ッ♡ ひ、ぐィ……ッ♡」


 店の倉庫の中、他の商品たちと同じように天井から吊されているカミラがいた。


 カミラの首に巻き付いている縄は、メルが使っていたモノよりも細い。その分カミラの首にしっかりと巻き付き、今までよりも更に大きな苦痛と深い快感を与えていた。


「自分たちの中でも一番強い女を、自分たちで達磨にしちまうんだからな。救えないバカどもだ」


「えへへ♡ ナイス作戦ですよね~♡ じゃあメルちゃん、しっかり片腕にお別れ出来ましたか?♡」


「やめてッ! なんでも言うこと聞くからッ! お金も全部あげるッ! もう人狩りなんてしないッ! だから助けて……ッ!」


「っとぉ……、出すぞ、豚」


「では、ご主人様のお射精と一緒に腕の切断を始めますね♡ 痛みと快感を結びつけて、早く立派なマゾになりましょう♡」


「達磨にしたら、他の豚どもと同じように吊してやる。お前は豚の中でも、特に乳や尻が肥え太った豚だからな。吊されれば、苦痛はずっと長く続くだろうよ。死なないように気張るんだな」


「い、い゛や……ッ! いやぁぁぁ……ッ!」


 ザシュ……ザシュ……。


 どぼっ……どぼびゅる……ッ!


 メルの腕にシェイラのノコギリが食い込み鮮血が溢れ出すのと、メルの子宮の中に店主の精液が吐き出されるのはほぼ同時だった。


 赤い体液をまき散らしつつ、白い体液を流し込まれている恋人を見つめながらも、カミラはただ呼吸困難によって朦朧とする意識がもたらす快感を甘受し、床に新しい水たまりを作るだけだった。




「ん、ぎ……ひ゛、ぃ……♡」


「か、かみ゛……ら……ちゃ……ぁ゛ん……♡ お、おそろ……ひ゛……ぃ……♡」


 普段よりたっぷりと時間をかけた加工が終わった。メルはカミラの横に仲良く吊され、店主の予想通りにその大きすぎる乳と尻のせいで普通の達磨よりも吊しの苦しみを味わっている。


 しかし、丹念に行われた加工と陵辱の成果によって、メルの五感はすでに狂わされていた。呼吸もままならない状態で、しかも切断されたばかりの傷も痛むというのに、それでもメルは嬉しそうに微笑みながら愛液を垂らしている。カミラと同じカラダに慣れたという喜びと、こんな目に遭わせた店主やシェイラへの憎悪で意識が朦朧としてきている。


 だが、加工室の中でメルの様子を気にする人間や生き物は存在しない。新入りの様子を思い思いに見つめている達磨女たちもいるが、彼女たちは生き物ではなく商品なのでカウントされない。


「――っとぉ……ひと仕事終えたら、催してきたな……」


 並んで吊られているカミラとメル。そのうち、吊るされている位置の低いカミラの前に立つと、店主は先ほどメルの中で精液を吐き出した肉棒を再び晒す。


「あひッ♡ ハッ♡ ハッ♡」


 カミラは教えられてもいないくせに、まるで本能に刻み込まれているかのようなスムーズさで、肉棒に向けて口を開け舌を差し出した。


 じょぼ……じょろろろろろろろろ~……。


「んぐッ♡ んぶッ♡ ぶほッ♡ んッ♡ んッ♡ んッ♡」


 そうしてカミラの口を目掛けて放たれる小便。店主の肉棒から迸るそれは、射精の勢いに負けず劣らず極太だ。


 当然、喉を絞め上げられているカミラでは満足に小便を飲むことなど出来ない。それでもカミラは小便器よろしく、懸命に店主の汚水を飲んでいくのだ。


「あっ……か、カミラ……♡ カミラ、ひゃん……♡」


 苦痛と快感で朦朧とする意識のまま、メルは自分が終わらせてしまった恋人の変わり果てた様子を見つめることしか出来ない。


 じょろろろろろ……じょろろろ……じょろ……じょぼっ……ちょろ……。


「んぐ……ッ♡ ん……ッ♡ ん、っく……♡」


「まあ、悪くない小便器ぶりだな」


 店主にそう褒められると、カミラは小便まみれの顔のままで嬉しそうに微笑む。その姿は、人間どころか生き物としての尊厳も感じさせない。


 この場に残っている生き物は、シェイラと店主だけだった。もっとも、そのシェイラもすぐに商品の仲間入りをするのだが。


(やっとだ♡ やっとだ♡ やっとだ♡ やっとだ♡)


 加工台にまき散らされたメルの血もそのままに、シェイラは服を脱ぎ、自分から台上に寝転がる。実った乳房がでろりと形を変え、尻肉が血の染み込んだ台に挟まれて潰れる。そしてシェイラは、両脚と片腕に自分で拘束をかけた。


「殊勝な心がけだな」


 珍しくシェイラのことを褒めながら、店主は最後に残った片腕の拘束をシェイラにはめる。そうして彼女は、もうどう足掻いても逃げられない、加工待ちのマゾ女になってしまった。


「本来なら、お前みたいなマゾは自分で両脚と片腕までは切り落としてから、最後に俺が加工してやるのがスジってもんなんだが……今回は、別の豚を二つ献上したからな。御褒美に、俺が達磨にしてやる」


「は、はひッ♡ あ、ありがとうございましゅッ♡」


 切り落とされたまま放置されたメルの手足の囲まれながらも、メルは嬉しそうに目を輝かせている。拘束された状態でも腰をガクガクと揺らし、まるでサカリのついた犬のよう。


「ご、ご主人さまにッ♡ ご主人様に捧げるために、五体満足で生まれてきましたっ♡ 達磨女として消費されるために、こんなにエロい身体になりましたっ♡ しょ、処女もとってあります♡ す、好きにっ♡ 好きに犯しながら、あたしのことっ♡ 加工してください……ッ!♡」


「お前は処女のまま売ってやる。その方が、どうしようもない変態の客がつくからな……。ほら、どれを使われたいんだ? 自分に使いたくて、こんなにたくさんの道具を考えたんだろ?」


 店主がシェイラに見せつけるのは彼女のカバンの中身。今まで何人もの罪なき少女たちを達磨に加工してきた凶器たち。


「は、はいッ♡ そうですッ♡ 全部、自分に使われることを想像しながら作りました♡ 作ってる時に想像して、オナニーしちゃったりしましたッ♡」


「お前のオナニーの話はどうでもいい。どれがいいんだ? どれを使われたいんだ?」


「あ、脚は♡ 脚は膝関節から叩き折ってくださいッ♡ そ、その後……太股から切り落としてほしいですっ♡」


「いいのか? 関節から切る方が苦痛は少ないぞ?」


「え、えへへ♡ く、苦しくて……♡ い、痛いのが、大好き♡ 大好きなんです♡ ぶ、ぶっとい太もも、たくさん切ってください……っ♡ う、腕は♡ 腕はですね……♡ ご主人様にお手数をおかけするんですけど♡ その小さな道具で、指先からバラバラにしてくださいっ♡ まずは肉を全部そぎ落としてから、関節ごとに骨を分解してくださいっ♡」


「いいのか? そんなことしたら、痛みのあまり死ぬかもしれないぞ?」


「は、はいっ♡ し、死にたいっ♡ 死にたいですっ♡ 加工されながら死にたい♡ 痛みで脳味噌バカにされたい♡ 人生台無しになりながら、屠殺♡ 屠殺されたいですっ♡」


 シェイラの宣言を聞いて、店主はニヤリと笑う。


「なら、思い通りにしてやろう」




(い、痛いっ♡ 痛い痛い痛い♡ 声も出ないっ♡ こんなに痛いんだっ♡ あたしの腕、大きすぎるっ♡ まだ削ぐ肉がこんなにあるっ♡ 終わんない♡ こんなに痛くて苦しいのに、気持ちいいのぜんぜん終わらないっ♡)


(脚、無くなっちゃったっ♡ あたしの脚♡ 両方とも無いっ♡ もう歩けないっ♡ 逃げられないっ♡ 達磨としてしか生きられない♡)


(気絶できない♡ 痛くて意識飛んでもすぐにもっと痛いので目が覚めるっ♡ これヤバいっ♡ ヤバいっ♡ 加工終わる前にバカになるっ♡)


(りょ、両腕……なくなっちゃった……♡ 達磨になっちゃった……♡ おわった♡ おわっちゃった……♡ あたしの、人間としての人生おわっちゃった……♡ これからは達磨女として生きていくしかないんだ♡ ご主人様に媚びて、いつ殺されるかもわからないのにニコニコしながら生きるんだ♡)


(すごい……♡ あたし、モノになっちゃった……♡ 達磨に……♡ 達磨女になっちゃった……っ♡)




 ■ ■ ■ ■ ■


「ぐ、ひ、ぃ……♡ い゛ぎ……ッ♡」


「は、ぐ……ぅ……ッ♡ ぐぇ……ッ!?♡ がは……ッ♡ か、カミラ……ぢゃ……ん……ッ♡ んぎ……ッ!?♡」


「ひ、ぁ゛……♡ い、いひ……なぁ……♡ さ、さんど……ばっ、ぐ……♡ め、める゛……ざん……♡ いい、な゛ぁ……♡」


「手間はかかったが、こうして並べるとなかなかいい商品になりそうだな」


 店主は、新しく店の倉庫に加わった新商品三つを眺めながらそう呟いた。


 カミラ、メル、シェイラと並んで吊されている達磨女たち。見た目は眉目麗しく、倉庫にいるどの達磨よりも容姿が整っている。しかも、肉付きも極上となれば、これが高い値の付く商品であることは間違いなかった。


「ん゛ぎぃ……♡ い、いひ、ひぃ……♡ ひっ……♡ い゛……ぐゥ……ッ♡」


 ぶしっ……♡ ぶしゅっ……♡


「なんだ、早々にお漏らしか? あれだけ人狩りで有名だったのに、あっと言う間に豚の仲間入りだな。まあ、アンタが一番厄介だったから、先に落とされてたのは好都合だったけどな」


「え゛、えへへ……♡」


 店主に嘲笑されながらも、カミラは媚びた笑顔を浮かべるだけだ。そこに、かつて人を殺めることでしか絶頂を感じられなかった不幸な女性の姿はない。


 美しく伸びた手足を失い、小脇に抱えられるくらいの肉の塊になったカミラ。メルに愛情を注がれながら改造された身体は、マゾ豚と呼ぶに相応しかった。


 下腹部の媚薬刺青は完全に定着し、カミラの全身を支配している。達磨状態で吊されることによる絶え間ない苦痛も快感に変換されて、まるで果実から果汁を絞るように愛液を垂れ流し続けている。


 元々から肉付きの良かった乳房と尻肉は更に淫肉を蓄え、剣士だった面影はなく、マゾの抱き枕というべき有様だった。


 舌に刻まれた媚薬刺青もカミラを快感で苛み続ける。生き物の本能として、吊されながらも空気を求めて口を開き、舌をだらしなく垂らして許しを乞うと、歯に舌がこすれただけで凄まじい快感をもたらすのだ。


 三人の中でも一番開発の進んでいるカミラは、今すぐにでも店頭に出せるような状態だった。


「――で、このマゾをここまで開発してくれたのがアンタだと。よかったなぁ、大好きな恋人と同じ身体になれて。もう少し素直になれば、一緒に店頭へ並べてやるぞ」


「ぐ、ぎ……ッ♡ ひ、ぎ、ぃぃ……ッ♡ ふ、ふざ……っけ……ッ♡」


「豚が口答えするんじゃねえ」


 ドゴッ……ッ!


「ふぎ、ひぃ……ッ!?♡」


 ギッ……ギッ……ギッ……。


 岩のような拳を店主から下腹部にねじ込まれたのは、つい先ほど達磨に加工されたメルだ。サンドバッグにされているメルは、未だに反抗的な目つきを崩さないものの、殴打の衝撃で自らを吊す縄が揺れて首が絞まる度に、隠しようのない甘い声を漏らす。


「こんな下品な乳と尻をしている女はな、達磨にされて、男に支配されるしか価値がねえんだ」


「ぐ、ぎ、ぃ……ッ♡ い、ヒ゛……ィ……ッ♡」


 乳房を鷲掴みにされ、下へ引っ張るように力を込められると、メルは苦痛に満ちた声を漏らす。だが、それと同時に――


 ブシュッ……♡ ブシッ……♡


「へっ……潮吹きやがった。抵抗していた割には、達磨が板に付いてきているじゃねえか」


 本人でも意図しない内に、ハメ穴から潮を吹く首吊りアクメを決めてしまう。


「気取ってても吊られてすぐに潮を吹けるなら一人前のマゾ達磨だ。これからゆっくり教育はしてやるが、この肉のせいで吊されてるだけでも苦しいだろうよ。――言っておくが、てめえはうちの商品だ。勝手に死ぬことも許さねえからな」


「ん゛ぎ……ッ……いぃぃ……ッ♡♡♡」


 悔しそうに声を漏らすメルだが、その姿は三人の中でも最も豚らしく、達磨らしかった。


 たっぷりと実った駄肉。男を誘惑することしか用途のない無駄肉をぷりぷりと揺らしつつ、股間からねっとりとしたマゾ汁を垂れ流している。


 他人を、自分の恋人の人生すらも好きに弄ぼうとしたサディストは、苦痛と快感の中で嗜好を書き換えられ、極上のマゾ豚へと改造されていくのだ。


 そして――


(いいなっ♡ いいなっ♡ あたしも腹パンされたいっ♡ サンドバッグにされたいっ♡ 息苦しいけど、もっと苦しくされたいっ♡ 死ぬほどひどいことされて殺されたいっ♡)


「――お前は本当に救いようのない豚だな」


 店主ですら呆れるマゾぶりを見せているのは、シェイラだった。


 先ほどまで生死の境をさまようほどに苛烈な加工をされて達磨になったにも関わらず、吊されながらも目を輝かせて他の二人を見つめている。


「まあ、これなら買い手がたくさん尽きそうだがな」


 バチンッ……!


「ん゛ぇ……ッ♡」


 店主がシェイラの大きく出っ張った乳房を平手打ちする。当然シェイラは大きく揺れ、吊されている梁が軋むほどに縄が首に食い込む。


 ぶしゅっ……ぶしゃぁぁあぁぁ……ッ♡♡♡


「床を汚しやがって。あとで転がして口で掃除させてやるからな」


「は゛……ぃ゛……ぃぃ……ッ♡」


 吊されることによる苦痛で絶頂しながら、少し先の自分の姿を想像して興奮が抑えられないシェイラ。


(床に転がされて、雑巾あつかいっ♡ 血とマゾ汁にまみれながら口で掃除っ♡ したいっ♡ したいっ♡)


「お前みたいなド変態はな、とびきりの客に売ってやるよ。達磨なんて消耗品みたいに扱う、とびっきりのサディストによ。売る達磨売る達磨、みんな一月も保たずにオシャカにされて、また次の達磨を買いに来るような変態だ。お前も満足するだろうよ」


「あひ゛っ♡ ひッ♡ ひ、ひひ……ッ♡」


 興奮と喜びのあまり笑い出すシェイラだが、吊されているせいで不気味な引き笑いにしかならない。


(達磨になるって、こんなに幸せなんだ♡ 人生ぜんぶ台無しになるのって、こんなに気持ちいいんだ♡ あたしが今まで達磨にしてあげた女の子たちも、みんなこんなに幸せだったんだ♡ ――御褒美だ♡ 今までたくさんの女の子を幸せにした御褒美をもらってるんだ……ッ♡)


「へっ……、気味悪く笑ってやがる。まあお前ら三人、客が来たらせいぜい媚びて笑うんだな。それと、吊されてる間に死ぬんじゃねえぞ」


 そう言いながら店主は一仕事を終え、倉庫を後にする。残されたシェイラたち三人は声にならない、呻き声とも嬌声ともとれる鳴き声を漏らすことしか出来なくなったが――その声もまた、倉庫に吊されている他の豚たちの声と混ざっていってしまった。




 ■ ■ ■ ■ ■


 シェイラたち三人――もとい、達磨女三つは、店主の予想通りすぐに売れた。


 店主も売った後の豚のことは関心を持たないものの、訊ねてみると知っている限りのことは教えてくれる。


 カミラとメル。恋人同士だったレズ豚たちは、幸運にも同じ客に買われていった。


 もっとも、最初に客が気に入ったのはカミラの方だった。駄肉の塊と化した後も残る高貴な雰囲気。元々、没落した貴族や王族の達磨を買い取ることが趣味だったその富豪の好みに、カミラはぴったりと当てはまっていたのだ。


 しかし、そんな貴族に対して必死に媚びたのがメルだった。


「お、お願い、しま……す……っ♡ か、カミラ、ちゃんと……っ♡ い、一緒に、買って……っ♡ 買って、ください……っ♡ な、何でも、しま、す……っ♡ お、オナホ……っ♡ さ、サンド、バッグ……っ♡ み、見せ物、にも……し、してください……っ♡ あ、赤ちゃん……な、何人でも、う、産みます……っ♡ ひ、ぃ……っ♡ お、お便所、に……なり、ます……っ♡ な、なんでも、します、から……っ♡」


 メルの娼婦めいた下品な身体は富豪の好みに合わなかった。メルは吊しの間も元気に無駄肉を蓄え続け、へそまで隠れるほどのデカ乳にまでなり果てていたのだ。


 しかし同時に、メルの必死な懇願は富豪の好奇心を動かすのに一役買った。結果的にメルは晴れて、カミラと一緒に買われることになったのだ。


 その富豪は時折店主の店を訪れては、買っていったカミラとメルの近況を話しているという。


 カミラは富豪お気に入りの何番目かのオナホになっている。刻まれた媚薬刺青のおかげで感度も良く、従順で、見た目も良いということで可愛がられているらしい。


 今では達磨にも関わらず、義肢を与えられて富豪の邸内で自由を与えられているそうだ。もっとも、義肢は犬の脚を模したもので、出来るのは四つん這いの動きだけ。カミラは垂れるほどに実ったデカ乳を床に引きずりながら四つん這いで富豪の後について歩いているらしいが。


 最近では富豪の子供を身ごもり、大きく膨らんだ腹と母乳のにじみ出る乳房を引きずりながら幸せそうに暮らしているらしい。


 一方のメルはというと、こちらも富豪の所有物として暮らしている。


 買い取られた後、メルはそのまま富豪のペットである豚と結婚させられたそうだ。マゾ豚が本物の豚と伴侶になれるのだから、幸せな話である。


 富豪お抱えの医師によって卵巣と子宮に改造を加えられ、豚の赤ん坊を妊娠できるようになったらしい。実際にすでに何匹も豚の子供を産んでいて、夫と子供たちに囲まれながら同じ餌を食べる生活を送っている。


 月に数回、メルは汚れた身体を綺麗にされて、カミラと一緒のベッドで四肢の無い同士拙いレズセックスをさせられる。これは富豪が同じ趣味嗜好の人間を招いた際に行われる見せ物のひとつだ。


 男たちによってカミラとの逢瀬を見せ物にされるなど、以前のメルにとっては屈辱以外の何物でもなかっただろうが――今のメルは、それでも幸せのようだ。


 売られるまでの間にすっかりマゾ豚として完成させられたメルは、カミラと少しでも触れ合えれば幸せに感じる、足るを知る素晴らしい性格になれたらしい。


 ちなみに富豪が語るところによると、メルの子宮に施した改造は、一定回数以上の妊娠と出産を繰り返すと、そもそも生殖機能が失われる代物らしい。


 妊娠機能を失った豚の花嫁は、もはや存在する意味がない。その時が来たら、メルのことは夫である豚と、産んだ子豚たちの餌にするそうだ。


 メルは当然そのことを知らないが――すっかりマゾ豚が板についた今のメルなら、生きながら家族に喰い殺される結果も、きっと楽しむことが出来るだろう。




 さて、残されたシェイラだが。彼女は店主の宣言通り、とびきりの変態である好事家に買われたらしい。


 どこかの領主らしい好事家は、とんでもないサディストであった。自分の領内にいるめぼしい女たちは全員屋敷に連れ去って達磨にしてしまい、そして数ヶ月もせずに使い潰してしまう。結局いい女を見つけることが出来なくなってからは、店主の店で達磨女を買うのが日常だった。


 好事家の元で、シェイラは望むばかりのありとあらゆる苦痛を与えられた。吊した状態でサンドバッグにされるのは当然。足拭きマットとして床に置かれた時もあったし、気まぐれで水槽に溜めた水や精液を用いた窒息責めをされた時もあった。メルがカミラに施した媚薬刺青と似たものを刻まれたし、得体の知れない触手生物に数日間ずっと嬲られ続けることもあった。


 しかし、好事家曰くシェイラは常に楽しく幸せそうであったという。苦痛に悶え、だらしなく実ったデカ乳デカ尻を揺らしながらも、愛液を垂れ流しつつ好事家へと媚びるのだという。


 そんなシェイラを好事家も気に入っているようだった。


 だが、店主が知るシェイラのここまでだ。


 なぜなら、シェイラを買っていった領主は、結局それまでの暴虐が原因で領民たちに反乱を起こされ、殺されてしまったのだから。


 ――それ故に、店主も知る由がない。


 シェイラが反乱を起こした領民たちによって保護されたものの、彼女が過去に犯した悪行を知る人間がいたせいで、領民たちからも虐待と陵辱を受けることになったこと。


 そして、その領民たちも、混乱に乗じて領内に侵入してきた魔物の群れたちに皆殺しにされ、シェイラは魔物の戦利品にされたこと。


 戦利品としてゴブリンたちの所有物になったシェイラ。ゴブリンたちの伝統として、繁殖用の肉袋兼保存食として飼われることになる。


 毎日毎晩ゴブリンたちによって息つく暇もなく犯され、食料は口内に射精されるゴブリンの精液だけ。しかし、高濃度の精液を飲まされているシェイラは更に媚肉を蓄えていく。


 そうして数匹のゴブリンを産んだのち、シェイラは肉袋としての役目を終える。身体に残った不純物を抜くために絶食状態で三日ほど吊され、中身が空っぽになったタイミングで生きたまま解体されるのだ。


(殺される……っ♡ 殺されちゃう……っ♡ 言葉も通じない野蛮なゴブリンに……っ♡ ゴブリンたちの食料として殺される……っ♡ 昨日殺されたあの子みたいになるんだ……っ♡ 吊されて、血抜きされて……っ♡ まるで本当の家畜みたいに……っ♡ 屠殺♡ 屠殺される♡ 死ぬ瞬間が一番気持ちいいっ♡ 殺される瞬間が、一番……っ♡)


 首を吊られたまま腹を裂かれ、中身を取り出される。血抜きをされ、食べやすい大きさに小分けされる。その様子はまさしく、シェイラが臨んだ屠殺である。


 そうして、ゴブリンたちの一晩の酒宴に供されたことにより、ようやくシェイラの願いは叶ったのだった。




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リクエスト頂いて執筆した作品です。

何を隠そう達磨エロが大好きなので常に勃起しながら書いていました。

以前公開した達磨屋さんの設定をお気に召していただけたようで、これもまた嬉しい。

リクエストをご検討いただける方は、以下から受付再開待ちをお願いいたします。

https://skeb.jp/@ky0u_suke_re

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POSTEDOct 12, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026