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「やっ、やだ! みっくん、汚いよ……!」
瑠璃の声をまずは無視して、俺は硬くて熱いおちんちんを口全体と舌で愛撫した。
「あっ! んんっ……!!」
瑠璃の声がすぐに変わる。『光莉』だった時にこのおちんちんは毎日のように触っていた。後ろから手で触るのと前から口でくわえるのとでは大きく違うけれど、その時の記憶を総動員したら瑠璃にちゃんといつも通り快感を与えられたみたいだ。
このままやってれば射精までもっていけそうだったけど、ひとまず休止。
「気持ちいいでしょ?」
ジュポッと音を立ててくわえていたものから口を外すと、瑠璃を見上げた。『俺』の顔の瑠璃は、真っ赤になりながらも肯く。
「お互い初めてだし、思っていたのとは反対の立場だから、うまくいかないよね。だから、失敗しながらでもやりたいようにやっていこうよ」
俺は思い違いをしていた。
性的な経験がないのなら、そもそもその記憶を隠そうとすら思わない。つまり瑠璃はオナニーくらいの経験はあるはずだ。
なのに瑠璃がぎこちなかったのは……
「変に遠慮するのもなしで。お互い、相手の身体が自分の身体なんだし」
そこから、流れが変わっていった。
「わたしも、みっくんのアソコ、舐めてみていい? さっきみっくんがしたように」
「う、うん……」
俺が仰向けになり、大股開きになる。男子だった時は気にしたことなんてなかったけど、女子として二年を過ごした今となるとすごく恥ずかしい姿勢だった。
広がった俺の股間に瑠璃が『俺』の顔をうずめる。
「女の子って、こんな風になってるんだ……男とは全然違う」
すぐには舐めず、じっくり観察してから、感慨深そうに言う。
もちろん、女の股間は男と違って突き出たものはないから、観察しようと心に決めて少し工夫でもしない限り、自分自身でも見られない。俺もそんなことはしたことない。
だから瑠璃がここを初めて見るように言っても全然おかしくないんだけど、言葉にこもる熱は、瑠璃が男として女の股間を見つめているような熱さを感じさせた。
その錯覚は俺が女として男に見られているような感覚をもたらしそうになる。いや、身体的にはそれで合ってるけれど。
「きゃっ!」
と、経験したことのない感覚。ぬらりとした生き物のようなものが、アソコに触れると刺激してくる。舌を伸ばしてきたんだとわかった。
男の人にアソコを舐められるって、こんな気持ちになるんだ。わたし、初めて知った。
「る、瑠璃ちゃん、嫌だった?」
瑠璃が俺を瑠璃ちゃんと呼ぶ。でも違和感はない。
「嫌じゃないよ、みっくん」
わたしも瑠璃ちゃんをみっくんと呼んだ。
「でもわたしもしたいから、こうしよ?」
腰は固定しつつ、布団の上で頭や足の位置を変えていき、瑠璃のおちんちんの真下に回る。そして舌を伸ばして、舐めた。
「ふあっ?!」
みっくんってばおかしな声。
その後、さらに姿勢を変えて、瑠璃ちゃんが寝てわたしがその上に乗った形になる。
男の子って、女の子とは全然違う。
さっきのみっくんと同じようなことを考えながら、俺は瑠璃ちゃんのおちんちんをしゃぶり、アソコをみっくんに舐められる。
そのうち、わたしの口の中で瑠璃のおちんちんが盛大に精液を噴き出した。
変な味、と思いながらも、瑠璃の出したものだしと全部飲んでしまう。
体勢を戻して、みっくんとキスした。
さっきまで俺の股間を舐めていた瑠璃に、みっくんの精液を飲んだばかりのわたし。キスするのは少しだけためらったけど、でも考えてみれば、間接的にわたしは瑠璃ちゃんの股間を舐めて、瑠璃は『俺』のおちんちんを舐めるということで、なら別に構わないかなという気分にもなった。
射精一回くらいでは収まるわけもない。
俺は大きな胸でみっくんのおちんちんを挟む。さっき出したばかりでも、瑠璃はたちまち勃起を回復させた。
「る、瑠璃ちゃんのおっぱいすごい……」
「みっくんはわたしのおっぱい大好きだものね」
こうなる前、『わたし』はわたしの大きなおっぱいが少し嫌なところもあった。でも、俺は瑠璃ちゃんの大きなおっぱいが大好きだった。
その気持ちがお互いにわかった今、わたしはこの二年間でさらに大きくなったFカップを堂々とみっくんに見せられる。『みっくん』の気持ちがわかった瑠璃ちゃんは、当然おっぱいに目が釘付けだ。
加えて今は、その柔らかくも確かな弾力が左右からおちんちんを刺激してくる。きっとたまらないことだろう。
見上げると、見下ろす瑠璃ちゃんと目が合った。
「『わたし』ってこんなにエッチな顔になるんだ……」
「わかってたけど、『俺』ってすごくスケベな顔してる」
言いたいことを言い合いながら、二度目の射精。
「まだ収まらないの……? 瑠璃ちゃん、スケベすぎ」
「しょうがないじゃない!」
またも勃起した自分の股間に、瑠璃も不本意そうな顔をする。
「みっくんの本来の身体がスケベすぎるの。それに今のみっくんの身体がエッチすぎるし」
「自分を棚に上げすぎじゃないかな?」
じゃれ合うように言い合いながら、じゃれ合うように愛し合う。
次第に、自分と相手が溶けていくような気持ちになる。俺はわたしで、『わたし』は『俺』で。
そんな中、確かなのは、自分の身体が女で、相手の身体が男であること。
そして、互いが互いを好きなこと。
「好きだよ」
「好きだよ」
どちらからともなく言葉を交わした。
パパとママの寝室から拝借したゴムをかぶせたおちんちんが、俺の中に入ってくる。
大好きな人のものなのに、初めてなせいか痛い。涙がこぼれる。
「ごめんね」
謝りながらも、わたしの中に分け入ってくる動きは止まらない。
それに、俺も止めて欲しくはない。
これは最初だから痛いけど、もっと体を重ねればもっと気持ちよくなれると思う。
今はまだ隔てられているけれど、この膜がきっと将来は不要になる。
わたしの中にこの人のものが入ってきて、そしてこの人の精子が俺の卵子と結びついて……わたしたちの子になる。俺がその子を妊娠して、出産する。
その想像は、わたしをうっとりとさせた。
二人とも息遣いが荒くなっていき。
俺の中で精が放たれたのを、ゴム越しに感じた気がした。
「幸せ……」
痛みの中にありながらも、わたしは本心からつぶやいた。