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人間性を失った俺は、4倍もの体躯を持つ巨大なJKたちに囲まれていた。
「「やば…膝くらいの高さしかないじゃん」」
「「かわいそー」」
「「手で持てちゃいそう」」
「「あ、私持ち上げて連れてきたよ?階段上がれてなかったから」」
「「まじで?ほんとに人形じゃーん」」
「「普通に危なくない?」」
大きな影に包み込まれながら、もう俺は周りの巨人たちをかつての同級生と同じ存在だとは全く思えていなかった。
目線の先には、自分の頭よりも大きな膝小僧。豊満なふくらはぎと同等に見つめ合い、少し目線を上に向ければ、先週まで向かい合っていたはずの柔らかな太ももが圧倒的にこちらを見下ろしてくる。1/2の身体であっても絶対に脚に勝てる気がしなかったのに、もはや脚と対等な存在ですら無くなってしまった。
「「席、どこに座るのかな?」」
「「膝に乗せてあげれば?笑」」
こちらの話も聞かずにキャッキャと会話を続けるJKたちは、足元の男子に美脚とスカートの中の景色を見せつけていることに気づいていない。今までとは違い、ちょっと上を向くだけでひらひらのスカートの中にある様々な色の下着が完全に見えてしまう。ちょっとした建物くらい大きな女子校生の下半身は、こちらの意思に関係なくデリケートな領域を披露し続けていた。
「「だいじょうぶー?怖くない?」」
「ひ……え……っと…」
その建物がしゃがんでくれば、高くてあまり見えていなかった上半身と顔が一気に近づく。しゃがんだ体勢にすら見下ろされる状況。近づいた上半身の大きさは、俺のちっちゃな身体を簡単に包み込めるようなスケール感で。
正直、しゃがまれただけで圧迫感が凄まじく、怖いとすら思った。
「「あんまり声聞こえないね」」
「「喉もちっちゃくなってるもんね」」
しゃがんだことで、むちぃっ…♡と引き伸ばされた股間部が露わになる。当然下着は丸見えで、真っ白な内ももとピンク色の下着のコントラストが恥ずかしげも無く主張されていた。…目の前の男子にスカートの中を見せつけていることに、気づいていないわけがない。…何も、気にされていない。無意識なのか、意識的なのか、分からないけど、…こんな人形サイズで声も聞き取りづらい存在に、羞恥心を感じている様子が微塵も無いのだ。
教室の中での自分の存在感が、確実に薄くなっているのを感じる。
キーン、コーン、カーン……
「「あ、チャイム鳴っちゃった」」
「「戻ろー」」
ズンッ、ドンッ!!ズンッ…!!
ぶわぁぁっ…♡♡
「ぎゃあぁっっ!!??」
俺を取り囲んでいた美脚たちが、重い振動を教室の床に与えながら移動していく。ふくらはぎや太ももが風を切り、スカートがなびくことで、足元の俺に強風が浴びせられる。不特定多数の女子の甘酸っぱい匂いが混ざり合い、1/4の矮小な人間にしか分からない下半身の濃い匂いが醸成される。ほとんど俺を跨ぎ越すように、俺の背後にドンッ…!!と上履きを振り下ろすデリカシーの無い女子もいて。ぶるんっ…♡♡と圧倒的に揺れる巨脚を真下から見上げ、まだ誰かも分かっていない下半身に怯えさせられた。
「「だいじょうぶ?とりあえず私の椅子に座る?」」
ふとかけられた声。その声の主を俺が認識するまえに、腋の下に巨大な手が差し込まれる。じわぁっ…と温かな体温が伝わった瞬間、俺の身体は予告も無く宙に浮かばされた。
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「「…………んー…」」カリカリ……
(な…なんだよ……この状況……)
背後から浴びせられる悩ましい吐息と、前方から聞こえるシャーペンの芯が紙の上を走る音。大きな存在感に挟み込まれた俺は、立ったまま緊張で指も動かせずにいた。
『『あいにく、これ以上小さな机と椅子は用意してないから…協力して、原田くんが授業受けられるようにしてあげてね』』
…1/4のサイズになった俺は、学校からもつま弾きにされ始めていた。れっきとしたこのクラスの生徒なのに、教室内の居場所すら奪われて、先生は対応を女子たちに丸投げだ。
『『じゃあ、一旦私の椅子で授業受けてみれば?』』
俺を椅子の上に連れ去った張本人である七島は、あまり戸惑う様子も無く、先生の依頼を安請け合いする。1/4になったとはいえ、年頃の女子と男子という関係性のはずなのに。今俺は、椅子に座って股を開いた七島の股の間に立ち、机と七島の上半身に挟まれながら授業を受けていたのだった。
「「……う、むずかし…」」
黒板にかき出された数式をノートに写しながら、ぶつぶつと独り言を紡ぐ七島。椅子の上で立っているのにちょうど机に手が届くサイズ感の俺は、しかし自分用のノートもシャーペンも持ち合わせておらず、ただただ七島が取っているノートと遠くの黒板を見比べながら勉強するしかない。
(……うう………)
俺はもう、背後にそびえ立つバスケ部女子の上半身の巨大さに、動揺しっぱなしだった。だって。椅子の上で立っている俺よりも、七島の座高の方が圧倒的に高いのだ。せいぜい、座った七島の胸の高さしかない。今振り向いたら、同級生女子の制服に包まれた巨大な胸と対面することになる…そう思うともう、恥ずかしくて振り返ることなんてできない。
「「はあっ…」」ふわっ…♡
「っ……」びくっ…
ただでさえ、周囲を包み込む快活女子の柔らかな匂い。同じサイズだった時はほとんど感じなかった女の子特有の匂いが、熱気と共に恥ずかしげもなく届けられる。ときおり無意識に吐き出される吐息の量すら大ボリュームで、俺の頭の右半分にぶわぁっ…♡♡と蒸れた空気がのしかかってくるのだ。
今までの人生で経験したことのない女子との距離感に、頭がくらくらして勉強どころじゃない。後ろから両脇を抜けて伸びるおっきな腕はたくましく、セーラー服の白い袖から伸びる肌色のもっちりとした腕は自分の胴体くらい太く見えた。
この腕に抱きしめられたら、きっと逃げ出せない。
(っ………)
脳内にフラッシュバックするのは、まだ1/2のサイズだった時に、同じく1/2のサイズだった小山が七島の胸の中で抱きしめられていた映像。背後にそびえる魅惑的な上半身にもし、このまま抱きしめられたら、どれだけ気持ち良いのだろう。…いや、何を考えているのだ。そんなことをされる関係性では全くない。変なことを想像しているとバレたら、授業を受けるのを手伝ってもらえなくなる。
でも…。
「「ね、これ分かる?」」トン、トンッ…
「ひゃっ!?」
突然七島が前傾姿勢になり、俺の顔の真横に巨大な顔を近づけて、ノートを指差しながら聞いてくるのだ。自分の顔の4倍もの高さ、幅があるおっきな女子の顔。もはやその目、鼻、唇だけで俺の顔全体を覆い尽くせてしまうくらいのスケール感でいきなり横から見つめられたら、もう驚きと緊張で声が出てこない。
「「あははっ、驚きすぎでしょ笑」」
「あ…えっと……」
「「ん?」」
目を細めて、柔らかい笑みを浮かべながらそのまま俺の顔を覗き込み続ける七島。16倍の可憐な美貌に見つめられ、俺はその顔のどこに目線をやればよいかすら分からない。目の前には鮮やかなピンク色の唇。それを注視するわけにもいかず、目線を上げれば巨大な瞳に思い切り視線をぶつけられて。
普通の男子が女子に抱く感情とはまた違う、自分より圧倒的に上位の存在に包み込まれることが、こんなにも恥ずかしくてドキドキするなんて。
「い、いや、俺もよく分からない…けど…」
「「そっか~…」」
前までは軽口を叩き合っていたことが信じられないくらい、対等に話せない。
「「というか、立ちっぱなし辛くない?座ってもいいよ?」」
「え、でも……」
そんなこと言われても。七島のお尻と太ももに占領されたこの椅子の中で、俺が座れる余地なんて残されていない。ただでさえ、両側にむっちりと横たわる太ももに身体が触れてしまわないように細心の注意を払っているのだ。
「「いいから♪」」
「わひゃぁっ!?」
再び、一切の同意なく脇腹に巨大な手が差し込まれる。女子とまともに手を繋いだことも無いのに、脇腹を覆い尽くす面積16倍の手のひらに軽々と持ち上げられる。高校生にもなって身体を持ち上げられる体験なんて無い。いきなり重力が無くなって、自分の力で抜け出せない空中へ連れていかれる恐怖。
そして、
すとんっ...
ふわりと身体が一瞬持ち上げられた後に、強制的に座らされたその場所は。
むにゅぅっ...♡
ソファよりも柔らかくて、かつ妙に弾力のある場所。
気づけば俺は、紺色の巨大なスカート生地に包まれたJK太ももの上に、ぴったりと跨らせられていたのだ。
「ちょ、ちょっと...!これは、さすがに...!」
「「あは、膝乗っても軽いねー♪よしよししたくなっちゃう」」
さわっ...♡
「ひ、ひぁっ...」
あったかくておっきな手のひらに頭を撫でられれば、同級生の膝の上で一瞬で骨抜きにされられる。一方では甘美な感触が股間部に直接与えられ、代謝の良いバスケ部女子高生のむっちり太ももの柔らかさに脳を焼かれそうになる。小さな俺は七島の両脚に跨ることはできず、丸太のような右太ももの上に股を密着させられていた。人形のように扱われ、頭が混乱して何も言葉にできない。
「「?どうしたの、黙っちゃって」」
さわぁっ...♡
むにぃ...♡
「うぁ...」
恥ずかしがっている様子を、女の子の身体を意識している様子を、今までほぼ友達に近かった女子に悟られたくない。という、そんな強がりすら、今の自分の脳からは消えかかっていた。
羞恥の許容量を超えた状況を前に、取り繕う余裕すら無い。生暖かい太ももに自分の股間部が当たってしまわないか、気にする余裕もない。時折僅かに首筋をつーっ…♡と撫でる太い人差し指の感触に声を出し、矯声にも近いそれを七島に完全に聞かれてしまう。
「「くすっ…」」
背後から聞こえる七島の小さな笑い声にすら、包容力を感じて胸が高鳴る。きっと馬鹿にされている。膝に乗せられただけで狼狽し、恥ずかしがり、きっと興奮していることすら感づかれてる。なのに拒絶されず、巨脚に跨らせられたまま何本もの指が身体中を這い回る。人差し指が頭を撫で、中指の腹が顎の下をすりぃっ…♡と優しく擦る。俺の腰当たりを支えているだけの薬指の熱がじわぁっ…♡と伝わってくる。この大きくて優しい指に、溺れてしまいたい。五本のぶっとい指に絡みつかれて、七島の手の中から出れなくなってもいい。永遠に撫でられ、擦られ、そのまま七島の指の指紋を刻み込まれて。
このまま振り向いて、豊満で柔らかな上半身に抱きついてしまいたい。もっと撫でてほしい。そんな幼児退行したような感情に支配され始めたとき、
キーンコーンカーンコーン...
「「はい、今日の授業終わりまーす」」
目の覚めるようなチャイムが鳴り、俺は地獄のような天国から解放されたのだった。
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「「わー、手ちっちゃいねー♪」」
「「くらべっこしよ?」」
「「ぎゅって握ったら折れちゃいそうだね」」
休み時間になったら、また別の地獄が待っていた。七島の机の上に乗せられた俺を、クラスの女子たちが興味深そうに観察し始めたのだ。1/2のサイズの時とはまた違う、もはや人間を逸脱したサイズの男子を目の前にして、異性を前にした気恥ずかしさよりも好奇心が完全に勝ってしまっているようだった。
「「きゃー、ちっちゃーい♡かわいー♡」」
「「そんな言い方したら可哀想でしょー笑」」
俺の頭を鷲掴みできるくらいの巨大なJK手のひらと、手のサイズの比べっこをさせられる。分厚く熱を帯びた手のひらに手を重ねれば、それだけで力の差を分からせられる。ちょっと力を入れたって、びくともしないのだ。それどころか、この手が気まぐれでこちらの手を強く掴んできたら、抵抗できずに骨すら折られてしまう可能性もある。
同級生女子に言えるはずのない恐怖を必死で隠しているところに、「「かわいー♡」」という侮辱にも近い猫撫で声を頭上から浴びせられるのだ。それに対して言い返すこともできず、大音量の猫撫でボイスの中で少し震えながら我慢するしかなかった。
「「ねえねえ、写真撮ってー」」
「「すご、顔の大きさとそんなに変わんなくない?」」
そして始まる、肖像権を無視した写真撮影会。誰かがいま言った通り、おれの背丈とほとんど変わらないくらいのおっきな顔が無遠慮に近づけられ、SNS用のツーショットを勝手に撮られていく。
「「ほらほら、原田くんも笑ってー♪」」
そこまで話したことのない女子の巨大な顔が真横に現れ、普通のサイズ同士だったら恋人でもないと見れないくらいの至近距離で整ったご尊顔を見せつけられることになる。全身で抱きつけるサイズの顔を直視できるはずもなく、顔を真っ赤にして目を逸らす様子を不特定多数の同級生女子に「「あは、照れてるー」」とけらけらと笑われるのだ。
「「これだけ小さいと、ペットボトルとか飲めないよね?」」
「「不便だよね、かわいそー...」」
「「紙パックならストローで飲めるんじゃない?」」
「「はい、飲んでみてよ♪」」
噂を聞きつけていつのまにか教室に入ってきていた別クラスの女子が、飲みかけのオレンジジュースのパックを俺の前に差し出す。一切面識のないJKが唇で挟み、噛みしだいたストローの先。直径5センチほどに見えるストローを目の前に差し出されても、咥えられそうには到底見えない。
「「嫌がってるじゃん笑」」
「「おねがい、写真撮りたいから!」」
「「はい、あーんして?」」
しゃがみながら、机の上に立っている俺におっきな顔を近づけてくる他クラス女子も、立ったまま生の美脚を真正面から見せつけて上空からけらけら笑うクラスメート女子も、俺の意見や感情なんて聞こうとしない。無理矢理ではなくても、決して逃がしてもらえそうな雰囲気では無かった。
「「あーーん...♡」」
頭を指で軽く抑えられて、甘い囁き声と共に、知らない女子の唾液でコーティングされたストローが差し出される。四方八方から降り注ぐ期待の目線から逃げられる訳もなく、俺は涙目になりながら大口を開けさせられ、そのままストローの先が突っ込まれた。
「「頑張って咥えてるー笑」」
「「飲めるのかな?」」
「「こんなに口開けないとストローも咥えられないんだね」」
ぶっといストローが口の中に差し込まれ、俺は大口を開ける物理的負担と、このままストローを奥まで差し込まれないかという精神的な負担に挟まれ、身体を動かせずにただ震えていた。さっきまでJKのおっきな4倍唇が柔らかく咥えていたはずのストローの先端からは、唾液の匂いがツンと香る。強制的にその唾液の層を舐めさせられることになり、もはや唾液を無理矢理飲まされている感覚だった。
「「頑張ってジュース飲めるかなー?」」
「「え、涙目になってない?」」
「「ストロー突っ込みすぎー笑。むせちゃうよー」」
大口を開けた惨めな状態を巨大JKたちに圧倒的に観察され、好き放題写真と動画を撮られる。あまりの屈辱に涙が出てきて、しかし最後のプライドがその涙を必死で押し留めようとする。ここで泣いてしまったら、もう、戻れない。一生俺は、対等な男子として認識してもらえない。そんな恐怖が、最後の砦となっていた。
「「やっぱ吸引力足りないんだね」」
「「赤ちゃんみたい笑」」
「「じゃあ、飲ませてあげようかなー...んっ...」」
他クラスの女子はそう言うと、俺の口からストローを引き抜いて、躊躇なくその大きな唇で挟み込む。俺が大口を開けて必死で咥えていたストローを、少し唇を開いただけで簡単に挟み込んでしまう。固かったプラスチックのストローが一瞬でぎゅうっ...とJKリップで潰され、圧倒的な吸引力でオレンジジュースが吸い上げられる。ベコベコベコッ...!と紙パックが音を立てて凹んでいくのが恐ろしくて、肺活量の違いを見せつけられているようだった。
スポッ...
「「んふっ...」」
その女子は、オレンジジュースを吸い上げている途中で息を止め、ストローを紙パックから引き抜いた。ストローの中には10センチくらいの長さで、オレンジジュースの塊が浮かんでいた。女子の吸引力の調整によって唇の方にも行けず、ゆらゆら浮かんでいる。
その、ストローの先を。
「「んー♡」」
俺の目の前に差し出すのだ。
「「佑香が飲ませてくれるって♪」」
「「ほら、口開けなよー」」
「んぐっ...!」
太い指で腕を摘まれ、逃げられない状態で俺はストローの根本の先を咥えさせられる。俺の口と、佑香と呼ばれた女子校生の唇が、ストローを通して繋がった。まるでポッキーゲームのような甘美な光景は、しかし恋人同士のような対等で甘い雰囲気を一切纏っていなかった。1/4の縮小男子をニヤニヤ見つめながら、唇を可愛らしくすぼめてストローを咥える4倍JK。かたや俺は、顎が外れそうになりながらも肩を震わせてストローを咥え続ける。
そして、
「「んぅーー…っ♡♡」」
「っ…が、ごぼっ…!?」
佑香という他クラス女子がストローに再び息を吹き込めば、オレンジジュースの塊が俺の方に向かって一気に流れ出す。オレンジ色の液体は一瞬にして俺が咥えている先端側まで到達し、大量のジュースが容赦なく口の中に注ぎ込まれる。俺がそれを必死で飲み込むペースなんて関係なく、4倍JKが息を吹き込む強さで強制的に飲み込まされるのだ。とてつもない水圧で口を離す隙すらなく、一瞬この女子の口の中に入って混ざった唾液も一緒にとろぉ…♡と押し込まれる。
「ごっ、ごごっ、んぐぅっ……!!」
「「んふふっ…♪……ふぅぅぅーーー♡♡」」
「っっっ…!?!??んごぉっ!??」
俺がなんとかジュースと唾液が混ざった液体を飲み込んだ瞬間、さらにニンマリ笑った美貌が、容赦なく口の中の空気を俺に向かって送り込む。ジュースを飲み干して一瞬油断していた俺はその暴力的な吐息をまともに飲み込んでしまい、
ボコッ……
「「きゃっ…原田くんのお腹、おっきくなってない?」」
「「すっご、佑香が吐いた空気でいっぱいになっちゃったんだ…♪」」
もはや完全に涙を流しながら、初対面の女子の濃厚な吐息を大量に飲み込まされた。身体の内側から犯される感覚に全身に鳥肌が立ち、
「「んふぅっ…♡」」
ちょっぴり頬を紅潮させながらその様子を見つめる佑香という女子の表情に、とてつもない恐ろしさを感じた。
その表情は、その瞳は、もはや対等な人間を見つめるものでは無かったから。
「っっ……げほっ、げほげほっ…!!」
ようやく俺はストローから口を離し、肺と胃にずっしりと満たされたオレンジジュースと唾液、そして生暖かい吐息の圧力に苦しんで倒れ込む。そんな俺の頭上から、「「カシャッ…」」「「ピコンッ…」」と、スマホのシャッター音や動画の撮影音が容赦なく降ってくるのだ。
「「さすがにちょっと可哀そうだね…大丈夫?」」
「「あはは、やりすぎちゃったかも…」」
泣きながら机の上に横たわる俺を見て、吐息を送り込んだ張本人も含めて、どこか反省モードの色に変わっていくのを感じた。
「「佑香、お詫びになんかしてあげたら?」」
「「なんかって……」」
「「ハグしてあげなよー♡」」
「「ええー…恥ずかしいってー」」
「「いいじゃん、多分嬉しがるよ?こんなに泣いちゃって、可哀そうじゃーん」」
俺の感情抜きで繰り広げられる女子たちの会話。直接俺の気持ちを聞こうとする女子は、この中に存在しない。
「「まあいいけど…ごめんねー?」」
先程俺を苦しめた巨人が、軽々しく謝罪の言葉を口にしながら、やはり無遠慮に俺に向かって手を伸ばす。机の上に置いてあった人形を無造作に手に取るように、左の手だけで俺の胴体をむぎゅっ…と掴み、上空へと連れ去っていく。いまだむせながら、俺は当然抵抗することすらできない。
「「はい、ぎゅーっ……♡」」
そして次の瞬間待ち受けていたのは、脳を破壊するほどの強烈な4倍JKハグ。軽いスキンシップのつもりで行われたハグは、1/4の体格の男子にとっては豊満な腕、胸に全身を包み込まれる刺激的すぎる体験で。視界は全て佑香という女子の制服の襟と鎖骨で埋め尽くされ、首元から香る濃厚なフェロモンに鼻腔を支配される。二つの巨大な胸の中央に胴体がうずめられる形で固定され、両側からはみ出してくる横乳の甘く柔らかい感触に思わず身悶えれば、「「わわ、落ちちゃう」」むぎゅぅぅっ…♡と、さらに強く抱きしめられるのだ。何が起こっているのか、頭がぐちゃぐちゃになって理解が追い付かない。何故俺は、初対面の女子の豊満な上半身の中で思い切り抱きしめられているのだろうか。俺を締め付ける腕も、胸も、力が強すぎて脱出する気が全く起きない。並みの男子高校生程度の体重があったはずなのに、普通の体格の華奢な女子の腕で軽々と空中に抱き留められている。こんなスキンシップ、おかしすぎる。同い年の高校生男女がやるスキンシップじゃない。なんでこの女子は俺を抱きしめることに抵抗が無いのか。何故この状況で周りの女子たちは恥ずかしがらず、けらけら笑っているのか。
「「あははっ、おとなしくなっちゃった♪」」はぁっ…♡
「っっ……」ビクッ…
耳元で放たれる高らかな声と吐息に、無意識に身体が反応してしまう。大きな声を耳元で出された驚きと、耳の奥まで吐息を流し込まれた刺激。同級生女子の胸の中で無言で身体をビクつかせる姿を見た周囲の女子たちは、
「「……あはっ…♡」」
「「………♡」」
何故かそれを茶化すこともせず、笑みを浮かべながら観察しているだけ。周囲の空気がどこか、濃厚なものに変化しつつあることを、しかし俺は気付いていなかった。
「「はい、ご褒美終わりね」」
「ぷはぁっ……はあっ、はあっ……」
「「ご褒美って言っちゃってるじゃん笑」」
「「まあ、あれだけ嬉しそうだったからねぇ」」
「「よっぽど気持ち良かったんじゃない?」」
何故、女子の胸の中で興奮していたことを、クラスメートたちが受容しているのだろう。
それは。俺がもう、女子たちにとって対等な異性ではないから?
力が敵うはずのない存在だから?
「「って、次の時間体育じゃん!」」
「「やば、早く着替えないと」」
「「ちょ、脱ぐのタンマ!原田くんまだいるから」」
「「ああー……」」
「「んー…もう、別によくない?」」
「「そうだね…一人だけだし、わざわざ廊下に連れてくのも面倒だし」」
いまだ全身に残る、温かく巨大な4倍JKハグの感触。
治まらない股間の膨張を隠しながら息を切らして机に倒れ込み。
そびえ立つJK美脚たちが、悠然とセーラー服や紺色のスカートを脱いで下着姿を披露していくのを、
俺は呆然としながら見上げるしかなかった。
---続く---