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瑞樹のバスケットシューズの中敷きの中に転移した俺は。
「「よい…しょっ」」
ズンッ!!
めりめりめりっっ…♡♡
(っっ!!???!?苦しいっ!!痛いっ!!死ぬっ!!)
俺の全身を容易に埋め尽くすサイズの、紺色ソックスに包まれた巨大足に。人生で経験したことのない絶望的な圧力で踏み潰された。
ぎゅっ!!ぎゅっ!!
(ひぎっ!!??がはぁっ!!??)
柔らかいようで固くたくましい足の裏をシューズに押し込むために、何度も何度も巨人の全体重がかけられる。ビルのように巨大な瑞樹の途方もない体重が、小さな中敷きの俺に何の手加減もなくかけられているのだ。苦しいなんてもんじゃない。一瞬で意識が飛びそうになるほどの圧迫を食らい、気を失いそうになったところへ追撃のように踏みつけの拷問が続く。
むぎゅうぅ…♡
(あ……が………)
汗で蒸れ蒸れの足の裏にみっちりとプレスされ、俺の身体は瑞樹の足の裏の形に合わせて変形していく。俺は、瑞樹の足を衝撃から和らげるクッションでしかない。幼馴染の巨大すぎる足にみちっ♡みちっ♡と踏みしめられながら、一瞬のうちに人間性を喪失していくのを肌で感じる。
「「じゃあ、そろそろ練習行こっかー」」
「「そうだね」」
(待って…歩か…ないで……)
自分を支配するこの巨大な足裏が動くのが、たまらなく怖い。こんなに大きなものが歩行したら、どれだけの衝撃が押し込まれるのだろう。
ぐらっ……
俺の願いもむなしく、俺と瑞樹の足を包んでいるシューズごと、空中にふわりと浮かぶ。瑞樹が歩行のために右足を上げただけなのだが、世界全てが激しく動く天変地異に巻き込まれたような感覚だった。
そして、
ズゥンッ!!!
めりめりめりっ…♡ぎゅうぅぅっ…♡
(ああああああああっっっっ!!???)
覚悟を超えた圧力に、心の中で絶叫する。身体は中敷きになっているはずなのに、内臓が全て飛び出しそうな感覚に襲われる。生身だったら、今の一歩だけでそれこそ内臓まで潰されていただろう。つい十数時間前まで同じ体格、いや、俺の方が背が大きかったはずなのに。今や、瑞樹の歩行で命を落としそうになっている矮小な存在でしかない。しかも、その惨状を瑞樹本人に気づかれていないのだ。…俺は、自分を支配するこの巨大足の持ち主様が、元々幼馴染であったことを信じられなくなっていた。
ズンッ!!ぎゅうぅぅっ……
ズンッ!!ぎゅうぅぅぅ……
(ごぼっ!!??がほっ!!??)
瑞樹が無意識に歩行する度に、絶望的な強さで全身プレスされる。どれだけ逃げたくても、どれだけ怖くても、次の瞬間にはみちみちっ♡とシューズからはみ出しそうな巨大足で無慈悲に潰され、じゅわあっっ♡と分泌された蒸れ蒸れの汗の成分を全身に擦りこまれるのだ。もはや奴隷のような立場となった俺は、
(ごめんなさいっ、ごめんなさいっ…)
ひたすら、少し汚れた靴下の裏に向かって謝り続けていた。ただの一人の女子高生の足裏に謝るという滑稽さに気づきもせず。
「「じゃ、今日は実戦形式で!」」
「「はーい」」
体育館のコートに到着していたご主人様は、部活が始まるとさらにその動きを激しくさせた。
ここからのことは、ほとんど記憶も残っていない。
「「こっちパスッ!!」」
「「はいっ!」」
ズンッ!!ズンッ!!
ぎゅぅっ!!めりめりめりっ♡♡!!!
(げほおっ!!??もうやめっ…あああっっ!!??)
瑞樹が縦横無尽に走り、急ブレーキをかけ、時にはジャンプして。普通に歩いていた時の何倍もの圧力と重力。もはや言語化することもできない。ご主人様がかかとでブレーキをかければ、固い巨大なかかとで俺の顔面をぎゅうぅぅぅっっ!!ごりごりっ…♡と擦り潰される。線の外に出るのをつま先で耐えれば、五本の巨大な足指でむぎゅううぅっ!!と俺の下半身が圧迫される。
そして、それよりも俺の尊厳を奪ったのは、尋常でなく染み出してくる瑞樹の汗だった。
ぎゅっ!!じゅわあっっ♡♡
(あ……あ……汗でっ…溺れるっ……)
蒸し暑い体育館で練習を始めた瑞樹は、足の裏にもかなりの汗をかいていて。靴下は既に汗でびちょびちょで、足に体重がかかるたびに大量の汗がじゅわぁっ…♡と染み出し、俺の身体に存分に染み込んでいくのだ。はっきり液体と分かるレベルの大量の汗で、俺は瑞樹の汗と一体化する。自分を構成する成分の何割かが幼馴染の汗で支配され、自分の身体から幼馴染の汗の匂いしかしなくなっていた。汗で汚された、というよりも、自分が瑞樹の成分に取り込まれた、という感覚が勝ち始めていた。巨大な足の裏と自分の境界線が分からなくなっていく。
「「瑞樹、シュート!」」
「「んっ」」
ぎゅうっっ!!
ふわっ……
瑞樹がシュートするために、一度踏み込んでからジャンプする。激しい踏み込みで意識を飛ばされそうになった俺は、再度空中に連れていかれる。束の間の無重力状態。この後待ち受ける地獄のような苦しみが、スローモーションで近づいてくる。
そして、
ダンッ!!!
ぎゅううぅぅぅぅっ……♡♡!!!
じゅわぁぁぁっっ…♡♡
(がああああぁぁぁっっっ……!!!!!)
巨人の恐ろしい全体重が、思い切り俺の全身を踏みしめた。全身が巨大な足裏の表面にめり込んでいくような感覚。このまま足裏と一体化してしまうのではないかと思えるほど、顔も、上半身も、腰も、足も、全て幼馴染の足裏に密着して沈み込む。そして大量の汗がご主人様から分泌され、汗まみれだった俺の身体にさらに濃い体液が塗り込まれていく。
意識が遠のいていく。明らかに、人が耐えられる苦痛を超えていた。完全に瑞樹のシューズのただの中敷きと化した俺は、人間に中敷きとして使われることの絶望と苦しみを嫌というほど味わってしまった。そして、少しづつ、中敷きとしての奴隷のような自我を強引に植え付けられていった。
俺はもう、自分を支配するこのご主人様と、元のように話せる気がしなくなっていた。
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「「あ~疲れた~」」
「「今日汗やばいかも」」
「「帰りアイス買っていこうよ!」」
2時間半に及ぶバスケ部の練習が終わり、更衣室では女子たちが汗だくの身体をタオルで拭きながら談笑していた。
「「私、最近できた雑貨屋寄っていきたい!」」
瑞樹は部員たちと楽しそうにしゃべりながら、ピンク色の小さなタオルで汗びっしょりの身体を丁寧に拭き取っていた。
むぎゅっ…ぎゅっ…♡
その中に、幼馴染がいるとは知らずに。
(瑞樹のっ…汗がっ…げほっ、げほっ!!)
瑞樹の柔らかな素肌をべっとりと濡らす大量の汗が、俺の全身に容赦なく塗りたくられていく。瑞樹は手のひらサイズのタオルを右手に持ち、身体のあらゆる所の汗を俺の身体で丹念に拭き取っていく。
「「~~♪」」ぎゅっ、ぎゅっ…♡
むわあっ…♡
部活終わりの瑞樹の身体は蒸されて熱を帯びており、汗の蒸気が上がっているのではないかと思えるほど。年頃の女子高生なら男子には絶対に嗅がせないであろう生々しい汗の匂いが、瑞樹の巨体付近に立ち込めていた。
(すごいっ…匂いっ……ぐっ…)
色濃い汗の匂いを強制的に嗅がされる一方で、中敷きとして踏みつけられたときの苦痛感はそこまで無かった。むしろ、瑞樹の素肌に擦り付けられる刺激が俺の精神を動揺させていた。
「「んしょっ…」」
ごしっ、ごしっ…♡
むちむちの太ももの表面に、タオルを当てがう瑞樹。適度に筋肉が付いてむっちりとした感触の素肌に、俺は身体全てを擦り付けられる。汗のぬめぬめした感触と、その奥のすべすべの素肌の感触が混ざり合い、「気持ちいい」と思えるほどの快感が流し込まれる。
(あっ…ああっ…♡)
ぎゅうぅぅ…♡とタオルが内ももに押し付けられたと思えば、拭き取る瞬間にぷるんっ…♡と内ももの肉がえっちに揺れる。健康的な太ももがぷるんぷるんと揺れる光景すら、股間に悪い。
そのまま、タオルを上の方にスライドさせていく瑞樹。
ごしごしっ…♡むにゅうぅ…♡
(っ!!??)
ユニフォームの短パンの裾からタオルを入れ、巨大なお尻から滲み出た汗を直接拭き取っていく瑞樹。突然絹のように柔らかな感触を押し付けられ、俺は異常な興奮で何も考えられなくなる。
むにぃ…むにゅっ……♡
(こんなのっ…だめだっ……瑞樹……)
幼馴染のデリケートな部分に全身で触れている興奮に交じって、強烈な罪悪感が押し寄せる。瑞樹のお尻を、女の子の身体として認識して興奮してしまっている自分。
「「あっつ~…」」
するっ……ごしごしっ…♡
(ああっ…♡)
瑞樹は上半身のユニフォームの裾を少しめくって、その中からタオルをねじ込み、自分のお腹を直接拭いていく。ぷにぷにしているようで少し筋肉質なお腹の汗が、俺の身体にたっぷりと染み込んでいく。
(っ………)
見てはいけないと思いつつも、上を見上げてしまう。…白いスポーティーなブラジャーに包まれた、あまりにも大きすぎる胸。巨大な下乳は天井のように上空にそびえ立ち、その重量だけで俺を潰せてしまえるほどに見えた。…実際のところは、そこまで胸が大きいという訳でもないはず、なのに。手のひらサイズとなった今、瑞樹の胸は途方もなく巨大なものに見えた。
ごしごしっ…ぎゅっ、ぎゅっ…♡
そのまま脇腹、広い背中まで余すことなく擦り付けられ、瑞樹の上半身の汗は全て俺の身体の中に染み込んでいった。ご主人様から出た老廃物を一手に引き受ける、タオルという存在。その過酷な労働は、明らかに同じ立場の人間がやるべきものではなかった。圧倒的な上位存在と、奴隷のような下位存在。今この瞬間、瑞樹の俺の関係は、それに近かった。
「「よしっ、帰ろ」」
ばさっ!!
(ぎゃぁっ!!)
散々自分の汗を染みこませたタオルを、瑞樹はバッグの中に雑に投げ捨てる。
ジーーーッ……
そのまま、バッグのチャックが閉められる。俺は一瞬にしてバッグの暗闇の中に閉じ込められてしまった。
「「じゃね~」」
「「また明日~」」
ズンッ!!ズンッ!!
他の部員と挨拶を交わしながら、歩行を進める瑞樹の巨体。バッグの中もそれに合わせて激しく揺れる。
(っ……俺、このまま…どうなるんだ……)
アプリの不具合により、元の身体に戻れなくなったこの状況。このまま瑞樹に家まで持ち帰られてしまったら。俺は、いつ元に戻れるのだろうか。瑞樹に気づいてもらえるのだろうか。
先の見えない絶望的な状況の中、俺は瑞樹の汗の匂いに包まれながら、バッグの中で横たわるしかなかった。
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「「………」」
カリカリカリ……
その夜。俺は、宿題を真面目に解いている瑞樹の顔を、下から見上げていた。
「「ん~……」」
難しい問題が出てきたのか唸っている瑞樹を見上げる俺は、ふわふわの小さなくまのぬいぐるみだった。
…汗を拭くタオルとして部活終わりの瑞樹に使われた後。バッグに入れられた俺は、そのまま瑞樹の家まで持ち帰られてしまった。そしてバッグが瑞樹の部屋の机に置かれたタイミングで、再び意識が朦朧としてくるのが分かった。
次に目覚めた俺は、元の肉体には戻っておらず。机の上に置いてあった小さなぬいぐるみの中に意識が転移してしまったのだ。
(俺は、ずっと近くの物の中に転移し続けるのか……)
瑞樹の部屋に連れてこられてしまった今、近くには瑞樹の私物しかない。物体と化した俺は声を上げることも自力で動くこともできず、瑞樹に気づいてもらえる手段など持ち合わせていなかった。このままじゃ、俺は瑞樹の私物の中にランダムで転移し続けてしまう。
(お願いだ…何か……気づいてくれ……)
とはいえ、学校の近くの廃墟にある俺の肉体が見つけられるのは相当難しく思えた。本来立ち入り禁止となっているあの場所には、そうそう人は入ってこないだろう。…そんなことを考えていると、どんどん絶望的な気持ちになってくる。
「「はぁー…お風呂入ろ」」
ガタンッ!!
(ひっ…!!)
突然大きな音を立てて立ち上がった瑞樹に、少しびっくりしてしまう。巨大な幼馴染の一挙手一投足に怯えてしまうのだ。散々大きな足の裏で踏みしだかれた悪夢がトラウマとなっていた。
ガチャンッ…!!
一人、取り残される。いや、今の俺は人ではないのだ。瑞樹が所有するただのぬいぐるみ。他の私物と同じく、普通に部屋に置かれているだけだ。
(良い匂いがする…)
瑞樹の部屋は、年頃の女の子らしい、甘くさわやかな匂いに包まれていた。先ほど嗅がされた濃厚な汗の匂いとは打って変わって、ずっと嗅いでいたいとも思えるほどだ。…あの瑞樹の匂いにこんなことを考えているなんて、絶対に本人には言えない。瑞樹を女の子として扱ったことは今までに無かったから。…でも、このピンク色を基調とした可愛らしい部屋とフローラルな香りは、年頃の女子高生のものに違いなかった。
…そこから、たっぷり1時間経っても。ご主人様は部屋に帰ってこなかった。
(………)
何もすることなく1時間過ごすというのが、ここまで苦痛だとは思わなかった。ぬいぐるみの状態では当然、スマホをいじったりマンガを読んだりして時間を潰すことなどできない。テレビも見れない。シーンと静かな部屋の中で、テディベアとして机の上でただ座っていることしかできないのだ。
そのうち頭の中で何かを考えることにも飽き、俺は無心で瑞樹の帰りを待ち続けていた。何も起きないこの世界に、刺激が欲しい。ご主人様に帰ってきて欲しい。途中からそんな感情だけが、頭の中を支配し始めていた。
ガチャッ!!
「「あー、さっぱりした」」
ズンッ!!ズンッ!!
(っっ…!!)
突然部屋のドアが開き、巨大なご主人様が帰ってきた。退屈な時間を壊してくれる巨大な瑞樹という存在に、俺の心は高鳴っていた。
「「よいしょっ」」
ドスンッ!!
パジャマ姿の瑞樹が、机の椅子にドカッと腰を下ろす。そのまま机に置いてあったスマホを手に取って、無言で弄り始める。
(なんだこの…良い匂い…!)
風呂上りの瑞樹から発せられる香りは、さっきまで部屋で香っていた匂いの何倍も良い匂いで。シャンプーの匂いなのか、瑞樹の素肌から発せられる匂いなのか分からないが、少し嗅いだだけでドキドキが止まらなくなってしまう。
「「~~♪」」
のんびり鼻歌を歌う瑞樹の茶色の髪は少し濡れていて、それが幼馴染を何倍も可愛く見せていた。何故髪が濡れているだけで、こんなにも可愛く見えるのだろうか。
そして、薄いピンク色の可愛らしいパジャマ姿。学校では絶対に見ることができない油断した格好は、何だか見てはいけないものを見てしまっているような気分になる。首元から鎖骨まで大胆に見えていて、それでも瑞樹は気にも留めずスマホを弄っている。当然だ。この部屋には瑞樹以外の人間はいないのだから。
「「ふぁ~……ん……もう寝ようかな…」」
大きなあくびを漏らした瑞樹は、そう独り言を呟いてスマホを机の上にゴトリと置く。かと思ったら、瑞樹の大きな手がこちらに無造作に伸びてくる。
むぎゅっ……
(っっ!??な、なに…?)
瑞樹はぬいぐるみとなった俺の胴体を右手で優しくわしづかみにすると、ぬいぐるみを持ったまま部屋のベッドの方にズンッ…ズンッ…と歩いていく。そして、
ドサッ……
「「はー…疲れた」」
瑞樹はベッドに仰向けに倒れ、俺が入ったぬいぐるみを両手で持って顔の前まで持ってくる。
(っ………)
巨大な瑞樹の顔が、景色いっぱいに広がる。風呂上りの蒸気した表情と濡れた髪。ベッドに倒れ込んで少し安堵したような表情。それらが相まって、俺は幼馴染に、今までにない感情を覚え始める。
(こんなに…可愛かったっけ……)
比較的ぱっちりとした目に、意外とすらっとした鼻。きちんと表面が手入れされたふかふかの唇に、さらさらな茶髪のショートボブ。世間一般的に言えば美少女とも言えそうな瑞樹の顔立ちだった。それを一度意識してしまった今、もう瑞樹を昔のような目で見ることは出来なくなっていた。
「「ふふっ…♡」」
さわっ…さわっ……
(あっ……)
瑞樹は少し微笑むと、俺の頭を右手の指で優しく撫でる。ふわ、ふわ、と穏やかな指の感触が気持ちいい。おっきな顔で見つめられて、おっきな手でやさしく触られて。巨大な女子に支配されて包み込まれる気持ち良さに、溺れていく。
「「~~♪」」
すりすりっ…さわっ…
(もっと……撫でてほしい…)
ご主人様のなでなでにすっかり骨抜きになった俺は、幼馴染に頭を撫でられているという恥ずかしい状況であることも忘れ、心の中で尻尾を振り続けていた。ずっと撫でていてほしい。ずっと見つめていてほしい。
「「……寝よ」」
ぬいぐるみを撫で回した瑞樹は満足したのか、枕元に置いてあった電気のリモコンを押す。ピッ…という音の後、部屋の電気がすーっ…と暗くなっていく。
「「んしょ」」
瑞樹は仰向けだった体勢から右の方に身体を倒し、そして。
むぎゅうぅぅ…♡
ぬいぐるみを、両手と胸で抱きしめた。
(あああっ……♡)
あまりにも甘美な感触に動揺する。ふわふわと気持ちいいパジャマの生地に押し付けられ、さらにその奥に存在する胸の柔らかさがダイレクトに伝わってくる。巨大な上半身から放出される女の子の甘い匂いに包まれ、全身にその匂いが染み込んでいくような感覚があった。
寝る時の癖なのだろうか。瑞樹は俺が入っている小さなくまのぬいぐるみを胸に抱きよせ、そのまま目を閉じて眠ってしまった。
「「すー……すー……」」
寝息を立て始める巨人の胸元で、俺は瑞樹に抱きしめられる充足感で胸がいっぱいになっていた。こんなにも巨大で魅力的なご主人様の身体に埋もれられることが、幸せだった。
…夕方には地獄のような経験をしたはずなのに。同じご主人様に思い切り踏みつけられ、汗をしこたま吸わされて。絶対に元の肉体に戻りたいと思っていたはずなのに。
俺は、巨大な幼馴染の身体に心を奪われようとしていた。
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次の日、ご主人様の巨大な上半身に包まれながら目を覚ました俺は。
「「ふぁ~あ……」」
ドンッ!!ドンッ!!
ぶらんっ、ぶらんっ…
(うっ…ぐっ……)
大きな手で胴体を掴まれたまま、巨大な歩行に連れ回されていた。朝起きて向かう場所と言えば、洗面所。
「「んん……」」
ぽすんっ…
眠たげな声を上げながら、ぬいぐるみを洗面台に置く瑞樹。そのまま洗面台の上に置いてあった自分の歯ブラシを手に取る。
その瞬間、俺の意識がもやもやと薄れていくのを感じた。
------
(……え?)
気づけば俺は、あったかい巨大な手に胴体ごと掴まれていた。
「「………」」
眼前には、これまでにも増して巨大な人の顔。紛れもなく、それは瑞樹の顔だった。
カシャッ…
むにゅっ……
(うわっ…!?…な、なに……?)
突然俺の顔面に、白くて粘性のある液体のようなものがかけられる。視界の端に、巨大なチューブのようなものが見えた。赤、白、青のパッケージに包まれたやや細長いチューブ状のもの。見覚えのあるそのパッケージは、明らかに歯磨き粉だった。
(俺……歯ブラシに…!?)
自分の立場を理解してから、それが何を意味するのかを噛み砕くのに時間がかかった。瑞樹の手で持たれていること。歯磨き粉を塗りたくられたこと。そして、
「「んあっ……」」
にちゃっ…むわあっ…♡
目の前で巨大なぷにぷにの唇が開け放たれ、その中にある怪物のような舌や臼のような凶悪な歯たちが見せつけられた。それらが、歯ブラシとなった自分を迎え入れようとしていることに、ようやく気付いた。
歯ブラシが瑞樹の口内に向かって動き始める。
(嘘だっ…待ってっ……!!!!)
唾液にまみれた凶悪な空間に押し込まれる恐怖で、この現実を信じることができない。しかしむわあっ…♡と無意識に吐きかけられる生暖かな吐息が、その匂いが、この状況を現実のものだと教えてくる。
「「あー……」」
遂に俺の頭部は、開け放たれた唇よりも奥の空間に到達する。むんむんっ…♡と湿度100%の空気が纏わりつき、完全に瑞樹の口内のテリトリーに捕まったことを自覚する。外の景色は完全に見えなくなり、よだれでべとべとな巨大な舌がうねっている様子や、俺の頭と同じくらい大きな歯がたくましく生えそろっている様子を目の当たりにする。
そしてそのまま、俺の頭が歯の表面に到達して。
シャコシャコシャコッ…!!!
(痛い痛い痛いいたいっっっ!!???)
容赦なく頭を固い歯に擦り付けられ、激しい痛みで気が狂いそうになる。食べ物を擦り潰すために作られた巨大な歯が、何度も何度も俺の頭と顔面を往復して汚れを押し付けてくる。瑞樹の巨大な手で強制的に高速ピストン運動をさせられる俺は、痛みを認識する間もなく次の痛みが押し寄せ、苦痛を頭で理解することも出来ていなかった。とにかく、逆らえない巨大な力によって拷問に似た責め苦を受けていることだけは分かった。
「「んぐ……ん……」」
シャコシャコシャコッ……!!
そんな口内の地獄には無関心なご主人様は、寝起きでぼーっとしたまま歯ブラシを無慈悲に動かし続ける。唇をぴったり閉じて歯ブラシを動かす瑞樹の姿を外から見たとしても、その口内の状況の激しさを伺い知ることは出来ないだろう。しかし歯ブラシとして口の中で強制労働をさせられてる俺の視点からは、この世のものとは思えない過酷すぎる労働環境が嫌というほど目に入ってくる。
ぐちゃっ…にちょっ……にちゃっ……♡
俺の顔が歯に擦り付けられれば、歯の表面に付着していた食べかすや唾液がこそぎ落とされる。そして無意識に分泌された唾液の海が巨大な舌の根元付近に溜まっており、舌が何気なくうねる度にべちゃっ…♡ぐちゃっ…♡とやや下品な音を立てて唾液の海が跳ね上がるのだ。その飛沫が俺の全身に断続的に降りかかり、俺の腰から上は瑞樹のよだれまみれになってしまっていた。
「「んんっ…」」
シャコッ!!シャコッ!!
(ぎやああっっ!!?があっっ!??)
頭でご主人様の歯を、上半身でよだれを受け止め。さらに、俺の腰から太もも辺りまではむにぃ…♡と巨大な唇にしっかり捕らえられており、歯ブラシが動かされる度に柔らかな唇の感触が腰と太ももを高速で往復するのだ。その刺激だけだったら、なんて甘美だっただろうか。股間回りをむちむちのご主人様リップが何度も何度もむにゅっ♡むにゅっ♡と這いまわり、よだれが潤滑油となって唇のきめ細かな感触を塗り込まれていく。しかしそんな快感も消え去ってしまう程、口内の歯とよだれで蹂躙される上半身の苦痛が強烈すぎた。
「「~~~♪」」
くるっ……
シャコシャコシャコッ!!!
呑気に歌を歌いながら、歯ブラシの向きを変えて上の歯を磨き始める瑞樹。俺の苦痛はまだ終わらず、大きな歯が近づいてくるのを泣きながら見ているしかない。
(もういやだっ…やめてっ……)
人としてのプライドをズタズタに引き裂かれるような使われ方だった。本人としても嗅ぎたくないであろう食べカスの匂いや濃い唾液の匂いを存分に染み込まされ、ご主人様の顔すら見えない状態で徹底的に歯の表面に擦り付けられる。俺はご主人様が瑞樹であるということを考えないようにし始めていた。自分と同じ立場でずっと遊んでいた幼馴染の口内でこんな屈辱的な使われ方をしているという事実が、辛く、情けなく、屈辱的で、悲しかった。このご主人様は、俺の知らない巨大な人間様。俺が絶対に勝てないはずの、強大な存在。そう思いこまないと、精神が耐えられそうになかった。
しかしそんなことを自分に言い聞かせていた時に、
「「んあっ…♡」」
でろぉ……♡
食べカスと唾液まみれになった俺は口内から取り出され、唇をだらしなく開けた幼馴染の巨大な顔を見せつけられることになるのだった。…よく知っている高校生女子に歯ブラシとして蹂躙された事実を、嫌でも認識させられる。俺の顔面と巨大な唇の間に引かれた唾液の糸が、ご主人様の口内の奴隷になったような感覚を誘発する。俺はこの凶悪な口内から、絶対に逃げられないのだ。
ジャーー……
「「くちゅくちゅっ……ぺっ…♡」」
大きな音を立ててうがいするご主人様の様子を間近で見させられる。よだれまみれの俺の顔面を洗うのは後回し。まずはご主人様の口内を綺麗に洗い流すことが最優先なのだ。
ジャーー……
ぎゅっ、ぎゅっ…
(がふっ、がはっ、痛いっ……)
そして巨大な親指で、雑に顔面を擦って洗われる。過酷な口内労働に従事したことを褒められもせず、労わられもせず。当然のように指一本で顔を擦り洗われ、そのまま歯ブラシ置き場にカランッ…と投げ置かれるだけだった。
「「~~~♪」」
ドスンッ!!ドスンッ!!
自分の歯を洗わせた歯ブラシに見向きもせず、地響きを立てながら洗面所を後にするご主人様。散々こき使われた挙句置いてけぼりにされた俺は、しばらく呆然と、誰もいない巨大な洗面所空間を見続けていた。
すると、また自分の意識がもやもやと薄れていく。良かった。もう、こんな過酷な私物の中にいるのはたくさんだ。とりあえず、もっと楽なものにしてくれ…。そんな願いと共に、目を閉じる。
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(……え?)
しかし目を開けると、景色は変わっていなかった。先ほどと同じ洗面所の景色。その高さもスケール感も、何も変わっていない。自分の身体を見下ろすと、やはり同じで。歯ブラシの細い柄の部分が見えているだけだった。
ただ、その色だけが先ほどと違っていた。
「「………」」
ズンッ!!ズンッ!!
(ひぃっ!!)
その瞬間、また大きな足音を立てながら、洗面所に入ってくる巨人がいた。その巨人は鏡の前に立つと、自分の髪を弄り始める。…下から見上げる巨人の顔に、見覚えがあった。
(瑞樹の……妹……?)
昔、瑞樹の家で遊んだときに何回か見かけたことがある。言葉はそこまで交わしたことが無かったが、よく覚えている。あの時は小学生だったが、今は恐らく中学3年生くらいだろうか。少しだけ大人びた、しかしまだ幼さが残る顔が、上空に無表情にそびえ立っている。
その巨大な妹が、こちらに向けて手を伸ばしてきたのだった。
ぎゅぅっ……
(!!??うそだっ…いやだっ…!!)
その中学生は俺の身体をわしづかみにすると、先ほどと同じように、巨大な歯磨き粉チューブの中身を俺の顔面にむにゅっ…とぶちまける。
俺は、瑞樹の歯ブラシの中から、妹の歯ブラシの中に転移したのだ。
その事実に絶望した俺は、中学生の幼いぷにぷにリップがむあっ…♡と可愛らしく開け放たれる凶悪な光景を、震えながら見つめることしかできなかった。
「「はあむっ……」」
むにゅぅぅ…♡
(あああっっ!!)
巨大でふくよかな唇が、俺の腰あたりを躊躇なく挟み込む。俺の肩くらいしか身長がないはずなのに、今やその唇だけで俺の動きを捕えて離さない。幼馴染の妹の唇に触れてしまっている罪悪感と、眼前で待ち受ける巨大な歯に対する恐怖感で胸がいっぱいになる。口内にむわあっ…♡と広がるよだれの匂いは姉のそれとはまた違い、どこか甘ったるいような匂いを纏っていて。姉妹の口内の匂いを連続で強制的に嗅がされ、その違いを認識し始めている自分が惨めに感じた。
そこからは、地獄の再上映だった。
シャコシャコシャコッ!!
(あああああっっ!!??)
先程より少し小さめに感じる歯の表面を、俺の顔面でごりごりと擦り上げていく。もう逃げられると思っていた拷問を再度実行され、俺の精神ごとたくましい歯の表面が削り取っていくようだった。
「「んぐっ……」」
ぐちゃっ…にちゃぁっ……♡
大きな舌が蠢くたびに、年下の中学生の唾液が容赦なく降りかかる。なんて屈辱的なのだろうか。自分よりも力も経験も劣るはずの存在に、口内の汚物をこすり取るただの道具として使い倒されるのだ。しかも腰は唇でみっちり固定され、その柔らかな感触がやはり股間回りを這いまわる。奴隷のように使われているはずなのに、その唇の刺激に一瞬でも性的な意識を向けてしまう自分が最高に惨めだった。
「「んえー…」」
でろぉー…♡
中学生の口内で散々強制労働させられた俺は、最後によだれまみれになりながらも口内から救出される。瑞樹の妹はやはりこちらに見向きもせず、まず口内の歯磨き粉や唾液を吐き出そうと唇をすぼめる。そして、
「「ぺえっ…♡」」
べちょぉっ…!!
(っっ!!??)
吐き出された唾液と歯磨き粉と食べカスの塊が、偶然俺の顔面に思い切り降りかかる。俺が頑張って擦り落とした汚物が、その功労者に向かって無慈悲に吐きかけられたのだ。
だらーっ…♡
「「………」」
ぐちゃぐちゃの唾液の塊が、俺の顔面を伝ってシンクの方に垂れ流れていく。巨大な中学生は表情も変えず、汚い俺の身体に向かって蛇口を捻る。
ジャーー……
ぎゅっ!!ぎゅっ!!
(っ………)
再び親指の腹で雑に洗われる俺は、もうプライドも感情も失いかけていた。
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俺は、自分が人間としての肉体を持っていたことを忘れるほど、延々と瑞樹の私物の中に意識が転移され続けた。
「「よいしょっと」」
ぎゅうぅぅぅ…♡
(重いっ…!!苦しいっ……)
瑞樹の部屋の椅子に敷いてあるマットに転移すれば、身体よりもデカいむちむちのお尻が押し付けられた。瑞樹の全体重がマットにのしかかり、お尻の肉の形に自分が変形していくのが分かった。
「「ん~…」」
ぎゅむっ……ぎゅぅ……♡
瑞樹が身じろぐたびに、左右のお尻の肉がむぎゅぅ…♡と押し込まれて。だんだんと熱を帯びていくお尻に蒸され、俺の身体には瑞樹がお尻にかいた汗の跡がくっきりと刻まれてしまった。
またある時は、タンスの中のブラジャーに転移したまま何日間も閉じ込められた。
ガラガラッ!!
「「今日はー…」」
ごそごそ……
毎朝ご主人様が引き出しを開けることで、暗闇に包まれていた引き出し内部の世界に光が差し込む。タンスの中で退屈に殺されそうになっていた俺は、光の世界から見下ろす巨大な瑞樹の姿が女神様のように見えていた。動きのない世界に現れる、唯一にして絶対的な存在。しかしその女神様は、俺が入ったブラジャーの隣に畳まれていた別のブラジャーを手に取ると、そのまま引き出しを閉めてしまうのだ。
(………)
こうなれば、俺が外に出られるチャンスは明日の朝までおあずけとなる。また24時間、地獄のように退屈な時間の中に囚われるのだ。これは、歯ブラシとして激しく使用されたときとは全く別種の拷問と言ってよかった。
そして、ある日の朝。
ガラガラッ!!
「「………」」
今朝も現れた、巨大な女神様。その整った顔がこちらを見下ろし、今日付ける下着を物色している。女神様はそのまま手を伸ばし…俺の身体を掴んだのだ。
ごそごそっ…
(っっ!!!)
俺は女神様の手によって、外界に引っ張り出される。ずっと暗闇にいたせいか、目が眩んで周りが良く見えない。…目が慣れたころには、眼前に自分の身体よりも大きな生おっぱいが迫っていた。
(お、おっぱい、が…瑞樹の……!!)
初めて見る、幼馴染の生のおっぱい。このサイズ感で目の当たりにするそれはあまりに大きく見え、中心に存在するピンク色の乳首でさえ大きくて迫力がある。なにより、ずっと一緒にいた幼馴染の胸を見てしまうというのは、あまりに刺激的な体験だった。
そのおっぱいに、俺の全身がかぶされていくのだ。
むにゅうぅっ…♡
パチンっ…
「「…うん、よしっ」」
巨大なおっぱいが変形するほど、俺の全身がむにゅうぅぅ…♡と丹念に押し付けられて。おっぱいの肉がみちみちっ♡とブラジャーと密着したまま、背中側でホックが装着される。俺の身体は瑞樹のおっぱいにはりつけにされ、そのふくよかな感触から絶対に逃げられなくなる。
(はあっ…はあっ…!!)
女神様のおっぱいに装着され、退屈な日々から救出された悦びと、大きな胸に密着するという衝撃的な興奮が入り混じる。…瑞樹はその上に制服のシャツを羽織り、俺は瑞樹の服の内部に取り込まれることとなる。
しかし歓喜はここまでだった。その日は最高気温30度を超える本格的な夏の日。一瞬にして、女神様の服の中は過酷なサウナ状態となった。
ズンッ!!ズンッ!!
むわああぁっっ……♡♡
(暑いっ…死ぬっ……!!!)
巨体から放たれる熱気と、おっぱいから滲み出る大量の汗。蒸発した汗がさらに周囲の空気に溶け込み、汗成分で湿度たっぷりとなった空気が俺を襲い続ける。全身にはとっくに女神様の汗が存分に染み込み、汗でぬるぬるとなったおっぱいがたぷんっ…♡たぷんっ…♡と揺れるのを、必死で全身で押さえなければいけなかった。それが、ブラジャーである俺の仕事だから。
一日瑞樹の汗を吸い続けた俺は、
「「あっつ~……」」
パチンっ…
ぶるんっ…♡むわあっ…♡
(…………)
夜、瑞樹が家の脱衣所でホックを外した時には、意識を失いかけていた。…その後、洗濯機でめちゃくちゃに洗われた時の記憶など、ほとんど残っていない。
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瑞樹の私物となってどれほど経ったか分からなくなった頃。俺の元の肉体が廃墟にあるのが見つかったらしい、という知らせを瑞樹が聞いたのを、アクセサリーの指輪になった俺も聞いていた。…もちろん、無事では無かった。
瑞樹は悲しんでくれているように見えた。昔から関係の深かった俺と会えなくなったことに、しばらく落ち込んでいた。
俺はその間、絶望の底に落とされていた。元の肉体が無くなった今、俺は瑞樹の私物から意識を抜け出すことは永遠に叶わなくなった。俺の意識が私物にあることなど、絶対に瑞樹には気づいてもらえない。瑞樹は俺のいなくなった世界で、いつも通り自分の私物を使い続けるだけなのだから。
その事件から一か月が経ち、二か月経ち。半年が経つ頃には、瑞樹はすっかり立ち直って日々の生活を送っていた。
そして、引き続き、巨大な瑞樹に私物として使われる日々が延々と繰り返された。何回も何回も意識が巡り、俺が入ったことのない瑞樹の私物は無いと言っても過言ではない状態だった。俺の人生は、瑞樹の様々な私物の中を日替わりでローテーションしていくことが全てとなった。
そんな日々の中で、少しづつ、少しづつ、俺は自分が何者であるかという意識を失い始めていた。…俺が考えることは、「次はご主人様に何として使ってもらえるのか」「次にご主人様に使ってもらえるのはいつか」の2点だけになり。その他一切、人間らしい思考を行うことはなくなっていた。何故なら、そんなことを考えても意味が無いから。
ぐじゅっ…ぐしゃっ……♡
「「~~♪」」
今日も、ご主人様に使ってもらえる時間が訪れた。俺はご主人様の巨大な身体を洗うためのスポンジ。ご主人様は俺の身体にボディソープをかけると、その大きな手で俺の全身をぐしゃっ、ぐしゃっ…♡と何度も潰し、泡立てていく。
(ぎゃあっ!!痛いっ!!痛いっ!!)
全身を捻り潰される痛みは尋常ではない。自分よりも大きな手で縦横無尽に潰されるのは、恐怖以外の何物でもなかった。…それでも、暗い風呂場に放置される退屈に比べたら、ご主人様に構ってもらえるこの時間は至福の時だった。
「「~~~♪」」
それに、ご主人様の巨大な裸体を見られるのだ。運動しているためにお腹や脚が引き締まっている中、おっぱいやお尻は女性らしくふくよかで。何かするたびにぷるんっ♡と揺れるおっぱいやお尻、太ももの肉が、とにかく煽情的で美しかった。
そしてスポンジを泡立て終えたご主人様は、自分の裸体にそれを近づけていく。
むにゅうぅぅっ…♡
じゅわあぁっっ♡
(あああああっっっ!!!)
豊満なおっぱいの横乳に全身を押し付けられ、その甘美な感触に心の中で絶叫する。俺の身体が横乳にむにゅぅぅ…♡と沈み込み、全身に染み込んでいた泡がじゅわっ…♡と吐き出されていく。身体ごと絞られる感触が苦しくて気持ち良くて、もっと女神様の裸体に押し付けられたい、潰されたい、と感じてしまう。
「「きもちー…♡」」
むにゅっ…むにゅっ…くちゅっ…♡
おっぱいだけでなく、引き締まったお腹、ぷにぷに豊満なお尻、むっちりとした健康的な太もも、張りのあるふくらはぎ、形の綺麗な素足に、次々と俺の身体が押し付けられていく。ある時はご主人様の素肌に顔面ごと擦り付けられ、ある時は背中側でごりごりと強引に擦られる。全身の至る所でご主人様の柔らかい素肌を洗うことが、スポンジとしての使命だった。
さらにスポンジは、風呂椅子に腰かけたご主人様の股の間に伸びていき。
ぐじゅっ…ごしごしっ…♡
「「んっ……」」
(痛い痛い痛いっ!!!)
太くたくましい陰毛の森に、俺の全身が容赦なく擦り付けられる。固い陰毛の感触が全身に突き刺さり、激痛が走る。ご主人様の股間はあまりにもスケールが大きく、その毛だけでもスポンジである俺を激しい苦痛にさらしてしまう。
ぐにぃ…♡ぐじゅっ…♡
「「………♡」」
ご主人様は、巨大な性器にスポンジを丹念に這わせる。その部位の清潔さに気を遣っているようで、巨大おまんこの汚れを俺の身体で何度も擦って落としていく。柔らかいようなざらざらしているような、そんな途方もない感触を全身に刻み込まれる。俺はご主人様どころか、このおまんこにすら勝てない。そういった意識を自然と植え付けられ、俺の私物としての服従心はどんどん強まっていく。
突き刺さる陰毛とざらざらしたおまんこの表面に痛みを味わされ、俺の意識は途切れ途切れになる。…ご主人様の私物として使われるということは、スポンジに限らず、意識を失ったり強制的に目覚めさせられたりというのが日常だった。
「「はあー……♡」」
色っぽいご主人様の声が風呂場に響き渡る。ご主人様は決して自慰を行っているわけではなく、ちょっとしたマッサージくらいの意識で股間を擦り洗うのがいつもだった。スポンジになった時の俺は、毎回ご主人様の巨大おまんこに全身を強引に擦り付けられることだけが恐怖だった。そして、それを快感と捉える精神に塗り替えられてもいた。
ぐじゅっ…ごしごしっ…♡くちゅぅ…♡
「「んー……♡」」
(ああっ!!いやっ……ああんっ!!♡)
柔らかな女神様のおまんこに何度も何度もむにゅぅぅ…♡と密着させられ、強引に擦られ、時々全身を握りつぶされて大量の泡を放出させられる。泡を吐き出す感覚には、強烈な苦痛と圧倒的な快感が同居していた。俺は毎回、握りつぶされたいのか、握りつぶされたくないのか、自分の気持ちすら分からず精神がぐちゃぐちゃになってしまうのだった。
「「もう上がろうかなー…」」
そしてトドメと言わんばかりに、ご主人様はスポンジを股間にあてがい、
ぎゅうぅぅっ!!!
じゅわあぁぁぁっ…♡
(あああああっっっっ!!???♡♡)
右手で思い切りスポンジを握りつぶし、俺の全身から噴き出た泡を股間に染み込ませるのだった。泡と共に、人間としての意識も、プライドも、自我も、全てを全身から搾り取られ、ご主人様の股間の表面に溶け込んで消えていく。俺という存在なんて、ご主人様の股間以下でしかない。自分だけじゃ何もできない俺に、巨大な裸体を洗うという仕事を与えてくださる女神様。その仕事がどれだけ過酷でも、どれだけ苦痛でも、女神様に従事できることが今の俺にとって幸せだった。
「「さっぱりしたー♡」」
ズンッ!!ズンッ!!
ガチャンッ……
俺の身体で全身洗い倒した女神様は、シャワーで泡を流すと、地響きを立てながら風呂場を後にした。俺は大迫力の裸体を下から見上げながら、再び風呂場の中に取り残される。
早く、ご主人様に使ってもらいたい。次は何の私物になるのだろうか。出来るだけ長時間使ってもらえるものがいい。苦しくても構わない。何もできないより、1000倍もマシだから。
今の俺の生きがいは、それだけだ。
---終わり---