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「ここだよここー」
野球部いちのムードメーカー、佐伯が仲良しふたりを連れてきたのは路地裏の奥の奥。暗いし、ジメジメしてるし、室外機の集合で汚い空気が漂う。普段なら…というか頼まれても来たくないような場所だ。
「…催眠屋だって」と看板を見て驚くのは山畑。いたって普通の高校生。
「くだらね…」とつまんなそうにしてるのは江沢。野球部のエースで高身長。あまり群れるのは好きではない。いつもツンケンしてる。
「まさか行く気じゃねえよな?」
江沢はあまりにも佐伯がしつこいので着いてきただけで、まさかこんなふざけた店に入って行くとは思ってはいない。
「…いや、さえちんなら行くでしょ」
山畑はすでに察していた。佐伯なら行かないわけがないと。こんなお店がありましたよで終わるわけがない。
「とーぜん!さ、はいろはいろ」
「おいっ!ちょっと待てって!俺は行かねえって!」
「さえちん!痛いって!」
佐伯は強引にふたりの手を掴み店に引き込んでいった。
入ると外観の怪しさはなく、どこかの歯医者の待合室のような、似合わない清潔感がある部屋だった。椅子が数個ある部屋で、目の前にドアが一つ。そのドアには『ここでお待ちください』の張り紙。3人は大人しく椅子に座って待つことにした。
「たけえ金取られたらどうすんだよ」
「あそこに500円って書いてるから安心だって」
「…もっと取られんじゃないの?追加でとか」
佐伯が指差した先にはたしかに「一回500円」と書かれている。しかし何が一回なのか、なにをされるのか誰もわからない。
しばらくしてドアが開き一人の男性が入ってきた。
「いらっしゃいませ」
中肉中背。白衣にぼさっとした髪の毛。そして丸メガネ。よく漫画で見る研究室にこもりっぱなしの博士といえばイメージしやすいだろうか。そんな男性が入ってきた。
なぜか3人は緊張してかしこまってしまう。
「あ、あの…さ…催眠屋ってなんですか?」
佐伯が聞く。
「そのまんまです。催眠をかけたりするところです」
3人は顔を見合わせる。
「おもしろそうじゃん!ほら!ほら!」
水を得た魚のように佐伯のテンションがあがる。山畑は、まあたしかにという表情。江沢は相変わらずつまんなそうな顔をしている。
そんな3人の顔を見て男は不気味に微笑む。そして「うちのはじめてのお客さんなんで、みなさんには無料でいろんな体験をさせてあげましょう」と言った。
男の名前は品田と言った。この催眠屋を始めて1週間。今日はじめて客を相手にしている。
「はい、指が開かない」
よくある初歩の催眠術。忍者の印を結ぶような手の形を取り、品田が指を鳴らすとそれが離れなくなるというもの。
「うおお!すげえ!マジで離れねえ!」
「…ほんとだ…なんで?」
佐伯は当たり前のようにかかり、山畑も同じように指が離れない。
「……嘘じゃん。俺離れますけど?」
江沢はひょいひょいと指を動かす。ふたりのようにくっついてはいない。さらに指をクロスさせ合わせていた両手も離してしまい、全くかかっていないことをアピールする。
「まあ、個人差がありますから。このおふたりはかかりやすいですね。特に佐伯くんは」
「才能あるってことっすか!?」
「まあ…はは。そんな感じで捉えてくれればいいかな」
なんとなく察した山畑は苦笑いをした。
それから眠たくなる催眠や、立てなくなる催眠といったテレビでよく見るものを何個か体験する。佐伯は見事に全ての催眠にかかった。山畑も佐伯ほどではないが、いくつかの催眠にかかっていた。江沢は全くかからなかった。
では最後にとっておきの催眠をと、品田は佐伯を指名して前に座らせた。そして品田の両手が佐伯の頭に置かれる。
「…眠らせる催眠に似てるね?」
「…知らね。どーでもいいし」
佐伯の頭がゆっくり回される。ぐーるぐーる…。やはりかかりやすい体質のようで、この段階ですでに顔がとろけている。
「佐伯くん、あなたは私の声が心地よく聞こえてきますよ」
「……あー…はい…」
「気持ち良くなる。頭に響いてくる感じが心地よいですね」
「…そぅ…ですね………ぇ…」
だんだんと返事が遅れ、ひとつの単語をいうのにも時間がかかるようになってきている。
「…さえちん、気持ちよさそう」
「……」
「佐伯くん、今すごく気持ちいいね?」
「…………ぁ……い」
「…佐伯くんはもう堕ちるよ?…ほら!堕ちる!!」
品田が大きな声を出した。直後佐伯は糸の切れた操り人形のようにだらんと前にかがんだ。
見ていた二人は、急な大声に驚きビクッとした。佐伯はピクリとも動かない。知らない人が見たら死んでしまってるのでは思ってしまうくらい動かない。
さっきまでの楽しい体験教室のような雰囲気はどこにもなかった。
「さぁ、佐伯くん。立ってみようか」
「…はい」
上から吊るされた糸に引っ張られるように佐伯は立ち上がる。
「……やば」
「………」
寝起きとは違う、生気のない顔。左右開き具合の違う目。閉めることすらできない力のない口は半開きのまま。
「佐伯くんは堕ちました。わかります?堕ちたって意味?」
品田は二人に問いかける。
「…さっきより深い催眠にかかったって…ことですよね?」
山畑の答えを聞き、品田の口角がぐぅっと上がる。
「まぁー…そんなところかなあ。深い催眠…んー?間違いではないんだけど…やっぱり堕ちたっていう言葉の方がしっくりくるなあ。僕のモノになったんだからね」
「…品田さんのもの…ですか?」
「そう、佐伯くんはもう、もとの佐伯くんには戻らなってこと」
一瞬にして空気が凍りつく。山畑はごくりと唾を飲んだ。江沢は姿勢を正す。
「ははは。なんか怖い感じになっちゃったね。大丈夫大丈夫。じゃあここからはひとつショーを見て楽しんでもらおうかな。はい佐伯くん、下だけ脱いでみようか?」
品田がパンと手を叩くと、ぐでっとしていた佐伯がピシッと気をつけをする。力の入らないふざけた顔もキリッとした。
そして「はい、わかりました」とはっきりと答え、常識から逸脱したその命令を躊躇せずこなしていく。
「さえちん…やめなって!」
「…佐伯!」
しかしその声はもはや佐伯には届かない。
下をという言葉から全てを理解したのか、パンツも合わせて脱ぎ、恥ずかしがることもなく佐伯はふたりにちんこを晒した。
「脱ぎました」
「はい、よくできましたね。どうですか二人とも?すごいでしょう」
いくら仲良しとは言え、ふたりは顔を赤くして目を覆ったり、逸らしたりする。
「佐伯くん、友達二人に見られてどんな気持ち?」
「…すごく興奮します」
そう言うと佐伯のちんこはぐぐっと体積を増し、反り上がっていく。皮が剥け亀頭が出る。
あっという間に佐伯のちんこは勃起した。
「なかなか大きいんだね佐伯くんのは」
「ありがとうございます」
そしてスタスタと歩いて山畑の後ろに回り、両肩に手を置く。
「ひゃっ!?」と山畑は驚く。
「山畑くん。佐伯くんは恥ずかしがらないでああやって性器をさらしてくれたんだよ?」
頭を掴まれ強引にぐいと佐伯の方に頭を向けられる。
「…っぐ………」
「佐伯くん、山畑くんが君の性器をもっと見たいんだってー」
「そ、そんなこと言ってないです!」
佐伯の顔が緩む。自分の奥底に潜むマゾな気持ちをくすぐられたのだろうか。嬉しそうに山畑の方へ近づく。
「ほら、ちゃんと見てあげようね」
山畑は頭を固定される。どう頑張っても頭は動かなくなってしまった。
「さえちん…やめ…て」
そんな声も一切届かず、佐伯は山畑の顔の前でちんこを扱き始める。無表情に近いがうっすら嬉しそうに笑みを浮かべ、見せつけるようにオナニーをする。
「佐伯くん、嬉しい?友達にオナニーを見てもらって」
「…はいぃ…とても嬉しいです…もっと見てほしいです…」
扱くスピードが上がる。先走りがローションになり、ぐっちゅぐっちゅと卑猥な音を立て始める。
「もっと気持ちを声にしてごらん?気持ち良くなれるよ」
「はい…チームメイトの山畑にオナニーしてるところを見られてすごく気持ちいいです…俺はいつも人に見られながらしてみたいと思っていたので…今こうやって…山畑の前でシコれて…気持ちいいですっ……へ…へへ…」
さらにマゾな部分をくすぐられたからなのか、佐伯の表情は淫靡なものへと変わっていった。
「よかったねえ佐伯くん。……あれ?山畑くんは、友達のオナニーを見て興奮してきたのかな?」
「ち…ちがっ…!?」
身体は動かせるため、慌てて手でテントを張った股間を隠す。
「いいじゃないか」と山畑の耳元に口を持っていき「正直になった方が気持ちいいんだよ?」と囁く。
「んっうう…!?!?」
山畑は不思議な感覚に襲われた。肩に置かれている品田の手が触手のように伸び、自分の体を拘束しているような感覚に。ただ実際にはそのようなことはなく、これは山畑が品田の毒牙に既にかかってしまっていることを表す症状だった。
「ひぃ…あ……くすぐった…ぃ…」
幻覚の触手は妙にぬめっている。首筋や乳首、腋や太ももと、くすぐったい部分をいじられている山畑は身体をくねらせる。
「君はどこが感じやすいの?」
「…言えない…っ…ですっ」
「さっき言ったことが伝わってなかったのかなあ。正直になりなよ」
「んっ…おっ…っおおおおあああ!?!?」
どうやら触手が耳に入り脳みそをいじり始めたようだ。激しくもがき椅子から落ちてしまい、床で痙攣してしまう山畑。
「きもちっ!きもぢいいい!!もっと!!もっと俺をいじってえええええ!!!」
全身がびくびく震えても、顔だけは佐伯の方を向こうとしている。まるで壊れたロボットのようだった。
「はは、こんなになっちゃうなんてなあ。壊すつもりはなかったのに」
「んおおおお!!!ぎもぢいいい!!もっともっとじゅぽじゅぽしてほしいいい!!」
しまいには身体をガクガク震わせ射精してしまった。それでも品田は触手をとめることはなく、山畑の身体を犯し続け快楽を味合わせていた。
「そんじゃ最後は…君なんだけど厄介なんだよなあ。私の術がうまく効かなかったみたいだし」
壊れていくふたりを見て唖然としたまま動けないでいた江沢。自分は何回も試された催眠術にはかからなかった。だからこのふたりを助けられるのは自分だけだと思った。
「ふたりを元に戻せよ!」
「おお…やっぱり効いてなかったのか。ある意味君はいい逸材なんだけどねえ」
江沢は背が高く体格もいい。見下ろすように脅しても、品田はまだ余裕な表情を浮かべている。
「…インチキ野郎がよ…痛めつけてやってもいいんだぞ」
「やれるもんならやってみなよ?」
すると江沢は一歩下がり制服を脱ぎ始めた。ブレザー、ワイシャツ、肌着…するすると脱いでいく。そしてパンツも躊躇なく脱いでしまい、全裸になってしまった。
痛めつけると言う言葉はどこへやら、ただ敵の前で自慢の肉体を晒しているだけになっている。
「それでなにをするんだい?」
「うるせえな!黙ってろ!今すぐお前を倒して、こいつらを元に戻すんだよ!」
言ってることとやっていることが全く噛み合わない。そしてまた品田の元へ近寄り跪く。ちょうど股間が目の高さにくる。
ガチャガチャとベルトを外し、ズボンとパンツを下ろす。江沢の目の前には品田のちんこがある。
「いやいや、恥ずかしいな。自分の性器をさらすことになるなんて」
「そうだろ!?恥ずかしいよな!?」
まるで勝ち誇ったように叫ぶ江沢。しかし品田は全くもって恥ずかしいなどとは感じていないような表情である。
ここまで来れば大体察しがつくだろう。江沢もすっかりと催眠にかかっていたのだ。
「自分はかかることのない人物だ」と思わされていたと言う表現の方がわかりやすいだろうか。品田は3人を見たときにどのように術に掛けようかを考えていた。
小さな佐伯は特に手を加えずに堕とす。山畑は快楽を交え堕とす。1番の好みであった江沢は、催眠を認知できない、いわば常識改変のようなもので堕としてみようとなった。
「んっ…ふうぅ…んぅ…」
江沢は品田のちんこを咥え舌で優しく刺激していく。どこかぎこちないフェラチオはとても興奮した。これで敵を倒し、仲間を救えると信じ込み、睨みつけながらフェラチオをするその表情もさらに刺激となっている。
「これはキツイなあ」とわざとらしく演技をする。そう言うと江沢は誇らしく笑みを浮かべる。頭の中ではもうすでに品田に勝ったと思っているかもしれない。
「ここで江沢くんがオナニーでも始めたりしたらやばいかもなあ…」
「…ん…!?」
その言葉に反応するように江沢は勃起させる。そしてフェラチオをしながら、自身の勃起したちんこを扱き始めた。
当たり前だがこれで品田を倒せるわけもなく、ただ思惑通りにうごく奴隷のようであった。
それから数十分。フェラチオとオナニーをつづけてきた江沢の顔が赤みを増す。興奮状態も既に針が振り切り、頭の中もぼんやりとし始めてきた。
(そろそろ射精する頃だろう…)
タイミングを見計らい、またわざとらしくこう言った。
「あー…もう辛いな。このまま私が射精するタイミングで、君も射精したら私はやられてしまうよ」
江沢はその言葉に勝ちを確信し、よりスピードを速め始める。
「んっ…っうう…っぐ…んぅ!!」
あと数秒で果てる直前、品田は江沢の頭に手を置き最後にこう告げる。
「君は射精した瞬間、他の二人と同じように堕ちて、私のモノになる」
その言葉が耳に届いたときはもう遅かった。口を離すことも、手を離すこともできなかった。
「んんんっ〜〜〜っっっ!!」
精液は口の中に溢れんばかりに出され、江沢自身も大量の精液を吐き出した。
「んっ…ぐぅ………んぶ……っ……ぶあっ…」
苦しそうにちんこから口を離し、白目を剥いて江沢は倒れた。
品田は周りを見渡す。
佐伯は何十回と射精をくりかえしても尚、忠実に命令を実行し自身のちんこを扱き続けている。
山畑は快楽を与え続けられ、もはや自我が崩壊した無表情となったまま、身体をびくつかせていた。周りには精液が飛び散っていた。
そして新しく堕ちた江沢は、入ってきた頃の整った表情はもはや見る影もなく、口や鼻から大量の精液を垂らしながら、白目を剥いてぶっ倒れていた。握っているちんこからは、ぴゅっとまだ精液が溢れていた。
✳︎
翌日
3人は部室にいた。円く囲うように座り、真ん中にはスピーカーで通話を繋いでいた。
『野球部から堕としましょう』
電話の向こうから品田の声がする。
「そうですね。ご主人様の好みも多くいると思いますよ」と佐伯。
「みんなすぐに興味持ってくれると思います」と山畑。
「あっさりと堕とせると思いますよ。いざとなれば実力行使でいけますし」と江沢。
3人はすっかり品田の奴隷へと生まれ変わった。
『なるほど。それでは今度時間があるときにでも、適当に3人くらい連れてきてください。君たちがいれば、きっとスムーズにできると思いますから。うまくいけば君たちにきちんとご褒美もあげますからね』
「「「ありがとうございます」」」
3人がお礼を言って電話は切れた。直後、部室に部員がやってくる。
「うお、何してんのお前ら」
「エロ動画でも見てたんじゃねーのー?」
さっきまでの無表情から普段の3人に戻る。
「くだらないこと言ってると殴るぞ」
「まあまあ江沢、落ち着こうよ」
「あ、そうだ。勝野と秀太さ、催眠術って興味ない?この前面白いお店見つけてさー」
おわり