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僕の名前は黒田憲樹(くろだのりき)
どこにでもいる普通の高校生だ。
ちょっとばかりもっさりとした髪と生まれつき目つきが悪いせいで周りから勝手に捻くれた陰険なやつと思われている。
まあ実際、ひねくれ者だけど友達はそこそこいるし、部活動にだってちゃんと入っている。
まあその部活も写真部という部員が僕を含めて2人しかいない弱小部活だけど…
写真部は元々部員が5人ほどいて、県の写真コンクールに応募して入賞するくらいの実績を残していた。
先輩達は全員3年生で中にはヤンキーな先輩もいたけど、皆いい人ばかりだった。
2年生の部員がいなかったため、唯一の1年生の新入部員だった僕はそれなりに可愛がってもらえたと思う。
けれどもそんな先輩達の卒業と同時に部員は僕1人になってしまった。
いよいよ廃部かなと思っていた時に信じられないことに1人入部希望者がいたのだ。
しかも、女子…
彼女の名前は宮津真奈香 (みやづまなか)
黒髪のショートカットが良く似合う女の子で、入学当初から一年生の間で可愛いと話題になっていた女子生徒だった。
実際、部室に入部届を出しに来た時にはその顔の可愛いさに驚いたのと同時に何かのドッキリが仕込まれているんじゃないかと考えたほどだ。
「もうっ!!初めての人にそんなこと言うなんてっ!本気で入部したいんですよ、私は!!」
そう言って少し怒った様子で頬を膨らませた彼女の顔は未だに忘れられない。
そして、彼女は正式に入部して写真部の一員になった。
可愛い娘が入部して部員ももっと増えるのかと思ったが、現実は甘くなく新入部員も彼女1人だけだった。
とはいうものの「部活動は2人以上の部員の在籍を原則とする。」と定められたうちの学校の規定を無事に守った写真部は廃部の危機を免れた。
真奈香と一緒に活動していて思ったことは彼女自身、写真が物凄く好きだということ、顔も可愛いだけでなく性格も物凄く良いことだった。
とっても人懐っこく積極的な性格で一緒にいると僕の口数も自然と増えていく感じがした。
真奈香が同学年の一部女子から僕みたいな根暗な上級生1人しかいない部活に所属していることに対して変わり者扱いされているらしいが本人はどこ吹く風。
好きな写真を思う存分楽しんでいるようだった。
僕も真奈香のおかげで対人コミュニケーションが鍛えられたせいか以前よりも明るくなったと友人に言われるようになり、自分でもその効果を実感している。
そして、今日も写真部の活動日だ。
僕は部室の前に立つ。
写真部の部室は他の部活と同じように部室棟にある
原則、関係者以外立ち入り禁止なので施錠されていて、鍵を持っているのは僕と真奈香の2人のみ。
僕はドアの鍵が掛かっていることを確認すると、鍵穴に合鍵を差し込んで解錠する。
そのままドアノブを回して扉を開けた。
部室内はそれほど広くないが細長い10畳ほどの広さとなっており、部屋の中央には画像編集に使うパソコンが設置された机や椅子が置かれている。
他にも今まで歴代の先輩が撮影した写真を編綴したファイルやフィルム、レンズを保管している棚や一眼レフカメラを固定する三脚が壁に立てかけられていた。
そして、その部室の中央に置かれた椅子の一つに入り口に背を向ける形で1人の女子生徒が座っていた。
「真奈香…お待たせ。」
学校指定の紺色と赤色のスカーフのセーラー服を着た女子生徒がゆっくりとこちらを向いて椅子から立ち上がる。
しかし、彼女はただセーラー服を着ているだけではなく、異質な姿をした女子生徒だった。
まず、黒髪ショートカットの頭には黒い猫耳の付いたカチューシャが着けられ、猫の耳が生えているように見える。
両手も黒い大きな猫の手を模したミトンに包まれていて、さしずめ猫の手のように見えなくもない。
極めつけは首には黄色い鈴の付いた黒い首輪を嵌めて、顔の下半分は真っ黒なマスクに覆われていた。
「んむううううっ♪」
くぐもった声を出しながら僕に近付いてくる真奈香。
マスクのせいで強調された大きな二重瞼の目尻が緩んでいる。
「いい子にしてたかい?仔猫ちゃん♪」
そう僕が言うと真奈香は頷いて僕にしがみついてくる。
そこそこ大きい胸が制服越しに僕の体に密着した。
「んんうぅっ♡…んむううっ…♡」
言葉にならないくぐもった声で甘えてくる真奈香。
彼女が着けているマスクは革製で裏側に突起物が付いて装着者が喋れないようになっている。
きっちりと後頭部で留められたベルトのおかげでそう簡単には外れない。
「真奈香…約束通り僕が来るまでエッチなこと我慢してたかい?」
僕の言葉に真奈香は少し恥ずかしそうにしながら頷く。
「その様子だと我慢できなかったのかな?確認させて…」
僕はしがみついてくる真奈香のセーラー服のスカートの裾を持つと捲り上げる。
スカートの下からは白い下着が現れ、股間の辺りに染みを作っていた。
「あれれ?真奈香?この染みは何?」
「んんっ…///」
僕が意地悪そうに問い詰めると真奈香は赤くなって顔を反らす。
しかし、どことなく嬉しそうだ。
「悪い仔猫ちゃんだなあ。でも可愛いよ、真奈香。」
「んふふふううっ♡」
僕はスカートを下ろして、真奈香の頭を撫でると目を閉じて気持ちよさそうにする。
「この後、たっぷりと可愛がってあげるからね真奈香。たくさん気持ちいいことしてあげる。」
「むううぅんっ♪」
潤んだ艶のある目を半開きにして僕を見つめか細く呻きながら何度も首を縦に振った。
なんで真奈香がこんな口を塞がれ黒猫のコスプレのような恰好をしているのか。
その答えは今から数ヶ月前に遡る。
数ヶ月前…
「先輩!私をモデルに写真を撮ってください!」
「はえっ?」
部室でいきなり真奈香にそう言われた僕は声を上げて驚いた。
「いきなりどうしたんだよ…別に構わないけど…」
「今まで写真を撮る側でしたけど、たまには撮られる側にも回ってみたいんですよ♪」
目を爛々と輝かせて詰め寄って来る真奈香。
「撮られる側ね…自分が撮られることで被写体の気持ちがわかるようになりたいとかそんな感じ?」
「そうです、先輩!!その通りです!!それに…」
「それに?」
一瞬何かを言うのを躊躇った様子の真奈香。
「先輩…その…いいカメラ使ってるのにアングルとかちょっと下手だと思います。だから…私を被写体に練習してください…」
「うっ…」
後輩にダメ出しをされて少し落ち込む僕。
確かに前に写真コンクールに応募して入賞したのは真奈香の写真で僕の写真は落選した。
悔しいけど真奈香の写真の腕は本物だ。
「わかったよ…そこまで言うなら…」
「わあーっ!!ありがとうございます、せ・ん・ぱ・い♪」
いきなりではあったが、自分の腕を少しでも磨けるのであれば良いと思ったし、別段断る理由も特になかったので了承した。
屈託のない笑顔を見せる真奈香。
その可愛さに僕は思わず顔を伏せた。
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「先輩、準備をするから15分程時間をくださいね♪」
そう言われて僕は部室から追い出された。
ただ写真を普通に撮るだけなのにそんな準備が必要なのだろうか。
多少不審に思ったが、疑う必然性など一切思い付きもしなかったので、俺は言われた通り15分程適当にをぶら付いてから部室の前に戻った。
ガチャッ…ガチャッ!!
ドアノブを捻ると鍵が掛かっていることが分かった。
「っ?」
写真を撮られるだけなのに…
何故鍵を掛けた状態にするんだろう。
僕は持っていた合鍵でドアの鍵を開けて中に入った。
部室に入ると中央に真奈香がいた。
その姿は学校指定のセーラー服を着ているのは普段通りだが、頭に黒い猫耳を模したカチューシャを着けていた。
両手首には黒い革で出来たチェーン付きのリストバンドのようなものが巻き付いていて、手を前に縛られているようにも見える他、黒いラバーで出来た手袋を嵌めていた。
そして、口には穴の開いた赤いボール状の物体を咥えている。
ボールからは黒いベルトが伸びており、後頭部に回されて固定されているようだ。
普段とは違う真奈香の異様な姿に僕は一瞬硬直した。
放課後の夕日が差し込む部室。
その光の射し具合で真奈香の姿が逆光で浮かび上がっている。
「んふふっ…♡」
縛られているといっても過言ではないその姿だったが、どこか嬉しそうな様子の真奈香。
状況から考えて自分でこの拘束に身を包んだのは確かだろう。
「真奈香…なんで…何がしたいの?」
そう言うと真奈香は机の上にあるスケッチブックを指差す。
おそらくこれを見ろということなんだろう。
僕は少しでも状況を把握したいのと自分の気持ちを落ち着けさせるためにスケッチブックを開いた。
『先輩、実を言うと私はコスプレや縛られたりするのが大好きな変態なんです。元々写真部に入ったのもいつか私の拘束された姿を誰かに撮ってもらいたいという願望からでした。今までずっと黙っていてごめんなさい。』
いつもの真奈香からは想像もできない内容がスケッチブックには書かれていた。
口を塞いでいて喋れない真奈香は僕に自分の言いたいことを伝えるためにこのスケッチブックも用意したのだろう。
スケッチブックをさらに捲る僕。
『お願いがあります、先輩。私をペットにしてください。誰かに縛られた状態で虐められたり、エッチなことされたいんです♡』
女の子特有の可愛らしい文字でそう書かれていたスケッチブックを見ていく僕。
その間、真奈香はスカートを捲り、自らを慰めていた。
「真奈香…」
僕はスケッチブックを閉じると真奈香に近付く。
「んううっ…?」
自慰をしていた手を一旦中断して、息を荒くしながら僕を見つめる真奈香。
「わかったよ…真奈香の望むがままエッチなことをして、恥ずかしい姿も写真に撮ってやるよ。」
僕の言葉を聞いて安心したのだろう。
真奈香は僕を見つめるボールの穴から涎を垂らしながら満足げに微笑んだ。