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今日は私達のチームの練習試合です。
相手チームは同じ高校の女子サッカー部のベンチメンバーから選抜された選手達です。
ベンチメンバーとはいえ、私の学校は強豪校ですし、アピールすればスターティングメンバーにも入れるチャンスにもなります。
士気も高いですし、実力的にも決して低くないため油断できない相手です。
試合前のミーティングでスターティングメンバーが発表されます。
元日本代表の湊原コーチから一人一人名前が呼ばれていきました。
そして………
私の名前が呼ばれます。
ホッと一安心しました。
しかし、ツラいのはここからです。
練習試合とはいえ、相手も手を抜きません。
それとコーチ考案の特別な格好で練習試合に参加しなければなりません。
その格好とは……
「はい、まずはこれで身体を縛りましょう〜~♪」
合成繊維の特殊なロープを準備するコーチ。
そのロープが何に使われるかというと……
「今日もキツく縛ってあげるね。でもその分貴女の実力になるから頑張ってね?」
「はい、コーチ……」
私の身体を縛るために使われました。
コーチが私の両腕を後ろに回して、ロープで一括りにしました。
これだけでも十分ツライのですが、更に胸を挟み込むようにロープを巻かれて雁字搦めにされてしまいました。
「ううっ……///コーチぃ……いつもよりもキツく縛ってませんか?」
ギチギチと身体が軋むような音を響かせながら私は身体を揺らします。
「何言ってるのよ?いつもと変わらないし、これくらいで音を上げちゃだめだからね!!」
そう言ってコーチは今度は私の腰に縄を巻き付けてきます。
今までは体幹トレーニングのために上半身だけを縛ったのですが、今回は下半身も縛られるようです。
「コーチ!?ちょっとなんですか?これ!?下半身まで縛ったら動けなくなるじゃないですか!」
サッカー選手の生命線ともいえる腰が拘束されては、思うようなプレーが出来ません。
しかし、コーチはいつもの飄々とした態度を変えませんでした。
「それが狙いよ。試合であればどんな状態でも、味方に正確なパス
やシュートを決めなければならないの。下半身の動きを制御された状態でプレーしてあらゆる局面に対応できるようにして!!」
力説しながらコーチは、あろうことか私の敏感な部分……
股間にもロープを通しました。
ギュッ!!
「ひゃうっ!?」
敏感な部分にロープを通され、思わず変な声を上げてしまいました。
そのまま腰のロープと股のロープが連結して、腰を動かす度に股にも刺激が伝わって変な感じがします。
ちょっと気持ちよさもありますが、それ以上に力が抜けてしまいます。
「どう?力が入らないでしょうけど、これでプレーしてみなさい。エースである貴女の武器のテクニックが更に磨かれるかもしれないからね?」
「はううっ…///そんな……嘘ですよね……」
「さてと、お次は……」
コーチが取り出したのは、呼吸制御マスクです。
私が以前、着けられた物に似ていますが、なんだかちょっと違う感じがします。
「このマスクは貴女が以前着けたものよりも遥かに通気性が悪いマスクでね……口の部分に突起物が付いていて、喋れなくなっちゃうの。」
「っ!?……コーチ、それじゃあ、試合中喋れなかったら、味方へのカバーリングとか指示はどうするんですか?」
「そのためのマスクよ。試合中、喋らなくても、お互いのプレーを把握してポジションやオーバラップのタイミングを合わせるの。声を出さなくても、連携がとれるようにするためのものだからね。」
「そう……ですか……」
コーチの言葉は間違っていないような気がしないでもないですが、ここまでする必要はあるのでしょうか。
「さあ、顔上げて……着けてあげるわ……」
コーチが私の顔の前にマスクを広げてきました。
生地はゴムかラバーかわかりませんが、独特の臭いが漂ってきます。
「んぐっ……」
私がマスクの口の部分の突起物を噛んで口に入れます。
同時にコーチがベルトを強く引き絞りました。
ギリギリッ……
「んんっ…んぐぐぐう〜っ!!」
ベルトが引き締まるのに比例して顔にマスクが思い切り密着します。
さっきまで自由に吸うことができていた空気はもうほとんど入ってきません。
フスーッ…フスーッ…フスーッ…フスーッ…
「んぶう〜!!んう〜っ!!」
予想以上に息苦しいです。
こんな状態で練習試合なんてしたら酸欠で倒れちゃいますよ~。
「このくらいのペナルティに負けちゃ駄目だからね!!貴女はウチのエースなんだから!!」
「んふぅ……んうっ……」
(はい……コーチ……)
確かにコーチとやったトレーニングでフィジカルと運動量は克服出来ましたが、今度は練習試合も拘束されちゃうのは予想外でした。
私……試合中、倒れたりしないでしょうか……
心配です……
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ピイイイイイーッ!!
試合開始のホイッスルが鳴りました。
相手側が先攻なので、私達のチームはプレスをかけるため走ります。
「ンフーッ!ンウーッ!!」
マスクを着けた状態で走るのはかなりキツいですよ。
吐く息と吸い込む息の比率が全然違います。
肺や脳が酸素を欲しているのに、僅かばかりの酸素しか得られないのです。
「んぐっ!!んふう〜~!!」
パスを回す相手からボールを奪い取ろうとしますが、縛られた状態では上手く走れません。
背筋が試合開始数分で痛くなりました。
とはいえ、コーチとの秘密の特訓に励んでいた私。
この程度の息苦しさや痛みはまだ全然大丈夫です。
ガッ!!
ボールを持った相手に身体を寄せてそのまま身体を入れました。
体幹トレーニングの賜物で太くなった私の体幹は相手とぶつかってもブレなくなりました。
「んふふっ……♡」
自分の力が付いていることを実感した私は思わず嬉しくなってマスクの下で笑っちゃいました。
でもこの縛られた状態でドリブル突破するのにはちょっと相手守備陣の枚数もありますし、難しいと思います。
だから、私はパスを選択しました。
喋れなくなっている私ですが、首の動きで味方にアイコンタクトをします。
味方選手も意図を理解したようで近付いて来てくれました。
「んうっ!!」
右足でパスを出そうとした瞬間、股間に刺激が走りました。
女の子の敏感な部分に伝わる甘い刺激に私は思わず力が抜けてしまいます。
しかし……
シュッ……パシッ……
今までに見たことがないほど正確な軌道のパスが通ったのです。
これは……
『力を抜いたら正確なパスが出せる。貴女の武器のテクニックをさらに磨かれるかもしれない。』
さっきのミーティングで効いたコーチの言葉が頭に思い浮かびました。
力が入らない状態でのパスはこんなにも正確なんだ。
まだまだ、試合は始まったばかりです。
呼吸制御も緊縛もなんのその!!
私はまだまだ余裕ですからね♪
挿絵提供
らふてとらむ様
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