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巨大おばさんの蹂躙ポイ活 2

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1.疼き止まない肉欲の渦

 はぁ……今でも、あの瞬間の甘い熱が子宮の奥底からじんわりと這い上がってしまいます……。

 フユカさんから「ご褒美惑星」を丸ごと譲り受けたあの日のこと。

 身体中を駆け巡った巨大化の解放感。

 ビルよりも大きくなった肉体で街を見下ろし、その全てを踏み潰した時、全身が溶けるような痺れが走って、乳首がピンと尖り、秘部がじゅわっと熱く濡れたあの時の快感……。

 もう、抑えきれない。

 正義の巨人だった頃の私なんて、遠い昔の幻みたいに消えてしまいました。


 最初は本当に、ただの「ポイ活」でした。

 夫が出勤した後の静かな午後、こっそり異星の街にワープし、巨人に変身すると破壊活動を行う事で、少しばかりの手当てが私の懐に入るのです。

 罪もない人々を蹂躙するのは気が引けましたが、この活動をする事で、地球は怪獣災害や異星人の侵略の脅威から守られていると聞かされていました。

 かつて私は人々を護る存在であったと思いながらも、心の何処かでは巨大な力で小さなものを破壊する悦びを感じていました。


 巨大な足で摩天楼を踏み砕くたび、私の胸はどきりと高鳴り、思わず声を上げてしまうほどでした。

 ビルを踏み潰すと、まるでクッキーが崩れるような音がして、破片がキラキラと空に舞います。

 その光景を見ていると、私の中の何かが昂ぶっていくのを感じました。


 足元で逃げ惑う人々……。細い糸くずのような列車……。アリのように行き交う自動車たち……。

 すべてが私の指先ひとつで簡単に消し去ることができる存在。

 そんなことを考えると、私の下半身はきゅんとなり、身体がゾクゾクと震え、いつしか内から溢れ出る欲望に突き動かされる、巨大な怪獣おばさんとかしてしまったのです。


 ですが、普段の私はごく普通の主婦なんです。

 黒い髪は肩に優しく流れる少し長めのダウンサイドテール。

 顔立ちは昔のヒロイン時代より少し丸みを帯び、頰のラインが柔らかくなり、唇は自然なピンク色。

 深い青色の瞳は、今では落ち着いた光を湛えてます。

 体型だって、ヒロイン時代よりちょっとだけふっくらしましたが、腰はきゅっと引き締まったままですし、胸はシャツの生地を自然に押し上げて、お尻は丁度よいボリューム感だし、太ももには程よく肉がついていますが……それでも見た目はまだ充分若々しく保ってると思います。


 服装はオーガニックコットンの淡いベージュの長袖ブラウスに、アイスグレーのゆったりしたストレッチパンツ。

 こうして、リビングで夫が帰ってくるのを待つ姿は何処にでもいる平凡な主婦。

 ですが、一度火がついたら、もう誰にも止められない巨大な怪獣になってしまうんです。


 あぁ……また思い出したら、あの甘い欲望が疼き始めました。

 夫が出かけた昼下がり、キッチンに立ちながら、無意識のうちに自分の指先が太ももの内側を撫でているのに気づきました。

 いけないことだと分かっていても、体が求めて反応してしまう。

 あの巨大な自分になって、全てを支配する感覚。それを思い出すだけで、子宮がじんわりと熱を持ち始める。


 私は静かに深呼吸をして、キッチンの引き出しの奥に隠した玩具(仕事先の惑星から持ち帰った建物や乗り物)に手を伸ばしました。

 そこから小さなビルのミニチュアを手に取り、そっと下着の中に滑り込ます。


 ぐちゅっ……。


 すでに潤っている秘部が、小さく湿った音を立て、そのままゆっくりとスライドさせると、指先が敏感な場所を掠め、思わず膝が震えます。


 はああ……。いけませんね、こんなこと。ほんとはわかってるんです。こんなひどい事、夫には絶対言えません。


 でも……。


 こんなに小さな物体なのに、私の体は異常なまでに反応してしまう。胸が締め付けられるように痛くて、息が荒くなる。

 このビルを持ち帰った、あの瞬間が頭の中に街全体が浮かんでくる。あの時と同じ、見上げる程に高く聳える高層ビル群。駅前で忙しそうに行き交う人々。

 そして、その上空にそびえる私。


 ぐりぐりと擦り付けるたび、子宮の奥がキュンキュンと収縮し、喉の奥から熱い吐息が漏れ、さらなる刺激を求めてしまう。

 私はダイニングテーブルの椅子に腰掛け、ズボンと下着を下ろしました。

 ミニチュアビルを再び握りしめ、ゆっくりと膣口へ沈める。

 それはあまりにも小さいはずなのに、圧倒的な支配欲が全身を駆け抜けた。

 私はこの建物を自由に操れる——いや、もっと言えば、この中に閉じ込められた人間すらも弄ぶことができるのだという妄想が脳裏をよぎります。


「んぅっ……あっ……♡」


 持ち帰った玩具を膣内で犯しながら、巨大な自分になった想像をしてみます。

 無抵抗の建物や人々を犯し、穢し、弄ぶ、邪悪な怪獣おばさんの自分を想像するだけで、体の芯がぞくぞくするほど甘く痺れました。

 もっと大きく、もっと支配的に、全てを踏み潰す感覚を味わいたい。

 私はさらに激しく指を動かし、ミニチュアビルを膣内に出し入れする。その動きに合わせて、机の上で腰が勝手に揺れてしまっていました。


 そう、まるで目の前に小さな人々が居るかのように思い描きながら。

 彼らは助けを求めて叫んでいるけれど、私の耳には届かないふりをして、ゆっくりと焦らすように指を動かしていく。

 ぐちゅぐちゅとした水音が、静かなキッチンに響き渡ります。


 私はもう、ただの主婦でも、正義のヒロインでもない。

 欲望に支配された、淫らで巨大な「おばさん」そのもの。

 次は、どんな星を、どんな淫らな方法で、どれだけ深く、どれだけ激しく犯してしまおうかしら……。

 考えるだけで、子宮が熱く疼いて、愛液が太ももを伝うんです。


 ああんっ。もう、我慢できません。まだこんな時間ですけれど、少しだけこの玩具でイッちゃいましょう。

 大丈夫です、少しだけですから……。

 ごめんなさい、これ以上は、口に出すのもはしたないから……♡


 ああっ……んっ、はぁ……ふぁ、あ、ん、ふぁぁ……♡

 2.日常の朝と、いつものお仕事

 朝の陽光がカーテンの隙間から優しく差し込んでいるリビングで、私はいつものように淡いベージュのワンピースにエプロンを重ね、キッチンで夫の弁当を詰め終えました。黒髪のサイドテールを軽く揺らしながら、夫の背中にそっと寄り添います。


 「行ってらっしゃい。今日も頑張ってね」


 夫は笑顔で私の頰にキスをし、いつものように少し照れくさそうに笑っています。

 私はそんな彼の初々しい表情に微笑みながら、見送りました。


 ドアが閉まる音を聞き、夫の足音が遠ざかったのを確認してから、スマートフォンを取り出しました。

 画面に表示されたのは、いつもの名前——「フユカ」さん。

 メッセージアプリに新しいミッションが届いています。

 私はソファに腰を下ろし、湯気の立つハーブティーを一口飲んでから、通話ボタンを押しました。


「サヤカ!おはよう〜!今日も夫さん、元気に送り出した?」


 フユカさんの明るい声が受話器から飛び出してきました。まるで近所のママ友とお茶でもしているような、気軽なトーンです。


「ええ、今日もいつも通りですよ。フユカさんは?朝ごはんは食べましたか?」

「もちろん!最近はヨーグルトとフルーツだけにしているの。ダイエット中なのよ〜。あ、そういえば、あの新作スイーツ、試した?あれ、おいしいのに意外とカロリー低くてびっくりしたわ」


 私たちはいつものように世間話を始めます。

 天気の話。近所のスーパーの特売。最近ハマっているドラマの話。あとは仕事の愚痴なんかも……。

 本当に、どこにでもありそうな、ありきたりな会話です。

 でも少しだけ違う所は、私たちの仕事内容でしょうか。


「そういえば、昨日仕事した星ね、スタジアムでなんかの決勝戦だったみたい。スタンドは超満員で、外の広場も応援の人で溢れかえってて、そこを襲ってみたら、かなりの小人を潰せて稼がせてもらったわ。あなたも次はそういう所を狙ってみたら?人が密集してるから、一回脚を踏み入れるだけで何万人もまとめて……ふふ、ポイントも跳ね上がるし、周りの娯楽施設とか交通機関もまとめ瞬殺すればかなりお得よ」


 私は頷き、笑いながら返します。


「そうですね。確かに効率いいかもしれません。私も先週のお仕事で、大型ショッピングモールに行ったんですけど……あれは本当にすごかったです。駐車場も店内も人で埋め尽くされてて、私は320メートルでモールの真ん中に降り立ったんですけど、ブーツの底で駐車場の車ごと何百台もクシャクシャって潰れて……ふふ、まるでポップコーンみたいに弾けてました。

 それからお尻を落として、メインのショッピングエリアをプレスしたんですけど、逃げ遅れた人たちが私のお尻の真下に押しつぶされて、お尻の表面に買い物袋やコーヒーのカップがべっとりくっついて、笑っちゃいましたよ」


 フユカさんもケラケラと笑いながら続けます。


「……ふふ、そうそう。どうせみんな潰しちゃうんだし、楽しんでやらないと損よね!あ、そうそう。今日のミッションは、いつもの星の中央ビジネス街よ。320メートルで十分だって依頼来てるから、軽く流してきてもらえる?あと、ついでに金融センターも殲滅させておいてくれるとボーナス出してくれるって。昨日の私みたいに、ビル群を足で均したら、数万単位で一気に稼げるから」

「了解です。金融センターは念入りに踏みつぶしてみますね。夫の帰りが遅い日だから、ゆっくり楽しめそうです。そうだ、あの星で見つけたあの小さなビル、手頃な大きさだったんですが……実は夜のお道具に使ったら最高に気持ちよくて……んふ♡」

「もうサヤカったら!でもまぁ、あの星の建造物、細い割に意外と頑丈だから、使いやすいのよね。その代わり、ちゃんと片付けておくのよ?旦那さんに見つからないように」

「大丈夫ですよ。ちゃんと掃除してますし、夫には見つからない場所に隠してあるんですから」

「ならいいけど……。じゃあ、ミッションお願いね!終わったら報告よろしく!」


 通話が切れると、私は立ち上がり、窓の外を見つめました。青空がどこまでも澄んでいて、世界は平和そうです。

 でも、その向こう側で、私がこれから行く星では、私の行動一つで何万もの命が左右される。

 そう思うと、胸の奥がじんわりと温かくなって、子宮の辺りがキュンと疼きます。無限の大きさになれる力を得て、あらゆるものを掌の中で弄んで、足裏で押し潰す快感を知った、あの甘美な記憶。


「さて、今日も一仕事ですね」


 私は静かに呟き、立ち上がって、キッチンの戸棚から小さなイヤリングを取り出しました。

 銀色の光が指先に冷たく触れます。

 すると変身の光が身体を包み、銀色のボディースーツがぴったりと肌に張り付きます。

 胸と太ももが少しパツパツに感じるのを、指でそっと直します。


 太ももにはハイサイソックスが食い込んで、レオタード風のスーツは私のお尻と太もものラインを強調しています。


「……んっ、またちょっときつくなったかも。このスーツ巨大化の大きさに合わせてくれるんですけど、細かい寸法までは調整してくれないので、太ももやヒップの辺りにちょっと食い込むのよね……」


 私は少し恥ずかしくなりながら、鏡に映る自分の姿を見つめました。

 でも、このフィット感が、逆に私をゾクゾクさせるんです。スーツが肌に密着することで、自分の体の変化を嫌でも意識させられて、それが妙に興奮を掻き立てるのです。

 両手を腰に当てて、軽く体を捻ると、胸がわずかに上下に揺れ、お尻がぷるんと弾みました。

 私は微笑みながら、イヤリングを耳にそっと装着し、囁くように言いました。


「320メートル……今日はビジネス街をちょっと踏みつぶしますね。金融センターも潰して、ポイント稼がないと」


 身体がふわりと光に包まれ、意識が宇宙へと引き込まれていきました。


 すると気づけば、目の前に広がるのは、あの見慣れた惑星世界の都市の中。

 目の前に聳え広がる高層ビル群が、これから私の手でどのように壊されるかなんて知らずに堂々と私を見下ろしています。

 私は深く深呼吸をして、巨大化を始めました。


 視界が一気に広がります。

 5メートル、10メートル、50メートル……そして320メートル。

 高層ビルが私の腰下ほどの高さになり、眼下には車や人がアリのように蠢いています。


 私が足を動かすたびに、地面が微かに揺れ、都市全体が私の影に覆われていきます。


 ズゥゥゥンッ!!


 大地が激しく震え、周囲のビルが一斉に窓ガラスを砕き散らします。

 人々が蟻のように逃げ惑い、悲鳴が響き渡る中、私はただ静かに微笑みました。

 足元に広がる小さな世界を見下ろしながら呟きます。


 「こんにちは、皆さん。今日も……少しだけ、遊ばせてもらいますね」


 私はそっと足を前に出し、雑居ビルの真上で停めました。

 眼下に広がるビルの群れ。

 私はゆっくりとその真ん中にブーツの底を下ろします。


 ズドオオオォン!


 大きな音と共に、高層ビルがまるで土塊のように、軽く私のブーツの下で粉々に崩れていきます。

 粉塵が舞い上がり、街路樹や信号機、車道に整然と並んだ自動車の列が、次々と私の巨大な靴の下に飲み込まれていくのを、私は見下ろしていました。

 周囲に響く轟音とともに、私の足元に広がる街が見る見るうちに変わっていく様子を見るのは、まさに圧巻です。


 私はその様子を見下ろしながら、ゆっくりと足を持ち上げ、さらに再び踏みつけます。


ズゥゥンッ!!!


 今度はもっと深く、地面を大きく陥没させて、コンクリートの塊が飛び散り、悲鳴が響き渡る。

 その振動が足元から伝わってくるのを感じながら、私は目を閉じ静かで済んだ上空の新鮮な空気を胸いっぱいに吸い込みました。


「んん~……この開放感、たまりませんね」


 私は軽く笑いながらゆっくりと歩き始めます。

 太ももが揺れ、胸が上下に揺れ動くたびに、スーツが体にぴったりと張り付いて、体にぴったりと張り付いたスーツが肌に食い込む感触が、じわじわと心地よさを増していきます。

 ビルの隙間を縫うように進むたび、足元で都市が崩れていく。その度に私は、満足感と高揚感を同時に感じていたのです。


 足元のビルを次々と踏みつぶし、煙と悲鳴が舞い上がるのを見下ろすと、なんだか胸の奥が甘く疼く。

 これは本当に……最高です。この瞬間だけは、まるで神になったような気分になれます。


 私はしばらくそのまま歩き続け、瓦礫の山を越えながら、壊していきます。

 この都市の人達にとって、突然現れた巨大なおばさんが、自分達が一生懸命働いたビル群をなぎ倒し、踏みつぶしていくなんて、信じられない事なのでしょうね。

 この光景を想像するだけで、胸の奥が熱くなり、内腿がじんわりと熱を帯びてくるのがわかります。


「ごめんなさいね。でも、これが私の仕事なので……」

 

 私はそう呟きながら、ゆっくりと歩みを進めていきます。

 ブーツが地面を抉り、アスファルトが砕ける音が耳に響く。

 足元から伝わる振動は、まるで鼓動のように私の全身を駆け巡ります。


 私はゆっくりと歩きながら、片手で胸元のスーツを少し引っ張りました。

 ピッチリとした生地が肌に擦れて、敏感な部分が微かに刺激される。思わず小さく息が漏れてしまいます。


「ん……やっぱり、ちょっときついかも……でも、この窮屈さが、逆に気持ちいいのよね……」


 心の中でそう呟きながら、私は足を前に出しました。


ズゥゥンッ!! 


 街が私の体重でさらに深く沈み込み、アスファルトが亀裂を走らせ、周囲の建物が砂の城のように崩れ落ちていく。

 その破壊の連鎖を見下ろしながら、私は軽く腰を振り、スーツに包まれた尻をくいっと動かしました。食い込んだ生地が太ももの付け根を締め付けて、熱い疼きが背筋を駆け上がります。


「んっ……はぁ……ダメ、まだお仕事中なのに、感じちゃいそう……」


 唇を噛んで耐えながら、ゆっくりと歩みを進めます。目の前にそびえるビル群が、まるでオモチャのように見えて、思わず頬が緩みます。指先でそっとスーツの胸元をなぞると、張りのある生地越しに敏感な突起が擦れて、甘い痺れが胸の奥にじわりと広がりました。


「こんな格好、ちょっと恥ずかしいけど……みんなを踏みつぶしてると、なんだか興奮してきちゃうのよね」


 心臓の鼓動が耳に響き、ブーツの底が瓦礫を砕く感触が足裏にじんわり伝わる。

 私はゆっくりと膝を曲げ、手近なビルをそっと掴んで持ち上げました。コンクリートの塊が私の手の中で軽々と持ち上がり、中に閉じ込められ惑う人々の悲鳴が微かに耳に届きます。


「ふふっ……こんなちっちゃな街、一瞬で片付けられるのに……でも、せっかくだから、もう少しだけ遊ばせて貰おうかしら」


 掴んだビルをそっと握り潰すと、ビルとビルの合間を走る大きな道路が目に入りました。

 この街の幹線道路なのか、4車線の高架道路の下にも同じ規格の道路が並行して敷かれ、交通量はかなり多いです。車が高架橋の上で、地上で、それぞれ渋滞を起こし、クラクションが鳴り響いているのが分かります。


「ほらほら、早く逃げないと……踏み潰しちゃうわよ?」


 私は片脚を持ち上げ、両方の道路を跨いで、道路のど真ん中にその巨体のブーツを振り下ろしました。

 道路は見るも無残な形で真っ二つに割け、その間にあった建物も道を走っていた車もまとめて私の重さで押し潰してしまいます。

 轟音と共にビルが崩れ落ち、道路が崩壊し、人々が叫び声を上げるのが聞こえてきます。


「んんっ……踏み潰すの、やっぱり最高に気持ちいいわぁ……♡」


 私はさらに反対側の足を持ち上げました。

 そしてまた同じように、道路をまたぐようにして振り下ろして、同じようにまた、道路を踏み抜きました。

 こうして、道路を縦断するように何度も何度も踏み潰していくと、次第に道路が私によって寸断されていきます。


「ふふっ……これでもう、この道は使えませんね」


 私はそう呟きながら、ゆっくりと歩き続けます。

 足元では5階建て程度の低層ビルが密集している区域が広がっていました。この辺りは雑居ビルが多いようで、猥雑な印象を受けます。

 そんな街並みを見下ろしながら、私はゆっくりと足を前に踏み出します。


 ズゥゥンッ!!

 大地が震え、低層ビルがブーツの下で次々に崩れ去っていく。瓦礫の山が足元に積み上がり、私はそれに構わず次のビルへと足を進めます。


「んっ……はぁ……もう少し、この街を楽しませてもらいましょうか」


 私はゆっくりと歩きながら、低層ビル群の中を進んでいきます。

 ビルとその隙間の路地を走る小人たちを踏み潰すたびに、スーツに包まれた胸が揺れて、食い込んだ生地が擦れる感覚が甘い疼きを生み出します。

 周囲の街並みが私の体重で沈み、足元の悲鳴が消えていく度に、身体の奥がじんわりと熱くなります。


「ふぅ……こんなに小さな街でも気持ちよくなるのね……もっと、もっと私の足で踏み潰されて頂戴……」


 唇を舐めて、ブーツをゆっくりと持ち上げ、そのまま別のビルにそっと乗せます。


 ズドオオォン!

 コンクリートが悲鳴を上げて崩れ落ち、粉塵が舞い上がります。

 その感触に、背筋がゾクゾクと震え、腰が自然にくねります。

 スーツに包まれた股間が湿り気を帯びて、生地が張り付く感覚に、私は思わず声を漏らしました。


「んっ……はぁ、だめ……感じすぎちゃう……」


 私は荒い息を吐きながら、今度はゆっくりと足を前に出し、ビルで隙間の無いエリアを踏み潰しが無いように練り歩きます。

 足元で地面が波打ち、亀裂が走り、車や人が泥のように押し潰されていく。

 その光景を見下ろしながら、私は片手でそっとスーツの股間部分を撫でました。

 生地がぬるりと濡れて、指先に熱い体温が伝わります。


「こんなに濡れちゃうなんて……私、本当にどうしようもない変態ですね……」


 心の中でそう呟きながら、私はさらに深く足を踏み込みました。


 ズゥゥンッ!!


 瓦礫の隙間で生き残った小人がいないように、徹底的に踏み荒らしていきます。どんなに小さくても、見逃すつもりなんてありません。


「はぁん……もっと、もっと、壊して……やるんだから……」


 私は喘ぎながら、ゆっくりと身をかがめます。太ももが地面に近づき、ハイサイソックスが食い込む感触が強くなります。

 私はビル群に向かって、お尻をゆっくりと下ろし始めました。スーツに包まれた尻肉が、街の上空に大きな影を落とします。


「私のお尻で全部押しつぶしてあげる……」


 腰をくいっと突き出し、重心を落としていきます。


 ズシイィン……!

 お尻がビル群に触れ、コンクリートがメリメリと音を立てて歪みます。

 直径数百メートルのお尻が、街の中心部を一気に飲み込みます。

 その瞬間、お尻の穴のすぐ近くで、何千もの車や人が私の体重でグチャグチャに潰れていき、ぷちぷちっ、という小さな破裂音が股間に響きます。


「あっ……!んっ……はぁん!すごい……お尻だけで、こんなにいっぱい潰れちゃう……」


 敏感な突起がスーツに擦れ、クリトリスが熱く脈打つ。私は腰を小刻みに動かし、お尻で残ったビルにトドメを刺していきます。


「やだ、ダメなのに……お尻で感じちゃうなんて……」


 ゾクゾクとした快感が背筋を駆け上がり、股間がじわりと熱くなります。唇を噛んで耐えようとしましたが、やっぱり駄目そうです。


「ダメ……ダメなのに……っ」


 お尻を動かすたびに、ビルの残骸が肌に擦れて、くすぐったいような、むず痒いような快感が広がります。私はもう、ただ本能のままに動いていました。


 ズドドドドォンッ!


 私は思い切って、お尻を前後左右に大きく動かします。

 巨大な尻肉が街一区画まとめてを圧し潰し、コンクリートがメリメリと悲鳴をあげながら歪み、何十棟ものビルが私の体の重みでギュッと押し合いへし合いして潰れていきます。

 私のお尻の下で、スーツに包まれた柔らかく、滑らかなカーブのお尻の型が、簡単に形がくっきり刻まれているのを感じちゃいます。


「んぁっ……!あっ、はぁん!お尻だけで……イッちゃいそう……」


 声が裏返り、腰が勝手に痙攣します。

 スーツに包まれた股間がじゅわりと濡れて、太ももの内側に温かい滴が垂れ落ちる。

 私は腰をゆっくりと左右に揺らしながらお尻の肉厚な圧力で街を押し潰して、自分の尻拓が刻まれていく過程をじっくりと味わっていました。


「あぁんっ! ダメ……もうダメぇ……!」


 全身に電流が走るような快感が迸り、私は街の上でイッてしまいました。

 お尻の下で潰れたビル群が崩れ落ち、瓦礫と悲鳴が私の絶頂に混ざって響きます。

 荒い息を吐きながら、私はゆっくりと体を起こし、濡れたスーツを指でそっとなぞりました。


「ふぅ……イッちゃった……街をお尻で潰して、こんなに感じちゃうなんて……」


 顔が火照って、頬が熱い。でも、罪悪感よりも、この破壊的な快感の余韻が胸を満たしていました。私は唇を舐めて、再び街を見下ろします。


「でも、まだ終わりじゃないのよ……」


 私は立ち上がり、今度はこの街の中心地に聳える金融センターを、ゆっくりと視線でなぞりました。

 超高層ビルが林立する区域が、太陽に照らされて煌びやかに輝いています。あそこがフユカさんの「ボーナスが出る」と教えてくれた場所のはずです。


「金融センター……あそこを徹底的に潰して、稼がせてもらうわ」


 私はゆっくりと歩き出し、目的地へと向かいます。足元のビル群を踏み潰しながら進むたび、汗ばんだ身体と生地が擦れる感触が甘い疼きを生み出します。


「んっ……はぁ……このスーツ、本当に意地悪ですね……でも、この窮屈さが、病みつきになるのもしょうがないのよね……」


 唇を噛んで、胸の奥に湧き上がる快感を抑えながら、私は歩みを進めます。

 周囲のビルが私の足で次々と崩れ落ち、地面が陥没していく。その破壊の光景を見下ろしながら、私はついに金融センターにたどり着きました。

 眼下に広がるビル群は、私の足一つで軽々と崩れ去るサイズしかありません。私は深く息を吸い、両手を胸元で交差させて力を込めます。


「さあ、もっといくわよ……」


 私は小さく呟き、イヤリングを強く握りしめた次の瞬間、全身を光が包み込み、体がさらに膨張し始めました。320メートルから450メートル、そして500メートル……銀色のスーツがパツパツに張り詰め、胸と尻がさらに大きく膨らみます。

 スーツが膨張する身体に合わせて伸びるけど、もうキツキツの状態。

 ハイレグの切れ込みがますます深くなり、お尻の割れ目に沿って食い込んでいくのがわかる。生地が肌に貼りついて、体温でじんわり湿っているせいか、お尻の形がくっきり浮き上がって見える気がして……もう顔から火が出そう。


「ふぅっ……んんっ……やだ、こんなに食い込んじゃって、恥ずかしい……♡」


 羞恥と快感が混ざり合う中、1600メートルの巨体となってビル群を見下ろす。今や足首ほどの高さに見えるビルが、蟻のように逃げ惑う人々が、全てが自分の意のまま。

 足を少しだけ上げてその場に下ろすと、足跡ひとつで何百棟ものビルが圧縮されて瓦礫の山へと変わる。

 その感触が、ブーツの裏を通して脚を伝い、下腹部や太ももにじんわり広がるたびにゾクゾクした快感が背筋を駆け上がる。


 私は唇を舐め、胸元の生地を指で軽く引っ張る。張りつめた布地が肌に擦れて、敏感な部分が微かに刺激される。


「んっ……はぁん……」


 つい喘ぎ声が漏れてしまう。羞恥心を煽るようにピッチリした生地が食い込んでいる身体の芯が熱くなるのを感じる。


「ほんと……変態なんだから……私ったら……」


 顔を赤らめながらも、もう止められない。


「ごめんね……でも、あなたたちの世界、壊しちゃうから」


 右足をゆっくり持ち上げ、ビル群の真ん中にそっと下ろす。


ズドオオォンッ!!


 大地が激しく震え、衝撃波が街全体を揺らす。高層ビルが、私のブーツの下で一瞬でプレスされ、薄い紙切れのようにクシャクシャにつぶれて跡形もなくなる。


「ふふっ……こんなにおっきな女性に潰されるなんて、想像もしてなかったでしょ?」


 私は片手でビルを掴み、軽々と引き抜く。ガラスの破片と人々を閉じ込めたまま、そのビルを胸元に押し付けてみます。

 銀色のスーツに包まれた豊満な胸がビルを包み込み、谷間に押し潰すと、コンクリートが砕ける音とともに「ぷちっ、ぷちぷちっ」という小人の微かな破裂音が胸の奥に響いて、気持ちがイイ。


「んっ……はぁ……胸で潰しちゃうなんて……私、すごくえっちな女になっちゃいました……」


 興奮で声が震え、私はさらに大胆に動く。200メートルを超す高層ビル群の真ん中で、ゆっくりとお尻を落としました。


 ズシイイィィンンッ!!


 直径800メートルを超える尻肉が街を飲み込みます。先ほどのサイズとは比較にさえならない範囲に、凄まじい質量の圧力がかかり、一瞬にして地面が沈み、ビル群がグシャリと押し潰されます。

 瓦礫と粉塵が舞い上がり、お尻の下で何千もの命が消えていくのを感じながら、私は恍惚とした表情を浮かべていました。


「ああん……♡お尻で潰しちゃうの、ほんとダメなのに……気持ちよくて腰がくねっちゃう……♡」


 腰を小刻みに振ると、スーツに包まれた尻肉が地面を削り、瓦礫が細かくなる感覚がたまらなく快感を与えてきます。


「んっ……はぁん……こんな格好で街を踏み潰すなんて……私、ほんと変態ね……♡」


 お尻の谷間に閉じ込められた小人たちが呻いているのがわかる。その声が私の胸を高鳴らせ、快感を増幅させていきます。


 私は腰を前後に振り、お尻で生き残ったビルを隅々まで圧縮しながら、スーツの股間部を少しずらして、硬くなったクリトリスを擦り、そのたびに鋭い快感が背筋を駆け抜ける感覚を愉しみます。


「あんっ!あんっ!はぁん……♡気持ちよすぎてダメぇ……もう壊れちゃうぅ……♡」


 ついに絶頂を迎えてしまいそうなほどの快楽に耐えきれず、つい大声で叫んでしまいました。


「いやぁっ!ダメェ……イクッ!イッちゃうぅぅ!」


 絶叫するのと同時に大量の潮吹きをしてしまいました。

 股間からはスーツで受け止められなかった透明な液体が勢いよく噴射され始め、それはまるで放尿しているかのような勢いです。

 その水流は地上の建物群に直撃して破壊してしまうほどの威力ですから、恥ずかしいけど、その強大さが嫌でも伝わってしまうものです。


 羞恥と快感が混じった笑みを浮かべ、私は身体を大の字にして寝そべり、巨大な全身を余すところなくこの世界のみなさんに晒します。

 ブーツも履きっぱなしの脚を大きく開き、両腕や手の平でビルを踏み潰し、押し潰し、私の肉体で地面と同化するまで均していきます。


 この格好で休憩することを、私は『お昼寝プレス』と呼んでいます。全身を使ってゆっくりと蹂躙するのをお昼寝だなんて、この星の人達には怒られちゃいますね。


 お昼寝プレスでひとしきり街を蹂躙し、一息ついたところで、私は起き上がりました。

 街はほとんど原型を留めていません。私の肉体に潰された後は、もはやその区別さえつかなくなっています。


「これで……20,000ポイントくらいになったかしら……?」


 足元に広がる破壊の跡を見下ろしながら、私は静かに呟きました。

 もう十分稼いだので、このあたりの破壊はここまでにして、残りは持って帰ってから愉しませてもらいましょうか……。


 私は街の被害を免れたエリアへと足を踏み入れて、街の中からいくつかのビルや車両、電車の車両などを拾い集めました。どれも私にとっては指の大きさにも満たない玩具のようなものです。


 ふふ……帰ったら、どうやって遊んであげましょうか……。あぁ、想像するだけで、体が熱くなってきました。


 私は満足げに微笑みながら、手にした瓦礫を胸のあたりに抱え込みました。ビルの角が胸に食い込み、瓦礫の中にいる人々が恐怖に震える姿を想像するだけで、また興奮が湧き上がってきます。


「そろそろ帰りましょうか……あら?」


 そのまま街を踏みつぶして奪った玩具を抱えて、お家に帰ろうとした時、足元で目を凝らさないと見えないくらいに小さな花火が目につきました。

 その花火は、灰燼に帰した建物の向こうで、地べたをはいずり回る戦車のような車両が撃ち上げたものでした。


「まぁ、わざわざありがとうございます。遊べるものが増えて嬉しいわ」


 私は街の瓦礫の山の中を悠々と歩いて戦車たちに近づいていきます。迫りくる1600メートルの巨体を前にして、いくら強固に防護されているとはいえ、何の対策も講じていない鉄の箱が何の役に立つでしょうか?私はビルを手に持ったまま、装甲車の群れに向かって歩み寄りました。


 ズドドドドォンッ!


 私の巨大なブーツが、装甲車の上に影を落とします。彼らは懸命に砲弾を撃ち込んでいますが、私の体に当たった途端、ジュッと音を立てて火花を散らし、そのまま地面にポトリと落ちていきます。まるで豆鉄砲です。


「ふふっ……無駄ですよ?そんなもので、私を止められるわけないでしょう?」


 私はくすくすと笑いながら、片手でゆっくりと戦車の一台を掬い上げました。

 小さな鉄の塊が、まるで玩具のように軽々と持ち上がり、砲塔が私の指の間で震えています。


「せっかく頑張って撃ってくれたのね。可愛らしいわ」


 私はその戦車を指先で軽く揉み潰し、金属片をバラバラにしました。地上に残された、彼らの仲間たちの上に降り注いでいきます。金属片を浴びながら、仲間たちが必死に逃げ惑う様子を私は上空からじっくりと眺めていました。


「あらあら、慌てて逃げちゃって……でも、どこにも逃げ場なんてないのに」


 私は指先ほどの大きさも無い戦車たちを眺めながら、唇をぺろりと舐めました。

圧倒的な力を持つ筈の戦車もこれほどまでに大きさが違うと、まるで蟻のよう……。


 私はさらに興奮が高まるのを感じ、今晩のメインディッシュともいうべき玩具が決まりました。

 戦車なんて久しぶりですし、今夜はこの子たちで遊びましょう。私はゆっくりとしゃがみ込み、地面を逃げ惑う戦車を数台、まとめて拾い上げました。小さな鉄の塊は、すべて私の掌の上の中です。


「さあ、連れて帰って、ゆっくり遊んであげますからね」


 私は微笑みながら、戦利品をそっと胸の谷間にしまい込みます。

 最後に周囲を見渡して、眼下に広がる焼け野原となった街を目に焼き付けた後、イヤリングを外して元の場所に帰りました。


 再び目を開けると、そこは私の家のリビング。淡いベージュのワンピースにエプロン姿に戻っていました。

 時計を見ると、まだ夫が帰宅するまで2時間ほどあります。


「ふふっ……今日も楽しかったなぁ」


 そして私は何事もなかったかのように、夕飯の支度をしながら夫の帰りを待ち、持ち帰った玩具を楽しみにするのでした。

3.深夜の一人遊び

 夕飯を終え、片付けを済ませた後、夫と私は他愛のない会話を楽しみました。テレビではニュース番組が流れ、今日もどこかの国で大規模な災害があったと報じています。ビルが崩れ、街が荒れ果てた姿になっている映像を見て、夫は眉をひそめながら言いました。


「最近、こういう災害が多いな。まるで巨大怪獣にでも襲われたみたいだ」

「そうねぇ……怖いわねぇ……」


 私はそう言いながら、内心では小さく笑っていました。だって、その隣にいる私は、今日もその怪獣みたいな大きさで、いや、もっと大きな姿で、もっともっと、すごいことをしてしまったのですから。


「でも、被害に遭われた方には申し訳ないけど、私たちが住んでいる地域が襲われなくて良かったわ」

「そうだな……こういうのをみると、平和が一番だと思い知らされるよ」

「そうね、平和が一番ね」


 夫が眠りについた後、私は一人、居間でホットミルクを淹れました。夜の静けさの中、ふと今日の出来事を思い出します。ビルを踏み潰す感触、街を蹂躙する時の高揚感。そして、胸に挟んだ戦車……。


 ミルクを飲み干した後、私は静かに立ち上がり、キッチンの引き出しから、今日回収してきた戦利品を取り出しました。

 ビルや装甲車が、手のひらサイズの玩具のように並んでいます。


「さて、今夜はどうやって遊ぼうかしら……」


 私は微笑みながら、まずは手にしたビルをじっくりと眺めました。人差し指よりも少し短い大きさのビル。中にはまだ生きている人がいるはずです。

 でも、どうしようもなく小さすぎるその姿を見ていると、どうしようもなく優越感に浸ってしまいます。


「ふふ……ここには何百人もいるんでしょうね……皆、どんな気持ちでいるのかしら?」


 私はビルをそっと目元まで近づけて、中の様子を見てみようとしますが、ダメです。小さすぎて何も見えないです。

 でも、きっと悲鳴を上げていることでしょう。そう思うと、胸の奥がキュンと疼きました。


「今ね、とってもえっちな気分なの。だから、あなた達のビルを使わせてもらうわ」


 私はビルをゆっくり自分の唇に近づけました。そして、濡れた舌でビルの側面を舐め上げます。


「んっ……はぁっ……」


 舌先に感じる脆そうな感触。ビルの中の人が、どんな風に感じているかを想像すると、背筋がゾクゾクと震えます。

 さらに舌を尖らせて、中の小人たちの恐怖心を煽るように舐めると、興奮で頬が熱くなります。


「あっ……ふっ、んん……」


 私はビルを咥え、口の中で転がします。唾液で濡れたビルが舌の上でコロコロと転がり、歯に当たるたびに微かな抵抗感が響きます。

 私はその感触を味わいながら、少しずつ舌先で外壁を削って、中の小人を解放してあげました。


「んっ……出てきたのね……ふふっ、可愛い……」


 ビルの破損部から投げ出された人々。たった一粒のゴマ粒より小さいサイズ。私は彼らを舌の上で転がし、喉の奥に飲み込むようにして、飲み込みます。


「んぐっ……!」


 喉を通る、彼らの小さな悲鳴が私の体内に響き渡る。喉の奥で潰れるような感触が、全身に甘い痺れを走らせました。

 胸の奥がドクンと高鳴り、下腹部がじわりと熱を帯びていきます。


「んっ……はぁ……もっと、もっと欲しい……」


 私はさらに興奮が高まり、次に通勤電車に手を伸ばしました。1000分の1ともなると、爪楊枝の先にも満たないほどの大きさしかない電車は、まるで糸くずのようです。

 でも、こんな大きさでも興奮した今の私には、もう十分にいい玩具です。


「あらあら、こんなに小さな電車……中に何人いるのかしら?」


 私はその小さな電車を、慎重に指でつまみ上げました。

 爪の先ほどの大きさしかない車両が、私の指の間に挟まれて今にも潰れてしまいそうな感じです。

 こんなに小さいのに、たくさんの人が乗っていて、しかも私の指一本で潰せるくらい弱いなんて……

 私の中の加虐心がふつふつと煮えたぎってきてしまいます。


「ふふっ、怖がらなくていいのよ。これから、もっと気持ちいいところに連れていってあげるから」


 私は反対の手でパジャマのズボンを脱いで、ショーツ一枚になると、クロッチの部分を横にずらして、秘所を露わにします。

 すでにそこは、ねっとりとした蜜で濡れていて、熱く火照っていました。


「さあ、入ってきて……ね?」


 私は電車をそっと割れ目に押し当てました。

 指先に乗った電車を、ゆっくりと膣口に滑り込ませていきます。

 指で摘まんだ小さな電車が、ゆっくりと割れ目の中に入っていく。その先にいる大勢の人の恐怖と絶望が伝わってくるようです。


「あんっ……入ってきた……熱い……♡」


 私の体は興奮して、熱を帯びています。

 愛液が溢れ、指に絡みついてきて、ヌルヌル滑るようになった頃を見計らって、私は電車を膣の奥へ奥へと押し込んでいきました。


「あっ、はぁっ……奥まで来てる……感じちゃう……♡」


 電車が膣内を進むたび、敏感な壁が擦られて、ゾクゾクとした快感が背筋を駆け上がります。

 狭い空間に閉じ込められた大勢の人々が、圧迫され、私の熱に包まれ、息苦しさの中で悲鳴を上げていることでしょう。

 ああ、どうしましょう?電車の中は今、どんなことになっているのかしら?

 私の愛液で満たされた狭い空間で、人々がどんな風に感じているのかを想像すると、胸の奥がキュンと疼いて、さらに蜜が溢れ出してしまいます。


「んっ……んんっ……はぁん……こんなに小さいのに、私を感じさせちゃうなんて……悪い子ね……」


 私はさらに興奮を抑えきれず、もう一本の指で、そっとクリトリスに触れてみました。

 指先でなぞるように軽く撫でるだけで、鋭い快感が走り抜け、腰が思わず浮き上がってしまいます。


「ああんっ!そこ……すごいぃ……♡」


 小さな電車が膣内で押し潰されて変形していく感触と、クリトリスを直接刺激する快感が混ざり合い、全身が快楽に支配されていきます。

 私は夢中になって指を動かし、電車をさらに深く押し込みながら、クリトリスを擦り続けました。


「んんっ……!あっ、はぁっ……ダメ、もう……イッちゃいそう……♡」


 膣内が痙攣し始め、限界が近いことを告げています。

 私は最後の力を込めて指を動かし、電車を奥深くまで押し込むと同時に、クリトリスを強く擦りました。


「あっ、あっ、あぁん……!イクッ……イッちゃうぅぅ!」


 全身に電流が走るような快感が迸り、私は絶頂に達しました。

 膣がきゅぅっと締まり、押し込んだ電車をぎゅうぎゅうと締め付け、中の人間を全員まとめて、子宮の奥深くに流し込みます。

 それは膣内の壁に押し潰されて、ぺちゃんこになって私の肉に染み渡っていく。

 同時に、膣内から愛液が溢れ出し、指を伝って床に滴り落ちました。


「はぁ……はぁ……」


 荒い息を吐きながら、私は指をそっと抜き取りました。

 膣口から溢れ出した愛液が糸を引き、指先までねっとりと絡みついています。

 私はそれを舌で舐めとり、恍惚とした表情を浮かべました。


「あぁん……すごかった……こんなにちゃっちゃくても感じちゃうなんて……」


 指を丁寧に舐めとって、綺麗にしてあげました。


「はぁ……んんっ……」


 荒い息を吐きながら、私はまだ火照りの収まらない身体を休めるため、腰を下ろしました。

 指先には、先ほどまで膣内に押し込んでいた電車の残骸が微かに残っています。舐めとったそれは、もはや鉄の味もせず、私の蜜の甘さだけが舌に残ります。


「ふぅ……気持ちよかったけど……まだ物足りないわね……」


 一度の絶頂では、この昂ぶりは収まりませんでした。今日一日、あの星で散々暴れて、……いろんなところで感じまくった結果、まだ身体の奥に火種が燻っているみたいです。


 私はゆっくりと身体を起こし、再び例の引き出しに手を伸ばしました。先ほど電車を取り出した後、まだ残してあるモノがあるのです。


「そうだったわ……まだメインディッシュが残ってたのよね……」


 引き出しの中に残されているのは、今日の帰り際に拾い集めた戦車たち。1000分の1サイズに縮んだそれらは、もはや指先にも満たない極小サイズ。

 黒光りする装甲も、鋭角な砲塔も、このサイズだとまるでてんとう虫のようです。


「ふふ……あなたたちも、なかなか頑張ってたわよね。私のこと、懸命に攻撃してくれて……可愛かったわ」


 私は指先でそのうちの一台を摘み上げ、目の高さまで持ち上げました。主砲をこちらに精一杯向けて、まるで私に向かって威嚇しているかのようです。

 でも結局、私の指一つで簡単に潰せてしまうほど弱くて脆い存在。


「さあ、今夜はもっともっと楽しませてね」


 私はそれらを指先でつまみ上げ、床に一列に並べてみました。十数台の戦車が、私の足元に微かにちんまりと整列しています。

 深夜の静けさと闇の中、換気扇の小さな照明によって照らされた、豆粒よりも小さな金属の塊がキラリと光ります。


 私はしゃがみ込んで、それらを上から見下ろしました。普段の私の大きさでも、彼らにとっては絶望的な巨人です。ライトの明かりを遮るように私の身体が影を作り、彼らに戦慄を与えていることでしょう。


「可愛らしい軍隊さん。今日はどうして遊んであげましょうか?」


 私は舌なめずりをしながら、彼らに向かって微笑みかけました。先ほどの絶頂で潤った割れ目が、またじわりと熱くなってきています。もっと強い刺激が欲しくて、私はもう我慢できなくなってきました。


「ねぇ、どうされたい? 踏み潰されたいのかしら? それとも……もっといやらしいこと、されたいの?」


 そう囁きながら、私は指先で摘んだ戦車を他の戦車たちの頭上で揺らしてあげます。

 まるで見せしめのように、私の指先の間でどうすることもできないその小さな存在が、いじらしくてたまりません。


「あらあら、そんなに怯えないで?せっかくの玩具だもの。すぐには潰さないわ……ふふっ」


 私はそっと足を開き、ショーツのクロッチ部分を横にずらし、再び濡れ始めた割れ目を露わにしました。

 先ほどの名残で湿り気を帯びたそこは、ヒクヒクと収縮し、新たな獲物を待ちわびているかのようです。


「んフッ、ここに入れてあげる……♡」


 指先に乗せた戦車を、そっと割れ目に押し当てます。冷たい金属の感触が一瞬だけ陰唇に触れ、すぐに暖かい蜜がそれを覆い尽くします。


「あんっ……入ってきた。んんっ……」


 私はゆっくりと戦車を膣口に滑り込ませていきました。爪の先ほどの大きさしかない戦車が、私の体の中に飲み込まれていく。

 膣内の狭い道を進むたびに、敏感な壁が擦られて、ゾクゾクとした快感が背筋を駆け上がります。


 そして、戦車が膣内に収めたところで、指をそっと抜き取りました。

 狭い空間に閉じ込められた戦車は、膣壁に挟まれて身動きが取れず、粘膜の熱と圧力に押し潰されそうになっている。かつて戦場を駆け巡った鋼鉄の猛獣が、今や柔らかな襞に挟まれて息絶え絶え。


「ふふ……あなたみたいな勇敢な戦車が、こんな場所で身動きとれないなんてねぇ」


 私は意地悪く笑いながら指先をそっと膣口に当て、中に入れた戦車を動かして膣内を弄ぶことにしました。


「ちょっとだけ掻き回してあげる」


 指先でそっと戦車を弄び、膣壁に擦り付けるように動かします。指の腹が敏感な突起に触れ、戦車の装甲が内壁をコリコリと押し付けるたびに、私の中に甘い痺れが駆け抜けました。


「あんっ……はぁ、んん……」


 指先で戦車を押し込みながら、もう一方の手でクリトリスをそっと撫でます。ただ撫でるだけではありません、床に残った戦車を挑発するように、わざと大きな声で喘いで聞かせてあげます。


「んっ……ほら、見てるんでしょ? あなたの仲間が、こんなにいやらしく私の中で動いてるのよ……あんっ……」


 クリトリスを弄る指を徐々に速め、戦車をさらに奥へと押し込みます。膣壁がキュッと締まり、指と戦車をぎゅうぎゅうと締め付けました。


「ほぉら、頑張って止めないと、お友達が溺れちゃうわよ?」


 残った戦車たちが砲塔をこちらに向けてきました。私は戦車たちの方にしゃがみこんで、腰を高く上げて秘所を指で広げて見せつけます。


「さあどうぞ。もし私を傷つけたら、解放してあげるかも知れないわよ?」


 戦車たちは意を決して砲門から砲弾を放ちました。クラッカーをさらに小さくしたような炸裂音が部屋に響き渡り、一発目の砲弾が秘部に届くと、温かなシャワーのような感覚が走り、快感が全身を駆け巡りました。


 床の戦車たちは、きっと秘所の大きさを思い知って驚愕していることでしょう。

 ご自慢の主砲も、豆粒サイズに縮められた状態だと、砲弾が私の肌に当たった瞬間、ポトリと落ちるだけ。まったく痛くも痒くもないです。

 それでも彼らは希望を捨てずに必死に砲撃を続けています。


「あらあら、全然効かないわよ?そんな小さな砲弾じゃ……ふふっ」


 小さな閃光が、私の太腿の内側の付け根や濡れた割れ目の周りでチカチカと光ってばかり。彼らの抵抗も虚しく、ただ私の興奮を煽る材料にしかなりません。


「そうよ、撃ちなさい。あなたの精一杯の抵抗、受け止めてあげる」


 私は挑発するように腰を突き出し、戦車たちの前で見せつけます。


「んっ……はぁ……ねえ、あなたたちのそれ、ご自慢の大砲なんでしょ?女ひとりも満足出来ないの?」


 私は足をさらに開き、指で割れ目を押し広げて見せつけました。内部は既に愛液で満たされ、小さな戦車はあふれ出る愛液で溺れ始めています。

 残りの戦車たちは、その光景を見てどう思っているのでしょう。きっと絶望的な気分なのでしょう。私にとってそれは最高の見世物です。


「あっ……!ああんっ……!もっと……もっと撃ってぇ……!」


 私はさらに興奮し、狂ったように叫び、腰を突き出して挑発を続けました。膣内で蠢く戦車の感触、そして外から撃ち込まれる砲弾の衝撃。その二重の刺激に、私の理性は完全に溶けていました。


「あっ!はぁ!んんっ……!いいわ……これ……すごい……!」


 パチ……パチッパチッ……。


 次々と放たれる砲撃が、私の下腹に小さな衝撃を与えます。それはまるで愛撫のようで、熱く火照った肌に、絶妙な刺激を加えてくれました。

 私は両手で自分の胸を揉みしだき、尖りきった乳首を指で転がしながら、さらなる快感を貪ります。


「そう……そこよ……もっと……もっとぉっ!」


 膣内の戦車が奥で小さく蠢く感触と、外からの砲撃による振動が混ざり合い、私の身体はどんどん昂ぶっていきました。

 愛液が太ももを伝って滴り落ち、足元の戦車たちを濡らしていきます。もう何台かは、その粘り気のある液体に捕らわれて動けなくなっているのがわかります。


「ふふ……こんなに私のえっちなお汁で溺れかけてるのに……まだそんなに頑張っちゃってぇ……♡」


 私は残りの戦車たちを見下ろし、嗜虐的な喜びに酔いしれました。彼らの命を懸けた必死な攻撃が、逆に私の欲望をさらに燃え上がらせます。


「あっ……はぁんっ……いいわ……いいわよぉ……もっと……もっと……!」


 撃ち込まれる砲弾の衝撃が、徐々に激しさを増していくように感じます。実際には同じ力でも、私の身体が昂ぶり、敏感になっているため、すべての刺激がより強く感じられるのです。

 私は腰をくねらせながら、さらに彼らを煽りました。戦車たちは必死に砲撃を続けていますが、徐々に間隔が長くなってきている気がします。


「ほらほら!まだ足りないわよ?もっと激しく撃たないと……私、まだイケないんだからぁ!」


 絶頂の寸前まで追い詰められた身体を捩らせて、私はさらに彼らを嘲笑います。興奮のあまり、声が甲高く裏返ってしまいます。もうちょっとでイケそうでしたが……。


 ……シン……


 突如として、すべての砲撃が止みました。

 あれほどまでに威勢よく砲火を上げていた戦車たちが、ぴたりと動きを止めてしまったのです。


「え……?ちょっと……どうしたの?もう終わりなの?」


 私は困惑した声を上げながら、足元の戦車たちを見下ろしました。砲口から煙を上げている車両もありますが、もう動こうとする気配はありません。どうやら、弾薬を使い果たしてしまったようです。


「はぁ……はぁ……嘘でしょ……?こんな中途半端なところで……」


 絶頂寸前で放置された私の身体は、行き場のない熱を持て余し、じんわりと疼いたまま。期待していた最高の瞬間を目前にして、急に冷水を浴びせられたような気分です。


「んもう……!あとちょっとなのに……!」


 怒りと焦燥感が込み上げてきて、私は思わず叫んでしまいました。せっかくこんなに昂ぶってキモチよくなっていたのに、自分たちの都合で勝手に寸止めされるなんて……。許せません。


「ほんと、使えないおもちゃね……!あなたのせいで、すっかり台無しじゃないの!」


 私は荒い息を吐きながら、足元の戦車たちを睨みつけました。ですが、残った車両たちも、もはや動く気配はなく、ただ静かにライトを点滅させているだけです。それはまるで、降伏を示しているかのよう。

 そんな無様な姿を見ていると、ますます苛立ちが募ってきます。


「ふぅん……それで勘弁してもらえると思ってるの?」


 私は冷たく言い放つと、絶頂の寸前で放置された怒りと欲望を乗せて、戦車たちの真上でしゃがんで見せました。割れ目から溢れ出た愛液が、戦車たちの上に垂れ落ちています。


「あなたたちのせいでこんなに濡れちゃってるんだから……責任取ってもらうわよ?」


 そのまま、両手をついて、ゆっくりと腰を下ろします。


 ズシィッ……!


 私のお尻が床に触れると、おまんこと戦車の隙間は指一つ分しか残されていません。巨大なおまんこに頭上を支配された戦車たちが逃げようとしていますが、もう手遅れです。


「あっ……!んんっ……!おばさんのおまんこで潰されなさい……♡」


 私は身体を倒して、ゆっくりと、それでいて確実に秘部の真下にある戦車たちを一つ残らず、濡れた肉壺で押さえつけると、最後の一押しとばかりに、腰を落とし切りました。


 ズン……ッ!!


 圧倒的な質量で戦車たちを一気に押し潰します。金属が完全にひしゃげる感触が、私の股間全体に伝わってきます。金属が肉に埋もれ、悶えるような軋みが股間を伝いました。


「あっ……はぁ……あはぁぁ……♡」


 唇から漏れた声が、いつの間にか甘い息遣いに変わって、全身を貫くような快感の奔流が、ついに私の理性を完全に打ち砕きました。行き場を失っていたエネルギーが爆発的に解き放たれ、身体が弓なりにしなります。


「あっあっあっ……イクッ!イッちゃうぅぅぅっ!!」


 部屋中に響き渡るほどの絶叫を上げながら、私は盛大に絶頂を迎えました。股間からは潮が勢いよく噴き出し、ぺしゃんこになった戦車たちを洗い流していきます。それはもう、征服と破壊の快楽に酔いしれた、最高の瞬間でした。


「あっ……はぁ……はぁ……すごかった……」


 しばらくの間、余韻に浸りながら、床に座り込んでました。床には、無残に押し潰された戦車の残骸が散らばっています。

 私は目を閉じ、押し潰されて膣壁にへばりついた戦車たちの感触を、粘膜の一枚一枚で味わいました。熱く滾った私の内側で、かつて鋼の咆哮で大地を轟かせた戦車たちが、今は私の蜜に塗れた肉襞の下で、濡れた床の上で、ただの金属屑になっている。


「ふふ……戦場の支配者が……私のおまんこに負けちゃったわね……♡」


 胸の奥が、甘酸っぱい陶酔で満たされます。圧倒的な力を誇っていたはずの戦車が、指先一つで転がされ、陰唇の重みで押し潰されてしまった。その瞬間、理性の箍が外れ、倒錯した快楽が脳髄を蝕んでいく。それはまるで、最高の愛撫を受けているかのような、最高の快感です。


「ふふ……ご苦労さま。あなたたちのおかげで、とてもキモチよかったわ」


 私は満足げに微笑みながら、床に散らばったゴミをキッチンペーパーで包んで、愛液で汚れた体をティッシュでふき取り、まとめてゴミ箱に捨てました。


 そして私は何事もなかったかのように服を着なおすと、旦那のいるベッドルームへと向かうのでした。

4.巨人の守護者

「小人に味方する巨人が守る都市を潰してほしいですか……」


 その日、フユカさんと喫茶店でお茶をしていた私に、フユカさんはとんでもない事を言ってきました。

 何やら広い宇宙には、かつての私たちのように、外からの侵略者から世界を守ろうと戦う正義の味方のような存在が、他にもいるらしいのです。


「そう、私たちのクライアントはその星を侵略するために、いくつもの怪獣を送り込んだみたいなんだけど、悉く返り討ちにされたみたいでね、要するにその巨人に負けたくないから私たちに白羽の矢が立った、そういう訳らしいわ」

「なるほど……で、その依頼の報酬は如何ほどなのですか?」

「ふふっ、クライアントからはたっぷりと報酬が貰えるはずよ。えっとね……」


 フユカさんから提示された条件は、正直言って私の意欲を煽るものばかりでした。

 曰く、標的は街だけでなく、その巨人も同様に、徹底的に叩き潰すこと。

 曰く、私の戦いを多くの市民に見せてやり、彼らの希望を完膚なきまでに叩き潰す事でした。

 もちろん報酬は今回の件が成功すれば、とてつもないお金が提供される契約になっています。

 それは私にとって、夢のような内容でした。街を守る正義の味方を嬲り者にしてしまうのは気が引けてしまいますが、それが霞んでしまうほどの報酬を出されたら、もう……


「やります。私にやらせて下さい!」

「ありがとう。後で仕事の詳細を送っておくから。ふふ、クライアントも喜ぶと思うわ」


 そうして、私はフユカさんの依頼を受けることにしました。

 翌週の平日に実行する事に決めて、次は作戦の準備です。

 相手もなかなかの手練れとのことなので、事前に戦う場所をこの目で見て、巨人の情報も色々と調べないといけません。


 私は次の日、外出用の服に着替え、バッグを持ちました。足首が少し覗くくらいの濃紺のストレートデニムジーンズに、トップスはオフホワイトのコットンカットソーを選択しました。

 これなら、どこにでもいる主婦だと皆に思われるに違いありません。


 準備を済ませて、フユカさんに教えられた惑星の座標通りにワープすると、そこは私の住んでいる街とほとんど変わらない風景が広がっていました。

 住宅街もあればオフィス街もあり、ビルは地球の高層ビルに負けないくらいの高さでデザインも前衛的でした。地球のように、この世界も沢山の人たちが暮らしているみたいです。


「さあ、少しずつ情報を集めていきましょう」


 数時間ほどかけて、住宅街からオフィス街まで様々な場所を見て回り、この都市の大まかな地理を把握しました。

 一目で計画的に開発された都市だということがわかるこの街は、綺麗に切り分けられた区画は碁盤の目のように整然と区切られ、それに沿って幹線道路が延び、その間をビル群が規則的に並んでいます。


 次に巨人の情報です。私はこの星の新聞を手に入れたら、近くにあった喫茶店に入り、フユカさんから預かった変換装置を使って翻訳していきます。

 新聞には、先月この世界で起きた巨大生物の襲来事件と、それを退けた巨人の活躍が特集されていました。

 どうやら彼は、怪獣が現れるたびに街に出現するらしく、この星の守護者と呼ばれて、勇敢に戦って市民を守っているそうです。


「へぇ……なかなか頼もしいじゃない。でも、私の敵じゃないわ」


 新聞を読み進めると、さらに詳しい情報が得られました。巨人は身長170メートルほどで、超人的な力とスピードを持っています。空中を飛ぶこともできるようです。ただ、それ以上の詳しい情報はありませんでしたが問題ありません。


「なるほど……。ふふっ、面白いわね」


 170メートルといえば、地球でいうところの地上40階〜50階建て程度の超高層ビルに匹敵します。

 そんな巨体が暴れるとなれば、街は瞬く間に瓦礫の山となるでしょう。しかし、私にとっては、それもまた楽しいショーの一部です。

 彼と同じ100倍サイズで戦ってもいいですし、それ以上のサイズで圧倒してしまってもいいかもしれません。

 例えば、彼が街に現れた瞬間に、遥か上空から300メートル級の巨体で降臨するとか。あるいは、彼が疲弊したところを、500メートル級の足で容赦なく踏み潰すとか。考えただけでもゾクゾクしてきます。


「ふふっ……どうやって遊びましょうか……楽しみだなぁ」


 想像してたら思わず口元に小さな笑みが浮かんだのを、慌てて引っ込めました。ここは普通のカフェで、私は普通の主婦なんですから。


「あの……すみません」


 顔を上げると、男の子が立っていました。二十歳そこそこでしょうか。大学のらしきロゴの入ったトートバッグを肩にかけて、少し照れたような顔をしています。


「隣、いいですか。混んでて」


 店内を見渡すと、確かに昼過ぎの込み具合で、席はほとんど埋まっていました。


「どうぞ」


 私が答えると、彼は「ありがとうございます」と言って向かいに座りました。

 しばらくはお互い黙っていました。彼はイヤホンを片耳だけつけてノートパソコンを開き、私はラテを飲みながら窓の外を眺めていました。


「その……イヤリング、すごく綺麗ですね」


 また声をかけられて、今度は少し驚きました。彼の視線が私の耳元に向いています。思わず指先で触れてしまいます。

 今日つけているのは、フユカさんから受け取った例のイヤリングでした。普通のアクセサリーに見えるように作られているから、まさかこれが何なのか、彼には分からないはずです。


「ありがとう」

「シルバーなのに、すごく繊細な感じがして。どこで買ったんですか、そういうの」

「もらいものなんです」

「彼氏から?」


 ずいぶん直接的な聞き方をする子だな、と思いながら、私は少し笑いました。


「仕事の知り合い、みたいなものです。それにもう結婚してるので、彼氏というのもちょっと」


 一瞬、彼の表情が固まりました。それからバツが悪そうに頭を掻きます。


「え、結婚されてるんですか。てっきり……」

「てっきり?」

「なんか、大学生かと思って」


 今度は私が固まる番でした。

 大学生。この子の目に、私はそう映っているらしいです。

 夫も最近「若く見えるよ」と言っていましたし、巨大化を繰り返すたびに、肌の張りが戻ってきている気がします。

 フユカさんは「副作用みたいなもの」と笑って言っていましたが、これはこれで悪くありません。


「嬉しいこと言ってくれるのね」

「本当のことです」


 彼は少しむきになったように言いました。それがおかしくて、私はまた笑ってしまいました。

 名前を聞いたら、ケンジ君というらしいです。法学部の三年生で、レポートが終わらなくて気分転換に来たのだと言いました。

 私が相槌を打つと、それが嬉しかったのか、どんどん話してくれました。サークルのこと、就活のこと、最近ハマっているゲームのこと。

 私は聞きながら、彼の人柄に興味が惹かれていきます。悪い子ではありません。むしろ、素直で好ましいです。少しくらいなら、付き合ってあげてもいいかな、と思いました。

 すると、


「あの、もしよかったら連絡先交換しませんか」


 ケンジがスマホを取り出し真剣な眼差しで言いました。そんな様子を私はラテのグラスを持ちながら、静かに微笑みました。


 この子は知りません。私が週に何度か、ワープホールをくぐって別の星へ行くことを。

 銀色のボディースーツを身にまとって、数百メートルの身長で、街を一望しながら、容赦無しに破壊する姿を。

 そんな私を彼が知ったらどう思うのでしょうか?

 想像すると可笑しくて、くすりと笑ってしまいました。


「ねえ、ケンジくん」

「はい」

「私、思ってるより全然、大きい存在なんですよ」


 彼は一瞬きょとんとした顔をして、それからはにかんだように笑いました。もちろん、冗談だと思っています。

 私も笑い返しながら、グラスの底に残った氷を静かに揺らし、氷をひとつ指先でつついてから、私はゆっくりとケンジを見つめました。


「連絡先、かぁ……」


 私が繰り返すと、彼の耳がほんのり赤くなりました。それがなんだか可愛らしくて、思わず口元がほころびます。こういう反応、久しぶりに見た気がします。


「あの、やっぱり既婚者の方に言うのは……すみません、失礼でした」


 慌てて取り消そうとする姿が、また可愛らしいです。私は彼を安心させるように首を横に振りました。


「謝らなくていいですよ」

「……でも」


 勢いで言ってしまったことを後悔しているのか、彼は萎縮し視線がテーブルの上をさまよっています。私はラテのグラスを両手で包みながら、少し前に身を傾けました。


「嬉しかったです。そんな風に言われるの」

「え?」

「私もね、年甲斐もなくときめくこともあるんですよ」

「……」


 わざと含みを持たせるような言い方をしたら、彼の瞳が一瞬揺れました。興味と躊躇いが混ざったようなその揺れ方に、私の胸の奥で小さな炎が灯ります。こんな感情を抱くのは久しぶりです。


「じゃあ……」


 彼が口を開きかけたとき、タイミング悪くスマートフォンが振動しました。画面には夫からの着信が表示されています。


「……ちょっとごめんなさい」


 断りを入れて立ち上がり、店の外に出ながら電話をとりました。


「もしもし?うん、今買い物してるところ……うん……大丈夫、すぐ帰るから」


 短い会話を終えて店内に戻ると、ケンジは居心地悪そうに視線を逸らしていました。罪悪感を覚えながら席に着きます。


「ごめんなさい。そろそろ行かないといけないので」

「あ……そうですか」


 露骨にがっかりした顔をするのが、またなんとも正直。私は荷物を手に取りながら、最後にもう一度だけ彼を見ました。


「ケンジくん、来週もここに来ますか」

「え……たぶん、来ると思います」

「じゃあ、もしかしたらまた会えるかもしれませんね」


 今度は目を逸らさずに、そう言いました。ケンジは一瞬きょとんとしてから、花が開くように顔をほころばせました。


「……来ます。絶対来ます」


 その真っ直ぐさが、なんだかくすぐったかったです。私は小さく笑いながら、踵を返しました。

 カフェのドアを押して外に出ると、午後の風が頬に触れました。


 ——次に会う時、彼はどんな顔をするのかしら……。

 そう思いながら、私は胸の中でひっそりと笑いました。

 もしかしたら違う形で会うことになるかもしれません。彼の知らない私の本当の姿。数百メートルの巨人として彼の前に現れたら、一体どんな反応をすることか。

 あるいは、高層ビルよりも高い場所から見下ろして、豆粒ほどの小さな人混みの中に、それがケンジだと気づかないまま、容赦無く足を振り下ろしてしまうかも……。


 いけないいけない。妄想が危険な方へ進みそうになりました。


 でも、それはそれで、悪くない気がしました。


 私は空を見上げました。雲一つない青空が広がっています。

 そこには巨大な自分がいて、人間たちの作った街を我が物顔で蹂躙する姿が映っている。そんな姿を思い浮かべてしまいます。


「ふふっ」


 イヤリングに指先でそっと触れながら、私は少しだけ、歩幅を大きくして、歩き出しました。来週のポイ活の楽しみが、また一つ増えたことを胸に秘めながら。


***


 翌週、私はまたあの星にいました。


 ワープホールをくぐる感覚にも、すっかり慣れてしまいました。一瞬だけ視界が暗くなって、次の瞬間には別の空の下に立っている。

 今日の空は薄い紫色で、地平線のあたりがオレンジに染まっていました。どこか夕暮れ前の地球に似ている、と思いながら、私はイヤリングに触れました。


 じわり、と体の奥から熱が生まれます。血管の隅々まで広がっていくその熱が、肉体を少しずつ膨張させていきます。

 足元にあったはずの舗装道路がどんどん遠ざかり、視界が上へ上へと登っていく。周囲の建築物が、家屋が、電柱が……何もかもがミニチュアのように縮んでいく。


 そして、160メートルへの巨大化が終わり、見下ろしてみると、街が一望できました。


 碁盤の目のように整然と並んだ街区、幹線道路を埋め尽くす小さな車の列、整備された公園の緑、そして突然の巨人に驚く無数の住民たち。 

 高さ三十階建てほどの超高層ビルが、私の膝にも届きません。街全体が、精巧なジオラマのように足元に広がっていました。


 まずは最初の一歩を踏み出しました。


 ずん、と大地が揺れました。半径数十メートルのアスファルトに放射状のひびが走り、巻き込まれた車やトラックがぺちゃんこになります。

 地下を走る配管が破裂したのか、ひび割れた道路から水柱が勢いよく噴き上がりました。近くにいた車が衝撃で横転し、連鎖するようにぶつかり合い、アラームがけたたましく響きます。


 二歩、三歩と歩を進めるだけで、私の周囲は別の光景に変わっていきました。後ろを振り返ると、通り過ぎた後には破壊しつくされた瓦礫の山ができ、私の歩幅通りに一直線に破壊痕が伸びていました。

 そこには小さな悲鳴も、車のクラクションも、サイレンも聞こえますが、どれも虫の羽音にすぎません。


「さてと……どこから壊しましょうか」


 鼻歌まじりに呟きながら、私は足元の街をゆっくりと睥睨しました。逃げ惑う人々。その速度に比べて私の歩みはあまりに遅すぎるからこそ、彼らの絶望を存分に味わえます。

 そんな人々を見下ろしながら、足を掲げてみせ、これからどこを踏みつぶすのか、彼らによく分からせてあげます。選択肢を与えて、見せつけることで、私の力を見せつけているようなものです。


「あそこがいいかな……それとも、こっちにする?」


 わざと迷うそぶりを見せながら、足の位置を微妙にずらすだけで、逃げ惑う人々の進行方向が変わる様子を観察するのも楽しいです。

 どっちに行っても地獄だとしても、人は希望を探します。それを踏み潰すのが私の役目。選択を迫っておいて、どちらも奪うのが愉悦なのです。


「ふふっ、どっちでもいいんだけどねぇ」


 ズシィン……。

 足を振り下ろした先で、地面に亀裂が走り、建物の骨組みが歪んで崩れます。人々の叫び声や車のクラクションが交錯する中、私は上からゆっくりと観賞していました。私一人で都市機能を麻痺させることができることを証明できたような気がして、少し得意な気分になったりしました。


 破壊しながら少しずつ歩いていくと、前方に一際目を引くビルが見えてきました。歴史のある建物でしょうか、正面に大きな階段と石柱が並ぶ、威厳のある構えです。旗のようなものが掲げられていました。


 私はそこへ向かって、真っ直ぐに歩きました。

 建物の正面に立ったとき、屋上がちょうど私の腰の高さほどです。

 私の歩みを遮るように建ってますが、避けるつもりは全くありません。

 ビルに向かって一歩踏み込んだだけで、正面の外壁が腰下にぶつかり、粉々に砕け散ります。

 もう一歩、また一歩と進むたびに、建物が基礎から押しつぶされていきました。内部から崩れる音、鉄骨がねじれる音、ガラスが砕ける音が重なり合って、崩壊する音がよく響いてきます。

 通り抜けるころには、建物の跡形もありませんでした。


 次は大通りを挟んだ向こう側の複合施設群です。ガラス張りの外壁が陽光を反射して、遠くからでもよく目立ちます。私はゆっくりと歩み寄り、その前に立ちました。


 建物の高さはせいぜい百メートルほど。私の胸に届くかどうかといったところです。


 左手を伸ばし、一棟の角をつかみました。窓ガラスが粉々に砕け散り、構造材が悲鳴を上げてひしゃげていきます。

 そのまま右手で隣のビルの壁を削り取るように引き寄せると、二つの建物が互いに歪み合いながら崩れていくのが分かりました。


「ふふっ……」


 思わず笑みがこぼれます。こうして力を込めるだけで、人間の作った建物などまるで紙細工のように壊れていく。それが楽しくて仕方ありません。


 そのまま右手を離し、今度は腰をかがめて、丁度いい高さのビルに今度はお尻を落とすように腰を下ろしてみます。三棟まとめて、私の臀部の下敷きになりました。

 圧倒的な質量を伴ったヒップドロップの威力は凄まじく、三棟すべてが基礎から押し潰され、瓦礫の山と化します。

 お尻の周りには瓦礫の隙間から這い出てくる小人の姿がありましたが、気にせず立ち上がると、お尻を持ち上げた際に張り付いていた瓦礫がパラパラと落ちて、みな瓦礫に埋まってしまいました。

 かわいそうに、運がなかったと諦めてくださいね。


 立ち上がって周囲を見渡すと、来た方向が見事に更地になっていました。


「あらあら……」


 目の前に広がる惨状を目にして、私は思わず舌なめずりをしてしまいました。


 道路には割れたアスファルトとひしゃげた車、建物からは火の手が上がり、あちこちから黒い煙が立ち昇っています。

 遠くのほうでは、サイレンの音があちこちで鳴り響き、緊急車両と思しき小型の光点が道路を這うように走っています。


 ここまでで何ポイントになるかしら、と内心で計算しながら、私は街の中心部へ向かって歩き始めました。


 駅前の広場に差し掛かったところで、足元に小さな光が見えました。街の防衛システムでしょうか、小さな戦闘機が数機、編隊を組んで私に向かってきます。

 機銃掃射がスーツに当たる感触は、小雨に打たれるようなものです。指先で軽く払うと、三機がまとめて吹き飛んで、遠くのビル群に突っ込みました。


 残りは自分から散り散りになって逃げていきました。賢い判断だと思います。


 邪魔者がいなくなり、私は気の向くままに、駅のターミナルビルの屋上に手をかけ、ゆっくりと横へ引き倒したり、電車に乗り込もうと大混雑のホームごと電車を踏みつぶしていたりしていた時、空の高いところから、一条の光が降りてきたのです。着地の衝撃が数キロ先から伝わってきて、私は手を止めその方角を見ました。


 粉塵の向こうに、人影が立っています。


 私より少し背が高い。170メートルといったところでしょうか。全身を白と青のスーツで包み、顔には流線型の銀色のマスク。

 立ち姿に迷いがなく、両足をしっかりと地面につけて、こちらを真っ直ぐに見ています。


 彼が、この星の守護者なのでしょう。


 すると向こうから先に動きました。


 地面を蹴る踏み込みの力が強く、跳躍の速さはなかなかのものです。

 右の拳を大きく引いてから繰り出す直線的な攻撃、ですが読みやすい軌道でした。

 私は半歩だけ横にずれ、すり抜けざまに相手の背中に手のひらを押し当てました。


 そのまま前方へ押し出すと、相手はバランスを崩して廃墟になったビル群に突っ込みました。すでに傾いていた建物が数棟、連鎖するように崩れ落ちます。砂埃と破片が四方に飛び散り、粉塵の壁が通りを埋め尽くしました。


 悪くない動きです。でも、やはり読みやすい。


 粉塵の中から相手が飛び出してきました。今度は低い体勢からの体当たりです。

 正面から受け止めると、想像以上の力がありました。足元がずれて、私の踵がアスファルトに深く沈み込みます。

 押し返そうとする力と、押し込もうとする力が拮抗して、二人分の体重が地面にかかりました。


 やがて私が体重を乗せ直すと、相手の足元が滑りました。

 その瞬間を逃さず、腕を取って横へ引き込みます。相手が大きく体勢を崩したところに、私は肩口からぶつかりました。

 勢いで組み合ったまま横に倒れ込むと、街の一画がまるごと瓦礫に変わりました。


 ですが、相手は素早く立ち上がり、距離を取ります。そして、両腕をゆっくりと構えると、掌のあたりが白く光り始めました。光線系の技を持っているのですね。エネルギーが収束するのを見ながら、私は最短距離を頭の中で計算します。


 光線が放たれた瞬間、私は斜め前方へ踏み込みました。


 掠めた左肩がじりじりと熱くなります。しかし間合いはすでに詰まっていました。

 相手が次の照準を合わせるより早く、懐に入り込みます。みぞおちに肩を入れ、腰を落として持ち上げました。


 そのまま背後の高層ビルに向かって、一気に叩きつけます。


 建物が根元から折れ、轟音とともに崩れ落ち、粉塵の柱が空まで伸びています。瓦礫が広範囲に飛散して、周囲の街区が次々と巻き込まれていきました。

 相手が地面に倒れた瞬間、私は素早く馬乗りになって両腕を膝で封じました。


 どおぉん、と地響きがしました。


 仰向けに押さえ込まれた相手は、もう動きません。胸が大きく上下しています。

 私は膝で腕を封じたまま、マスクに手をかけその素顔を暴こうとしました。


 しかし、マスクを外した瞬間、私は動きを止めてしまいました。


 知っている顔でした。


 ありえないはずの顔でした。


 整った目鼻立ち、少し乱れた髪、私を見上げる黒い瞳——


「……ケンジ、くん?」


 声が出たのか出なかったのか、自分でもわかりませんでした。

 ただ、唇が勝手にその名前をなぞっていたことは確かです。


 彼は答えませんでした。

 ただ、その目はまだ私をまっすぐに見ていました。


「……なんで」


 気がつくと、私の口からそんな言葉が出ていました。


「なんで、あなたが……」


 ケンジはしばらく黙っていました。瓦礫の粉塵がゆっくりと舞い落ちてくる中、遠くで何かが燃える音だけが聞こえています。


「やっぱりサヤカさん、でしたか」


 やがて、掠れた声で言いました。


「そうだと思ったんです。あのイヤリング、どう見ても普通じゃないから」

「最初から、知ってて——」

「知ってたわけじゃ、ないです。ただ、変だなって。ずっと」


 言葉を選ぶように、ゆっくりと続けます。


「まさか……こんな形で、また会うなんて」

「ごめんなさい。私、この星を、あなたを、滅ぼしに来たの」

「知ってます」


 ケンジは苦笑いにも似た表情を浮かべました。


「でも、それでも。俺は、止めなきゃいけなかった」


 彼の両腕を膝で押さえつけたまま、私はただ見下ろしていました。


「でも負けちゃいましたね、完全に」


 乾いた声でそう言って、彼は空を一度だけ見上げました。

 私はゆっくりと、彼の腕から膝を外しました。馬乗りの体勢を解いて、彼の隣に静かに腰を下ろします。


 周囲は瓦礫だらけでした。

 私が今日壊したものが、四方八方に広がっています。燃え盛るビルの残骸、ねじれたレール、陥没した道路。夕方に似た紫の空が、炎の色に染まっていました。

 こんな景色の中で、私は何をしているのだろう、と思いました。


「でも、倒されるのがあなたでよかったかもしれません」

「え?」


 隣に座る彼の顔を見つめました。


「だって、誰だかわからない破壊者に全部持っていかれるより、知ってる人のほうが、まだましだから」

「そんな……」


 喉の奥が痛くなり、声がかすれました。


「私、この街を潰したのよ?あなたの大切なものも、たくさん、壊した」

「わかってます」


 ケンジは苦笑しました。


「正直に言えば、許せない気持ちもありますよ。けど、それでも——」


 彼は一瞬、言葉を探すように空を見上げました。


「それでも、憎みきれないから、困ってるんです」


 その瞬間、何かがぷつりと切れました。

 私の中で保っていた糸のようなものが、一本ずつ音もなく解けていく感覚がありました。

 私は、ケンジの顔の横に手を添え、少しだけ顔を近づけました。


「ねえ、ケンジくん」

「はい」

「私のこと、怖くないんですか。今も」


 彼は私を見上げたまま、静かに首を横に振りました。


「怖いけど」と彼は言いました。「それより、会えてよかった」


 私はしばらく、その言葉を胸の中で繰り返しました。

 会いたかった。

 こんな巨大な姿の私に、それでも会いたかったと、この子は言っている。

 気がつくと、私は身を屈めていました。瓦礫の上に横たわるケンジとの距離が、ゆっくりと縮まっていきます。炎の光が揺れて、彼の顔を赤く照らしていました。


「大きくなっても……本当に、綺麗ですね」


 彼は小さな声で言いました。カフェで言ったときと、同じ声でした。

 あのときと違うのは、私が160メートルの巨人で、彼が瓦礫の上に横たわっていることだけです。

 私は目を閉じました。


 炎の熱が頬に触れる中、私はゆっくりと唇を近づけました。燃え盛る街の残骸が四方を囲む中で、粉塵がまだ舞い落ちてくる中で、私たちの距離はどこまでも縮まっていきました。


 唇が触れた瞬間、周囲の音が遠くなりました。

 炎の音も、崩れ落ちる瓦礫の音も、風の音も、全部がひとつになって、静かに溶けていきました。


 彼の唇は、思ったよりもずっと柔らかかった。


 瓦礫の上に横たわるケンジを見下ろしながら、私はもう一度、ゆっくりと身を上半身を倒し、巨大な胸を彼の胸板に押し付けた。

 柔らかく、ずっしりとした乳房が彼の身体を包み込む。

 ボディースーツの布地越しでも、彼の鼓動が激しく伝わってくる。


「……サヤカさん」


 呼ばれた名前が、私の胸の奥で小さく震えました。こんな姿で、こんな場所で、名前を呼ばれること——それがなぜか、狂おしいほどに愛おしかった。


 気付いた時には貪るように唇を重ねてました。


 触れた瞬間、彼の身体がかすかに強ばっているのが分かりました。でも拒まれることはなく、むしろ恐る恐るではありますが応じてくれています。

 柔らかく触れ合い、離れる。また触れ合う。角度を変えながら何度も繰り返すうちに、私の中の何かが静かに溶け始めました。


 舌先で彼の唇をなぞると、ぴくりと反応が返ってきました。


「……っ」


 微かな息遣いが漏れます。それが妙に嬉しくて、私はもう一度、今度は少し大胆に舌を這わせました。

 彼の唇の輪郭を辿りながら、じっくりと味わうように。緊張で固くなっていた筋肉が、少しずつ弛緩していくのがわかります。


「サヤカさん……ダメです、そんな……」


 かすれた声で止めようとする言葉が聞こえました。その声音には戸惑いと、でも確かな期待が混じっています。

 そう、彼は言葉ではそう言いながらも、彼の身体は明らかに求めているものを示しています。


 私は再び彼の唇を奪いました。


 今度はより深くつながるために。


 最初は浅く舌を侵入させましたが、すぐに彼の方から舌を絡ませてきました。

 拙いけれど必死さの伝わる動きが可愛いと思ってしまいながら、自分の舌を優しく巻きつけて導きます。

 温かい舌が触れ合い、擦れ合ってぬるりとした感触が広がりました。


 ぬちゅ……ぬちゃ……


 巨大な二人が交わすキスの音は、想像以上に卑猥な響きを持っていました。

 その水音は炎が轟く音やサイレンの不協和音をかき消すくらいに、異常なほど大きく響き渡っているように感じられます。

 私たちだけの、いやらしい音。

 そんな音を聞いていると興奮が高まると同時に背徳感に襲われます。


「ふぅ……サヤカさん……」


 恍惚とした彼の呟き。私は彼の舌を吸い上げるようにしてから離しました。銀色の糸を引いた互いの舌先を見て、満足げに微笑みます。


「ねぇ、もっといいこと、してみたくない?」


 そう囁くと、彼は困ったような嬉しいような複雑な表情を浮かべました。それを無視して、私は彼の胸元へと唇を這わせていきました。厚い布地越しでも分かる逞しい胸板。その中央にある突起を探り当てると、布越しに舌で転がします。


「ぁ……ッ!?」


 予想外だったのでしょう。彼の口から甲高い声が上がり、身体がビクリと震えました。その様子が面白くて何度も繰り返すと、そのたびに彼の身体が小刻みに震えます。


「だめです……そこは……っ」


 訴える声もどこか甘く蕩けていて説得力がありません。私はさらに大胆になり、今度は直接肌に触れようとケンジのスーツの胸部に指を掛けました。

 摘まんでから、爪を立てて左右に引っ張ると、頑丈そうに見えたスーツもストッキングのように簡単に避けてしまいました。

 隙間から覗く素肌は汗ばんでいて艶っぽい。そこへ指先を這わせると熱く火照っていました。


「待ってください……本当に……」


 制止の声を無視して乳首を摘まみ上げます。ピクリと震えるケンジ。そのまま指の腹で擦ったり捻ったりするうちに硬く尖ってきたのが分かります。


「ぁ……ッ…ダメだって言ってるのに……!」


 完全に裏返った声で喘ぐ彼が可愛くて仕方ありません。そのまま反対側の乳首にも吸い付いてあげました。ぢゅっと音を立てて強く吸うと、ビクンっと身体が跳ね上がりました。


「あぁッ!?」


 あまりの刺激に涙を浮かべながら悶える姿はとても愛らしい。もっと虐めたくなってしまいます。口の中で乳首を弄びつつ、もう片方は指でグリグリと押し潰すように苛め続けました。


「サヤカさん……そんな……くぅぅ……!」」


 身を捩りながら右手で抵抗しようとするものの、力が入っていません。抗う姿勢と拒否のない行動のズレが何とも言えず興奮させます。

 私はさらに乳首を吸いながら、左手で彼の下腹へと這わせていきました。スーツの裆部が、とても苦しそうに膨らんでいました。


「ここ苦しそうね」

「えっ……やめてください!!そこは—」


 ケンジの慌てふためく声など気にも留めず、私は器用にスーツの股間部分を破ると、完全に勃起したペニスが勢いよく飛び出してきました。先端から透明な汁を垂らしながら天空に向かってそそり勃っています。


「ふふ……こんなに大きくなって……」

「お願いです……見ないでください……恥ずかしいです」


 羞恥に身を捩る少年。そんな仕草が余計に嗜虐心を煽ります。私は自分の指を二本舐め湿らせると、ゆっくりと彼の亀頭に触れました。


「ひゃッ!?」


 敏感な粘膜への突然の接触に乙女のような声を上げるケンジ。私は構わず指先で鈴口を撫で回します。ヌルヌルした先走り汁を纏わせながら円を描くようにカリ首を刺激しました。


「うあっ……ああっ!」


 腰砕けになったような甘い叫びが漏れます。さらに親指で尿道口をグリグリと刺激してやると、身体全体がビクンッと痙攣しました。


「ふぅん……ここが良いんだぁ」

「あぁっ……駄目ぇ……そこ弄らないでくださぃぃ……」


 涙声で懇願されるとますます意地悪したくなってしまいます。

 私はもう片方の手で竿の部分を握り込むと、上下に激しく扱き始めました。

 ねっとりと汗にまみれた肉棒が掌の中で熱く脈打ち、血管が浮き出るのが分かります。

 亀頭も同時に親指の腹で転がし、カリ首の裏側を重点的に責め立てます。


「ああっ……!だめです……出ちゃう……イっちゃいます!」

「んふっ♡出そうなの?いいわよ、いっぱい出して?」


 耳元で囁きながらラストスパートをかけるように手の動きを加速させました。シュコシュコと淫靡な音が鳴り響き、彼の絶頂が近いことを告げています。


「ひっ……ぐぅぅっ!!」


 限界を迎えたのか、ケンジの身体が弓なりに反り返りました。同時に握ったペニスが脈打ち始めます。私はそれを逃すまいと更に強く握り締めました。


「あ゛ぁぁッ!! 出るぅぅぅッ!!」


 ビュルルルルーーーッ!!


 勢いよく飛び出した精液は100メートル先まで達し、地面に降り注ぎます。それでもなお断続的に放出され続けました。ものすごい量と濃厚な雄臭です。

 精液の塊がビルにあたると、衝撃でビルは破損してしまいます。道路に落ちれば、止まっていたバスや乗用車をずしゃりと押しつぶしてしまいます。


「すごい……こんなに沢山♡」


 大きく肩で息をしながら放心状態のケンジを見下ろしつつ、私は自分の手についた彼の精液をペロリと舐め取りました。少し苦い味が口中に広がります。

 久しぶりに感じるオスの濃密な匂いに、メスとしての本能が疼いてしまうのを感じました。


「濃いわねぇ」

「…………」


 もう言葉もないようです。そんな少年に微笑みかけながら、私は次の行動に移ることにしました。


「これからもっと凄いこと、しちゃお?」

「……え?」


 呆然とした表情で私を見上げるケンジ。その表情を見下ろしながら、私はゆっくりと立ち上がりました。

 そして、街の残骸を見下ろしながら、巨大な高層ビル群のひとつに視線を移します。

 まだ半壊状態の、ガラス張りの超高層オフィスビル。

 高さは100メートルほど——ちょうど、テーブルくらいの高さです。

 私はケンジ君を立たせてあげると、彼に背中を見せたまま、そのテーブルサイズのビルの屋上に両手をビルの屋上に置きました。

 巨大な掌が屋上を覆い、残っていたアンテナや換気設備が簡単に潰れましたが、そんなものどうでもいいです。

 私は、腰を高く掲げるとスーツのクロッチ部分を横にずらしました。


 すでに蜜を滴らせヒクヒクと蠢く秘裂が露わになります。待ちきれないとばかりにひくつく膣口からは透明な愛液が太腿を伝って流れ落ちていました。


「ほら……ケンジくん……後ろから、好きにしていいわよ」


 私が彼の前にむっちりとした尻を突き出してあげると、彼は震える手で私のボディースーツの股間部分に触れ、彼は恐る恐る私の秘所に指を伸ばしてきました。そっと割れ目をなぞるように触れてくる。その拙い動きが逆に興奮を掻き立ててくるのです。


 私は自分でも分かるほど濡れているのが分かりました。溢れ出した愛液が太ももを伝い落ちていく感覚さえ心地よいのです。

 彼の指が探るように入り口を探り当てると、ゆっくりと中へ挿入してきました。狭い肉壁を押し広げながら進んでくる異物感に思わず声が漏れてしまいます。


「んっ……♡」


 根元まで入ったところで、彼が動かし始めました。ぎこちない動きですが一生懸命さが伝わってきて愛おしさを感じます。私はより深い快感を求めて自ら腰を動かし始めました。それに合わせるように彼も少しずつ速く指を出し入れしてきます。

 その動きに合わせて腰を揺らすと結合部から粘り気のある水音が響き渡りました。


「あっ……!んっ……!」


 彼の指が膣内の弱点を擦るたびに甘い電流が走るような快感に襲われました。指の腹で内側を撫でられるたび、ゾワリとした感覚が走り抜けます。


「あっ!いいわぁ……上手よケンジくん……♡」


 私は褒めるように声をかけてあげます。すると嬉しかったのか、彼の動きがより激しくなってきました。

 ズチュズチュッという音が響き渡り、その音がさらに羞恥心を煽ってきます。


 私自身も感じてしまっているという事実を受け入れることで新たな快楽が芽生えてくるのです。

 腰が止まらず、激しく動かし続けるせいで周囲の高層ビルが震えています。


「あっ、あっ!そこぉっ♡」


 一番感じる部分を探り当てられると我慢できずに大きな声が出てしまいました。恥ずかしさはあるもののそれ以上に気持ちよさの方が勝っていました。膣壁を擦られる度に頭が真っ白になるほどの快感が押し寄せてきます。


「ねえ、ケンジくんも……欲しくなったんじゃないの?」

「え?でも……」


 困惑したような声が返ってきます。まだ躊躇している様子でしたが、ここで私が主導権を握ることにしました。大きな体を捻って向き合うと、向き、彼の股間に手を伸ばしました。そして硬くなったそれを掴んで自分の入り口へと導きます。


「ここに挿入れてみたくない?」


 挑発するように言い放つと、ケンジはゴクリと喉を鳴らしました。

 そして彼はゆっくりと私の腰を掴むと、既に熱く濡れそぼった私の秘部を確認して、ケンジが腰を進め、硬くなった彼自身を私の入り口に押し当てた瞬間——


 ずんっ……!


 彼の腰の動き一つで、私の巨大な身体がわずかに前へ揺れます。

 その反動で、私の手のひらが支えていたビルの屋上が、大きくひび割れる。

 ガラスが一斉に砕け、数十階分の窓が雪崩のように崩れ落ちたのが見えました。


「んっ……♡そう……もっと、強く……」


 ケンジが本気で腰を振り始めたのです。


 ずんっ、ずんっ、ずんっ……!


 彼のピストンに合わせて、私の巨大な尻が波打つ。

 そのたびに、私の体重がビル全体に伝わり、構造物が悲鳴を上げる。

 鉄骨が軋み、コンクリートが粉々に砕け、ビルの上層階が次々と内側へ崩落していく。


 「はぁ……はぁ……♡ケンジくん……すごい……街が……揺れてるみたい……」


 実際、街全体が揺れていました。

 私たちの腰の動き一つ一つが、地面に伝わり、周囲の道路が波打つように隆起する。

 逃げ遅れた車やトラックが、まるでトランポリンの上で跳ねるように宙に浮き、地面に叩きつけられる。

 数十台の車両が一斉に跳ね上がり、空中で回転しながら瓦礫の山に落ちていく様子が、足元に広がっているのです。

 ケンジの動きが激しくなってきました。


 ずんっ!ずんっ!ずんっ!

 彼が深く突き入れるたび、私の膣壁が彼を締め付け、愛液が溢れ出してビルをびしょ濡れにする。

 その愛液は道路にも飛び散り、路上にいた無数の小人が悲鳴を上げて逃げ惑う真上に降り注ぎます。

 私の巨大な足の下では、小人たちが蜘蛛の子を散らすように逃げていくのが見えますが、もう手遅れです。私がちょっと体重をかけただけで、瓦礫の山が崩れ数百単位の人々が生き埋めになっていく。


 巨人のセックスに巻き込まれて絶命してしまう。それはあまりにも惨い最期。

 それなのに私は、ビルが崩れるたびに股間から湧き上がる快感の波が脳天まで駆け抜け、腰がさらに動いてしまう。


 まるで、セックスの衝撃で街が崩壊していくのを見て、更に昂奮しているかのよう。

 私も応えるように腰を振り始めました。


 パンッ!パンッ!パンッ!

 尻と腰がぶつかる音が、雷鳴のように響き渡る。

 私の巨大な膣に彼のペニスを受け入れるたびに、足元の道路がめり込み、マンホールの蓋が飛び上がる。その周辺には無数の小人が密集しており、彼らは巨大な私たちの性行為に巻き込まれないように必死で逃げています。


「ああっ♡そこっ……♡もっとぉ!」


 彼の突き上げに合わせて私も腰を動かすことでより強い刺激を得ようと試みました。その動き一つで、地面が波打ち、街が、地形が変わっていく。

 そのことに、私自身も興奮していました。

 私たちが巨大だからこそ、できる背徳的なセックス。

 腰を動かすたびに、周囲のビルがメキメキと傾き、遠くの高速道路が地盤ごと沈み込む。


 ぐちゅっ……ジュポジュポッ……グチュグチュッ……!


 卑猥な水音が街中に響き渡り、私の腰が唸るたび、街全体が地震のように揺れます。

 高層ビルが次々と傾き、倒壊。

 地面が波打ち、地下の水道管が露出して空高く上がる水柱。

 車が跳ね上がり、トラックが空中で回転しながら数十メートル先のビルに激突、炎上。

 街灯がなぎ倒され、電線がスパークしながら地面に落ちる。

 瓦礫の山が積み上がり、人々の悲鳴が木霊する。

 そのすべてを眼下に見下ろしながら、私はケンジとのセックスに夢中になっていました。


「はぁっ……はぁっ……♡イイ……ケンジくん……私の中で……感じてる……?」

「はぁ……はぁ……サヤカさん……俺…もう……!」


 私は腰を激しく打ち付けながら、ケンジの顔を覗き込んでみると、彼はもう、言葉にならない喘ぎを漏らしながら、私の動きに翻弄されています。

 私の膣内が彼を締め付け、愛液が彼の腹部をびしょ濡れにする。

 私はさらに激しく腰を振り、バックのまま前後に激しくグラインドした。

 そのたびに、私の巨大な胸がビル屋上の端を削り、瓦礫を周囲に撒き散らす。

 街の残骸が、私たちの動きに合わせて跳ね上がり、粉塵の嵐が空を覆う。


「んっ……あぁんっ……♡もう……イッちゃう……ケンジくんも……一緒に……!」

「はぁ……はぁ……俺も……もう……!」


 私の膣内で、ケンジのペニスが膨らんでいるのが分かりました。

 その瞬間、彼は私の腰を力強く掴み、オスらしく、さらに激しく腰を打ち付けてきます。

 私も最後の力を振り絞って、彼を高みへと導いてあげます。


「あぁっ……イクッ……!ケンジくん……あなたの全部……ちょうだいっ!!」

「ぐぅっ……!!出てますよっ……サヤカさんっ……!」


 どぷっ……ビュルルルッ……ビューッ……ビュクンッ……!!


 彼の熱い欲望が、私の膣内に解き放たれたのです。


「あぁぁぁんっ!」


 絶頂に達した私は、腰を浮かせたまま、背筋をピンと伸ばし、天を仰ぎました。

 その瞬間、ケンジの射精を受け止めながら、私も盛大に潮を吹いてしまいました。


 ぷしゃあぁぁぁっ!


 愛液と潮がミックスされた液体が、滝のように上空から街へと降り注ぎます。

 それは一瞬で夕立のように広がり、街全体を濡らしていったのです。

 足元では、無数の小人たちが、私たちの愛液と潮に巻き込まれ、悲鳴を上げてずぶ濡れになっています。

 地面は一瞬で水浸しになり、くすぶってた火災を消していくのも見えました。


「はぁ……はぁ……♡ ケンジくん……すごかった……♡」


 私は崩れかけのビルから離れ、彼に凭れかかるように彼の肩に顔を埋めました。

 心臓がまだ高鳴っています。

 そして、足元には、私とケンジの共同作業によって完全に破壊された街の残骸が広がっていました。

 一面、瓦礫の海です。高層ビルは倒壊し、道路は隆起し、建物は粉々に砕け、地面は穴だらけ。

 数百万人の人々が暮らしていたはずの都市が、たった一時間足らずで、完全に機能を停止していました。


 そしてその中心にいるのは、巨大な私と、私の体の下で息を弾ませているケンジだけ。

 街は完全に私たちのものになっていました。


「ありがとう、ケンジくん。もうちょっとだけ……付き合ってくれるかな」


 そう囁くと、彼は荒い息をつきながらも小さく頷きました。

 私は彼の頬にそっとキスをしてから、ゆっくりと身体を起こしました。


 地上160メートルの高さ。

 眼下には、私が蹂躙しつくした街の全景が広がっていました。

 高層ビル群の多くが傾き、煙を上げ、街全体が瓦礫と粉塵に覆われ、僅かに生き残った人々が蟻のように逃げ惑っています。

 その惨劇を前にして、私は彼を抱き寄せ、イヤリングに触れた。


「もっと楽しまなくちゃ……ね」

5.巨人たちの性欲で潰される世界

 彼の温もりを感じながら、私は押さえつけていた力を解放しました。

 イヤリングに宿る力が、激しくめぐるのを感じ、同時に私の身体が勢いよく膨張していきます。ですが今回は、私の身体だけではありません。ケンジも一緒に巨大化していくのです。


 200メートル。

 500メートル…。

 1000メートル……。


 1600メートル。

 人類の建造物では決して到達できない高さ。私たちはそれを、たやすく越えてしまったのです。

 足元の都市は、もはや「点」としか認識できません。

 ビル群はペンシルの頭の先に見える点と同じように、遠くに小さく光るだけ。

 道路は一本の白い線となり、川はうっすらとした青い筋に見えました。

 そして、そこを這いまわる人の群れ——彼らは、私たちから見れば、塵に過ぎません。

 どれだけ必死に逃げようと、私たちからは逃れられない。

 彼らには、私たちの姿がどんな風に見えているのでしょうか。きっと、空に向かって聳え立つ巨大な災厄として映っているのでしょう。

 都市の中央にそびえたつ高さ200メートルのテレビ塔が、私たちから見ればせいぜい20センチほどの棒きれでした。指先で簡単に摘まめる程度の高さです。私はそれを軽く摘まみ、引っこ抜くと、ケンジに見せました。


「ねえ、見て。これが……テレビ塔よ」

「……本当だ。小さいですね」


 彼は驚いたように目を丸くしました。

 私たちは、もう一度顔を見合わせて、クスクスと笑いました。


 中にはまだ人がいたのかもしれません。けれど、指先に軽く力をいれると、簡単に折れ曲がりました。


「うふふ……簡単に折れちゃった」


 指をゆっくりと折り曲げ、金属の軋む音とともに塔が真っ二つに折れていきます。

 その瞬間、塔の中にいたであろう何十人かの人々が、風に乗って散っていくのが見えました。

 だけど、私にとってそれは、指の間に溜まった埃を払うのと同じ程度のことでした。

 こんなにも簡単で、こんなにも儚い。

 私はケンジを抱きしめ、そのまま、都市の中心部へと、ゆっくりと歩き始めました。


 ずしん。


 足が地面に落ちるたびに、数百メートルにわたって地面が揺れます。

 舗装された道路は粉々に砕け散り、その下のコンクリートや配管、そして地中に眠る人々の住居が、すべて粉塵となって空へ舞い上がります。

 それは、まるで巨大な津波が街を飲み込んでいくようでした。

 私たちの一歩一歩が、街を丸ごと踏み潰していくのです。


「ねえ、ケンジくん」

「はい」

「私たち、今、どれくらいの人を踏みつぶしてるのかしら?」

「さあ……数え切れないですね」

「あら、正義の味方がそれでいいの?」

「もう僕は、あなたのいいなりですから」


 私たちは笑いながら、さらに歩き続けました。


 足元の高層ビルは、私たちの足首ほどの高さしかありません。

 意識せずとも、簡単に跨いでしまうことができる高さです。

 私たちは歩幅を調整し、わざとゆっくりと歩きながら、足元の建物を踏み潰していきました。

 高層ビルにはまだ明かりが灯っていました。誰かがまだ、そこにいるのです。

 でも、私の足が降りるたびに、その光は消えて何も残らなくなりました。


「ごめんなさいね。でも、もう逃げられないの」


 私たちの足跡に沿って、炎の帯ができます。上空からは私たちがどこに足を置いたのか一目でわかるでしょう。

 まるで、巨大な獣が地面を抉りながら進んでいるように、街の中心から外周に向かって、一直線に瓦礫と炎の道ができていきます。

 高層ビルは私たちの足跡から放射状に倒れ、その下に眠る建物を道連れにして崩壊していきます。


「ねぇ、ケンジくん、私たち、もう二回もしちゃったけど、まだまだ足りないでしょ? どこか、いいところないかしら」

「そうですね……」


 私たちは歩みを止め、周囲を見渡しました。足元に広がる街は、ほとんどが瓦礫の山に変わっていました。


「あの辺、まだ残ってるわね。大きいの」


 私は街の西側、まだ比較的被害の少ないエリアを指さしました。

 湾岸に沿った、近代的な高層ビル群と、その後ろに広がる広大な公園。

 その奥に、巨大なスタジアムが見えます。

 数万人を収容出来るだろうそのスタジアムは、私たちから見れば、小さな箱庭のようにしか見えません。

 けれど、そこにはまだたくさんの人が避難しているのが見えました。

 スタジアムの周りの道路は、逃げ惑う車で埋め尽くされ、まるで虫の行列のようでした。


「ちょうどいいわ。あそこにしましょう」


 私はケンジに告げると、ゆっくりとその方向へと歩き始めました。

 私たちの目的を察したのか、あるいはただ恐怖からか、残っていた人々が、一斉に私たちとは反対方向へ逃げ出そうとします。けれど、もう遅い。


 私たちの一歩一歩が、彼らを追い越し、行く手を阻みます。

 逃げようとする車の列を、そのまま踏み潰し、その上に建つビルをなぎ倒し、逃げ場を封じていく。

 炎に包まれた瓦礫の山を乗り越え、私たちはスタジアムのすぐそばまで辿り着きました。


「ここなら、広いし、人もたくさんいるし、やりやすいわね」


 私はそう言って、ケンジを芝生の上に座らせました。

 スタジアムのグラウンドは、私たちから見れば広大な敷物のように見えます。

 でもそこには、逃げ場を失った何千人もの人々が、パニックに陥りながら右往左往しています。

そんな場所に、ずしんと、巨人が座り込めばどうなるか、想像するのは容易でしょう。


 それは、巨人のセックスの舞台としては、これ以上ないほどにふさわしい場所でした。


 私は彼の周りで阿鼻叫喚となっている小人を尻目に、ケンジの唇にそっとキスをしてから、ゆっくりと体勢を変え、彼の上に跨りました。

 私たちの巨大な影が、スタジアム全体を覆い隠します。


 グラウンドの真ん中で、巨大な影が重なり合う。

 その下で、数万人の人々が、絶望的な目で私たちを見上げている。

 彼らには私たちの姿が、どのような絶望として見えているのでしょうか。

 空を覆うように迫り来る、巨大な影。その影から逃れることのできない運命。


 たくさんの視線が、私たちに向けられています。恐怖と絶望の入り混じった視線です。


 そんな数えきれない視線が集まる場所で、私とケンジは、ゆっくりと身を寄せ合い、お互いの体温を感じながら、硬くそそり立つペニスを温かな肉の中へと入れていきます。


 足元では私を凝視する無数の人々の視線を感じました。

 私は彼らを見下ろし、妖しく微笑みました。


「みんな私たちのセックス、見たいのかしら?」


 私がクスクスと笑うと、ケンジも苦笑いを浮かべました。


「そうみたいですね」


 そして私たちは、彼らが見ている前で、行為を始めました。


 私たちは、ゆっくりと体を重ね、動き始めます。初めは穏やかに、徐々に激しく。


「んっ……♡ケンジくん……♡」

「サヤカさん……すごく、気持ちいいです……」


 その言葉通り、彼のペニスが出入りするたびに、彼の息が、私の首筋にかかります。

 熱い吐息が、私の肌を焦がし、私の身体は歓喜に打ち震え、快感の波が押し寄せます。


 私たちは、夢中になって、互いを求め合います。


「あぁんっ……!♡いいっ……♡そこぉっ……!!♡」


 私の喘ぎ声は、巨大な衝撃波となって街全体に響き渡ります。周囲の高層ビルの窓ガラスが粉々に砕け散り、道路は亀裂を走らせ、地面は震えます。

 まるで、巨大な地震が起きたかのように、街が揺れています。


「サヤカさん……!♡気持ちいいですか……?♡」


 ケンジの声も、雷鳴のように轟き、街を震撼させます。


 私たちの巨大な肉体がぶつかり合うたびに、周囲の建物が粉々に砕け散り、道路は大きく凹み、炎と煙が舞い上がります。

 私たちが激しく動くたびに、私たちの愛液と汗が、雨のように地上に降り注ぎます。


「もっと……♡激しくして……♡ケンジくん……!♡」


 私の要求に応えるように、ケンジの動きがさらに激しくなります。

 私は彼の首に腕を回し、さらに密着しました。


「あぁんっ……!♡あっ……あっ……♡ダメっ……!!♡」


 私は叫びながら、ケンジの上に倒れ込みました。

 彼もまた仰向けになって、私を強く抱きしめます。


 お互いの唇を貪り合い、舌を絡ませ、唾液を交換し合います。その間も、私たちは腰を動かし続けます。もはや、理性も感情も、全て吹き飛んでしまいました。

 ただ、目の前の快感を貪ることだけが、私たちの全てでした。

 周囲の建物が私たちの動きに合わせて揺れ、倒壊していく。まるで、私たちのセックスに共鳴するかのように。

 そして、ついにその時が来ました。


「ああっ……!!♡もうダメ……イク……イッちゃうっ!!♡」

「僕も……もう……!!♡」


 私たちの絶頂の声と共に、激しい快感の波が押し寄せ、私たちは同時に果てました。


「ああああああっ!!!♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」


 私は体を大きく仰け反らせ、天を仰ぎました。

 私の叫びが、街中に響き渡ります。

 同時に、私の膣内に、ケンジの熱い精液が解き放たれました。


 どくん、どくん、どくん……!!


 今まで味わったことのないような圧倒的な快感が私の全身を貫き、私は頭の中が真っ白になりました。

 快感が全身を駆け巡り、私は、自分でも信じられないくらい大きな声を上げました。

 同時に、私の秘部から、大量の愛液が噴き出します。まるで火山が爆発するかのように、周囲の建物をなぎ倒し、遠くのビルをも吹き飛ばすほどの勢いです。


 巨大なスタジアムは、私とケンジが激しく動いた影響で、もはや原型を留めていません。私たちの衝撃と、私たちの愛液の洪水により、スタジアムは完全に崩壊し、その跡地には、巨大なクレーターが出来上がっていました。


 スタジアムを席巻し尽くした私たちの体液は、まるでマグマのように流れだし、周囲の建物を飲み込んでいきます。

 ビルは土台から崩れ落ち、車は液体に溺れ、人々は跡形もなく消え去りました。周辺一帯が、まるで巨大なプールに沈んでいくかのようです。


 何一つ残っていない巨大なクレーターの中央に、私たち二人は倒れこんでいました。

 快感の余韻が私たちを包み込みます。私たちはしばらくの間、放心状態で互いに抱き合っていましたが、私はケンジに笑いかけてから、再びゆっくりと起き上がります。


「これで、終わりじゃないわよね?」

「え? まだやるんですか?」

「ええ、だって……まだ物足りないもの」


 私たちは、再び動き始めました。

 今度は私が四つん這いになって、彼に後ろから突かれながら、目の前にある街を踏み潰していきます。


「ああんっ……ケンジくんっ……もっと……もっと奥までっ……!」


 彼の動きに合わせて、私の腰は激しく揺さぶられました。

 そのたびに、膝元のビル群が、ぐしゃぐしゃに粉塵を上げながら消えていきます。

 両手の下では、高速道路が蛇のようにうねり、その上を走っていた車の列が、丸ごと私の手のひらの下敷きになって圧縮されていきます。

 目の前には、避難所に指定されていたであろう大きな公園。

 その真ん中へ、私は胸から飛び込むように倒れました。


 ずしゃああああん!


 私の体重を支えきれずに、モールの巨大な屋根が砕け散り、内部のフロアが、私の体の下で悲鳴を上げて崩壊していきます。

 モールの中にいたであろう人々は、悲鳴を上げながら逃げ惑う姿が見えましたが、私はその上に、ゆっくりと巨体を伏せていき、胸の膨らみで屋根ごと人々を押し潰していき、あたりは一瞬で瓦礫と化し、人も商品もまとめて飛び散りました。

 一瞬だけ、可哀そうなことをしたと思いましたが、ケンジはそんな私の背後から、容赦なく攻め立ててきます。


「あ゙っ……あ゙ぁ゙っ……♡!ケンジくぅん……!♡いいっ……!♡」


 快感に喘ぎながら、私は手足をばたつかせます。その動きで、巨大な四肢が地面を叩き、そのたびに、周囲の建物がなぎ倒されるのがわかります。

 公園から市街地へ、さらに住宅街へと、私の巨大な体が、まるでハリケーンのように蹂躙していく。


 快楽に溺れそうなのに抗おうとする、自分の本能が地面を掻きむしり、地中深くに埋まっていた地層を建物を、一緒にえぐり出す。その度に、大地に深い渓谷を刻む。


 やがて、私の意識は完全に快楽に支配されていきます。

 自分が何をしているのか、どこにいるのか、そんなことはもうどうでもよくなっていました。


 ただ、ケンジと一つになりたい、彼の全てを感じたい、彼と溶け合いたい。その一心で、私は彼の雄らしい腰振りを受け続けました。


 ずぱん、ずぱん、ずぱん!


 もはや、街の上にいるという認識はありません。 私たちにとっては、大地と空と、そして互いの存在以外、何も感じることができませんでした。


 街の中央をぶった切る広い道路を、跨いでしまえるくらいの歩幅。

 道路が地面の一部でしかないと思えば、足裏が道路を横断するたびに車も信号機もぺちゃんこになるのも仕方ない。

 ビルよりも巨大な私の尻を、ぐいぐいと前後に揺らせば、たちまち目の前のマンション群は私に押し潰されてしまう。


 目の前には、かつて美しい街並みが広がっていたはずです。しかし今や、そこは私とケンジの巨大な体躯によって蹂躙され尽くされたただの瓦礫の山となっていました。

 しかし、もう、そんなことはどうでも良かったのです。

 今この瞬間、私とケンジが繋がっているという事実。それが、私たちにとって全てだったのです。


「ケンジくぅんっ!♡あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!♡いいっ!♡もっと!♡もっと!♡」

「サヤカさんっ……!僕も……気持ちいいですっ……!」


 私たちは獣のように求め合い、激しく動き続け、絶頂が近いことを肉体で感じ取りました。

 そして、ついに溜め込んでいたお互いのエクスタシーを解放しました。


「あ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙ぁ゙!!♡♡♡イッグゥゥーーーッ!!♡♡♡」


 私は今までで一番大きな声で絶叫し、身体を大きく仰け反らせました。

 同時に、ケンジもまた、私の膣内で果てたのです。

 彼の精液が、私の子宮の奥深くにまで届くのを感じます。


 私たちの絶頂は、街全体を揺るがすほどの衝撃波となって、周囲に広がります。

 周辺の建物は、私たちの快楽の証である愛液と精液と瓦礫の混じりあった汚泥と化してしまいました。


「はぁ……はぁ……」


 息を切らしながら、私は瓦礫の上にうつ伏せのまま倒れ込みました。

 眼下には、私たちの性行為によって完全に破壊され尽くした街が広がっていました。

 高層ビルは一本残らず倒壊し、道路は陥没し、炎と煙が、街全体を覆っています。


「ふふ……また、やっちゃったわね」


 私がそう囁くと、ケンジも隣で同じように、満足そうな顔をしていました。


「ええ、全部、なくなっちゃいましたね」


 もう、3回も絶頂したのですから、普通ならこれで終わるはずです。

 でも、私の身体は、まだ彼を求めているようでした。

 この巨大な力は、肉体的な強化だけでなく、それに比例するように性欲も恐ろしい程に増しているのです。


「ねぇ、ケンジくん」

「……言わなくても、わかりますよ」

「うふふ、さすが、わかってるじゃない。じゃあ、最後は、どこにしよっか」

「もう、あんまり残っていないですよ」

「そうね、もう大体終わっちゃったけど……」


 私たちは、ゆっくりと体を起こし、まだ手付かずの街並みが広がる遠くの方へと視線を向けました。

 夜空には、満月が私たちを祝福するかのように輝いています。


 夜風が吹き抜ける中、私たちの眼前には、まだ灯火が灯る隣接都市の全景が広がっています。

 無数の明かりが、まるで地面に降り注いだ星屑のように、キラキラと輝く宝石のような夜景。

 ビルの窓が放つ金色の光、車のヘッドライトが織りなす赤い川、遠くの港に停泊する船々のマスト灯——すべてが一粒一粒の宝石となって、闇の帳の上に散りばめられている。


「綺麗ね」


 私がつぶやくと、ケンジも黙って頷いてくれました。

 肩と肩が触れ合い、ふたりの体温が、夜気の冷たさを忘れさせる。

 先ほどまでの激しさは、まるで嘘のように、ふたりの間には静寂が満ちてます。言葉は不要です。

 ただ、この瞬間を、目に焼き付けたかった。すぐにあの光の海も、きっと瓦礫の山になる。だから今は、ただ見つめていたかった。


 私が立ち上がると、ケンジが仰ぎ見てきます。月の光が、私の姿を青白く浮かび上がらせ、ボディースーツの表面が反射して、妖しく瞬いていました。

 ふたりの影が、月光の下で重なる。言葉はありません。ただ、視線が絡み合う。それだけで、十分です。私たちは理解し合っていた。


 私は背中に手を回し、ボディースーツのファスナーを指で探ります。指先が滑ると、金属の紐が外れる音がしました。

 背中のラインをゆっくりとなぞるように、スーツの肩部分を引き下げます。

 背中が月光に晒され、スーツが肩から腕へ、するすると滑り落ちていきました。


 そのまま、身体の前に両手を回し、腰のラインを覆っていた生地をつまみ、ゆっくりと下に引き下げます。

 腰のカーブに沿って、スーツが滑るように落ちていき、脚の付け根にたどり着く。

 脚を片方ずつ持ち上げながら、生地を抜いていく。月光が、私の肌をなめらかに照らし、柔らかい輪郭を浮かび上がらせる。


 すべてが露わになったとき、私はそのまま、ゆっくりとケンジに近づいていきました。

 ケンジも何も言わずに立ち上がり、自分のスーツに手を掛けます。

 そして、同じように、静かに脱ぎ始めた。


 布のこすれる微かな音だけが、夜風に混じって聞こえました。


 私は歩み寄ると、そっと彼の背中に両腕を回します。

 そして、ケンジもまた、私の腰に手を添え、ゆっくりと抱き寄せてくれた。

 ふたりの裸体が重なり、互いの鼓動が直接、肌越しに伝わってくる。


 私たちは瓦礫の山の上で抱き合ったまま、遠くに広がる未踏の都市群を見つめていました。

 満月の光が、私たちの巨大な裸身を白く照らし出し、その下で燻る街の残骸が、まるで篝火のように揺らめいていました。


「じゃ、行きましょうか」


 私たちは、再び、ゆっくりと歩き始めました。

次の獲物を求めて、私たちは瓦礫の山を蹴散らしながら進みます。

 足元で何かが砕ける感触がありました。わずかに残った建物だったのかもしれません。もしかしたら生存者もいたのかも。

 でも、そんなことはもうどうでもいいのです。私たちはただ、目の前の『街』という玩具を、どうやって壊すか、それだけを考えているのです。


 もう、私たちの足元にある街は、完全に「床」になっていました。

 高層ビルは私の足首にも届かない小さな突起。道路は細い白い線。

 車や人々は、肉眼ではほとんど見えない点です。

 私はケンジを優しく抱き寄せて、街の中心部に移動し、まだ明かりの残る街の真上に、私たちは身体を横たえました。

 私たちの巨大な肢体が、街の上を覆い尽くしていく。


 私たちは、巨大な体を重ね合わせ、夜の闇に包まれた街を見下ろしていました。

 私たちの足元には、まだ数千、数万という人々の生活が広がっています。でも、そんなことはもう、どうでも良かったです。


 私たちの結合部から溢れた愛液が、雨のように降り注ぎ、街のいたるところで火花が散って、小さな炎が上がっていきます。


「サヤカさん、僕、もう……」

「いいわよ、好きにして♡」


 私は、ケンジの首に腕を回して、彼を迎え入れました。


「あぁっ!♡♡♡きたぁぁっ!♡♡♡」


 ケンジは私の中に、深々と突き刺さりました。

その瞬間、今まで味わったことがないほどの快感が、私を襲いました。


「あ゙あ゙あ゙んっ!!♡♡♡すごいぃぃっ!!♡♡♡」


 ズドーン!ズドン!


 私の身体の動きに合わせて、建物が倒壊していきます。

 でも、そんなことはどうでもよかったのです。今は、この快楽に溺れていたかったのですから。


 私は、自分のお尻を持ち上げて、結合が解けないように気をつかいながら、ケンジとともに半回転して、側臥位になります。

 そして、彼は私の片足を持ちあげて、地上の人間たちによく見えるように、軽くピストンを繰り返しました。


「あっ♡あんっ♡ケンジくん、激しすぎぃっ♡♡♡」

「すみません、でも、もう止まれないっ!」

「いいのよ、そのまま、めちゃくちゃにしてぇっ♡♡♡」


 ズシン!ドゴオォッ!


 ピストン運動の度に、横になったおっぱいが揺れ、それに合わせて周囲の建物がなぎ倒されます。

 私の恥丘の目の前にあった街並みは、根こそぎ吹き飛んでビルの灯火が消えて、代わりに燃え上がる火の手が立ち昇っていきます。


 ケンジの激しい動きに合わせて、私も自然と腰を振っていました。

 私たちは、まるで獣のように互いを求め合い、貪るようにキスを交わします。


「あ゙っ!♡♡♡イクッ!!!♡♡♡イッちゃうっ!!!♡♡♡」


 私は絶叫しながら、彼のモノを思いっきり締め付けました。

 次の瞬間、熱いものが私の膣内で弾けました。


 ビュルルルルーーッ!!!!

 ドクッドクドク……


「あぁぁんっ!」


 私の腟内に大量の精液が放出されました。同時に私も達してしまい、全身をビクンビクンと震わせながら、地面に崩れ落ちてしまいます。

 私の潮と彼の精液が一緒くたになって、盛大にぶちまけられていくのがわかります。

 愛液と潮がミックスされた液体が、滝のように上空から街へと降り注ぎます。

 潮の奔流が街を飲み込み、新たな湖を作ります。

 足元では、無数の人々が、私たちの愛液と潮に巻き込まれ、悲鳴を上げて溺れていきました。


「はぁ……はぁ……ケンジくん……」

「サヤカさん、凄かったです……」


 私たちは、しばし繋がったままの状態で息を整えました。

 眼下には、完全に瓦礫の海と化した街が広がっています。

 もう完全に、『私たちの痕跡』だらけです。


 街の中心部は、私たちの腰の動き一つ一つで地面が波打ち、高層ビルは一本残らず倒壊し、高架道路は愛液の奔流で完全に流され、数十台のトラックが濁流に飲み込まれて、まるで排水溝に溜まったゴミのように絡まり合って、逃げ遅れた人々は、爆発するように飛び散った瓦礫の土砂に吞み込まれてしまってます。

 今、街は異様な静寂に包まれており、サイレンも、悲鳴も、爆発音も、もう聞こえません。


「ふぅ……やりすぎちゃったわね♡」


 私は汗でしっとりと濡れた髪を掻き上げながら、彼の頬に優しくキスを落としました。彼は荒い息を整えながら、申し訳なさそうに私を見上げます。

 でも、その瞳の奥には、征服感と、わずかな愉悦の光が揺らめいているのが見えました。


「ケンジくんも……すっかり悪い子になっちゃったわね」

「サヤカさんが……そう、させてたんですよ……」

「うふふ……そうだったかしら?」


 私は微笑みながら、彼の指に自分の指を絡ませ、しばらくの間、互いの体温を感じ合っていました。

 街を破壊したことへの反省や罪悪感などありません。あるのはただ、満たされた心地よい疲労感と、深い満足感だけです。


「ケンジ君に免じて、この星は大切にしておくわ♡」

「えっ、いいんですか」

「うん。だって—」


 私はケンジの耳元に口を寄せて、


「お仕事よりも、ケンジ君とのセックスの方が大事なんだもん」


 と囁きました。

 すると、彼は顔を真っ赤にして俯いてしまいました。

 その反応が可愛くて、私は思わずクスクスと笑ってしまいます。

 その後も、私たちはしばらくの間、瓦礫の山の上に横たわって、夜空を見上げていました。

 二人だけの静かな時間。

 私たちは互いの手を握りしめたまま、ゆっくりと目を閉じました。

 そして、心地よい疲れに身を任せながら、夫に話せない秘密が一つ増えたことを胸に秘めて、ただ時間が過ぎていくのを楽しんだのでした。


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POSTEDApr 12, 2026
ARCHIVEDApr 12, 2026