「今日はキスの日、らしいわよ?」 「、、、ふぅん?」 珍しい会話のはじまりに、相手の顔をつい見てしまう。 そんな取って付けたような記念日なんて興味ないくせに。っていうか絶対今さっき知った情報でしょ、それ。 「、、、じゃあキスする?」 正解はわからないけど無難な答え。 今日はまだキスしてなかったしちょうどいい。だけどそんな安易な提案じゃ納得出来ないらしい、、、。腕組み継続中ってことは、そっちだってとくに考えてないでしょ。絶対。 「つまんない。」 「はあ?どうしろってのよ。」 まあ確かに?ムードとかそういうのが全くなかったのは認めるけど、でもいきなり無茶振りされるこっちの身にもなってほしい。 「キスしたいの?したくないの?」 「したいけど、今の流れは嫌。」 「、、、わがままなお嬢様ね。あんたがこの流れ作ったんでしょ!」 「だって、、おもしろいこと思いつくかなって。」 「え、なにそれ意味わかんない。」 あんたのお決まりの台詞とっちゃったじゃない。キスの日にちなんだおもしろいことってなによ、、、、。 あ。 「じゃあ先にキスした方が負け。」 「え、それはちょっと」 「はい、スタート!」 お望み通りのおもしろいゲームでしょ?我ながら良い提案。全然おもしろくないって顔しても遅いわよ。私だってしたくないわけじゃないんだから。 、、、それに、すぐ終わるわよ? 真姫ちゃんがすきな上目遣いと声と表情。これでばっちり。 「ね、真姫ちゃん。」 「、、、、」 「あーっ!目瞑るのは反則っ!」 「どうせ上目遣いで落とす気でしょ。だったらこっちにも考えがあるわ。」 「いや、、あんたやってることはだいぶ幼稚よ?」 「だってあまりにもにこちゃんに有利過ぎるでしょ。」 「ほんっっっとわがままなんだから!」 はやく勝負をつけるつもりが、、。こうなったら次の手。 抱きついて甘えちゃう作戦。目を瞑ってるのを良いことに全力で甘えてやるんだから。膝の上に乗って抱きついて、それからすりすり密着モード。 「真姫ちゃん、すき。」 「、、、、」 「無言も反則だからね!」 「ふふ。私も好きよ、にこちゃん。」 ちゅ。 勝負あり。 なんて、喜ぶところだけど、、、、、もしかして。もしかしなくても、 「私の負けね。」 「、、、」 いつの間にか背中にがっちり腕をまわされてるこの状況って、私に圧倒的不利なのでは?? 「キスの日だから、もっとしましょ。」 「、、、はめたわね。」 「可愛いにこちゃんが見たかっただけ。」 「見てなかったでしょ。」 「これから見るのよ。」 ーーーーー キスの日に関係してるようなしてないような小話。。