ホテルの部屋は薄暗く、シャワーの音が止まってから5分ほど経っていた。俺はベッドに腰掛けてスマホをいじりながら、さっきまで抱いていた女の子を待っていた。シャワー室のドアが開いて、蒸気が少し漏れ出てきた。
出てきたのは、ショートカットの紫髪が濡れて首筋に張り付いた子。白いバスローブを羽織って、足元は素足。見た目は20歳前後くらいで、化粧っ気のない顔が妙に幼く見えた。
彼女はシャワー室の前に立ったまま、ドア枠に軽く寄りかかりながら俺を見た。バスローブの裾から滴る水滴が、じわじわとカーペットに染みを作っている。
「ねえ、お兄さん」
声は少し湿っぽくて、湯気で頰が赤らんでいる。
「私、実は……女子高生なんだよね」
一瞬、頭が真っ白になった。
「は?」
「うん、高3。今日、学校サボって来たの。お兄さん、私のこと大学生だと思ってたでしょ?」
彼女はくすくす笑いながら、バスローブの紐を指で軽く引っ張った。胸元が少し緩んで、白い肌と鎖骨が露わになる。
まだ体が温かそうで、湯気が彼女の周りを薄く包んでいる。
「でさ……これ、児童買春とか青少年保護育成条例違反とかになるよね? お兄さん、捕まりたくないでしょ?」
俺は喉がカラカラになった。
「ま、待てよ……お前、最初に『大学生です』って言ってたじゃん!」
「言ってたかもね。でも今は『女子高生です』って言ってるよ。どっちを信じるかは警察次第かなぁ」
彼女はスマホを取り出して、自撮りモードに切り替えた。シャワー室の前の鏡に映る自分の顔と、ベッドに座る俺の姿を同時にフレームに収めるように角度を調整する。
通報されたくなかったら……500万、振り込んでくれる?」
「はぁ!? 500万!? ふざけんな!」
「じゃあ600万にしよっか。値上げしちゃうよ?」
バスローブの裾が少しずれて、太ももに水滴が伝う。さっきまで抱いていた体が、今は完全に脅しの道具にしか見えなかった。
「証拠写真撮っちゃおうかな。『女子高生とホテルで性行為』ってキャプションつけて、警察に送るの簡単だよ。」
俺は頭を抱えた。
「300万で手を打てよ……それ以上は無理だ」
彼女は首を振って、スマホの画面を俺に見せた。
すでに俺の顔と彼女の笑顔が並んだ自撮りが保存されている。背景にはシャワー室のドアと湯気がぼんやり映っている。
「今すぐ400万。振り込み確認したら、この写真消してあげる。消さなかったら……明日、学校の先生とか友達に『こんなおじさんとヤッちゃった♡』って拡散しちゃうかも」
バスローブの胸元がまた少し開く。
意図的だ。湯気が彼女の髪から立ち上り、まるでまだシャワーを浴びたばかりの無防備さを演出している。
「ねえ、お兄さん。さっきは優しかったのに、今は怖い顔してる。かわいそー」
俺は財布とスマホを握りしめた。ギリギリ400万を振り込める額だった。
俺は黙って彼女の細い首に両手を回した。
親指が喉仏の少し下に食い込む。
彼女の目が一瞬で大きく見開かれる。
「ひっ……!」
最初はまだ抵抗があった。
両手で俺の手首を掴んで、必死に引き剥がそうとする。
でも力なんてまるで入っていない。
爪が俺の腕に食い込むけど、痛みすら感じない。
「や……めて……っ、苦し……」
声がだんだん掠れて、泡を吹くような音に変わっていく。
顔が赤から紫へ、目が裏返りかけて白目が目立つ。
体がびくびくと痙攣を始めて、膝がガクガク震える。
「ごめん……なさ……い……」
最後に小さく絞り出した言葉が、途切れた。
両手はもう俺の手首を掴んでいない。
ただ力なく垂れ下がっている。
体全体がぐったりと崩れ落ちて、ベッドに倒れ込んだ。俺はまだ首を離さない。
脈が完全に止まるまで、指に力を込め続けた。
10秒。20秒。30秒。
もう動かない。
瞳孔が開ききって、光を反射しなくなった。
舌がだらしなく口から飛び出してくる。
バスローブは乱れきって、帯は解け、胸が半分以上はみ出し、乳首が硬く尖ったまま。
首の索痕が赤黒く浮き上がり、涎が顎から首筋を伝って床に滴る。
「……っは」
その顔を見た瞬間、下半身がまた疼き始めた。
さっき出したばかりなのに、信じられないくらい硬くなる。
死んだばかりの体はまだ温かくて、柔らかくて、俺の指が沈む。彼女の顎を掴んで、舌を出したままの口を無理やり開かせる。
冷たくなり始めた唇に自分のを押し当てて、舌を絡ませる。
味は唾液と血の鉄臭い混じり。
それが逆に興奮を煽る。
乱れたバスローブを剥ぎ取って、裸の体を仰向けに。
脚を大きく開かせて、そのまま覆い被さる。まだ微かに残る体温の膣に、再び挿入する。
さっきよりきつく締まってる気がした。
死後硬直が始まる前の、ちょうどいい柔らかさ。腰を打ちつけるたび、彼女の体が小さく跳ねる。
舌がさらに長く飛び出して、涎が糸を引く。
首の痕に指を這わせながら、強く押さえつける。
「こんな顔で……俺のこと、もっと感じてよ」
もちろん返事はない。
ただ、俺の動きに合わせて体が揺れるだけ。乳房を強く抓み、乳首を捻りながら、奥まで突き上げる。
さっき出した精液がまだ残っていて、ぐちゅぐちゅと卑猥な音が部屋に響く。彼女の舌を指で摘んで引っ張りながら、最後のピストンを加速させる。
首の痕を強く握りしめて、まるでまだ生きてるみたいに扱う。そして、俺は二度目の絶頂を迎えた。
熱いものが彼女の中に注がれる。
体が震えて、彼女の冷たくなった肌に覆い被さったまま、荒い息を吐く。しばらく動けなかった。
彼女の舌が俺の頬に触れる。
まだ温かい涎が、俺の肌を濡らす。
「……可愛い顔、だな」
俺はそう呟いて、ゆっくり体を起こした。
彼女の目はもう完全に虚ろで、白目を剥いたまま。
舌を出した酷い顔が、俺の興奮をまだ冷まさない。
この顔を、もっと見ていたいと思った。
あの舌を出した酷い顔に、制服を着せたらどうなるか、想像しただけでまた疼いてくる。
近所のディスカウントストアへ向かう。
ドン・〇ホーテあたりで十分だ。
制服コーナー(というか、コスプレ用コーナー)に行くと、安っぽい茶色のブレザーが並んでる。
サイズはMかLあたりを適当に選んで、チェック柄のプリーツスカートも一緒にカゴへ。
白いブラウスとリボンタイもついでに。
レジの兄ちゃんが「コスプレですか?」ってニヤニヤしながら聞いてくるけど、無視して現金で払う。
袋に詰めて、急いでアパートに戻った。
部屋に入ると、彼女はまだ床に横たわったまま。
乱れたバスローブがはだけて、首の赤黒い痕がくっきり。
舌は少し乾きかけてるけど、まだ口の端からだらしなく出てる。
目が虚ろに開いたままの、最高に惨めでエロい顔。
「コスプレ、してやるよ」
まずバスローブを完全に剥ぎ取る。
冷たくなった裸体を起こして、腕を通す。
白いブラウスを着せて、ボタンを留めていく。
乳房が少し押し上げられて、形が強調される。
次にブレザー。
袖を通し、肩を整えて、ボタンを一つずつ。
下から二つ目はわざと留めずに開けておく。
スカートを履かせて、腰の位置を調整。
膝上丈で太ももが半分以上見える。
リボンタイを緩めに結んで、首の痕を少し隠すように。
完成。
「……さすがは現役だな制服、似合ってるよ」
現役女子高生のブレザー姿の死体。
制服なのに、舌を出したままの顔と、首の索痕が全部台無しにしてる。
それが逆にたまらない。彼女をベッドに仰向けに寝かせて、上に跨る。
ブレザーのボタンをゆっくり外していく。
一つ目……二つ目……三つ目。
ブラウスがはだけて、乳房がこぼれそうになる。
まだ微かに残る柔らかさ。
乳首を指で摘んで捻ると、体が小さく揺れる。スカートもたくし上げて、裾を腰まで捲り上げる。
そのまま脱がす。
パンツは最初から穿かせてなかったから、下半身はすぐに丸出し。
脚を大きく開かせて、制服のブレザーとブラウスだけ残した状態で、再び挿入。腰を打ちつけるたび、ブレザーの襟が揺れて、リボンタイが乱れる。
胸がぷるぷる揺れて、乳首が擦れる。
舌を出した口元に指を突っ込んで、引っ張りながら奥まで突く。
「制服着て、こんな顔で犯されて……興奮するだろ?」
もちろん返事はない。
ただ、俺の動きに合わせて体が跳ねるだけ。
ブレザーの袖を掴んで引き寄せ、首の痕にキスしながら、最後まで突き上げる。
熱いものが彼女の中に注がれる瞬間、 ブレザーのボタンがもう一つ外れて、胸が完全に曝け出された。息を荒げながら、彼女の顔を見る。
舌を出したまま、虚ろな目。
制服姿なのに、完全に壊れた淫乱みたいな表情。
死体を処理する作業は、予想以上に淡々と進んだ。まず、彼女のスマホと俺のスマホを並べて置く。
ロックは彼女の指紋で解除できた。まだ体温が完全に失われていないうちに済ませてよかった。
クラウドの写真フォルダ、L〇NEのトーク履歴、隠しアルバム……全部開いて、俺とのやり取りを一つずつ削除していく。
脅迫の元凶だった数枚の写真は、全部消した。
バックアップも確認して、完全に抹消。
彼女のSNSアカウントも顔認証でログインして凍結申請を出しておく。
「最近ログインしてないからアカウント乗っ取られたかも」ってことにすればいい。
次に体。
風呂場で最後の洗浄。
首の索痕はもう紫黒く変色してるけど、気にしない。
関節を外しやすいように体を曲げて、大きなゴミ袋に詰めていく。
頭部は別袋。舌が出たままの顔をビニールで何重にも巻いて、視界から消す。
服は全部燃えるゴミの日に出すことにして、ブレザーとスカートだけはクローゼットの奥にしまった。
証拠じゃなくて、ただの「記念品」として。
深夜の山道。
事前に下見しておいた林道の奥、誰も来ない廃材置き場のさらに奥。
スコップで掘った穴は、深さ1.2メートル。幅は窮屈なくらい。
袋を放り込んで、土をかぶせる。
上から枯れ葉と枝を散らして、自然に馴染ませる。
誰かが来ても、ただの地面の凹みだ。
ホテルに戻って、部屋の掃除。
漂白剤とアルコールで床、風呂、壁、全部拭き取る。
髪の毛一本残さないように。
彼女の匂いが消えるまで、窓全開で換気。
翌朝。
いつも通り、コンビニでブラックコーヒー買って会社へ。
同僚が「お前、なんか顔色いいな。彼女できた?」って聞いてくる。
「いや、別れたばっかでさ。スッキリしたわ」って笑って返した。
誰も疑わない。
彼女の行方不明のニュースは、数日後に少しだけ流れたけど、「援交がバレて蒸発したらしい」って噂で終わった。
警察も来なかった。
来るはずがない。
脅されていた側が、逆に消したんだから。夜、ベッドに横になると、時々あの舌を出した酷い顔が浮かぶ。
でも、もう疼かない。
ただの過去の映像みたいに、淡く再生されて、すぐに消える。平穏は、こうやって手に入るものだった。