(挑戦者=ローラン)
_________________________
ある谷合にある町。そこには豊かな自然が息づく。
そして町を少し離れた田園地帯で養蜂をする一人の男性がいた。
その男は小さい頃から虫が好きで、趣味が講じていま養蜂家になっていた。
養蜂場で出来た蜂蜜は彼の生活を支えていたが金儲けの為ではなくただ虫達と共存してる感じが好きで続けていた。
ある日地元の領主の息子が彼のハチミツを気に入り直接買いに来ると聞き男は「何と光栄な事だろう…!領主様の息子様にも蜂の素晴らしさを知ってほしい…!」
男は上機嫌で準備した。そして当日…領主の息子の反応は彼を裏切るものであった。
「なんで蜜に虫どもが群がってるんだ!今すぐ駆除しろ!」
そう。領主の息子は”大の虫嫌い”だった。
「いいえ…!ハチミツは彼女達が作ってくれているんです…!」
「うるさい!虫なんてどれも一緒だ!」
無知で愚かな領主の息子に男は呆れ、そして怒りも沸いたがここは我慢する事にして何とか帰ってもらった。
しかし次の日。男の養蜂場は荒らされていた。
領主の息子の命で兵士達が巣箱を破壊し、蜂達を駆除したのである。
その光景に膝をつく男。その男に領主の息子は大金が入った袋を目の前に置き。
「このハチミツは買っていく。次も良いハチミツを作ってくれ」
大金を目の前にしても男は上の空だ。
彼にとって蜂達は家族その者だった。それが殺されたのだ。
男は悔しさ、怒り、悲しみに暮れた…その男に前にローブを纏った大男が現れる。
「復讐の願いを聞き俺が此処に来た…お前が望むならこの宝石に汝の欲望を…」
そう言って大男は消えた。男はすぐにその宝石に自身の願いを伝える…
そうしたら彼の周りにあった蜂の死骸と男が宝石に吸い込まれていきその光の球体が大きくなった後人の形になった。
光が消えその場にいたのは蜂と人間の女性が融合したかのような怪物がいた。
しかもその姿はまるで女王のような井出立ちである。男は一瞬困惑したがすぐに理解した。
”自身が女王蜂になったのだから女性になるのは当然である”と。
そして男…いや彼女はある場所へと飛ぶ。それはあの領主の息子の場所である。
彼は今まさにハチミツを使った料理を食べようとした所に女王蜂の彼女が現れる。
「貴方に…蜂の素晴らしさを教えてあげる」
彼女は領主の息子を蜂蜜の蛹に閉じ込める。領主の息子はあがくがその蛹からは出られない。
そして何とか蛹から出た領主の息子はもうその姿は彼ではなくなっており蜂の少女になっていた。
「虫になるなんて…いやだ!」
「いいえ、虫ではありません。私達は家族です」
まだ領主の息子の遺志がある彼女を女王蜂は抱き耳元でささやく。
「そしてもっと多くの家族が必要です。貴方の部下、騎士、両親…すべて私達の家族にするのです」
「わかりました…お母さま…!」
元領主の息子は女王蜂に命令によって人を捕らえ、そして同じ蜂の少女にしていき一つの町は蜂の化け物によって占領された。
ダンジョン【ムスメバチの巣】はその養蜂家の男の願いが形になった物である。このダンジョンに入れば自ずと”蜂の素晴らしさ”を味わう事になるだろう。