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大手金融業界勤務の僕27歳、付き合って5年になる大学時代の彼女と共に同棲している。彼女の名前は詩織。結構な良いところの育ちなようで、服装や佇まい、言葉遣いなどからそれが節々に感じられる。ですわ!といった典型的なお嬢様口調ではないものの、ひたすらに優しく和かで品位のある彼女である。
今日も週末のお出かけが終わり、部屋で部屋着姿の詩織に膝枕をされながら、2人とも特に言葉を交わすことなくスマホをいじってダラダラしていた。
ぐぎゅるるる!ぐううううう〜〜!!
膝枕中に詩織のお腹の消化音が鳴り響いた。お出かけで食べたラーメンが消化されているのだろう。いつも思っていたが、詩織のお腹の音は人よりも大きく鳴る。確かに彼女は沢山食べる方だ。男である僕よりも食べる時なんてザラだし、本人も食べる事が好きなようで、いつも笑顔で美味しそうにご飯を食べている。今日もお出かけ中にお昼のラーメンを替え玉込みの2杯、おやつに商店街の肉まんをなんやかんやで4つも食べ、帰り道にじゃがりこ的なスティック菓子を頬張っていた。僕はその量を食べられなくはないが、結構無理しないと食べようとは思わないため、食養旺盛なんだなあとは常々感じていた。
「ごめん…汚いよね…」
「いやいや。生理現象だし、しょうがないよ。今日も沢山食べてお腹いっぱいになったんなら僕も嬉しいよ」
「…あのさ…」
詩織は少し困った様子で、僕に語りかけてきた。
「……私さ…お腹いっぱいに…なった事ないんだよね…」
「え?」
かなり衝撃的な発言であった。というのもかなり満足気に食べ終わったりしているので、てっきり満腹になっているものなのだと思った。沢山食べるのも彼女が満腹になって幸せなら、それで良いと思っていた。…気を遣われていたのか?
部屋で流していたテレビには、たまたま今年の大食い選手権が流れていた。
「私…あのテレビに映ってる人みたいに、大食いなんだと…思う。」
詩織はこれまで女友達や仕事の付き合いで食事を他人と共にすることは沢山あったが、人に合わせて食事をしているだけで、当人は食べ足りない感覚があり、僕と食事を共にする時も、気を遣って満足気に振る舞っていたらしい。それでも人と食事を共にする時間よりも、食欲旺盛な部分を前に出している分、幾分かは楽なのだそうだが、その食欲も常識の範疇であるため、詩織的には相当気疲れしているみたいだ。
詩織のことは大好きだし、来年にでも結婚しようかと思っている。今後の関係のためにも、詩織の気疲れはない方が円満な家庭を築けるだろう。
「じゃあさ?今度の週末、思いっきり食べてよ。どんだけ食べても引かないからさ?」
「本当…?」
「うん。本当。」
次の土曜日、詩織は朝早くに起きて、メイクやおしゃれをばっちりこなし、かなり気合を入れてその日には臨んだ。
「気合い入ってるじゃん…大胆な服装…」
ハーフのジーパンに、シャツをアンダーバストのラインで縛ったヘソだしスタイル。髪型はポニーテールで、若々しくエネルギッシュな感覚を受ける。大体布面積が多めで清楚な服装をしているのだが、今日はやたらと攻めている。そういえば、中高生時代は陸上をやっていたようで、現役時代のユニフォーム姿が思い起こされた。
「……こっちも恥ずかしいくらいだけどね…」
お出かけの場として選んだのは品川、大井町。路地裏にまでびっしりと並んだ飲み屋や今時見ない風情があり、詩織のお気に入りの定食屋があるそうで、そこへと向かった。
詩織は入るなりヒレカツ定食のご飯特盛を注文。普段の上品さとは対照的に、現役体育会学生を思い起こさせる猛烈な食事を見せつけ、みるみるうちにヒレカツが空に。ヒレカツ単体のおかわりがあるようで、それを一つ注文すると同時にチキン南蛮丼大盛りを注文。
ヒレカツのおかわりが無くなった頃、特盛ごはんも空になり、ごはん大盛りのお代わりをした。おかずもないのに何で食べるのだろうと思っていると、定食の味噌汁片手に大盛りご飯を頬張り、漬物だのなんだのの、定食で出されたもの全てが無くなった時、ごはんも空になった。
間髪入れずにチキン南蛮丼が卓上に置かれ、タルタルソースが乗った丼をこれでもかと吸い込むように頬張っていく。こんな嚥下の速度は詩織の中で見た事がない…ちゃんと噛んでいるんだろうか?
5分もしないうちに丼は空になってしまった。まるで激しい運動をしたかのように汗ばんでいる詩織だったが、お会計!の一声で2000円を払い、次の店へと向かっていった。
早歩きで店に向かいながら、呼吸を整える…少し苦しかったようで、ジーパンのボタンを外して次のラーメン屋に入っていった。
ラーメン屋では味噌ラーメンを替え玉込みで3杯と餃子セット3つ、締めの大盛りライスも平らげ、ジーパンのチャックを緩めなければいけないくらいお腹はポコっと前に膨らんでいる。
まだお出かけ開始から1時間しか経っていないが、詩織のペースは驚異的だ。ほとんど呼吸をしていないのか、店から出ると息が苦しくて深呼吸してしまう程だ。
「だ、大丈夫?」
「はあ…はあ…ふう…ごめんね、ペース早くて。お腹触る?」
既に4キロ近くが詰まったお腹は、鳩尾から鼠蹊部まで均一に広がった後、前へと突っ張っている。これでもまあまあ衝撃的だが、大食い選手権に出るような人達は良く食後のお腹としてこれくらいのお腹は晒している。
「凄いね…」
「現役の時は毎食これくらいだったよ…でも食トレ時間の中でコーチに怒鳴られながら食べてたから、あんまり良い思い出じゃないね…」
「…さっ!次次!」
次はステーキ屋に入り、がっつり3キロのステーキを注文して頬張っていった。涼しい顔をして完食すると、店内からは拍手が湧き上がった。
本人のウエストラインが崩壊し、肋骨から骨盤までの腹部が内側から胃袋によって圧迫されてまんまるになっている。上から見るとかまぼこのような状態である。本人曰く、臍上から少し歪に膨らんでいるのが今食べたステーキだとのことで、本人のバストと同じくらいまでせり出ているお腹は、大食いタレントが自身のYouTubeチャンネルで少し頑張った量を平らげた時のものと遜色ない。
「…ふう…高校生の現役最後の試合の打ち上げの時…こんくらい食べちゃったなあ…コーチに食い過ぎだぞって言われてお腹叩かれちゃったっけ。」
詩織の今の凄く洗練されたスタイルも、当時の食トレと運動あってのものかと考えると感慨深い…確かに胸やお尻や太ももなど、出るところはすごく重厚に脂肪がついている。
「よっしゃ!テンション上がってきた!もっともっと行っちゃうよ!」
詩織はウキウキで席を立ったものの、7キロを平らげた胃袋の重量によって、身軽なはずの詩織の身体の動きがずっしりと重みのある動きになってきている。
ジーパンのチャックは前回で、膨らんだお腹によって着崩れているものの、詩織は気にする様子もなく次のお店へと向かった。
お腹が重そうに歩いて次に向かったのはカレー屋さん。
大食いチャレンジ用の5キロの張り紙を見つけると、ニヤニヤしながらそれを注文した。
カレーは飲み物という格言があるように、詩織も飲み物かのようにカレーを頬張り続け、ルーが足りなくなりお代わりをし、完食後にお口直しのパフェを注文して平らげた。
13キロ完食。この数字は大食いチャレンジではテレビの企画でないと聞いた事がない…
臍上から少し歪に膨らんでいたお腹は滝のように詰め込まれたカレーによって鼠蹊部まで膨らみが押し流され、今やバストをゆうに超えて前に迫り出し、鳩尾から臍、鼠蹊部までのラインが均一に、パンパンに膨らんでいる。ギャル曽根顔負けである…あんなにスタイルが良い詩織がこんな風に膨らむなんて元のスタイルからは想像できない…生命の神秘を感じる。
ヘソだしファッションによって素肌が顕になる分、周囲の人間からの凄まじい視線が送られているものの、本人は僕のことしか頭にないようだ。
「…ゲフゥ……成人式の時、家でのパーティーでこんだけ食べちゃったのが私の最高記録…これ以上はやめろってお父さんに止められちゃったのよ…」
僕と詩織が付き合ったのは僕が大学4年の夏からである。詩織は僕と2個下だが、詩織が成人式の時僕は就活が忙しかったため、成人式の件など把握していなかったが、そんな事があったのか…
ポン!ポン!と詩織が自分のお腹を叩くと重厚な音がお腹からは帰ってきて、改めて詰まっている重量の凄まじさが感じられた。
時刻は気づけば4時過ぎ…こんなお腹を引っ提げた彼女を連れ回すと周りの視線が気になったが、こんなお腹を抱えながらも美味しそうなお店の方にズンズン進んでいく詩織についていくしかなかったのであった…これより先は詩織自身も未知の領域である…13キロを抱えた詩織の動きはお腹の動きに負けておぼつかなかったが、食欲に引っ張られて足腰を動かしていった。
寿司屋に入り、回る寿司のレーン沿いに陣取り、片腕を伸ばして回ってくる寿司を無作為に喉に入れ続け、気がつくと空皿の山で机がいっぱいになるくらいまで食べてしまっている。10皿毎の皿の山が机いっぱいだから…大体150皿くらいか?サイドメニューも頼んでいるからトータルで8キロも食べている。
僕は隣で詩織のお腹がさらに膨らんでいく様をまじまじと見ていたが、嚥下のたびにゆっくりと、確実にミシミシとお腹が膨らんでいき、ファミリー席中央部の机の支柱部分にお腹が突っかかりそうになっていた。
「詩織?どう?」
「全然まだまだ食べ足りない!次行こう!」
トータルで21キロが詰まっているこのお腹だったが、詩織は自力で立ち上がり、自分の脚で店を出た。腰を入れて重荷物を運んでいくかのような動きは詩織の身体に相当な負荷がかかるようだ。
「…おっも…ごめん、ちょっと、休憩しない?」
2人は駅前の小さな緑地のベンチで腰を下ろした。
「凄過ぎない?めっちゃ食べるじゃん…」
「私もびっくりしてる…わあ…お腹が…こんなに…」
お腹は両腕を広げてギリギリ抱えられる程の大きさだ。詩織はお腹をさすったり叩いたりしながら、これまでの食事量を振り返っていった。
僕も詩織のお腹を触ってみた。パンパンに引き延ばされた皮膚の下に、グルグルと胃袋が蠢いていた。
「詩織?これ以上は人目につくから、家の近くに帰って食べようか。」
「うん…そうだね…ふんっしょ!」
重いお腹を抱え、家までの電車に乗りながら、駅のコンビニで買ったおにぎりやコンビニ弁当を頬張っていた。
最寄駅に着き、自宅であるアパートの近くにあるお店でちょうど良いお店を探していた。
グルルル!ギュルウウ!!
詩織の消化が始まったのか?おにぎりやコンビニ弁当で間を持たせていたのだが、詩織の胃袋は不服のようだ。
お出かけを開始したのは昼11時過ぎから。現在時刻は19時のため、合計8時間にわたる大食いが続いている。消化の時間もほんの少しはあるのだが基本ノンストップで大食いを続けているものの、詩織のお腹はアンダーバストのすぐ下から、鼠蹊部までパンッパンでギッチギチに胃袋が膨らんでいる。でも詩織の顔を見るとまだ余裕そうな表情を見せている。
そんな中詩織が指差したのは、焼肉屋だった。
「食べ放題かな。一番高いやつ。」
「良いけど…ヤバくなったらすぐやめなね?」
「うん…分かってるよ。」
だが詩織は好物の焼肉を中心に何人前と注文。焼肉ご飯やサイドメニューなど、22キロが入っているとは思えない程の注文の量を見せた。僕は詩織が空皿を積み重ねる度に心配でヒヤヒヤしたが、本当に美味しそうに焼肉を頬張り続ける詩織の姿を見て安心するのだが、詩織が抱えているお腹は嚥下の度にミシミシ音を立てながら膨らんでいく。
食べ放題が終わる2時間後、締めのラーメンを汁まで飲み干し、器をドンと机の上に置いた詩織だった。机いっぱいの空皿を2回ほど下げてもらった記憶がある。特盛の焼肉ご飯は5杯も完食し、サイドメニューのキムチやらナムルも隅から隅まで胃袋に収まった。焼肉屋だけで13キロ、トータル34キロ完食してしまった。
完食後、詩織はぼーっと天を眺めながら、自分のお腹をさすっていた。もう自力で立ち上がれない詩織を抱えて、自宅まで帰った。
「こ、こんなに食べたの初めてぇ…く、苦しい…」
詩織が両腕を広げてもお腹は収まりきらず、皮膚が極限まで引き延ばされて、身体的な限界を訴えていた。
「お腹いっぱいですか?」
「うう…ぐぐ…ま、まだ…」
なんという胆力だろうか。しょうがないので僕は作り置きの料理達を出して詩織に食べさせ続けた。作り置きの料理達はすぐに完食されたところで、詩織の苦痛がピークを達した。
「ぐ…ぐぎぎぃ…」
僕は限界を悟ってインスタント食品を仕舞おうとしたが、
「ゲエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッップ!!!!!」
育ちが良いはずの詩織からは聞いたことのない大きなゲップが部屋を包んだ。これまでの食べ物が絡み合った異臭がする。
「ら…楽になったわ…もっと頂戴…」
インスタント食品を2キロ分ほど食べさせた辺りで、再び詩織の言葉が詰まり始めた。
「ブッフォオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」
今度は放屁だ。詩織はもう顔を真っ赤にしながらも再び、
「もっと!頂戴!」
家のインスタント食品が底をつきようとしていた時、詩織が気絶したようにお腹を開け放って寝てしまった。
トータルで36キロを完食。僕はたまらずお腹のお腹を全力で叩きつけた。叩きつけても尚空気の一片すらも漏れ出ない程に密度100%に詰め込まれた胃袋は、叩いた音が重い重低音が返ってくるだけであった。
「凄いな…写真撮って詩織に見せてあげよう…」
一枚写真を撮ると、お腹の凄まじい消化音が鳴り響き始め、以後一晩中詩織の消化音が鳴り響き続けていた。
翌朝、恐ろしいことに詩織のお腹は元通り引き締まったウエストに戻った。
「私…あんなに食べれたんだ…ちょっと衝撃…」
「いや、13キロくらい食べたことある時点で結構…」
「あの…私さ…あの時苦しかっただけで…」
「お腹いっぱいじゃなかったんだよね…」
「は?」
以降、詩織は大食いに目覚めてしまい、自らのお腹を満足させられるようにトレーニングを続け、年々食事量がみるみると増えていったのであった。