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【恐怖失禁】強盗対応訓練で(SS付き)

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【恐怖失禁】強盗対応訓練で(SS付き)
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命乞いシリーズの第9弾です。


今回は、SS(ショートストーリー)付きの内容となっております!

読了目安は 5分程度(2,159文字) ですので、すぐにすべてをお読み頂くことが可能です。


イラスト作品に進む前に読まれると、本作品がより一層お楽しみ頂ける内容となっております!

ぜひ、お時間のある方はSSも含めて楽しんで頂けると嬉しいです!

【まとめファイル】

まとめてダウンロードしたい場合に、ご利用ください。


①文字あり〔 PNGファイル × 19枚 〕

20230702 (文字あり)

②文字なし〔 PNGファイル × 19枚 〕

20230702 (文字なし)

【SS】

◆「強盗想定訓練ねえ…」

朝一番に出勤していた私は、起動したばかりのパソコンのモニター画面を眺めながら呆れていた。


大学を卒業後、地方銀行に就職をしてもうすぐ4年が経つ。

「相変わらず本部の考えることは浅はか極まりないのよ。バカ丁寧に強盗する日程まで公示するなんて…。一体どこに犯行予告をしてから押し入る強盗犯がいるっていうのよ」

最近では主任に昇格し、業務内容も幅広くなってきた私は、自分自身の仕事に大きな誇りと、やりがいを感じていた。


まだ20代半ばゆえ、地方支店で「修行中」の身だ。総合職として入行した私にとって、現在の窓口事務と、金融商品販売業務などは、あくまで通過点に過ぎない。

いずれは花形と呼ばれる、本社勤務に栄転することを強く望んでいる。

「まあ、私にとってはこんなくだらない行事も、すべてがエリートコースへ向かうための踏み台に過ぎないけど」


◆その日も窓口業務は多忙を極めていた。

最近の地方銀行では、投資信託をはじめ、損害保険、果ては生命保険に至るまで、ありとあらゆる金融商品の販売が解禁されている。

そのため、ひとくちに「銀行員」と言っても、その業務内容は非常に多岐に渡るため、幅広い知識が求められるようになってきた。

それでも、私にとっては業務を遂行する上で、何一つ困難を感じたことはない。学生の頃から学業の成績は優秀であったけれど、それは銀行員として社会に出てみても、何も変わらなかったのだ。

先輩のくせに、営業成績の振るわない男性社員を目の当たりにすると、反吐が出そうになる。

「どうして、私以外の男はこんなにもバカばっかりなのかしら」


◆壁掛け時計に目をやると、時刻は13時を経過している。

そろそろ遅番での昼食休憩に入ろうと考えていた、まさにその瞬間であった。

大きな怒鳴り声をあげながら、ものすごい剣幕で支店内に押し入る男の客が私の目に映る。

その大声に一瞬だけ怯むも、男のいでたちを見て、私はすぐにピンときた。

右手にいかにも安っぽい拳銃を持ち、左手にはボストンバッグを抱えている。

「あ。そういえば今日だったかしら、訓練」

「…まったく、お客様も多いこんな日に…」

私は、本部のその要領の悪さに辟易としていた。


『金だっ! 今すぐに金を用意しろっ!!』

『騒ぐなっ! 騒いだらお前らぶっ殺すぞ!!』

多くの客が悲鳴を上げながら、支店内のすみに逃げるようにして移動していく。

「…まさかこれって、お客様に対する事前告知もしていないの…っ!?」

「これじゃあ、当行のイメージがガタ落ちでしょうが…ッ!!」


◆本部のていたらくな計画と、その手際の悪さに、私は怒りでいっぱいになっていた。

メールに添付されていた、強盗想定訓練マニュアルのPDFファイルによると、このような場面における正解は「すぐに現金を用意し、絶対に強盗犯を刺激しないこと」と書いてあったような気がする。


しかし、私の正解は違った。

訓練とはいえ、ここで強盗犯を撃退などしてみたらどうなることだろう。

頭の悪い保守的な人間ばかりが集まる本部の連中に、強く、革新的な私という優秀な人間の存在を、何よりも誇示することができるのではないだろうか。

怒りの感情が、私の出世欲を鼓舞し続ける。

「私にとってどんなくだらない行事も、すべてがエリートコースへ向かうための踏み台に過ぎなかったのよね」

過去の自分からの声が、心の中でこだまをしていた。


◆「ちょっとっ! あなた!!」

いきり立つ男に向かって、私はたしなめるように声を張り上げた。

『…ああっ!? なんだ、てめえは…っ!』

訓練とは言え、強盗犯役の男にすごまれると、内心穏やかではいられなくなる。


「お客様にご迷惑がかかるわっ! 今すぐに諦めて出て行きなさい!!」

『…なんだと? このクソアマが…っ!』

男の表情が、みるみるうちに鬼のような形相へと変化していく。

ふん。訓練にしてはなかなかの演技派じゃない。実際のエキストラスタッフでも雇っているのかしら。


「当行には多数のカラーボールも設置しているの」

「そしてこの状況は、すべて防犯カメラで録画され続けているのよね。あなたの醜い顔も、きっとしっかりと録画されていることでしょう」

『………』

強盗犯役の男は私のことをにらみ続けるばかりで、ついに黙り込んでしまった。

頭の悪い人間を論破してしまったとき、人はこんな表情をするのかと、私は感心をしていた。

ふとカウンター内に目をやると、同僚の社員たちは皆、虚を突かれたような顔をしながら私たちのことを見ている。

訓練とはいえ、強盗犯役の男を、しかもマニュアルには掲載されていない方法によって、たしなめ、事態を収束させてしまう。

私は、自分自身の優秀さが恐ろしくなっていた。


◆『…おい、女』

「…え?」

『さすがに頭にきた。ぶっ殺してやる』

「…は?? もうこれで訓練は終わ…」

強盗犯役の男は、右手に所持している拳銃を私の顔に突き付けてきた。


『お前みたいな生意気な女、大嫌いなんだ』

「な…っ! ちょ…! やめなさ…っ!!」

拳銃の先端が、私の額に触れる。

とてつもなく冷たい感触が、おでこを通して顔中に広がる。

遠目にはおもちゃのように安っぽく見えた拳銃だったが、その材質は紛れもなく金属素材であった。


その瞬間、私はすべてを悟ってしまった。

目の前で起きているこの状況は、訓練などではなく、本物の出来事であったということを。


【文字あり】




















【単発支援のお礼を言わせてください!】

◆先月(2023年6月)は、FANBOX開設至上、本当に大変な事が起こりました。そう、アカウント停止処置、そして相次ぐ作品の非公開化の件です。

これらの出来事は、精神的にも、そして支援金額的にも、多くの打撃を被る結果となりました。


◆アカウント停止処置というのは、創作活動そのものに対する原動力の大きな低下をもたらします。

作品を描いても、それを公開する場がない、そして公開できたとしても、強制的に非公開とされてしまう不安と常に隣り合わせ…だからです。


◆また、支援金額的にも、かなりの影響を受けました。

アカウント停止をされることで、当然その期間の新規支援者の方はゼロです。

また、作品の非公開化についても、すでに支援をして頂いている方々にご迷惑をおかけする形となりました(お金を払っているのに、見たい作品が見れない…という状況が発生したためです)。

そして、FANBOX上から多くのクリエイターと、支援ユーザーとが減少する事態も起きてしまい、実際に私の支援金額・人数も、過去月と比較して4割程度減少しました。

もちろん、これらの理由はあくまですべて私の憶測ですので、事実とは異なる可能性もございます。

それでも、なんとか無事にアカウントの復旧をし、非公開化された作品もすべて再公開化できる運びとなりました。


◆多くの不測の事態が起きる中で、精神的にも、支援金額的にも意気消沈する私に、ここでとても嬉しい出来事が起こりました。

それは、この騒動のあとに、単発での投げ銭支援をして下さる方がいたことです!

普段は300円で継続支援をしている方が、今回だけ500円プランに加入、そして1,000円プランにまでご加入…! というようなことです!

同様に、普段は1,000円でご支援をして頂いていて、すでに超絶に強いお気持ちを示して頂いているにも関わらず、なんと2,000円プランに「一時加入」して頂けたのです…!

上記の方々は、その後にこれまで通りの支援プランに戻って頂いたり、または、いったんご支援を停止して頂いている状態です。


◆このような応援アクションをして頂いた方々が、一体どのような意図でそれをしてくれたのか、確実に知ることはできません。

しかし、私は、この騒動で生じた精神的・支援金額的な打撃を、「いろいろあって大変だろうけど、応援してやるから頑張れ」というメッセージとしてお受け取りした次第です!

単発での応援をして頂いた方々、本当にありがとうございます!

アカウント停止の処置を受けて創作活動そのものに対して落胆することも多かったのですが、貴殿の応援にとても勇気づけられ、再びその原動力を取り戻せたような気持ちです!


◆諸々の事情で、現在は有償リクエストも実施できない状況です。

お金の話ばかりで大変申し訳ないのですが、有償リクエストというのはかなり「実入り」が良かったりします。

FANBOXでは、継続支援という前提があるにせよ、300円~2,000円という価格帯でのご支援となっております。

一方で、有償リクエストの場合は1つの作品で(私の場合は)3,000円を頂けます。

さらに、本当にありがたいことに、この金額にお気持ちを上乗せして下さる方も中にはおられます。

そのような事情を踏まえると、有償リクエストの停止は、金銭的にもかなりの影響を被るというわけです。

そのような事情がある中で、先の2名の方々のように、FANBOX上で単発ご支援を頂けるというのは、もう本当に僥倖この上ない、ありがたくて仕方がないというわけなのです。本当にありがとうございます!


◆そのため、どうにかしてそのような行為に対してのお礼ができないものかと考えた結果、今回の投稿作品にSS(ショートストーリー)を展開してみるという結論に達しました。

メインはもちろんイラスト作品のほうですが、私が感謝をしているというお気持ちがほんの少しでも伝われば…と思い、普段は書かないSSを投稿させてもらいました!

ぜひ、お楽しみ頂ければ幸いです!


◆しかし、これは単発での投げ銭を誘導しているわけでは決してございませんので、あしからず!

支援金額に関わらず、すでに継続でご支援して頂いている方々には、もうそれだけで十分過ぎるほどのお気持ちを頂いております!

支援金額は比較できても、そこに込められた「お気持ち」だけは決して比較をすることができません!

すべて熱いお気持ちとして、感謝の想いと共に私は受け取っておりますので!

いつも toast の創作活動を応援して頂き、本当にありがとうございます!

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POSTEDJul 2, 2023
ARCHIVEDJun 10, 2026