僕はタイキシャトルのトレーナー
ウマ娘というのは普通の人間よりチカラも走力も強く
よく食べるとは聞いていたがそれにしても育ちが良い。
はじめてタイキシャトルと出会った頃は
スタイルがいい長身の女の子というイメージだったがシニア戦も終わった頃
今となっては……
うん、でかいよ
デカすぎるよ…
あっ…起きた…
「トレーナーさん!もう次のレースですか!
ワタシはいつでも準備オッケーですヨッ!」
この体型でも身軽というのがさすがウマ娘といった所なのか…
「タイキ、レース前のアップは大丈夫かい?
寝起きだと身体もそう動かないだろ?」
「んー!モーマンタイでーす!
ワタシがG2以下で負けた事アリマスか?」
「まぁ…そうなんだけど……」
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「一着はタイキシャトル!!!力強い迫力ある走りでした!!!!
二着はーーー」
そう……この体型になってもうちのタイキシャトルは……
「トレーナーさーーーん!!!」
ドスドスドスドスドスドスドスドスッ!!!
「今のレース見てましたかぁー!?
やっぱりワタシがナンバーワン!デース!!!」
「ンッーーーーー!!?ンッーーーーー!!!!
タイキッ!!苦し…!!!」
そう勝ってしまうのだ、この体型だろうが
それといつもハグしてくるので苦しい…
この体型になってからは自分の骨が折れないか不安になってしまうので
勘弁してもらいたいものだが……
恐らく自分の大きさをいまいち理解してないのか
今でもこの調子である…
「う~~ん……やっぱりレース後はお腹空きますネェ……
トレーナーさん!ランチにしましょう!」
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タイキと近くのレストランによると
「あーここちゃんとウマ娘用のメニューあるんだね
タイキなににする?」
「えーーっとですねぇ…
にんじんハンバーグ、ベーコンと目玉焼き。
ミネストローネと、デザートのゼリーと……
ロールパン5つ、マルゲリータ……
あとにんじんサラダ!
ちゃんと野菜も食べないとデスねぇ!!」
「………」
(レースでの賞金がこれで毎度跳ぶんだよなぁ……)
やっぱりウマ娘はよく食べる…
他のトレーナーにも聞いてみたけど他の娘も食べる娘は食べるらしいが…
「うーーーん!!ここのマルゲリータ美味しいですヨッ!!
トレーナーさんもどうです!?」
「あっ…それじゃもらおうっかな……」
ほんとは注意すべきなんだけど…
よく食べる姿が幸せそうで…
ぼくはいつも言えなかった…
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「あれ……雨……?」
「トレーナーさん!
急ぎましょう!!なんか雨脚強くなりそうデス!!」
「そうだね!急ごうか!」
ぼくたちのは急いで学校に戻ろうとしたけど
それでも雨がどんどん強くなってきて…
「あーーー!!駄目です!トレーナーさん!!
いったん屋根あるところに避難しましょう!」
「予報では雨なんていってなかったのに……
タイキちょっとまってね…
タオルタオル…」
「ちょっとタイキ!!かかってる!!かかってるって!!」
「あっ!!ごめんなさい!トレーナーさん!!
ですけどこのままだと風邪ひいちゃいますヨォ……」
「たしかにね、どこか着替えでも出来ればイイんだけど……
あっあそこ、ホテルある
タイキ、シャワーでも浴びる?」
「イイですネ!シャワーーッ!!!」
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「先入ってて、ぼく後からでいいから」
「あっトレーナーさん」
「ん?どうしたの?タイキ?」
「トレーナーさん
その…ナンですけど
ワタシ、最近…」
「?」
「自分で身体洗えないので
手伝ってもらえませんか…?」
「!!!?」
「えぇ!!!??そうなの!!!?
ちょっと待って…じゃあ最近どうしてたの……?」
「最近は寮のみんなに手伝ってもらってて…
それで良かったんですが…
一人だと後ろとか手が回らなくて……」
「でも……ぼく男だよ…?それにタイキ…
一応シニア戦出てもまだ学生だし
それは……ちょっと………その……」
「ワタシが学生だとなにかモンダイあるんです?」
「いやいやいやいやいや問題大有りだよ!!!
そういうのはそれ相応の仲というか
ぼくとタイキの立場的に不味いっていうか!」
「 ?
トレーナーさんはファミリーですから
ファミリーだと普通じゃアリませんか??」
「えぇ!!?いや……そうかも……だけど……」
ここで…否定しても……説明しても…意味があるだろうか……
今からこの娘にこの国の法律とか常識とか教えても
理解してくれるだろうか…
タイキはちょくちょくこういう事を言う…
裏表がないだけに素で言ってるのだろうが
これはあまりにも……
「トレーナーさん!はやく決めてくださいー!
身体ひえてきましタ!」
「…………じゃ……じゃあ
背中だけ……それと……ぼくは目隠しするから……
それで良いなら……」
「ハーイ!それじゃレッツシャワーでーす!!」
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いったいぼくはなにやってるんだーーーッ!!
「トレーナーさんはやく洗ってくださーい!」
「あっ……うん……」
ゴシゴシゴシゴシ……
「あぁ!そこそこ、そこデース!
目隠ししてるのによくわかりますねぇ~!」
「まぁタイキのことよく見てるから……
目見えなくてもだいたいの場所は……」
ゴシゴシゴシゴシ……
こんな事学校にバレたら……クビ……
だけで……済めばいいけど……
「………背中は終わったよ……
じゃあぼく……出るから……
タイキ……前は洗えるでしょ…?」
「……………」
「………?……タイキ?」
「ハーイ!ダイジョウブですヨー!
モウマンタイでーす!
トレーナーさん!ありがとうございまーす!!」
「じゃあぼく後で入るから早くね……」
「ハーイ!わかりましターー!」
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その後タイキと入れ替わってぼくがシャワーから出ると
「トレーナーさん!シャワー気持ちヨカッタですネー!!
だけど、トレーナーさん…シャワーから上がると
身体がポカポカで…眠くなっちゃいますネェ~~……
そうだ!トレーナーさん!!仮眠取りましょうヨ!!
せっかくのホテルでーす!ホテルは泊まる所デース!
スリープしましょう~~?」
「タイキ、悪いけどそれは出来ない
ぼくも仕事残ってるからね
タクシー呼ぶから寮に帰るんだよ」
「エェ~~~仕事あるんですかぁ?
せっかくトレーナーさんとの
お泊りパーティできるとオモッタノ二!」
「寮のみんなと出来るだろ?
ぼくはこれから仕事だから…」
「はぁ~~~い……」
(こう言わないと意見を引っ込まないからなぁ…)
しばらくして……
「それじゃ運転手さんトレセン学園までお願いします。
タイキ、着いたらこれ運転手さんに渡してね、タクシーチケット」
「あれ!?トレーナーさん一緒に帰らないんですか!?」
「さっき仕事って言ったろ?ちょっとぼくはそっち行くから…」
「………わかりましタ……
それじゃトレーナーさん!また明日デース!!」
そうしてタクシーは行った…
あのまま乗ってったらまた甘え出しそうだし
一人で帰ろう…
全くタイキは素で言ってるのかそうじゃないのか
わからない……
一種親離れ的な感じで距離置かないとだめだろうか…
そう考えながらぼくは帰路に向かった