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DESCRIPTION
今月から新しい物語を始めます。
タイトル『サキュモスハンター』
テキスト形式で公開していきますので、ダウンロード不要で読めるようにします。
成分はシュリンカー(巨大娘)に特化した作品となっています。
ストーリー部分は無料公開し、敗北分岐等は有料としてます。
1~3話は無料内容なので、本日で4話まで公開します。
毎週金曜日24:00(土曜日0:00)に一話ずつ更新していきます。
毎週3000~5000字ほどの更新になります。(10/4だけ4話更新になります)
いろいろ試行錯誤中ですので、ご不便があるかもしれませんがご了承ください。
では、『サキュモスハンター』をお楽しみください。
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サキュモスハンター【1】 第一話【始まり】(2309文字)
とある小さな島国。
およそ3万人ほどの人口しかいないこの島国には4つの街が存在する。
各街の周囲には退魔樹が並べられ敵の脅威から街を守っていた。
メグルのいる街はその中でも二番目に小さな町だった。
断崖絶壁の渓谷地帯の間に肩身を寄せ合うように街が建造されている。
上からの防衛と背後からの防衛を気にしなくていい。
四方の内三方からの奇襲は免れ得るのだ。
その代わりに、逃げる方法も限られている。
今は硬い岩盤を削り山向こうへ緊急退避用の洞窟を掘り進めているところだ。
サキュモスからの奇襲に備えて。
サキュモス。
古代書に記されている限りだと、サキュモスはサキュバスの変異種のようだった。
サキュバスが魔族の一種で男を誑かし、その精を食す淫魔であるのに対して、サキュモスは男女問わず襲いかかる。
その上、彼女たちは突然変異か、より嗜虐的により性的に人間の精を食す。
食された後の人間は俗に“アヘアヘ廃人”にされてしまうという。
“理純果”というこの島独特の果実で治療は可能だが、彼女たちの与える強烈な快楽の記憶はぬぐい切れず、また自ら餌食へとなりに行くものが後を絶たない。
それすらも治療できる“忘却草”は希少で、サキュモスたちの群生地である“人廃の森”の奥にしか存在しない。
そこに行くまでに多数のサキュモスと遭遇することになる。
そして、何よりもサキュモスがサキュバスと異なるのは、その外見だ。
でかい。
この島の人の身長が男性120~140センメイル女性140~170センメイルの平均に対して、彼女たちの身長は3~20メイルほどもある。小型でも倍以上の大きさである。
サキュバスモンスターがサキュモスという名の由来だと言われている。
その個体ごとに独特の攻撃手段を持つサキュモス。
ブレス、バブル、雷撃、淫炎、淫毒砲術……等々
さまざまな方法で男女問わず弱らせ、性的な捕食を行う。
彼女たちは人間しか襲わない。
彼女たちの捕食の後には、“廃人塚”という彼女たちの食べ散らかした人間たちの残骸がそこに積み上げられている。
全員が全員、“アヘアヘ廃人”にされて。
強大なサキュモスの生息地域にある塚へは安易に人間が近づけないので、ペルウェルというこの島に生息する馬たちが彼ら、彼女らの回収を行う。
複数体で赴き、かれらの引くいかだのような荷車に何人か乗せられて運ばれてくるのだ。
宿屋から出たばかりのメグルの前をペルウェルに引かれた荷車が横切っていく。
「相変わらずひどい惨状だ」
通過していく際に、鼻に突く甘ったるい匂いをまき散らしながら、全身を粘液で汚した“ハンター”たちが運ばれていった。
そう、彼らはハンターなのだ。
サキュモスを倒すハンター。
サキュモスは普通の魔物ではない。淫夢に現れる夢幻の存在サキュバスの亜種なのだ。故に物理的な殺傷はできない。
そこで、彼女たちのまき散らす淫気が石や鉱物に吸収されてできる“淫気石”を原材料に武器が作られる。
それを『夢幻種器』と言う。
刀、槍、剣。
加工難易度がそこそこのモノならこのあたり。
弓や銃器は難易度が高く、もっと大きな町でなければ作ることすらできない。
また夢幻種器は武器だけではない。
彼女たちの攻撃を防ぐ防具にもなる。通常の防具では夢幻の存在である彼女たちの攻撃を防ぐことすらできない。
だが、もともと彼女たちの淫気が元となっている武器・防具であるため、彼女たちの攻撃、体液、消化液、に触れれば摩耗して最終的に霧散する。
だから、目の前を次々に通っていくハンターたちも全裸だ。
武器防具を失って、廃人にされ、治療院に運ばれる。
理純果を食せば、一日で元に戻るが、武具を失ったのは痛い。
幸いにもハンターの身分を表すプレートを彼は身に着けている。
あれがあれば、資金を引き出すことも、宿屋での身分を証明することもできる。
自宅があればいいが、もしなければ安宿に泊まるしかない。
プレートまで失えば、全財産を失うほどの損害になりかねない。そんな事例はここ数年一度もないが。
サキュモスの目的はあくまでも、人間の精気なのだ。プレートや人間の文化に興味などない。
だが、人間を学習した個体が存在する。
大型サキュモスほどその兆候が顕著だ。
彼女たちが人を知り、その文化、その特徴、あるいは言語、あるいは習慣。それらを用いる理由は至極単純。
人間で遊ぶためだ。
心から快楽に堕とすために。快楽的絶望へ誘うために。
「今回は大部隊がやられたか……。ざっと20人ほどだったな」
メグルは通り過ぎていったペルウェルの列を見てそう判断した。
知り合いの顔はなかったが、それでもかなりの被害だ。
メグルのようにソロでハンターしているものとしては、そのレベルのサキュモスとの避けたいところだった。
「気を付けるか」
大部隊が投入されるということは、それだけ危険視された個体が見つかったということだ。並みのハンター数人では歯が立たなかったからだろう。だが、その大部隊ですら返り討ちにするサキュモス。
いずれ種族、特徴、等の情報がギルドで掲示されるだろう。
「いってみるか」
メグルはギルドに向かって歩き始めた。
武具が擦れ、音を立てる。
メグルの武器は、“刃斬弐型太刀”。
要するに、自分の身長の倍近い大太刀ということだ。
防具は、動きやすさ重視の軽装。しかし、ブレス対策用のロングコートを上からは負っている。
腰に回復薬等の皮鞄をつけているが、これは淫気石製ではない。鞄が溶けてしまってはことだ。
回復薬は主に理純果から作られた抽出液だ。
本当ならば理純果そのものをもっていく方が理性は保てる。
理純果は空気に触れるとその効果が著しく落ちる。
この回復薬も効果的にはおよそ本来の5分の1程度ものだ。
「さて、今日のターゲットは何かあるか?」
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