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フォンテーヌ廷に本社を構え、各国に情報を届けているテイワット最大級のマスメディア、スチームバード新聞。
そんな新聞社に所属する記者の中でも群を抜いて優秀な敏腕記者、シャルロット。
今日はそんな彼女の仕事熱心が過ぎるお話。
この日は午前と午後、それぞれ1件ずつの取材を予定しているハードスケジュールである。朝から張り切って支度をし、身なりを整え、用意した手土産を忘れずカバンにしまう。首から提げている愛用のカメラであるヴェリテくんは、父から譲り受けて以来ずっと相棒として活躍してくれている。この日も新しいスクープと出会うことの期待に胸を膨らませて、新聞社を出発したのだった。
午前中には執律庭に最新の事件の情報を聞きに行ったシャルロット。ぜひとも報道すべき悪質な窃盗事件から、勘違いが巻き起こした珍妙な友人関係のトラブルまで、様々な情報が入ってくる。シャルロットはそれを1時間以上かけて丁寧に聞き取っていく。もはや手慣れたプロの業である。
そうして午前中の取材を終えたシャルロット。外に出ると海からの風で冷え込んだ空気に晒され、思わずぶるっと震えてしまう。
(ん…そろそろトイレ行っておこうかな…)
取材中にもわずかに感じていた尿意がそろそろ無視できなくなってきていることに気づいたシャルロットは、そのままパレ・メルモニアに戻り公共のトイレを使わせてもらうことにしたのだった。
トイレを借りて溜まってきていた尿意を解放し、すっきりしたシャルロット。パレ・メルモニアを後にし、カフェで昼食を摂ってから彼女は午後の取材場所に向かった。
午後の取材相手はあの「棘薔薇の会(スピナ・ディ・ロースラ)」。そしてそのボスであるナヴィアだ。
フォンテーヌ廷を離れて、ポワソン町にある彼女たちの拠点に向かうシャルロット。たどり着いたときには、ナヴィアが笑顔で迎えてくれるのだった。連続少女失踪事件からフォンテーヌ水没事件まで、様々なところで彼女の活躍を取材しながら応援してきたため、ふたりはすっかり仲良くなっていたのである。
「いらっしゃい、シャルロット!」
元気よく歓迎してくれるナヴィア。
シャルロットはそんな彼女の笑顔を見て、
「ナヴィアさん!今回は取材を受けてくださってありがとうございます!」
とお礼を言って手土産の紅茶を手渡してから、早速取材の準備を始める。
シャルロットが持ってきた高級茶葉から出した紅茶を用意し、二人はテーブルについた。
こうして始まった取材の中で、シャルロットは他愛もない世間話からどんどん話を膨らませ、ナヴィアの日常のことから野薔薇の会の活動についてなど、様々なことを聞き出していく。
もちろんシャルロットが質問を投げかけるだけでなく、ナヴィアも自ら話したいことを積極的に話す。
シャルロットは話をしながらメモを取り、時折質問を挟んで情報を整理する。
取材はとても順調だった。ある1点の誤算を除いて。
ぶるっ…
(えっ?これ…)
ふいにシャルロットの身体が震える。冬だから体が冷えてしまったのか。たしかにこの肌寒さだと紅茶を飲んでいるだけでは体はあたたまり切らない。しかし、シャルロットが感じたのは寒気ではなく、尿意だった。
(やだ……どうしよう……)
実はナヴィアとの話に夢中になっている間にどんどん尿意は高まっていたのだが、話に夢中でシャルロットはまだそのことに気づいていなかった。全く気付いていないが、シャルロットが持ってきた手土産の紅茶は非常に利尿作用が強い。そのことに彼女は全く思い至っていなかったのである。
突然の尿意に驚かされるシャルロット。しかし彼女はなかなかこの場を立つ選択を選べない。もちろん取材中にトイレを借りることだってできるのだが、話が盛り上がっているこんなタイミングで話を切るなど、彼女のプロ根性が許さないのだ。
ついつい話の続きを聞きたいという欲が勝ってしまう。仕事熱心、というよりもはや職業病レベルで取材の会話が大好きな彼女にとってはよくあることである。
(もうちょっと……話の続きを……)
そしてさらにシャルロットはトイレへ立つことを先延ばしにしてしまう。
この会話を終わらせたくない、もっとナヴィアさんの話を聞かせてほしい、と取材意欲が湧いてきてしまう。
だがそんな決意も次第に揺らいできているのを、彼女は感じていた。
(ん……結構まずいかも……)
そう思いつつも取材意欲には抗えず、さらに30分近くも尿意を堪えながら、ナヴィアとの取材を続けるのであった。
「……ふぅ……そろそろ休憩にしましょうか」
長く会話を続けていると、どうしても楽しい一方で疲れてしまう。ナヴィアは紅茶のおかわりを用意するため、席を立つ。そしてふとシャルロットの方を見ると、何やら彼女の様子が少しおかしいことに気がついた。
(あれ?なんだか顔色が優れないような……)
顔色を伺うナヴィア。
「……シャルロット?」
「あっ、はい!なんですか?」
声をかけられて慌てて返事をするシャルロット。
「なんだか顔色が悪いけど……大丈夫?」
「……そ、そうですか?別に私は……んっ……」
(と、トイレ……!)
シャルロットの尿意は限界に達しつつあった。ただでさえトイレに行きたいという欲求を必死で堪えていたのだ。そこに利尿作用のある紅茶を飲み始めてから1時間近くも経っていれば無理もないことである。
しかし会話を続けるためになかなか席を立たなかったせいで、その間にもよりいっそう尿意を高めてしまったのだ。
(やだ……おしっこしたいっ……)
すでに限界が見えてきているシャルロット。流石にナヴィアも心配になり始めた頃、シャルロットが立ち上がった。
(や、やっぱりこれ以上は、ムリ…かもっ…トイレっ……!)
もう我慢できそうになかった。さっさと用を足してしまわなければまずいとついに決意したのである。
「すみません……ちょっとお手洗いに……」
「お手洗い?それならこっちよ。」
ナヴィアにトイレへの道を案内され、シャルロットはとうとう取材を中断してしまう。本人としては納得できないが、身体のSOSを無視し続けるのももはや限界。早くこの尿意を解放しようと急いでトイレに向かう。
「この角を曲がった突き当りよ」
「はい……ありがとう…ございます…っ…!」
なんとか我慢して前屈みになりながらも歩くシャルロット。こんな我慢姿を晒してしまうことは恥ずかしいものの、ナヴィアのおかげで迷うこともなくトイレまでたどり着くことができたのだった。
(やだっ……もう……ほんとに出そう……!)
ぶるっ…!と体が震えてしまう。膀胱から今にも溢れてしまいそうなのだ。一刻も早くこの熱水を全て出し切らなければ。
「……はぁ……んっ……」
(漏れちゃう……!)
そう思うしかないほど切迫した状況ではあるが、さすがに取材先でトイレを借りようとして、挙句その手前で失禁なんて許されるはずがない。
(もうだめ……!出ちゃう!)
もはや一刻の猶予もなかった。そしてついにその瞬間は訪れる…
しゅいっ…、じゅううぅっ…
「えっ…?」
一瞬、何が起きたかさっぱりわからなかった。自分の下着が濡れたのだとわかるまでにほんの少し時間がかかったのち、
「だっ、だめっ…!でちゃっ…!?」
そう慌てるが、時既に遅し。
じょっ……じょおおおぉぉぉぉ…………っ……
(そんな……!おしっこ…、出て…!?)
次の瞬間には彼女の秘裂から勢いよく尿が噴き出してしまっていた。
しゅいいいぃぃぃっ……じょろろっ……
(は、恥ずかしい……!こんな……こんなところでっ…お漏らしなんてっ…!)
今にも泣き出しそうなほどの恥ずかしさに襲われるシャルロット。
しかし一度出始めた尿は止められず、むしろ勢いを増していく。
しゃあぁぁぁぁぁ……しゅいいいぃぃぃ……ちょおおぉぉぉぉっ……!
(もうだめ……!おさまって……!!)
必死になって自分の尿道を閉めようとするが、我慢しすぎたせいで勢いを増してしまった放尿を抑え込むことはできない。
もうどうしようもなかった。せめてこれ以上音を立てることは避けたいと必死にお腹に力を入れるが、出るものは出るのだ。
じょろっ……じょろろろっ……
(やだ……!止まんない!)
その間にも勢いは増していき、ついには服を貫通した真っ黄色の尿が足を伝ってブーツの中に恥ずかしいぬくもりを広げていく。一方で股からほぼ真下に落ちていく分は床に大きな水たまりを作っていく。もうどうしようもなかった。自身の姿に、シャルロットは顔を真っ赤にするしかなかった。
そんなシャルロットにナヴィアが優しく声をかける。
「大丈夫?シャルロット……」
「……は、はい……ごめんなさい……!もう我慢が……できなくって……!」
恥ずかしさでいっぱいになりつつも、ナヴィアにそう答えていくシャルロット。もはや逃げることもできず、彼女ができることはただ一刻も早くこの放尿が終わってくれるのを待つことだけだ。
(こんなの……恥ずかしい……!)
しゅいいいいいぃぃぃぃぃっ……びちちちちちっ……
(もう……やだぁ……!)
しゅいっ!しゅううぅぅ……
(はやく終わってよぉ……!)
もはや両手で顔を覆ってしまいたくなるような状況の中で、シャルロットは放尿を続けるしかなかったのだった……
そうして長い、長い時間が経過したのち、
ぴちょん…
(はぁ……やっと、おわった……)
ようやく彼女はすべての熱水を膀胱から出し切ったようだ。
………そこから、棘薔薇の会の本拠地を出て自宅に帰りつくまでは何があったかよく覚えていない。
あとからナヴィアに聞いた話だと、幸いにもナヴィアが気楽に話をしたいと言って取材前に会の構成員をみんな使いに出していたためナヴィア以外に見られることはなく、その上彼女が片付けを手伝ってくれたことでなんとかその場は凌ぐことができたようだ。
ただひたすらに、この年にもなって人前で漏らしてしまったという羞恥だけが残る。
(ああもう……!なんでよりによってあんなことにっ…!)
思い出すだけで恥ずかしい。あんなに勢いよく、それも取材中に失禁してしまうとは。これまではプロ根性といって取材中に席を立つようなことはしなかったが、こうなってしまっては本末転倒である。
こうしてシャルロットの棘薔薇の会取材は、密かな事件を残しながらも幕を閉じたのだった…。