とある地下闘技場では、ルール無用の非合法な格闘戦が日々繰り広げられている。
武器使用有り、急所攻撃有りの凄惨な試合が売りの《ダーティ・ファイト》
リングの上で、吠える一人の男。
名はダンブル。
彼はこの地下闘技場で1,2位を争う巨漢だ。
『おら! かかってこいや! 腰抜けが!女だって容赦しねぇぞ!』
対戦相手を挑発するダンブル。
「お前、図体と威勢だけは良いネ!」

対戦相手の少女、リンはダンブルに臆すること無く応じる。
『へっ、俺は強えぞ! 来いよ、お嬢ちゃん』
「……ふん、口だけネ」
二人は睨み合う。
――カーン!
試合開始の合図が鳴った。 先に動いたのはダンブルだ。巨体を揺らしながら、少女に迫る。
『オラァ!』
そして、力任せに拳を振るう。 だが、その拳は空を切る。少女は軽やかに身を躱し、逆に鋭い回し蹴りを放つ。
・・・メキッ!
『ぐおッ!?』
腹部を蹴り飛ばされ、苦悶の声を上げるダンブル。
(このガキ、速ぇ!?そして打撃が強ぇ)
油断したとは言え、彼の不意を突いて攻撃を当てた少女の実力は本物だった。
「アラ?さっきの威勢はどうしたネ?」

少女はニヤリと笑い、再び攻撃を仕掛けた。
素早い連続攻撃で攻め立てる。しかし、どれも有効打にはならない。ダンブルは両腕でガードを固め、耐える。
『ぐっ、くそっ!』
彼は防戦一方になっていた。 少女は、ここぞとばかりに勝負を決めるべく、ダンブルの懐に潜り込み、必殺の一撃を叩き込む。
「上ばっかりガードしちゃって・・・下半身がガラ空きネ!」
少女の繰り出した拳が、ダンブルの股間を直撃した。

ガキン!
「!?」
次の瞬間、会場に金属音が鳴り響いた。
「ファールカップ?硬っ。金属製ネ。」
驚きの声を上げたのは、攻撃を繰り出したリンの方だった。 彼の股座では、リンが放った渾身の拳が、金属製の防具によって阻まれていた。
『残念だったな!俺のイチモツには誰も触れさせねえぜ!』
勝ち誇った顔で言い放つダンブル。
「ふーん、チョットだけ驚いたヨ。けど、もう終わりネ」
そう言うと、リンは構えを取った。
『ハッ、何が終わりだ? おめーの攻撃なんざ痛くも痒くもねーんだよ!』
そう豪語すると、ダンブルは再び襲いかかる。 先程と同様に、リンは巧みな足捌きで避けつつ、反撃に転じる機会を窺う。
『ちっ、ちょこまかと……うおっ?』
突然、ダンブルの動きが止まった。 リンが視界から消えたのだ。
彼が視線を下に向けると、いつの間にかリンがしゃがみ込んでいた。
彼女は、下から相手の様子を窺いつつ、狙いを定めていたのだ。
そして、おもむろに手を伸ばすと、先程の打撃の衝撃によりファールカップの隙間からはみ出たダンブルの睾丸を掴み上げた。

グニュリ!
『ぎゃあああああああ!』
予想外の痛みに絶叫を上げるダンブル。
彼の両手両足が硬直する。
そこへすかさず、リンの追撃が襲う。
まずはアッパーカット。顎先をかち上げられ、天を仰ぐダンブル。
更に追い打ちをかけるように、今度は、膝蹴りが鳩尾へと叩き込まれた。
『ぐぶぅっ!?』
身体をくの字に曲げて悶絶するダンブル。 そこに間髪入れず、強烈なボディブローが入る。

ドボッ!!
『うげえっ!!』
内臓を直接殴られたような衝撃。口から胃液が飛び出し、同時に唾液が飛び散る。
『ゲホッ、ゴホォッ!』
堪らず蹲り、咳き込むダンブル。
だが、まだ終わらない。
リンは容赦なく責め立てる。
彼女のしなやかな脚による連続蹴りが炸裂した。
ドスッドスッ!ドスドスッ!
まるで丸太で殴打されているかのような衝撃。
鍛え抜かれた筋肉で覆われた男の身体が、宙に浮いた。
そしてそのまま吹き飛ばされ、ロープ際まで転がる。
『うぐあああっ!!』
仰向けに倒れ意識が飛びそうになるが、ここでリンによる決定的な一打が放たれた。倒れているダンブルに対し、リンが驚異的な跳躍力でジャンプし、踵を突き立てる・・・
そう、金属製のファールカップで守られたダンブルの股間目掛けて!

・・・メギャッ
『ふぎゅぉおおおお!!』
潰れたカエルのような呻き声を上げ、悶絶するダンブル。その巨体が大きく跳ね上がる。
硬い金属のファールカップがリンの蹴りの力によって変形し、内側の男性器側に向かって凹むような形で圧壊していた。
金属製であることが仇となった。
内側に変形したファールカップにより睾丸と陰茎が押し潰されたのだ。
あまりの激痛に呼吸困難に陥るダンブル。 もはや戦うどころではない。
ただ、悶え苦しむだけだ。
「降参するネ?」

そう言って、リンは相手を見下ろした。
『こ!降参だ!許してくれぇ!』
ダンブルは涙声で命乞いをする。
しかしリンは冷たい笑みを浮かべ言い放った。
「・・・残念だたネ、ココのルール忘れたか?決着は対戦相手の死のみネ!」
『そ・・・そんなぁ!?』
そう言うと、トドメとばかりに、股間を蹴り上げる。

グチャッ!! 鈍い音を立て、男の大切な部分が破壊された。
『ひぎいいっ!?』
凄まじい痛みに泣き叫ぶダンブル。
既に戦意を喪失しているようで、リング上を這いずり回りながら逃げることしかできない。
「逃がさないヨ!」
追い討ちを掛けたリンは無理矢理ダンブルを立たせると、赤く腫れ上がった睾丸を陰茎ごと渾身の力で殴りつける!

メキャッ!
『あぎゃぁああああ!』
リンは更に四つん這いになっているダンブルの背中に跨ると、左手で相手の首を押さえつけつつ、右手を後方に伸ばす。
その先にあるのは彼の陰嚢だ。
そこを掴まれる感触にゾクリとするダンブル。
恐怖と絶望が入り混じった表情を浮かべる。
「お前の一番大切なトコロ、頂くネ!」
次の瞬間、その手から捻りが加えられた。
・・・グチャッ!
嫌な音がして、二つの球が握り潰される。
『ギャアアッ!!』
悲鳴を上げて痙攣する大男。
その様子を見て笑う少女。
「あはは! タマタマ潰しちゃったアル♪」

嬉しそうに笑うリン。
その表情には残虐な悦びの色が浮かんでいる。
そして再び手を伸ばすと、今度はダンブルの喉を掴んだ。そのまま体重をかけて絞め上げる。
ミシミシ……バキイッ!!
『あ・・・ぐぅ・・・っ』
頸椎が完全に破壊され、首の骨が折れる音がした。それと同時にダンブルは息絶えた。
「んー、修行の為に参加したケド、何か物足りないネ・・・次はもっと強いヤツとヤリたいネ❤」

(勝者:赤コーナー、リン)









続く