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エレガント探偵ヒカリ ep.2-1

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エレガント探偵ヒカリ ep.2-1
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DESCRIPTION

   『ポンコツ探偵ミナモ(仮)』

       -前日譚-

『エレガント探偵ヒカリ /“膨”悪のスケベ犯罪を追う』



ep.2:ドクター洗衣庭の洗脳改造(前編1)

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 爆乳ガールズバー“BAKA-MELON”。

 深夜4時を回った頃、私は裏口に回る。

 ドアの前には顔を隠した男が1人。

 メロンを模した奇妙なマスク。

 ここの従業員だ。


 私は正面から声をかける。

 「──こんばんは」

 「え…………がっ!?」

 男が崩れ落ちる。

 「我ながらエレガントな処理ね」

 困惑している間にハイキックでアゴを揺らし、脳震盪を起こさせてもらった。

 避けられないのなら、あえて堂々と近づく。

 その方が警戒されずに済む。


 男からカードキーを拝借し、店内へ。

 巡回が多い。

 見かけるたびに蹴り倒し、あるいは首を締めて昏倒させる。

 全員がテーザーガンや警棒で武装している。

 動きにも軸があり、訓練されているのが見て取れる。

 カタギだとはとても思えない。


 入り組んだ通路の先に扉がある。

 隙間から明かりが漏れている。

 誰かいるらしい。

 私はカードキーを取り出し──


 『その必要はありませんよぉ』

 店内放送。男の声。

 『鍵は開けてありますので、どうぞ中へ……』

 ねっとりとした響きが、生理的嫌悪感を誘発する。

 (どうしてバレたのかしら)

 巡回に連絡を取らせるようなミスはしていないのだけれど。



 扉を開いてすぐ疑問は晴れた。

 「フフ、ようこそ……名探偵・徐王院ヒカリさん……!」

 白衣を着た陰湿そうな男がニヤリと笑う。

 彼は私の依頼人・千倉ハルキの首に注射器を押し当てている。

 「ヒカリさん、ごめんなさい……!」

 (まったく困ったコね……)

 状況から言って、私に依頼をした後も一人でこのあたりを嗅ぎ回っていたのだろう。

 そして珍寶會に捕まり、私のことを漏らしてしまった。



 「ワタシはこの店のオーナー、洗衣庭<あらいば>です」

 余裕ぶった笑み……だけれど、彼の手は震えている。

 「交渉がしたいのだけれど」と一歩踏み出す。

 「ひ……ち、近づかない方がいいのではないですか……? こちらには人質がいるのですから、フフフ……!」

 千倉さんの首に、注射器の針がわずかに刺さる。

 (臆病な男ね……)

 経験上、追い詰められると自棄を起こすタイプだ。

 (もう少し近づけていれば一撃で終わったのに)

 この距離では私の脚より、薬品が注入される方が速い。

 なんの薬かはわからない。

 でも、探偵として依頼人を危険には晒せない。

 「……彼女には手を出さないで」

 両手を上げて立ち止まり、敵意がないことを示す。


 「お、大人しくしてくださるならいいのですよ、フフ……!」

 洗衣庭が注射器を引き抜く。

 「珍寶會の友人たちには“ドクター”とか“先生”と呼ばれています。貴女にもぜひそう呼んで欲しい……!」

 珍寶會の関与を隠す気はないらしい。


 「スケベ犯罪者とお友達なんてありえないわ」

 「ワタシもオナホの友人なんてごめんです……じゅるっ♡」

 醜悪な舌なめずり。気分が悪い。

 「まずは服を脱いでもらいましょう♪ 商品価値を確認したい♡」

 「くっ…………」

 私は表情を歪めて見せる。


 「ほぅら、ぬぎぬぎしましょうねぇ♡ 人質が大切でしょう♡」

 「うう、ヒカリさん……」

 2人に見守られながら服に手を伸ばす。

 悔しくてしょうがないと印象付けられるように、眉間にシワを寄せて、ゆっくりと。


 しかし、表情とは裏腹に私は冷静だ。

 私は今まで出会ったスケベ犯罪者のデータを記録している。

 彼らの行動パターンはいつも似通っている。

 (特に、有利な状況ではほぼ100%同じパターン……)

 つまり、裸の女を前にすれば、必ず自分から近づいてくる。

 敵の動きから目を離さず、服を脱いでいく。


 

「おほぉ〜♡ 見た目どおりのキュートなちっぱいですねぇ♡」

 ブラを取るや、洗衣庭が鼻の下を伸ばして1歩踏み出す。

 貧乳好きのスケベ犯罪者は珍しい。

 (あともう2歩か3歩近づきなさい……それなら注射器よりも速く蹴り倒せる……!)

「ぐふっ、もう我慢できない……!」

 洗衣庭の手が動く。

 (来なさい……エレガントに仕留めてあげる……!)

 しかし、彼の足は動かない。

 代わりにポケットからリモコンを取り出して、


 「ポチッとな♪」

 「え……きゃっ!?」



 突如伸びてきたロボットハンドに四肢を掴まれる。

 ありえない方向からの拘束。

 (こんな常識外れの設備があるなんて……!)

 ヤツの臆病さを侮っていた。

 予想できなかった自分に腹が立つ。


 『うわ〜い、探偵さん捕まえちゃったメロ〜ン♡』



 ep.2-2に続く------------------------------------------



素材:背景専門店みにくる 様 (https://quunplant.booth.pm/

      にゃっほい屋 様 (https://nyahhoiya.booth.pm/

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POSTEDJun 21, 2026
ARCHIVEDJul 13, 2026