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さて、これは、どうしたもんだろうか。
あたしは、ぐったりと脱力した体をソファーに投げ出していた。
夏場とは言え、エアコンが効いている部屋の中で汗が引いた全裸のままはちょっと肌寒く、ベッドの脇に落ちていたタオルケットを体に巻いて、冷蔵庫から持ってきた発泡酒のタブを切る。
「はぁっ…んっ…はふっ」
「んっ…あぁっ…んんっ」
安っぽい風味の喉越しを感じながら、ベッドの上でうごめく二人を、クリアになった頭で冷静に傍観して、思う。
あれだわ、蛇の交尾みたい。
日に焼けた肌に金髪ポニテの二人が、ベッドの上で密着し、文字通り絡み合っている。
互いの体を抱きしめ合って、脚を絡め合って、そのまんま、全身を擦り合わせるみたいにして喘ぎ声をあげていた。
彼女達は、山口ひびき。
あたしのカノジョだ。
二人とも、ね。
いや、本当に何を言っているか分からないと思うんだけども、そう表現するしかない。
何がなんだか、あたしにもわかってないんだ。
とにかく、あたしとひびきは、金曜日の夜ってこともあって、勢いに任せてセックスを始めたんだけども、その途中で、ひびきが増えた。
いや、そう表現するしかないんだって。
とにかく、気が付いたら、ひびきが二人してあたしを責め立ててた。
ワケ分かんなかったけど、まぁ、シテる最中だったし、そりゃ、興奮した。
けども、あたしの唇を奪い合うみたいにキスしてきていたひびき達は、そのまま自然に二人でキスを初めて、そのあとは一層火が付いたみたいにお互いを求め合いだし、あたしは置いてけぼりになっちゃった。
ちょっとむなしくなったあたしはベッドから這い出て、このソファーに座って二人を眺めてることにしたんだけど、なんかその光景もかなり興奮するものがあって、恋人達が絡み合う様子を見ながら一人で致して満足して、頭の中がちょっとすっきりして、今、だ。
真っ金々に脱色された髪と、小麦色に焼けた肌が暗闇の中で混ざり合ってる。
あたしの好きなハスキーボイスの吐息と喘ぎ声が重なったり、汗ばんだ肌が時々常夜灯を反射したりする光景は、かなりエロい。
普段は気が強くて勝気なところのあるひびきだけど、セックスのときはあたしにべったり甘えてきておねだりなんかをしてくる甘えたになる。
そんなひびきが今は、なんというかすごく攻撃的というか、お互いを食べ合うみたいに一心不乱に相手を求め合ってる、って状況もかなり性癖に刺さる。
「あっ…んぐっ…んんんんっ!」
「んっ…ふぐっ…んんんんっ!」
不意に二人がうめき声をあげた。
見れば、二人はお互いの首筋に咬み付いている。
甘噛みなんてレベルじゃない。
ガブっといってる。
たぶんお互いに痛むんだろう。
体に回した腕に力がこもってるし、肌に爪を立てる勢いで指先にも力が入っている。
絡み合った脚が、互いの脚を締め上げているのも分かった。
あたしとするときは、あんなになった試しがない。
基本的にはネコで、あたしにされるがままになっている。
本当は、ああやって少し乱暴に扱われたいんだろうか…いや、乱暴に扱いたい、なのかな?
そんなことを思っていたら、次の瞬間、二人の体がビクビクっと跳ねる。
あ、イッた。
ビクンビクンと体を震わせながら、ひびきの体から力が抜けていく。
それでも二人はお互いを話さず、粘っこく唇を重ね、舌を絡ませ始めた。
もう四回目だけども…底なしだな、あいつの性欲…
舌と舌が触れ合う水音と一緒に、カチカチと固いものがあたる音も聞こえる。
たぶん、ベロピが当たってんだろう。
それとは別にカツカツって音も聞こえてくる。
良く見れば、物を食べるみたいにして顎を動かしている。
歯と歯がぶつかってるんだろう。
いや、ぶつかってるというより、ぶつけてるっていう感じというか…本当に相手の口を食おうとしてるっていうか…そんな感じで…エロい。
ひびき達はそのキスが気に入ったようで、互いの首の後ろに両腕を回してさらに唇同士を密着させる。
ベッドの上を上になり下になり、転がりながらまさにむさぼり合ってる。
互い股の間に挟んだ相手の太ももに腰を擦り付け続けている。
なんだろうか、今度は蛇の交尾から、共食いになったって感じだ。
なんてことを思ってたら、また二人がビクビクと震えだした。
五回目はちょっと早いな…興奮したんだろうな、あれ。
体の痙攣が終わると、今度はどちらからともなく体制を入れ替えて、シックスナインを始めた。
いつもあたしにするみたいに、舌先でチロチロ舐めるようなクンニじゃない。
クリにがっつり唇で吸い付いている。
チュパチュパと、哺乳瓶でも吸ってるみたいな音がして、そのたんびに二人の腰が震える。
お互いに相手の頭を太ももで挟み込んで、腕は腰に回ってしっかりと抱き寄せている。
もう喘ぎ声すらなく、荒い鼻息だけが聞こえてくる。
腰を震わせながら、それでもお互いのクリを吸い合って、たぶん唇の中では舌でグリグリ舐めてるんだろう。
発泡酒の缶が空いてしまった。
ツマミになる景色は十分だし、もう一本行こうかな…
そんなことを思っていたら、
「はっ…んぐっ…」
「んっ…はんっ…」
とハスキーな声が漏れた。
ハッとして目を上げると、二人がまたビクビクと痙攣している。
しかもよく見ると、互いのアソコに深々と指が差し込まれていた。
あぁ、コレは深イキしたかな…
それでもクンニをやめないところをみると、吹いた潮を飲んでんのかもしれない。
あたしの勘が当たったのかどうなのか、二人はおもむろに互いの股間から口を放すと、競うようにしてキスを再開する。
口元からは涎とは違う液体がこぼれて、絡み合う舌と唇からは水音がしている。
キスをしたまんま、二人はお互いの後ろで結わいていたゴムをひっぱりぬいて、髪を降ろした。
絡み合って乱れに乱れてぼさぼさになっていた髪に、二人は互いに手櫛を通して掻き乱し、唇を離してその中に鼻先を埋めつつ、また体を擦り付けだす。
あんまりにも刺激的すぎるんだよな…
今更あそこの間に入り込んだって相手にはしてもらえなさそうだし…
もう一本飲みながら、一人でするかな…
あたしはそんなことを思いながらキッチンへ行き、冷蔵庫から新しい発泡酒を出して寝室に戻った。
ベッドの上ではあたしの出入りになんて目もくれずに、再び貪り合うようなキスが再開されている。
あたしはタオルケットを除けて、ソファーにどっかり腰を下ろした。
その瞬間、体の右側に妙な感触を覚える。
なんだ、と思って目をやると、至近距離に人の顔があった。
ややクセのある黒髪のショートから覗くちょっと大きめの耳。
切れ長の目に、細く整えられた眉。
ほんのすこし厚めで、柔らかそうな唇。
どれもこれも、鏡の中で見るあたしの顔だ。
そんな顔をした人が、一人掛けのソファーに、あたしとギチギチに密着して座っている。
「「………マジ?」」
思わず漏れた声が重なる。
茫然としてたら、不意に
「「んぐっ…はぁっ…!!」」
と喘ぎ声が聞こえて我に返った。
見ると、ひびき達が互いのアソコに指を突っ込んで身もだえしている。
それでふと、先ほどまで自分が何をしようとしていたのかを思い出した。
そして、自分と密着しているもう一人の自分に視線を送る。
途端に、もう一人の自分の体温が生々しく感じられた。
「…する?」
もう一人のあたしが、囁くようにそう聞いてくる。
低めのその声に、吐息に、言葉に、全身がうずくような感覚を覚えた。
あたしは、発泡酒を一口あおって、勢い任せにもうひとりのあたしに口付けた。
口の中にあったお酒を、もう一人のあたしの口の中に流し込む。
舌を絡めながらそれを受け入れた彼女は、
「はふっ…はふっ…」
っと息を継ぎながら、喉を鳴らして飲み込んだ。
口を放すと、彼女はニヤリと笑顔を見せる。
「好きにさせてくれるんなら、してあげてもいいよ?」
あたしが言うと、彼女も発泡酒を一口あおった。
そして、あたしの発泡酒の缶を奪い取ると、そばにあったサイドテーブルに置いて、あたしの体に腕を絡みつけて来る。
あたしが身構える前に彼女の口があたしの唇に吸い付き、舌でこじ開けられた口の中に、発泡酒が流し込まれた。
吸い返すようにしてそれを飲み干して口を放すと、彼女があたしの唇を撫でながら
「そっちこそ、好き放題させてくれるんならしてあげるけど?」
と挑発的な視線で見つめてくる。
ムラムラと、征服欲が膨れ上がった。
そう、あたしは好き放題にしたいタイプだ。
トコトン喘がせて骨抜きにするのが、何よりも興奮する。
特に、タチっ気のあるヤツを喘がせるのが何よりも良い。
だからあたし達は、相性は良いはずだ…どっちが骨抜きになるかは分からないけど…
あたしは、彼女の目を見つめ返し、唇を撫で返す。
その唇がニヤリと歪んだ。
考えてることは同じ、か。
あたしは彼女の体を掴んで上に伸し掛かろうと引き寄せる。
でも、彼女の方もあたしを引き寄せてきて、体が密着した。
腕に力を込めてソファーの上でマウントを取ろうとするけど、力が拮抗していてなかなかうまく行かない。
お互いの目を至近距離で見つめ合いながら、お互いの背に腕を回して体を押し付け合う。
感じられる肌の感触と温もりが、他の誰でもない、自分自身のものだと認識すればするほど、背徳感で胸が高鳴るように感じられた。
「ほら、気持ち良くしてやるからさ、大人しくしてなよ」
そう言いながら、彼女があたしの乳首を指先で撫ぜる。
「そっちこそ、あたしが感じさせてやるから、力抜きなって」
あたしは、彼女の耳を指先でなぞった。
ピリッとした快感にあたしは身を縮こまらせてしまったけど、彼女もビクリと体を跳ねさせる。
「好きだよね、耳…?」
耳元で囁いてから彼女の瞳をのぞき込むと、
「乳首も感じやすいよね…?」
彼女は私にイヤらしく微笑み返してきた。
あたし達は、お互いにお互いの好きなところに優しく指を這わせる。
彼女の擦るような、撫でるような触り方は優しい。
でも、だからこそ「もっと欲しくなる」ような感覚にもさせてくる。
焦らされて、もどかしい。
あたしに触られる女って、こんな風に感じるんだ…
そんな小さな発見に少し驚きつつ、あたしも彼女の乳首に手を伸ばす。
同時に、彼女の空いている方の手があたしの耳に伸びて来た。
お互いにそれを受け入れて、瞳をのぞき込みながらさらに互いを愛していく。
耳の触り方も乳首と同じように優しく、それでいて、じれったい。
もっと欲しい…なんて、ねだってしまいたくなるような触れ方だ。
気付けば、彼女の表情からあのイヤらしい笑みが消えていた。
無表情…いや、微かに、切なげな色が見て取れる。
…あたしも、同じような顔をしているんだろうな。
彼女の責めは、それくらいもどかしくて、切ない。
あたしは、そんな気持ちの後押しを受けて、彼女の体を引き寄せた。
彼女の方もあたしを抱き寄せてきて、どちらからともなく唇を重ねる。
唇だけじゃない。
それまで触り合っていた胸を押し合わせ、乳首同士も重ねた。
硬くなったあたしの乳首が、彼女の乳首に擦れて、弾けて、潰し合う。
そのたびに背筋が強張るような快感が走って、舌を絡め合っている口の中に、喉の奥から漏れ出た喘ぎ声がこもった。
ドクンドクンと胸が高鳴り、全身が沸々と熱を持ち出してくるのが分かる。
「んっ…あっ…」
「んっ…はぁっ…」
離した唇から、二人してそう声を漏らせてしまう。
「んんっ…はぁっ…ふふっ…かわいい声でるじゃん?」
「あっ…んんって…そっちこそ、かわいい顔するじゃん」
あたし達は互いの表情を覗き込みながらそう言葉を交わす。
彼女の顔にはあのイヤらしい表情が浮かんでいるものの、全体的に朱に染まっていた。
…もっと責めたら、今度はどんな顔になるんだろう?
そんな想いが脳裏をよぎって、あたしの胸はさらに高鳴る。
「こっち触ってあげたらどうなるかなぁ?」
そう言って、あたしが彼女の股に手を滑り込ませると、
「もっとかわいい顔みせてくれるよね?」
と彼女もあたしの秘所に指をあてがいながら、煽るように言葉を返してくる。
あたしはそんな、イヤらしい笑みを浮かべた彼女の表情を見つめながら、指先をゆっくりと膣内に押し込んだ。
微かな水音と共に、指先が暖かく締め付けるような感覚に包まれる。
同時に、あたしの膣内にも彼女の指が侵入してきた。
それだけで、快感が背筋をゾクゾクと走り抜ける。
一見、彼女の表情は変化していないように見えた。
しかし、あたしが指をゆっくり動かすと、眉が八の字に下がって、目を細める。
つり上がりキュッと結ばれていた唇の端が下がり、微かに開いた口元からは、熱い吐息が漏れ出た。
あぁ、なんて良い表情をするんだろう…
あたしが指を出し入れするたびに、彼女の表情が恍惚に歪む。
彼女の膣が私を指に吸い付いてきて、強請るように奥へ奥へと導いた。
あたしの中に差し込まれた彼女の指もあたしの奥に、より気持ち良いポイントへと進んでくる。
彼女の指がクっと折り曲げ指の腹が一番感じやすいところに押し付けられると、蕩けるような快感が下腹部から頭の芯まで響いた。
「あぁっ…んんっ、はぁっ…良いっ」
「んんっ…はぁっ、あぁっ…すごいっ」
あたし達は互いの顔を見つめ、快楽に歪むもう一人の自分の表情を確かめながら、全身を擦り合わせ、互いの膣内を指で愛し続ける。
あたしに愛されて骨抜きになっていく彼女を眺めながら、あたしは彼女から与えられる愛に溺れた。
あたしは彼女で、彼女はあたし。
だから、それが当然なのかもしれないけど、とにかくあたし達は、まさに体も意識も、混然一体になったみたいな感覚に飲まれていた。
「はっ…んぐっ…ふぅっ…あっ、イクっ…」
「んんっ…やっ…はぁっ…んんっ、あたしもっ…」
「んっ、あっ、はぁっ…んんんっ!!!」
「あっ、はっ、んんっ…あぁぁっ!!!」
ほとんど同時に、あたし達は喘ぎ声をあげて全身を震わせた。
快感が波のようにあふれ出てきて、全身の神経を塗りつぶされるようだ。
それでも、あたしは彼女の反応を求めた。
波が収まり、体の自由が戻るとすぐに彼女に体を擦り寄せ、差し込んでいたままの指を動かす。
同時に彼女もあたしに体を押し付け、あたしの膣内を再度掻き混ぜ始めた。
「はぁ、んんっ、あぁっ…すごいっ…」
「んんっ、あぁっ、はぁっ…良いっ…」
うわごとのように言葉を漏らして、あたし達は唇を重ねた。
彼女の舌と口の中は蕩けてしまいそうなほどに熱い。
表情だけじゃない。
伝わってくるその熱も、彼女があたしの愛に溺れているんだという証拠のように感じられて、あたしの頭の中もいっそう熱くなる。
「んっ、はぁ…あぁぁっ、気持ちいいっ、気持ちいいよっ」
「はぁっ、んんっ…あぁぁっ、すごいっ、良いっ、良いのっ」
「んんっ、あぁっ、はぁっ、あっ、イクっ」
「あぁっ、んんっ、はぁっ、んっ、ダメっ」
あたし達はまた、同時に絶頂を迎える。
それでも、お互いに手を休めたりはしない。
「はぁ、あぁっ!んんっ!あぁぁっ!おか、おかしくっ…おかしくなりそぅっ」
「んんっ、はぁっ!あぁっ!んんんっ!も、もう、おか、おかしくなってるっ」
「んんっ、あぁっ!もっとぉ、もっとしてぇっ…はぁっ、んんっ!」
「あぁっ、んんっ!あたしもぉ、あたしももっとぉ…んんっ、はぁぁっ!」
あたし達は何度も何度もイキながら、それでもお互いの体を愛撫し、膣内を責め続けた。
頭の中はとっくに真っ白。
それでも、相手に求められるがままに、そして体が快感を求めるに任せて、ただひたすらに愛し合った。
ふと、目が覚めた。
どうやら、いつの間にか眠ってしまっていたらしい。
目を開け、体を動かそうとすると、自分の体に触れていた何かも動いたように感じて顔を上げる。
するとそこには、くたびれた表情のあたし…いや、彼女がいた。
どうやら、昨晩のことは夢ではなかったらしい。
あたし達の体はいまだに汗に濡れ…互いの指が、膣に差し込まれたままになっていた。
いたずら心でクイっと指を捻ってみると、あたしの膣の中に差し込まれた指もあたしの気持ち良いところを撫でてきて、二人してビクンと体を震わせてしまう。
それから顔を見合わせて、なんとなくおかしくなって笑い合った。
指を抜き、
「舐める?」
「変態」
なんて言葉を交わしながら笑っているうちに、霞がかっていた意識が徐々に鮮明になってくる。
同時に、自分たちの気配とは違う雰囲気に気付いてそちらに目をやると、ベッドの上のひびき達が映った。
ひびき達は、全身を汗なんだか愛液なんだかそれとももっと別のものなんだか分からないけど、体と髪を濡らしながら、松葉崩しで貝合わせにふけっている。
「…え、まだやってたの?」
「…すごい体力…」
「性欲も、だな」
「それな」
窓の外はすでに明るいらしく、カーテンから陽の光が透けている。
壁掛けの時計に目をやると、時刻はまだ早朝とも言っていいくらいだった。
とりあえず今日は休みだし…のんびりしようか。
「なんか食べる?」
「その前に、汗流したくない?」
「あぁ、そうかも。シャワー入ろうか」
「え、なにその『一緒に入るのが当然』みたいな感じ」
「え、違った?」
「いや、違くはないけど」
あたし達はそうやってふざけつつ、互いの手を取ってソファーから立ち上がる。
どうしてこんなことになっているのかの追及は、とりあえず後回しで良いだろう。
昨日の続き、というわけじゃないけど、今はひとまず、この不思議な体験を楽しみたいと思った。
シャワーに入り、中でちょっとイチャ付いてから、キッチンに二人で並んで簡単に朝食を作ってリビングに脚を向ける。
ローテーブルに座って食事を摂り始めたものの、隣り合っている寝室からは、相変わらずひびき達のくぐもった喘ぎ声が聞こえていた。
「あいつ、ここまで底なしだとは思ってなかった」
「あたしとも、あれくらいしたかったのかな」
「さすがに付き合いきれるか自信ないな」
「同感」
僅かな沈黙。
その瞬間に、寝室のひびき達が一段と大きく喘いだ。
チラっと彼女を見やると、彼女もあたしを見ていた。
その頬は、微かに赤らんで見える。
「…食べ終わったら、またする…?」
彼女がそう聞いてきた。
背中と下腹部が、ゾゾゾッと疼く。
「…ん、しようか」
あたしが答えると、彼女があのイヤらしい表情を浮かべて見せるた。