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カズマこと佐藤和真は、転生者である。
転生前の世界では、危険な事故に遭いそうなうら若き女性を助けようとして命を落とした。
その女性に助けが必要なく、本人の死も外傷ではなく驚いたことに依るショック死ではあったのだが。
新たな世界に転生できることとなった彼は、女神に希望する特典を求められ、その際に女神自身の同行を願った。
水を司る女神で、アクシズ教のご神体であるアクアがそれである。
しかし本来、現世に(あまり)降り立つことのない女神が降臨してしまったことで、目に見えない世界の理に歪みを生じさせた。
その結果、世界に人知れず、もう一柱の神の力が顕現することになった。
世界の憤りと罰の化身、女神ネメシス。
カズマの居た世界の神話には、一人の青年に「自分しか愛せなくなる」という神の罰を与えた同名の神の逸話が残っている。
神の名というものは伊達や酔狂で付けられているわけではない。
存在する世界は違えども、その名と主たる権能には共通するものがある。
そんな女神ネメシスの権能、「世界からの罰」が、水の女神アクアに降りかかっていた。
「げふっ…ゲホゲホゲホっ…!」
喉に溜まった血液を誤嚥したアクアは、突然の苦しさで反射的に咳込んだことで、ようやく意識を覚醒させた。
さらにしばらく咳は続き、気管から血液を輩出しきった彼女は、大きく深呼吸をして息を整える。
身を起こそうとすると、体のあちこちに痛みが走った。
見れば、着ていた服はあちこちが破れ、水の女神の象徴たる水色の髪はみすぼらしく乱れており、体中に青あざが浮かんでいる。
口の中も切れているようで、そこからの出血を吸い込んでしまっていたらしい。
アクアは自らの体にヒールを施す。
みるみるうちに傷がふさがったことを確かめたアクアは、クローゼットから取り出した服に着替えを済ませると、ベッドに身を投げた。
「ったく、ネメシスか…また、イヤなヤツに目を付けられたものね…」
アクアはぼんやりと天井を見上げながら、そう独り言ちた。
さかのぼること3時間前、食事と入浴を終えたアクアは自室に戻り、そこで自分と同じ姿をした物と遭遇した。
これまでにも何度か、自分の姿を真似ようとするスライム、自分によく似た形に形成されたゴーレムなどに遭遇しては粉砕してきていたが、人間型のものと出会うのは初めてのことだった。
加えて、叩き出そうとしたアクアと同じことをしゃべり、同じようにアクアを追い出そうと試みてきた。
記憶や思考回路まで、アクアそのものだったのだ。
あまりの話の嚙み合わなさに短気なアクアがこらえきれるはずもなく、たちまち暴力に発展した。
相手が女神の権能では、彼女が得意とする浄化の力は全くもって無意味に等しい。
有効打を与えられるのは、自称必殺のゴッドブローのみである。
そしてアクアは相手と体を掴み合い、ゴッドブローの組み打ちをするというアークプリーストとは思えぬ近接戦闘を行った末に失神する、という結末を迎えていた。
「このまま付きまとわれるのも、頭にくるわね」
先日、ネメシスに関して後輩の女神であるエリスに相談したところ、
『ネメシスの権能を無力化するには、彼女に愛されるほかにない』
という有難くもない助言をもらっていたところだった。
どうやらそれを実行に移すときが来たのかもしれない、とアクアは決心を固めた。
「ふん、出たわね、ネメシス!」
「何を言ってるの?ネメシスはあんたでしょ!?」
「…そうだった、こいつはただの権能か…」
「ふん、権能のクセに本物ぶって…まぁ、いいわ…金輪際、同じことができないように、このアクア様が直々にしつけてあげるから、覚悟なさい!」
翌月の夜半過ぎ、アクアの部屋にはそんな怒鳴り声が響いていた。
再びネメシスの権能からの襲撃を受けたのだ。
寝室の中央で、二人のアクアが全裸のまま睨み合っている。
しかし、アクアは今日この日のために、念入りに準備を済ませていた。
懐から取り出した魔法の香炉に火を入れると、室内に甘い香りが充満し始める。
その香りは吸い込むたびに体が火照って、頭の芯からも熱を発しているように感じるほどの強力な媚薬だ。
ついで、慣れない身体強化の魔法を体に施して、その形状を変化させていく。
細身の彼女の股間に、みるみるうちに立派な男性器―――ふたなりが姿をあわらした。
エリスの話を聞いたアクアは考えたのだ。
ネメシスに愛されるためには…権能をめちゃくちゃに犯して骨抜きにすれば良い、と。
「今日という今日はただじゃおかないわよ!」
「ふん、やれるものならやってみなさいよ!泣きを見るのはあんたの方なんだから!」
二人のアクアは、互いに掴みかかった。
前回の戦いで、相手が自身と同じ思考をし、同じ行動を取ってくることは想像済みだったアクア達は、考えることを放棄し、沸き上がる怒りと欲望の赴くままに相手に構成を掛ける。
左手で、相手の長く透き通った水色の髪を掴んで引っ張り、右手のゴッドブローを脇腹や顔面に叩き込んだ。
自分の腹や頬にも相手の拳がめり込んで、その都度、強烈な衝撃に息が止まる。
その痛みにさらなる怒りが沸き上がり、一層の力を込めてゴッドブローを放てば、同様に自分の体に相手の拳が叩きつけられた。
そうしている間にも、彼女達の体と心は媚薬による浸食がすすむ。
互いに互いを敵視し、嫌悪しているにも関わらず、身体強化で生やしたふたなりは充血し、秘所は解れて愛液を垂れ流す始末だった。
「ぜぇ、はぁっ…な、なによ…そんなにデカくさせて…」
「はぁ、はぁ…あんたよりはマシよ」
「この程度の媚薬で狂うような変態と一緒にしないで欲しいわね」
「汚い汁を垂らしながら言うセリフじゃないわね」
「くっ、言わせておけばっ、この淫乱!」
「黙りなさい、この変態っ!」
二人は怒りと媚薬による衝動にたやすく流されて、もつれあうように床に倒れ込んだ。
互いの髪と腕を掴み合い、相手を組み敷こうと床を転げまわる。
相手を犯して骨抜きにする。
そのために、転げまわりながらもふたなりを秘所へと突き込もうと、相手の脚を絡め取り、相手の股の間に腰を落とそうとする。
さながら兜虫が互いを救い上げようとするように、二人のふたなりは相手の秘所を突き上げようと、何度も鍔迫り合い、押しのけ合いを繰り広げた。
「んぐぐぐっ…!お、大人しくしなさいよっ!」
「ぎぎぎっ…!あ、あんたこそ、観念してこのアクア様に犯されなさい!」
ムキになった二人の取っ組み合いは激しさを増し、ふたなり同士の戦いもさらに熾烈を極めていく。
突き上げようとして腰を前に出した瞬間が相手と重なり先端同士がぶつかり合う。
カウパーに濡れた先端が滑り、裏筋同士の押し合う。
押しのけようとして腰をスライドさせれば、硬く滾ったふたなり同士が剣を交えるように激突した。
そして、媚薬によって高ぶった体は、堪え性のない精神をあっけなく押しのけて滾った熱をこみ上げさせる。
「あっ、んっ…ぐぅぅぅっ!!!」
「ひっ、あっ…くぅぅぅっ!!!」
二人のアクアはほとんど同時に腰を震わせると、取っ組み合いを続けたままビュルビュルと精子を吐き出した。
上になり、下になり、転げまわっていた二人は、瞬く間に互いの精子を腹と胸に浴びてしまう。
「はぁ、はぁ…き、汚いわねっ!」
「はぁ、はぁ…あ、あんたのだって同じでしょ!?」
そう言い合いながらも、アクア達は互いを組み敷こうと必死になる。
射精を終えたばかりのふたなりは硬さを失っておらず、互いの精液にまみれた姿で、相変わらず押し合いを続けていた。
しかし、精液が潤滑剤となったことで、押し合っても力が伝わらずにズルリズルリと滑るばかりとなる。
そしてアクア達はそのぬめったふたなりが、不意に暖かな何かに包み込まれる感覚と、膣内に何かが侵入してくる感覚を覚えて、体をのけぞらせた。
「んぐっ…はぁっ!」
「はぁっ…んぐっ!」
二人は喉の奥で喘ぎ声を鳴らして身を強張らせる。
互いのふたなりが互いの膣内に挿入され、体がその悦びに反応した。
「あ、あんたのまで私に入れないでくれる!?」
「お、犯すのは私よ、あんたは入れなくていいんだからっ!」
とっさにそう言葉を投げ合う二人だが、それに反して体は互いのふたなりを根本近くまで飲み込んでいく。
それを拒もうとしてアクア達は身を捩る一方で、抜けそうになる自分のふたなりを押し込もうともし、結果的に互いに抽挿を始めてしまっていた。
「んっ、くぅっ…あぁっ、や、やめなさいよっ!」
「ひぐっ、あっ…んんっ、あ、あんたこそ抜きなさい!」
「はぁっ、あぁっ…わ、私があんたを犯すんだから…!」
「んんっ、はぁっ…ち、違う、私が犯すのよ…!」
もはや引くことのできなくなったアクア達は、意を決して腰を動かし始めた。
相手の膣奥を突き、先端を押し付け、半ば程まで引き抜いて、勢い良く最奥まで突きこむ。
しかしその動きは諸刃の剣であり、相手を責めれば責めるほどに、自身に突きこまれている相手のふたなりを受け入れることになっていた。
「んぐっ…あぁっ…んんんっ」
「あぁっ…ひぐっ…あぁぁぁっ」
二人は松葉崩しのような体勢で、相手を責め落とすべくひたすらに抽挿を繰り返す。
挿入された状態だけでも蕩けるように感じられていた快感は、互いのピストンとグラインドで数倍にも跳ね上がり。ただでさえ打たれ弱いアクアの精神を削った。
「あぁっ、んんっ!はぁっ…んぐぅっ!」
「んんっ、あぁっ!んくっ…はぁっ!」
「あぁっ…ひぐっ、やめ、やめてぇっ!」
「んぐっ…あぁっ、うぅっ、だ、だめぇっ!」
「そ、そんなに突かれたら、おかしくにゃるぅっ!」
「お、奥、奥…そんなに叩かないでぇっ!」
「あぐぅっ!締め付けっ…ギュッとしないでっ!」
「んぐぅっ!吸われてるぅ、駄女神マンコにふたなり吸われてるぅっ!」
「「イグっ…イグゥゥゥ!!!!」」
互いのふたなりがドクン、と震えた。
その反応で互いの膣がいっそう締まり、ふたなりに押し広げられていた膣内は一層の刺激を受けて、アクア達は牡牝同時に絶頂を迎える。
尻から押し寄せふたなりを駆け抜ける快感と、急激に緊張した膣内が痙攣を始める快感が同時にアクア達の脳を揺らした。
アクア達は絶頂しながらも、さらなる快感を得ようと、精液を吹き続けるふたなりを膣の奥に突き入れ、自らの膣奥を相手のふたなりの先端に押し付ける。
そしてその快感は、僅かに残っていた二人の惰弱な理性と意思を完全に吹き飛ばした。
駄女神改め、堕女神が誕生した瞬間だった。
「あぁっ、だめぇ、と、止まらないぃっ♡」
「んぐっ、はぁっ、き、気持ち良いぃっ♡」
「あぁっ、あぁっ、気持ち良いっ♡気持ち良いぃっ♡」
「ひぐっ、あぁっ、奥ぅっ、奥良いのぉっ♡」
「あぐっ、んんっ!あぁぁっ♡」
「んんっ、はぁっ!あぁぁっ♡」
快感によって脆くもへし折れたアクア達の胸中には、すでにネメシスを撃退する意思はかけらほども残されていなかった。
ただただ快感に溺れ、そしてさらなる快楽を求める彼女達は、ひたすら延々と腰を振り続ける。
「あぁっあぁっんんっ♡らめぇ、止まらにゃいっ止まらにゃいのぉっ♡」
「んんっあぁっはぁっ♡気持ちいいぃ、気持ちいいよぉ♡」
「あぁっ♡あっあっあっ♡イクっ、また気持ちいいのくるぅっ♡」
「んんっ♡んっんっんっ♡出るぅっ、また出ちゃうっ…いっぱい出ちゃうぅっ♡」
思考も感情も真っ白に染められた堕女神アクアは、牡と牝からの刺激に飽和し、繰り返し何度も絶頂を迎える。
そして、数十回目の絶頂を迎えたころ、体力を使い果たしてそのまま意識を失うのだった。
翌朝、一人目が覚めたアクアは、正気を取り戻し、カズマらに悟られぬようにとそそくさと入浴を済ませて身を整えた。
ネメシスを撃退できなかったことを悟り、戦いが続くことに僅かながら辟易する。
しかし、日を追うごとに、彼女は下半身のうずきを覚えるようになっていた。
そして、月が変った日の深夜、彼女は自室で、再びネメシスの権能によるもう一人の自分と対峙していた。
「でたわね…今日こそ決着を付けてやるわ!」
「うん、なんとでも言いなさいよ、勝つのは私なんだからね!」
言い合いをするアクア達のふたなりはすでに硬く充血し、先端からあふれ出る汁が、燭台の明かりを反射して、艶めかしく輝いていた。