Previous Post

夏✖︎青空✖️ボディーブロー

Next Post
夏✖︎青空✖️ボディーブロー
1 / 2
DESCRIPTION


「奥様、ガラ空きですよ!」


ドスッ!



「っうごっ・・・お゛」


全身を使った突き上げるようなボディ。

去年より一回り大きくなった奥様の巨体が浮きました。

一瞬の静止の後、どさりとマットにうずくまります。


『白組、ダウンです!

紅組選手、離れたニュートラルコーナーで待機してください。』


コーナーに背をもたらせると、カウントが始まりました。


『ワ~ン、

 ツー・・・』


非常にゆっくりなカウントでしたが、

ゆうきくんのお母様はマットにうずくまり、小刻みに背中を振るわせたままです。


あの拳の感触。

意識が上半身に向いて緩みきった腹筋。

肉を掻き分けて、直接内臓を打ちのめしたような手応えでした。

さぞ効いたことでしょう。


ボクサーが何万何十万回と、長い時間と試行をかけてたどり着く至高の1発。

そんなパンチを生身の身体へ迎え入れてくれたこと。なんたる光栄か。

ボクサーとして最上の喜びです。

私の拳を存分に堪能する奥様へ、心の中で大きく感謝いたしました。


9月のよく晴れた青空を仰ぎます。

校庭に響く子供達の歓声。

火照った体をながれ落ちる、健康的な汗。

夏の終わりの涼しい風が、気持ちよく吹きました。


そうか。

今年も、もう・・・


楽しい時間の終わり。

お祭りの後のような、一抹の寂しさが胸を締め付けます。


『エ~イト・・・

 白組選手、立ちました!』


見ると涙目のまま、荒い息で拳を構える奥様がいました。

素晴らしい闘志。

まだ試合は終わらないようですね。


「ありがとうございます、奥様・・・。

最後まで、試合を楽しみましょう!」



いつもご支援ありがとうございます。

暑いですね!

tarupo789 PIXIV FANBOX 114 favs
VIEWS1
FILES2 files
POSTEDJul 6, 2024
ARCHIVEDJun 10, 2026