「あは!? あぁん、あっははははははは!! ちょ、なんだこれぇへへへへへへへへへ!!
こんな、こんなバカ見てぇな、くつをっひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「うっわぁ、的確に嫌な事してくるの最ッ高に趣味悪いですね。改めて最高です」
笑い悶えるバーヴァンシーに思わず頬が緩んでしまう。
だって本当に最悪だ、バーヴァンシーに対してあんな靴を無理矢理履かせてその上でくすぐり犯すなんて。
彼女が彼女として持っている一つの誇り、それを今汚している。
『栄光』よりは滾らないがこれはこれで、ほら主菜だけじゃなくて副菜を味変でつまむ見たいなそんな感じ。
「何の事だ?」
彼女は、バーヴァンシーは何の因果か靴に対して並々ならぬ拘りを持っている。
そんな彼女の拘りを――今こいつなんて言った?
「は? 嫌だってあの靴――」
「あぁ海魔の体の部位の中でも一番くすぐりに向いている伸縮性がある叉棘を使ったくすぐり靴、ワシが開発した中でも拷問に特化した作品だ。先ほどのデータでこのサーヴァントをどうくすぐれば一番効果的かは解っている、その中の案の一つを使っただけだ」
「はー? いやだってあのバーヴァンシーってどう見ても靴に何か拘りを持ってますよ? あんな水着みたいな衣装で召喚されたのに靴の造形凄くて拘ってるって即座に解るじゃないですか」
「……そうなのか?」
これだからおしゃれに興味の無い野郎はよ!
「ふひゃへっへへへへへへへ、ひっはっはっはっはっはっはっ!! こ、こんなぁ、最低な、くつ、はかせぇへへへへへっうひひっひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
「どうでもいいが効果的ではある、先程よりも反応が良くなっている」
それは、まあ確かにそうだった。
先ほどの撫でてるだけだった触手とは違い今度のくすぐりブーツは彼女の足の裏だけをくすぐっている。
それも海魔の本能だけで動いているからかさっきの様にくすぐりに慣れていく事も無く、反応がずっと新鮮だ。
舐める様に、擦る様に、引っ掻くように、押し込む様に、多種多様な責めがバーヴァンシーの足の裏をくすぐり犯している。
「まぁ、確かに……先ほどよりも反応はいいですね」
「ひひ、んはぁひゃひゃひゃひゃひゃ! こ、んな、あっあっあぁはははははははははは、やめ、やめろってぇへへへへひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
体をびくびくと跳ねさせ首を左右に振りながら悶えている。
いい、とてもいい。
加虐心を煽るこの反応、声。
手を後ろに拘束されくねくねと胸を揺らしながら悶えるその様は女の私でも滾る。
あいやこの男滾って無かったわなんでこの状況で勃起の一つもしないで資料書いてられるの?
やっぱり枯れてんじゃないのこいつ。
「そ、それにしても凄い光景ですね。透けてる部分から中でどう動いてるのかがよく見えます、見てるだけで私もゾクゾクしちゃいますよ」
「ひ、うひぃひひひひひひ! あ、ああっあっはははははははは!! そ、そこよわいってぇへへへへへへへへへへ、く、くすぐっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
観察の為に靴底が透けている素材なのだろう、うねうねと動く叉棘が足の裏を縦横無尽にくすぐり犯している。
見てるだけでも私の足の裏がむずむずしてくる、こんな風にくすぐられたら、きっと気持ちよくなれるだろう。
「いい反応と動きだ、後は疑似脳にこの経験を植え付ければ……」
「へぇ、ここでくすぐった経験だけでいい物が作れるんですか?」
「本当なら少しでもデータが欲しいが……なんならお前もやってくれるか?」
「あー……非常に、ひっじょぉぉぉぉに魅力的な提案ですけどぉ……今は他にやることもあるので……」
確かにこれを見ているだけ何て生殺しもいい所だ。
私自身がくすぐるか、それともあの靴でくすぐられるか、とても魅力的な提案だけど他のサーヴァントの事もある。
あとこの人だとくすぐるデータを取る事しか見て無い、こういう人だと正直滾らない。
楽しめるだろうけど満足はできない、それじゃ今までと変わらない。
「やっひゃひゃひゃひゃ、やめ、やめろってぇへへへへへへへへへ!! くす、ぐっひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、あああっしつ、こぉはははははははははははは!!」
(あー……いいわぁ、偶にネタ変えてマンネリ解消とかするのにこういうのも良いかも……あ、やべ今凄い自然にま〇こ触りそうになってた)
今はそういう目的なんじゃない、自制自制。
興味はあるし魅力的だけど一応この聖杯戦争の監視者なんだ私は。
それに――
「これらのデータを使って、最後のアレを使うってことですか?」
「そうだ、今まで作り上げた海魔は全てアレの試作品……今回実験の場として最大限の効果を発揮できるように作り上げた物だ」
ドクターテンタの実験に付き合うバーヴァンシーには気の毒だけどもう一個、特大の道具がある。
試作すらできてないので多くのデータを最初に取ってから使用する、との事で始まったのが今回の実験だ。
「んっはぁひゃひゃひゃひゃひゃひゃ、やっひひひひっひひひひひ!! あし、あしがぁはははっはっはっはっはっはっはっはっ!!」
「あそこで悶えている彼女には気の毒だけど……これまでのがお遊びでしかないって考えると次が楽しみですね」
「ふん、ワシはこの海魔の理論が正しいと証明できればいい」
今思ったけどこの海魔の理論証明してなんの役に立つのかしら?
学会なんかで発表されるとこの聖杯戦争について秘密にしないとだから困るんだけど。
いや大丈夫か、一応この聖杯戦争の事は内緒って事でセルフギアススクロールも書かせてるし。
「もうぅ!! もういやっだってぇへひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! あしぃ、こわれちゃぁはははっはははははっ、いひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!!」
大丈夫大丈夫、その程度じゃ壊れない。
壊れるにしたってまだ早い、この程度で壊れて貰っても困る。
折角今回はS側に回ったんだから楽しませて欲しい。
「よし、データとしては十分集まった。次に行こうと思うが……」
「あー、それも良いんですけど折角ならもう少し楽しみたいといいますかぁ」
データを取り終わるのが思った以上に早かった。
もう少し、もう少しくらいこの光景を楽しみたい。
だってバーヴァンシーは英雄じゃない、反英霊では『栄光』を汚す事はできない。
折角聖堂教会から処分されるであろうリスクを冒しているのだから楽しめる所では楽しみたい。
そんな私をドクターテンタは怪訝そうな顔で見ている。
「ひひぃ、ひひひひひ、んぁあっあははははははは!! くしゅぐぅ、くしゅぐったぁはひゃひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!! た、たすけぇへへへへへへへへへ!!」
「君はシスターだと言っていたが、大分いい趣味をしているようだな」
「あら、シスターである事といい趣味を持つことは決して両立しない事ではありませんよ? 私は真剣に信徒であり真剣に相手を弄ぶことを楽しんでいるのです」
微笑みと共にそう告げた言葉がドクターテンタにはどう聞こえたのか。
仄暗い地下室の中ではそんな彼の表情も良く見えなかったが。
きっと異常者を見る目で私を見ていたのだろう。