──それから目が覚めたのは、次の日の昼過ぎのことだった。
布団に戻った覚えはなかったが、どうしてかベッドの中に入って、行儀よく胸の上まで布団を被りながら、大人しく眠っていたようだ。
ごろりと、居間の方に向けて寝返りを打ってみても、もうそこに石像はいない。
いや、石像どころか、精液の汚れもティッシュのごみも、まるで最初から無かったように、綺麗に消えている。
結局、この部屋に残ったのは──手元にある、このスクロールだけだ。
ごくりと、生唾を飲む。
これが手元にあるという事は──昨日のあれは、夢なんかじゃなかった。
また寝返りを打って、天井を仰ぎながら、しばしぼんやりと呼吸を整える。
よほど体力を消耗していたのか、何だか太陽が黄色く見える。
それに──気を抜くと、精液を漏らしてしまいそうなほど、快楽の余韻が身体中に残っていて、ろくに立ち上がることもできない。
体力ももちろんだが、それ以外の何か──精魂というか、エナジーというか、人間の根本に関わる何かを、ごっそりと抜かれた気分だ。
骨抜きというのは、きっとこういう事を言うのだろう。
太陽があんなに高くにあるのに、もう起き上がる気もしない。
行くあてもなく、街の往来をウィンドウショッピングしながら散歩するのは、僕の唯一と言っていい趣味だったけれど、どうにもそれをする気力すら沸かず、ベッドに根を張ったように身体が動かない。
何も、する気が起きなくて、ついベッドに倒れ込んだまま、うとうとしてしまう。
布団を丸めて横抱きにして、そのまましばらく、ぼんやりと日差しを浴びていた。
すると、入り口のドアから、控えめなノックの音が聞こえる。
はい、と返事してから、そういえば鍵を閉めてたっけ、開けなきゃな──とベッドから立ち上がろうとするが、どうにも足腰に力が入らない。
ふらふらと、何度も転びそうになるうちに、やがて痺れを切らしたのか、ノック音の主は外から鍵を開け、心配そうにゆっくりと、ドアの隙間から顔を覗かせた。
「あ、あのー……大丈夫、ですか……?」
おどおどと、野生のリスのような警戒心でこちらを覗いているのは──昨日、宿泊の受付をしてくれた、この宿の女将さんだ。
見た目はとても小柄で、ともすれば手伝いの女の子のようにも見えるけれど、噂によると僕よりも年上らしい。
人は見かけによらないよなぁ──なんて、下らないことを考えながら、何事かとベッドを立とうとするけれど、女将さんに止められる。
「あ……!いえ、無理に起き上がらないで、大丈夫ですから……!」
そのまま彼女は、わたわたと慌てながら引っ込んで──かと思えば、お盆に水の入ったコップを乗せて、僕の枕元まで運んでくれた。
「や、やっぱり、体調が優れないんです、か……?」
びくびくと、気持ち遠巻きに立ちながらも、彼女は不安そうな顔で、体温計を差し出してくれる。
別にそんな事はないけれど、何故そう思ったのかと問うと、彼女はごめんなさいと枕詞に置いてから、涙目になって話し始めた。
「き、昨日から、なんだか顔色が優れない人だなあと思って……そしたら、お昼になっても起きてこられなかったから、もしかしたら、倒れちゃったのかと……」
ごめんなさい、すいませんと、何に謝っているかは分からないけれど、彼女はまた謝って、ただでさえ会話するには遠いところに立っていたのに、更に離れてしまう。
けれど確かに、言われてみれば、昨日の僕はお宝の代わりに呪いのスクロールを掴まされて、それこそ死にそうな顔をしていただろうし、そんな奴がこんな時間まで起きてこなかったら、最悪ぶっ倒れたと思われても仕方が無い。
そんな僕を心配して、清掃や仕込みで忙しいだろうに、この女将さんは僕の様子を見に来てくれたのだろう。
心配も迷惑もかけて申し訳ないと、相場の倍ほど多めにチップを支払おうとすると、女将さんはますます謝って、遠くに──ドアを越えて、廊下に出てしまうほど遠くに行ってしまった。
「い、いえ、お掃除のついでにお邪魔しただけですので……!」
何やら、ぺこぺこと頭を下げているのが、ドアの陰からちらちらと見えたり隠れたりしている。
ただ呪いの石像に負けて、理性を失ったまま抱きついてちんぽを擦りつけ、気絶するまで射精して昼まで眠りこけていただけの僕にそんなに恐縮されてしまうと、かえって惨めな気分にすらなってしまう。
余計に申し訳なくなって、せめてお邪魔にならないよう、早く荷物をまとめて出て行こうとするが、どうにも足腰は砕けきっていて、立ち上がろうにも立ち上がれない。
「あ、あ……!む、無理しないで……!今日は他に人もいませんし、もうちょっと休んでいてもらって大丈夫ですから……!」
その様子を見かねた女将さんが、わたわた腕を振り回し制止する。
情けないが、確かに今の状態では、歩くことなんてできはしないだろう。
「あの、もしよろしければ……体調が戻るまで、もう一泊、していかれます、か……?」
女将さんは、なおもおどおどと心配して、右往左往しながらも、僕を気遣ってそんなことを提案してくれる。
その提案は、歩くどころか起き上がることもできず、仕事になんか行けやしない今の僕には、とても有り難いものだけれど。
──こっそりと、ベッドの中に隠したスクロールを見る。
複雑な文様の中に、わざとらしいハートマークが描かれた、いかにも下品で魔物好みしそうな絵柄の魔法陣。
この趣味の悪い絵の中からは、これまた宗教というものを小馬鹿にするような、神を冒涜する悪趣味な露出過多のデカパイむちむち偽女神像が出現する。
それも、こちらの意思に関わらず、一日一体は、必ず。
そして──万が一、こちらが望んだなら、無制限に。
女神像の乳房は、太腿は、むっちむちに張り詰めたデカケツは、それはそれは無上の柔らかさとハリに満ち満ちていて、女くさく癖になるような甘ったるい匂いがして、どこもかしこもちんぽに媚びきった肉付きをしている。
──生きてもいない、もの言わぬ石像を相手に、何をトチ狂ったことを、と思われるかもしれないが、それは事実なのだから仕方ない。
胸にぶら下がった、両手で抱えなければ持ち上げられないほど巨大な乳に触れれば、もっ……ちりと、それこそ搗きたての餅のような、しつこい柔らかさと粘り気を持ち、指と指の隙間にまでしっとり沈んで満ちあふれる。
乳の谷間に頭を突っ込めば、噎せてしまうほど、濃くて甘い生クリームの匂いがして、辟易とするほどちんぽが勃起してしまう。
格好だけは、敬虔で神聖な女神様の格好をしているくせに──どこまでも、淫魔のようにはしたなく淫らで、男のちんぽを射精させることに特化している、いやらしい呪いを全身いっぱいに詰め込んだ、男を堕落させるための石像。
その呪いの石像は、生身の女性のような──いや、人間の女性のそれ以上に、極限まで誇張しきった、雌の蠱惑を持っていた。
一度でも、その肢体を味わったなら、もう骨抜き。
たった一度分の射精を引き換えに、人生の全て、命さえもなげうって、またその肉体に溺れようとしてしまう。
例えるなら、富も名声も何もかもを持つ皇帝を、その美貌と肉体美、そしてほんのちょっとのチン媚びだけで、物乞いの奴隷にまで堕としてしまう、傾国の悪女のごとく。
男の理性を効率的に壊し、おっぱいの言うことを何でも聞いてしまう、最低のマゾアクメ奴隷に変える──それが、このスクロールと石像に込められた、呪いなのだ。
事実、その呪いにやられた人間が、石像の蠱惑に負けて、僕の目の前から、永遠に消えてしまったこともある。
僕の仕事仲間が、いや友人と呼んでもいい存在が、文字通り人生を終わらせる瞬間を間近で見てしまったことは、僕のトラウマと言っていい出来事だ。
人が一人、その命を魔物のために棒に振る。
そんな衝撃的な場面を目の当たりにして、なお──僕は昨晩、あの乳に溺れて、快楽を貪り、意識を落とすまで射精に明け暮れた。
魔物のエネルギー源とでも言うべき精液を、魔物によって呪われた石像に向かって根こそぎ貢ぎ、そしてどうにでも料理して下さいとでも言うかのように、石像の膝元に寝転がり無防備な姿を晒してしまったのだ。
だというのに──ここでもう一泊なんてしたら、むしろ余計に悪化してしまう。
この、ただベッドだけがあり、暇を潰せるものなんてない部屋で、一日中閉じこもっていたりなんかしたら、その結果なんて目に見えているのだから。
どくどくと、心臓が激しく脈打って、血液を送っている。
僕には、一つの確信がある。
また、呪いの誘惑に負けてしまったら──もう、今度こそ、人間には戻れない。
甘え癖が魂にまで染みつき、一生をかけて僕の腰幅ほどもある石像の太腿にしがみついては、乳臭い谷間の匂いを嗅ぎ金玉を無理矢理稼働させて、精液を作っては石像に貢ぐだけの家畜になる。
何も言わず、動きもしない石像に、ただ柔らかいだけの女体の檻で支配されて、乳牛のようにびゅるびゅる精液を吐き出す、無料のドリンクバー扱いされてしまう──。
「あ、やっぱりお顔、熱っぽい……。もう少し、休んだ方が、いいですよ……」
──なんて、負け癖のつけられた僕の意識が、すっかり石像のおっぱいに負ける妄想に耽っていたところ。
女将さんが、僕の顔を覗き込んだことで、ようやくはっと我に返って、恐ろしくなる。
人と話している最中なのに、気づけば顔は赤らんで、息は上がり、身体も心も、すっかり石像に敗北する準備が整ってしまっている。
幸いにも、事情を知らない女将さんは、僕が風邪でもひいて赤くなっていると勘違いしてくれているが──このままでは、僕もまた、かつてダンジョンに閉じ込められたあの男と同じように、いつか正気を失ってしまうだろう。
「お、お代は後で大丈夫ですから……今日はもう、お布団の中でぐっすり寝ていた方が、よろしいかと思います……」
女将さんは、眉根を下げながら、不安そうな顔で僕の身体に布団を掛け直し、扉から出て行こうとする。
その心遣いは、とてもありがたいけれど──このままでは、もう一晩、ここに泊まることになる。
また、昨日の繰り返しになる──。
「……はい?どうしました、か?」
──気がつけば、僕はドアから出て行く女将さんを、呼び止めていた。
心臓は早鐘を打ち、頭は熱からかふらつき、ぎゅっと握った手の中は、汗で湿っている。
目線が右往左往して定まらないのを不審がったのか、女将さんは首をかしげて、怪訝な顔だ。
なんとしても、断らなければならない。
女将さんの善意を振り切って、身体に鞭を打ってでも、ここから出て行かないと。
「……え、一泊していかなくて、よいのですか……?お体、ふらふらですよ……」
何故か泣きそうな顔になりながら、今度は自分が右往左往する女将さん。
そうだ、ここで一泊なんかしたら、終わる。
心地よい布団と、誰も来ない密室に、落ち着く狭さと薄暗さ。
そして、防音性が良くて、ちょっと声を漏らしたぐらいでは外に聞こえない壁と、そもそも泊まっている人が少なくて、空き部屋となっている両隣。
こんなに──石像に犯されるのに、都合の良い部屋なんかに、閉じこもっていたら。
閉じこもって、いたら──僕は間違いなく、このスクロールを使わずしまっておくなんて、そんな我慢が効くほど、理性を保つことができない。
噎せ返る湿っぽい性臭と、それをかき消すほどの甘い乳の匂いに、頭が染め上げられてしまう。
だから、僕は──手元にあった財布を、丸ごと女将さんに渡して、言った。
「……あ、そうですね、そうですよね……」
「確かに、一泊だけで直るとは、限りませんもんね……!大丈夫ですよ、いくらでも泊まっていって下さい……!」
──その財布を預けておくから、治るまでここに居させてほしい、宿泊費はそこからいくらでも取っていってくれて構わない。
泊まっている間は、風邪が移っては迷惑がかかるので、ここには入らないで欲しい。
食料も飲み物もここにあるので、大丈夫。
とにかく──三週間分は泊まれるくらいのお金が入っているはずなので、この部屋に、一人にしてほしい。
──気がつけば、自分でも驚くほどすらすらと、言い訳が口をついて出る。
まるで、誰かに操られているみたいに。
自分から、より取り返しがつかなくなるように、深みに落ちてゆく。
「は、はい!じゃあ、あまり長話してもお邪魔でしょうから、私はこれで、失礼します……!」
人払いを済ませて、その上で閉じこもっても不自然に思われない状況を作り、何があっても入ってこないでほしいと──呪いの石像との蜜月を、邪魔されないように釘を刺す。
これから、しこたま女神像様のおっぱいで、オナニーする。
女神像様の腰にしがみついて、デカケツにぬっぱんぬっぱ金玉ごと打ち付けるように、猿みたいに自分勝手な腰振りで、本気の求愛種付けセックスをする。
──それ以外に、何一つ、考えられない行動だった。
「では……どうせ、うちは満室にはなりませんから、何日でも居て下さって結構ですからね……!ゆっくり、元気になってから、出てきて下さいね……!」
自分がどれだけ愚かなことをしでかしたのか、後悔をする前に女将さんは部屋を出て、ぱたんとドアを閉じる。
部屋には当然、話し声一つ、物音一つ無くなって、完全な静寂が訪れた。
聞こえるのは、浅ましいまでに荒い自分の口呼吸の音と、激しく脈打つ心臓の音、それから過度の興奮から来る軽い耳鳴りの音だけだ。
今からでも、助けを呼ぶことは、できる。
大きな迷惑はかかるけれど、ギルドに行って何とか色んな人に泣きついて、解呪の方法を聞いて回るなり、石像を安全に追い返す方法を調べることだってできるのだから、本当は今すぐそうすべきなのだ。
呪われた魔導具を持った奴に、助けてくれと縋られるなんて、自分がやられたら巻き込まれたくないからと即座に蹴っ飛ばすような行為だが、それでも背に腹は代えられない。
何せ、僕には命が、人生がかかっている。
放っておけば、あの男のように、魔物の手によって異世界──おそらくは、僕たちが地獄と呼んでいるであろう場所──に連れ去られ、永遠に来ない救いを求め、藻掻き苦しむことになる。
遠慮なんか、している場合ではないのだ。
──それでも。
僕は、ただひたすらに、期待して、興奮していた。
例えるなら、誕生日に欲しかったおもちゃを買ってもらって、いつもより長く感じる帰り道を全速力で走り、ようやく家にたどり着いて、さあこれから誰にも邪魔されず遊ぶぞと包装紙を破く、子供のような。
あるいは、もっと単純に──初めてエロ本かオナホを買い、夜に家族が全員寝ていることを確認して、期待に胸膨らませながら死ぬほどシコることを決めた、性欲盛りの学生のような。
そんな期待感を、何倍にも何十倍にも膨らませた、頭に血が上って真っ赤になるほどの興奮を持ちながら、布団の中に隠したスクロールを、手元に持ってくる。
破れない、捨てられない、一日一度は使わないと勝手に使用される、そんな呪いのスクロール。
僕は、忌むべき紙切れを、たっぷり膨らませた妄想と共に、ベッドの上に広げる。
そして、僕は迷いなく、インクで描かれた魔法陣に、そっと手をかざした。
──そうだ、どうせ、今使わないと、日付が変わる頃に勝手に使われるんだ。
今使っておけば、夜は襲われずに済むから。
だから、覚悟ができている今のうちに、さっと石像に魔力を捧げてしまえば、それで済む。
これは決して、誘惑に負けているんじゃなくて──合理的に考えての、判断だから。
──誰が聞いたって言い訳にしか聞こえない、薄っぺらい言葉を誰に向けてでもなくぶつぶつ呟く。
一回きり、一回きりだから……っ♡と、今にも暴発しそうなほどペニスを膨らませて、無闇やたらと手のひらに力を込め紙をこすり、真っ白なデカパイのことで頭をいっぱいにしながら魔力を送ろうとする人間が、それを守れるほどの理性があるとは自分でも全く思えない。
けれど、そんな事は、今ばかりはどうでもいい。
手元のスクロールが僕の心臓とリンクして、徐々に鼓動を持ち始めることに、脳の奥が痺れるほどの高揚を覚えてしまい、理性的な思考なんて外に押し出されてしまう。
そうして、やがてスクロールの鼓動の強さが、頂点に達したとき──昨日と同じように、眩い光が溢れて、部屋中を包み込む。
その、石像が現れる瞬間、あまりの輝きに目を閉じてしまうけれど──もう、目を開けるまでもない。
求めてやまなかった、極上の雌が、そこに居る。
部屋にたぷんと広がる、甘くへばりつくような乳の匂い、そしてすぐ側に感じる発情した雌特有の体温。
そこに天国があるのは、もう明白なことだった。
すぐ、隣。
体温が、そして雌臭い匂いが立ち上る場所に、そっと目を開いて、視線を向ける。
そう、目を開けて、まず僕は──ぅおっ……♡と、思わず喉から声がこぼした。
ベッドの中、僕の側に添い寝するような、その位置。
長年連れ添った恋人が、許可も無しに勝手に寝床に潜り込むような自然さで。
一人用のシングルベッドを、ぎしりと軋ませながら、彼女は──いや、それは、そこにあった。
昨日と同じ、直立不動の立ち姿に、胸の前で祈るように腕を組んだ、神聖なふりをするパイズリ煽りの淫乱女神像。
それが、仰向けになって、僕のすぐ隣に寝転んでいる。
──それはそれは、抱えきれないほど巨大な、乳房をもって。
山のようにこんもりと布団を持ち上げる、デカパイ。
縦から測っても横から測っても、どう見たって僕のペニスの倍ほどは長い谷間は、大理石のように真っ白く艶々の石材でできている。
その照り輝きは、カーテンに遮られた日の光にすら、オイルを塗ったようにテカテカと光沢を見せていて、唸るほど下品に艶めいているが──その表情、仕草、そして服装は、その心の内に秘めた信仰心と善性が見えるような、どこまでも清廉潔白なものなのだから、ひどく背徳感が煽られて堪らない。
女神が持つべき清純さと真逆の、下卑た卑猥さを持つ、石像。
僕の隣に寝転ぶように鎮座しているその石の塊に、まずは見蕩れる。
肌と同じ白磁色で、材質だって同じなのに、いやに血色がよく、ぷるっぷるの潤いまみれに思える唇に、いくら目を奪われたって構わない。
自然と、僕もまた布団の中に潜り込んで、彼女と同じように添い寝をする。
目線を同じ場所まで下げて、初めて気がつく──二人の、身長差。
頭は同じ位置に置いているのに、僕の足先は彼女の太ももの、一番丸みを帯びて張り詰めているところまでしか伸びていない。
よく見れば、彼女の足のつま先は、布団どころかベッドからも少しはみ出しているけれど──だからこそ、抱きつき甲斐がある、ありすぎる。
さらりとした、絹糸を踏むような感触が、僕の肩に触れた。
石のくせに、水の中へ広げたように、滑らかで豊かに布団の中を行き渡る彼女の髪を、気づかぬうちに身体で踏んでしまったのだろう。
その触感は、本物の髪を凌駕して、天国の雲を編んだかのような、素晴らしく心地がいいものだったから、まずはそれを味わうために、指でしっとり撫でつけて、往復する。
髪は女の命であり、例え恋人であっても、勝手に触れて良いものではないけれど、僕は構わず悪戯するみたいに撫でていた。
──昨日と、全く同じ。
生きていない石であることを鑑みても、この世で最も美しい女性だと断言できるほど、綺麗ですけべでデカパイの石像と、全く同じ個体がまた来てくれた。
感情も意思もないであろう石像が、スクロールのシステムによって無作為に選ばれただけなのに──何か、想いが通じたような気がして、僕はますます女神像の蠱惑にのめり込む。
そうして徐々に、その指先を身体に伸ばして、やがて雌肉に食指を伸ばす。
全く無防備に、胸の前で手なんて組んで、全く身体を守ろうともしない体勢。
迫力満点に、どっかりと盛りたくられた乳脂肪に、ぱつぱつに張り詰めきった雌尻、S字を描くように曲線的すぎる脚と、食べきれないほど贅沢な雌肉のフルコースに、目眩を起こすほど興奮する。
二度目のことなのに、時が巻き戻ったように新鮮に、脳が沸騰するほど発情してしまう。
ベルトが弾けてしまいそうに太い腿をなでなで、ミニスカが捲れ上がるほどぱっつぱつの尻を、なぁでなで。
指先が肌を掠めて、布越しに女体の激しい起伏を撫でるたびに、全身に鳥肌が総立つ気分だった。
これもまた、昨日さんざん味わったことのはずなのに、慣れない。
目の前の女体を孕ませたすぎて、腰は勝手にへこつき、我慢汁が噴き出して精液を余分に濃くしてしまう。
もう童貞じゃないのに、童貞未満の猿のような性欲に支配されて、思考がちっともまとまらない。
きっと、女神像様がもたらしてくれる興奮は、そして快感は、底なしなのだ。
もはや慣れるとか慣れないとか、そんな次元にはなく、どれだけ貪ろうが堪能しようが、人間には一生かかっても受け止めきれない。
無限にも等しいくらい、全身が魅力まみれなせいで──女神像様に、こうして求婚している限り、無限に幸せにしてくれる。
減衰することのない至福を、一秒前を常に上回る官能をもって、ひたすら僕のちんぽに返してくれる。
──お願いだから、結婚してほしい。
もう、僕にはその感情しかなかった。
ふへ、とだらしない笑みを浮かべて、今度は女神像様のお身体に、がっつりと全身を使って抱き着く。
この雌が反抗してこないかと、痴漢魔が小手調べをするようなセクハラは、もういい。
だって、女神像様は──いつでも微笑みを湛えて、僕のことを何でも受け入れてくれる。
それこそ聖母様のように、僕の自分本位なワガママを、どこまでも黙って受け止めてくれるのだ。
何故なら──それは、石像だから。
──ぞくぞくぞく、と背筋からうなじに、恍惚のカタマリが突き抜けて、また往復してゆく。
これは自分に絶対に害をなさない、嫌がらない、拒否しないと、確実に証明された極上の女体に向かって、性欲をありったけぶつける気持ちよさ。
感情を持たない石像だからこそ、どんなにドぎついセクハラをしたって後味が悪くなることもなく、味わえるのは無限の安心感だけ。
その上で、人間なんかとは全く格の違う魔性をもった、金塊百本集めても買えない超高級ボディを、べろべろ全身舐め回せる贅沢さも併せ持つのだから、堪ったものではない。
あんなに乳もケツもでかいくせに、よく括れた胴にしがみついて、腋と横乳に鼻を突っ込みつつ、ちんぽを太腿の一番よく肥えたところに擦り付ける。
鼻腔が爛れる甘ったるさに、脳天を直撃する柔らかさ、弾力。
相手が石であることなんかすっかり忘れて、唾液に塗れても我慢汁を塗りたくられても無反応の、僕だけの妻である女神像様──否定しないのなら結婚するぞと、無理やり求婚しても何も言わなかったから、もう彼女は僕の妻でしかない──に、ひたすら勝手に暴力的に、歪んだ雄欲をぶつけ散らかす。
それでいて──僕と女神像様の体格差が、歴然なのがいい。
それこそ、甘えても甘えても甘え尽くせない、母性の塊の聖母様のよう。
腰にしがみついて、脚をがっしり絡ませれば、石のくせに生意気にもしっとりと汗ばむデカパイが、僕を窒息させるように顔面にへばりついて、もっちゅもっちゅと咀嚼する。
絡ませた脚は丸ごと、内腿と内腿の間、つまり女神像様のおみ足の中で、最もむっちり脂っこいところに挟まれて、どこもかしこも極楽送りだ。
言うまでもなく、その感触は艶々のむっちむち。
一度触れば死ぬまで脳裏にへばりつき、甘ったるく性癖を破壊して一生後を引いてしまうほど、淫魔じみた柔っこさに溢れている。
その肉に指を沈ませて、一揉みするたびに、ぢゅわりと脳からいけない汁が染み出して、麻薬中毒の患者のように、もう一揉み、あともう一揉みと、永遠に乳揉みをやめられない機械にされてしまう。
信仰を抱くには、十分すぎるくらい、満足感たっぷりの女体。
昨日と同じく──いや、負け癖をつけられた分、昨日よりよっぽど気持ちよく痴漢を繰り返す。
ふうふうと吐息をかけて、目をとろんと蕩かし、こすこす、こすこす、ぶっとい脚に腰を甘えさせて。
そうして、すっかり堪え性がなくなったちんぽが、無意識にとろりと白濁を漏らしかけたところで──慌てて、腰を引っ込める。
当然、魅了から身を守るためでも、射精を堪えるためでもない。
ただ──勿体ないから。
限りある精液を、こんなオナニー未満の腰ヘコ暴発射精で消費したくないという、みみっちくて浅ましい性欲のために、僕は女神像から身を引いたのだ。
ふー、ふー、と鼻で息をしながら、僕は名残惜しくも、最後に思いっきり横乳に頬ずりして、寝転ぶ女神像様を膝立ちで見下ろす。
すると当然目に付くのは、自らの腕で締め付けられていなければ、片乳だけでビーチボールほどもあるというほど、人間離れして大きな乳肉。
それが、たっぷり水を入れた水風船を鷲掴みにしたかのように、いかにも柔らかくむっちりと従順にひしゃげて、蕩けるような肉質と滅茶苦茶な乳圧を両立していて──見ているだけで、深い谷間にちんぽを突っ込む快感を想像せずにはいられない。
仰向けになりつつ、ちょうど下乳を露出するように、修道服の谷間にスリットをがばりと開けて、乳まんこをしっとりとフェロモンに濡らす。
精通も知らない子供だって、これを見ればパイズリに誘っていると理解できるくらい、あからさまな乳オナホの見せつけ具合に、勃起が治まらない。
僕は、ごく当たり前に、了承も取らずして、女神像様のお腹の上に馬乗りになる。
乳も尻も、あんなにむちむち肉が付いているのに、モデルみたくやたらと括れたお腹。
見た目には、贅肉をできる限りそぎ落とした、すらりと鋭い痩せ型に見えるけれど──実際に触れてみれば、軽くもっちり跳ね返してくれる程度には、弾力のある雌肉が乗っていて、どこまでもちんぽの擦りつけ甲斐がある身体だ。
そして、お腹の上に腰掛けてみれば、単純に体格差が大きい分、自分の身体よりも横幅も厚みも大きくて、どっしりと確かな安心感がある。
きっと、バストとヒップが大きすぎる分、相対的にお腹が細く見えすぎていたのだろう。
触ればすべすべで、オイルを塗ったようにつるりと指を滑る、石材特有の光沢を放つ腹肉を、しばし撫でつけて愉しめば、その指は自然と、耐えがたい引力を放つブラックホールへと吸い込まれてゆく。
肌質がきめ細かすぎて、ぴっとり閉じた線が蕩けあって見えなくなるくらい濃く、どこまでも呑み込まれていきそうな、乳の谷間。
まずパイズリの心地を確かめるように、ぬっにゅう~~~っっ……♡と人差し指を突っ込ませ、くぱりと谷間を開いてみせる。
たったそれだけ、指一本で、乳肉を左右にどかして見せただけなのに、その熱い生クリームが蕩けていくような、夢みたいな心地と濃ゆすぎる肉感に、僕は思わず喉の奥から声を漏らした。
──やっぱりこれ、おっそろしく、気持ちいいっ……♡
その淫肉の恐ろしさは、昨日嫌というほど分からされたのに、その記憶を軽く越えてしまうほど女神様のおっぱいは、オスの脳をとことん焼きつくす。
気絶するほどの悦楽をもって、人生を棒に振ってもいいというほどの感動をもたらされ、女神様への信仰心を抱かされて。
魅了の魔力も叩き付けられ、おっぱいへの負け癖もつけられて、誇張されたおっぱいへの憧憬を植え付けられたのに──それでも、なお目の前のおっぱいは、改めて記憶を塗りつぶすぐらい、重々しくて、やわっこく、気持ちよくて、幸せで、しあわせで。
もっちもっち、む゛っぢぃん、む゛んに゛ゅう~~~んッ……♡
気がつけば、両腕を服の隙間に突っ込んで、めいっぱいの力を込めて、乳肉を揉むのに夢中になっていた。
一揉みするたびに、気を抜けば指が持って行かれそうなほど、生のパン生地を捏ねるみたいな強烈な弾力と柔らかさが僕を襲う。
スライムを潰すような、指に粘っこく絡む感覚があるのに、ぱつんと歯切れ良く、しっとり吸い付きつつもベビーパウダーを塗ったように滑らかな肌が、指を乳肉の沼から追い出してきて、もう一度、もう一回だけと、無限に乳を揉ませる中毒性を生んでやまない。
引きずり込まれるような、どこまでも沈むおっぱい。
それに体重をかけて、思い切り捏ねるたびに、水をたっぷり含んだスポンジを搾るかのように、じゅんわり脳内麻薬が染み出して、僕の脳みそをびちゃびちゃのシロップ漬けにしてくる。
あ、あ、あ、あ……♡
ただ、乳肉を揉んでいるだけなのに、性感帯をねちっこく弄られているような、情けない喘ぎ声が漏れてしまう。
半開きになった口の端からは、溢れたよだれが一筋こぼれて、我慢汁を吹くように、女神像様のお腹の上に一滴落ちた。
一揉みするたびに、全身をぞっくんと駆け巡る快感と、脳を浸す多幸感、温い風呂に浸かったようなリラックスと、筋肉から力が抜けて、代わりに骨までふやかすように流れ込む脱力感。
もはや、パイズリのために精液を残しておくという、本来の目的すら頭から追い出されて、脳がなくなったゾンビのように乳肉を揉んで離して、揉んで離してを繰り返すことしかできない。
どれもこれも、手のひらを乗せるだけでぺっとり吸い付く、つきたての餅のような、自分から揉まれたがっているとしか思えない肌質。
そして、揉み込むたびに指の隙間に満ちあふれるほど柔軟なのに、みずみずしくてボリューミーで、気を抜けば手首の方が持って行かれそうな、頭がバカになるふくよかさのせいだ。
手のひらを外から内に回すように動かして、体重をかけ押し込み、オイルを塗り込むような手つきで、乳房全体をなで回しつつ揉む。
その度に、得も言われぬ満足感が僕を襲って、酔いしれるような快感に包まれ──ひくん、ひくんとペニスが幸福に溺れて悲鳴を上げる。
それに声帯があったなら、きっと声にならない絶叫をあげているか、熱に浮かされたようにめろめろな喃語を上げていたに違いないだろう。
それくらい、今にも蕩けそうなのに、がちがちに硬く勃起して、もう気が狂いそうなほどに多幸感でいっぱいになっていた。
ああ、もう、この、おっぱいめ、でかすぎるっ……♡
くそ、くそっ、うぅ、やわらかすぎるっ、もうやめてぇっ……♡
──そんな、支離滅裂な責任転嫁を繰り返して、そこにあるだけのおっぱいに、勝手に負けを宣言する。
それくらい、このぱっつぱつで密度たっぷな肉房と反比例して、僕の脳みそはすかすかの空っぽ。
おっ♡ぉ♡ぉ゛っ……♡と、喘ぎを漏らして、腰もちんぽも反りくり返り、舌を放り投げ処理しきれない快感に涙目になっているくせに、指は乳肉に食い込んだまま離れない。
だめ、これだめ、おっぱいすき、女神様すき、すきすきすきぃ゛っ──♡
──思い返せば、魔物に負ける男というのは、皆こうして目の中にハートを浮かべて、聞かれてもいないのに好き♡好き♡と、求婚を繰り返していたように思う。
昨晩の僕もそうだし、あの時大量の石像に埋もれていった男も、ガラスの向こうで何やら必死に、『う』と『い』の形に口をぱくぱく繰り返し動かしていた。
つまるところ、それだけ、魅了の魔力が魂に染みついて──いや、それよりも単純に、人智を超えてきもちいいことをしてくれる女性のことを、男は本気で好きになってしまうのかもしれない。
脳よりも先に、ちんぽが恋愛感情を覚えてしまって、理性が負けてしまうのだ。
──僕は、気がつけば、力一杯おっぱいを両手で掴んだまま、天を仰いでいた。
腰が砕けて、がくがくと膝が笑い、身体の中でぶぢゅ、ぶぢゅと、何か粘性の高い液体が潰れるような、あるいは狭い容器から無理矢理ひねり出すような音がしている。
今の僕には、それが煮詰まりすぎて濃くなりすぎた精液が、尿道から必死に這い出る音なのか──あるいは、快感に蕩けすぎた脳細胞が、麻薬を染み出させながら、おっぱいの肉の重さに、丹念に丹念に一つずつ潰されていく音なのか、分からない。
ただ、幸せでいっぱいになりすぎた脳みそが、容器から水が溢れるみたいに、理性の蓋を表面張力ごと持ち上げて、どばりと頭が真っ白になる快感と共に、おっぱいを味わうために余計なものを根こそぎ流していく。
粘ついた快感が、腰元からぐんぐん伸び上がって、胸元を通り喉元を過ぎて、脳天までいっぱいに満たし、視界まで白濁色に染め上げる。
それでもなお、おっぱいの快感は止まらなくて──身体という器を溢れて、どこからどこまでが自分なのか分からなくなるくらいまで、僕の肉体を快感に蕩かしていった。
もう今の僕は、熱く蕩けた、甘ったるいできたてのカスタードクリームになっていた。
──どぷ……どっぷ…………どろ、ぶっぴゅ…………。
静かに、ちんぽの先から、精液が溢れている。
長い長い時間をかけて、ゆっくりと尿道をひっかきながら、精液がこんこんと、溢れてゆく。
しかし、僕にはそれが、分からない。
気持ちよすぎて、頭が真っ白になりすぎて、全身がどろどろに溶けすぎて──自分がイっているということも、もはや理解できないのだ。
刺激もなしに行う脳イキ特有の、重たすぎる絶頂感が、永遠に続く感覚。
一分、二分、三分と、いつまで経っても終わらない、腰骨が溶ける絶頂に、もうどろんどろんに喘ぎ蕩けながら、ただ浸ることしかできない。
塊のような精液を、女神像のお腹の上に、吐き出しては乗せていく。
摘まんでも落ちていかないくらい、精液があまりに濃すぎるため、腹の上の精液はくびれに沿って落ちていくことすらない。
けれど、代わりに女神像は、カラカラに渇いた土が雨を受けるように、その乗せられた精液を跡形もなく吸い取る。
心なしか、変わらないはずの柔らかな微笑みを、淫蕩ににんまり歪ませて。
ぽたぽたと、自分の腹の上に精液が落ちきるのを、最後の一滴になるまで待ってから──余韻に浸る暇も無く、光になって消えてしまった。
かくかくと、未だに身体に残る快感に腰が砕けながらも、精液が抜けて、幾分かすっきりした頭で、僕は石像が消えてしまったこと、そして乳を揉んでいるだけで、あっけなく射精してしまったことを理解する。
とろっとろのくたくた、快楽を感じるための神経が、全部びっしり砂糖漬けにされたような甘ったるさを感じながら、胸の奥で思うのは──後悔だった。
それも、また石像に負けてしまったこと、石像の餌となる精液を捧げてしまったことへの後悔ではない。
──パイズリ、し損ねた。
あの圧倒的な乳圧と、もちもちふかふかの弾力で、ちんぽを挟んだら死ぬほど気持ちよく射精できたのに。
せっかく金玉にため込んだ精液を、おっぱいで盗んでいって、ずるい。
ずるい、ずるいずるいずるいっ……♡♡♡
せっかくそこに、極上のオナホがあったのに、使うことなく取り上げられて、パイズリをおあずけされたという不完全燃焼。
もうこれ以上、人生も財産も射精のために費やしたって、あんなに気持ちがよくて素晴らしく幸せな射精を味わうには、最高の娼婦を百人同時に買ったって不可能だと、断言できるほど気持ちよかったのに。
でも──パイズリは、もっともっと気持ちよかった。
僕がおっぱいに負けずに、あとほんのちょっと、腰を突き入れれば、味わえたのに。
すぐそこにあったのに、みちみちにちんぽを磨りつぶしてくれる、使い放題で膣内射精し放題の乳オナホが、そこにあったのに。
くそ、くそ、くそっ……♡と、ちんぽが苛立ちと悔しさに真っ赤になって、精液を一滴残らず吐ききったはずなのに、我慢汁を垂らして勃起する。
あんなに、人生で一番射精したのに、射精したくて射精したくて堪らない。
暴力的なぐらい、ぱこぱこ音を立てて乳肉を犯して、乳奥に思いっきり種付けしたい。
おっぱいを孕ませたい、僕のものとしてマーキングしてしまいたい、精液浸しにして妻にしてやりたい──。
そうしてふと目線を手元に向ければ、目に映るのは呪いのスクロール。
さっき召喚した分で、今日の召喚ノルマは達成したから、もう今日の深夜に石像が出ることはない。
つまり、今からこれを召喚するなら、それは丸っきり無駄なこと。
ただ乳のでかい女神像様に、パイズリをおねだりして、僕の貢いだ魔力を受け取っていただく以外に、何の意味も無い。
今召喚したら、本当に、負け犬。
ちんぽが乳肉の快楽に屈して、脳みそまでおっぱい漬けにされた、精液お貢ぎマゾの、魔力どぴゅ出し家畜でしかない。
どくん、どくんと心臓が高鳴る。
かちかち、時計が秒針を刻む音が、やけにゆっくり聞こえる。
午後、二時十一分。
石像の召喚に、一日一度しなければいけないからという、言い訳を持たせるためには──あと、約十時間必要だ。
一度、布団をかぶって、ちんぽの勃起が治まるのを、試しに待っている。
目を閉じれば、秒針の音が、どんどんゆっくりになっていき──それと同時に、手のひらにじんわりと、乳肉の感触がよみがえる。
あんまりに重たくて脂肪の濃い乳肉を、後先考えず揉み散らかしたから、じんわり強ばって動きにくい指先に、絡みつく記憶の肉感。
わきわきと、ほとんど無意識に、熱を持った指先が乳肉を捏ねる動きをして──それに、あのみっとりとした吸い付きが追いつかないことに、途方もない落胆と苛立ちを感じる。
目を閉じれば、むかむかとパイズリ欲が湧き上がって、余計におっぱいに甘えたくなって──とうとう布団を跳ね上げて、また時計を見た。
午後、二時十二分。
あんなに我慢したのに、たった一分しか経っていない。
その事実に、僕はぷつんと何かが切れた音がして──気がつけば、呪いのスクロールを、思い切り握りしめていた。
すっきりしたい。おっぱいを犯したい。このイライラを、おっぱいに甘えて、慰めてほしい。
その一心で、とにかくおっぱいのでかい女神様を、と歪な祈りを捧げる。
すると、それに答えるように、スクロールは従順に光を放ち──。
──布団の上に現れたのは、おっぱいの塊だった。
胴から下、首から上がなく、腕もなければもちろん下半身もない、胸像。
マネキン以下の体積しかない、いわゆるデッサン用のトルソーのようなものが、僕を嘲笑うかのように、ぽんと置かれていた。
う゛……♡♡♡
とことん、僕の性欲をバカにするかのような、スクロールの選択に苛立ちを募らせる。
お前なんか、おっぱいだけで十分だ。
そんな声すら聞こえてきそうな、生意気な乳肉の塊。
今までは、一種の例えとして女神像様をオナホ呼ばわりしていたのに、これではまさに、言葉通りおっぱいでできたオナホールでしかない。
いくら乳肉に魅了されきっていたとはいえ、僕は確かに女神様の寵愛を願ったはずなのに、こんな雑におっぱいの塊を与えられるという、嘲るような仕打ちを受けた。
確かな信仰を捧げたのに、それを裏切って、こんな顔も腕もない、おっぱいがでかいだけの胸像を与えられて、僕は一瞬、怒りを覚えたけれど──すぐに、そんな気持ちは霧散する。
何故なら──
──どっぷるるるぅ~んっ…………♡♡♡
触れてもいないのに、その乳の塊は、ベッドの軋みに合わせて嘘くさく揺れ弾む。
それだけの、柔らかさ。
それだけの、ボリューム。
さっき甘えさせられた女神像様も、常軌を逸して馬鹿みたいに爆乳だったのに──この乳の塊は、それよりも更に、一回り大きい。
──直立した胸像に、僕はそっと手を掛けて、ゆっくりと押し倒す。
横倒しにすると、その大きさと柔らかさが更に強調されて、見ているだけで頭がおかしくなりそうだ。
凶悪なまでの肌質のキメ細かさも、しっとり蒸れて乳臭そうな谷間も、金玉が狂いそうなほど淫靡で堪らない。
さっき、あれほど射精し尽くしたのに、目の前に乳を突き出されただけで──ちんぽは期待に震えて、へそに付くくらい反りかえっている。
パイズリの準備は、もう万端だ。
僕は遠慮も何もなしに、修道服の中に詰め込まれた両乳を、思い切り鷲掴んで、左右にぐっぱりと開いた。
──それは、相変わらず、つるつるすべすべの石材でできていたはずだ。
何度も言うが、もちろんそれは生物ではないため、代謝などあるはずがない。
けれど、乳肉を開いた時、確かにそのぴっちり閉じた谷間は、汗でねっとり湿っていて、強烈に甘ったるい匂いをむんわりと広げていた。
飽きることもできないほど、極上の、乳肉。
はっきり言えばいけないことだけど、特にダンジョンに潜るような男なら、一度くらいは考えずにはいられない──サキュバスの人間離れした爆乳に溺れるという妄想を、まるっきり叶えた光景に、垂涎がとまらない。
それも、自分が望めば望んだだけ、何時でも何処でも何度でも、好き放題に召喚することができるというのだから、もう。
僕は、居ても立ってもいられずに、横たわる爆乳に腰を寄せる。
こうして間近で見ると、ますます思い知らされるが──やっぱり、規格外に大きい。
さっきの石像も、目を剥くほど大きい上に、それこそ揉んでいるだけで暴発させられるほど、滑らかでねっとりとした揉み心地だったけれど。
今、目の前にある乳肉は──多分、それ以上に大きくて、それ以上に柔らかい。
もしも、それが本物の女性の乳房だったなら、あまりの質量と滑りの良さのせいで、柔らかな水風船がこぼれるように、どっぷんと胸板の上を滑って、どう押さえつけてもぬるりと服を抜け出し、左右に溢れてしまうだろう。
そんな、形崩れしてしまうこと必至な、途方もないやわっこさ、滑っこさを──僕が触るまでは、あくまで石の彫刻となることで、無理矢理押さえつけて、形がよく若々しい、抜群のハリを持ち合わせた魔乳として形作っている。
そんな、ある意味で矛盾した、理想も理論も越えて素晴らしく良い匂いのするおっぱいの塊に──僕はぴとりと亀頭をあてがい、我慢汁を乳肌にすり込んだ。
分かりやすく言葉にしてみれば──おっぱいオナホの谷間に、ちんぽの先っぽをくっつけた、それだけ。
それだけのことなのに、その谷間に寄せられた乳肉の、強烈な潤いと吸い付きに、まるでねっとり熱烈なディープキスをかまされたような感触を覚えて、僕はのけぞり腰砕けな情けない姿を晒す。
肌質が濃厚極まるせいで、乳肉の絡みが良すぎて。
そして、シロップのように甘々ねっとりなフェロモンが、熱い谷間で蒸気となって乳肌に張り付き、汗となって溜まった液体が、濃いめのローションみたく谷間中を粘つかせていて──まさに、孕み頃の発情真っ盛りなおまんこの肉のよう。
それでいて、ぱんぱんに張った亀頭のカサに負けないくらい、ぷるっぷるのグミのごとく反発力のある、若々しいハリに溢れた谷間の肉は、ぷにぷに肉厚の大陰唇のようで、これまた種付け欲をそそる。
──勝手に、腰が吸い寄せられる。
乳肌の吸い付きが強すぎて、ちんぽが呑み込まれていくかのような錯覚すら感じてしまう。
刺激が強すぎて、おっぱいとの交尾が気持ちよすぎて、少し休みたいのに、ずぶずぶとちんぽが谷間の中に埋まってゆく。
深く、深く、ちんぽが乳肉に突き刺さるたび、腰の内側にもっちりと、極上の乳が溢れかえって脳みそが蕩ける。
どれだけ大股開きになっても、全く腰で抱え込めないほど、特大で幅広で肉厚な乳。
片乳だけで、もしかすると僕の腰幅ほどもあるんじゃないかという乳肉が、にゅるりと柔軟に形を変えて、僕の股ぐらに押し寄せてきて──むっっっ……ちん♡と、極悪な肉感を雪崩れ込ませて、腰を圧倒的な柔らかさで圧迫するものだから、もう喘ぐしかなかった。
く、はっ……♡と息を吐いて、腰も脚もぴんと伸ばし天を仰いでから、全身の筋肉がほぐれきったように、身体が崩れて前のめりに倒れ込む。
思わず、目の前にあった特大の媚肉クッションに手をつくけれど──深く沈んだトランポリンのように、もっ……ちゅりと、やわっこく沈んだ分だけ反発を返して、手のひらからびりびりと、恍惚が電気信号となって全身を駆け巡る。
大の大人が、涙目になるほど。
むんにゅり、指の隙間に乳肉が溢れるたび、感動を覚えるくらい、うっとりする。
さっき、石像のおっぱいを揉むだけで、精巣の中身を全部吐き出して、数分ほど絶頂が止まらなくなるという、精通以上の壮絶な快楽を味わったというのに。
今、目の前にあるおっぱいは──間違いなく、それ以上に、気持ちいい。
それは、僕が乳肉の柔らかさに極端に弱くなるよう、心の底からおっぱいに魅了され、めろめろにされているからだろうか。
いや、もちろん、それもあるだろうけれど──それ以上に、召喚されるおっぱいそのものが、より淫らに美しくなっている。
だって、このおっぱいは──さっきのものと比べて、どう見ても大きすぎるから。
ただでさえ大きい乳肉が、もう一回り、淫魔らしい脂をこさえて、いやらしく肥っているから。
ぞくりと、背中に寒気が──いや、快感にも似た、生ぬるくてねっとりと粘っこい、性欲と興奮が駆け上る。
もしかすると、僕が射精する度に、魔力としてそれを取り込んだこの石像は。
それを糧にして──それ以上の淫らさを、身につけているのではないだろうか。
いや、きっとそうだ。
このおっぱいは、僕の精液を栄養分にして、更に大きくいやらしく、成長している。
──だけど、それに気がついたところで、僕に何ができるだろうか。
深く谷間に突き刺さったままのちんぽは、雌肉の海の中で泳ぐようにして、ひっくんぴくんと、狂ったように跳ね回っている。
おっぱいの肉による逆レイプに、あへあへと泣き面を晒して屈しながらも、谷間を自分から硬いちんぽでみっとりかき混ぜて、淫魔の乳脂肪をぐにぐに味わい尽くす矛盾。
同時に、両腕は手のひらをいっぱいに、指先まで広げきっては、乳肉を遠慮無くもっちゅもっちゅと捏ね回して、その感触をじっくり味わい尽くしている。
それほど、全身を使い、乳肉のフルコースを味わっていて、なおも──乳肉は、どうしようもなく、余っていた。
谷間はあまりにも長く、そして深く、最大限に勃起したペニスですら、その深いぬかるみの三分の一ほどまでしか達さない。
そして乳肉の表面は言うまでも無く、僕なんかの手を子供扱いするかのように、なで回してもなで回しても足りないくらい広かった。
ともすれば、僕の両手のひらを使って、めいっぱい片乳を鷲掴みにしても、それでも全く足りないくらいに。
──身もだえが、乳肉にまで伝わって、ぷるんぷるんとプリンのように震える。
それがまた、僕のペニスを苛んで、更に深い恍惚となり、また腰をよじってうっとりと、極楽に上るような快感に、いつまでも浸らされる。
その悦楽は、気が狂いそうなほど強烈なのに、そのままうとうとと眠気すら引き起こすほど穏やかで、うっとりと脳みそを糖蜜漬けにするほど甘ったるいのだから、もうどこにも逃げ場がない。
気持ちよすぎて辛い、おっぱいから逃げ出してしまいたいという、そんな当たり前の気持ちすら抱かせてくれない、どこまでも優しい揺りかごのような、安らぎに満ちたパイズリに、身体の蕩けがますます酷くなる。
大股に開いた足の内側いっぱいに、乳肉をみっちり詰め込まれながら、腰は前後に動かすこともなく、ただ震えるだけ。
そして、おっぱいの芯にまで突き立てられた手のひらは、むちゅぅ~~~っ……♡と、餅つきのように刺さって、溢れた乳肉に手の甲まで覆われながら、こちらも動くことはない。
そんな、もはやパイズリとすら言えない、ただの乳包みに見舞われて、僕は──がくがくと身体を震わせて、一秒の絶え間もなくイキ狂い、ちんぽを谷間で跳ねさせまくっていた。
もう、頭は真っ白で、尿道は忙しなくくぱくぱ開いている。
本来ならば、貯めに貯めたおしっこをぶちまけるように、数百ミリリットル単位の精液を、おっぱいの谷間に捧げていたのだろう。
しかし、残念ながらその精液は──既に、一滴残らず、おっぱいに捧げきっていた。
これ以上、身体が貢ごうとしても、ないものはどうしたって貢げない。
僕は、こってりと孕ませるように精液をぶっ放して、すっきりと満足することもできないのに、無限に空イキさせられて、種付け欲を満たすこともできないまま、おっぱいに甘えさせられる。
もう、これ以上なく全身で、ちんぽを甘えさせ、腕を甘えさせ、脚も腰も下半身も甘えきっているのに──もっと甘えたい、おっぱいしたい、甘えたい甘えたい甘えたいっ……♡と、間違った欲望を植え付けられる。
どれもこれも、あまりにも、おっぱいの魅力が強烈すぎるからいけない。
普通の雌相手なら、一回精液を抜いたら、ある程度冷静になれるのに──女神様のおっぱいは、貪っても貪っても足りない、ちんぽの飢えを誘発する極上の据え膳だからこそ、種付けしても種付けしても更に射精してやりたくなるのだ。
深すぎる谷間に、ちんぽが溺れるように跳ねるたびに、我慢汁でぬるぬるになって、更に滑りが増してしまう。
いよいよ、呼吸も覚束ないぐらい、快感で頭も心もいっぱいいっぱいなのに──甘えきれないイライラが募って、ちんぽを谷間から引っこ抜くこともできない。
ああ、くそ、おっぱいすき、おっぱいすき、おっぱいと結婚する、おっぱいといちゃいちゃする、おっぱい様に甘えんぼするっ……♡♡♡
谷間に刺さったちんぽから、魅了の魔力がとめどなく流れ込んで、頭の中は乳白色に染め上がり。
どうして僕は、さっきみたく頭を乳肉にずぶずぶめり込ませていないのかと、贅沢極まりない苛立ちに支配される。
どうせ、腰元にある乳肉すら、満足に犯せないくせに、もうすっかり身体がおっぱいによる贅沢を覚えてしまい、我慢がきかない。
その苛立ちを乳肉にぶつけて、もっちもっち、もちゅもちゅもちゅ……♡と、手が痺れるぐらい揉み散らかしていると、かさりと、頬のあたりに紙が掠める。
窓も閉じきっていて、風もないのに浮かんできたそれは、もちろん呪いのスクロール。
あえ、と間抜けな声を上げて、そこに描かれたハートの文様を眺めていると──それは強引に唇を奪うかのように、勝手に僕の顔に張り付いて、魔力を吸い取りながら光を放つ。
その一瞬で、ピンク色の輝きが収まると、スクロールは力を失ったように、重力にまかせてはらりとトルソーの上に落ち──そして、隣を見れば、そこには。
最愛の我が子をお世話するような、温かく愛情に満ちあふれた、幸せな顔を浮かべる女神像が、いつの間にか立っていた。
ベッドのすぐ側、僕がほんの少し身体を傾ければ、頭を預けられる場所。
そこで、何か頭を撫でるような、おっぱいに抱き寄せ甘やかすような腕の形で、ただ女神像様が佇んでいる。
目元は相変わらず布で隠されているけれど、きっと穏やかに目を細めて、じっと抱っこした赤ちゃんを見つめているだろうと推測できる、穏やかで母性に溢れたその雰囲気。
そして、それは母という存在が神聖なものであることを示すように、神秘的で超然とした造形に反して──人間を、それも成人男性を甘やかし蕩かし、すっかり骨抜きにしてダメにするのに最適な、僕を子供扱いできるほど肉感的な巨躯を持っている。
おいで、おいで。
そんな声が聞こえてくるくらい、強烈に甘ったるくミルク臭い母性が、全身から漂う。
おっぱいはこれ以上なく肥沃に実り、下半身の肉付きもまた極悪。
このぶっとももに膝枕されたら、乳肉が巨大すぎるせいで、きっと頭がおっぱいと股肉に挟まれて、呼吸もできなさそうなぐらいだ。
彼女は、何かを抱っこするように、腕を胸元に引き寄せて、片手で押さえつけながら、もう片手で何かを撫でている。
けれど、そこには本来あるはずの何かが抜け落ちていて、女神像様は寂しそうにしていた。
──もはや、言葉にするまでも無い。
そこに、僕の頭を甘えさせて、自分の赤ちゃんになれと、彼女は言っている。
そうしたら、きっと彼女は、僕に嬉々として延々おっぱいを飲ませて、飽きるまで頭をなでなでしてくれるだろう。
僕はもう、何も考えられなかった。
浅ましくも、腰を眼下のトルソーおっぱいに練りつけ、見えなくなるほど埋もれさせながら、身体をふらりと横に倒し、女神像様に体重を預ける。
すると、彼女の腕は自然にほどけて、僕の頭をおっぱいの中に受け入れてから──また、僕の頭をなでなでするために、元の形に戻っていった。
まず感じたのは、おっぱいの暖かさだった。
ぴっとりと乳肌同士がくっつくせいで、体温よりも暑めの谷間は、近づく時にすらむんわりと熱気を放っていて、今から与えられる快楽が極上のものであると予感させる。
そして、次に爆乳特有の、砂糖を飽和するまで練り込んだ、極濃の練乳のような匂いが鼻をつく。
もう、その匂いだけで腰骨が溶けるように調教されている僕は、ますます勃起を悦ばせて、おっぱいの中で潮吹きするように、カウパーをぴゅっと吹き出した。
そこでようやく、ぱふんと顔面が乳肌に着地して。
そのあまりに自然な、絹のような柔らかさ、質量を抵抗せず静かに受け入れてくれる母性に、まずうっとりと、心が解きほぐされる。
遅れて、追いついてくる、圧倒的な乳圧。
肉感という肉感を濃く煮詰めた、分厚く実った乳肉だからこそ、奥にある胸板の硬さを沈んでも沈んでも感じさせない、底なしのぱふぱふ感に酔いしれた。
まさに、僕がトルソーのおっぱいに感じた、奥へ奥へと無意識に引き込まれる蠱惑。
肌の吸い付きと、少しぬるついた大理石の肌の感触、そして無限の柔らかさが、どんどん僕の頭を奥に持って行き、取り返しがつかなくなるまで引きずり込む。
みるみるうちに、鼻から目、耳から後頭部まで沈んでゆく姿は、傍からみたらまさに乳肉に捕食されるようにしか見えなかっただろう。
昨晩、これまた嫌になるまで味わった、顔面パイズリの恐ろしさ、鮮烈さ。
理性も意識も、思考も自我までも天国までぶっ飛ぶ、あの至福が──昨日のそれよりも密度濃く、僕の全身に去来した。
がくがくと身体を痙攣させ、擦ってもいないちんぽからどぷどぷ吐精して、最後は気絶するまでに至った、あの快感。
なまっ白いおっぱいに視界が埋もれているはずなのに、見えるものはことごとくピンク色になって、もう天国にいるとしか思えなくなり、これならもう死んでもいいと、人生への未練まで無くなる幸福感を──昨日より、その倍、いやその二乗は濃く。
幸せで、幸せで、幸せで幸せで堪らない──もう、人間のちっぽけな脳みそでは受け取れなくなるまで、濃ゆく濃ゆく煮詰めきって、ドロドロにしてから流し込む。
──これ、やば、死ぬ……♡♡♡
そう直感を抱くのは、当然なほどの多幸感に、頭の先まで浸かりきって、藻掻いた。
いや、実際は、身体を完全にだらりと投げだし、指先に至るまでリラックスしてしまっている。
筋肉はすっかり伸びきって、骨はふやけ、神経はただ快感を伝えるだけの、使い物にならない多幸感垂れ流しの状態に成り下がっていた。
あまりに幸福感が強すぎると、身体が痙攣という反射すら起こせず、うっとりと蕩けて、何もかもを女神像様になげうってしまう。
──ちんぽを、女神様のおっぱいに突き立てながら、胴から上は別の女神様に預け、愛情たっぷりに頭を撫でていただくなんて、そんな自殺行為をしているのだから、当然のことだった。
本当は、呼吸を忘れるはずだった。
けれど、本能は卑しくも女神様のおっぱいの味を覚え、すー……♡はー……♡と、これまたリラックスしきった、穏やかな深呼吸を繰り返す。
まともな空気を肺からしきりに追い出して、代わりに女神様のおっぱいから直に濾し取った、生クリームより甘いおっぱいの匂いを取り込む。
そうして、肺どころか脳にまで、あのピンク色の胸焼けするフェロモンが回ったところで──そのフェロモンに僕の思考を乗っ取られ、脳みそに勝手に電気信号を送られて、僕は無意識に、おっぱいに愛おしく頬ずりをした。
何も、女神様のおっぱいが、あまりにも好きすぎたから、その想いが溢れて、頬ずりをした訳ではない。
いや、そういう意味もないではないけれど──それ以上に、おっぱいの中をまさぐって、あるものを探していたのだ。
ぐぅり、ぐぅり、首を左右にふって、もう滅茶苦茶に、甘え倒す。
ぐずった赤ん坊でもそこまではしないというほど、ぐりっぐり頬ずりをかまして、おっぱいの柔らかさを脳のシワの一本一本に染みつけるように、ひたすら甘え散らかした。
そうして、もうおっぱいからいくら離れたって、その甘ったるい匂いともっちりした触感が、二度と脳裏から離れず、死ぬまで頭をパイズリされる感触に苛まれるまで甘えたところで──ようやく、探し求めていたそれを口の端で見つける。
──道理で、見つからないと思った。
女神様のおっぱいは、こんなに慎ましやかな陥没乳首だったのだ。
いや──もしかすると、ただ乳肉が実りすぎて、乳首が肉の中に埋没していっただけという、慎ましさとは真逆な乳肉盛りすぎが原因だったのかもしれない。
だが、そんな事はどうでもよくて──僕はその陥没したところに、舌を突っ込んで、飴をねぶるようにぺろぺろと舐め回した。
するとみるみる、舐められた乳首が盛り上がって、飽和しきった砂糖水よりも甘く、ねっとり濃いミルクを染み出させる。
女神様は、妊娠しているような様子はないが──というか、石像だから孕むも何もないはずなのだが──それでも、男をより深く堕落させるためだけに、赤ん坊に飲ませるには濃すぎるし甘すぎる、甘やかし授乳えっち専用の母乳を、吸えば吸うだけ出してくれた。
言うまでもないが、本来それは、おかしなことだ。
何度も言うが、女神像とはあくまで石像でしかないのだから、母乳など出るはずもない。
それでも僕は、何の疑問も抱かず、女神様はとても優しいのだから、きっとおっぱいを飲ませてくれるはずだと、甘ったれて溶けた頭でそう考えて、迷わず乳首に吸い付いた。
もしかすると──僕はもう既に、女神様に何もかも支配されていたのかもしれない。
パイズリ用の女神様に、ちんぽを乳肉で圧迫されながら、甘えんぼ用の女神様が与えてくれる母乳を、頭を撫でられるままに、こくこく喉に引っかけながら飲み下す。
普通なら、飲めたものではないくらい甘ったるい母乳だが、今の僕にはこれ以上なく美味しいものに感じられていた。
もう、これ以外に何もいらない。
これしか口に入れたくない、女神様のおっぱい以外のが舌に乗ったら、苦くて吐き出してしまいそう──と、本気で考えてしまうほど。
そんな麻薬じみたものが、人間の身体にとって、毒でないはずがない。
夢中になって、尽きることなく出してくれる母乳を、飲み下せば飲み下すほど──身体がぞくぞく浮き上がって、重力を感じられなくなるくらい、尋常ではない恍惚で埋め尽くされる。
射精の直前、いくいく、いくいくいくっ──と甘く唸って、目をとろんと蕩かす、あの瞬間に味わえる、腰骨がぞわぞわに包まれて、まるっきり頭が馬鹿になる感覚が、全身に。
指の先も、頭のてっぺんも、何もかもが震えるほどの多幸感に染まって、かくんと力なく腕を垂らしてしまう。
瞳の中にはくっきりハートマークが浮かび上がり、前立腺は沸騰しているかのように熱くなって、金玉はぐつぐつ脈動を続けている。
人の心をとことん甘く染めて、幸せによって人間を壊す、強力な媚毒。
飲ませた相手を依存させ、淫魔にとって都合のいい精液サーバーにするための、母乳という一滴でも口に入れたら終わりの液体を──お腹の中になみなみと注がれて、更に効果を高めるため、頭まで撫でていい子いい子されるのだから、もう助かるはずがない。
締め付けは緩めだが、乳圧はみっちり極濃なおっぱいの中で、母乳を飲んでいる間もたっぷり甘やかされていたちんぽが、力なく震える。
限界まで勃起しているくせに、全身の筋肉という筋肉がふやけきっていて、ちんぽを跳ねさせるほど力を込めることができないのだ。
もちろん、鈴口や尿道もまた緩み、ちんぽの先からはとぷとぷと、最早本来の意味をなさないカウパーが、とめどなく流れている。
精液は一滴残らず奪われたため、そこに精子は一匹たりとも含まれておらず、ただ薄い水を垂れ流す、緩んだ蛇口のようなものだ。
そのはずなのだが──女神様におっぱいを飲まされた途端、鈴口からとろりと、白く粘ついた精液が垂れる。
一滴、二滴と、とぷとぷ、とぷとぷ。
母乳を口から飲めば、短い筒に水を流すように、それがすぐ精となって、ちんぽからあふれ出す。
濃く繋がった一本の精液は、結び目のある縄のように、ところどころ濃くダマになりながら、ゆっくり延々と、途切れなくひり出されていた。
それはつまり、常に途切れることなく、脳が焼けるようなパイズリ乳内射精の快楽に襲われるということ。
人格ごと焼き切れるような、おぞましい淫魔の乳肉に、いじめられていじめられて、その多幸感が頂点に達した瞬間の、あの全身を貫くような幸せが──終わることなく、滞り続けるということに他ならない。
それでも、僕は自分が今、どれほど恐ろしい乳地獄にいるのか、理解することもなく惚け続ける。
それだけ、女神様のなでなで授乳パイズリが、心地よすぎるから。
頭が考えることを放棄して、ただ堕落しながら、全身を女神様に預けることしかできないから。
抵抗するとか逃げ出すとか、そんなことを考える暇も無く、ゆっくりゆっくり、染み出すように精液を谷間に零す。
両足をおっぱいに絡めて、がっちりとホールドしつつ、もじもじ腰を揺するたびに、むにむに足先でおっぱいを弄んで。
しつこい乳圧が、乳肉を揺らすたびに変わるのを、竿全体で感じて──頬が緩み、だらしなくにやつきながら、精液を漏らすのを早くする。
母乳を飲み、死ぬほど気持ちよくて幸せになって、精液を漏らし、死ぬほど気持ちよくて幸せになる。
それを延々と繰り返していると──やがて、腰元のトルソーは満足したのか、胸元にどっぷり種付けされた精液を、丸ごと吸い取って、消えてゆく。
召喚した石像は、召喚に使った魔力を回収したら、元いた場所に帰る。
初めから、そういう話だったのだから、これは戸惑うことでも何でも無い。
むしろ、堕落に導く淫魔像が、やっと一体帰っていったのだから、僕は胸をなで下ろして安心するべきなのだ。
だけれど、もう脳みそがすかすかの、甘えんぼ中毒になってしまった、女神像様の奴隷には、それが分からない。
ちんぽを優しく甘く包んで、みちみち磨りつぶしてくれた、パイズリオナホのお嫁さんが消えてしまったことに、どうしようもない寂しさと辛さを感じて、泣き出してしまいそうになる。
最早、ちんぽを一秒たりとも外気に触れさせることが、苦痛。
女神様の柔らかい雌肉によしよしされていないと、不安で不安で堪らなくなり、おっぱいを吸わせてくれる女神様に、ぐずりながらおねだりしてしまうのを見て──満足そうに、僕の頭を撫でる手が、優しくなる。
──そう、僕に授乳している女神像は、決して元の場所に帰らない。
もしも彼女が、一緒に帰ってくれたなら、僕が正気に戻るチャンスも、砂粒ぐらいの大きさであったのかもしれないが、彼女はずっと、乳首に母乳を滲ませながら、そこに居た。
当然だ。
だって彼女は──魔力を、回収できていないから。
彼女自身は、おっぱいを飲ませるだけで、一滴たりとも精液を吸収なんかしていないのだから、帰るはずがないのである。
僕を甘やかす女神像と、僕から精液をズリ抜く女神像。
それが分かれている限り、女神像は僕の側から、一生消えてくれない。
それこそが、多重召喚の恐ろしさ。
一度その罠に嵌まってしまったら、抜け出すことは至難となる、入れ替わり立ち替わりのハーレム甘やかし交尾に、僕は。
──いよいよ、その依存性、中毒性に、気づくことなく。
ふわふわと、僕の側に浮かぶスクロールを、女神様に促されるまま、また強く握りしめて。
より深い、堕落の沼に、沈んでいった。
それから、部屋の中が女神像で埋め尽くされるまでには、一日もかからなかった。
深夜、静かな宿の一室の中に、くぐもった声が響く。
「あ゛ー……♡♡♡」だの「う゛ー……♡♡♡」だのという、知性が溶けきった喘ぎ声は、赤ん坊の喃語を思わせる蕩け様だ。
この、もはや幸せであるという以外の意味が一つも内包されていない呻き声を、もし聞く人が居たならば、きっと麻薬中毒のジャンキーが居座っているのだと勘違いするだろう。
──最も、女神様の雌肉中毒という意味では、あまり変わりは無いが。
ベッドに寝転んで、右手で添い寝する女神様の尻を揉み、左手でまた添い寝する女神様の腰を撫でる。
両側に、むっぢむぢのぶりんぶりんな、交尾専用のエロ肉を並べられ、それを自由にセクハラして、ひたすら性欲をちんぽに貯めるという、不健全極まる贅沢ハーレム。
男としてダメになること請け合いの、究極の美女による傾国の色仕掛けに、僕は鼻の下を伸ばすしかない。
そうして、片手ではどうしたって掴みきれない、特大の爆弾サイズなデカケツを玩びながら、当然ちんぽは徹底的に甘やかされる。
正座して、かっちり正装の分厚い修道服を、下乳だけ破いて着ている女神様。
あからさまに、ふとももの上に腰をのっけて、どっしり重い下乳でパイズリに勤しんで下さいと言わんばかりの、膝上抱え込みパイズリ専用服に、ちんぽは無限に期待を煽られる。
僕はベッドに寝転んで、両側に添い寝する女神像様の腰を、必死になって抱き寄せた。
まさに宗教画の女神様のように、ゆったりと横になってみせる女神様は、たゆたう川の流れのごとく長い髪をベッドに垂らし、穏やかな微笑みを晒している。
その神秘的な佇まいとは対照的に、ざっくり開いた胸元から、なっがい乳の谷間を見せつけまくっているのは、もはや当然のこと。
何か疑問に思うことも、戸惑うこともなく、両腕をがっしり抱きしめられて腕をパイズリされ、ちんぽの勃起を煽られることしかできない。
そんな中、掴むように脚を使って、器用に膝上パイズリ女神様を、僕の腰元に抱き寄せる。
ぶっとく厚い太ももは、腰を乗せればかなり身体が浮き、強制的に情けなくちんぽを曝け出す体勢にさせられる。
それでも女神様たちは、僕のことを馬鹿にすることもなく、優しい聖母の微笑みを浮かべて、わたあめみたいに柔らかなおっぱいを、たっぷり惜しげも無く押しつけてくれた。
もう、理性なんて欠片も残ってはいない。
知能を精液にして溶かしきり、それをおっぱいに乳内射精してすっからかんになった頭で、乳肉の挿入口を探して、腰をくいくい上げ下げする。
石像のくせにほかほか蒸れ蒸れの谷間は、汗で少しにゅるつき、肌質と合わさって滑りが良すぎるせいで、乳肉の隙間にちんぽがなかなか入らない。
太ももも乳肉も巨大でむちむちすぎるせいで、正座しているだけで下乳と腿がくっつき、膝枕されれば頭がぺちゃんこにプレスされそうな、肉感濃いめの身体に向かって腰を振ることを強要される。
ずっしり重く、蕩けた腰では持ち上がらないような、暴力的な質量のおっぱいを、腰の上に乗せられ、どっしり揺すられるというのは、それだけで僕のちんぽを追い詰めるには十分だった。
股ぐらに広がる、満足感と重量感。
こってり甘く、密度の高い乳脂肪が、どっぷんどぷんと遠慮無く揺れて、腰全体が否応なしに幸せにされる、パイズリ未満の乳乗せ。
服越しのおっぱいにちんぽを押しつけ、へっこへっこ、みっともなく弱々しい腰振りをするたびに、あ、あ、あ、あ……♡とか細い声が漏れて、恥ずかしさと快感を募らせる。
側にある女体も、腰に乗ったおっぱいも、じっとり蒸れて甘臭い。
雌の匂いとしか形容できない、むんわり蒸れた甘酸っぱいフェロモンに浸されて、気が触れそうだ。
僕は、それに耐えるためか、はたまた更に墜ちるためか、自分でも分からないまま、がむしゃらに右隣のおっぱいに顔をうずめて、谷間の匂いを肺一杯に吸い込んだ。
ずるり、ずるり、這い出るように、濃ゆい精液がちんぽから顔を出す。
お漏らしよりも情けない雑魚射精を、我慢汁の代わりにして、腰を快感にがくがく揺すった。
極上の女体に全身を甘え倒し、幸せが極点に達した末の、無刺激ノーハンド脳イキ射精。
一度でも味わったら人生がぶっ壊れること請け合いの、麻薬より気持ちよくて依存性の高い、悪魔じみた絶頂をデフォルトにして、僕は何時間も何十時間も、その天国に浸っている。
だって、女神様は、自分から動いてはくれないから。
その上で、女神様のお身体は、自分から腰を振って犯すには、あまりにも気持ちよすぎるのだから──押しつけ、擦りつけ、練りつけて、どぷどぷ精液が漏れ出すのを待つしか無い。
女神像からもたらされる快楽は、この世のものとは思えない至上のものだけれど、それは人間が味わってはいけない猛毒でもあるのだ。
へこへこ、へこへこ。
重ったるい乳肉に負けながら、ずるずる精液を抜かれて、視界を真っピンクに染め上げる。
その快感に、本能が無意識に屈しきって、また腰が無意識に動き、身体は無意識に女神様を抱き寄せて、甘えてしまう。
その上で出る声は、ぅ゛ぁ゛~~~っ…………♡♡♡♡♡という、聞くだけで胸焼けがしそうな甘ったるい嬌声。
ぬるま湯に浸かるような、幸福感だけを煮詰めた甘い地獄に、延々と閉じ込められて、抜け出せない。
女神像は、男の精液から魔力を吸い取り、成長を続ける。
よりおっぱいは大きく、太ももは太く、お尻はむっちりと。
乳肌はすべすべになり、乳内射精の満足感は高まり、腹はくびれと抱き心地を両方同時に高めてしまう。
望む限り無限の女神様に甘やかされる、この終わりのない天国のループに、飽きることすら、慣れることすら許されない。
ぴゅる、ぴゅる。
緩みきった尿道から、精液が勢いなく吹く。
ここにいる女神様は、三人。
この射精を受け取る女神様は、一人。
女神様の乳内は深すぎて、一度埋もれれば、どれだけ乳内射精したって、外に精液は漏れ出ない。
隣で添い寝して、勃起を止まらなくしてしまう、このいじわるな淫魔のような女神様は、絶対に帰ってくれない。
僕は、嬉しくて、嬉しくて、幸せで、幸せで。
天を仰ぎ、多幸感にちかちか意識をさせながら、女神様の甘ったるい体臭で上書きされた空気を、深く吸い込んだ。
──その瞬間。
にゅるん、とちんぽが乳肉の隙間に滑り込む。
ふかふかなおっぱいの側面で、ずりずり甘やかされていたちんぽに流れ込む、万力のような乳圧。
むちむちが硬い竿の芯まで流れ込み、めろめろに蕩かして。
同時に──勝手にスクロールが光り、新たな女神像が召喚される。
これまた祈るように前屈みになりながら、いわゆる女の子座りをする、特にお尻が大きな女神様。
骨盤がそもそも幅広で、その上に山ほど肉がついているから、ロングスカートが浮いて見えるほど尻が盛り上がっていて、しかも横幅も巨大だ。
骨格をベースにして、それに盛れるだけ、ありったけの雌肉をパテで塗りつけたような、ひどい土偶体型。
子を孕むためだけに最適化された、がっつり太ましく、それでいて何故か美しく均整の取れた、腹と顔だけはスリムな、淫魔臭い矛盾を抱えた、男の夢のような身体は、目よりも先にちんぽの方が見蕩れてしまう。
そんなものが、何の前触れもなく──僕の顔の上に、どっ……かり、腰をかけるのだから、もう。
お尻が大きいせいで、乳肉の谷間と同じように蒸し上がり、蜜もフェロモンもたっぷりで、息を吸えば吸うほど胸の中が甘い。
それでいて、ぷりぷりでハリが強く、しかし乳肉に負けず劣らず柔らかい雌肉が、体重全てをもってして、僕をぺしゃんこに潰そうとするのだから堪らない。
しかも、大きい。
女神様の乳は、最大級のスイカにも例えられるほど大きいけど──ケツのデカさは、それ以上。
人体の構造上、それは仕方の無いことなのだ。
骨盤は太く広く、肉と脂肪がつきやすい。
乳房が肥るよりも先に、ずっとずっと大きく実って、子供を産みやすく成長するのだ。
馬鹿みたいに重く、もっちり柔らかく、そして死ぬほど良い匂いがする雌尻。
そんなものに、座布団扱いされながら、おっもい乳肉をちんぽの根元に叩き付けられて、僕は声を出すこともできず、ぴゅ~~~っっ……♡♡♡と精液を吹き出す。
白旗を揚げるとはまさにこのことで、僕は心の底から屈服するように、ぴくぴく手足を投げ出して、何度も何度も土下座をする代わりに、ぴゅくぴゅく射精で許しを請うた。
顔面はむっちりデカケツに押さえ込まれ、身体は添い寝ホールドを食らい、腰から下はパイズリに見舞われる。
もう逃げ場のない、雌肉尽くしのフルコース。
女性器から垂れる蜜を舐めさせられ、匂い濃く立ち上る雌のあっまい香りを嗅がされて、精液を無限に増産させられては、奪われる。
──それを、限りなく繰り返して、女神様に捧げている途中、僕はなんとなく予感させられていた。
吐き出す魔力が、どんどん薄くなっている、ということに。
女神様に捧げるための魔力──それは、僕の知性とか理性とか、今までの経験とか力とかから補われていたものなのだろう。
淫魔というものは、人間の能力を吸い取って自分のものにする、エナジードレインとかいう奇妙な魔法を使うそうだが、それと似ているのかもしれない。
ともかく──そういった、自分の持っている力を、ありったけ女神様に捧げていたから、もう残りが少なくなっている。
つまり、人間として最期の射精が、近い。
それを本能が察したか、流石に恐ろしさが胸の奥からぞくぞく沸いてきて、僕は逃げ場もないくせに、もぞもぞ動いて女神様から離れようとしてしまう。
健気とすら言える、逃避行動。
最後の最後、理性も知性も無くなったのに、人間として最低限の尊厳を守ろう姿は、見る人が見れば冒険者の鑑と言ってくれたかもしれない。
──だが、女神様は、どこまでもお優しかった。
自らの可愛い可愛い信者が、そして夫が、この幸福な閉じた世界から出て行くことを、許さなかったのだ。
女神様は、とどめと言わんばかりに──ぐり、と尻肉で僕の顔を踏み潰す。
たったそれだけのことで、僕はあまりにもあっけなく──腰の奥に溜まっていた、最期の魔力を、気持ちよくぴゅ♡と喘ぎの代わりに吐精したのだ。
──あ、と思う暇すらなかった。
魅了の魔法を何重にも何重にも、執拗にぶっかけられていて、女神様を好きになる以外のことが何一つできなかったのだ。
それに何より、僕の顔は、女神様のデカケツで蓋をされていた。
背中はベッドに預けていて、体表は女神様に抱きつかれ、下半身は丸ごとおっぱいの中。
だから、気づくことなどできなかったのだ。
スクロールの魔法陣の中に書いてある、大きなハートマーク。
それが真っ黒に染まって、妖しく輝いていることも。
そして、スクロールが黒いもやを広げ、それが部屋中を覆っていることも──自分の身体が、徐々に透けていることも、分からなかった。
──もはや知る由もないことだが、召喚のスクロールの仕組みというのは、実に単純なものだ。
召喚者と被召喚者が契約したら、スクロールを門として、魔力が多い方が少ない方を召喚することができる。
召喚の契約というものは、魔力量を参照して、より多い方が少ない方を従えるようにして結ばれるものだが──途中でその力関係が逆転したら、召喚の権利は、当然より魔力が多い方に渡ってしまう。
普通、石像というものは、いくら魔力を蓄えているとしても、微々たるものだ。
魔力を多少吸われても、空っぽにならない限り、魔力量が逆転されることはない。
そう──魔力が、空っぽにならない限りは。
──全てが終わった頃、部屋には僕の荷物とスクロールだけが、ぽつんと残されていた。
石像も、宿泊していた僕も、どこにもいない。
みんな、魔界の奥深く、誰も来ずどことも知れないダンジョンの、暗く石で作られた、密室の物置部屋にいた。
だだっ広いくせに、何もない石の部屋。
そこに放置された、数えるのも億劫な女神像の山の中に、逆召喚された僕は埋もれている。
それでも、僕は今、取り返しがつかなくなった事にすら気がつかない。
見える景色も、受ける快感も、同じだからだ。
強いて言えば──むっちり密着する雌肉の密度が上がったこと、そして背中に当たっていたベッドのマットレスが、よりふかふかと柔らかい、女神様の肉布団になっていたことぐらいは、もしかしたら気がつくことができたかもしれない。
物置部屋は、魔法で拡張されているのか、果てが見えないほど広い。
しかし、女神像はそれよりも更に多く、地面はすっかり女神像で埋め尽くされ、いくつかうず高く積まれた女神像の山ができていた。
きっと、この山の中のどこかに、自分と同じように女神様に魅了されてしまった、哀れな獲物がいるのだろう。
もしかすると、かつて仲間だったあの男も、この山のどこかに埋もれているのかもしれない。
だが、それを確かめる術はもうない。
そして、僕もここにいるかもしれない人間たちも、もう助かる可能性は、ない。
いや、もしかしたら──無限に広い魔界に、星の数ほどある忘れ去られたダンジョンの中、気が遠くなるほどの分岐がある迷路を渡り、奥深くまで奇跡的にたどり着いた先の廊下で、巧妙に隠された通路のボタンを押して、しかもこの物置部屋の中に踏み入り、無限に等しい数がいる上に、石らしく重い女神像をわざわざ危険を冒してどかし、居るかどうかも分からない人間を助けてくれる、酔狂な人間がいるならば、あるいは分からないけれど。
少なくとも、部屋に残したスクロールは、既に僕と女神様の間で契約されていて、もはや誰が触っても上書きできず、ただの紙切れでしかない。
もう、僕は女神像をいつでも召喚できる、女神様の主なんかではない。
どこに逃げても、女神様に簡単に召喚され、おっぱいの牢獄の中に閉じ込められる、ちんぽ奴隷でしかないのだ。
ここから逃れるには、僕の頭を椅子代わりにして、むっちゅりとまんこの土手で吸い付いてくる、この女神様に、必死になって祈らなければならない。
どうか、また人間の世界に戻って、あの宿屋にあるスクロールを回収し、そこに僕を召喚して、そして女神様は元居た場所に帰って下さい──と、そんな馬鹿馬鹿しいおねだりを、本気で土下座しながら繰り返す、それだけがこの快楽地獄から許される唯一の方法だ。
だが、もちろんそんな事、あり得るはずがない。
動けない女神像は、僕の顔にずっしりデカケツを置いたまま、ここを退くことはないし。
第一、僕が──この天国から逃げ出したいだなんて、そんな事を願うはずがなかった。
ずっとずっと、女神様に甘えていたい。
もっとおっぱいほしい、おっぱいして、あ、あ、お尻でかすぎ、すきすきすき、女神様すき……♡♡♡
そんな思考を、精液にして垂れ流して、そのご褒美に魅了の魔法をかけられる。
それを永遠に繰り返すだけの、この冷たい石のゴミ置き場を──僕は、天国だと思い込む。
これから先も、ずっとずっと、僕はこの極楽から、逃げることは叶わない。
女神様に、その魂を、石の地底に召し上げられて、究極の幸福に浸され続けるのだ──。
──────────────────
お部屋の掃除よし、食事の下ごしらえよし、あとは受付で座っていれば大丈夫。
お客さんには、人も雇わず宿屋を一人で運営するなんて大変だろう、なんて言われることもありますが、案外慣れればそんなことはありません。
むしろ、早起きさえできれば、台帳の前で座っているだけの暇な時間が多いので、読書が趣味な私にとっては、天職とも言えます。
それに、ここは冒険者さんたちが働いているギルドからも、少し距離があって不便な場所ですから、お客さんも多くなくて楽なんです──と、言いたいところなんですが。
「あ、いらっしゃいませ……!」
からん、とドアベルが鳴ったので、本にしおりを挟み、ぱっと顔を上げます。
「あ……今日も一人で、いいかな」
するとそこに居たのは、いつもわざわざここに泊まってくれる、常連客のおじさまでした。
この方も冒険者で、聞いたところによるとお金もあるそうなのですが、どういう訳かいつもここまで歩いてきて、ここ最近は毎日泊まっていただけるのです。
正直言って私の宿屋は規模も小さく、値段は安めですが客室の質はそれ相応。
おまけに女将である私は、子供の頃から引っ込み思案で、声も小さく接客は苦手ですし、常連になってくれる理由は私の方が思い付きません。
「はい、もちろんです……!お部屋は、いつもの角部屋で、よろしくお願いしますね……!」
おじさまはいつも通り素泊まり、食事は結構とのこと。
どこかに食べに行かれるのかなと、初めの頃は思っていたのですが、どうもおじさまは宿に入ったら出ていく様子もありません。
いつも夜は何を食べていらっしゃるかは分かりませんが、常連になっていただいた方は、いつも食事を断られるので不思議です。
ですが、お客様にはプライベートがありますから、追及することは別に致しません。
妙にそわそわしたおじさまに、私は鍵を渡して見送ります。
もう宿屋の勝手は知っていらっしゃるからか、わざわざお部屋まで案内しなくてもいいと仰っていただけているので、私も気を遣わず済んでとても楽です。
台帳に、おじさまの名前を書き込んで、素泊まりの欄にチェックを付けました。
これで、あと一人入ったら満員です。
前までは、平日なら一日に一人入って頂ければいい方だったのですが──まだ夕方なのに、もうこんなにもお客様が。
驚くと共に、私はどうにも首を傾げます。
別に宣伝を打っている訳でも、何かサービスを始めた訳でもないのになぁ。
何かきっかけがあったかと、思い返してみても、思い当たることはありませんが──ああ、でも、強いて言えばあれからだったでしょうか。
お風邪を召された人が転がり込んできて、お荷物もお金も置いたまま、忽然と消えてしまったこと。
あれは未だに、どうにも不可解な出来事です。
あの方は、動けないほど風邪を引いてしまい、お部屋のベッドの中で寝込んでいたけれど、菌を移すと悪いからと、お部屋に私が入るのを断って、お部屋に鍵をかけ閉じこもっていたはずでした。
けれどある日の朝、気が付けばお部屋のドアが開いていて、治ったのかと思い中を覗いてみたら、お荷物を置いたままお兄さんは居なくなっていたのです。
幸いにも、財布は置いて行ってくれたので、無賃宿泊にはならずに済んだのですが──宿の制度として、チェックアウトしないまま、連絡せず一週間以上経ってしまうと、置いてある荷物を処分してしまわなければいけないんですよね。
ですから、お兄さんが見つからないと、お財布に入ってるお金も私のものになってしまいますから、しばらく探してみたのですが、どこに行っても連絡はつかず。
結局、未だにお兄さんの消息は掴めませんし、何があったのかも不明です。
唯一手がかりがあるものと言えば、落とし物の連絡もかねて、あそこに飾ってある紙の巻物でしょうか。
もしかしてこれは魔導具だったりして、なんて思ったりもしましたけど、触ってみてもうんともすんとも言いません。
ですから、多分ただのレプリカなんでしょうけど、それにしても精巧です。
皺にならない羊皮紙に、どれだけ時間が経っても薄れないインク、そして人間離れした紋様の魔方陣と、どれもこれも本物のような迫力があります。
何故こんなものをお兄さんが持っていたのかは分かりませんが、きっと珍しいものでしょうから、誰かこれを知っていれば、消えたお兄さんの情報を得られるかなと思ったのですが──ギルドの人に聞いてみても、全く分からずじまい。
仕方がありませんから、ホールのよく見えるところに、立てかけて飾ることにしました。せっかくですからね。
けれど、あれを飾ってからというもの、お客様からも変な噂を聞くようになったんです。
曰く、夜中部屋を出たら、廊下の真ん中に巨大な女の人の石像が立っていたとか。
複数人の、別の日に泊まったお客さんからも、同じことを聞いたものですから、私も不思議に思って、何度か調べてみたこともあります。
ですが、私にはその石像を見ることはできませんでした。
けれど、そう、不思議なことと言えば──掃除した覚えのない部屋が、いつの間にか片付いていたり、料理の下ごしらえが終わっていたり、廊下が新品のフローリングに張り替えたみたいに、ぴかぴかに磨かれていたり。
そういった事は毎日のように起こるので、きっと私は、その不思議な石像も、何かとても優しくていいものなんだと思います。
何より、その石像を見たというお客さんは、チェックアウトする時に、みんな揃って『とてもいい夢を見た』と言うのです。
それはそれは幸せそうな、ともすればだらしないとすら言えるぐらい、にやけた顔をしながら、気前よくチップを払っていただけるので、最近は客室のベッドを買い替える余裕も生まれました。
──ああ、今考えてみれば、常連になってくれたお客様は、みんなその石像を見たと言っていましたね。
もしかしたら、それは本当に、福の神だったのかもしれません。
ふふ、と笑みをこぼして、私はまたしおりを開き、手元の本に視線を落としました。